JPS627955Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は台所の壁面に沿つて設置された調理機
器から発生した煙、熱、蒸気、臭気等を排出する
ためのフード露出式レンジフードに関するもので
ある。

〈従来の技術〉 従来のレンジフードは、例えば実開昭50−
61945号公報に示す如き単に壁面の高所にフアン
及び換気口を取りつけた構造のもの、或いは同55
−48066号公報に示す如き排煙ダクトを壁面の裏
側に設け、これにレンジフードを連結した構造の
ものがあつた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 然しながら、壁面の高所にレンジフードを取付
けた構造のものは、煙等がレンジフードに吸入さ
れるまでの間に拡散してしまい集煙効果が著しく
落る欠点があり、更に排煙ダクトを壁面の裏側に
設けると共にこれにレンジフードを連結する構造
のものは夫々を別部材で構成しなければならず、
作業性が悪い上に連結工事に手間取る等の欠点が
あつた。

本考案は、従来のこれらの欠点に鑑み開発され
た全く新規な技術に関するものである。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、ガス台等の調理機器の上方に集煙部
と煙上昇部からなる略Ｌ字型のフード本体を設
け、前記煙上昇部を壁面の裏側に位置せしめたフ
ード露出式レンジフードを提供しようとするもの
である。

〈作用〉 本考案は、壁面に穴を開けて内側に集煙部を外
側に煙上昇部を高く起立する構成をしているた
め、集煙部の位置を低く、煙の排出口を高く設け
ることが出来るので、集煙及び排煙をスムーズに
行うことが出来る。

〈実施例〉 図により本考案の一実施例を具体的に説明する
と、第１図及び第２図に於いて、１は上部にガス
コンロ２を有する調理機器であつて、台所の壁面
３に沿つて設置されている。

次に、４は集煙部５、煙上昇部６及びフアン７
等よりなる台所内の集煙及びその排気作用をする
フード本体であつて、上表面が水平状に形成され
た集煙部５の後端部を壁面３の所定位置に穿孔さ
れた穴８の中に挿入して壁面３の裏面に突出さ
せ、更に、この集煙部５の後端部に煙上昇部６の
下端を連結起立して、この煙上昇部６を壁面３の
裏側に位置せしめ、全体として側面が略Ｌ字型状
になる如く構成し、これによつて集煙部５の上表
面と壁面３とによる空間に電子レンジ等の調理機
器を収納し得る収納部９を形成している。

１０はこの収納部９に載置された不燃ボツクス
であつて、その内部には電子レンジ１１が収納さ
れている。

１２はフード本体４の油溜まり部に取付られた
開閉蓋である。

尚、煙上昇部６と壁面３との間には図示せざる
断熱材が介在されている。

〈考案の効果〉 本考案は、上表面が水平状な集煙部と片側部に
煙上昇部を起立連結して全体が側面に於いて略Ｌ
型状になる如くフード本体を構成したので、集煙
部の上表面に電子レンジ、オーブン、トースター
等の調理機器を設けることが出来、かつ煙上昇部
を壁面の外に設けたので、調理機器等を乗せる部
分を広くとることが出来、又調理機器の荷重を直
接壁に掛けることが出来る。一方煙上昇部の下端
が室外に露出しているためこの部分に油溜まり解
決の為の開閉蓋を構成することが出来、更に天井
等によつて高さが規制されることなく煙上昇部を
煙突状に構成することが出来るので、煙突効果を
発揮することができ、そのため使用するフアンは
比較的能力の弱いものでも充分に効果を発揮する
ことが出来る。更にフードを室外に露出したこと
により煙等の逆流の問題も解決することが出来、
排気装置から出る風切音等の騒音も防止すること
が出来、更にフアンはフードから遠い位置に設け
られているため排熱による熱的影響が少なくその
ためフアンの寿命をちぢめることもないばかり
か、これによつて消防法上の問題点も解決するこ
とが出来る等の特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部の外観説明図、第２図は断面説明
図である。 １……調理機器、３……壁面、４……フード本
体、５……カバー、６……フード、９……収納
部、１０……ボツクス、１２……開閉蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス台等の調理機器の上方に集煙部と煙上昇部
   からなる略Ｌ字型のフード本体を設け、前記煙上
   昇部を壁面の裏側に位置せしめ、更に該煙上昇部
   の開口部にフアンを取りつけて構成したことを特
   徴としたフード露出式レンジフード。