JPS5814217Y2 - 持上げて引開ける形式の引違い窓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は持上げて引開ける形式の引違い窓であって、施
錠位置から持上げ機構を介して持上げられて持上げ状態
で水平方向移動可能な少なくとも１つの障子枠を有して
おり、この障子枠が、窓枠の水平な下方の横材内に固定
した受は金具と、移動可能な障子枠に設けられていて前
記受は金具内へ係合する閂とによって施錠位置で水平方
向移動不能に係止される形式のものに関する。

この種の公知の持上げて引開ける形式の引違い窓では、
適当な道具によってこの移動可能な障子枠を外部から袂
じ上げて閂と受は金具との保合を外し、これによって、
困難な作業ではあるがこの移動可能な障子枠を不法に開
けることができる。

本考案の課題は簡単な手段によって外部からの不法な開
放が阻止されるような冒頭に述べた形式の持上げて引開
ける形式の引違い窓を提供することにある。

この課題を解決した本考案の要旨は、窓枠の閉鎖側の鉛
直な縦材と移動可能な障子枠の閉鎖側の鉛直な縦材との
間に、障子枠の鉛直方向の持上げを阻止する係止装置が
配置されている点にある。

この係止装置によって、外部からは閂が受は金具の保合
範囲から外れるまで障子枠を持上げることができない。

それゆえ、障子枠の外部からの不法な開放が不可能であ
る。

本考案のｌ実施例に基づく係止装置の簡単な構成では、
窓枠にアングル部材が固定されており、このアングル部
材のほぼ水平に延びた脚部が障子枠の施錠位置で、障子
枠の鉛直な縦材に設けた突出部の上方にかぶさっている
。

この種の窓では一般に持上げ機構が、移動可能な障子枠
の側方制限部を越えて突出しているので、係止装置は持
上げ機構のこの突出した部分と、この突出部分に施錠位
置で上方からかぶさっている、窓枠に設けたアングル部
材とから成ることができる。

次に図示の実施例につき本考案を具体的に説明する。

第１図に持上げて引開ける形式の引違い窓の下方の角隅
部を示し、移動可能な障子枠１を施錠位置で示す。

即ち、この移動可能な障子枠１は完全に窓枠２に密着し
ており、このため、障子枠１と窓枠２との間の図示しな
いシール部材が完全に作用している。

障子枠１の下方の角隅部に持上げ機構３が固定されてお
り、この持上げ機構３は連行体四角部４によって操作可
能である。

この持上げ機構３は閂５を備えており、この間５は図示
の施錠位置では受は金具７の切欠き６内に係合しており
、この受は金具７は窓枠２の下方の横材８に固定されて
いる。

この施錠位置では障子枠１の水平方向の移動が不可能で
ある。

連行体四角部４の操作によって持上げ機構３を介して台
車９が持上げ機構３へ引寄せられる。

この台車９には、障子枠１に固定した成形部材１１内に
係合した持上げ部材１０が配置されている。

台車９の水平方向のこの移動によってこの持上げ部材１
０は上方へ旋回して障子枠１を上方へ押圧する。

障子枠１が軽度に持上がることによって障子枠１と窓枠
２との間のシール部材が特に下方の水平範囲において負
荷軽減され、障子枠１の鉛直な縦材１２と窓枠の鉛直な
縦材１３との間のシール圧によって窓サツシ１は同時に
水平方向で移動する。

連行体四角部４の終端位置では持上げ部材１０は上方の
思案点を越えて旋回し、これによって障子枠１の自動的
な降下が阻止されるようになっている。

さらに、連行体四角部４のすでに述べた終端位置では閂
５が完全に受は金具７の保合範囲から外される。

それゆえこの位置では障子枠１は水平方向に移動可能で
ある。

鉛直な縦材１２と１３との間のシール圧並びに持上げ機
構３の内部の製作上の遊び及び持上げ部材１０と成形部
材１１との間の製作上の遊びによって、障子枠１の持上
げ時に矢印１４で示す方向の運動が可能である。

