JPH1198370A - 画像処理方法、画像処理装置及び制御手順を記憶する記憶媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び制御手順を記憶する記憶媒体

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JPH1198370A
JPH1198370A JP10003563A JP356398A JPH1198370A JP H1198370 A JPH1198370 A JP H1198370A JP 10003563 A JP10003563 A JP 10003563A JP 356398 A JP356398 A JP 356398A JP H1198370 A JPH1198370 A JP H1198370A
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infrared
component
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JP10003563A
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Eisaku Maeda
栄作 前田
Nobuhiro Fujinawa
展宏 藤縄
Takuya Shirahata
卓也 白幡
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/401Compensating positionally unequal response of the pick-up or reproducing head
    • HELECTRICITY
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/40Picture signal circuits
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、透過原稿上に存在するの欠陥の影
響を補正する画像処理方法、その画像処理方法を実施す
る画像処理装置及び透過原稿の欠陥の影響を補正するプ
ログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶する記憶
媒体に関し、透過原稿の欠陥の影響を補正した画像を確
実に取得できるようにする。 【解決手段】 透過原稿の画像の色成分を赤外成分に分
解し、赤外成分のレベルを検出し、赤外成分レベルが第
1赤外レベル以下となる透過原稿の欠陥位置の欠陥赤外
成分レベルを検出し、第1赤外成分レベル及び欠陥赤外
成分レベルに基づいて、(第1赤外成分レベル)/(欠
陥赤外成分レベル)を算出することにより補正係数を求
め、透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解し、可視
成分の可視成分レベルを検出し、透過原稿の欠陥位置に
おける欠陥可視成分レベルに補正係数を乗算し、補正可
視成分レベルを算出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過原稿の画像情
報を読み取る際に、透過原稿上に存在する塵、傷、指紋
等の欠陥の影響を補正する画像処理方法、その画像処理
方法を実施する画像処理装置及び透過原稿の欠陥の影響
を補正するプログラムをコンピュータが読み取り可能に
記憶する記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】透過原稿の画像情報を読み取る画像処理
装置は、いわゆるパソコン等のホストコンピュータと、
ホストコンピュータの入力装置としての画像読取装置と
で構成される。画像読取装置は、ネガフィルムやリバー
サルフィルム、さらには長尺フィルム等の透過原稿たる
フィルム原稿を照明する照明手段と、フィルム原稿を搬
送する搬送手段と、フィルム原稿の透過光を受けてフィ
ルム原稿の画像を読み取り、画像信号を出力する画像読
取手段と、画像読取手段が読み取った画像のデータを演
算処理する画像処理手段とを備え、ホストコンピュータ
からの指令に基づきフィルム原稿の画像を読み取り、ホ
ストコンピュータへ出力する。
【0003】ところで、カラー画像の読み取りは、一般
に、赤色(R),緑色(G),青色(B)の3色を切り
換えて行われるが、フィルム原稿上に埃、塵、傷や指紋
等の欠陥が存在する場合には、それらは読み取った画像
上に黒点(ポジフィルムの場合)や白点(ネガフィルム
の場合)として現れ、画像の品質を低下させる。そこ
で、赤外光の特質を利用してフィルム原稿上の埃、塵、
傷や指紋等の欠陥を検出し、欠陥の影響を補正する技術
が提案されている(例えば、特許公報第2559970
号)。即ち、この特許公報には、検出された赤外線エネ
ルギー分布強度が所定の閾値よりも大きい場合には、可
視光線エネルギー分布強度を赤外線エネルギー分布強度
を打ち消すレベルまで増強し、検出された赤外線エネル
ギー分布強度が所定の閾値よりも以下の場合には、可視
光線エネルギー分布強度を補間法により補正し、欠陥の
影響を補正する技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特許公報
には、赤外線を用いて欠陥の影響を補正する技術が概念
的に示されているに過ぎず、取得された欠陥に関するデ
ータを具体的にどのように演算して補正データを取得す
るかは明確に示されておらず、欠陥の影響を補正した画
像を取得するのが困難である。
【0005】本発明は、透過原稿の欠陥の影響を補正し
た画像を確実に取得できる画像処理方法、その画像処理
方法を実施する画像処理装置及び透過原稿の欠陥の影響
を補正するプログラムをコンピュータが読み取り可能に
記憶する記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理方法は、透過原稿の画像の色成分を赤外成分に分解
し、赤外成分のレベルを検出し、赤外成分レベルが第1
赤外レベル未満となる透過原稿の欠陥位置の欠陥赤外成
分レベルを検出し、第1赤外成分レベル及び欠陥赤外成
分レベルに基づいて、(第1赤外成分レベル)/(欠陥
赤外成分レベル)を算出することにより補正係数を求
め、透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解し、可視
成分の可視成分レベルを検出し、透過原稿の欠陥位置に
おける欠陥可視成分レベルに補正係数を乗算し、補正可
視成分レベルを算出することを特徴とする。
【0007】請求項17に記載の画像処理方法は、透過
原稿の画像の色成分を光学的に赤外成分に分解し、分解
された赤外成分に対応する赤外光を結像光学系により光
電変換手段に結像し、光電変換手段に赤外成分信号を出
力させ、赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる透
過原稿の欠陥位置情報を検出し、透過原稿の画像の色成
分を光学的に可視成分に分解し、分解された可視成分に
対応する可視光を結像光学系により光電変換手段に結像
し、光電変換手段に可視成分信号を出力させ、可視成分
信号の可視成成分レベルを検出し、結像光学系の特性に
よって生じる赤外光の結像位置と可視光の結像位置との
焦点ずれによって生じる赤外成分信号と可視成分信号と
のずれを補正するずれ補正を行い、ずれ補正に基づい
て、可視成分レベルを補正することを特徴とする。
【0008】請求項21に記載の画像処理方法は、透過
原稿の画像の色成分を赤外成分に分解し、複数のピクセ
ルに対して赤外成分のレベルを検出し、赤外成分レベル
が第l赤外レベル未満となる透過原稿の欠陥位置の欠陥
赤外成分レベルを検出し、透過原稿の画像の色成分を可
視成分に分解し、複数のピクセルに対して可視成分の可
視成分レベルを検出し、欠陥赤外成分レベルと可視成分
レベルとに基づいて、可視成分に関連する欠陥位置に対
応するピクセルを特定することを特徴とする。
【0009】請求項23に記載の画像処理装置は、透過
原稿の画像の色成分を赤外成分に分解する赤外成分分解
手段と、分解された赤外成分のレベルを検出する赤外成
分検出手段と、赤外成分レベルが第1赤外レベル未満と
なる透過原稿の欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを検出す
る欠陥赤外成分検出手段と、第1赤外成分レベル及び欠
陥赤外成分レベルに基づいて、(第1赤外成分レベル)
/(欠陥赤外成分レベル)を算出することにより補正係
数を求める補正係数演算手段と、透過原稿の画像の色成
分を可視成分に分解する可視成分分解手段と、分解され
た可視成分の可視成分レベルを検出する可視成分検出手
段と、透過原稿の欠陥位置における欠陥可視成分レベル
に補正係数を乗算し、補正可視成分レベルを算出する乗
算手段とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項38に記載の画像処埋装置は、透過
原稿の画像の色成分を光学的に赤外成分に分解する赤外
光透過フィルタと、赤外光を光電変換し、赤外成分信号
を出力する第1光電変換手段と、赤外成分レベルが第l
赤外レベル未満となる赤外成分信号の位置を検出し欠陥
位置情報を出力する欠陥位置検出手段と、透過原稿の画
像の色成分を光学的に可視成分に分解する可視光透過フ
ィルタと、可視光を光電変換し、可視成分信号を出力す
る第2光電変換手段と、分解された赤外成分に対応する
赤外光、又は分解された可視成分に対応する可視光を第
1光電変換手段又は第2光電変換手段に結像する結象光
学系と、結像光学系の特性によって生じる赤外光の結像
位置と可視光の結像位置との焦点ずれによって生じる赤
外成分信号と可視成分信号とのずれを補正するずれ補正
手段とを有することを特徴とする。
【0011】請求項44に記載の画像処理装置は、透過
原稿の画像の色成分を光学的に赤外成分に分解する赤外
光透過フィルタと、赤外成分を複数のピクセルに分割し
て赤外成分レべルを検出する赤外成分検出手段と、赤外
成分レベルが第1赤外レベル未満となる透過原稿の欠陥
位置ピクセルの欠陥赤外成分レベルを検出する欠陥赤外
成分検出手段と、透過原稿の画像の色成分を光学的に可
視成分に分解する可視光透過フィルタと、複数のピクセ
ルに対して可視成分の可視成分レベルを検出する可視成
分検出手段と、欠陥赤外成分レベルと可視成分レベルと
に基づいて、欠陥位置に対応する可視成分の位置を特定
する欠陥位置特定手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項46に記載の画像処埋装置の制御手
順を記憶する記憶媒体は、透過原稿の画像の色成分を赤
外成分に分解する赤外成分分手段と、赤外成分レベルが
第1赤外レベル未満となる透過原稿の欠陥位置の欠陥赤
外成分レベルを検出する欠陥赤外成分検出手段と、透過
原稿の画像の色成分を可視成分に分解する可視成分分解
手段と、分解された可視成分の可視成分レベルを検出す
る可視成分検出手段とを有する画像処理装置の画像生成
の制御手順をコンピュータが読み取り可能に記憶する記
憶媒体であって、制御手順は、分解された赤外成分のレ
ベルを検出する手順と、第1赤外成分レベル及び欠陥赤
外成分レベルに基づいて、(第1赤外成分レベル)/
(欠陥赤外成分レベル)を算出することにより補正係数
を求める手順と、透過原稿の欠陥位置における欠陥可視
成分レベルに補正係数を乗算し補正可視成分レベルを算
出する手順とを含むことを特徴とする。
【0013】請求項52に記載の画像処埋装置の制御手
順を記憶する記憶媒体は、透過原稿の画像の色成分を赤
外成分に分解する赤外成分分解手段と、透過原稿の画像
の色成分を可視成分に分解する可視成分分解手段と、透
過原稿を主走査方向へ走査し、透過光を電気信号へ変換
する光電変換手段と、透過原稿と光電変換手段とを主走
査方向と直交する方向である副走査方向へ相対的に移動
する移動手段とを有する画像処理装置の画像生成の制御
手順をコンピュータが読み取り可能に記憶する記憶媒体
であって、制御手順は、移動手段に、透過原稿と光電変
換手段との少なくとも一方を相対的に第1副走査位置に
移動させる手順と、移動手段に、透過原稿と光電変換手
段との少なくとも一方を、赤外成分分解又は可視成分分
解のいずれか一方に対応する画像が結像光学系によって
光電変換手段に結像する位置に配置させる手順と、赤外
成分分解手段と可視成分分解手段とのいずれか一方に成
分分解を実行させる手順と、赤外成分分解又は可視成分
分解のいずれか一方を実行した後、移動手段に、透過原
稿と光電変換手段との少なくとも一方を、赤外成分分解
又は可視成分分解のいずれか他方に対応する画像が結像
光学系によって光電変換手段に結像する位置に配置させ
る手順と、赤外成分分解手段と可視成分分解手段とのい
ずれか他方に成分分解を実行させる手順と、移動手段
に、透過原稿と光電変換手段との少なくとも一方を相対
的に第2副走査位置に移動させる手順と、赤外成分分解
又は可視成分分解の他方を実行した後、移動手段に、透
過原稿と光電変換手段との少なくとも一方を、赤外成分
分解又は可視成分分解の一方に対応する画像が結像光学
系によって光電変換手段に結像する位置に配置させる手
順と、赤外成分分解手段と可視成分分解手段とのいずれ
か一方に成分分解を実行させる手順とを含むことを特徴
とする。
【0014】請求項53に記載の画像処埋装置の制御手
順を記憶する記憶媒体は、透過原稿の画像の色成分を赤
外成分に分解する赤外成分分手段と、透過原稿の画像の
色成分を可視成分に分解する可視成分分解手段と、透過
原稿を主走査方向へ走査し、透過光を電気信号へ変換す
る光電変換手段と、透過原稿と光電変換手段とを主走査
方向と直交する方向である副走査方向へ相対的に移動す
る移動手段とを有する画像処理装置の画像生成の制御手
順をコンピュータが読み取り可能に記憶する記憶媒体で
あって、制御手順は、移動手段に、透過原稿と光電変換
手段との少なくとも一方を相対的に第1副走査位置に移
動させる手順と、移動手段に、透過原稿と光電変換手段
との少なくとも一方を、赤外成分分解又は可視成分分解
のいずれか一方に対応する画像が結像光学系によって光
電変換手段に結像する第1結像位置に、配置させる手順
と、赤外成分分解手段と可視成分分解手段とのいずれか
一方に成分分解を実行させる手順と、赤外成分分解又は
可視成分分解のいずれか一方を実行した後、移動手段
に、透過原稿と光電変換手段との少なくとも一方を、赤
外成分分解又は可視成分分解のいずれか他方に対応する
画像が結像光学系によって光電変換手段に結像する第2
結像位置に、配置させる手順と、赤外成分分解手段と可
視成分分解手段とのいずれか他方に成分分解を実行させ
る手順と、移動手段に、透過原稿と光電変換手段との少
なくとも一方を相対的に第2副走査位置に移動させる手
順と、移動手段に、透過原稿と光電変換手段との少なく
とも一方を第1結像位置に配置させる手順と、赤外成分
分解手段と可視成分分解手段とのいずれか一方に成分分
解を実行させる手順と、赤外成分分解又は可視成分分解
の一方を実行した後、移動手段に、透過原稿と光電変換
手段との少なくとも一方を、第2結像位置配置させる手
順と、赤外成分分解手段と可視成分分解手段とのいずれ
か他方に成分分解を実行させる手順とを含むことを特徴
とする。
【0015】請求項60に記載の画像処埋装置の制御手
順を記憶する記憶媒体は、透過原稿の画像の色成分を光
学的に赤外成分に分解する赤外光透過フィルタと、赤外
光を光電変換し、赤外成分信号を出力する第1光電変換
手段と、赤外成分レベルが第l赤外レベル未満となる赤
外成分信号の位置を検出し欠陥位置情報を出力する欠陥
位置検出手段と、透過原稿の画像の色成分を光学的に可
視成分に分解する可視光透過フィルタと、可視光を光電
変換し、可視成分信号を出力する第2光電変換手段と、
分解された赤外成分に対応する赤外光、又は分解された
可視成分に対応する可視光を第1光電変換手段又は第2
光電変換手段に結像する結象光学系とを備える画像処理
装置の画像生成の制御手順をコンピュータが読み取り可
能に記憶する記憶媒体であって、制御手順は、結像光学
系の特性によって生じる赤外光の結像位置と可視光の結
像位置との焦点ずれによって生じる赤外成分信号と可視
成分信号とのずれを補正するずれ補正手順を含むことを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、請求項1乃至請求項66
に対応する実施形態の画像処理装置の構成図である。図
2は、この実施形態の照明部の側面図である。図3は、
照明部のLEDチップの配置状態を示す図である。
【0017】図1において、画像処理装置は、ホストコ
ンピュータ1と、このホストコンピュータ1の入力装置
たる画像読取装置2とで構成される。ホストコンピュー
タ1は、中央処理装置(以下「CPU」という)1a、
メモリ1b、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)1
cを備え、記憶媒体たるCDーROM3が装填可能とな
っている。また、ホストコンピュータ1は、図示省略し
たが、キーボードやマウス等の入力装置、表示装置等を
備える。
【0018】画像読取装置2は、CPU11と、これに
バスを介して接続されるモータ駆動回路12,28,L
ED駆動回路13,信号処理回路14,ROM15,R
AM16,インタフェース回路(以下「I/F回路」と
いう)17、ラインセンサ18と、A/D変換器19
と、モータ20,27と、照明部21と、光学系(反射
ミラー22,23,トーリックミラー24、レンズ25
等)と、フィルム原稿26の搬送路等を備え、I/F回
路17を介してホストコンピュータ1に接続される。
【0019】モータ20は、CPU11の指示下に動作
するモータ駆動回路12の制御を受けて、フイルム原稿
26の搬送路にあるローラ対を駆動してフィルム原稿2
6を読み取り位置に設定したり、搬送したり等の動作を
行う。フィルム原稿26は、ネガフィルム、リバーサル
フィルム、さらには長尺フィルム等である。照明部21
は、具体的には例えば図2、図3に示すように構成され
るが、CPU11の指示下に動作するLED駆動回路1
3の制御を受けて赤色(R),緑色(G),青色(B)及
び赤外(IR)の4色の色光を切り換えて発光する。以
下、照明部21の具体的構成を図2、図3を参照して説
明する。
【0020】モータ27は、CPU11の指示下に動作
するモータ駆動回路28の制御を受けてフィルム原稿2
6を保持するフィルムホルダ等を光学系の光軸方向へ移
動する。ここで言う光軸とは、光学系の光軸のうちフィ
ルム原稿26と交わる部分を指している。図2におい
て、取付台31は、取付部31aと、この取付部31a
の一側に連接した光源形成部31bとを備える。取付部
31aには、ねじ穴31cが設けられ、図示省略した支
持部材にねじ止め固定される。光源形成部31bには、
照明部を構成する基盤32,ダイクロイックミラー3
3,拡散板34が配置される。そして、基盤32には、
赤色(R),緑色(G),青色(B)及び赤外(IR)
の4色の光を発生する複数の発光素子チップ(以下「L
EDチップ」という)35a,35bが、図3に示すよ
うに、列状に配置される。なお、この実施形態は、可視
光発光素子として、赤色(R),緑色(G),青色
(B)の3色の全てを備えるが、何れか1つの発光素子
であっても良い。
【0021】図3において、基盤32は、アルミニウム
基板であるが、絶縁層をコーティングした上に銅箔で2
種類のパターンを形成してある。このパターンは、中央
の幅広パターンと、その両脇にそれぞれ設けた2本の細
いパターンとからなり、それぞれの一端は、基盤32の
一端に設けてある端子(32a〜32e)に接続され
る。図中、左右方向が光軸方向であるので、各パターン
は、この光軸と直交する向きに細長く形成されている。
なお、各パターンは、金メッキが施されている。
【0022】中央の幅広パターンには、図示例では、■
印で示す8個のLEDチップが、4個ずつ光軸と直交す
る向きの2列に、その一方の電極をダイボンディングし
て配置されている。そして、8個のLEDチップの他方
の電極が、中央の幅広パターンの両脇にある2本の細い
