JPH0647394Y2 - 蓋装置 - Google Patents
蓋装置Info
- Publication number
- JPH0647394Y2 JPH0647394Y2 JP2265291U JP2265291U JPH0647394Y2 JP H0647394 Y2 JPH0647394 Y2 JP H0647394Y2 JP 2265291 U JP2265291 U JP 2265291U JP 2265291 U JP2265291 U JP 2265291U JP H0647394 Y2 JPH0647394 Y2 JP H0647394Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- lock
- stopper
- opening
- locking
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- Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
- Cookers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内溶液を加熱して貯溜
する電気ポット等の容器の蓋装置に関し、詳しくは、容
器の開口部に、開閉可能にヒンジ連結した蓋を、ワンタ
ッチで閉状態にロックし、ワンタッチで蓋を閉状態から
開くことができる蓋装置に関するものである。
する電気ポット等の容器の蓋装置に関し、詳しくは、容
器の開口部に、開閉可能にヒンジ連結した蓋を、ワンタ
ッチで閉状態にロックし、ワンタッチで蓋を閉状態から
開くことができる蓋装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気ポットやその他各種容器の従来のワ
ンタッチ蓋開閉機構を図面に基づいて説明する。
ンタッチ蓋開閉機構を図面に基づいて説明する。
【0003】図5は、従来技術のワンタッチ蓋開閉機構
を取り付けた電気ポットの一部断面図である。図におい
て、器体の肩部材に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材5
6に取り付けたヒンジピン57によって、蓋50が開閉
可能に枢着されている。蓋50は、軸受部材56との間
でバネ58によって常に開き方向に強く付勢されてい
る。従って、蓋50は閉状態にロックされていない限
り、開状態になる。
を取り付けた電気ポットの一部断面図である。図におい
て、器体の肩部材に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材5
6に取り付けたヒンジピン57によって、蓋50が開閉
可能に枢着されている。蓋50は、軸受部材56との間
でバネ58によって常に開き方向に強く付勢されてい
る。従って、蓋50は閉状態にロックされていない限
り、開状態になる。
【0004】蓋50を閉じる場合には、蓋50を閉じて
上から押さえれば、ワンタッチで閉状態になり、閉状態
でロックされる。このワンタッチで閉じる機構は次の通
りである。蓋50の前端部に蓋50を閉状態にロックす
るロック部材59が設けられている。このロック部材5
9はバネ60によって常にロック位置にあるように付勢
されている。蓋50が閉状態のときに、前記ロック部材
59に対応する器体側の位置に、蓋50を係止する係止
部61があり、蓋50を閉じれば、ワンタッチで閉状態
になる。
上から押さえれば、ワンタッチで閉状態になり、閉状態
でロックされる。このワンタッチで閉じる機構は次の通
りである。蓋50の前端部に蓋50を閉状態にロックす
るロック部材59が設けられている。このロック部材5
9はバネ60によって常にロック位置にあるように付勢
されている。蓋50が閉状態のときに、前記ロック部材
59に対応する器体側の位置に、蓋50を係止する係止
部61があり、蓋50を閉じれば、ワンタッチで閉状態
になる。
【0005】蓋50を開ける場合には、蓋50の上面に
あるロック解除部材62を下向きに押せば、ワンタッチ
でロックが解除され蓋50が開状態になる。このワンタ
ッチで開く機構は次の通りである。前記ロック解除部材
62は、蓋50の上面に取り付けられ、そのロック解除
部材62の上面64は蓋50の上面にある上面開口65
から外面に露出し、蓋50の表面と同一面状態になって
いる。この上面64の下側に突起66があり、この突起
66は、前記ロック部材59の斜面68に当接し、前記
上面64を蓋50と同一面状態になるようにロック解除
部材62を支えている。この上面64を下方向に押す
と、特記66は前記ロック部材59の斜面68を押しな
がら前記バネ60に抗して下方に移動する。その結果、
前記ロック部材59は前記バネ60に抗して後退し、前
記係止部61との係止状態から外れる。この時点で、ロ
ック解除部材62は更に押し下げられているが、蓋50
には、このとき、ロック解除部材62を介して、バネ6
0に抗してロック部材59を後退させるための力が加わ
っているだけなので、蓋50はバネ58の強い付勢力
で、開き方向に少し回動する。この回動によって、前記
ロック部材59と前記係止部61との位置が少しずらさ
れるので、ロック部材59と係止部61とが再び係合す
ることがなくなり、前記上面64を下方向に押す手を離
せば、蓋50はバネ58によって自動的に全開状態まで
開かれる。
あるロック解除部材62を下向きに押せば、ワンタッチ
でロックが解除され蓋50が開状態になる。このワンタ
ッチで開く機構は次の通りである。前記ロック解除部材
62は、蓋50の上面に取り付けられ、そのロック解除
部材62の上面64は蓋50の上面にある上面開口65
から外面に露出し、蓋50の表面と同一面状態になって
いる。この上面64の下側に突起66があり、この突起
