JPS5811890B2 - 塩化ビニルの懸濁重合法 - Google Patents

塩化ビニルの懸濁重合法

Info

Publication number
JPS5811890B2
JPS5811890B2 JP53154369A JP15436978A JPS5811890B2 JP S5811890 B2 JPS5811890 B2 JP S5811890B2 JP 53154369 A JP53154369 A JP 53154369A JP 15436978 A JP15436978 A JP 15436978A JP S5811890 B2 JPS5811890 B2 JP S5811890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
vinyl chloride
pva
pvc
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53154369A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5580411A (en
Inventor
浅野敏雄
船見晴雄
渡邊史■
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP53154369A priority Critical patent/JPS5811890B2/ja
Publication of JPS5580411A publication Critical patent/JPS5580411A/ja
Publication of JPS5811890B2 publication Critical patent/JPS5811890B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塩化ビニル系単量体の懸濁重合法、特に緻密
で、かつポロシティ−に富んだ粒子構造と優れた加工特
性をもつ塩化ビニル重合体又はその共重合体(以下PV
Cという)の製造法に関する従来から、PVCの加工性
改良を目的として、フィッシュアイ(以下FEという)
が少く、ブレンド性の優れたPVCの製法が多数提案さ
れている。
一般に、PVCのブレンド性、FEといった特性には、
PVC粒子のポロシティ−が大きく影響するため、加工
性に優れたPVCを製造する方法として、例えば低い重
合率でPVCを重合する方法、或いは重合缶への単量体
/水仕込比を下げる等の方法が知られている。
これらの方法で加工性の優れたPVCを得ることは出来
るが、反面生産性が下り、PVCの嵩比重が低くなるた
め、押出加工性に劣る欠点がある。
特に前者の低重合率で重合する方法では、単量体の回収
に時間が長く、作業性にも問題がある。
また、これらの物理的な解決法に対し、適当な懸濁安定
剤を使用する加工性の優れたPVCの製法が提案されて
いる。
例えば、特開昭49−62580号公報および特開昭4
9−74783号公報には、重合初期に部分ケン化ポリ
ビニルアルコール(以下PVAという)を使用し、重合
途中で異種のPVAあるいはアルキルセルローズを後添
する方法がある。
しかしながら、重合途中の高圧条件下、懸濁安定剤を添
加する方法では、特殊の高圧添加装置や操作が必要とな
り工業的生産方法としては問題がある。
本発明は、これらの欠点を解決することを目的とし、塩
化ビニル系単量体の懸濁重合前に特定の変性PVA等を
添加することにより、作業性や重合生産性を損うことな
く、緻密でかつポロシティ−に富んだ粒子構造と優れた
加工特性をもったPVCの製法を提供するものである。
すなわち、塩化ビニル単量体、又はこれと共重合しうる
単量体との混合物を懸濁重合する際に、平均重合度30
0〜2.500、平均ケン化度65〜80モル%、4重
量%水溶液の電点が60℃以上のクロトン酸又はアクリ
ル酸変性PVAと4重量%水溶液の電点が重合温度以下
の部分ケン化ポリビニルアルコールを添加することを特
徴とする。
まず、本発明法において、常法の通りに、例えばオート
クレーブ中で塩化ビニル単量体、又はこれを主成分とし
、これと共重合しうる単量体との混合物を懸濁重合させ
るが、この際下記変性PVAならびにPVAを同時に添
加する。
本発明法に用いる変性PVAは、例えば酢酸ビニルとク
ロトン酸との共重合体、酢酸ビニルとアクリル酸との共
重合体などPVAに親水性を付与することによって得ら
れる。
ただし、このような変性は変性前のPVAの基本物性で
ある塩化ビニル重合における分散性を損なわないよう行
なう必要がある。
そのためには酢酸ビニルと共重合させる細化合物の割合
は0.1〜5.0モル%が好ましい。
また変性方法が上記のように共重合方法によるのでなく
、PVAの分子内の基を他の構造に変化させる場合も全
体の0.1〜5.0モル%程度の数の基を変化させるこ
とが望ましい。
この変性PVAは上記の通りの性質を具えるほか、平均
重合度は300〜2,500であり、平均ケン化度は6
5〜80モル%で、その4重量%水溶液の電点が60℃
以上のものが必要である。
なお、この場合の電点とは、一般に平均ケン化度の比較
的低いPVAは水に対して、特に高温において溶解性が
悪く、その水溶液の温度を次第に上昇させるとある温度
以上に達したときPVAの一部が析出し、水溶液が白濁
し、この温度のことを示す。
すなわち、変性PVAの平均重合度が300未満、また
は平均ケン化度が80モル%をこえると懸濁安定性の効
果が少ない。
また、平均重合度が2500をこえると水に対する溶解
性が低く懸濁安定性が悪い。
また平均ケン化度が65モル%未満となると懸濁安定性
が少なくなりPVCの熱安定性が悪くなる。
本発明者は、これら変性PVAを用いてPVCを製造す
