JPH0640566Y2 - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JPH0640566Y2
JPH0640566Y2 JP490592U JP490592U JPH0640566Y2 JP H0640566 Y2 JPH0640566 Y2 JP H0640566Y2 JP 490592 U JP490592 U JP 490592U JP 490592 U JP490592 U JP 490592U JP H0640566 Y2 JPH0640566 Y2 JP H0640566Y2
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JP
Japan
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helmet
ventilation
crown cushion
helmet body
crown
Prior art date
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Application number
JP490592U
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English (en)
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JPH0566024U (ja
Inventor
清 河野
Original Assignee
株式会社アライヘルメット
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動二輪車の搭乗者等
が装着するヘルメットにおいて、ヘルメット内部の通気
性を向上させることを目的としてヘルメット本体に通気
孔を開設したヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車に搭乗する際に装着す
るヘルメットの中には、特に夏場におけるヘルメット内
部の蒸れを防止する為に、ヘルメット本体の上部に一個
若しくは複数個の通気孔を開設したものがある。そし
て、走行中において上記通気孔に走行風を当てることに
よりヘルメット内に外気を取り入れたり、反対に通気孔
の外側に負圧を生じさせるカバーを取り付けてヘルメッ
ト内部の熱気を上記通気孔より吸い出すことでヘルメッ
ト内部の通気性を確保しているものがある。そして、上
記した通気孔を通して行なわれる通気は、該通気孔をヘ
ルメット内部の最上部に設けられるクラウンクッション
に切欠形成した通気溝と連絡することによってヘルメッ
ト内部に広く及ぶようにしてある。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】しかしながら、上記し
たヘルメットを冬場に使用すると、その通気性によりヘ
ルメット内に多量の冷気が入り込んで逆に頭部が寒くな
ってしまう。そこで、冬場における通気を止める為に上
記した通気孔に該通気孔を開閉する機構を設けたものが
あるが、このような開閉機構を設けると部品点数の増加
と構造の複雑化によりコスト高を招くと共に、ヘルメッ
トの表面に余分な凹凸が形成されて走行中に風切り音が
発生する可能性が有り、それらを解決しようとする設計
上の制約等があって非常に困難なことである。
【0004】本考案の目的は、上記したようにヘルメッ
ト本体の通気孔とクラウンクッションに切欠した通気溝
とによりヘルメット内部の通気を行なうヘルメットに対
して、ヘルメット表面に突出する複雑な開閉機構を設け
ることなく簡素な構成により上記した通気孔の開閉を行
ない得る手段を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決する為
に本考案のヘルメットは、ヘルメット本体内の最上部に
クラウンクッションを設け、このクラウンクッションに
外周縁部から内方へ向けて切り込まれる通気溝を切欠し
てヘルメット本体の最上部付近に開設した通気孔に連絡
し、上記クラウンクッションの装着状態を通気溝がヘル
メット本体の通気孔と連絡する状態と、クラウンクッシ
ョンにおける通気溝以外の部分で通気孔を塞ぐ状態との
間で変更し得る取付手段を介してクラウンクッションを
ヘルメット本体に対して取り付けている。
【0006】
【作用】以上の手段によれば、走行中、ヘルメット本体
の最上部付近に開設した通気孔の外面に負圧を生じさせ
て該通気孔からヘルメット内の熱気を吸い出す場合、ヘ
ルメット内最上部付近に篭る熱気がクラウンクッション
に切欠した通気溝内に入り込み、同溝内を通過して上記
通気孔からヘルメット外部へ吸い出され、この熱気の流
出に代わってヘルメット内部には外気が流入して通気が
行なわれる。また、走行風の動圧により通気孔からヘル
メット内に外気を流入させる場合、上記通気孔から流れ
込んだ外気がクラウンクッションの通気溝を通過してヘ
ルメット内最上部付近に広がって通気を行なう。
【0007】上記した通気はクラウンクッションに切欠
した通気溝とヘルメット本体の最上部付近に開設した通
気孔とを連絡した状態において行なわれるが、クラウン
クッションの取付手段により装着状態を変更し、同クッ
ションにおける通気溝以外の部分で通気孔を塞ぐ状態に