66は、前記ロック部材59の斜面68に当接し、前記
上面64を蓋50と同一面状態になるようにロック解除
部材62を支えている。この上面64を下方向に押す
と、特記66は前記ロック部材59の斜面68を押しな
がら前記バネ60に抗して下方に移動する。その結果、
前記ロック部材59は前記バネ60に抗して後退し、前
記係止部61との係止状態から外れる。この時点で、ロ
ック解除部材62は更に押し下げられているが、蓋50
には、このとき、ロック解除部材62を介して、バネ6
0に抗してロック部材59を後退させるための力が加わ
っているだけなので、蓋50はバネ58の強い付勢力
で、開き方向に少し回動する。この回動によって、前記
ロック部材59と前記係止部61との位置が少しずらさ
れるので、ロック部材59と係止部61とが再び係合す
ることがなくなり、前記上面64を下方向に押す手を離
せば、蓋50はバネ58によって自動的に全開状態まで
開かれる。
【0006】そして、ロック解除部材62の上面64を
下方向にどこまで押せば良いかを明確にするために、ロ
ック部材59がバネ60に抗して後退し、係止部61と
の係止状態から外れた後で、ロック解除部材62の先端
部69が、器体側に設けられたストッパ70に当接し、
ロック解除部材62の下降が停止するようになってい
る。
下方向にどこまで押せば良いかを明確にするために、ロ
ック部材59がバネ60に抗して後退し、係止部61と
の係止状態から外れた後で、ロック解除部材62の先端
部69が、器体側に設けられたストッパ70に当接し、
ロック解除部材62の下降が停止するようになってい
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のワンタ
ッチ開閉蓋装置においては、ワンタッチ開閉機構の一部
が蓋の外部に露出していることによる次のような問題点
があるので、本考案は、ワンタッチ開閉機構を総て蓋内
部に配置することにより、これらの問題点を解決するこ
とをその課題としている。
ッチ開閉蓋装置においては、ワンタッチ開閉機構の一部
が蓋の外部に露出していることによる次のような問題点
があるので、本考案は、ワンタッチ開閉機構を総て蓋内
部に配置することにより、これらの問題点を解決するこ
とをその課題としている。
【0008】即ち、従来技術では、蓋50の内部に設け
られたロック解除部材62の先端部69が、電気ポット
の器体側に設けられたストッパ70にじかに当接する構
造なので、ロック解除部材62を押し下げて、蓋50を
開ける際に、先端部69が定位置からストッパ70にじ
かに当接するまでストロークできるだけの開口71が蓋
50の側面に必要である。この開口71があると、この
開口71から蒸気が蓋50の内部に浸入したり、蓋50
を洗うときに水が蓋50の内部に浸入するという問題点
がある。
られたロック解除部材62の先端部69が、電気ポット
の器体側に設けられたストッパ70にじかに当接する構
造なので、ロック解除部材62を押し下げて、蓋50を
開ける際に、先端部69が定位置からストッパ70にじ
かに当接するまでストロークできるだけの開口71が蓋
50の側面に必要である。この開口71があると、この
開口71から蒸気が蓋50の内部に浸入したり、蓋50
を洗うときに水が蓋50の内部に浸入するという問題点
がある。
【0009】又、従来技術においては、蓋50の内部に
あるロック解除部材62の先端が、蓋50の外部に出て
いる。この構造では、蓋50の開閉中又は蓋50を洗う
ときに、蓋50の外部に出ているロック解除部材62の
先端部69に、何らかの外力が加わった場合に、ロック
部材59のように後退して外力の影響を緩和することが
できないので、ロック解除部材62が破損することがあ
るという問題点がある。
あるロック解除部材62の先端が、蓋50の外部に出て
いる。この構造では、蓋50の開閉中又は蓋50を洗う
ときに、蓋50の外部に出ているロック解除部材62の
先端部69に、何らかの外力が加わった場合に、ロック
部材59のように後退して外力の影響を緩和することが
できないので、ロック解除部材62が破損することがあ
るという問題点がある。
【0010】又、従来技術においては、蓋50の内部に
あるロック解除部材62の先端部69が蓋50の外部に
出て、器体側に設けられたストッパ70に当接してい
る。この構造で、前記のワンタッチ操作で蓋50が開状
態になるためには、前記ロック解除部材62を下向きに
押さえたとき、このロック解除部材62がロック部材5
9をロック解除位置まで後退させてロックを解除した後
で、更に少し下動して前記ストッパ70に当接しその下
動がストップするという順序とタイミングが必要であ
る。しかし、ロックを解除する動作は蓋50の内部で行
われ、ロック解除部材62の先端部69がストッパ70
へ当接してロック解除部材62の下動がストップする動
作は蓋50の外部で行われる。従って、タイミングを合
わせるには、蓋50と器体側の形状・寸法・取付け位置
や、蓋50の内部にあるロック解除部材62とロック部
材59と器体側のストッパ70の形状・寸法・取付け位
置等の多数の要因を総合的に適合させねばならないの
で、タイミングを規定し難いという問題点がある。
あるロック解除部材62の先端部69が蓋50の外部に
出て、器体側に設けられたストッパ70に当接してい
る。この構造で、前記のワンタッチ操作で蓋50が開状
態になるためには、前記ロック解除部材62を下向きに
押さえたとき、このロック解除部材62がロック部材5
9をロック解除位置まで後退させてロックを解除した後
で、更に少し下動して前記ストッパ70に当接しその下
動がストップするという順序とタイミングが必要であ
る。しかし、ロックを解除する動作は蓋50の内部で行
われ、ロック解除部材62の先端部69がストッパ70
へ当接してロック解除部材62の下動がストップする動
作は蓋50の外部で行われる。従って、タイミングを合