る方法について、さきに提案した(特願昭52−991
47)。
しかし、単量体/水仕込比を更に上げて生産性を向上し
ようとすれば、懸濁安定性が悪くなり、重合末期に重合
系内容物の除熱が不良となる場合がある。
この現象は懸濁重合法では一般的に言えることである。
そこで本発明者は、生産性、加工性共に優れたPVCの
製法について研究した結果、重合温度以下の電点を有す
るPVAを前記変性PVAと併用するPVC懸濁懸濁重
合量発した。
本発明法においてPVAの電点は非常に重要で、重合温
度より10〜35℃低い温度のものが望ましい。
この電点が重合温度に近過ぎると、生産性はあまり向上
しない。
また、あまりに重合温度より低過ぎると、PVCのF、
E、が多くなることがある。
更にPVAの平均重合度、平均ケン化度は通常懸濁安定
剤として使用される範囲であれはよく、平均重合度で5
00〜3,000、平均ケン化度70〜80モル%の範
囲が適当である。
また、本発明に用いる変性PVAとPVAの併用比率は
重量基準で変性PVA/PVA=9.5〜5015〜5
0であるこ吉がPVCの品質、生産性の面から好ましい
なお、本発明法においては一般に行なわれている塩化ビ
ニル及び塩化ビニルを主体とし、これ吉共重合しうる単
量体との混合物の水性懸濁重合法には何れにも適用でき
、例えば、重合開始剤としては油溶性のアゾ化合物、過
酸化物が使用でき、例えばアゾビスイソブチロニトリル
、ジアルキルパーオキシジカーボネート、ラウロイルパ
ーオキサイド等を用いることができる。
また必要に応じて重合度調節用に少量の連鎖移動剤を加
えることもできるし、また目的に応じて少量の界面活性
剤を加えることもできる。
以上説明したように本発明法では重合生産性を何ら損う
ことなく緻密で、かつポロシティ−に富んだ粒子構造と
優れた加工特性とをもっPVCまたはPVC共重合体を
得ることができる。
以下実施例によって本発明をさらに説明する。
実施例 1 酢酸ビニル100モル部とクロトン酸1.5モル部を溶
液重合して得た酢酸ビニル・クロトン酸共重合体をケン
化して平均重合度1000、平均ケン化度71.0モル
%、電点約8−5℃の変性PVAを得た。
3001のステンレス製オートクレーブに、ジー2−エ
チルへキシルパーオキシジカーボネート89.2−2’
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)8g、
純水120kg、上記PVA50g及び平均重合度15
30、平均ケン化度74.0モル%、電点約25℃のP
VA10gを仕込んだ。
オートクレーブを真空にしたのち、塩化ビニル120k
gを加え撹拌しながら57℃に保って塩化ビニルを重合
させた。
オートクレーブ内圧が5kg/cm2Gになったとき、
オートクレーブ内の未反応ガスを系外に放出し、PVC
のスラリーを取り出した。
PVCスラリーを遠心分離機により脱水し、乾燥器で乾
燥させた。
これらの結果をまとめて表に示した。
なお、重合缶の冷却水は温度15℃のものを使用した。
実施例 2 酢酸ビニル100モル部とアクリル酸1モル部を溶液重
合して得た酢酸ビニル・アクリル酸共重合体をケン化し
て平均重合度1400、平均ケン化度71.9モル%、
電点約70℃の変性PVAを得た。
実施例1の変性PVAを上記変性PVAに代え、また実
施例1のPVAを平均重合度2500、平均ケン化度2
2.0モル%、電点約40℃のPVAに代えた以外は同
様に行なった。
比較例 1 実施例1の変性PVAを全く使用しない他は同様に行な
った。
比較例 2 実施例1において、ジー2−エチルヘキシルパーオキシ
ジカーボネート8g、2−2′−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)8g、純水120 kg、塩化
ビニル120kg、変性PVA65gを使用し、PVA
を全く使用しない他は同様に行なった。
比較例 3 比較例2の変性PVAを実施例1のPVAに代えた以外
は同様に行なった。
比較例 4 実施例1の変性PVA50g及び平均重合度1450で
平均ケン化度85.0モル%更に電点が約65℃のPV
A10gを使用した以外は同様に行なった。
上表の特性値は次の通り測定した。
(1)かさ比重 JISK6721による。
(2)細孔容積 CARLO・ERBA社製水銀圧入式ポロジメタ−モデ
ル65により細孔半径75A°−75000A。
について測定した。
(3)未ゲル化粒子数(F、E、) PVC100部、ジー2−エチルヘキシルフタレート5
0部、カドミウムステアレート2部、チタン白0.5部
およびカーボン粉0.025部を混合し、温度155℃
の8インチロールに投入し、5分間ロール混合して、厚
み0.25mmのシートを作成し、そのシートの一辺が
10cmの正方形内における未ゲル化粒子を数えた。
(4)ゲル化速度 PVC100部、ジー2−エチルへキシルアジペート5
0部、エポキシ化大豆油(0−130P、アデカーアー
ガス社製)5部、CaZ’n系安定剤(マーク37・ア
デカアーガス社製)3部、滑剤(カルコール86・花王
石ケン社製)0.5部、ステアリン酸バリウム0.8部
、チタン白0.5部およびカーボン粉0.05部を混合
し、温度145°Cの8インチロールに投入し、所定時
間混合して、厚み0.25mmのシートの一辺が10c
mの正方形内における未ゲル化粒子数を数えた。
(5)ブレンド性 PVCI O0部にDOP60部を室温中でボウル配合
し、その一部を半径5cm、厚み2cmになる状態でク
ラフト紙上に放置し、室温中12時間放置し、クラフト
紙への可ソ剤のしみ出し量及びコンパウンドのベタつき
をもってブレンド性を評価した。
評価 非常に良 ◎ 良 ○ 普 通 △ 悪 い ×

