JPS5816054B2 - 填隙止水材 - Google Patents
填隙止水材Info
- Publication number
- JPS5816054B2 JPS5816054B2 JP52014123A JP1412377A JPS5816054B2 JP S5816054 B2 JPS5816054 B2 JP S5816054B2 JP 52014123 A JP52014123 A JP 52014123A JP 1412377 A JP1412377 A JP 1412377A JP S5816054 B2 JPS5816054 B2 JP S5816054B2
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- JP
- Japan
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- water
- gap
- filling
- water stop
- stop material
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、水漏れを生じる個所に充填してそれを防止す
るための止水材の改良に関するものである。
るための止水材の改良に関するものである。
さらに詳しくいえば、輸送中もしくは貯蔵中に、湿分や
水分により膨潤してその機能を失うことのないように改
良された填隙止水材に関するものである。
水分により膨潤してその機能を失うことのないように改
良された填隙止水材に関するものである。
土木工事や建築工事に際し、モルタル、コンクリート施
工の個所あるいは送水管接続の個所にひび割れ、亀裂、
間隙などを生じ、水漏れの原因となることがしばしばみ
られる。
工の個所あるいは送水管接続の個所にひび割れ、亀裂、
間隙などを生じ、水漏れの原因となることがしばしばみ
られる。
従来、このような間隙に充填して止水するものとして、
ゴム、プラスチック、ビチューメンなどの変形しやすい
耐水性物質を素材とした止水材が用いられていたが、こ
れらの素材は、長期間の使用すると反発弾性の低下、あ
るいはクリープ現象をきたして間隙の変化に対応しにく
(なり、充分な止水効果を奏さな(なるという欠点があ
る。
ゴム、プラスチック、ビチューメンなどの変形しやすい
耐水性物質を素材とした止水材が用いられていたが、こ
れらの素材は、長期間の使用すると反発弾性の低下、あ
るいはクリープ現象をきたして間隙の変化に対応しにく
(なり、充分な止水効果を奏さな(なるという欠点があ
る。
このような欠点を改良したものとして、最近水膨潤性物
質からなる填隙止水材が提案されている。
質からなる填隙止水材が提案されている。
この止水材は、乾燥時には小容積を保つが水と接触する
と容積が膨張して間隙を完全に満たし、それ以上の水の
通過を防止する作用を有するものである。
と容積が膨張して間隙を完全に満たし、それ以上の水の
通過を防止する作用を有するものである。
このものは、施工後、反発弾性の低下あるいはクリープ
現象により間隙の変化に対応°しなくなるという従来の
止水材がもつ欠点はなく、長期間にわたり安定した効果
を持続しうるものであるが、輸送中又は貯蔵中に湿分や
水分に遭遇すると、それを吸収して膨潤しそのまま使用
すればもはや水漏れに際し体積を膨張して止水するとい
う機能を失うに至るという欠点があり、まだ実用上充分
に満足しうるものとはいえない。
現象により間隙の変化に対応°しなくなるという従来の
止水材がもつ欠点はなく、長期間にわたり安定した効果
を持続しうるものであるが、輸送中又は貯蔵中に湿分や
水分に遭遇すると、それを吸収して膨潤しそのまま使用
すればもはや水漏れに際し体積を膨張して止水するとい
う機能を失うに至るという欠点があり、まだ実用上充分
に満足しうるものとはいえない。
本発明は、通常この目的に使用されている水膨潤性高分
子物質を芯材とし、その周囲を、一時的に通水を抑制し
うる保護材で被覆することによシ、未使用時における湿
分、水分との接触を防止し、前記の欠点を改良したもの
である。
子物質を芯材とし、その周囲を、一時的に通水を抑制し
うる保護材で被覆することによシ、未使用時における湿
分、水分との接触を防止し、前記の欠点を改良したもの
である。
すなわち、本発明は、水膨潤性高分子物質からなる芯材
を、多数の小さい貫通孔を有する非水溶性シートで被覆
してなる填隙止水材を提供するものである。
を、多数の小さい貫通孔を有する非水溶性シートで被覆
してなる填隙止水材を提供するものである。
本発明で用いられる水膨潤性高分子物質としては、架橋
化したポリビニルアルコール、架橋化したアクリル酸又
はメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル重合体、
架橋化したポリビニルピロリドン、ホルマール化したポ
リビニルアルコールなどをあげることができるが、特に
好適なのは、エチレン、プロピレン、イソブチンのよう
な低級オレフィンと無水マレイン酸との共重合体と、工
5チレンー酢酸ビニル系共重合体エマルジョン又はアク
リル系重合体エマルジョンと、エチレングリコール、グ
リシジルアルコール、エタノールアミン、エチレンジア
ミンのような多官能性化合物とを加熱反応させて得られ
る水膨潤性物質である。
化したポリビニルアルコール、架橋化したアクリル酸又
はメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル重合体、
架橋化したポリビニルピロリドン、ホルマール化したポ
リビニルアルコールなどをあげることができるが、特に
好適なのは、エチレン、プロピレン、イソブチンのよう
な低級オレフィンと無水マレイン酸との共重合体と、工
5チレンー酢酸ビニル系共重合体エマルジョン又はアク
リル系重合体エマルジョンと、エチレングリコール、グ
リシジルアルコール、エタノールアミン、エチレンジア