わせるには、蓋50と器体側の形状・寸法・取付け位置
や、蓋50の内部にあるロック解除部材62とロック部
材59と器体側のストッパ70の形状・寸法・取付け位
置等の多数の要因を総合的に適合させねばならないの
で、タイミングを規定し難いという問題点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案の蓋装置は、上記
課題を解決するために、器体の開口部に蓋をヒンジ連結
して開閉可能に枢支すると共に、この蓋を開き方向に付
勢する付勢手段を働かせ、前記蓋の自由端部に、この自
由端部から前方へ突出するロック位置への復元習性を持
つように付勢されたロック部材を設けて、蓋が閉じられ
た際に、このロック部材が、前記開口部にある係止部に
弾性的に係合して、蓋を閉状態に係止するようにし、蓋
の上面に臨む操作部を押し込まれて前記ロック部材をカ
ム部を介し前記付勢に抗して後退させ、前記係止を解除
するロック解除部材を設けた蓋装置において、前記蓋に
働かせた付勢手段は前記ロック部材に働かせた付勢手段
よりも強い付勢力を持つものとし、前記ロック解除部材
の係止解除動作のストロークを前記ロック部材を係止解
除位置に後退させるに必要なストロークよりも余分に設
定し、前記ロック解除部材が前記ロック部材を係止解除
位置に後退させた操作位置とこの操作位置から前記余分
なストローク分だけ押し込まれたときの位置との間に
て、前記ロック解除部材と器体との間で遊びなく挟まれ
るストッパを蓋に対して蓋の開閉方向に可動に設けたこ
とを特徴とする。
課題を解決するために、器体の開口部に蓋をヒンジ連結
して開閉可能に枢支すると共に、この蓋を開き方向に付
勢する付勢手段を働かせ、前記蓋の自由端部に、この自
由端部から前方へ突出するロック位置への復元習性を持
つように付勢されたロック部材を設けて、蓋が閉じられ
た際に、このロック部材が、前記開口部にある係止部に
弾性的に係合して、蓋を閉状態に係止するようにし、蓋
の上面に臨む操作部を押し込まれて前記ロック部材をカ
ム部を介し前記付勢に抗して後退させ、前記係止を解除
するロック解除部材を設けた蓋装置において、前記蓋に
働かせた付勢手段は前記ロック部材に働かせた付勢手段
よりも強い付勢力を持つものとし、前記ロック解除部材
の係止解除動作のストロークを前記ロック部材を係止解
除位置に後退させるに必要なストロークよりも余分に設
定し、前記ロック解除部材が前記ロック部材を係止解除
位置に後退させた操作位置とこの操作位置から前記余分
なストローク分だけ押し込まれたときの位置との間に
て、前記ロック解除部材と器体との間で遊びなく挟まれ
るストッパを蓋に対して蓋の開閉方向に可動に設けたこ
とを特徴とする。
【0012】又、ストッパは、蓋の底面に設けられた底
面を貫通する孔に、上下摺動可能に挿通され且つ抜け落
ち防止手段を備えていることが好適である。
面を貫通する孔に、上下摺動可能に挿通され且つ抜け落
ち防止手段を備えていることが好適である。
【0013】又、ストッパは、蓋の底面を構成する金属
板部又は合成樹脂板部に、その一端は板部に連続しその
他端が板部に対して弾性変形によって上下に可動な舌形
状部を、その舌形状部周縁と板部との間に極めて狭い間
隙を設けることによって形成し、その舌形状部に上下方
向に突起を備えていることが好適である。
板部又は合成樹脂板部に、その一端は板部に連続しその
他端が板部に対して弾性変形によって上下に可動な舌形
状部を、その舌形状部周縁と板部との間に極めて狭い間
隙を設けることによって形成し、その舌形状部に上下方
向に突起を備えていることが好適である。
【0014】
【作用】本考案の蓋装置は、上記の構成を有しているの
で、従来のワンタッチ開閉蓋装置が有する、ワンタッチ
開閉機構の一部が蓋の外部に露出していることによるい
くつかの問題点を次のように解決することができる。
で、従来のワンタッチ開閉蓋装置が有する、ワンタッチ
開閉機構の一部が蓋の外部に露出していることによるい
くつかの問題点を次のように解決することができる。
【0015】即ち、蓋を閉じる場合、蓋内部にロック位
置への復元習性を持つように付勢されたロック部材を設
け、器体側の開口部にこれと係合する係止部を設けてい
るので、蓋を、前記開口部に閉じれば、この係止部がこ
のロック部材を係止し、ワンタッチで蓋は閉状態にな
る。
置への復元習性を持つように付勢されたロック部材を設
け、器体側の開口部にこれと係合する係止部を設けてい
るので、蓋を、前記開口部に閉じれば、この係止部がこ
のロック部材を係止し、ワンタッチで蓋は閉状態にな
る。
【0016】蓋を開ける場合、本考案の蓋装置は、ロッ
ク解除部材が操作部を押し込み操作されてロック部材を
係止解除位置まで後退させ、更に、前記余分なストロー
ク分未満の範囲まで押し込まれたとき、ロック解除部材
は蓋に備えるストッパを介して器体と遊びなく当接し合
い、蓋にはロック部材の復元力だけがカム部を介して閉
じ側に働く状態になるが、蓋はこれに打ち勝つ強さの付
勢手段によって、前記操作部の押し込み操作および蓋開
閉方向に可動に蓋に支持したストッパの影響なしに前記
余分なストローク分だけ開かれるので、ロック部材は器
体側の係止部との係合位置から上に外れた位置まで移動
される。従って、前記押し込み操作が解除されると、ロ
ック部材はロック位置に復元しようとするが、前記係止
部に係合することなく、蓋は閉じ位置への押圧から開放
されて、自動的にひらくようになる。
ク解除部材が操作部を押し込み操作されてロック部材を
係止解除位置まで後退させ、更に、前記余分なストロー
ク分未満の範囲まで押し込まれたとき、ロック解除部材
は蓋に備えるストッパを介して器体と遊びなく当接し合
い、蓋にはロック部材の復元力だけがカム部を介して閉
じ側に働く状態になるが、蓋はこれに打ち勝つ強さの付