パターンにワイヤボンディングされている。なお、図示
例では、発光光線は、図中右方向に射出されるので、図
中右側の列が前列で、図中左側の列が後列ということに
なる。つまり、図2において、LEDチップ35aは、
前列にある4個のLEDチップの1つを示し、LEDチ
ップ35bは、後列にある4個のLEDチップの1つを
示している。この2列配置の一方が第1配置部、他方が
第2配置部に対応する。
【0023】図3に戻って図中右側の列では、図中上下
方向両端の2個のLEDチップは、赤色光発光LEDチ
ップである。これは、端子32aに接続される細いパタ
ーンに接続される。そして、間にある2個のLEDチッ
プは、赤外光発光LEDチップである。これは、端子3
2bに接続される細いパターンに接続されている。ま
た、図中左側の列では、両端の2個のLEDチップは、
青色光発光LEDチップである。これは、端子32eに
接続される細いパターンに接続される。また、間にある
2個のLEDチップは、緑色光発光LEDチップであ
る。これは、端子32dに接続される細いパターンに接
続される。そして、端子32cには、中央の幅広パター
ンが接続される。つまり、端子32cは、共通端子とな
っている。
【0024】このように2列に配置するのは、4色のL
EDチップを2個ずつ使用するとした場合に、それらを
1列に配置すると、光軸に直交する幅方向に長くなって
しまい、光軸からずれる量が多くなるLEDチップが出
るからである。光軸から外れると、ラインセンサに到達
する光量の減少、照明むらの発生等からラインセンサへ
光が到達し難くなる。本実施形態では、4色分の複数の
LEDチップを配置するためにそれらを2列に配置して
上記問題の発生を回避し、2列の光軸をダイクロイック
ミラー33で一致させる構成としてある。
【0025】なお、上述の実施形態では、図中右側の列
の内側に赤外光発光LEDチップを配置し、図中左側の
外の列の内側に緑色光発光LEDチップを配置すること
とした。その代わりに、図中右側の列の外側に赤外光発
光LEDチップを配置し、図中左側の外の列の外側に緑
色光発光LEDチップを配置することにしても良い。赤
外光は、フィルムの傷等を検知するための照明に用いら
れる。一方、緑色は人間の目が最も良く認識できる色で
ある。つまり、赤外光発光LEDチップと緑色光発光L
EDチップを列方向のほぼ同じ位置に配置することによ
り、赤外光と緑色光とをほぼ同一の分布で照明すること
ができるので、人間が最も気になる色に関してより正確
な補正が可能となる。
【0026】また、上述の実施形態では、R,G,B,
IRの4色光をそれぞれ発生するようにしたが、白色光
源からフィルタを用いて4色光を取得することでも良
い。さて図1において、光学系(反射ミラー22,2
3、トーリックミラー24、レンズ25等)は、フィル
ム原稿26の透過光をラインセンサ18に導き、フィル
ム原稿26の画像を結像させる。ラインセンサ18は、
設定制御された蓄積時間内に受光した光量に比例した電
気信号(画像信号)を出力する。ラインセンサ18の出
力は、A/D変換器19を介して信号処理回路14に入
力し、各種の補正処理等を受け、画像データ(ラインデ
ータ)としてCPU11に取り込まれる。
【0027】ここに、ラインセンサ18は、一列に配置
される複数の光電変換部である画像蓄積部と各画像蓄積
部に蓄積された電荷を転送する転送部とを備える。ライ
ンセンサ18では、各画像蓄積部に蓄積された電荷を転
送部へ転送する動作は、複数の光電変換部の一端側から
他端側に向かって順に行われるが、この動作を主走査と
いい、その方向を主走査方向という。
【0028】そして、ラインセンサ18の主走査方向と
交わる方向が副走査方向である。この実施形態では、モ
ータ20を制御してフィルム原稿26を1ライン(主走
査方向)毎に、副走査方向へ移動して画像読み取りを行
う。また、光学系は、照明光をフィルム原稿26の1ラ
イン幅の領域に導くが、この実施形態では、CPU11
がモータ27を制御してフィルム原稿26を光学系の光
軸方向へ移動できるようになっている。例えば、35m
mフィルムであれば、フィルムホルダを全体的に光軸方
向へ移動できる。また、長尺フィルムであれば、収納す
るカートリッジ、搬送系を含む全体を光軸方向へ移動で
きる。
【0029】要するに、CPU11は、ROM15に設
定してあるプログラムに従ってモータ駆動回路12,2
8,LED駆動回路13等を制御してフィルム原稿26
の画像データを信号処理回路14から取り込む。CPU
11は、取り込んだ画像データに演算処理を施し、RA
M16に一時記憶する。そして、CPU11は、ホスト
コンピュータ30からの要求に応じてラインデータをR
AM16から読み出し、I/F回路17を介してホスト
コンピュータ2へ出力する。
【0030】この実施形態では、CPU11は、取り込
んだ画像データに演算処理を施す際に、赤外光で読み取
ったデータからフィルム原稿26に埃、塵、傷や指紋等
の欠陥があるか否かを判断する。そして、CPU11
は、欠陥の存在を検出すると、赤外光データを用いて欠
陥が存在する箇所の可視光データを補正すること等、を
行う。なお、この補正処理は、ホストコンピュータ1側
で行うこともできる。
【0031】以上の構成において請求項との対応関係
は、次のようになっている。赤外成分分解手段、可視成
分分解手段には、照明装置21が対応する。赤外成分検
出手段、可視成分検出手段には、主としてラインセンサ
18、18’(図35)が対応する。移動手段には、主
としてモータ20、27が対応する。補正係数演算手
段、乗算手段、可視成分レベル生成手段、補正手段、欠
陥位置特定手段等は、CPU11、CPU1aが主とし
て対応する。記憶媒体には、ROM15、メモリ1b、
CD−ROM3が対応する。
【0032】以下、実施形態の補正処理動作を図4〜図
36を参照して説明する。なお、画像読取装置は、適宜
「スキャナ」と称する。図4は、画像データの補正処理
の原理説明図である。図5は、画像データの補正動作の
説明図である。図6〜図13は、ホストコンピュータの
補正処理動作のフローチャートである。図14〜図17
は、位置合わせの説明図である。図18〜図29は、面
順次方式で画像読み取りを行うスキャナの動作フローチ
ャートである(第1実施例)。図30〜図32は、線順
次方式で画像読み取りを行うスキャナの動作フローチャ
ートである(第2実施例)。図33、図34は、線順次
方式で画像読み取りを行うスキャナの動作フローチャー
トである(第3実施例)。図35は、ラインセンサの配
置を示す構成図である。図36は、図35に示すライン
センサの拡大図である。
【0033】まず、図4、図5を参照して画像データの
補正処理についてのこの実施形態の原理的な事項につい
て説明する。フィルム原稿26の画像読み取りでは、各
ライン毎に4色を切り換えて読み取りを行う線順次方式
と、1色で1画面の全体を読み取り、次に色を代えて1
画面の全体を読み取ることを4色について行う面順次方
式とがある。何れの方式であれ、RAM16には、赤色
(R),緑色(G),青色(B)及び赤外(IR)の4
色のデータが格納される。
【0034】ここに、4色のデータには、次のような相
違がある。可視光データである赤色(R),緑色
(G),青色(B)の各データは、それぞれ、フィルム
原稿26の赤色(R)成分、緑色(G)成分、青色
(B)成分に対応している。つまり、赤色(R),緑色
(G),青色(B)の各データは、フィルム原稿26の
濃度情報を示している。フィルム原稿26上に塵、傷等
がある場合には、照明光は、それらに蹴られるので、ラ
インセンサ18上に到達する光量が減少し、塵、傷等が
ある部分のデータは、フィルム原稿26があたかも暗い
状態(濃い状態)であることを示すことになる。したが
って、赤色(R),緑色(G),青色(B)の各データ
には「フィルム原稿本来の濃度情報」に「塵、傷等によ
り遮光された情報」が重畳されていることになる。
【0035】一方、フィルム原稿26は、元々、赤外光
(IR)に対する受光感度がないので、赤外光(IR)
に対しては、フィルム原稿26上で濃度差が生じない。
したがって、照明光が赤外光(IR)である場合には、
ほぼ素通しに近い状態でフィルム原稿26を透過するの
で、得られるラインデータは、いかなるフィルム原稿を
持ってきてもほぼ一定の値となる。ところが、フィルム
原稿26上に塵、傷等がある場合には照明光は、それら
に蹴られるので、ラインセンサ18上に到達しない。つ
まり、赤外光(IR)によるラインデータには、塵、傷
等により減衰したデータとなる。
【0036】要するに、赤色(R),緑色(G),青色
(B)及び赤外(IR)の4色の照明光を用いた場合、
赤色(R),緑色(G),青色(B)の照明光で得られ
るラインデータには、従来と同様の「フィルム原稿本来
の濃度情報」に「塵、傷等により遮光された情報」が重
畳されている。また、赤外(IR)の照明光で得られる
ラインデータのうち値が減衰しているデータには、
「塵、傷等により遮光された情報」が反映されている。
【0037】そこで、図4において、フィルム原稿26
上に欠陥がない場合、赤外光(IR)の透過レベルは、あ
る一定値(最大値)を示す一方、赤色(R),緑色
(G),青色(B)の透過レベルは、原稿濃度に応じた
レベルを示す。そして、フィルム原稿26上に欠陥があ
る場合、その欠陥箇所においてそれぞれ減衰を受ける
が、欠陥場所での赤外光(IR')のレベルは、欠陥がな
い場合の最大値から減衰を受けたものであるので、両者
の比(IR/IR')は、欠陥箇所での減衰の割合を示す
ことになる。
【0038】したがって、赤外光について欠陥がない場
合の透過レベル(IR)は、透過光を検出して定めても
良く、既知の場合は予めメモリに記憶させても良いが、
フィルム原稿26上で赤外光の透過レベルを監視し、最
大値から減衰を受けた透過レベル(IR’)を検出する
と、両者の比(IR/IR')を求め、それを減衰を受け
た赤色レベル(R’)、緑色レベル(G’)、青色レベ
ル(B’)のそれぞれに乗算すれば、欠陥がないとした
場合の赤色レベル(R)、緑色レベル(G)、青色レベ
ル(B)に補正できることがわかる。
【0039】例えば、図5(a)に示すように、フィル
ム原稿26に塵70が付着している場合、赤色(R),
緑色(G)及び青色(B)の3色の照明光によって得ら
れる画面には、図5(b)左に示すように、人物像の他
に塵70が写っている。これに対応するラインデータに
は、人物像に対応するデータと図5(c)左に矢印で示
すように塵70が付着している部分に対応するデータと
が含まれる。一方、赤外(IR)の照明光によって得ら
れる画面には、図5(b)中に示すように、塵70に対
応する位置が暗く写っている。これに対応するラインデ
ータには、図5(c)中に示すように、塵70が付着し
ている部分に対応するデータが減衰している。
【0040】このことから、赤外(IR)の照明光で得
られるラインデータから塵70の存在有無を判定でき、
塵70の存在が検知できた場合には、その塵70の存在
箇所を特定できる。この特定した箇所から得られる、赤
色(R),緑色(G),青色(B)の照明光によるデー
タにも塵70に起因する情報がある(図5(c)左の矢
印部分)ので、赤色(R),緑色(G),青色(B)の
照明光による同じ箇所のデータに、比(IR/IR')を
乗算すれば、あたかも塵70が存在しなかったかのよう
に補正ができる(図5(b)右、(c)右)。
【0041】但し、この補正処理が有効となるのは、当
然のことながら、欠陥で減衰を受けた赤色(R),緑色
(G),青色(B)の各データに欠陥がない場合の情報
が含まれている場合に限られる。つまり、比(IR/I
R')を求めるIR’のレベルが低すぎると、R,G,B
の照明光によるデータを補正できない。IR’のレベル
が設定される閾値よりも低い場合には、単に比(IR/
IR')を乗算したのみでは補正できないと考えられる。
【0042】この場合には、次のような補間処理によっ
て補正が行える。一般的には、塵、傷等の存在箇所の占
有面積は、それほど大きくないので、その占有面積内で
は、元々のフィルム原稿26上で濃度差(つまり模様)
のある可能性は低く、むしろ一様な絵柄である可能性が
高い。したがって、塵、傷等が存在すると特定された箇
所については、その両側の隣接部のデータを用い、それ
らを滑らかにつなげば(図5(d)参照)、元々のフィ
ルム原稿26の画像に対して違和感のない画像を得る補
正が可能であることがわかる(図5(b)右参照)。
【0043】次に、以上説明した補正動作は、ホストコ
ンピュータ1とスキャナ2との協同作業の形で行われる
ので、ホストコンピュータ1の処理動作とスキャナ2の
処理動作とに分けて具体的に説明する。最初にホストコ
ンピュータ1の補正処理動作を説明し(図6〜図1
7)、その次にスキャナ2の読み取り動作を説明する。
スキャナ2については、面順次方式の動作例(図18〜
図29:第1実施例)と、線順次方式の2つの動作例
(図30〜図32:第2実施例)(図33、図34:第
3実施例)とを示してある。
【0044】(A)ホストコンピュータ1の処理動作 図6〜図13において、S1では、ホストコンピュータ
1は、ユーザーがメニュー画面のスキャン釦をクリック
したことに応答して、スキャナ2にプリスキャン開始命
令を送信する。スキャナ2は、後述(図18〜図25)
するようにプリスキャンを実施しプリスキャン画像デー
タをホストコンピュータ1へ送信する。このプリスキャ
ン画像データは、赤色(R),緑色(G),青色
(B),赤外(IR)の各データからなる。
【0045】S2では、ホストコンピュータ1は、スキ
ャナ2からそのようなプリスキャン画像データの全てが
受信されるのを待機している。ホストコンピュータ1
は、プリスキャン画像データの全てが受信されると、S
2で肯定(YES)の判定を行い、S3に進む。S3で
は、ホストコンピュータ1は、受信したプリスキャン画
像データから、赤色(R)データの最大値Rmax,緑色
(G)データの最大値Gmax,青色(B)データの最大値
Bmax を検出する。そして、ホストコンピュータ1は、
次のS4で設定されたフィルムがポジフィルムであるか
否かを判定する。
【0046】ホストコンピュータ1は、ポジフィルムで
ある場合には、S4で、肯定(YES)の判定を行って
S5〜S9の処理に進み、その後S16〜S84の処理
を実行する。また、ホストコンピュータ1は、ネガフィ
ルムである場合には、S4で否定(NO)の判定を行っ
てS10〜S15の処理に進み、その後S16〜S84
の処理を実行する。
【0047】S5〜S9の処理及びS10〜S15の処
理は、本スキャン時の蓄積時間を設定する処理である。 1)設定されたフィルムがポジフィルムである場合。S
5では、ホストコンピュータ1は、S3において求めた
Rmax,Gmax,Bmax の中で最も大きい値を可視光maxと
設定する。S6では、ホストコンピュータ1は、可視光
maxをA/D変換器19のフルスケール近傍に設定する
ため、RGBの倍率を計算する。即ち、A/D変換器1
9が8ビットである場合は、フルスケールは255であ
るので、RGBの倍率=255/可視光max の計算を行
う。
【0048】また、S7では、ホストコンピュータ1
は、受信したプリスキャン画像データから赤外(IR)
データの最大値IRmax を検出する。S8では、IRma
x をA/D変換器19のフルスケール近傍に設定するた
め、IRの倍率を計算する。即ち、A/D変換器19が
8ビットである場合は、IRの倍率=255/IRmax
の計算を行う。
【0049】そして、S9では、ホストコンピュータ1
は、プリスキャン時の蓄積時間Tr',Tg',Tb',Tir'に倍
率を乗算して本スキャン時の蓄積時間Tr,Tg,Tb,Tirを設
定する。即ち、S9では、ホストコンピュータ1は、Tr
=Tr'×RGBの倍率、Tg=Tg'×RGBの倍率、Tb=Tb'
×RGBの倍率、Tir=Tir'×IRの倍率を計算し、S
16に進む。
【0050】2)設定されたフィルムがネガフィルムで
ある場合。この場合には、S3において求めたRmax,G
max,Bmax それぞれをA/D変換器19のフルスケール
近傍に設定するため、それぞれについての倍率を求め
る。即ち、S10では、ホストコンピュータ1は、S3
において求めたRmax を用いて、Rの倍率=255/R
max の計算を行う。S11では、ホストコンピュータ1
は、S3において求めたGmax を用いて、Gの倍率=2
55/Gmax の計算を行う。S12では、ホストコンピ
ュータ1は、S3において求めたBmax を用いて、Bの
倍率=255/Bmax の計算を行う。
【0051】また、S13では、ホストコンピュータ1
は、受信したプリスキャン画像データから赤外(IR)
データの最大値IRmax を検出する。S14では、IR
maxをA/D変換器19のフルスケール近傍に設定する
ためIRの倍率を計算する。即ち、IRの倍率=255
/IRmax の計算を行い、S15に進む。そしてS15
では、ホストコンピュータ1は、プリスキャン時の蓄積
時間Tr',Tg',Tb',Tir'に倍率を乗算して本スキャン時
の蓄積時間Tr,Tg,Tb,Tirを設定する。即ち、S15で
は、ホストコンピュータ1は、Tr=Tr'×Rの倍率、Tg
=Tg'×Gの倍率、Tb=Tb'×Bの倍率、Tir=Tir'×I
Rの倍率を計算し、S16に進む。
【0052】次に、S16では、ホストコンピュータ1
は、スキャナ2に対し、以上のようにして求めた蓄積時
間Tr,Tg,Tb,Tirのデータと本スキャン開始命令を送信す
る。これにより、スキャナ2は、後述するように、面順
次方式(図26〜図29)、線順次方式(図30〜図3
2、図33〜図34)で本スキャン画像データの読み取
りを行う。ホストコンピュータ1は、次のS17で、ス
キャナ2から本スキャン画像データが送信されて来るを
待機する。
【0053】ホストコンピュータ1は、スキャナ2から
本スキャン画像データの受信を完了すると、S17で肯
定(YES)の判定を行い、S18で、IRデータの全
画素から第mブロックの画素を選択する。そして、ホス
トコンピュータ1は、S19で、その選択したIRデー
タ第mブロックに第1IR輝度レベル未満のピクセルが
あるか否かを判定する。即ち、S19では、ホストコン
ピュータ1は、選択した第mブロックにおいて欠陥があ
るか否かを判定する。この第1IR輝度レベルは、フィ
ルム原稿26に欠陥がない場合の透過レベルであり、ポ
ジフィルムの場合はS7で求めたIRmax に対しS8で
求めたIRの倍率を掛けた値である。また、ネガフィル
ムの場合、第1IR輝度レベルは、S13で求めたIR
max に対してS14で求めたIRの倍率を掛けた値であ
る。
【0054】ホストコンピュータ1は、このS19の判
定が肯定(YES)の場合は、即ち選択した第mブロッ
クにおいて欠陥がある場合には、S20〜S37におい
て対応する第mブロックのRデータについてその欠陥位
置の位置合わせ処理を例えば図14〜図17に示すよう
にして行う。図14において、図14(a)は、S19
においてIRレベルに欠陥が検出された場合を示す。図
14(a)において、輝度レベル「255」が、S19
でいう第1IR輝度レベルであり、それ以下の輝度レベ
ルの画素は網掛けして示してある。図14(b)は、図
14(a)に対応する可視光についてのブロックであ
り、可視レベルに欠陥がある場合を示す。これに対し、
図14(c)は、対応するブロックにおいて欠陥がない
場合の可視レベルを示す。
【0055】S20では、ホストコンピュータ1は、選
択したIRデータ第mブロックに対応するRデータの第
mブロックの±3画素(ピクセル)以内のずれのあるブ
ロックから1ブロックを選択する。図15〜図17で
は、着目する3×3ピクセルを縦方向、横方向へ1画素
ずつずらした状態を示してある。S21では、ホストコ
ンピュータ1は、「選択した第nブロックのRデータの
輝度値」−「第mブロックのIRデータ輝度値」の演算
を実行して減算値(R)nを求める。例えば、図15の「A
−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの位置に対応する