ミンのような多官能性化合物とを加熱反応させて得られ
る水膨潤性物質である。
10このような水膨潤性高分子物質は、そのまま板状、
ブロック状に成形して用いてもよいし、また適当な支持
体、織布、編布などに含浸させて用いてもよい。
ブロック状に成形して用いてもよいし、また適当な支持
体、織布、編布などに含浸させて用いてもよい。
次に、前記の水膨潤性高分子物質からなる芯材15を被
覆する保護材は、多数の小さい貫通孔を有する非水溶性
シートであって一時的に芯材への水の供給をカットする
が、施工後においては充分に透水可能なものである。
覆する保護材は、多数の小さい貫通孔を有する非水溶性
シートであって一時的に芯材への水の供給をカットする
が、施工後においては充分に透水可能なものである。
このようなものとしては、例えば織布、不織布7編布、
フェルトのように耐水性材料を用いて構造的に非透水性
にしたもの、耐水性合成樹脂フィルム、ゴム引布なと本
質的に透水しない材料で作ったシート体に透孔を設けた
ものなどをあげることができる。
フェルトのように耐水性材料を用いて構造的に非透水性
にしたもの、耐水性合成樹脂フィルム、ゴム引布なと本
質的に透水しない材料で作ったシート体に透孔を設けた
ものなどをあげることができる。
Zこれらの保
護材で芯材を被覆する形式は、必ずしも全体を覆う必要
はなく、一部を開放した形式とすることもできる。
護材で芯材を被覆する形式は、必ずしも全体を覆う必要
はなく、一部を開放した形式とすることもできる。
例えば帯状の芯材を、布製の筒に挿入し、両端を開放し
た状態にすることもできる。
た状態にすることもできる。
また、全体を同じ種類の保護材で被覆す3する必要はな
(、所望に応じ2種以上の保護材を組み合わせて用いる
こともできる。
(、所望に応じ2種以上の保護材を組み合わせて用いる
こともできる。
本発明の填隙上水材は、任意の形状に成形することがで
きる。
きる。
例えばコンクリート埋込み用として板状、波形状にして
もよ(・し、パイプ接続部用35としてバッキング状や
円筒状にしてもよい。
もよ(・し、パイプ接続部用35としてバッキング状や
円筒状にしてもよい。
また、本発明の填隙止水材には、施工する際、それが被
施工体と接触し、摩擦に古って破損するのを防ぐために
、所望に応じ保護材の表面に潤滑剤を塗布することがで
きる。
施工体と接触し、摩擦に古って破損するのを防ぐために
、所望に応じ保護材の表面に潤滑剤を塗布することがで
きる。
この潤滑剤としては、例えば改高級脂肪酸セッケン系の
グリース(例、アデカアーガス社製、商品名ベルソープ
)、難水溶性高分子物質(例、高ケン化度のポリビニル
アルコール)。
グリース(例、アデカアーガス社製、商品名ベルソープ
)、難水溶性高分子物質(例、高ケン化度のポリビニル
アルコール)。
前記した水膨潤性高分子物質などが用いられる。
本発明の填隙止水材は以下に示すような利点を有してい
る。
る。
(1)所定の個所に取り付けるまでの間、保護材が芯材
を保護し外力による芯材の損傷を防ぐので、止水効果が
充分に発揮される。
を保護し外力による芯材の損傷を防ぐので、止水効果が
充分に発揮される。
(2)芯材を保護材で密閉することによp、目地間隙の
伸縮による止水材の逸失を防ぐことができる。
伸縮による止水材の逸失を防ぐことができる。
(3)取り付けが完了子る前に止水材が水と接触しても
、保護材と被施工部との間の接着が保たれているので、
多少の外力で止水材が脱落することはない。
、保護材と被施工部との間の接着が保たれているので、
多少の外力で止水材が脱落することはない。
(4)輸送中や貯蔵中に水と接触しても芯材が完全に膨
潤しきることがないので、施工後に充分な止水効果を発
揮することができる。
潤しきることがないので、施工後に充分な止水効果を発
揮することができる。
(5)保護材の表面に潤滑剤を塗布すれば、取り付は時
に摺動させても摩擦が小さくなりせん断による止水材の
破損を防止することができる。
に摺動させても摩擦が小さくなりせん断による止水材の
破損を防止することができる。
したがって、本発明の填隙止水材は、土木工事用セグメ
ント間の止水、パイプ接続部の止水、U字溝継目の止水
、建築物パネル間の間隙の上水。
ント間の止水、パイプ接続部の止水、U字溝継目の止水
、建築物パネル間の間隙の上水。
窓枠の止水、コンクリート打継目の止水、矢板の目地市
水など広範囲の止水に好適に使用することができる。
水など広範囲の止水に好適に使用することができる。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例
アンモニア水により中和したイソブチン−無水マレイン
酸共重合体(モル比1:1、重合度500)100重量
部、ポリエチレングリコール(分子量200)100重
量部、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(固
形分含量50%)100重量部及び水250重量部から
なる混合液に坪量60g/7FL2のポリエステル不織
布を浸せきし、目付60097m、”の割合で含浸させ
たのち、90°Cで15分間風乾し、さらに80℃で4
時間加熱処理した。
酸共重合体(モル比1:1、重合度500)100重量
部、ポリエチレングリコール(分子量200)100重
量部、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(固
形分含量50%)100重量部及び水250重量部から
なる混合液に坪量60g/7FL2のポリエステル不織
布を浸せきし、目付60097m、”の割合で含浸させ
たのち、90°Cで15分間風乾し、さらに80℃で4
時間加熱処理した。
このようにして得た芯材をエチレン−酢酸ビニル共重合
体フィルム(厚さ0.2mm)で被覆し、さらに綿布(
サイコロ天竺S−2022)の袋に挿入して止水材を製
造した。