勢手段によって、前記操作部の押し込み操作および蓋開
閉方向に可動に蓋に支持したストッパの影響なしに前記
余分なストローク分だけ開かれるので、ロック部材は器
体側の係止部との係合位置から上に外れた位置まで移動
される。従って、前記押し込み操作が解除されると、ロ
ック部材はロック位置に復元しようとするが、前記係止
部に係合することなく、蓋は閉じ位置への押圧から開放
されて、自動的にひらくようになる。
【0017】そして、従来技術では、蓋の内部に設けら
れたロック解除部材の先端部が、電気ポットの器体の開
口部の側面に設けられたストッパにじかに当接する構造
なので、ロック解除部材を押し下げて、蓋を開ける際
に、先端部が定位置からストッパにじかに当接するまで
ストロークできるだけの開口が蓋の側面に必要である。
れたロック解除部材の先端部が、電気ポットの器体の開
口部の側面に設けられたストッパにじかに当接する構造
なので、ロック解除部材を押し下げて、蓋を開ける際
に、先端部が定位置からストッパにじかに当接するまで
ストロークできるだけの開口が蓋の側面に必要である。
【0018】この開口があると、この開口から蒸気が蓋
の内部に浸入したり、蓋を洗うときに水が蓋の内部に浸
入するという問題点があるが、本考案においては、ロッ
ク部材、ロック解除部材、ストッパが総て、蓋の内部に
設けられ、蓋の内部で動作しているので、蓋にはこれら
部材に対する開口が無く、従来技術の問題点を解決して
いる。
の内部に浸入したり、蓋を洗うときに水が蓋の内部に浸
入するという問題点があるが、本考案においては、ロッ
ク部材、ロック解除部材、ストッパが総て、蓋の内部に
設けられ、蓋の内部で動作しているので、蓋にはこれら
部材に対する開口が無く、従来技術の問題点を解決して
いる。
【0019】又、従来技術においては、蓋の内部にある
ロック解除部材の先端が、蓋の外部に出ている。この構
造では、蓋の開閉中又は蓋を洗うときに、蓋の外部に出
ているロック解除部材の先端部に、何らかの外力が加わ
った場合に、ロック部材のように後退して外力の影響を
緩和することができないので、ロック解除部材が破損す
ることがあるという問題点があるが、本考案において
は、ロック解除部材が蓋の内部に設けられ、蓋の内部で
動作しているので、従来技術の問題点を解決している。
ロック解除部材の先端が、蓋の外部に出ている。この構
造では、蓋の開閉中又は蓋を洗うときに、蓋の外部に出
ているロック解除部材の先端部に、何らかの外力が加わ
った場合に、ロック部材のように後退して外力の影響を
緩和することができないので、ロック解除部材が破損す
ることがあるという問題点があるが、本考案において
は、ロック解除部材が蓋の内部に設けられ、蓋の内部で
動作しているので、従来技術の問題点を解決している。
【0020】又、従来技術においては、蓋の内部にある
ロック解除部材の先端部が、蓋の外部に出て、蓋の外部
にある開口部の側面に設けられたストッパに当接してい
る。
ロック解除部材の先端部が、蓋の外部に出て、蓋の外部
にある開口部の側面に設けられたストッパに当接してい
る。
【0021】この構造で、前記のワンタッチ操作で蓋が
開状態になるためには、前記ロック解除部材を下向きに
押さえたとき、このロック解除部材がロック部材をロッ
ク解除位置まで後退させてロックを解除した後で、更に
少し下動して前記ストッパに当接しその下動がストップ
するという順序とタイミングが必要である。しかし、ロ
ックを解除する動作は蓋の内部で行われ、ロック解除部
材の先端部がストッパへ当接してロック解除部材の下動
がストップする動作は蓋の外部で行われる。従って、タ
イミングを合わせるには、蓋と器体側の形状・寸法・取
付け位置や、蓋の内部にあるロック解除部材とロック部
材と器体側にあるストッパの形状・寸法・取付け位置等
の多数の要因を総合的に適合させねばならないので、タ
イミングを規定し難いという問題点があるが、本考案に
おいては、蓋内部にあるロック解除部材を下向きに押す
と、ロック解除部材は蓋内部で下動し、蓋内部にあるロ
ック部材をロック解除位置に後退させてロックを解除
し、更に少し下動して、ロック部材のすぐ下の蓋内部に
あるストッパに当接しているので、タイミングを合わせ
るには、ストッパの長さ、即ち、ストッパの上端の位置
を適合させるだけで良く、タイミングを規定し易く、従
来技術の問題点を解決している。
開状態になるためには、前記ロック解除部材を下向きに
押さえたとき、このロック解除部材がロック部材をロッ
ク解除位置まで後退させてロックを解除した後で、更に
少し下動して前記ストッパに当接しその下動がストップ
するという順序とタイミングが必要である。しかし、ロ
ックを解除する動作は蓋の内部で行われ、ロック解除部
材の先端部がストッパへ当接してロック解除部材の下動
がストップする動作は蓋の外部で行われる。従って、タ
イミングを合わせるには、蓋と器体側の形状・寸法・取
付け位置や、蓋の内部にあるロック解除部材とロック部
材と器体側にあるストッパの形状・寸法・取付け位置等
の多数の要因を総合的に適合させねばならないので、タ
イミングを規定し難いという問題点があるが、本考案に
おいては、蓋内部にあるロック解除部材を下向きに押す
と、ロック解除部材は蓋内部で下動し、蓋内部にあるロ
ック部材をロック解除位置に後退させてロックを解除
し、更に少し下動して、ロック部材のすぐ下の蓋内部に
あるストッパに当接しているので、タイミングを合わせ
るには、ストッパの長さ、即ち、ストッパの上端の位置
を適合させるだけで良く、タイミングを規定し易く、従
来技術の問題点を解決している。
【0022】更に、請求項3に記載の本願考案の場合に
は、部品点数が増加しないので、コストが安いという効
果が得られる。
は、部品点数が増加しないので、コストが安いという効
果が得られる。
【0023】