図14(b)における位置が第nブロックである。そこ
で、図15の「A−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの
第1行の減算値「-55」「-55」「80」は、それぞれ「-55=200-2
55」、「-55=200-255」、「80=200-120」と求められる。
【0056】S22では、ホストコンピュータ1は、以
上のようにして求めた減算値の絶対値の総和を求める。
図15の「A−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの減
算値で言えば、第1行の総和が「190」、第2行の総和が「3
10」、第3行の総和が「451」であり、これらの合計が「95
1」となる。以上のことは図15の「A−2」「A−3」、図
16の「B−1」「B−2」「B−3」、図17の「C−1」
「C−2」「C−3」において同じである。
【0057】S23では、ホストコンピュータ1は、以
上のようにして1つの位置で求めた減算値の合計値(R)n
をメモリ1bに記録する。S24では、ホストコンピュ
ータ1は、着目する3×3ピクセルを縦方向、横方向へ
1ピクセルずつずらして減算値の合計値を算出する動作
を49回行ったか否かを判定する。判定が否定(NO)の
場合はS20に戻る。即ち、ホストコンピュータ1は、
S24の判定が肯定(YES)となるまで、S24→S
20→S21→S22→S23→S24の動作を繰り返
す。そして、ホストコンピュータ1は、S24の判定が
肯定(YES)となると、S25に進み、合計値(R)nの最
小値である合計値(R)n.minを選択する。図14〜図17
の例で言えば、合計値が「630」である図16の「B−2」
が選択される。
【0058】S26では、ホストコンピュータ1は、合
計値(R)n.minに対応するブロック(図16の「B−2」)
をIRデータの第mブロック(図14(a))の対応ブ
ロックと特定する。S27では、ホストコンピュータ1
は、IRデータの第mブロック(図14(a))から1
ピクセルを選択する。S28では、ホストコンピュータ
1は、選択したIRピクセルの輝度レベルが第1IR輝
度レベルよりも小さいか否かを判定する。
【0059】S28の判定が否定(NO)の場合には、
ホストコンピュータ1は、S33に進み、対応Rピクセ
ルの輝度レベルをメモリ1bに記録しS36に進む。一
方、S28の判定が肯定(YES)の場合には、ホスト
コンピュータ1は、S29に進み、選択したIRピクセ
ルの輝度レベルが第2IR輝度レベル以上であるか否か
を判定する。
【0060】ホストコンピュータ1は、選択したIRピ
クセルの輝度レベルが、第2IR輝度レベル以上である
ときは、S29で肯定(YES)の判定を行い、S30
に進み、(IR最大輝度)/(IRピクセル輝度)演算
を行い補正係数を求め、S31、S32を介してS36
に進む。S31では、ホストコンピュータ1は、補正R
データの輝度レベル=(対応Rピクセル輝度レベル)×
(補正係数)の演算を行う。S32では、ホストコンピ
ュータ1は、S31で求めた補正Rデータの輝度レベル
をメモリ1bに記録する。
【0061】一方、ホストコンピュータ1は、S29の
判定が否定(NO)の場合には、つまり、選択したIR
ピクセルの輝度レベルが、第2IR輝度レベルよりも小
さい場合には、S34に進む。S34では、ホストコン
ピュータ1は、対応Rピクセル輝度レベルを周辺R輝度
レベルに基づき算出する。そして、ホストコンピュータ
1は、S35で、算出したRピクセル輝度レベルをメモ
リ1bに記録し、S36に進む。
【0062】S36では、ホストコンピュータ1は、第
mブロックの全ピクセルに対して処理を終了したか否か
を判定する。S36の判定が否定(NO)の場合は、S
27に戻り、次のピクセルについて同様の処理を行う。
一方、S36の判定が肯定(YES)の場合は、S37
に進み、ホストコンピュータ1は、Rデータについて全
ブロックの処理が終了したか否かを判定する。
【0063】S37の判定が否定(NO)の場合は、ホ
ストコンピュータ1は、S18に戻り、ブロックの選択
を行い、Rデータについて同様の処理を行う。一方、S
37の判定が肯定(YES)の場合は、ホストコンピュ
ータ1は、次にGデータ,Bデータについて同様の処理
を実行する。S38〜S57は、Gデータについての処
理を示し、S58〜S77は、Bデータについての処理
を示す。以下、この順に説明する。
【0064】S38で、IRデータの全画素から第mブ
ロックの画素を選択する。そして、ホストコンピュータ
1は、S39で、その選択したIRデータ第mブロック
に第1IR輝度レベル未満のピクセルがあるか否かを判
定する。即ち、S39では、ホストコンピュータ1は、
選択した第mブロックにおいて欠陥があるか否かを判定
する。この第1IR輝度レベルは、フィルム原稿26に
欠陥がない場合の透過レベルであり、S7やS13で求
めたIRmax を用いることができる。
【0065】ホストコンピュータ1は、このS39の判
定が肯定(YES)の場合は、即ち選択した第mブロッ
クにおいて欠陥がある場合には、S40〜S57におい
て対応する第mブロックのGデータについてその欠陥位
置の位置合わせ処理を例えば図14〜図17に示すよう
にして行う。図14において、図14(a)は、S39
においてIRレベルに欠陥が検出された場合を示す。図
14(a)において、輝度レベル「255」が、S39
でいう第1IR輝度レベルであり、それ以下の輝度レベ
ルの画素は網掛けして示してある。図14(b)は、図
14(a)に対応する可視光についてのブロックであ
り、可視レベルに欠陥がある場合を示す。これに対し、
図14(c)は、対応するブロックにおいて欠陥がない
場合の可視レベルを示す。
【0066】S40では、ホストコンピュータ1は、選
択したIRデータ第mブロックに対応するRデータの第
mブロックの±3画素(ピクセル)以内のずれのあるブ
ロックから1ブロックを選択する。図15〜図17で
は、着目する3×3ピクセルを縦方向、横方向へ1画素
ずつずらした状態を示してある。S41では、ホストコ
ンピュータ1は、「選択した第nブロックのGデータの
輝度値」−「第mブロックのIRデータ輝度値」の演算
を実行して減算値(G)nを求める。例えば、図15の「A
−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの位置に対応する
図14(b)における位置が第nブロックである。そこ
で、図15の「A−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの
第1行の減算値「-55」「-55」「80」は、それぞれ「-55=200-2
55」、「-55=200-255」、「80=200-120」と求められる。
【0067】S42では、ホストコンピュータ1は、以
上のようにして求めた減算値の絶対値の総和を求める。
図15の「A−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの減
算値で言えば、第1行の総和が「190」、第2行の総和が「3
10」、第3行の総和が「451」であり、これらの合計が「95
1」となる。以上のことは、図15の「A−2」「A−3」、
図16の「B−1」「B−2」「B−3」、図17の「C−1」
「C−2」「C−3」において同じである。
【0068】S43では、ホストコンピュータ1は、以
上のようにして1つの位置で求めた減算値の合計値(G)n
をメモリ1bに記録する。S44では、ホストコンピュ
ータ1は、着目する3×3ピクセルを縦方向、横方向へ
1ピクセルずつずらして減算値の合計値を算出する動作
を49回行ったか否かを判定する。判定が否定(NO)
の場合はS40に戻る。即ち、ホストコンピュータ1
は、S44の判定が肯定(YES)となるまで、S44→
S40→S41→S42→S43→S44の動作を繰り
返す。そして、ホストコンピュータ1は、S44の判定
が肯定(YES)となると、S45に進み、合計値(G)nの
最小値である合計値(G)n.minを選択する。図14〜図1
7の例で言えば、合計値が「630」である図16の「B−
2」が選択される。
【0069】S46では、ホストコンピュータ1は、合
計値(G)n.minに対応するブロック(図16の「B−2」)
をIRデータの第mブロック(図14(a))の対応ブ
ロックと特定する。S47では、ホストコンピュータ1
は、IRデータの第mブロック(図14(a))から1
ピクセルを選択する。S48では、ホストコンピュータ
1は、選択したIRピクセルの輝度レベルが第1IR輝
度レベルよりも小さいか否かを判定する。
【0070】S48の判定が否定(NO)の場合には、
ホストコンピュータ1は、S53に進み、対応Gピクセ
ルの輝度レベルをメモリ1bに記録しS56に進む。一
方、S48の判定が肯定(YES)の場合には、ホスト
コンピュータ1は、S49に進み、選択したIRピクセ
ルの輝度レベルが第2IR輝度レベル以上であるか否か
を判定する。
【0071】ホストコンピュータ1は、選択したIRピ
クセルの輝度レベルが第2IR輝度レベル以上である場
合には、S49で肯定(YES)の判定を行い、S50
に進み、(IR最大輝度)/(IRピクセル輝度)演算
を行い補正係数を求め、S51、S52を介してS36
に進む。S51では、ホストコンピュータ1は、補正G
データの輝度レベル=(対応Gピクセル輝度レベル)×
(補正係数)の演算を行う。S52では、ホストコンピ
ュータ1は、S51で求めた補正Gデータの輝度レベル
をメモリ1bに記録する。
【0072】一方、ホストコンピュータ1は、S49の
判定が否定(NO)の場合には、つまり、選択したIR
ピクセルの輝度レベルが、第2IR輝度レベルよりも小
さい場合には、S54に進む。S54では、ホストコン
ピュータ1は、対応Gピクセル輝度レベルを周辺G輝度
レベルに基づき算出する。そして、ホストコンピュータ
1は、S55で、算出したGピクセル輝度レベルをメモ
リ1bに記録し、S56に進む。
【0073】S56では、ホストコンピュータ1は、第
mブロックの全ピクセルに対して処理を終了したか否か
を判定する。S56の判定が否定(NO)の場合は、S
47に戻り、次のピクセルについて同様の処理を行う。
一方、S56の判定が肯定(YES)の場合は、S57
に進み、ホストコンピュータ1は、Gデータについて全
ブロックの処理が終了したか否かを判定する。
【0074】S57の判定が否定(NO)の場合は、ホ
ストコンピュータ1は、S38に戻り、ブロックの選択
を行い、同様の処理を行う。そして、ホストコンピュー
タ1は、S57の判定が肯定(YES)の場合は、次に
Bデータについての処理(S58〜S77)を同様に行
う。S58で、IRデータの全画素から第mブロックの
画素を選択する。そして、ホストコンピュータ1は、S
59で、その選択したIRデータ第mブロックに第1I
R輝度レベル未満のピクセルがあるか否かを判定する。
即ち、S59では、ホストコンピュータ1は、選択した
第mブロックにおいて欠陥があるか否かを判定する。こ
の第1IR輝度レベルは、フィルム原稿26に欠陥がな
い場合の透過レベルであり、S7やS13で求めたIR
max を用いることができる。
【0075】ホストコンピュータ1は、このS59の判
定が肯定(YES)の場合は、即ち選択した第mブロッ
クにおいて欠陥がある場合には、S60〜S77におい
て対応する第mブロックのBデータについてその欠陥位
置の位置合わせ処理を例えば図14〜図17に示すよう
にして行う。図14において、図14(a)は、S59
においてIRレベルに欠陥が検出された場合を示す。図
14(a)において、輝度レベル「255」が、S59
でいう第1IR輝度レベルであり、それ以下の輝度レベ
ルの画素は網掛けして示してある。図14(b)は、図
14(a)に対応する可視光についてのブロックであ
り、可視レベルに欠陥がある場合を示す。これに対し、
図14(c)は、対応するブロックにおいて欠陥がない
場合の可視レベルを示す。
【0076】S60では、ホストコンピュータ1は、選
択したIRデータ第mブロックに対応するRデータの第
mブロックの±3画素(ピクセル)以内のずれのあるブ
ロックから1ブロックを選択する。図15〜図17で
は、着目する3×3ピクセルを縦方向、横方向へ1画素
ずつずらした状態を示してある。S61では、ホストコ
ンピュータ1は、「選択した第nブロックのBデータの
輝度値」−「第mブロックのIRデータ輝度値」の演算
を実行して減算値(B)nを求める。例えば、図15の「A
−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの位置に対応する
図14(b)における位置が第nブロックである。そこ
で、図15の「A−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの
第1行の減算値「-55」「-55」「80」は、それぞれ「-55=200-2
55」、「-55=200-255」、「80=200-120」と求められる。
【0077】S62では、ホストコンピュータ1は、以
上のようにして求めた減算値の絶対値の総和を求める。
図15の「A−1」で濃い枠で示す3×3ピクセルの減
算値で言えば、第1行の総和が「190」、第2行の総和が「3
10」、第3行の総和が「451」であり、これらの合計が「95
1」となる。以上のことは図15の「A−2」「A−3」、図
16の「B−1」「B−2」「B−3」、図17の「C−1」
「C−2」「C−3」において同じである。
【0078】S63では、ホストコンピュータ1は、以
上のようにして1つの位置で求めた減算値の合計値(B)n
をメモリ1bに記録する。S64では、ホストコンピュ
ータ1は、着目する3×3ピクセルを縦方向、横方向へ
1ピクセルずつずらして減算値の合計値を算出する動作
を49回行ったか否かを判定する。判定が否定(NO)の
場合はS60に戻る。即ち、ホストコンピュータ1は、
S64の判定が肯定(YES)となるまで、S64→S6
0→S61→S62→S63→S64の動作を繰り返
す。そして、ホストコンピュータ1は、S64の判定が
肯定(YES)となると、S65に進み、合計値(B)nの最
小値である合計値(B)n.minを選択する。図14〜図17
の例で言えば、合計値が「630」である図16の「B−2」
が選択される。
【0079】S66では、ホストコンピュータ1は、合
計値(B)n.minに対応するブロック(図16の「B−2」)
をIRデータの第mブロック(図14(a))の対応ブ
ロックと特定する。S67では、ホストコンピュータ1
は、IRデータの第mブロック(図14(a))から1
ピクセルを選択する。S68では、ホストコンピュータ
1は、選択したIRピクセルの輝度レベルが第1IR輝
度レベルよりも小さいか否かを判定する。
【0080】S68の判定が否定(NO)の場合には、
ホストコンピュータ1は、S73に進み、対応Bピクセ
ルの輝度レベルをメモリ1bに記録しS76に進む。一
方、S68の判定が肯定(YES)の場合には、ホスト
コンピュータ1は、S69に進み、選択したIRピクセ
ルの輝度レベルが第2IR輝度レベ以上であるか否かを
判定する。
【0081】ホストコンピュータ1は、選択したIRピ
クセルの輝度レベルが、第2IR輝度レベ以上である場
合には、S69で肯定(YES)の判定を行い、S70
に進み、(IR最大輝度)/(IRピクセル輝度)演算
を行い補正係数を求め、S71、S72を介してS76
に進む。S71では、ホストコンピュータ1は、補正B
データの輝度レベル=(対応Bピクセル輝度レベル)×
(補正係数)の演算を行う。S72では、ホストコンピ
ュータ1は、S71で求めた補正Bデータの輝度レベル
をメモリ1bに記録する。
【0082】一方、ホストコンピュータ1は、S69の
判定が否定(NO)の場合には、つまり、選択したIR
ピクセルの輝度レベルが、第2IR輝度レベルよりも小
さい場合には、S74、S75を介してS76に進む。
S74では、ホストコンピュータ1は、対応Bピクセル
輝度レベルを周辺B輝度レベルに基づき算出する。S7
5では、ホストコンピュータ1は、算出したBピクセル
輝度レベルをメモリ1bに記録する。
【0083】S76では、ホストコンピュータ1は、第
mブロックの全ピクセルに対して処理を終了したか否か
を判定する。S76の判定が否定(NO)の場合は、S
67に戻り、次のピクセルについて同様の処理を行う。
一方、S76の判定が肯定(YES)の場合は、S77
に進み、ホストコンピュータ1は、Bデータについて全
ブロックの処理が終了したか否かを判定する。
【0084】S77の判定が否定(NO)の場合は、ホ
ストコンピュータ1は、S58に戻り、ブロックの選択
を行い、同様の処理を行う。そして、ホストコンピュー
タ1は、S77の判定が肯定(YES)の場合は、S7
8に進み、設定のフィルムはポジフィルムが否かを判定
する。S78の判定が肯定(YES)の場合は、ホスト
コンピュータ1は、S79に進み、ユーザーにより階調
変換が設定されているか否かを判定する。S79の判定
が肯定(YES)の場合は、ホストコンピュータ1は、
S80で、R,G,Bの各データについて階調変換処理
を行う。そして、ホストコンピュータ1は、S81で、
補正処理した画像データをディスプレイに出力し、表示
させる。
【0085】一方、S78の判定が否定(NO)の場合
は、ホストコンピュータ1は、S82に進み、ユーザー
により階調変換が設定されているか否かを判定する。S
82の判定が肯定(YES)の場合は、ホストコンピュ
ータ1は、S83で、階調反転関数に設定階調変換関数
をマージし、S80に進む。また、S82の判定が否定
(NO)の場合は、ホストコンピュータ1は、S84
で、階調反転関数を設定階調変換関数として設定し、S
80に進む。
【0086】なお、この実施形態では、ホストコンピュ
ータ1は、S19において欠陥を検出すると、直ちに位
置合わせを行うように説明したが、光学系の特性から、
IRの結像位置と可視光の結像位置は必ずしも同一では
なく焦点ずれを生じており、多くの場合、IRの像は可
視光の像よりも大きい。したがって、補正動作では、位
置合わせの前に大きさ合わせをする必要がある。この大
きさ合わせには、スキャナ2での読み取りの際に結像位
置を調節する方式(請求項7、27、36等に対応する
実施形態)と、フーリェ解析による方式(請求項10、
17、30等に対応する実施形態)とがある。
【0087】フーリェ解析による方式は、次の(1)〜(6)
の手順によって大きさ合わせを行う方式である。(1) 欠
陥赤外成分レベルをフーリェ変換することによって欠陥
赤外成分レベルの周波数分布を求める。(2) 欠陥可視成
分レベルをフーリェ変換することによって欠陥可視成分
レベルの周波数分布を求める。(3) 欠陥赤外成分レベル
の周波数分布から前記欠陥赤外成分レベルの周波数であ
る欠陥赤外周波数を検出する。
【0088】(4) 欠陥可視成分レベルの周波数分布から
前記欠陥赤外成分レベルの周波数に近い欠陥可視周波数
を検出する。(5) 前記欠陥可視周波数に近づくように欠
陥赤外周波数をシフトする。(6) シフトされた前記欠陥
赤外周波数を逆フーリェ変換する。また、この実施形態
では、欠陥補正の処理後に階調変換することとしたが、
これは、次の理由から好ましい方法である。即ち、階調
変換を先に実行すると、階調変換の処理も考慮して欠陥
補正の処理をしなければならず処理が複雑になる。つま
り、この実施形態の方式によれば、処理が単純になる利
点がある。
【0089】また、図6〜図13に示す手順は、メモリ
1bに記憶され、またCD−ROM3にセット・アップ
可能に記憶されている。 (B)スキャナの画像読取動作(第1実施例・面順次読
み取り) 図18〜図29において、S90では、CPU11は、
ホストコンピュータ1からプリスキャン命令を受信する
と、モータ駆動回路12、28を制御してフィルム原稿
26を光軸方向及び副走査方向の初期位置へ移動する。
S91では、CPU11は、モータ駆動回路12を制御
してフィルム原稿26を副走査方向の所定位置へ移動す
る。S92では、CPU11は、LED駆動回路13を