体フィルム(厚さ0.2mm)で被覆し、さらに綿布(
サイコロ天竺S−2022)の袋に挿入して止水材を製
造した。
との止水材を3日間水中に浸せきした後、以下に示すよ
うにして止水性能試験を行った。
うにして止水性能試験を行った。
すなわち、2個のフランジ間に止水材をはさみ、締付ト
ルク400kg−儂で、18關径、ピッチ2.5關のボ
ルト8本で締付けて固定し、フランジ内に水を注入し、
試料に吸水させたのち、スペーサーを用いて2個のフラ
ンジ間隔をさらに27ILr!L拡張し、次いで圧力水
を注入する。
ルク400kg−儂で、18關径、ピッチ2.5關のボ
ルト8本で締付けて固定し、フランジ内に水を注入し、
試料に吸水させたのち、スペーサーを用いて2個のフラ
ンジ間隔をさらに27ILr!L拡張し、次いで圧力水
を注入する。
このようにして測定したときの止水圧は6.0kg/c
IrL2以上であった。
IrL2以上であった。
次に比較のために、前記の芯材を保護材で被覆しないも
のについて3日間水中に浸せきしたのち同様の試験を行
ったところ、ボルト締結時に高分子物質の流出が認めら
れ、止水圧は1.0 kg/crrL2であった。
のについて3日間水中に浸せきしたのち同様の試験を行
ったところ、ボルト締結時に高分子物質の流出が認めら
れ、止水圧は1.0 kg/crrL2であった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水膨潤性高分子物質から万る芯材を、多数の小さい
貫通孔を有する非水溶性シートで被覆してなる填隙止水
材。 2 水膨潤性高分子物質が、低級オレフィン−無水マレ
イン酸共重合体、この共重合体と相溶性をもつ重合体エ
マルジョン及び多官能性化合物との反応生成物である特
許請求の範囲第1項記載の填隙止水材。 3 多数の小さい貫通孔を有する非水溶性シートが織布
、不織布、編布、フェルト又は非水溶性多孔フィルムで
ある特許請求の範囲第1項記載の填隙止水材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52014123A JPS5816054B2 (ja) | 1977-02-14 | 1977-02-14 | 填隙止水材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52014123A JPS5816054B2 (ja) | 1977-02-14 | 1977-02-14 | 填隙止水材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5399611A JPS5399611A (en) | 1978-08-31 |
JPS5816054B2 true JPS5816054B2 (ja) | 1983-03-29 |
Family
ID=11852339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52014123A Expired JPS5816054B2 (ja) | 1977-02-14 | 1977-02-14 | 填隙止水材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5816054B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022065568A (ja) * | 2020-10-15 | 2022-04-27 | 日本発條株式会社 | シール材及び構造物 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5592442A (en) * | 1978-12-29 | 1980-07-12 | Arao Kk | Water stopping material |
JPS5818256A (ja) * | 1981-07-27 | 1983-02-02 | 株式会社クラレ | 水膨潤性複合体 |
JPH01207378A (ja) * | 1988-02-15 | 1989-08-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 止水テープ |
JP2812946B2 (ja) * | 1988-03-03 | 1998-10-22 | 旭化成工業株式会社 | 水走り防止材およびケーブル |
JPH11293230A (ja) * | 1998-04-08 | 1999-10-26 | Yamauchi Corp | 止水材及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50114448A (ja) * | 1974-02-22 | 1975-09-08 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4711716U (ja) * | 1971-03-03 | 1972-10-12 |
-
1977
- 1977-02-14 JP JP52014123A patent/JPS5816054B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50114448A (ja) * | 1974-02-22 | 1975-09-08 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022065568A (ja) * | 2020-10-15 | 2022-04-27 | 日本発條株式会社 | シール材及び構造物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5399611A (en) | 1978-08-31 |
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