【実施例】本考案の第1の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1は、本考案の第1の実施例の斜め下からの
斜視図である。図2は、図1のI−I断面図である。図
において、内容器2と外装ケース3とからなる器体1の
開口部4の外周後部にある肩部材5に、着脱自在に嵌め
合わせた軸受部材6に取り付けたヒンジピン7によっ
て、蓋Aが開閉可能に枢支されている。蓋Aは、軸受部
材6との間でバネ8によって常に開き方向に強く付勢さ
れている。従って、蓋Aは閉状態にロックされていない
限り、開状態になる。
明する。図1は、本考案の第1の実施例の斜め下からの
斜視図である。図2は、図1のI−I断面図である。図
において、内容器2と外装ケース3とからなる器体1の
開口部4の外周後部にある肩部材5に、着脱自在に嵌め
合わせた軸受部材6に取り付けたヒンジピン7によっ
て、蓋Aが開閉可能に枢支されている。蓋Aは、軸受部
材6との間でバネ8によって常に開き方向に強く付勢さ
れている。従って、蓋Aは閉状態にロックされていない
限り、開状態になる。
【0024】蓋Aを閉じる場合には、蓋Aを、前記開口
部4に閉じて上から押さえればワンタッチで閉状態にな
り、閉状態でロックされる。このワンタッチで閉じる機
構は次の通りである。蓋Aの前端部に蓋Aを閉状態にロ
ックするロック部材9が設けられている。このロック部
材9はバネ10によって常にロック位置にあるように付
勢されている。蓋Aが前記開口部4に閉状態のときの前
記ロック部材9の位置に対応する前記肩部材5の前部分
位置に、蓋Aを係止する係止部11があり、蓋Aを、前
記開口部4に閉じれば、前記係止部11が前記ロック部
材9と係合して、蓋Aを係止し、ワンタッチで閉状態に
なる。
部4に閉じて上から押さえればワンタッチで閉状態にな
り、閉状態でロックされる。このワンタッチで閉じる機
構は次の通りである。蓋Aの前端部に蓋Aを閉状態にロ
ックするロック部材9が設けられている。このロック部
材9はバネ10によって常にロック位置にあるように付
勢されている。蓋Aが前記開口部4に閉状態のときの前
記ロック部材9の位置に対応する前記肩部材5の前部分
位置に、蓋Aを係止する係止部11があり、蓋Aを、前
記開口部4に閉じれば、前記係止部11が前記ロック部
材9と係合して、蓋Aを係止し、ワンタッチで閉状態に
なる。
【0025】蓋Aを開ける場合には、蓋Aの上面にある
ロック解除部材12の操作部23を下向きに押せば、ワ
ンタッチでロックが解除され蓋Aが開状態になる。この
ワンタッチで開く機構は次の通りである。前記ロック解
除部材12は、上方への復元習性を持つように付勢さ
れ、且つ、前記操作部23を下向きに押さえるという操
作で、前記復元習性の付勢に抗する以外には蓋Aに下方
向の力を加えることなく、下方向に移動させ得るように
して、前記ロック部材9の上方の蓋A内部に設けられ、
そのロック解除部材12の上面である操作部23は蓋A
の上面にある上面開口13から外面に露出し、蓋Aの表
面と同一面状態になっている。このロック解除部材12
の下側に突起14があり、この突起14は、前記ロック
部材9の斜面15に当接してカム部を構成し、前記ロッ
ク解除部材12の上面を蓋Aと同一面状態になるように
支えている。このロック解除部材12の操作部23を下
方向に押すと、ロック解除部材12の下側にある突起1
4が前記ロック部材9の斜面15を押しながら前記バネ
10に抗して下方に移動する。その結果、前記ロック部
材9は、前記バネ10に抗して後退し、前記係止部11
との係止状態から外れる。この時点で、ロック解除部材
12は更に少しの余分なストローク押し下げられる構成
になっているが、このときにロック解除部材12から蓋
Aに対して加えられる下向き方向の力は、前記バネ10
に抗して前記ロック部材9を後退させるための力だけで
ある。この力よりも、蓋Aを開き方向に付勢する強い付
勢手段であるバネ8の力が強いので、前記のように、前
記ロック部材9が前記バネ10に抗して後退し前記係止
部11との係止状態から外れた状態で、蓋Aはバネ8に
よって少し押し上げられる。この押し上げによって、前
記ロック部材9と前記係止部11との位置が少しずらさ
れるので、ロック部材9と係止部11とが再び係合する
ことがなくなり、前記ロック解除部材12を下方向に押
す手を離せば、蓋Aはバネ8によって自動的に全開状態
まで開かれる。そして、このロック解除部材12の操作
部23を下方向に押す手を離すタイミングは、ロック解
除部材12の前縁に設けられた張り出し部16がストッ
パ17に当接してその下動が止められた時点である。
ロック解除部材12の操作部23を下向きに押せば、ワ
ンタッチでロックが解除され蓋Aが開状態になる。この
ワンタッチで開く機構は次の通りである。前記ロック解
除部材12は、上方への復元習性を持つように付勢さ
れ、且つ、前記操作部23を下向きに押さえるという操
作で、前記復元習性の付勢に抗する以外には蓋Aに下方
向の力を加えることなく、下方向に移動させ得るように
して、前記ロック部材9の上方の蓋A内部に設けられ、
そのロック解除部材12の上面である操作部23は蓋A
の上面にある上面開口13から外面に露出し、蓋Aの表
面と同一面状態になっている。このロック解除部材12
の下側に突起14があり、この突起14は、前記ロック
部材9の斜面15に当接してカム部を構成し、前記ロッ
ク解除部材12の上面を蓋Aと同一面状態になるように
支えている。このロック解除部材12の操作部23を下
方向に押すと、ロック解除部材12の下側にある突起1
4が前記ロック部材9の斜面15を押しながら前記バネ
10に抗して下方に移動する。その結果、前記ロック部
材9は、前記バネ10に抗して後退し、前記係止部11
との係止状態から外れる。この時点で、ロック解除部材
12は更に少しの余分なストローク押し下げられる構成
になっているが、このときにロック解除部材12から蓋