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニル単量体、又はこれと共重合しうる単量体
    との混合物を懸濁重合する際に、平均重合度300〜2
    ,500、平均ケン化度65〜80モル%、4重量%水
    溶液の電点60℃以上のクロトン酸又はアクリル酸変性
    ポリビニルアルコールと4重量%水溶液の電点が重合温
    度以下の部分ケン化ポリビニルアルコールを添加するこ
    とを特徴とする塩化ビニルの懸濁重合法。
JP53154369A 1978-12-13 1978-12-13 塩化ビニルの懸濁重合法 Expired JPS5811890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53154369A JPS5811890B2 (ja) 1978-12-13 1978-12-13 塩化ビニルの懸濁重合法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53154369A JPS5811890B2 (ja) 1978-12-13 1978-12-13 塩化ビニルの懸濁重合法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5580411A JPS5580411A (en) 1980-06-17
JPS5811890B2 true JPS5811890B2 (ja) 1983-03-05

Family

ID=15582646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53154369A Expired JPS5811890B2 (ja) 1978-12-13 1978-12-13 塩化ビニルの懸濁重合法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5811890B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0625313A (ja) * 1991-06-21 1994-02-01 Sumitomo Chem Co Ltd 塩化ビニル系単量体の懸濁重合方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54112985A (en) * 1978-02-23 1979-09-04 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The Suspension polymerization of vinyl compound

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54112985A (en) * 1978-02-23 1979-09-04 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The Suspension polymerization of vinyl compound

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5580411A (en) 1980-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6330324B2 (ja)
JP3339257B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP7225578B2 (ja) 塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体粒子及びそれを含んでなる自動車アンダーボディコート剤
JPS5811890B2 (ja) 塩化ビニルの懸濁重合法
JPS6232215B2 (ja)
JPH0262121B2 (ja)
JP2592707B2 (ja) 塩化ビニル系多元共重合樹脂の製造方法
JPH0370703A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JPH07157516A (ja) 塩化ビニル樹脂
JPH10101737A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP2686564B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂の製造方法
JPH085924B2 (ja) 塩化ビニル系共重合体の製造方法
JPS6021682B2 (ja) 塩化ビニル単量体の懸濁重合法
JP3414026B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JPH10101715A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造法
JP2531568B2 (ja) 高重合度塩化ビニル系重合体の製造方法
KR100375858B1 (ko) 가공성이우수한무광택염화비닐수지제조방법
JP3236188B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂の懸濁重合方法
JP3437017B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JPH0451563B2 (ja)
JPS6234771B2 (ja)
JPS5927774B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物及びその製造法
JPH0534366B2 (ja)
JP2003327607A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP3677859B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法