制御してR−LEDを発光する。
【0090】S93では、CPU11は、ラインセンサ
18を駆動する。S94では、CPU11は、読み取っ
た1ラインの画像データをRAM16に記憶する。S9
5では、CPU11はAF測定(自動焦点調節)をm回
終了したか否かを判定する。S95の判定が否定(NO)
の場合は、CPU11は、S96で、モータ駆動回路2
8を制御してフィルム原稿26を光軸方向へ所定量移動
する。そして、CPU11は、S94で再度読み取った
1ラインの画像データをRAM16に記憶し、S95に
進む。要するに、CPU11は、m回のAF測定をした
m個の1ライン画像データを収集する。
【0091】一方、S95の判定が肯定(YES)の場
合は、CPU11は、S97で、記憶したm個の1ライ
ン画像データの中で、コントラストが所定値以上のデー
タがあるか否かを判定する。つまり、CPU11は、適
正な焦点調節の行われた1ライン画像データを求める。
S97の判定が否定(NO)の場合は、CPU11は、
S98で、フィルム原稿26を副走査方向へ所定量移動
してS94に戻り、次の読み取りラインにおいて同様に
m回の1ライン画像データの収集を行う。
【0092】一方、S97の判定が肯定(YES)の場合
は、適正な焦点調節の行われた1ライン画像データがあ
ったので、CPU11は、S99で、コントラスト最大
値の光軸方向の位置をR位置としてRAM16に記憶す
る。続いて、CPU11は、S100で、R−LEDを
消灯する。次いで、CPU11は、G,B,IRについ
ても光軸方向位置を求めるため、同様の処理を行う。S
101〜S109は、Gデータに関する処理である。S
110〜S118は、Bデータに関する処理である。S
119〜S127は、IRデータに関する処理である。
【0093】Gデータに関する処理を説明する。S10
1では、CPU11は、LED駆動回路13を制御して
G−LEDを発光する。S102では、CPU11は、
ラインセンサ18を駆動する。S103では、CPU1
1は、読み取った1ラインの画像データをRAM16に
記憶する。S104では、CPU11は、AF測定(自
動焦点調節)をm回終了したか否かを判定する。
【0094】S104の判定が否定(NO)の場合は、C
PU11は、S105で、モータ駆動回路28を制御し
てフィルム原稿26を光軸方向へ所定量移動する。そし
て、CPU11は、S103で、再度読み取った1ライ
ンの画像データを記憶し、S104に進む。要するに、
CPU11は、m回のAF測定をしたm個の1ライン画
像データを収集する。
【0095】一方、S104の判定が肯定(YES)の
場合は、CPU11は、S106で記憶したm個の1ラ
イン画像データの中で、コントラストが所定値以上のデ
ータがあるか否かを判定する。つまり、CPU11は、
適正な焦点調節の行われた1ライン画像データを求め
る。S106の判定が否定(NO)の場合は、CPU1
1は、S107で、モータ駆動回路目12を制御してフ
ィルム原稿26を副走査方向へ所定量移動してS103
に戻り、次の読み取りラインにおいて同様にm回の1ラ
イン画像データの収集を行う。
【0096】一方、S106の判定が肯定(YES)の場
合は、適正な焦点調節の行われた1ライン画像データが
あったので、CPU11は、S108で、コントラスト
最大値の光軸方向の位置をG位置としてRAM16に記
憶する。続いて、CPU11は、S109で、G−LE
Dを消灯する。次に、Bデータに関するの処理を説明す
る。S110では、CPU11は、LED駆動回路13
を制御してB−LEDを発光する。S111では、CP
U11は、ラインセンサ18を駆動する。S112で
は、CPU11は、読み取った1ラインの画像データを
RAM16に記憶する。S113では、CPU11は、
AF測定(自動焦点調節)をm回終了したか否かを判定
する。
【0097】S113の判定が否定(NO)の場合は、C
PU11は、S114で、モータ駆動回路28を駆動し
てフィルム原稿26を光軸方向へ所定量移動する。そし
て、CPU11は、S112で、再度読み取った1ライ
ンの画像データを記憶し、S113に進む。要するに、
CPU11は、m回のAF測定をしたm個の1ライン画
像データを収集する。
【0098】一方、S113の判定が肯定(YES)の
場合は、CPU11は、S115で記憶したm個の1ラ
イン画像データの中で、コントラストが所定値以上のデ
ータがあるか否かを判定する。つまり、CPU11は、
適正な焦点調節の行われた1ライン画像データを求め
る。S115の判定が否定(NO)の場合は、CPU1
1は、S116で、モータ駆動回路12を制御してフィ
ルム原稿26を副走査方向へ所定量移動してS112に
戻り、次の読み取りラインにおいて同様にm回の1ライ
ン画像データの収集を行う。
【0099】一方、S115の判定が肯定(YES)の場
合は、適正な焦点調節の行われた1ライン画像データが
あったので、CPU11は、S117で、コントラスト
最大値の光軸方向の位置をB位置としてRAM16に記
憶する。続いて、CPU11は、S118で、B−LE
Dを消灯する。次に、IRデータに関する処理を説明す
る。S119では、CPU11は、LED駆動回路13
を制御してIR−LEDを発光する。S120では、C
PU11は、ラインセンサ18を駆動する。S121で
は、CPU11は、読み取った1ラインの画像データを
RAM16に記憶する。S122では、CPU11は、
AF測定(自動焦点調節)をm回終了したか否かを判定
する。
【0100】S122の判定が否定(NO)の場合は、C
PU11は、S123で、モータ駆動回路28を制御し
てフィルム原稿26を光軸方向へ所定量移動する。そし
て、CPU11は、S121で、再度読み取った1ライ
ンの画像データを記憶し、S122に進む。要するに、
CPU11は、m回のAF測定をしたm個の1ライン画
像データを収集する。
【0101】一方、S122の判定が肯定(YES)の
場合は、CPU11は、S124で記憶したm個の1ラ
イン画像データの中で、コントラストが所定値以上のデ
ータがあるか否かを判定する。つまり、CPU11は、
適正な焦点調節の行われた1ライン画像データを求め
る。S124の判定が否定(NO)の場合は、CPU1
1は、S125で、モータ駆動回路12を制御してフィ
ルム原稿26を副走査方向へ所定量移動してS121に
戻り、次の読み取りラインにおいて同様にm回の1ライ
ン画像データの収集を行う。
【0102】一方、S124の判定が肯定(YES)の場
合は、適正な焦点調節の行われた1ライン画像データが
あったので、CPU11は、S126で、コントラスト
最大値の光軸方向の位置をIR位置としてRAM16に
記憶する。続いて、CPU11は、S127で、IR−
LEDを消灯する。次に、S128では、CPU11
は、以上のように、R,G,B,IRについて光軸方向
位置が求まるとラインセンサ18の駆動を停止する。そ
して、CPU11は、所定の蓄積時間のもとで面順次の
画像読み取りを実行し、R,G,B,IRについてのプ
リスキャン画像データを取得することを行う。
【0103】S129〜S136は、Rデータに関する
処理である。S137〜S143は、Gデータに関する
処理である。S144〜S150は、Bデータに関する
処理である。S151〜S157は、IRデータに関す
る処理である。Rデータに関する処理を説明する。S1
29では、CPU11は、モータ駆動回路12を制御し
てフイルム原稿26を副走査方向の読取開始位置へ移動
する。S130では、CPU11は、モータ駆動回路2
8を制御してフイルム原稿26の光軸方向位置をR位置
へ移動する。S131では、CPU11は、R−LED
を発光させる。S132では、CPU11は、ラインセ
ンサ18を駆動する。S133では、CPU11は、読
み取った1ラインについてのRデータをホストコンピュ
ータ1へ送信する。
【0104】次いで、CPU11は、S134で、モー
タ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を副走査方
向へ1ライン分移動する。CPU11は、S135で、
所定ライン数についての読み取りを終了したか否かを判
定する。S135の判定が否定(NO)の場合は、CP
U11は、S133、S134の処理を行う。S135
の判定が肯定(YES)となると、Rデータの取得を終
了したので、CPU11は、S136で、R−LEDを
消灯する。CPU11は、引き続いてGデータに関する
処理を行う。
【0105】Gデータに関する処理を説明する。S13
7では、CPU11は、モータ駆動回路28を制御して
フイルム原稿26の光軸方向位置をG位置へ移動する。
S138では、CPU11は、G−LEDを発光させ
る。S139では、CPU11は、ラインセンサ18を
駆動する。S140では、CPU11は、読み取った1
ラインについてのGデータをホストコンピュータ1へ送
信する。
【0106】次いで、CPU11は、S141で、モー
タ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を副走査方
向へ1ライン分移動する。CPU11は、S142で、
所定ライン数についての読み取りを終了したか否かを判
定する。S142の判定が否定(NO)の場合は、CP
U11は、S140、S141の処理を行う。S79の
判定が肯定(YES)となると、Gデータの取得を終了
したので、CPU11は、S143で、G−LEDを消
灯する。CPU11は、引き続いてBデータに関する処
理を行う。
【0107】Bデータに関する処理を説明する。S14
4では、CPU11は、モータ駆動回路28を制御して
フイルム原稿26の光軸方向位置をB位置へ移動する。
S145では、CPU11は、B−LEDを発光させ
る。S146では、CPU11は、ラインセンサ18を
駆動する。S147では、CPU11は、読み取った1
ラインについてのBデータをホストコンピュータ1へ送
信する。
【0108】次いで、CPU11は、S148で、モー
タ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を副走査方
向へ1ライン分移動する。CPU11は、S149で、
所定ライン数についての読み取りを終了したか否かを判
定する。S149の判定が否定(NO)の場合は、CP
U11は、S147、S148の処理を行う。S149
の判定が肯定(YES)となると、Bデータの取得を終
了したので、CPU11は、S150で、B−LEDを
消灯する。CPU11は、引き続いてIRデータに関す
る処理を行う。
【0109】IRデータに関する処理を説明する。S1
51では、CPU11は、モータ駆動回路28を制御し
てフイルム原稿26の光軸方向位置をIR位置へ移動す
る。S152では、CPU11は、IR−LEDを発光
させる。S153では、CPU11は、ラインセンサ1
8を駆動する。S154ではCPU11は、読み取った
1ラインについてのIRデータをホストコンピュータ1
へ送信する。
【0110】次いで、CPU11は、S155で、モー
タ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を副走査方
向へ1ライン分移動する。CPU11は、S156で、
所定ライン数についての読み取りを終了したか否かを判
定する。S156の判定が否定(NO)の場合は、CP
U11は、S154、S155の処理を行う。S156
の判定が肯定(YES)となると、IRデータの取得を
終了したので、CPU11は、S157で、IR−LE
Dを消灯する。そして、CPU11は、S158で、ラ
インセンサ18の駆動を停止する。
【0111】要するに、CPU11は、面順次読み取り
の特徴を生かして往きでRデータ、帰りでGデータ、往
きでBデータ、帰りでIRデータを取得したのである。
次いで、CPU11は、S159で、ホストコンピュー
タ1からの指令入力を待機する。CPU11は、ホスト
コンピュータ1からTr,Tg,Tb,Tirの蓄積時間データ及び
本スキャン命令の受信があると、S159で肯定(YE
S)の判定を行い、S160に進む。S160では、C
PU11は、Tr,Tg,Tb,Tirの蓄積時間の設定を行う。そ
して、CPU11は、S161で、モータ駆動回路12
を制御してフィルム原稿26を副走査方向の読取位置へ
移動する。CPU11は、次のようにしてR,G.B,
IRについてのデータ取得を行う。
【0112】Rデータに関する処理を説明する。CPU
11は、S162でモータ駆動回路28を制御してフィ
ルム原稿26を光軸方向のR位置へ移動する。CPU1
1は、S163で、R−LEDを発光させる。CPU1
1は、S164で蓄積時間Trでラインセンサ18を駆動
し、Rデータの読み取りを開始する。CPU11は、S
165で、読み取った1ラインのRデータをホストコン
ピュータ1へ送信する。CPU11は、S166で、モ
ータ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を1ライ
ン分移動する。CPU11は、S167で所定ライン数
終了したか否かを判定する。つまり、CPU11はS1
67の判定が肯定(YES)となるまで、S165,S
166の処理を繰り返し行う。そして、CPU11は、
S167の判定が肯定(YES)となると、S168
で、R−LEDを消灯する。CPU11は、S169
で、ラインセンサ18の駆動を停止する。CPU11は
引き続いてGデータの取得処理を行う。
【0113】Gデータに関する処理を説明する。CPU
11は、S170でモータ駆動回路28を制御してフィ
ルム原稿26を光軸方向のG位置へ移動する。CPU1
1は、S171で、G−LEDを発光させる。CPU1
1は、S172で蓄積時間Tgでラインセンサ18を駆動
し、Gデータの読み取りを開始する。CPU11は、S
173で、読み取った1ラインのGデータをホストコン
ピュータ1へ送信する。CPU11は、S174で、フ
ィルム原稿26を1ライン分移動する。CPU11は、
S175で所定ライン数終了したか否かを判定する。つ
まりCPU11は、S175の判定が肯定(YES)と
なるまで、S173,S174の処理を繰り返し行う。
そして、CPU11は、S175の判定が肯定(YE
S)となると、S176で、G−LEDを消灯する。C
PU11は、S177で、ラインセンサ18の駆動を停
止する。CPU11は引き続いてBデータの取得処理を
行う。
【0114】Bデータに関する処理を説明する。CPU
11は、S178でモータ駆動回路28を制御してフィ
ルム原稿26を光軸方向のB位置へ移動する。CPU1
1は、S179で、B−LEDを発光させる。CPU1
1は、S180で蓄積時間Tbでラインセンサ18を駆動
し、Bデータの読み取りを開始する。
【0115】CPU11は、S181で、読み取った1
ラインのBデータをホストコンピュータ1へ送信する。
CPU11は、S182で、フィルム原稿26を1ライ
ン分移動する。CPU11は、S183で所定ライン数
終了したか否かを判定する。つまり、CPU11は、S
183の判定が肯定(YES)となるまで、S181,
S182の処理を繰り返し行う。そして、CPU11
は、S183の判定が肯定(YES)となると、S18
4で、B−LEDを消灯する。CPU11は、S185
で、ラインセンサ18の駆動を停止する。CPU11は
引き続いてIRデータの取得処理を行う。
【0116】IRデータに関する処理を説明する。CP
U11はS186でモータ駆動回路28を制御してフィ
ルム原稿26を光軸方向のIR位置へ移動する。CPU
11は、S187でIR−LEDを発光させる。CPU
11は、S188で蓄積時間Tirでラインセンサ18を
駆動し、IRデータの読み取りを開始する。CPU11
は、S189で、読み取った1ラインのIRデータをホ
ストコンピュータ1へ送信する。CPU11は、S19
0で、フィルム原稿26を1ライン分移動する。CPU
11は、S191で、所定ライン数終了したか否かを判
定する。つまり、CPU11は、S191の判定が肯定
(YES)となるまで、S189,S190の処理を繰
り返し行う。そして、CPU11は、S191の判定が
肯定(YES)となると、S192で、IR−LEDを
消灯する。CPU11は、S193で、ラインセンサ1
8の駆動を停止する。
【0117】要するに、CPU11は、面順次読み取り
の特徴を生かして往きでRデータ、帰りでGデータ、往
きでBデータ、帰りでIRデータを取得したのである。 (C)スキャナの画像読取動作(第2実施例・線順次読
み取り) 図30〜図32は、本スキャンの画像読み取りの動作を
示す。プリスキャンまでの動作は、図18〜図25と同
様であるので、省略した。第3実施例においも同様であ
る。
【0118】また、図30において、S201は、図2
6のS159に対応し、S202は、図26のと160
対応する。但し、線順次であるので、各ラインで各色の
点灯と消灯を繰り返す必要があることから、ホストコン
ピュータ1は、蓄積時間に代えてLEDの発光時間を設
定する。したがって、S201におけるTr,Tg,Tb,Tir
は、蓄積時間ではなく、LEDの発光時間であり、S2
02では、LEDの照明時間としてTr,Tg,Tb,Tirを設定
することになる。なお、LEDの点灯・消灯の応答が良
いので、照明部21側で制御するとしてある。
【0119】まず、S203〜S210では、光学系の
結像位置が、R,G,B,IRの順番でフィルム原稿に
近いことが不明の装置である場合を考慮して、照明位置
に順番を付与する処理を行う。S203では、CPU1
1は、R,G,B,IRの各位置のうちフィルム原稿2
6に最も近い位置を第1照明位置と設定する。S204
では、CPU11は、Tr,Tg,Tb,Tirのうち、第1照明に
対応する照明時間をT1と設定する。S205では、C
PU11は、R,G,B,IRの各位置のうち2番目に
フィルム原稿26に近い位置を第2照明位置と設定す
る。S206では、CPU11は、Tr,Tg,Tb,Tirのう
ち、第2照明に対応する照明時間をT2と設定する。
【0120】S207では、CPU11は、R,G,
B,IRの各位置のうち3番目にフィルム原稿26に近
い位置を第3照明位置と設定する。S208では、CP
U11は、Tr,Tg,Tb,Tirのうち、第3照明に対応する照
明時間をT3と設定する。S209では、CPU11
は、R,G,B,IRの各位置のうち4番目にフィルム
原稿26に近い位置を第4照明位置と設定する。S21
0では、CPU11は、Tr,Tg,Tb,Tirのうち、第4照明
に対応する照明時間をT4と設定する。
【0121】次いで、CPU11は、S211で、モー
タ駆動回路12を節御してフィルム原稿26を副走査方
向の読取位置へ移動する。CPU11は、S212で、
モータ駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸
方向の第1照明位置へ移動する。CPU11は、S21
3で、ラインセンサ18の駆動を開始する。CPU11
は、S214で、T1時間LEDを点灯駆動する。CP
U11は、S215で、読み取った1ラインの画像デー
タをホストコンピュータ1へ送信する。CPU11は、
S216で、モータ駆動回路28を制御してフィルム原
稿26を光軸方向の第2照明位置へ移動する。CPU1
1は、S217で、T2時間LEDを点灯駆動する。C
PU1は、S218で、読み取った1ラインの画像デー
タをホストコンピュータ1へ送信する。
【0122】また、CPU11は、S219で、モータ
駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸方向の
第3照明位置へ移動する。CPU11は、S220で、
T3時間LEDを点灯駆動する。CPU1は、S221
で、読み取った1ラインの画像データをホストコンピュ
ータ1へ送信する。CPU11は、S222で、モータ
駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸方向の
第4照明位置へ移動する。CPU11は、S223で、
T4時間LEDを点灯駆動する。CPU11は、S22