Aに対して加えられる下向き方向の力は、前記バネ10
に抗して前記ロック部材9を後退させるための力だけで
ある。この力よりも、蓋Aを開き方向に付勢する強い付
勢手段であるバネ8の力が強いので、前記のように、前
記ロック部材9が前記バネ10に抗して後退し前記係止
部11との係止状態から外れた状態で、蓋Aはバネ8に
よって少し押し上げられる。この押し上げによって、前
記ロック部材9と前記係止部11との位置が少しずらさ
れるので、ロック部材9と係止部11とが再び係合する
ことがなくなり、前記ロック解除部材12を下方向に押
す手を離せば、蓋Aはバネ8によって自動的に全開状態
まで開かれる。そして、このロック解除部材12の操作
部23を下方向に押す手を離すタイミングは、ロック解
除部材12の前縁に設けられた張り出し部16がストッ
パ17に当接してその下動が止められた時点である。
【0026】ストッパ17は、前記ロック解除部材12
のすぐ下の蓋Aの底面に設けられ底面を貫通する孔18
に、上下摺動可能に挿通され且つ抜け落ち防止手段19
を備えている。このストッパ17は、その下端を前記開
口部4の周縁の肩部材5に、重力によって、常に当接し
ているので、下動して来るロック解除部材12をその上
端で確実にストップすることができる。そして、前記の
ワンタッチ操作で蓋Aが開状態になるためには、前記ロ
ック解除部材12を下向きに押さえたとき、このロック
解除部材12がロック部材9をロック解除位置まで後退
させてロックを解除した後で、更に少し下動して前記ス
トッパ17に当接しその下動がストップするという順序
とタイミングが必要である。しかし、蓋A内部にあるロ
ック解除部材12を下向きに押すと、ロック解除部材1
2は蓋A内部で下動し、蓋A内部にあるロック部材9を
ロック解除位置に後退させてロックを解除し、前記余分
なストローク分未満の範囲内で、更に少し下動して、ロ
ック部材9のすぐ下の蓋A内部にあるストッパ17に当
接するので、タイミングを合わせるには、ストッパ17
の長さ、即ち、ストッパ17の上端の位置を適合させる
だけで良く、タイミングを規定し易い。
のすぐ下の蓋Aの底面に設けられ底面を貫通する孔18
に、上下摺動可能に挿通され且つ抜け落ち防止手段19
を備えている。このストッパ17は、その下端を前記開
口部4の周縁の肩部材5に、重力によって、常に当接し
ているので、下動して来るロック解除部材12をその上
端で確実にストップすることができる。そして、前記の
ワンタッチ操作で蓋Aが開状態になるためには、前記ロ
ック解除部材12を下向きに押さえたとき、このロック
解除部材12がロック部材9をロック解除位置まで後退
させてロックを解除した後で、更に少し下動して前記ス
トッパ17に当接しその下動がストップするという順序
とタイミングが必要である。しかし、蓋A内部にあるロ
ック解除部材12を下向きに押すと、ロック解除部材1
2は蓋A内部で下動し、蓋A内部にあるロック部材9を
ロック解除位置に後退させてロックを解除し、前記余分
なストローク分未満の範囲内で、更に少し下動して、ロ
ック部材9のすぐ下の蓋A内部にあるストッパ17に当
接するので、タイミングを合わせるには、ストッパ17
の長さ、即ち、ストッパ17の上端の位置を適合させる
だけで良く、タイミングを規定し易い。
【0027】本考案の第2の実施例を、図面に基づいて
説明する。図3は、本考案の第2の実施例のストッパの
斜視図である。図4は、図3に示すストッパを用いた蓋
装置の一部断面図である。図において、蓋Aの側面に近
い蓋Aの底部20は金属板部又は合成樹脂板部で構成す
る、ストッパ17は、その一端はこれら板部に連続しそ
の他端がこれら板部に対して上下に可動な舌形状部を、
その上下可動部分の周縁と板部との間に極めて狭い間隙
21を設けることによって形成し、その上下可動部分に
上下方向の突起22を備えていて、下方向の突起22が
開口部4の周縁の肩部材5に常に当接している。ロック
解除部材12は、蓋Aの上面の裏側にあるヒンジピン
(図示せず)に取り付けられている。
説明する。図3は、本考案の第2の実施例のストッパの
斜視図である。図4は、図3に示すストッパを用いた蓋
装置の一部断面図である。図において、蓋Aの側面に近
い蓋Aの底部20は金属板部又は合成樹脂板部で構成す
る、ストッパ17は、その一端はこれら板部に連続しそ
の他端がこれら板部に対して上下に可動な舌形状部を、
その上下可動部分の周縁と板部との間に極めて狭い間隙
21を設けることによって形成し、その上下可動部分に
上下方向の突起22を備えていて、下方向の突起22が
開口部4の周縁の肩部材5に常に当接している。ロック
解除部材12は、蓋Aの上面の裏側にあるヒンジピン
(図示せず)に取り付けられている。
【0028】これ以外の構成とその動作は、本考案の第
1の実施例と同じなので、その図示及び説明を省略す
る。
1の実施例と同じなので、その図示及び説明を省略す
る。
【0029】従って、次に、図3、図4に示すストッパ
17の説明を行う。蓋Aを開く場合に、第1の実施例と
同様に、ロック解除部材12を下動して、蓋Aのロック
を外し、前記余分なストローク分未満の範囲内で、更に
少し下動すると、ロック解除部材12の先端の張り出し
部16がストッパ17の上方向の突起22に当接し、
(ストッパ17の下方向の突起22が開口部4の周縁の
肩部材5に常に当接しているので)そこで、ロック解除
部材12が停止する。この過程で、蓋Aのロックが外れ
たときに、蓋Aは開き方向の強い付勢を与えられている
ので、蓋Aは開き方向に少し回動し、その結果、第1の
実施例と同様に、蓋Aにロックが再び掛からなくなる。
ロック解除部材12の先端の張り出し部16がストッパ
17の上方向の突起22に当接すると、ロック解除部材
12の先端の張り出し部16が、ストッパ17の突起2
