JPS5813234Y2 - レンジフ−ド

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【考案の詳細な説明】本案はガスコンロ等の調理器具の上方において吊戸棚等
と並設して使用するレンジフードに関するものである。

この種のレンジフードは調理作業によって発生した油煙
等を含む排気ガスを吸込み屋外に排出するものである為
、レンジフード自身排気ガスのもつ熱によって温度上昇
するものである。

そして、一般にレンジフードは吊戸棚等と並設して使用
されることが多く、レンジフードが温度上昇するとこれ
に近接対面する吊戸棚が可燃物よりなる場合吊戸棚の壁
面が熱を受けて焼は焦げを生じ、延いては火災の原因と
もなり得るものであった。

然るに、最近ではこの点における安全性が望まれ、又例
えば東京都では火災予防条例により安全対策が義務付け
られているものである。

本案はかかる点に鑑みて考案されたもので、以下図面に
示した本案の実施例について詳細に説明する。

先ず、第１図及び第２図において、１は下面を開設して
吸込口２を形威し、前壁面上部に上部吸込口３，３・・
・・・・を穿設したレンジフード本体、４は送風機、５
はレンジフード本体１の前壁面下部に配設した送風機４
等を制御するスイッチ群である。

６は断熱性を有する不燃材７と鉄板等の金属板からなる
遮熱板８とにより構成した遮熱体で゛、レンジフード本
体１の内側壁に装設される。

上記遮熱板８は周縁に立上り壁９を有し、この立上り壁
９に切起し形成した爪片１０により不燃材７を抱持して
遮熱体６を構成している。

而して、この遮熱体６はレンジフード本体１の側壁０透
孔１１に挿通したねじ１２を遮熱板８０わじ孔１３に螺
着することにより取付けられ、遮熱板８をレンジフード
本体１の内部即ち集煙室１ａｉＪｌ！ｉに位置する。

１４は断熱性を有する不燃材１５と鉄板等の金属板から
なる遮熱板１６とにより構成した今一つの遮熱体で、レ
ンジフード本体１の上壁内面に装設される。

上記遮熱板１６は周縁に立上り壁１７を有すると共に相
対する１対の立上り壁１７の先端に折曲部１８を形成し
、立上り壁１７に切起し形成した爪片１９と上記折曲部
１８とにより不燃材１５を挟持して遮断体１４を構成し
ている。

又、この遮熱体１４は不燃材１５と遮熱板１６間に適当
（例えば２０ｍｍ以上）な間隙をおき、断熱用空隙２０
を形成している。

而して、この遮熱体１４はレンジフード本体１の上壁の
透孔２１に挿通したねじ２２を遮熱板１６のねし孔２３
に螺着することにより取付けられ、遮熱板１６を集煙室
１ａ側に位置する。

このように構成したレンジフードにあっては、排気ガス
の熱を受は温度上昇したところで、その熱は遮熱体６に
より側方に並設する吊戸棚（図示せず）に伝わるのを防
止され、吊戸棚は保護されることになる。

一方、レンジフードの土壁側は側壁側に比し高温度にな
るが、不燃材１５、遮熱板１６に加え断熱用空隙２０を
有する遮熱体１４を設けたことにより天井面（図示せず
）への熱伝導を抑えることができ、天井面も熱より保護
されることになる。

尚、レンジフードの据付けにあって、遮熱体６゜１４が
必要でない場合には省略することもできる。

以上の如く本案のレンジフードによれば、不燃材と遮熱
板とにより構成した遮熱体により、レンジフードに近接
対面する吊戸棚等の可燃物を排気ガスの熱から保護する
ことができ、従前のような危険がなくなる。

又遮熱体は遮熱板を集煙室側に位置することにより、排
気ガス中の油塵は不燃材に付着せず洗浄等において好都
合なものになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案レンジフードを示す外観斜視図、第２図は
同上正面断面図、第３図及び第４図は同上遮熱体を示す
斜視図及び１部拡大断面図、第５図は同上今一つの遮熱
体を示す１部拡大断面図である。１ａ：集煙室、６，１４：遮熱体、７．１５：不燃材
、８゜１６：遮熱板。

【実用新案登録請求の範囲】