JPH066223U - 包装用トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着等の手数をかけることなく、矩形の厚紙
製包装用トレーを製造することである。 【構成】 四隅の直角三角形のコーナー部５を切り落と
した矩形のトレー用シート材４に、底壁２と四方の側壁
３を画する谷折りの折れ目１０を設け、側壁３の各コー
ナーに、前記底壁２の角１１を頂点とし、切り落とし辺
６を底辺とする二等辺三角形の両斜辺上に谷折りの折れ
目８を設け、前記角１１から前記切り落とし辺に直交す
る直線上に山折りの折れ目９を設け、各折れ目８、９、
１０で折り曲げて包装用トレー１を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、魚の切り身や食肉、野菜等の被包装物の販売時に、被包装物をト レーに載せて透明フィルムで包み込み、包装された被包装物が確認し易いように するために用いられる包装用トレーに関する。

【０００２】

【従来技術】

この包装用トレーには、舟と呼ばれる、平坦な矩形の底壁と、前記底面の各縁 から鈍角に立ち上がった四方の側壁から成るトレーが一般に用いられ、プラスチ ック製のものや、紙や板製のものがある。

【０００３】 プラスチック製のものは一体成型されており、紙や板製のものものは隣接する 側壁同士を接着剤で接着したり、ホッチキスで止めたりしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記の包装用トレーのうち、一体成型したプラスチック製のものは、製造し易 く安価であるが、一体成型するための巨額な設備費がかかり、また、紙や板製の ものは、設備費がかからない反面、接着等の手数がかかる。

【０００５】 そこで、この考案は、巨額な設備費が不要であり、しかも接着等の手数をかけ ることなく製造することのできる包装用トレーを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案は、平坦な矩形の底壁２と、この底壁２の 各縁から立ち上がった四方の側壁３から成る包装用トレーにおいて、矩形の平坦 なトレー用シート材４の外周内側に四方に同幅に谷折りの折れ目１０を設けて前 記底壁２と前記側壁３とを画し、前記シート材４の各コーナー部５毎に、この各 コーナー部５の角と前記底壁の角１１とを結ぶ直線に直交して前記コーナー部５ を切り落とし、この切り落とし辺６を底辺とし、前記底壁の角１１を頂点とする 二等辺三角形７の斜辺上に谷折りの折れ目８を設け、前記コーナー部５の角と前 記底壁の角１１とを結ぶ直線上に山折りの折れ目９を設け、前記シート材４をこ れらの各折れ目８、９、１０でで折り曲げて、包装用トレー１を構成した。

【０００７】

【作用】

トレー用シート材４を各折れ目８、９、１０で折り曲げると、山折りの折れ目 １０はトレーの内側に位置し、２つの谷折りの折れ目１１同士は当接するまで折 れ曲がるので、底壁２と四方の側壁３が形成され、トレーとなる。

【０００８】

【実施例】

図１、２に示すように、実施例の包装用トレー１は、矩形の平坦なトレー用シ ート材４の各コーナー部５毎に、角を同大の直角三角形に切り落とし、このシー ト材４に四方の側壁３を形成するための各折れ目８、９、１０を設け、これらの 折れ目で折り曲げて形成する。

【０００９】 このシート材４は、厚紙や薄板を用いればよく、包装する食品等の水分を保つ ように表面にプラスチックフィルムをラミネートしたものが好ましい。しかし、 シート材４全体をプラスチック製とするのは、廃棄して焼却するときの公害を考 慮すれば好ましくない。

【００１０】 包装用トレー１の底壁２と各側壁３とを画する４本の谷折りの折れ目１０は、 前記シート材４の外周内側に四方に同幅に設ける。

【００１１】 四方の側壁を立設するための谷折りの折れ目８は、各コーナー部５毎に角を同 大の二等辺直角三角形に切り落とした切り落とし辺６を底辺とし、前記底壁の角 １１を頂点とする二等辺三角形７の斜辺上に設け、山折りの折れ目９は、前記コ ーナー部５の角と前記底壁の角１１とを結ぶ直線上に設ける。

【００１２】 なお、前記切り落とし辺６を底辺とする二等辺三角形７は、鋭角三角形とする のが好ましい。これを鋭角三角形とすることによって、底壁２の各縁から四方の 側壁を鈍角に立ち上げることができ、これを鈍角三角形とすると、四方の側壁は 鋭角に立ち上がり、包装用トレーとして使用しずらいからである。

【００１３】 こうして設けた各折れ目８、９、１０でトレー用シート材４を折り曲げれば、 山折りの折れ目１０はトレー内に位置し、２つの谷折りの折れ目１１同士は当接 するので、底壁２と四方の側壁３が形成され、トレー１となる。

【００１４】 この包装用トレー１は、図３に示すように、食品等の被包装物１２を載せて透 明フィルム１３で包み込めば、隣接する側壁３同士が折れ目１１で当接し、十分 な強度を有する。

【００１５】 また透明フィルムで包み込まない状態でも、各折れ目の折り癖により、側壁３ の外側への折り曲げに抵抗し、実用上十分な強度を有する。

【００１６】 なお、図４に示すように、底壁の角１１に小孔２１を設けると、トレー用シー ト材４は各折れ目８、９、１０で折り曲げ易くなる。

【００１７】 また図４に示すように、各側壁３の上端縁と上記二等辺三角形７の底辺との境 界部分に小さな弧状の切り込み２２を形成すれば、組み立てたトレー１の各側壁 の角は角張らず、透明フィルム１３を破れにくくすることができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように、この考案は、矩形の平坦なトレー用シート材４の各コーナー部 ５毎に、角を同大の直角三角形に切り落とし、このシート材４に各折れ目８、９ 、１０を設けて、折り曲げするだけで包装用トレーを構成するので、プラスチッ クの一体成型したもののように設備費がかからず、しかも接着等の手数をかける ことなく製造することのできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の未包装状態を示す斜視図

【図２】実施例の展開図

【図３】実施例の包装した状態を示す一部切欠斜視図

【図４】他の実施例の展開図

【符号の説明】

１ 包装用トレー ２ 底壁 ３ 側壁 ４ トレー用シート材 ５ 各コーナー部 ６ 切り落とし辺 ７ 二等辺三角形 ８ 谷折りの折れ目 ９ 山折りの折れ目 １０ 谷折りの折れ目 １１ 底壁の角 ２１ 小孔 ２２ 切り込み

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平坦な矩形の底壁２と、この底壁２の各
   縁から立ち上がった四方の側壁３から成る包装用トレー
   において、矩形の平坦なトレー用シート材４の外周内側
   に四方に同幅に谷折りの折れ目１０を設けて前記底壁２
   と前記側壁３とを画し、前記シート材４の各コーナー部
   ５毎に、この各コーナー部５の角と前記底壁の角１１と
   を結ぶ直線に直交して前記コーナー部５を切り落とし、
   この切り落とし辺６を底辺とし、前記底壁の角１１を頂
   点とする二等辺三角形７の斜辺上に谷折りの折れ目８を
   設け、前記コーナー部５の角と前記底壁の角１１とを結
   ぶ直線上に山折りの折れ目９を設け、前記シート材４を
   これらの各折れ目８、９、１０で折り曲げて成る包装用
   トレー。