2を介して、蓋Aを下方向に押さえることになるが、ス
トッパ17は蓋Aに対して上下方向に可動なので、その
可動分、蓋Aは開き方向の回動位置を維持できる。従っ
て、ロック解除部材12を下方向に押し下げる操作を放
すと、この押さえて放すワンタッチで、蓋Aは自動的に
開かれる。
17の説明を行う。蓋Aを開く場合に、第1の実施例と
同様に、ロック解除部材12を下動して、蓋Aのロック
を外し、前記余分なストローク分未満の範囲内で、更に
少し下動すると、ロック解除部材12の先端の張り出し
部16がストッパ17の上方向の突起22に当接し、
(ストッパ17の下方向の突起22が開口部4の周縁の
肩部材5に常に当接しているので)そこで、ロック解除
部材12が停止する。この過程で、蓋Aのロックが外れ
たときに、蓋Aは開き方向の強い付勢を与えられている
ので、蓋Aは開き方向に少し回動し、その結果、第1の
実施例と同様に、蓋Aにロックが再び掛からなくなる。
ロック解除部材12の先端の張り出し部16がストッパ
17の上方向の突起22に当接すると、ロック解除部材
12の先端の張り出し部16が、ストッパ17の突起2
2を介して、蓋Aを下方向に押さえることになるが、ス
トッパ17は蓋Aに対して上下方向に可動なので、その
可動分、蓋Aは開き方向の回動位置を維持できる。従っ
て、ロック解除部材12を下方向に押し下げる操作を放
すと、この押さえて放すワンタッチで、蓋Aは自動的に
開かれる。
【0030】本考案は、上記実施例に限らず種々の態様
が可能である。例えば、ロック部材、ロック解除部材、
ストッパ等の形状及び位置の設計は自由にできる。
が可能である。例えば、ロック部材、ロック解除部材、
ストッパ等の形状及び位置の設計は自由にできる。
【0031】
【考案の効果】本考案の蓋装置は、従来のワンタッチ開
閉蓋装置が有する、ワンタッチ開閉機構の一部が蓋の外
部に露出していることによるいくつかの問題点を次のよ
うに解決している。
閉蓋装置が有する、ワンタッチ開閉機構の一部が蓋の外
部に露出していることによるいくつかの問題点を次のよ
うに解決している。
【0032】即ち、従来技術においては、ロック解除部
材の先端が、定位置から開口部の側面に設けられたスト
ッパにじかに当接するまで、ストロークできる開口が蓋
にあり、この開口から、蒸気が蓋内部に浸入したり、蓋
を洗うときに水が蓋内部に浸入するという問題点がある
が、本考案においては、ロック部材、ロック解除部材、
ストッパが総て、蓋の内部に設けられ、蓋の内部で動作
しているので、蓋にはこれら部材に対する開口が無く、
従来技術の問題点を解決するという効果を奏する。
材の先端が、定位置から開口部の側面に設けられたスト
ッパにじかに当接するまで、ストロークできる開口が蓋
にあり、この開口から、蒸気が蓋内部に浸入したり、蓋
を洗うときに水が蓋内部に浸入するという問題点がある
が、本考案においては、ロック部材、ロック解除部材、
ストッパが総て、蓋の内部に設けられ、蓋の内部で動作
しているので、蓋にはこれら部材に対する開口が無く、
従来技術の問題点を解決するという効果を奏する。
【0033】又、従来技術においては、蓋の内部にある
ロック解除部材の先端が、蓋の外部に出ている。この構
造では、蓋の開閉中又は蓋を洗うときに、蓋の外部に出
ているロック解除部材の先端部に、何らかの外力が加わ
った場合に、ロック部材のように後退して外力の影響を
緩和することができないので、ロック解除部材が破損す
ることがあるという問題点があるが、本考案において
は、ロック解除部材が蓋の内部に設けられ、蓋の内部で
動作しているので、従来技術の問題点を解決するという
効果を奏する。
ロック解除部材の先端が、蓋の外部に出ている。この構
造では、蓋の開閉中又は蓋を洗うときに、蓋の外部に出
ているロック解除部材の先端部に、何らかの外力が加わ
った場合に、ロック部材のように後退して外力の影響を
緩和することができないので、ロック解除部材が破損す
ることがあるという問題点があるが、本考案において
は、ロック解除部材が蓋の内部に設けられ、蓋の内部で
動作しているので、従来技術の問題点を解決するという
効果を奏する。
【0034】又、従来技術においては、蓋の内部にある
ロック解除部材の先端部が、蓋の外部に出て円弧運動し
ながら、蓋の外部にある開口部の側面に設けられたスト
ッパに当接している。この構造で、前記のワンタッチ操
作で蓋が開状態になるためには、前記ロック解除部材を
下向きに押さえたとき、このロック解除部材がロック部
材をロック解除位置まで後退させてロックを解除した後
で、更に少し下動して前記ストッパに当接しその下動が
ストップするという順序とタイミングが必要である。し
かし、ロックを解除する動作は蓋の内部で行われ、ロッ
ク解除部材の先端部がストッパへ当接してロック解除部
材の下動がストップする動作は蓋の外部で行われる。従
って、タイミングを合わせるには、蓋と器体側の形状・
寸法・取付け位置や、蓋の内部にあるロック解除部材と
ロック部材と器体側にあるストッパの形状・寸法・取付
け位置等の多数の要因を総合的に適合させねばならない
ので、タイミングを規定し難いという問題点があるが、
本考案においては、蓋内部にあるロック解除部材を下向
きに押すと、ロック解除部材は蓋内部で下動し、蓋内部
にあるロック部材をロック解除位置に後退させてロック
を解除し、更に少し下動して、ロック部材のすぐ下の蓋
内部にあるストッパに当接しているので、タイミングを
合わせるには、ストッパの長さ、即ち、ストッパの上端
の位置を適合させるだけで良く、タイミングを規定し易
く、従来技術の問題点を解決するという効果を奏する。
ロック解除部材の先端部が、蓋の外部に出て円弧運動し
ながら、蓋の外部にある開口部の側面に設けられたスト
ッパに当接している。この構造で、前記のワンタッチ操
作で蓋が開状態になるためには、前記ロック解除部材を
