JP2002366942A - 画像読み取りシステム及び画像読み取りシステムの制御プログラム - Google Patents

画像読み取りシステム及び画像読み取りシステムの制御プログラム

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JP2002366942A
JP2002366942A JP2001173145A JP2001173145A JP2002366942A JP 2002366942 A JP2002366942 A JP 2002366942A JP 2001173145 A JP2001173145 A JP 2001173145A JP 2001173145 A JP2001173145 A JP 2001173145A JP 2002366942 A JP2002366942 A JP 2002366942A
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JP2001173145A
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English (en)
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Morimichi Mizuno
守倫 水野
Tetsuya Mizuno
鉄也 水野
Tsuneo Asaki
庸男 浅木
Shiho Kojima
志保 児島
Hiroyuki Kawashiri
寛之 河尻
Koji Takahata
公司 降籏
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Seiko Epson Corp
Avasys Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Avasys Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取る原稿が反射原稿であるか透過原稿で
あるかを自動判別しその種類に応じた適切な処理を実施
する画像読み取りシステムを提供する。 【解決手段】 画像読み取りシステムをイメージスキャ
ナとパーソナルコンピュータ(PC)とから構成する。PCの
CPUは制御プログラムを実行して、フィルムホルダによ
り走査領域に位置決めされたフィルムの反射光像をイメ
ージスキャナに走査させ(S11)、得られた第一画像デー
タをPCの記憶部に記憶する。この記憶部にはフィルムホ
ルダが存在する走査領域の反射光像に関する基準データ
が予め格納されており、CPUは記憶部の第一画像データ
と基準データとを比較し相関の程度に応じてフィルムホ
ルダが走査領域に存在するか否かを判別し(S12)、走査
領域にフィルムホルダが存在すると判別したときには原
稿がフィルムであると特定し(S16)、イメージスキャナ
にフィルムの透過光像を走査させる(S17,S20)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取りシス
テム及び画像読み取りシステムの制御プログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿に記録された原稿像を読み取
るためのシステムとして、イメージスキャナ等の画像読
み取り部とパーソナルコンピュータ(以下、PCとい
う。)等の画像処理部とを備える画像読み取りシステム
が知られている。このような画像読み取りシステムでは
一般に読み取る原稿の種類に応じて異なる処理を実施す
る。
【0003】例えば、印刷用紙,印画紙等の光反射性シ
ートに記録された像(以下、反射原稿という。)を読み
取る場合には、光反射性シートを光源で照射してその反
射光像を撮像素子に走査させる。一方、ポジフィルム,
ネガフィルム等の光透過性シートに記録された像(以
下、透過原稿という。)を読み取る場合には、光透過性
シートを光源で照射してその透過光像を撮像素子に走査
させる。すなわち、読み取り対象が反射原稿であるか透
過原稿であるかによって使用する光源が異なり、それに
応じて光源の発光量等の制御方法、さらには撮像素子の
出力信号に対する処理方法も相違している。また、同じ
透過原稿であってもポジフィルムであるかネガフィルム
であるか、あるいはそのネガフィルムがカラーフィルム
であるかモノクロフィルムであるかにより撮像素子への
露光時間や撮像素子の出力信号の処理方法を適宜異なら
せている。
【0004】したがって、画像読み取りシステムにおい
て読み取る原稿ごとに適切な処理を行うには、原稿の読
み取りに先立ちその原稿の種類を判別することが必要不
可欠である。そこで従来では、画像読み取り部に設けた
スイッチをユーザが操作した場合に例えば原稿が透過原
稿であると判定し、あるいはユーザが画像処理部に入力
した情報に基づき原稿の種類を特定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の原稿種類の判別手法は人為的処理に大きく依存
するものであることから、ユーザが誤って操作または入
力すると原稿像を正しく読み取ることができなくなる。
こういったユーザの意に反する事態の発生は画像読み取
りシステムに対する信頼性の低下につながるため好まし
くない。
【0006】なお、特開平9−23296号公報には、
フィルムの非露光部分におけるベース色をCCD等で読
み取ることでポジフィルムとネガフィルムとを自動的に
判別できることが開示されているが、反射原稿と透過原
稿との判別を自動で行う技術は未だ実用化されていな
い。
【0007】本発明は、かかる問題に鑑みて創作された
ものであって、その目的は、読み取る原稿が反射原稿で
あるか透過原稿であるかを自動判別しその種類に応じた
適切な処理を実施する画像読み取りシステムを提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、コンピュータ
に読み取る原稿が反射原稿であるか透過原稿であるかを
自動的に判別させてその種類に応じた適切な処理を実施