換言すれば障子枠１は斜め上方へ移動する。

第１図からよく判るように、持上げ機構３の一部分が固
定用ウェブ１５を越えて突出しており、さらに障子枠１
の施錠位置では持上げ機構３のこの突出した部分が、窓
枠２の縦材１３に固定したアングル部材１７のほぼ水平
に延びた脚部１６によって上方からかぶせられ１ている
。

持上げ機構３の突出した部分とアングル部材１７の脚部
１６との間隔は受は金具７内）の閂５の係合深さに比し
て小さく、このため、外部からの障子枠１の暴力的な持
上げが機械的に阻止されている。

連行体四角部４の操作ひいては障子枠１の矢印１４で示
す方向の運動によってのみ、持上げ機構３の突出した部
分とアングル部材１７の水平な脚部１６とから戊る係止
装置が解離される。

第３図に示す別の実施例では、障子枠１の鉛直方向の持
上げを阻止する係止装置が、窓枠２に固定した成形部材
１８と、この成形部材１８に係合するピン１９とから或
っている。

このピン１９は障子枠１に固定されている。

成形部材１８は円錐状の切欠き２０を有しており、ピン
１９は係合範囲内で同様に円錐状に形成されており、そ
のため、障子枠１は持上げ機構３の操作によって引開は
位置へ達することができる以外は、窓の外部からの障子
枠１の不法な持上げによっては引開は位置へ達すること
ができない。

本考案は図示の実施例に限定されない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の１実施例の窓の下方の角隅部の鉛直断
面図、第２図は第１図のＩＩ−ＩＩ線に沿った断面図及
び第３図は本考案の別の実施例の窓の下方の角隅部の鉛
直断面図である。 １・・・・・・障子枠、２・・・・・・窓枠、３・・・
・・・持上げ機構、４・・・・・・連行体四角部、５・
・・・・・閂、６・・・・・・切欠き、７・・・・・・
受は金具、８・・・・・・横材、９・・・・・・台車、
１０・・・・・・持上げ部材、１１・・・・・・成形部
材、１２．１３・・・・・・縦材、１４・・・・・・矢
印、１５・・・・・・固定用ウェブ、１６・・・・・・
脚部、１７・・・・・・アングル部材、１８・・・・・
・成形部材、１９・・・・・・ピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、持持上て引開ける形式の引違い窓であって、施錠位
   置から持上げ機構を介して持上げられて持上げ状態で水
   平方向移動可能な少なくとも１つの障子枠を有しており
   、この障子枠が、窓枠の水平な下方の横材内に固定した
   受は金具と、移動可能な障子枠に設けられていて前記受
   は金具内へ保合する閂とによって施錠位置で水平方向移
   動不能に係止される形式のものにおいて、窓枠２の閉鎖
   側の鉛直な縦材１３と移動可能な障子枠１の閉鎖側の鉛
   直な縦材１２との間に、障子枠１の鉛直方向の持上げを
   阻止する係止装置が配置されていることを特徴とする持
   上げて引開ける形式の引違い窓。 ２、実用新案登録請求の範囲第１項記載の持上げて引開
   ける形式の引違い窓において、窓枠２にアングル部材１
   ７が固定されており、このアングル部材のほぼ水平に延
   びた脚部１６が障子枠１の施錠位置で、障子枠１の鉛直
   な縦材１２に設けた突出部の上方にかぶさっているもの
   。 ３、実用新案登録請求の範囲第２項記載の持上げて引開
   ける形式の引違い窓において、前記脚部１６が持上げ機
   構３の外側上方の縁部の上方にかぶさっているもの。 ４、実用新案登録請求の範囲第１項記載の持上げて引開
   ける形式の引違い窓において、窓枠２の鉛直な縦材に成
   形部材１８が固定されており、この成形部材１８内に障
   子枠１の施錠位置で、この障子枠１に固定したピン１９
   が係合するようにしたもの。 ５、実用新案登録請求の範囲第４項記載の持上げて引開
   ける形式の引違い窓において、前記成形部材１８が円錐
   状の切欠き２０を備えており、かつ、前記ピン１９が少
   なくとも係合範囲内で同様に円錐状に形成されているも
   の。