下向きに押さえたとき、このロック解除部材がロック部
材をロック解除位置まで後退させてロックを解除した後
で、更に少し下動して前記ストッパに当接しその下動が
ストップするという順序とタイミングが必要である。し
かし、ロックを解除する動作は蓋の内部で行われ、ロッ
ク解除部材の先端部がストッパへ当接してロック解除部
材の下動がストップする動作は蓋の外部で行われる。従
って、タイミングを合わせるには、蓋と器体側の形状・
寸法・取付け位置や、蓋の内部にあるロック解除部材と
ロック部材と器体側にあるストッパの形状・寸法・取付
け位置等の多数の要因を総合的に適合させねばならない
ので、タイミングを規定し難いという問題点があるが、
本考案においては、蓋内部にあるロック解除部材を下向
きに押すと、ロック解除部材は蓋内部で下動し、蓋内部
にあるロック部材をロック解除位置に後退させてロック
を解除し、更に少し下動して、ロック部材のすぐ下の蓋
内部にあるストッパに当接しているので、タイミングを
合わせるには、ストッパの長さ、即ち、ストッパの上端
の位置を適合させるだけで良く、タイミングを規定し易
く、従来技術の問題点を解決するという効果を奏する。
【0035】更に、請求項3に記載の本願考案の場合に
は、部品点数が増加しないので、コストが安いという効
果が得られる。
は、部品点数が増加しないので、コストが安いという効
果が得られる。
【図1】本考案の第1の実施例の蓋装置の斜め下からの
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のI−I断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例のストッパの斜視図であ
る。
る。
【図4】図3に示すストッパを用いた蓋装置の一部断面
図である。
図である。
【図5】従来技術の蓋装置の一部断面図である。
A 蓋 5 肩部材 6 軸受部材 7 ヒンジピン 8 バネ 9 ロック部材 10 バネ 11 係止部 12 ロック解除部材 13 上面開口 14 突起 15 斜面 16 張り出し部 17 ストッパ 18 孔 19 抜け落ち防止手段 20 底面 21 間隙 22 突起 23 操作部
Claims (3)
- 【請求項1】 器体の開口部に蓋をヒンジ連結して開閉
可能に枢支すると共に、この蓋を開き方向に付勢する付
勢手段を働かせ、前記蓋の自由端部に、この自由端部か
ら前方へ突出するロック位置への復元習性を持つように
付勢されたロック部材を設けて、蓋が閉じられた際に、
このロック部材が、前記開口部にある係止部に弾性的に
係合して、蓋を閉状態に係止するようにし、蓋の上面に
臨む操作部を押し込まれて前記ロック部材をカム部を介
し前記付勢に抗して後退させ、前記係止を解除するロッ
ク解除部材を設けた蓋装置において、 前記蓋に働かせた付勢手段は前記ロック部材に働かせた
付勢手段よりも強い付勢力を持つものとし、前記ロック
解除部材の係止解除動作のストロークを前記ロック部材
を係止解除位置に後退させるに必要なストロークよりも
余分に設定し、前記ロック解除部材が前記ロック部材を
係止解除位置に後退させた操作位置とこの操作位置から
前記余分なストローク分だけ押し込まれたときの位置と
の間にて、前記ロック解除部材と器体との間で遊びなく
挟まれるストッパを蓋に対して蓋の開閉方向に可動に設
けたことを特徴とする蓋装置。 - 【請求項2】 ストッパは、蓋の底面に設けられた底面
を貫通する孔に、上下摺動可能に挿通され且つ抜け落ち
防止手段を備えている請求項1に記載の蓋装置。 - 【請求項3】 ストッパは、蓋の底面を構成する金属板
部又は合成樹脂板部に、その一端は板部に連続しその他
端が板部に対して弾性変形によって上下に可動な舌形状
部を、その舌形状部周縁と板部との間に極めて狭い間隙
を設けることによって形成し、その舌形状部に上下方向
に突起を備えている請求項1に記載の蓋装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2265291U JPH0647394Y2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 蓋装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2265291U JPH0647394Y2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 蓋装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588439U JPH0588439U (ja) | 1993-12-03 |
JPH0647394Y2 true JPH0647394Y2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=12088779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2265291U Expired - Fee Related JPH0647394Y2 (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 蓋装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647394Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-08 JP JP2265291U patent/JPH0647394Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0588439U (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |