JPS5810283Y2 - シヤドウマスク自動着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ブラウン管の製造工程におけるパネルへのシ
ャドウマスク自動着脱装置に関するものある。

ブラウン管の製造工程においては、パネルに対してシャ
ドウマスクの着脱が行われるが、従来からこのシャドウ
マスクの着脱を自動的に行う装置と種々のものが提案さ
れている。

この種の装置は、基本的には、ブラウン管のパネルのピ
ンにシャドウマスクのばね材からなるホルダー片をその
嵌合孔を介して係脱し、パネルに対してシャドウマスク
を着脱するに際して、シャドウマスクを位置決め保持す
るとともに、ホルダー片を押したわめてパネルのピンに
着脱するものである。

しかし、従来のものにおいては、シャドウマスクを位置
決め保持するのに、たとえば、ホルダー片に位置決め用
の孔または切欠部を形成するとともに、ホルダー片を押
圧するレバーに位置決め用孔または切欠部に係合する突
起状の係合部を設けており、特別なホルダー片を加工製
作しなければならないとともに、これに対応する係合部
を必要とし、構造も複雑になる。

本考案は、このような点を改良しようとするもので、構
造を簡単にして、容易かつ確実にシャドウマスクの着脱
が行えるようにすることを目的とするものである。

そして、本考案は、基台に対して水平方向に移動自在に
設けられかつシャドウマスクを昇降する開口部を設けた
パネルテーブルと、このパネルテーブル上に対角的に配
設されたストッパーおよび中心に対して進退する押圧体
と、上記パネルテーブルの開口部に対して昇降自在に設
けられたマスク台と、このマスク台に上記パネルテーブ
ルの中心に対して放射方向に進退自在に設けられたレバ
−とを具備し、上記レバーには、上端部に断面り字形の
係止部を形成し、との係止部の下部に、シャドウマスク
の弾性ホルダー片の先端下縁を当接支持する段部を形成
したことを特徴とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面について説明する。

１はシャドウマスクで、このシャドウマスク１０周側部
には３＝！たは４個所にクリップ片２を介して弾性を有
するホルダー片３が溶接され、このホルダー片３の嵌合
孔４とパネル５の内面に突設されたピン６との嵌合によ
り、シャドウマスク１はパネル５の内部に組込１れてい
る。

１１は基台で、この基台１１の上面の支持板１２に左右
方向のガイド溝１３が形成され、上記支持板１２の上部
に摺動板１４を介して上記パネル５を支持するパネルテ
ーブル１５が支持されている。

このパネルテーブル１５は、下面側の両側に上記摺動板
１４を貫通して支持板１２のガイド溝１３を摺動するガ
イドピン１６が突設され、基台１１に対して水平方向に
移動自在に設けられている。

また、パネルテーブル１５の上面側に、第３図に示すよ
うにパネル５の２側面に対して対向する３個のストッパ
ー１７ａ、 １７ｂ、 １７ｏ、Ｊ−”よびこのストッ
パー１７ａ、１７ｂと対角してその中心に向って進退す
る押圧体１８がそれぞれ配設されている。

そして、支持板１２、摺動板１４およびパネルテーブル
１５にはパネルテーブル１５が第１図中左側に移動した
状態でそれぞれ一致するシャドウマスク１の昇降用の開
口部１９が形成され、この開口部１９に臨１せてマスク
台２０が設けられている。

このマスク台２０は、上記基台１１に支柱２１およびシ
リンダ２２を介して昇降自在に設けられ、その上面側に
上記各ホルダ片３に対するレバー２３がシリンダ２４に
よりそれぞれ上記パネルテーブル１５の中心に対して放
射方向に進退自在に配設されている。

上記レバー２３は第２図および第４図に示すように上端
部に断面り字形の係止部２５が形成され、との係止部２
５の下部に段部２６が形成されている。

なお、２７は基台１１の第１図中右側に設けられたシリ
ンダで、そのピストンロッド２８に昇降台２９が設けら
れている。

つぎに、シャドウマスク１をパネル５から取外す場合を
例にして説明する。

１ず、シャドウマスク１を組込んだパネル５を適当な移
送手段、たとえば真空チャックなどによりパネルテーブ
ル１５上に移送し、第１図の状態に移載する。

このとき第３図に示す押圧体１８は後退した位置に退避
し、パネル５の移載がじゃ昔にならないようにしである
。

パネル５がパネルテーブル１５に載置されると、適当な
信号により押圧体１８はエアシリンダなどの手段により
パネル５を３個のストッパー１７ａ、１７ｂ、１７ｃに
その周面が当接する１で押し付け、パネル５を所定位置
に保持する。