4で、読み取った1ラインの画像データをホストコンピ
ュータ1へ送信する。
【0123】そして、CPU11は、S225で、所定
ライン終了したか否かを判定する。S225の判定が否
定(NO)の場合は、CPU11は、S226〜S23
8の処理を実行することにより次のラインについての読
み取りを行う。即ち、CPU11は、S226で、モー
タ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を副走査方
向へ1ライン移動する。CPU11は、S227で、T
4時間LEDを点灯駆動する。S228で、読み取った
1ラインの画像データをホストコンピュータ1へ送信す
る。CPU11は、S229で、モータ駆動回路28を
制御してフィルム原稿26を光軸方向の第3照明位置へ
移動する。CPU11は、S230で、T3時間LED
を点灯駆動する。CPU1は、S231で、読み取った
1ラインの画像データをホストコンピュータ1へ送信す
る。
【0124】また、CPU11は、S232で、モータ
駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸方向の
第2照明位置へ移動する。CPU11は、S233で、
T2時間LEDを点灯駆動する。CPU1は、S234
で、読み取った1ラインの画像データをホストコンピュ
ータ1へ送信する。CPU11は、S235で、モータ
駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸方向の
第1照明位置へ移動する。CPU11は、S236で、
T1時間LEDを点灯駆動する。CPU11は、S23
7で、読み取った1ラインの画像データをホストコンピ
ュータ1へ送信する。
【0125】そして、再度、CPU11は、S238
で、所定ライン終了したか否かを判定する。S238の
判定が否定(NO)の場合は、CPU11は、S240
でモータ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を副
走査方向へ1ライン移動する。次いで、CPU11は、
S214〜S224の処理を実行することにより次のラ
インについての読み取りを行う。
【0126】S225またはS238の判定が肯定(Y
ES)となると、CPU11は、S239で、ラインセ
ンサ18の駆動を終了する。この第2実施例では、読み
取りを、第1位置→第2位置→第3位置→第4位置→第
4位置→第3位置→第2位置→第1位置→第1位置→・
・としたので、読み取り時間の短縮が図れる。
【0127】(D)スキャナの画像読取動作(第3実施
例・線順次読み取り) 図33〜図34は、本スキャンの画像読み取りの動作を
示す。図33において、S301は、図26のS159
に対応し、S302は、図26のと160対応する。但
し、線順次であるので、各ラインで各色の点灯と消灯を
繰り返す必要があることから、ホストコンピュータ1
は、蓄積時間に代えてLEDの発光時間を設定する。し
たがって、S301におけるTr,Tg,Tb,Tirは、蓄積時間
ではなく、LEDの発光時間であり、S302では、L
EDの照明時間としてTr,Tg,Tb,Tirを設定することにな
る。なお、LEDの点灯・消灯の応答が良いので、照明
装置21側で制御するとしてある点、照明位置の設定方
法も第2実施例と同様である。
【0128】即ち、S303では、CPU11は、R,
G,B,IRの各位置のうち、フィルム原稿26に最も
近い位置を第1照明位置と設定する。S304では、C
PU11は、Tr,Tg,Tb,Tirのうち、第1照明位置に対応
する照明時間をT1と設定する。S305では、CPU
11は、R,G,B,IRの各位置のうち2番目にフィ
ルム原稿26に近い位置を第2照明位置と設定する。S
306では、CPU11は、Tr,Tg,Tb,Tirのうち、第2
照明位置に対応する照明時間をT2と設定する。S30
7では、CPU11は、R,G,B,IRの各位置のう
ち、3番目にフィルム原稿26に近い位置を第3照明位
置と設定する。S308では、CPU11は、Tr,Tg,T
b,Tirのうち、第3照明位置に対応する照明時間をT3
と設定する。
【0129】S309では、CPU11は、R,G,
B,IRの各位置のうち4番目にフィルム原稿26に近
い位置を第4照明位置と設定する。S310では、CP
U11は、Tr,Tg,Tb,Tirのうち、第4照明位置に対応す
る照明時間をT4と設定する。次いでCPU11は、S
311で、フィルム原稿26を副走査方向の読取位置へ
移動する。CPU11は、S312で、ラインセンサ1
8の駆動を開始する。CPU11は、S313で、モー
タ駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸方向
の第1照明位置へ移動する。そして、CPU11は、S
314で、T1時間LEDを点灯駆動する。CPU11
は、S315で、読み取った1ラインの画像データをホ
ストコンピュータ1へ送信する。CPU11は、S31
6で、モータ駆動回路28を制御してフィルム原稿26
を光軸方向の第2照明位置へ移動する。CPU11は、
S317で、T2時間LEDを点灯駆動する。CPU1
1は、S318で、読み取った1ラインの画像データを
ホストコンピュータ1へ送信する。
【0130】また、CPU11は、S319で、モータ
駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸方向の
第3照明位置へ移動する。CPU11は、S320で、
T3時間LEDを点灯駆動する。CPU11は、S32
1で、読み取った1ラインの画像データをホストコンピ
ュータ1へ送信する。CPU11は、S322で、モー
タ駆動回路28を制御してフィルム原稿26を光軸方向
の第4照明位置へ移動する。CPU11は、S323
で、T4時間LEDを点灯駆動する。CPU11は、S
324で、読み取った1ラインの画像データをホストコ
ンピュータ1へ送信する。
【0131】そして、CPU11は、S325で、所定
ライン終了したか否かを判定する。S325の判定が否
定(NO)の場合は、CPU11は、S327で、モー
タ駆動回路12を制御してフィルム原稿26を副走査方
向へ1ライン移動する。続いてCPU11は、S313
〜S324の処理を実行することにより、次のラインに
ついての読み取りを行う。CPU11は、以上の動作を
S325の判定が肯定(YES)となるまで行う。CP
U11は、S325の判定が肯定(YES)となると、
S326で、ラインセンサ18の駆動を終了する。
【0132】この第3実施例では、S313において、
フィルム原稿26を一度光軸方向の第1照明位置まで移
動してから次ラインの読み取りを行うので、バックラッ
シュの影響による位置ずれを少なくできる。つまり、フ
ィルム原稿26がより正確な位置に配置されるので、色
ずれが少なくなる。次に、図35、図36は、請求項2
9、38に対応する実施形態である。図35は、ライン
センサの配置を示す構成図である。図36は、図35に
示すラインセンサ18’の拡大図である。
【0133】図35に示すラインセンサ18’は、図3
6に示すように、IR用ラインセンサ18aとRGB用
ラインセンサ18bとで構成される。これらは、共にモ
ノクロラインセンサである。IR用ラインセンサ18a
は、載置部材30の第1位置に配置され、RGB用ライ
ンセンサ18bは、載置部材30の第2位置に配置され
る。載置部材30の第1位置と第2位置とは段差をもっ
て形成されている。
【0134】したがって、IR用ラインセンサ18aの
受光面とRGB用ラインセンサ18bの受光面とは、図
35に示すように、フィルム原稿26からの光学的距離
が異なる。即ち、可視光により照明されたフィルム原稿
26からの光が結像する位置にRGB用ラインセンサ1
8bの受光面が配置される。例えば、G光の結像距離が
R光、B光の結像距離の中間の場合、G光の結像位置に
RGB用ラインセンサ18bの受光面を配置する。そう
することで、RGB共に性能上バランス良くなる。そし
て、IR光によって照明されたフィルム原稿26からの
光が結像する位置にIR用ラインセンサ18aの受光面
が配置される。
【0135】可視光照明によるフィルム原稿26からの
光と、IR光照明によるフィルム原稿26からの光と
は、光学系による原稿画像の結像位置が異なる。この結
像位置のずれは、光学系の特性により発生する。上述の
ように、IR用ラインセンサ18aとRGB用ラインセ
ンサ18bとを配置することにより、ずれを補正するこ
とが可能となる。よって、簡単な構成によって焦点ずれ
によるぼけが発生しないようにできる。したがって、ラ
インセンサ18’に投影されるIR画像と可視光画像と
のサイズがほぼ同一となり、単純な構成で良好な欠陥補
正が実現される。
【0136】また、結像光学系は、フィルム原稿26の
a点をRGB用ラインセンサ18bに結像すると共に、
a点から副走査方向の8ラインずれたフィルム原稿26
のb点をIR用ラインセンサ18aに結像するように配
置される。なお、R光、G光、B光の結像位置は、ほぼ
ずれがない。したがって、この図35に示す実施形態で
は、R光、G光、B光用のラインセンサを1つで兼用す
ることとした。その代わりに、R光、G光、B光用の各
別のラインセンサをそれぞれ設け、これら3つのライン
センサを各々の結像位置を合わせてそれぞれ配置しても
良い。
【0137】この図35に示すラインセンサ18’を用
いたスキャナの動作は、概略次のようになる。(1)可
視光のAF測定を行う。G光の結像位置が、R光、B光
の結像位置の間の場合は、G光のAF測定となる。
(2)赤外光のAF測定を行う。(3)プリスキャンを
線順次で行う。即ち、1ライン毎にR,G,B,IR照
明を切り換えて画像を読み取り、副走査方向に1ライン
フィルム原稿26を移動することを繰り返す。(4)ホ
ストコンピュータ1からの本スキャン命令に応じて本ス
キャンを線順次で行う。(5)ホストコンピュータ1
は、可視光とIR光の8ライン分のずれ補正を行う。
【0138】次に、請求項6、25に対応する実施形態
を説明する。 (1)フィルム原稿とモノクロラインセンサとの間に、
切替可能なフィルタを配置する場合 上述の実施形態では、フィルム原稿26を異なる色で照
明することによりフィルム原稿26の色分解が実現され
る。それ以外にフィルム原稿からの光を色分解フィルタ
を通過させることにより、色分解を実現しても良い。
【0139】具体的には、フィルム原稿26とモノクロ
ラインセンサ18との間に、ターレット型の色分解フィ
ルタを配置する。ターレット型の色分解フィルタには、
円形のフィルタ配置基盤にRフィルタ、Gフィルタ、B
フィルタ及びIRフィルタが放射状に配置されている。
Rフィルタは、赤色成分だけを通すフィルタである。G
フィルタは、緑色成分だけを通すフィルタである。Bフ
ィルタは、青色成分だけを通すフィルタである。IRフ
ィルタは、赤外成分だけを通すフィルタである。そし
て、例えば、スキャナでは、ある色の読み取りが終了す
る毎にフィルタを切り換える。
【0140】なお、ターレットフィルタの代わりに、短
冊型のフィルタを用いても良い。短冊型のフィルタは、
Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ及びIRフィルタ
が1列に配置されている。この短冊型のフィルタが、列
方向に移動することにより、色の切替が実現される。 (2)4ラインセンサを用いる場合 また、4ラインセンサを用いて色分解を実現しても良
い。1つのライン受光部は、Rフィルタが配置されてい
る。別のライン受光部は、Gフィルタが配置されてい
る。また、別のライン受光部は、Bフィルタが配置され
ている。別のライン受光部は、IRフィルタが配置され
ている。
【0141】IR用ラインセンサと、R用ラインセンサ
と、G用ラインセンサと、B用ラインセンサとの位置
は、それぞれ副走査方向に8ライン分ずれている。した
がって、各ラインの受光部は、配置されるフィルタの色
成分の画像信号を出力する。そして、各色成分の8ライ
ン分の補正は、ホストコンピュータ1が行う。即ち、ホ
ストコンピュータ1が赤色成分の画像データを8ライン
分、副走査方向にずらす。ホストコンピュータ1が緑色
成分の画像データを16ライン分、副走査方向にずら
す。ホストコンピュータ1が青色成分の画像データを2
4ライン分、副走査方向にずらす。
【0142】なお、図18〜図34に示す手順は、RO
M16に記憶されている。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像処理方法及び請求項23に記載の画像処理装置で
は、赤外成分の透過レベルの減衰量が欠陥の程度を的確
に表明する点に着目し、欠陥位置において欠陥がない場
合の赤外成分レベル(第1赤外成分レベル)と欠陥赤外
成分レベルの比からなる補正係数を求め、当該欠陥位置
における可視成分レベルに補正係数を乗算する。したが
って、減衰量に応じた補正ができるので、従来の方法よ
りも適切に画像が再現される。
【0144】請求項2に記載の画像処理方法では、請求
項1に記載の画像処理方法が適正に機能するためには、
欠陥位置における可視成分に回復可能な画像情報が含ま
れていることが要件となる点に着目し、基準となる赤外
成分レベルに第2赤外成分レベルなる閾値を設け、欠陥
の程度が、直接的に回復可能な程度である場合、補正係
数を乗算する。したがって、適切な画像が再現される。
【0145】請求項3に記載の画像処埋方法では、請求
項2に記載の画像処理方法において欠陥の程度が、第2
赤外成分レベル末満となる程度に大きく直接的には回復
できない程度であると判断した場合に、その検出した第
3欠陥位置の周辺の可視成分レベルを用いて第3欠陥位
置の可視成分レベルを生成する。したがって、欠陥によ
る減衰量の大きい位置においても欠陥の影響の少ない画
像が得られる。
【0146】請求項4に記載の画像処理方法では、請求
項1に記載の画像処理方法において、第1赤外成分レベ
ルは、検出した赤外成分レベルの最大値を採用する。し
たがって、赤外成分レベル検知毎に赤外成分レベルがば
らついてもその影響を小さくすることができるので、欠
陥の影響削減を再現性よく行うことができる。請求項
7、17に記載の画像処理方法及び請求項38に記載の
画像処理装置では、結像光学系の特性によって生ずる赤
外光と可視光の焦点ずれの影響を補正できる。その結
果、欠陥に対応する赤外成分信号の領域の大きさと、欠
陥に対応する可視成分信号の領域の大きさとが同じくら
いになる。したがって、補正しなくとも良い領域を補正
してしまうことが減少する。
【0147】請求項8に記載の画像処理方法では、機構
的にずれ補正を行う。したがって、光学的にずれ補正す
るので、画質の劣化を抑えたずれ補正ができる。請求項
9に記載の画像処理方法では、透過原稿または光電変換
手段の移動回数が少なくて済むので、短時間で画像処理
を行うことが可能となる。請求項10に記載の画像処理
方法では、結像するために透過原稿と光電変換手段との
少なくとも一方を同じ向きに移動する。したがって、透
過原稿と光電変換手段との少なくとも一方を結像方向へ
移動するための機構の特性によらず精度の高い位置決め
ができる。
【0148】請求項11に記載の画像処理方法では、第
1結像位置、第2結像位置のどちらであっても透過原稿
と光電変換手段との少なくとも一方を結像する方向へ移
動するための機構によらず精度の高い位置決めが可能と
なる。請求項12に記載の画像処理方法では、演算によ
ってずれ補正が行える。したがって、ずれ補正のための
機械的な機構が省略可能となる。
【0149】請求項14、21に記載の画像処理方法及
び請求項44に記載の画像処理装置では、欠陥に対応す
る赤外成分信号の領域と欠陥に対応する可視成分信号の
領域との位置ずれが補正できる。したがって、補正しな
くとも良い領域を補正してしまうことが減少する。請求
項16に記載の画像処理方法では、請求項1に記載の画
像処理方法において、補正係数乗算のステップの後、補
正可視成分レベルの階調補正処理を行う。即ち、階調補
正処理を先に行うと、補正係数を乗算する際に階調補正
についても考慮する必要があり、処理が煩雑化するが、
それを防止できる。
【0150】請求項17に記載の画像処理方法では、結
像光学系の特性によって生ずる赤外光と可視光の焦点ず
れの影響を補正できる。その結果、欠陥に対応する赤外
成分信号の領域の大きさと、欠陥に対応する可視成分信
号の領域の大きさとが同じくらいになる。したがって、
補正しなくとも良い領域を補正してしまうことが減少す
る。
【0151】請求項32に記載の画像処埋装置では、ず
れ補正手段は、第1光電変換手段を赤外光結象位置に配
置する第1設置部と、第2光電変換手段を可視光結像位
置に配置する第2設置部とが形成される光電変換手段設
置部材である。したがって、複雑な移動機構が省略可能
となり、装置の小型化が可能となる。請求項38に記載
の画像処埋装置は、結像光学系の特性によって生ずる赤
外光と可視光の焦点ずれの影響を補正できる。その結
果、欠陥に対応する赤外成分信号の領域の大きさと、欠
陥に対応する可視成分信号の領域の大きさとが同じくら
いになる。したがって、補正しなくとも良い領域を補正
してしまうことが減少する。
【0152】請求項46〜請求項66に記載の発明で
は、画像処埋装置の画像生成の制御手順をコンピュータ
が読み取り可能に記憶する記憶媒体を提供できる。以上
要するに、本発明によれば、具体的に欠陥補正が行える
技術を提供できるので、容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像処理装置の構成図である。
【図2】照明装置の側面図である。
【図3】LEDチップの配置状態を示す一部破断拡大図
である。
【図4】画像処理方式の原理図である。
【図5】画像データの補正動作の説明図である。
【図6】ホストコンピュータの処理動作フローチャート
である。
【図7】ホストコンピュータの処理動作フローチャート
である。
【図8】ホストコンピュータの処理動作フローチャート
である。
【図9】ホストコンピュータの処理動作フローチャート
である。
【図10】ホストコンピュータの処理動作フローチャー
トである。
【図11】ホストコンピュータの処理動作フローチャー
トである。
【図12】ホストコンピュータの処理動作フローチャー
トである。
【図13】ホストコンピュータの処理動作フローチャー
トである。
【図14】位置合わせの説明図である。
【図15】位置合わせの説明図である。
【図16】位置合わせの説明図である。
【図17】位置合わせの説明図である。
【図18】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図19】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図20】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図21】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図22】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図23】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図24】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図25】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図26】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図27】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図28】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図29】スキャナの処理動作フローチャート(第1実
施例:面順次読み取り)である。
【図30】スキャナの処理動作フローチャート(第2実
