JPS5812814Y2 - フルフエイス型ヘルメツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、オートバイの搭乗者等が使用するヘルメット
、特に帽体に、その前面に開口する窓孔ヲ覆う風防板を
装着したフルフェイス型ヘルメットに関する。

従来かＸるヘルメットにおいては、使用者の呼気が内部
にこもって、前記風防板内面を曇らせる欠点があシ、本
考案は、そのような欠点を解消した前記ヘルメットを提
供することを目的とするものである。

以下、図面によう本考案の一実施例について説明すると
、ヘルメットの帽体１は硬質強化合成樹脂製の外殻体２
に発泡スチロール製の衝撃吸収部材３を内張すして構成
され、衝撃吸収部材３の内面には適所にウレタンフオー
ムのクッション４が接着されており、そしてこの帽体１
は前面に窓孔５を開口してフルフェイス型に形成される
。

外殻体２の前面には透明の風防板６が枢軸７によシ上下
に回動自在に取付けられ、この風防板６は上方回動位置
で窓孔５を開放し、下方回動位置で窓孔５を閉鎖するこ
とができ、その閉鎖を確実にして帽体１への雨水等の浸
入を防止するために窓孔５の周縁部には風防板６の内面
に接するシール部材８が付設される。

窓孔５の下方において帽体１の内面には衝撃吸収部材３
の成形により窓孔５の下縁に沿って延び・る上部隆起部
９と、ヘルメットの下縁に沿って延びる下部隆起部１０
が形成され、これらによって凹部１１が画成され、下部
隆起部１０には外殻体２と対向する面を凹入して、凹部
１１をヘルメット下面に連通させる１′ないし複数個の
排気孔１２が設けられている。

尚、図中Ｍは本考案ヘルメットの使用者、Ｇはその者の
眼鏡を示し、その眼鏡Ｇの窓孔５からの装着を容易にす
るために、眼鏡Ｇの蔓Ｇａを挿入し得る通路１３がクッ
ション４の一部を凹入して形成されている。

また１４は公知の顎ベルトを示す。

而して、第２図に示すように本考案ヘルメットの使用状
態では、前記凹部１１に使用者Ｍの鼻孔および口元が臨
み、したがって使用者Ｍの呼気は四部１１に吐き出され
、すると上部隆起部９に阻ｌれて上方、即ち窓孔５側へ
は流れず、抵抗の少ない排気孔１２を通ってヘルメット
下面へ排出される。

特に使用者Ｍがオートバイの搭乗者であれば、ヘルメッ
トの下面を流れる走行風によシ排気孔１２には負圧が生
起されるため呼気の排気孔１２からの排出は一層速やか
に行われる。

以上のように本考案によれば、フルフェイス型ヘルメッ
トにおいて、窓孔５下方の帽体１内面に、使用者Ｍの鼻
孔および口元を臨ませる凹部１１を画成する上部および
下部隆起部９，１０を形成したので、使用者の呼気が吐
き出される凹部１１と窓孔５間が上部隆起部９によシ仕
切られるため使用者の呼気が窓孔５側へ流れるのを上部
隆起部９によう阻止することができる。

しかも、凹部１１を帽体１内面に連通させる排気孔１２
を下部塔起部１０に設けたので、凹部１１に吐き出され
た呼気を排気孔１２を通して速やかに排出することがで
き、特に走行中には帽体１下部に生じる負圧によシ上記
排出を助長することができ、したがって停車、走行中を
問わず呼気が帽体１内部にこもって、窓孔５を覆う風防
板６内面を曇らせるのを防止できて、使用者Ｍの視界を
常に良好に保つことができ、しかもその構造が簡単であ
る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ヘルメットの一実施例の側面図、第２図
はその要部の拡大縦断側面図、第３図は第２図の■−■
線断面図、第４図は同じく第２図のＩＶ−ＩＶ線断面図
である。 １・・・帽体、５・・・窓孔、６・・・風防板、９・・
・上部隆起部、１０・・・下部隆起部、１１・・・凹部
、１２・・・排気孔、Ｍ・・・使用者。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帽体１に、その前面に開口する窓孔５を覆う風防板６を
   装着したフルフェイス型ヘルメットにおいて、窓孔５下
   方の帽体１内面に、使用者Ｍの鼻孔および口元を臨１せ
   る凹部１１を画成する上部および下部隆起部９，１０を
   形成し、その下部隆起部１０に凹部１１を帽体１下面に
   連通させる排気孔１２を設けてなる、フルフェイス型ヘ
   ルメット。