すると、上記した通気孔を介して行なわれる通気機能が
停止される。
【0008】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、ヘルメッ
ト本体内の最上部に設けたクラウンクッションの装着状
態を変更することによりヘルメット本体に開設した通気
孔を開口若しくは閉鎖し、上記通気孔を介して行なうヘ
ルメットの通気機能を停止したり再開したりするもので
ある。従って、ヘルメット表面に通気孔の開閉機構を突
出させることなく通気孔の開閉を行なうことができ、さ
らにその開閉手段はヘルメットの構成部品であるクラウ
ンクッションとその取付手段により構成されるので構造
を簡素化することが可能であり、低コストにて上記機能
を具備することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1乃至図3にて示すヘルメットはフルフ
ェイス型であり、ヘルメット本体1の最上部に数個の通
気孔2を開設し、これら通気孔2の上を平面略U字型の
通気カバー3で覆うことにより構成してある。
【0011】ヘルメット本体1は外層を形成するFRP
製の帽体1aの内側に発砲樹脂からなる衝撃吸収体1b
を内装して構成してある。上記したヘルメット本体1の
最上部には合計7個の通気孔2が開設してある。7個の
通気孔2はヘルメット本体1の頂点部分を囲むように間
隔を置いて開設され、図2にて示すように各々の通気孔
2がヘルメット本体1の内部まで貫通している。
【0012】各通気孔2の上に沿って設ける通気カバー
3は、平面略U字型に形成し、ヘルメット本体1の上部
に対して一体的に接着することによりその内側にヘルメ
ット本体1の上部曲面沿う通気路3bを構成する。ま
た、通気カバー3の前面には導入口3aを開口し、この
導入口3aから通気路3b内に導入した空気を本体1の
上部曲面に沿って加速して流し、同カバー3後端に開口
した流出口3cから流出させるように構成してある。即
ち、上記した通気カバー3は通気路3b内を流れる空気
の流速を利用して同通気路3b内に負圧を生じさせるも
のであり、この負圧によりヘルメット本体1内の熱気が
各通気孔2を通して吸い出させるように構成されてい
る。
【0013】また、上記した衝撃吸収体1bの内側には
使用者の頭部に直接宛てられるパッド1cやクラウンク
ッション4が設けてある。その中のクラウンクッション
4は頭部の最上部分に宛がわれるものであり、図2及び
図3にて示すようにヘルメット本体1内における最上部
に取付手段となるベルベット式ファスナー6を介して取
り付けてある。クラウンクッション4は所要厚さのスポ
ンジ材からなり、ヘルメット本体1内の最上部の形状に
合わせて略惰円形に形成すると共に、その外周部には外
周縁から内側へ向けて幾分傾斜した状態で切り込まれる
通気溝5を7本切欠形成し、これら通気溝5の先端部が
前記したようにヘルメット本体1の内部に貫通する通気
孔2と重なり合って連絡するようにしてある。また、取
付手段となるベルベット式ファスナー6は図5にて示す
ように、クラウンクッション4の裏側に雄体若しくは雌
体のどちらか一方6aを2本平行状に固着し、他方6b
をヘルメット本体1内最上部の対応箇所に対して固着し
てある。従って、上記クラウンクッション4は裏側のベ
ルベット式ファスナー6aをヘルメット本体1側のファ
スナー6bに対して付着させることによりヘルメット本
体1内の定位置に取り付けられ、その外周部に設けた通
気孔5がヘルメット本体1内に開口する通気孔2と重な
り合って連絡することになる。
【0014】従って、上記したように構成したヘルメッ
トによれば、走行中通気カバー3の導入口2aから導入
された空気が通気路3bを通過する際の流速により同通
気路3b内が負圧となり、この負圧によりヘルメット本
体1内の上部に篭る熱気が各通気溝5内を通過して通気
孔2から外部に吸い出され、これに伴ってヘルメット本
体1内には新たな外気が流れ込んで効果的に通気が行な
われる。
【0015】また、冬場の使用に際して上記した通気機
能を止めたい場合は、クラウンクッション4をヘルメッ
ト本体1に対して取り付けているベルベット式ファスナ
ー6を剥し、図4にて示すようにクラウンクッション4
の前後を逆にした状態で上記ベルベット式ファスナー6
a,6bを再び付着させる。これによって、クラウンク
ッション4に切欠される7本の通気溝5が今まで連絡し
ていた各通気孔2の開口位置からずれて、各通気孔2が
クラウンクッション4の通気溝5以外の部分にて塞がれ
ることになり、その結果、通気孔2を介して行なわれる
通気が停止される。尚、上記した状態から再び通気機能
を復活させたい場合は、ベルベット式ファスナー6を剥
してクラウンクッション4を通気孔2と通気溝5とが連
絡する元の状態に戻せばよい。
【0016】図6にて示すクラウンクッション24の取
付手段は、合成樹脂製のホック体26aと26bとから
構成したものである。この取付手段は凸状のホック体2
6aをクラウンクッション4の裏面の2箇所に取付け、
この両凸状ホック体26aをヘルメット本体1の所定位
置に上記した両凸状ホック体26aの間隔と同じ間隔を
置いて設けた2個の孔状ホック体26bに対して着脱可
能に嵌合させることによりクラウンクッション24の取
付を行なうものである。上記したクラウンクッション2
4もホック体26a,26bの嵌合を外し前後を逆にし