施例:線順次読み取り)である。
【図31】スキャナの処理動作フローチャート(第2実
施例:線順次読み取り)である。
【図32】スキャナの処理動作フローチャート(第2実
施例:線順次読み取り)である。
【図33】スキャナの処理動作フローチャート(第3実
施例:線順次読み取り)である。
【図34】スキャナの処理動作フローチャート(第3実
施例:線順次読み取り)である。
【図35】ラインセンサの配置を示す構成図である。
【図36】図35に示すラインセンサの拡大図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 1a 中央処理装置(CPU) 1b メモリ 1c ハードディスクドライブ(HDD) 2 画像読取装置 3 記憶媒体(CD−ROM) 11 中央処理装置(CPU) 12 モータ駆動回路 13 LED駆動回路 14 信号処理回路 15 ROM 16 RAM 17 インタフェース回路(IF回路) 18、18’ラインセンサ 18a 赤外光(IR)用ラインセンサ 18b RGB用ラインセンサ 19 A/D変換器 20 モータ 21 照明装置 22、23 反射ミラー 24 トーリックミラー 25 レンズ 26 フィルム原稿 27 モータ 28 モータ駆動回路 30 載置部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/04 G06F 15/68 350 1/60 H04N 1/04 D 1/409 1/40 D 5/253 101C

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過原稿の画像の色成分を赤外成分に分
    解し、 前記赤外成分のレベルを検出し、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを検出し、 前記第1赤外成分レベル及び前記欠陥赤外成分レベルに
    基づいて、(第1赤外成分レベル)/(欠陥赤外成分レ
    ベル)を算出することにより補正係数を求め、 前記透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解し、 前記可視成分の可視成分レベルを検出し、 前記透過原稿の欠陥位置における欠陥可視成分レベルに
    前記補正係数を乗算し、補正可視成分レベルを算出する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理方法におい
    て、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置のうち、第2赤外成分レベル以上とな
    る前記透過原稿の第2欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを
    検出し、 前記透過原稿の第2欠陥位置における前記可視成分レベ
    ルに前記補正係数を乗算することを特徴とする画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像処理方法におい
    て、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置のうち、第2赤外成分レベル末満とな
    る前記透過原稿の第3欠陥位置を検出し、 前記透過原稿の第3欠陥位置の周辺の可視成分レベルで
    ある周辺可視成分レベルを検出し、 前記第3欠陥位置の可視成分レベルを前記周辺可視成分
    レベルに基づいて生成することを特徴とする画像処埋方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像処理方法におい
    て、 前記第1赤外レベルは、前記検出した赤外成分レベルの
    最大値であることを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像処理方法におい
    て、 前記赤外成分分解は、前記透過原稿に赤外光を照射する
    ことにより行い、 前記可視成分分解は、前記透過原橋に可視光を照射する
    ことにより行うことを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像処理方法におい
    て、 前記赤外成分分解は、前記透過原稿からの光を赤外光透
    過フィルタを透過させることにより行い、 前記可視成分分解は、前記透過原稿からの光を可視光透
    過フィルタを透過させることにより行うことを特徴とす
    る画像処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の画像処理方法におい
    て、 前記赤外成分分解は、透過原稿の画像の色成分を光学的
    に赤外成分に分解することにより行い、 前記赤外成分レベル検出は、分解された前記赤外成分に
    対応する赤外光を結像光学系により光電変換手段に結像
    し、前記光電変換手段に赤外成分信号を出力させること
    により行い、 前記可視成分分解は、前記透過原稿の画像の色成分を光
    学的に可視成分に分解することにより行い、 前記可視成分レベル検出は、分解された前記可視成分に
    対応する可視光を前記結像光学系により前記光電変換手
    段に結像し、前記光電変換手段に可視成分信号を出力さ
    せることにより行い、 前記結像光学系の特性によって生じる、前記透過原稿か
    らの赤外光の結像位置と前記透過原稿からの可視光の結
    像位置との焦点ずれによって生じる前記赤外成分信号と
    前記可視成分信号とのずれを補正するずれ補正を行うこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像処理方法におい
    て、 前記ずれ補正は、前記赤外成分に分解する場合は、前記
    透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を、赤
    外成分に分解された前記透過原稿の画像が前記結像光学
    系によって前記光電変換手段に結像する位置に配置し、 前記可視成分に分解する場合は、前記透過原稿と前記光
    電変換手段との少なくとも一方を、可視成分に分解され
    た前記透過原稿の画像が前記結像光学系によって前記光
    電変換手段に結像する位置に配置することを特徴とする
    画像処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像処理方法におい
    て、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    相対的に第1副走査位置に移動し、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記赤外成分分解又は前記可視成分分解のいずれか
    一方に対応する画像が前記結像光学系によって前記光電
    変換手段に結像する位置に配置し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解のいずれか一方
    を実行した後、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記赤外成分分解又は前記可視成分分解のいずれか
    他方に対応する画像が前記結像光学系によって前記光電
    変換手段に結像する位置に配置し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記他方を実
    行し、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    相対的に第2副走査位置に移動し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記他方を実
    行した後、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記一方
    に対応する画像が前記結像光学系によって前記光電変換
    手段に結像する位置に配置し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記一方を実
    行することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の画像処理方法におい
    て、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    相対的に第1副走査位置に移動し、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記赤外成分分解又は前記可視成分分解のいずれか
    一方に対応する画像が前記結像光学系によって前記光電
    変換手段に結像する第1結像位置に配置し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記一方を実
    行した後、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記赤外成分分解又は前記可視成分分解のいずれか
    他方に対応する画像が前記結像光学系によって前記光電
    変換手段に結像する第2結像位置に配置し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記他方を実
    行し、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    相対的に第2副走査位置に移動し、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記第1結像位置に配置し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記一方を実
    行した後、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記第2結像位置に配置し、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記他方を実
    行することを特徴とする画像処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の画像処理方法にお
    いて、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    相対的に第2副走査位置に移動するステップの後であっ
    て、前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一
    方を、前記第1結像位置に配置するステップの前に、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、前記第1結像位置を介して前記第2結像位置の反対
    の位置に配置することを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載の画像処理方法におい
    て、 前記ずれ補正は、前記欠陥赤外レベルの分布サイズと前
    記欠陥可視成分レベルの分布サイズとを合わせるよう
    に、前記欠陥赤外レベル或いは前記欠陥可視成分レベル
    を補正演算することによって行うことを特徴とする画像
    処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の画像処理方法にお
    いて、 前記ずれ補正は、 前記欠陥赤外成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥赤外成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥可視成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥可視成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥赤外成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数である欠陥赤外周波数を検出し、 前記欠陥可視成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数に近い欠陥可視周波数を検出し、 前記欠陥可視周波数に近づくように、欠陥赤外周波数を
    シフトし、 シフトされた前記欠陥赤外周波数を逆フーリェ変換する
    ことにより行うことを特徴とする画像処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の画像処理方法におい
    て、 前記欠陥赤外成分レベルと前記可視成分レベルとに基づ
    いて、前記欠陥位置に対応する前記可視成分の位置を特
    定し、 前記特定された位置に対応する前記欠陥可視成分レベル
    に前記補正係数を乗算することを特徴とする画像処理方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の画像処理方法にお
    いて、 前記赤外成分レベルを検出するステップは複数のピクセ
    ルに対して行い、 前記可視成分レベルを検出するステップは複数のピクセ
    ルに対して行い、 第1領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより複
    数の第1減算値を算出し、 前記複数の第1減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第1絶対値を算出し、 前記複数の第1絶対値の総和を演算することにより第1
    合計値を算出し、 第2領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより複
    数の第2減算値を算出し、 前記複数の第2減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第2絶対値を算出し、 前記複数の第2絶対値の総和を演算することにより、第
    2合計値を算出し、 前記第1合計値と前記第2合計値との最小値に対応する
    位置を判断し、 前記判断した位置に基づいて、前記欠陥位置に対応する
    ピクセルの位置を特定することを特徴とする画像処理方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の画像処理方法におい
    て、 前記補正係数乗算のステップの後、 前記補正可視成分レベルの階調補正処理を行うことを特
    徴とする画像処理方法。
  17. 【請求項17】 透過原稿の画像の色成分を光学的に赤
    外成分に分解し、 分解された前記赤外成分に対応する赤外光を結像光学系
    により光電変換手段に結像し、前記光電変換手段に赤外
    成分信号を出力させ、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置情報を検出し、 前記透過原稿の画像の色成分を光学的に可視成分に分解
    し、 分解された前記可視成分に対応する可視光を前記結像光
    学系により前記光電変換手段に結像し、前記光電変換手
    段に可視成分信号を出力させ、 前記可視成分信号の可視成分レベルを検出し、 前記結像光学系の特性によって生じる前記赤外光の結像
    位置と前記可視光の結像位置との焦点ずれによって生じ
    る前記赤外成分信号と前記可視成分信号とのずれを補正
    するずれ補正を行い、 前記ずれ補正に基づいて、前記可視成分レベルを補正す
    ることを特徴とする画像処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の画像処理方法にお
    いて、 前記ずれ補正は、前記赤外成分に分解する場合は前記光
    電変換手段を赤外光が結像光学系によって結像する位置
    に配置し、前記可視成分に分解する場合は前記光電変換
    手段を可視光が前記結像光学糸によって結像する位置に
    配置することを特徴とする画象処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の画像処理方法にお
    いて、 前記ずれ補正は、前記欠陥赤外レベルの分布サイズと前
    記欠陥可視成分レベルの分布サイズとを合わせるよう
    に、前記欠陥赤外レベル或いは前記欠陥可視成分レベル
    を補正演算することによって行うことを特徴とする画像
    処理方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の画像処理方法にお
    いて、 前記ずれ補正は、 前記欠陥赤外成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥赤外成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥可視成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥可視成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥赤外成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数である欠陥赤外周波数を検出し、 前記欠陥可視成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数に近い欠陥可視周波数を検出し、 前記欠陥可視周波数に近づくように、欠陥赤外周波数を
    シフトし、 シフトされた前記欠陥赤外周波数を逆フーリェ変換する
    ことにより行うことを特徴とする画像処理方法。
  21. 【請求項21】 透過原稿の画像の色成分を赤外成分に
    分解し、 複数のピクセルに対して前記赤外成分のレベルを検出
    し、 前記赤外成分レベルが第l赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを検出し、 前記透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解し、 複数のピクセルに対して前記可視成分の可視成分レベル
    を検出し、 前記欠陥赤外成分レベルと前記可視成分レベルとに基づ
    いて、前記可視成分に関連する欠陥位置に対応するピク
    セルを特定することを特徴とする画像処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の画像処理方法にお
    いて、 第1領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより複
    数の第1減算値を算出し、 前記複数の第1減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第1絶対値を算出し、 前記複数の第1絶対値の総和を演算することにより第1
    合計値を算出し、 第2領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより複
    数の第2減算値を算出し、 前記複数の第2減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第2絶対値を算出し、 前記複数の第2絶対値の総和を演算することにより第2
    合計値を算出し、 前記第1合計値と前記第2合計値との最小値に対応する
    位置を判断し、 前記判断した位置に基づいて、前記欠陥位置に対応する
    ピクセルの位置を特定することを特徴とする画像処理方
    法。
  23. 【請求項23】 透過原稿の画像の色成分を赤外成分に
    分解する赤外成分分解手段と、 分解された前記赤外成分のレベルを検出する赤外成分検