ついで、第１図に示すようにマスク台２０は１点鎖線で
示す位置から上昇する。

このとき第２図釦よび第４図に示すようにホルダー片３
の先端下縁にレバー２３の段部２６が当接し、また、ホ
ルダー片３の先端部にレバー２３の係止部２５が当接す
る。

このような状態でレバー２３をシリンダ２４の作動によ
りシャドウマスク１の中心方向に移動させ、ホルダー片
３をその弾性によりそれぞれ内方へ押したわ１せる。

このときホルダー片３の嵌合孔４がパネル５のピン６か
ら外れるだけたわ１せることか必要である。

このようにして、ホルダー片３をパネル５のピン６から
外した後、マスク台２０を第１図に示す１点鎖線位置に
下降させ、パネルテーブル１５を右方向へ移動させる。

移動したパネルテーブル１５はシリンダ２７の作動によ
り昇降台２９お・よびガイドピン１６の上昇動作を介し
て上昇する。

そして、抑圧体１８を退避させてパネル５の保持を解除
した後、真空チャックなどの手段により次の製造工程に
移載する。

一方、パネル５が取外されたシャドウマスク１はマスク
台２０上のレバー２３により保持されているため、この
上方よりマスク台２０およびレバー２３などを備えた下
方と同様な装置を下降させ前記動作と同様な方法でシャ
ドウマスク１の受は渡しを行ない、シャドウマスク１を
別工程の製造設備に移載させる。

このようにして、シャドウマスク１をパネル５から取外
すことができるが、パネル５への装置は前述の手段を逆
に進行させればよい。

なお、異なる管種へ対応する場合は、ホルダー片をたわ
１せるレバーの作動位置を移動させ、同様にストッパー
むよび押圧体の位置を移動させることにより異なる管種
への適用が可能である。

本考案によれば、パネルをパネルテーブル上の所定位置
に保持した状態で、マスク台を上昇することにより、シ
ャドウマスクのホルダー片の先端下縁にレバーの係止部
の段部が当接するとともに、ホルダー片の先端面がレバ
ーの係止部に当接し、この状態でレバーをシャドウマス
クの中心分向に移動することによりホルダー片を押した
わ１せて、ホルダー片の嵌合孔をパネルのピンから外れ
サスことができ、したがって、ホルダー片の位置決め支
持釦よび押したわめを連続的に容易に行うことができる
とともに、ホルダー片に位置決め支持のための加工など
を必要とせず、位置決め支持および作動機構も簡単にす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置の一実施例を示す一部を切り欠い
た正面図、第２図はその一部を示す拡大斜視図、第３図
はパネルテーブルの平面図、第４図はレバ一部分の断面
図である。 １・・・シャドウマスク、３・・・ホルダー片、５・・
・パネル、９・・・開口部、１１・・・基台、１５・・
・パネルテーブル、１７ａ、１７ｂ、１７ｏ−・・スト
ッパー １８・・・押圧体、２０・・・マスク台、２３
・・・レバー ２５・・・係止部、２６・・・段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台に対して水平方向に移動自在に設けられかつシャド
   ウマスクを昇降する開口部を設けたパネルテーブルと、
   このパネルテーブル上に対角的に配設されたストッパー
   および中心に対して進退する抑圧体と、上記パネルテー
   ブルの開口部に対して昇降自在に設けられたマスク台と
   、このマスク台に上記パネルテーブルの中心に対して放
   射方向に進退自在に設けられたレバーとを具備し、上記
   レバーには、上端部に断面り字形の係止部を形成し、と
   の係止部の下部に、シャドウマスクの弾性ホルダー片の
   先端下縁を当接支持する段部を形成したことを特徴とす
   るシャドウマスク自動着脱装置。