て再び取り付けることにより、前記したものと同様に通
気孔2の開閉を行なうことができる。
【0017】図7にて示すクラウンクッション24の取
付手段は、クラウンクッション24側に取り付ける掛止
片36aとヘルメット本体1側に設ける掛止プレート3
6bとから構成したものである。上記した掛止片36a
は図8aにて示すように両端部に掛止部36a’を備
え、その掛止部36a’を図8bにて示すようにヘルメ
ット本体1に取り付けた掛止プレート36bの掛止孔3
6b’内に差し込んでに掛止することにより取り付け固
定している。従って、上記した取付手段により取付られ
るクラウンクッション34も掛止片36aを外して前後
を逆にして再び掛止することにより図5にて示したもの
同様に通気孔2の開閉を行なうことができる。
【0018】以上のように、本考案のヘルメットはヘル
メット本体1内の最上部に設けたクラウンクッション4
の前後を逆にして装着状態を変更することにより通気孔
2を開口若しくは閉鎖するように構成したものである。
従って、例えば通気カバー3の導入口3aに突出部とな
る開閉機構を設けなくとも通気孔2の開閉を行なうこと
ができ、さらにその開閉手段はヘルメットの構成部品で
あるクラウンクッション4とその取付手段となるベルベ
ット式ファスナー6やホック体6a,6b等により構成
されるので簡単な構造にて通気孔の開閉機能を具備する
ことができる。
【0019】尚、上記したヘルメットは、通気カバー3
内を通過する気流によって生じる負圧を利用して通気孔
2からヘルメット本体1内に篭る熱気を吸い出すように
構成したものであるが、上記した如きクラウンクッショ
ンによる通気孔の開閉機構は、ヘルメット本体に開口し
た通気孔から外気を取り入れてヘルメット本体内の通気
を行なうタイプのヘルメットに対しても同様に実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を実施したヘルメットを示す斜視
図。
【図2】 同ヘルメットの縦断面図。
【図3】 同ヘルメットの底面図。
【図4】 同ヘルメットの底面図であり、クラウンク
ッションを前後逆に取り付けて通気孔を塞いだ状態を示
す。
【図5】 クラウンクッションとその取付手段を示す
一部切欠斜視図。
【図6】 クラウンクッションとホック体からなる取
付手段を示す一部切欠斜視図。
【図7】 クラウンクッションと掛止片からなる取付
手段を示す一部切欠斜視図。
【図8】 aとbは同取付手段を示す縦断面図。
【符号の説明】
1・・・ヘルメット本体 2・・・通気孔 4・・・クラウンクッション 5・・・通気溝 6・・・ベルベット式ファスナー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルメット本体内の最上部にクラウン
    クッションを設け、このクラウンクッションに外周縁部
    から内方へ向けて切り込まれる通気溝を切欠してヘルメ
    ット本体の最上部付近に開設した通気孔に連絡し、上記
    クラウンクッションの装着状態を通気溝がヘルメット本
    体の通気孔と連絡する状態と、クラウンクッションにお
    ける通気溝以外の部分で通気孔を塞ぐ状態との間で変更
    し得る取付手段を介してクラウンクッションをヘルメッ
    ト本体に対して取り付けてなるヘルメット。
JP490592U 1992-02-10 1992-02-10 ヘルメット Expired - Lifetime JPH0640566Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP490592U JPH0640566Y2 (ja) 1992-02-10 1992-02-10 ヘルメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP490592U JPH0640566Y2 (ja) 1992-02-10 1992-02-10 ヘルメット

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Publication Number Publication Date
JPH0566024U JPH0566024U (ja) 1993-08-31
JPH0640566Y2 true JPH0640566Y2 (ja) 1994-10-26

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ID=11596670

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JP490592U Expired - Lifetime JPH0640566Y2 (ja) 1992-02-10 1992-02-10 ヘルメット

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10130934A (ja) * 1996-11-01 1998-05-19 Honda Access Corp ヘルメットの帽体

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JPH0566024U (ja) 1993-08-31

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