    出手段と、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを検出する欠陥
    赤外成分検出手段と、 前記第1赤外成分レベル及び前記欠陥赤外成分レベルに
    基づいて、(第1赤外成分レベル)/(欠陥赤外成分レ
    ベル)を算出することにより補正係数を求める補正係数
    演算手段と、 前記透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解する可視
    成分分解手段と、 分解された前記可視成分の可視成分レベルを検出する可
    視成分検出手段と、前記透過原稿の欠陥位置における欠
    陥可視成分レベルに前記補正係数を乗算し、補正可視成
    分レベルを算出する乗算手段とを備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記欠陥赤外成分検出手段は、前記赤外成分レベルが第
    1赤外レベル未満となる前記透過原稿の欠陥位置のう
    ち、第2赤外成分レベル以上となる前記透過原稿の第2
    欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを検出し、 前記乗算手段は、前記透過原稿の第2欠陥位置における
    前記可視成分レベルに前記補正係数を乗算することを特
    徴とする画像処理装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置のうち、第2赤外成分レベル未満とな
    る前記透過原稿の第3欠陥位置を検出し、前記透過原稿
    の第3欠陥位置の周辺の可視成分レベルである周辺可視
    成分レベルを検出する第2欠陥赤外成分検出手段と、 前記第3欠陥位置の可視成分レベルを前記周辺可視成分
    レベルに基づいて生成する可視成分レベル生成手段とを
    更に有することを特徴とする画像処理装置。
  26. 【請求項26】 請求項23記載の画像処理装置におい
    て、 前記第1赤外レベルは、前記検出した赤外成分レベルの
    最大値であることを特徴とする画像処理装置。
  27. 【請求項27】 請求項23に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記赤外成分分解手段は、前記透過原稿に赤外光を照射
    する赤外光照明手段であり、 前記可視成分分解手段は、前記透過原稿に可視光を照射
    する可視光照明手段であることを特徴とする画像処理装
    置。
  28. 【請求項28】 請求項23に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記赤外成分分解手段は、前記透過原稿と前記赤外成分
    検出手段との間に配置される赤外光透過フィルタであ
    り、 前記可視成分分解手段は、前記透過原稿と前記可視成分
    検出手段との間に配置される可視光透過フィルタである
    ことを特徴とする画像処理装置。
  29. 【請求項29】 請求項23に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記赤外成分分解手段は、透過原稿の画像の色成分を光
    学的に赤外成分に分解する赤外成分透過フィルタであ
    り、 前記赤外成分検出手段は、前記赤外成分に対応する赤外
    光を光電変換し、赤外成分信号を出力する第1光電変換
    手段を含み、 前記可視成分分解手段は、前記透過原稿の画像の色成分
    を光学的に可視成分に分解する可視成分透過フィルタで
    あり、 前記可視成分検出手段は、前記可視成分に対応する可視
    光を光電変換し、可視成分信号を出力する第2光電変換
    手段とを含み、 分解された前記赤外成分に対応する赤外光、又は分解さ
    れた前記可視成分に対応する可視光を前記第1光電変換
    手段又は前記第2光電変換手段に結像する結像光学系
    と、 前記結像光学系の特性によって生じる前記透過原稿から
    の赤外光の結像位置と前記透過原稿からの可視光の結像
    位置との焦点ずれによって生じる前記赤外成分信号と前
    記可視成分信号とのずれを補正するずれ補正手段を更に
    有することを特徴とする画像処理装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記ずれ補正手段は、前記赤外成分に分解する場合は、
    前記透過原稿と前記第1光電変換手段との少なくとも一
    方を、赤外成分に分解された前記透過原稿の画像が前記
    結像光学系によって前記第1光電変換手段に結像する位
    置に配置し、 前記可視成分に分解する場合は、前記透過原稿と前記第
    2光電変換手段との少なくとも一方を、可視成分に分解
    された前記透過原稿の画像が前記結像光学系によって前
    記第2光電変換手段に結像する位置に配置することを特
    徴とする画像処理装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記第1光電変換手段と前記第2光電変換手段とは同ー
    の部材であり、 前記ずれ補正手段は、前記赤外成分に分解する場合は、
    前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方
    を、赤外成分に分解された前記透過原稿の画像が前記結
    像光学系によって前記第1光電変換手段に結像する前記
    赤外結像位置に移動し、前記可視成分に分解する場合
    は、前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一
    方を、可視成分に分解された前記透過原稿の画像が前記
    結像光学系によって前記第2光電変換手段に結像する前
    記可視結像位置に移動する移動手段を含むことを特徴と
    する画像処埋装置。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載の画像処埋装置にお
    いて、 前記第1光電変換手段と前記第2光電変換手段とは別の
    部材であり、 前記ずれ補正手段は、前記第1光電変換手段を前記赤外
    光結象位置に配置する第1設置部と、前記第2光電変換
    手段を前記可視光結像位置に配置する第2設置部とが形
    成される光電変換手段設置部材であることを特徴とする
    画像処埋装置。
  33. 【請求項33】 請求項29に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記ずれ補正手段は、前記欠陥赤外レベルの分布サイズ
    と前記欠陥可視成分レベルの分布サイズとを合わせるよ
    うに、前記欠陥赤外レベル域いは前記欠陥可視成分レベ
    ルを補正演算する補正演算手段を含むことを特徴とする
    画像処理装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記補正演算手段は、 前記欠陥赤外成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥赤外成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥可視成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥可視成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥赤外成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数である欠陥赤外周波数を検出し、 前記欠陥可視成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数に 近い欠陥可視周波数を検出し、前記欠陥可視周波数に近
    づくように、欠陥赤外周波数をシフトし、 シフトされた前記欠陥赤外周波数を逆フーリェ変換する
    ことにより補正演算することを特徴とする画像処理装
    置。
  35. 【請求項35】 請求項23に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記欠陥赤外成分レベルと前記可視成分レベルとに基づ
    いて、前記欠陥位置に対応する前記可視成分の位置を特
    定する欠陥位置特定手段を更に有し、 前記乗算手段は、前記特定された位置に対応する前記欠
    陥可視成分レベルに前記補正係数を乗算することを特徴
    とする画像処理装置。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記赤外成分検出手段は、前記赤外成分を複数のピクセ
    ルに分割して前記赤外成分レベルを検出し、 前記可視成分検出手段は、前記可視成分を複数のピクセ
    ルに分割して前記可視成分レベルを検出し、 前記欠陥位置特定手段は、第1領域の複数ピクセルの各
    々の前記可視成分レベルから前記欠陥位置に対応する位
    置を含む領域の複数ピクセルの各々の前記赤外成分レベ
    ルを減算することにより、複数の第l減算値を算出し、 前記複数の第1減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第1絶対値を算出し、 前記複数の第1絶対値の総和を演算することにより、第
    l合計値を算出し、 第2領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより、
    複数の第2減算値を算出し、 前記複数の第2減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第2絶対値出し、 前記複数の第2絶対値の総和を演算することにより、第
    2合計値を算出し、 前記第1合計値と前記第2合計値との最小値に対応する
    位置を判断し、 前記判断した位置に基づいて、前記欠陥位置に対応する
    ピクセルの位置を特定することを特徴とする画像処理装
    置。
  37. 【請求項37】 請求項23に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記乗算手段による補正係数乗算の後、前記補正可視成
    分レベルの階調変換処理を行う階調変換手段とを更に有
    することを特徴とする画像処理装置。
  38. 【請求項38】 透過原稿の画像の色成分を光学的に赤
    外成分に分解する赤外光透過フィルタと、 前記赤外光を光電変換し、赤外成分信号を出力する第1
    光電変換手段と、 前記赤外成分レベルが第l赤外レベル未満となる赤外成
    分信号の位置を検出し欠陥位置情報を出力する欠陥位置
    検出手段と、 透過原稿の画像の色成分を光学的に可視成分に分解する
    可視光透過フィルタと、 前記可視光を光電変換し、可視成分信号を出力する第2
    光電変換手段と、 分解された前記赤外成分に対応する赤外光、又は分解さ
    れた前記可視成分に対応する可視光を前記第1光電変換
    手段又は前記第2光電変換手段に結像する結象光学系
    と、 前記結像光学系の特性によって生じる前記赤外光の結像
    位置と前記可視光の結像位置との焦点ずれによって生じ
    る前記赤外成分信号と前記可視成分信号とのずれを補正
    するずれ補正手段とを有することを特徴とする画像処埋
    装置。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の画像処埋装置にお
    いて、 前記ずれ補正手段は、前記赤外成分に分解する場合は前
    記第1光電変換手段を赤外光が前記結像光学系によって
    結像する位置に配置し、前記可視成分に分解する場合は
    前記第2光電変換手段を可視光が前記結像光学系によっ
    て結像する位置に配置することを特徴とする画像処理装
    置。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の画像処埋装置にお
    いて、 前記第1光電変換手段と前記第2光電変換手段とは同一
    の部材であり、 前記ずれ補正手段は、前記赤外成分に分解する場合は前
    記光電変換手段を前記赤外光結像位置に移動し、前記可
    視成分に分解する場合は前記光電変換手段を前記可視光
    結像位置に移動する移動手段を含むことを特徴とする画
    像処理装置。
  41. 【請求項41】 請求項39に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記第1光電変換手段と前記第2光電変換手段とは別の
    部材であり、 前記ずれ補正手段は、前記第1光電変換手段を前記赤外
    光結象位置に配置する第1設置部と、前記第2光電変換
    手段を前記可視光結像位置に配置する第2設置部とが形
    成される光電変換手段設置部材であることを特徴とする
    画像像処理装置。
  42. 【請求項42】 請求項38に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記ずれ補正手段は、前記欠陥赤外レベルの分布サイズ
    と前記欠陥可視成分レベルの分布サイズとを合わせるよ
    うに、前記欠陥赤外レベル或いは前記欠陥可視成分レベ
    ルを補正演算する補正演算手段を含むことを特徴とする
    画像処埋装置。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記補正演算手段は、 前記欠陥赤外成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥赤外成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥可視成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥可視成分レベルの周波数分布を求め、 前記欠陥赤外成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数である欠陥赤外周波数を検出し、 前記欠陥可視成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数に近い欠陥可視周波数を検出し、 前記欠陥可視周波数に近づくように、欠陥赤外周波数を
    シフトし、 シフトされた前記欠陥赤外周波数を逆フーリェ変換する
    ことにより補正演算することを特徴とする画像処埋装
    置。
  44. 【請求項44】 透過原稿の画像の色成分を光学的に赤
    外成分に分解する赤外光透過フィルタと、 前記赤外成分を複数のピクセルに分割して前記赤外成分
    レべルを検出する赤外成分検出手段と、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置ピクセルの欠陥赤外成分レベルを検出
    する欠陥赤外成分検出手段と、 前記透過原稿の画像の色成分を光学的に可視成分に分解
    する可視光透過フィルタと、 複数のピクセルに対して前記可視成分の可視成分レベル
    を検出する可視成分検出手段と、 前記欠陥赤外成分レベルと前記可視成分レベルとに基づ
    いて、前記欠陥位置に対応する前記可視成分の位置を特
    定する欠陥位置特定手段とを有することを特徴とする画
    像処理装置。
  45. 【請求項45】 請求項44に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記欠陥位置特定手段は、第1領域の複数ピクセルの各
    々の前記可視成分レベルから前記欠陥位置に対応する位
    置を含む領域の複数ピクセルの各々の前記赤外成分レベ
    ルを減算することにより、複数の第1減算値を算出し、 前記複数の第1減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第l絶対値を算出し、 前記複数の第l絶対値の総和を演算することにより、第
    1合計値を算出し、 第2領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより、
    複数の第2減算値を算出し、 前記複数の第2減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第2絶対値を算出し、 前記複数の第2絶対値の総和を演算することにより、第
    2合計値を算出し、 前記第1合計値と前記第2合計値との最小値に対応する
    位置を判断し、 前記判断した位置に基づいて、前記欠陥位置に対応する
    ピクセルの位置を特定することを特徴とする画像処理装
    置。
  46. 【請求項46】 透過原稿の画像の色成分を赤外成分に
    分解する赤外成分分手段と、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを検出する欠陥
    赤外成分検出手段と、 前記透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解する可視
    成分分解手段と、 分解された前記可視成分の可視成分レベルを検出する可
    視成分検出手段とを有する画像処理装置の画像生成の制
    御手順をコンピュータが読み取り可能に記憶する記憶媒
    体であって、 前記制御手順は、 分解された前記赤外成分のレベルを検出する手順と、 前記第1赤外成分レベル及び前記欠陥赤外成分レベルに
    基づいて、(第1赤外成分レベル)/(欠陥赤外成分レ
    ベル)を算出することにより補正係数を求める手順と、 前記透過原稿の欠陥位置における欠陥可視成分レベルに
    前記補正係数を乗算し補正可視成分レベルを算出する手
    順とを含むことを特徴とする画像処埋装置の制御手順を
    記憶する記憶媒体。
  47. 【請求項47】 請求項46に記載の記憶媒体におい
    て、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置のうち、第2赤外成分レベル以上とな
    る前記透過原稿の第2欠陥位置の欠陥赤外成分レベルを
    検出する手順と、 前記透過原稿の第2欠陥位置における前記可視成分レベ
    ルに前記補正係数を乗算する手順とを更に記憶すること
    を特徴とする画像処埋装置の制御手順を記憶する記憶媒
    体。
  48. 【請求項48】 請求項47に記載の記憶媒体におい
    て、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置のうち、第2赤外成分レベル未満とな
    る前記透過原稿の第3欠陥位置を検出し、前記透過原稿
    の第3欠陥位置の周辺の可視成分レベルである周辺可視
    成分レベルを検出する手順と、 前記第3欠陥位置の可視成分レベルを前記周辺可視成分
    レベルに基づいて生成する手順とを更に記憶することを
    特徴とする画像処埋装置の制御手順を記憶する記憶媒
    体。
  49. 【請求項49】 請求項46に記載の記憶媒体におい
    て、 前記画像処理装置は、 前記赤外成分分解手段が、透過原稿の画像の色成分を光
    学的に赤外成分に分解する赤外成分透過フィルタであ
    り、 前記赤外成分検出手段が、前記赤外成分に対応する赤外
    光を光電変換し、赤外成分信号を出力する第1光電変換
    手段を含み、 前記可視成分分解手段が、前記透過原稿の画像の色成分
    を光学的に可視成分に分解する可視成分透過フィルタで
    あり、 前記可視成分検出手段が、前記可視成分に対応する可視
    光を光電変換し、可視成分信号を出力する第2光電変換
    手段とを含み、 分解された前記赤外成分に対応する赤外光、又は分解さ
    れた前記可視成分に対応する可視光を前記第1光電変換
    手段又は前記第2光電変換手段に結像する結像光学系を
    備え、 前記制御手順は、 前記結像光学系の特性によって生じる前記透過原稿から
    の赤外光の結像位置と前記透過原稿からの可視光の結像
    位置との焦点ずれによって生じる前記赤外成分信号と前
    記可視成分信号とのずれを補正するずれ補正手順を更に
    含むことを特徴とする画像処理装置の制御手順を記憶す
    る記憶媒体。
  50. 【請求項50】 請求項49に記載の記憶媒体におい
    て、 前記ずれ補正手順は、前記赤外成分に分解する場合は、
    前記透過原稿と前記第1光電変換手段との少なくとも一
    方を、赤外成分に分解された前記透過原稿の画像が前記
    結像光学系によって前記第1光電変換手段に結像する位
    置に配置し、 前記可視成分に分解する場合は、前記透過原稿と前記第
    2光電変換手段との少なくとも一方を、可視成分に分解
    された前記透過原稿の画像が前記結像光学系によって前
    記第2光電変換手段に結像する位置に配置する手順であ
    ることを特徴とする画像処理装置の画像生成の制御手順
    を記憶する記憶媒体。
  51. 【請求項51】 請求項50に記載の記憶媒体におい
    て、 前記画像処理装置では、前記第1光電変換手段と前記第
    2光電変換手段とが同ーの部材であり、かつ透過原稿と
    光電変換手段との少なくとも一方を相対的に副走査方向
    へ移動させる移動手段を備え、 前記記憶媒体に記憶する前記ずれ補正手順は、前記移動
    手段に、前記赤外成分に分解する場合は、前記透過原稿
    と前記光電変換手段との少なくとも一方を、赤外成分に
    分解された前記透過原稿の画像が前記結像光学系によっ
    て前記第1光電変換手段に結像する前記赤外結像位置に
    移動し、前記可視成分に分解する場合は、前記透過原稿
    と前記光電変換手段との少なくとも一方を、可視成分に
    分解された前記透過原稿の画像が前記結像光学系によっ
    て前記第2光電変換手段に結像する前記可視結像位置に
    移動させる手順を含むことを特徴とする画像処埋装置の
    制御手順を記憶する記憶媒体。
  52. 【請求項52】 透過原稿の画像の色成分を赤外成分に
    分解する赤外成分分解手段と、 前記透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解する可視
    成分分解手段と、 前記透過原稿を主走査方向へ走査し、透過光を電気信号
    へ変換する光電変換手段と、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    前記主走査方向と交わる方向である副走査方向へ相対的
    に移動する移動手段とを有する画像処理装置の画像生成
    の制御手順をコンピュータが読み取り可能に記憶する記
    憶媒体であって、 前記制御手順は、 前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変換手段との
    少なくとも一方を相対的に第1副走査位置に移動させる
    手順と、 前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変換手段との
    少なくとも一方を、前記赤外成分分解又は前記可視成分
    分解のいずれか一方に対応する画像が前記結像光学系に
    よって前記光電変換手段に結像する位置に、配置させる
    手順と、 前記赤外成分分解手段と前記可視成分分解手段とのいず
    れか一方に成分分解を実行させる手順と、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解のいずれか一方
    を実行した後、前記移動手段に、前記透過原稿と前記光
    電変換手段との少なくとも一方を、前記赤外成分分解又
    は前記可視成分分解のいずれか他方に対応する画像が前
    記結像光学系によって前記光電変換手段に結像する位置
    に、配置させる手順と、 前記赤外成分分解手段と前記可視成分分解手段とのいず
    れか他方に成分分解を実行させる手順と、 前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変換手段との
    少なくとも一方を相対的に第2副走査位置に移動させる
    手順と、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記他方を実
    行した後、前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変
    換手段との少なくとも一方を、前記赤外成分分解又は前
    記可視成分分解の前記一方に対応する画像が前記結像光
    学系によって前記光電変換手段に結像する位置に、配置
    させる手順と、 前記赤外成分分解手段と前記可視成分分解手段とのいず
    れか一方に成分分解を実行させる手順とを含むことを特
    徴とする画像処埋装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  53. 【請求項53】 透過原稿の画像の色成分を赤外成分に
    分解する赤外成分分手段と、 前記透過原稿の画像の色成分を可視成分に分解する可視
    成分分解手段と、 前記透過原稿を主走査方向へ走査し、透過光を電気信号
    へ変換する光電変換手段と、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    前記主走査方向と交わる方向である副走査方向へ相対的
    に移動する移動手段とを有する画像処理装置の画像生成
    の制御手順をコンピュータが読み取り可能に記憶する記
    憶媒体であって、 前記制御手順は、 前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変換手段との
    少なくとも一方を相対的に第1副走査位置に移動させる
    手順と、 前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変換手段との
    少なくとも一方を、前記赤外成分分解又は前記可視成分
    分解のいずれか一方に対応する画像が前記結像光学系に
    よって前記光電変換手段に結像する第1結像位置に配置
    させる手順と、 前記赤外成分分解手段と前記可視成分分解手段とのいず
    れか一方に成分分解を実行させる手順と、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解のいずれか一方
    を実行した後、前記移動手段に、前記透過原稿と前記光
    電変換手段との少なくとも一方を、前記赤外成分分解又
    は前記可視成分分解のいずれか他方に対応する画像が前
    記結像光学系によって前記光電変換手段に結像する第2
    結像位置に配置させる手順と、 前記赤外成分分解手段と前記可視成分分解手段とのいず
    れか他方に成分分解を実行させる手順と、 前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変換手段との
    少なくとも一方を相対的に第2副走査位置に移動させる
    手順と、 前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変換手段との
    少なくとも一方を前記第1結像位置に配置させる手順
    と、 前記赤外成分分解手段と前記可視成分分解手段とのいず
    れか一方に成分分解を実行させる手順と、 前記赤外成分分解又は前記可視成分分解の前記一方を実
    行した後、前記移動手段に、前記透過原稿と前記光電変
    換手段との少なくとも一方を、前記第2結像位置配置さ
    せる手順と、 前記赤外成分分解手段と前記可視成分分解手段とのいず
    れか他方に成分分解を実行させる手順とを含むことを特
    徴とする画像処埋装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  54. 【請求項54】 請求項53に記載の記憶媒体におい
    て、 前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を
    相対的に第2副走査位置に移動するステップの後であっ
    て、前記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一
    方を、前記第1結像位置に配置するステップの前に、前
    記透過原稿と前記光電変換手段との少なくとも一方を、
    前記第1結像位置を介して前記第2結像位置の反対の位
    置に配置する手順を更に含むことを特徴とする画像処埋
    装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  55. 【請求項55】 請求項49に記載の記憶媒体におい
    て、 前記ずれ補正手順は、前記欠陥赤外レベルの分布サイズ
    と前記欠陥可視成分レベルの分布サイズとを合わせるよ
    うに、前記欠陥赤外レベル域いは前記欠陥可視成分レベ
    ルを補正演算する補正演算手順を含むことを特徴とする
    画像処理装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  56. 【請求項56】 請求項55に記載の記憶媒体におい
    て、 前記補正演算手順は、 前記欠陥赤外成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥赤外成分レベルの周波数分布を求める手順と、 前記欠陥可視成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥可視成分レベルの周波数分布を求める手順と、 前記欠陥赤外成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数である欠陥赤外周波数を検出する手
    順と、 前記欠陥可視成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数に近い欠陥可視周波数を検出する手
    順と、 前記欠陥可視周波数に近づくように、欠陥赤外周波数を
    シフトする手順と、 シフトされた前記欠陥赤外周波数を逆フーリェ変換する
    ことにより補正演算する手順とを含むことを特徴とする
    画像処理装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  57. 【請求項57】 請求項46に記載の記憶媒体におい
    て、 前記欠陥赤外成分レベルと前記可視成分レベルとに基づ
    いて、前記欠陥位置に対応する前記可視成分の位置を特
    定する欠陥位置特定手順と、 前記特定された位置に対応する前記欠陥可視成分レベル
    に前記補正係数を乗算する手順とを更に記憶することを
    特徴とする画像処理装置の制御手順を記憶する記憶媒
    体。
  58. 【請求項58】 請求項57に記載の記憶媒体におい
    て、 前記画像処理装置は、 前記赤外成分検出手段が、前記赤外成分を複数のピクセ
    ルに分割して前記赤外成分レベルを検出し、 前記可視成分検出手段が、前記可視成分を複数のピクセ
    ルに分割して前記可視成分レベルを検出する場合におい
    て、 前記制御手順は、前記欠陥位置特定手順として、 第1領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより、
    複数の第l減算値を算出する手順と、 前記複数の第1減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第1絶対値を算出する手順と、 前記複数の第1絶対値の総和を演算することにより、第
    l合計値を算出し、 第2領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより、
    複数の第2減算値を算出する手順と、 前記複数の第2減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第2絶対値を算出する手順と、 前記複数の第2絶対値の総和を演算することにより、第
    2合計値を算出する手順と、 前記第1合計値と前記第2合計値との最小値に対応する
    位置を判断する手順と、 前記判断した位置に基づいて、前記欠陥位置に対応する
    ピクセルの位置を特定する手順とを記憶することを特徴
    とする画像処理装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  59. 【請求項59】 請求項46に記載の記憶媒体におい
    て、 前記乗算手段による補正係数乗算の後、前記補正可視成
    分レベルの階調変換処理を行う階調変換手順を更に記憶
    することを特徴とする画像処理装置の制御手順を記憶す
    る記憶媒体。
  60. 【請求項60】 透過原稿の画像の色成分を光学的に赤
    外成分に分解する赤外光透過フィルタと、 前記赤外光を光電変換し、赤外成分信号を出力する第1
    光電変換手段と、 前記赤外成分レベルが第l赤外レベル未満となる赤外成
    分信号の位置を検出し欠陥位置情報を出力する欠陥位置
    検出手段と、 透過原稿の画像の色成分を光学的に可視成分に分解する
    可視光透過フィルタと、 前記可視光を光電変換し、可視成分信号を出力する第2
    光電変換手段と、 分解された前記赤外成分に対応する赤外光、又は分解さ
    れた前記可視成分に対応する可視光を前記第1光電変換
    手段又は前記第2光電変換手段に結像する結象光学系と
    を備える画像処理装置の画像生成の制御手順をコンピュ
    ータが読み取り可能に記憶する記憶媒体であって、 前記制御手順は、 前記結像光学系の特性によって生じる前記赤外光の結像
    位置と前記可視光の結像位置との焦点ずれによって生じ
    る前記赤外成分信号と前記可視成分信号とのずれを補正
    するずれ補正手順を含むことを特徴とする画像処埋装置
    の制御手順を記憶する記憶媒体。
  61. 【請求項61】 請求項60に記載の記憶媒体におい
    て、 前記ずれ補正手順は、前記赤外成分に分解する場合は前
    記第1光電変換手段を赤外光が前記結像光学系によって
    結像する位置に配置し、前記可視成分に分解する場合は
    前記第2光電変換手段を可視光が前記結像光学系によっ
    て結像する位置に配置する手順を含むことを特徴とする
    画像処理装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  62. 【請求項62】 請求項61に記載の記憶媒体におい
    て、 前記画像処理装置では、前記第1光電変換手段と前記第
    2光電変換手段とが同ーの部材であり、かつ透過原稿と
    光電変換手段との少なくとも一方を相対的に副走査方向
    へ移動させる移動手段を備え、 前記記憶媒体に記憶する前記ずれ補正手順は、前記移動
    手段に、前記赤外成分に分解する場合は、前記透過原稿
    と前記光電変換手段との少なくとも一方を、赤外成分に
    分解された前記透過原稿の画像が前記結像光学系によっ
    て前記第1光電変換手段に結像する前記赤外結像位置に
    移動し、前記可視成分に分解する場合は、前記透過原稿
    と前記光電変換手段との少なくとも一方を、可視成分に
    分解された前記透過原稿の画像が前記結像光学系によっ
    て前記第2光電変換手段に結像する前記可視結像位置に
    移動させる手順を含むことを特徴とする画像処埋装置の
    制御手順を記憶する記憶媒体。
  63. 【請求項63】 請求項60に記載の記憶媒体におい
    て、 前記ずれ補正手順は、前記欠陥赤外レベルの分布サイズ
    と前記欠陥可視成分レベルの分布サイズとを合わせるよ
    うに、前記欠陥赤外レベル或いは前記欠陥可視成分レベ
    ルを補正演算する補正演算手順を含むことを特徴とする
    画像処埋装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  64. 【請求項64】 請求項63に記載の記憶媒体におい
    て、 前記補正演算手順は、 前記欠陥赤外成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥赤外成分レベルの周波数分布を求める手順と、 前記欠陥可視成分レベルをフーリェ変換することによ
    り、欠陥可視成分レベルの周波数分布を求める手順と、 前記欠陥赤外成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数である欠陥赤外周波数を検出する手
    順と、 前記欠陥可視成分レベルの周波数分布から前記欠陥赤外
    成分レベルの周波数に近い欠陥可視周波数を検出する手
    順と、 前記欠陥可視周波数に近づくように、欠陥赤外周波数を
    シフトする手順と、 シフトされた前記欠陥赤外周波数を逆フーリェ変換する
    ことにより補正演算する手順とを含むことを特徴とする
    画像処埋装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  65. 【請求項65】 透過原稿の画像の色成分を光学的に赤
    外成分に分解する赤外光透過フィルタと、 前記透過原稿の画像の色成分を光学的に可視成分に分解
    する可視光透過フィルタとを有する画像処理装置の画像
    生成の制御手順を記憶する記憶媒体であって、 前記制御手順は、 前記赤外成分を複数のピクセルに分割して前記赤外成分
    レべルを検出する赤外成分検出手順と、 前記赤外成分レベルが第1赤外レベル未満となる前記透
    過原稿の欠陥位置ピクセルの欠陥赤外成分レベルを検出
    する欠陥赤外成分検出手順と、 複数のピクセルに対して前記可視成分の可視成分レベル
    を検出する可視成分検出手順と、 前記欠陥赤外成分レベルと前記可視成分レベルとに基づ
    いて、前記欠陥位置に対応する前記可視成分の位置を特
    定する欠陥位置特定手順とを記憶することを特徴とする
    画像処理装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
  66. 【請求項66】 請求項65に記載の記憶媒体におい
    て、 前記欠陥位置特定手順は、 第1領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより複
    数の第1減算値を算出する手順と、 前記複数の第1減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第l絶対値を算出する手順と、 前記複数の第l絶対値の総和を演算することにより、第
    1合計値を算出する手順と、 第2領域の複数ピクセルの各々の前記可視成分レベルか
    ら前記欠陥位置に対応する位置を含む領域の複数ピクセ
    ルの各々の前記赤外成分レベルを減算することにより、
    複数の第2減算値を算出する手順と、 前記複数の第2減算値の各々の絶対値を演算することに
    より複数の第2絶対値を算出する手順と、 前記複数の第2絶対値の総和を演算することにより、第
    2合計値を算出する手順と、 前記第1合計値と前記第2合計値との最小値に対応する
    位置を判断する手順と、 前記判断した位置に基づいて、前記欠陥位置に対応する
    ピクセルの位置を特定する手順とを含むことを特徴とす
    る画像処理装置の制御手順を記憶する記憶媒体。
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