JPS581086Y2 - 作業車の覆い構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、座席に対する上部覆いを車体側に連結支持さ
せる連結支持部材を、座席の左右から上方に立設させた
支柱部分と、その両立柱上端を一体的につないだつなぎ
部分とからなる強度部材で構成された門型の保護枠で構
成しである作業車の覆い構造に関する。

前記の覆い構造は、覆いの車体側への連結支持部材を、
強度部材で門型に形成して強固な保護枠にし、操縦者を
保護する安全フレーム機能をも発揮し得るように構成し
ているのであるが、座席上方を覆う覆いは、操縦者の頭
よりもさらに上方に位置させる必要性から比較的高い位
置に配設されているものであり、頭上真近位置に障害物
が存在している場合には、覆いが邪魔になり、走行がで
きなくなる場合が生じると云う欠点がある。

本考案の目的は、前記実情に鑑み、頭上直近位置に障害
物が存在する場合等においても覆いが邪魔になることな
く走行でき、しかも、障害物等が存在しない場合には、
保護枠の安全フレームとしての機能を十分に活しての安
全な走行が行い得るようにする点にある。

本考案の特徴構成は、冒記した作業車の覆い構造におい
て、前記両立柱を上下方向に伸縮及び固定自在に構成す
ると共に、その上端部分をほぼ９０°屈曲させて側面視
においてほぼ水平な覆い取付部を形成し、更に、その取
付部に覆いを縦軸芯周りで回転可能に構成した点にある
。

本考案特徴構成による作用効果は、次の通りである。

つ捷り、強度部材で構成されている保護枠の安全フレー
ムとしての機能を活した安全な走行が行い得乍らも、覆
いが縦軸芯周りで回転でき且つ支柱を伸縮させることに
よって上下高さも変更できるために、運転座席上方を避
けた位置に覆いを回転させた後に支柱を短縮させれば、
操縦者が邪魔になることなく覆いを下方へ位置変更でき
て、頭上直近位置の障害物に対して覆いが邪魔になり走
行ができなくなることを極力回避できるに至った。

しかも、覆いの保護枠側への取付部がほぼ水平に構成さ
れているために、覆いを安定に且つ強固に取付けること
ができ、又、太陽が斜めから照り付ける場合等のように
、斜めから太陽光が入射して来る場合には、入射方向に
覆いを回転させて変位させて、入射光の角度にかかわら
ず運転座席に日影を作ることもできるのである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

左右一対のクローラ走行装置１，１を備えた機台上に、
全旋回可能な旋回台２を設け、スウィングシリンダ３に
より縦軸周りで揺動駆動自在なブラケット４を旋回台２
に設け、ブーム部分５ａとアーム部分５ｂから戊ると共
に、ブームシリンダ６とアームシリンダ７により横軸周
りで揺動駆動、かつ、屈伸駆動自在なアーム５をブラケ
ット４に枢支連結し、チルトシリンダ８とリンク機構９
により横軸周りで揺動駆動自在なパケット１０をアーム
５の先端に取付けて、側溝掘り作業をできるようにした
バックホウを構成しである。

更に、左右の走行装置１，１間にて、リフトシリンダ１
１により横軸周りで揺動駆動自在なアーム１２を機台か
ら延設し、排土板１３をアーム１２の先端に取付けて、
排土作業をもできるように構成しである。

旋回台２上に設けられている運転座席１４の左右両側に
位置させて、支柱１５．１５を旋回台２上に着脱自在に
立設し、座席１４Ｌ／７Ｃ対する上部覆い１６を両支柱
１５．１５に支持させである。

両支柱１５．１５と、その上部どうしをつないだつなぎ
部分１７とで門形の保護枠を構成し、車輛転倒事故や車
輛周辺に存在する障害物に接触する事故が生じた場合に
、運転者をガードする安全フレームとしての機能を発揮
し得るように構威しである。

吊支柱ｉｓ、ｉｓ夫々を旋回台２に固定の下部支柱１５
ａと、下部支柱１５ａに摺動移動自在に内嵌保持させた
上部支柱１５ｂとから形成し、その上部支柱１５ｂの上
端部分を９０’屈曲させて水平な覆い取付部Ａを形成上
、そして、上下両支柱１５ａ 、 １５ｂにわたって挿
通させるピン１８の挿抜により、支柱１５を伸縮及び固
定できるように構成し、もって、前記覆い１６の上下位
置を変更できるように構成１−である。

前記覆い１６を両支柱ｉｓ、ｉｓに取付げるに、覆いフ
レーム１９を前記つなぎ部分１１に縦軸芯２周りで回転
自在に、かつ、フレーム１９及びつなぎ部分１７に付設
のブラケット２０に設けである画質通孔２２，２２に挿
通するピンにより固定自在に支持させ、両支柱１５ 、
１５Ｖｃ対して後方に回転させると、覆い１６が座席１
４の後方に位置するように構成し、又、前記支柱１５を
収縮させた際には、つなぎ部分１７を、座席１４後方の
低い位置にあるエンジンボンネット２１０表面付近１で
降ろせるように構成し、もって、頭上直近位置に障害物
が存在する箇所での作業時には、覆い１６を後方に回転
させると共に、支柱１５を縮めると、覆い１６を、運転
の障害にならない、しかも、障害物との接当から避げら
れる位置に納められるように構成されている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る作業車の覆い構造の実施例を示し、
第１図はバックホウの全体側面図、第２図は要部の側面
図、第３図は要部の平面図である。 １４・・・・・・座席、１５・・・・・・支柱、１６・
・・・・・覆い、１７・・・・・・つなぎ部分、Ｐ・・
・・・・軸芯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座席１４に対する上部覆いを車体側に連結支持させる連
   結支持部材を、座席１４の左右から上方に立設させた支
   柱１５．１５部分と、その両立柱１５．１５上端を一体
   的につないだつなぎ部分１７とからなる強度部材で構成
   された門型の保護枠で構成しである作業車の覆い構造に
   おいて、前記両立柱ｉｓ、ｉｓを上下方向に伸縮及び固
   定自在に構成すると共に、その上端部分をほぼ９０°屈
   曲させて側面視においてほぼ水平な覆い１６取付部Ａを
   形威し、更に、その取付部Ａに覆い１６を縦軸芯周りＰ
   で回転可能に構成しであることを特徴とする作業車の覆
   い構造。