JPS5816349Y2 - 「コ−ヒ−」製造機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はミル機構及びドリップ機構を併せて有する珈琲
製造機に関する。

近時、珈琲豆を粉砕するミル機構と粉砕した珈琲豆に熱
湯を滴下せしめるドリップ機構とを機体に併せて設け、
短時間のうちに美味な珈琲液を製造する珈琲製造機が供
されているが、このものに於いては、従来その機体の定
位置にカップ状の液溜器を載置せしめ、これにて上記ミ
ル機構及びトノツブ機構により生成した珈琲液を該液溜
器に抽出してこれに収容する様にしている。

然しながら前述した様に液溜器は機体に単に載置してい
るにすぎないため、珈琲豆粉砕中にはミル機構の駆動源
であるモータによる振動が液溜器にそのまま伝わり、よ
ってその液溜器ががたついて定位置からずれたり、また
がたつきによる騒音を発生したりする問題があった。

更には清掃等のために機体を台所等へ持ち運ぶ際に、液
溜器が機体から外れ落ちて破損する虞れもあった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、従って
その目的は、液溜器が定位置からずれず、又、騒音も発
生せず、しかも機体の持ち運びの際に液溜器が外れ落ち
る様なことのない珈琲製造機を提供するにある。

以下本考案の一実施例について図面を参照して説明する
。

まず第１図において、１は機体であり、これは珈琲豆を
粉砕するミル機構２及び粉砕後の珈琲豆中に湯を滴下せ
しめるドリップ機構３を後述す汐液溜器２４と併せて設
けていて、以下これにつき詳述するに、即ち、機体１の
下半部の左右両側にはモータ収納部４及び液溜器載置部
５を夫々形威し、更に上半部の左右両側にはケース装着
部６及び貯水タンク７を夫々形威している。

８は液溜器載置部５の下面に設けた加熱盤で、シーズヒ
ータ９及び加熱パイプ１０を平行に埋設しており、そし
てこの加熱パイプ１０の一端部を上方へ延ばし貯水タン
ク７の図示しない出水口に連結して給水パイプ１１とし
また他端部をケース装着部６の上部に延ばして給湯パイ
プ１２としている。

１３はケース装着部６に装着したケースで、これは前述
したミル機構２とドリップ機構３の双方に共通のもので
、該ケース１３の底部１４の中央部に形成した軸筒部１
５には軸受メタル１６及びウォータシール１７を介して
駆動軸１８を挿通支承せしめている。

そして、駆動軸１８の上端部には珈琲豆粉砕用のカッタ
１９を取付け、一方下端部には継手２０を取付けて、こ
の継手２０をモータ収納部４内に配置したモータ２１の
継手２２と連結せしめている。

２３はケース１３内にあって上記カッタ１９の下方に設
けたろ適用のフィルタで、これによりカッタ１９によっ
て粉砕した珈琲粉を受は得る様にしている。

さて、２４は珈琲液を収容するためのカップ状をなす液
溜器で、２５はこの液溜器２４の上面開口部に被着した
蓋であり、この蓋２５を例えば合成樹脂により作成して
弾性を有する様にし、而して鉄蓋２５の前部には第２図
に示す様に切欠状の開口部２６を形成し、略中央部には
これと一体に略へ字状をなす弾性係合片２７を形成して
いる。

そして、以上の様な蓋２５を被着した状態の液溜器２４
を、第１図に示す様に定位置である前記液溜器載置部５
上に着脱可能に載置せしめ、この折り同時に蓋２５の弾
性保合片２７を機体１の一部である貯水タンク７の外底
部に設けた凹部２８に弾性的に圧接係合させており、以
て液溜器２４を機体１に弾性保持せしめている。

ここで、斯様に保持した液溜器２４は蓋２５の開口部２
６を介してケース１３の抽出口２９に臨んでおり、また
液溜器２４の外底部は液溜器載置部５の上面に密接して
いる。

次に作用について説明すると、珈琲液を製造する際には
、貯水タンク７には水を、ケース１３には珈琲豆を夫々
収納した状態で、ミル機構２のモータ２１に通電するこ
とにより該モータ２１を回転駆動し、これにて回転せら
れるカッタ１９により珈琲豆を粉砕する。

粉砕後、モータ２１を断電すると共にドリップ機構３の
シーズヒータ９に通電することにより該シーズヒータ９
を発熱させ、これにて貯水タンク７が給水パイプ１１を
通じて供給された加熱パイプ１０内の水を加熱し沸騰さ
せる。

すると、その熱湯は、沸騰圧で給湯パイプ１２からケー
ス１３内に滴下され、更には該ケース１３内の珈琲・粉
及びフィルタ２３を通過して珈琲液となり抽出口２９か
ら液溜器２４内に滴下しここに収容される。

全て、本実施例に於いては、前述した様に液溜器２４を
液溜器載置部５上に載置せしめた状態では、蓋２５の弾
性係合片２７により液溜器２４を機体１に弾性保持せし
めているので、珈琲豆粉砕中にモータ２１による振動が
液溜器２４に伝わってもその振動は弾性保合片２７によ
り吸収され、これにて液溜器２４はがたつかず定位置か
らのずれを確実に防止でき、従って従来とは異なり液溜
器２４のがたつきによる騒音の発生も確実に防止できる
。

更には、前述した様に液溜器２４を蓋２５の開口部２６
を介してケース１３の抽出口２９に臨ませた状態を確保
し続は得るので、ケース１３から抽出される珈琲液をす
べて確実に液溜器２４内に収容させ得、従って液溜器２
４周辺を珈琲液で濡らして汚さない。

また、前述した様に液溜器２４の外底部を液溜器載置部
５に密接させることができるので、液溜器２４を加熱盤
８により常に効率よく保温加熱することができる。

更にまた、清掃等のために機体１を手で持って台所等へ
持ち運ぶ際にも、機体１を多少傾斜させても液溜器２４
は機体１から外れ落ちず、従って液溜器２４が破損する
虞れを無くし得る。

尚、本考案は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定
されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更して実施し得る。

本考案は以上説明した様に、珈琲豆を粉砕するミル機構
及び粉砕後の珈琲豆中に湯を滴下せしめるドリップ機構
を有する機体にそれら両機構により生成した珈琲液を受
は溜める液溜器を装備せしめた珈琲製造機に於いて、そ
の液溜器の蓋に前記機体の一部と弾性的に圧接係合して
該機体に前記液溜器を弾圧保持せしめる弾性係合片を設
けたことを特徴とするものであり、これによって液溜器
が定位置からずれず、又、騒音も発生せず、しかも機体
の持ち運びの際に液溜器が外れ落ちず、更には液溜器を
延いてはこの液溜器に収容された珈琲液を効率よく保温
することができるという実用的効果を奏する珈琲製造機
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体の縦断側
面図、第２図は要部の斜視図である。 図面中、１は機体、２はミル機構、３はドリップ機構、
７は貯水タンク、２４は液溜器、２５は蓋、２７は弾性
係合片、２８は凹部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 珈琲豆を粉砕するミル機構及び粉砕後の珈琲豆中に湯を
   滴下せしめるドリップ機構を有する機体にそれら両機種
   により生成した珈琲液を受は溜める液溜器を装備せしめ
   たものに於いて、その液溜器の蓋に前記機体の一部と弾
   性的に圧接係合して該機体に前記液溜器を弾圧保持せし
   める弾性保合片を設けたことを特徴とする珈琲製造機。