させる画像読み取りシステムの制御プログラムを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
ると、フィルムホルダは、原稿像が記録されたフィルム
を走査領域の所定位置に位置決めし、第一撮像手段は、
光電変換により前記走査領域の反射光像の濃淡に応じた
第一画像データを入力し、第一記憶手段は、前記第一画
像データを格納し、第二記憶手段は、前記フィルムホル
ダが所定位置に存在する前記走査領域の反射光像に関す
る基準データを記憶し、第二撮像手段は、光電変換によ
り前記走査領域の透過光像の濃淡に応じた第二画像デー
タを入力し、制御手段は、前記第一記憶手段の第一画像
データと前記第二記憶手段の基準データとを比較し相関
の程度に応じて前記フィルムホルダが前記走査領域に存
在するか否かを判別し前記走査領域に前記フィルムホル
ダが存在すると判別したとき前記第二撮像手段を起動す
る。請求項1に係る発明によると、制御手段は、透過原
稿の読み取り時に使用されるフィルムホルダの存在を判
別することで、そのフィルムホルダの存在の有無により
ユーザが読み取りを所望する原稿が透過原稿であるのか
反射原稿であるのかを正確に判別する。第二記憶手段は
フィルムホルダが所定位置に存在する前記走査領域の反
射光像に関する基準データをあらかじめ記憶しているた
め、制御手段は第一撮像手段が入力した第一画像データ
に基づいてフィルムホルダの存在を判別することができ
る。さらに、請求項1に係る発明によると、フィルムホ
ルダが存在すると判別したとき、すなわち原稿がフィル
ムであると認識してはじめて第二撮像手段を起動するこ
とで各原稿に適した処理を実施する。したがって、請求
項1に係る発明によれば、読み取る原稿が反射原稿であ
るか透過原稿であるかを自動判別しその種類に応じた適
切な処理を実施する画像読み取りシステムを提供するこ
とができる。
【0009】請求項2に係る発明によると、前記第二記
憶手段の基準データは、前記フィルムホルダが所定位置
に存在する前記走査領域の反射光像の一部又は全部の光
学的濃淡模様を表し、前記制御手段は、前記第一画像デ
ータが表す前記走査領域の反射光像の一部又は全部の光
学的濃淡模様と前記基準データが表す前記走査領域の反
射光像の一部又は全部の光学的濃淡模様とを比較し相関
の程度に応じて前記フィルムホルダが前記走査領域に存
在するか否かを判別する。請求項2に係る発明による
と、走査領域の反射光像はフィルムの光学的濃淡模様だ
けでなくその走査領域に位置するフィルムホルダの濃淡
模様も含むことから、例えばフィルムホルダに比較的複
雑な濃淡模様が形成されている場合にはフィルムホルダ
を正確に判別することができる。
【0010】請求項3に係る発明によると、前記第二記
憶手段の基準データは、前記走査領域において前記フィ
ルムホルダの背景の濃淡及び当該背景を囲む輪郭線を表
し、前記制御手段は、前記走査領域の所定領域に存在す
る輪郭線に囲まれた領域の濃淡及び当該輪郭線を前記第
一画像データに基づいて検出し、検出した濃淡及び輪郭
線と前記第二記憶手段の基準データが表す濃淡及び輪郭
線とを比較し相関の程度に応じて前記フィルムホルダが
前記走査領域に存在するか否かを判別する。請求項3に
係る発明によると、第一画像データと基準データとを輪
郭線に囲まれた領域の濃淡と当該輪郭線とに注目して比
較するので、例えばフィルムホルダにフィルム等の光透
過性シートと重ならない切り欠き等の輪郭線を形成する
部分が形成されている場合にはフィルムホルダを正確に
判別することができる。
【0011】請求項4に係る発明によると、第三記憶手
段は、前記第二画像データを格納し、前記制御手段は、
前記第二画像データを解析し前記フィルムの種別に応じ
た撮像条件で前記第二撮像手段を作動させるので、フィ
ルムの種類を識別してそのフィルムの種類ごとに適切な
処理を行うことができる。
【0012】請求項5に係る発明によると、走査領域の
所定位置にフィルムホルダでフィルムを位置決め可能な
画像読み取りシステムの撮像手段を制御するコンピュー
タに、前記撮像手段に前記走査領域の反射光像を走査さ
せ前記走査領域の反射光像の濃淡を表す第一画像データ
を前記撮像手段に取得させ、前記フィルムホルダが所定
位置に存在する前記走査領域の反射光像に関する基準デ
ータと前記第一画像データとを比較し相関の程度に応じ
て前記フィルムホルダが前記走査領域に存在するか否か
を判別させ、前記走査領域に前記フィルムホルダが存在
すると判別したとき前記撮像手段に前記走査領域の透過
光像を走査させ前記走査領域の透過光像の濃淡を表す第
二画像データを前記撮像手段に取得させる。請求項5に
係る発明によると、コンピュータにフィルムホルダの存
在を基準データと撮像手段が取得した第一画像データと
を利用して判別させるので、前記請求項1に係る発明と
同様の原理により、原稿の種類を自動的にかつ正確に判
別することができる。さらに、請求項5に係る発明によ
ると、フィルムホルダが存在するすなわち原稿がフィル
ムであると判別したときに撮像手段に透過光像の濃淡に
応じた第二画像データを取得させるので、各原稿に適し
た処理を実施することができる。したがって、請求項5
に係る発明によれば、コンピュータに読み取る原稿が反
射原稿であるか透過原稿であるかを自動的に判別させて
その種類に応じた適切な処理を実施させる画像読み取り
システムの制御プログラムを提供することができる。
【0013】請求項6に係る発明によると、前記基準デ
ータは、前記フィルムホルダが所定位置に存在する前記
走査領域の反射光像の一部又は全部の光学的濃淡模様を
表す。また、請求項6に係る発明によると、前記コンピ
ュータに、前記第一画像データが表す前記走査領域の反
射光像の一部又は全部の光学的濃淡模様と前記基準デー
タが表す前記走査領域の反射光像の一部又は全部の光学
的濃淡模様とを比較し相関の程度に応じて前記フィルム
ホルダが前記走査領域に存在するか否かを判別させる。
したがって、請求項6に係る発明によれば、前記請求項
2に係る発明と同様の原理により、例えばフィルムホル
ダに比較的複雑な濃淡模様が形成されている場合にフィ
ルムホルダを正確に判別することができる。
【0014】請求項7に係る発明によると、前記基準デ
ータは、前記走査領域において前記フィルムホルダの背
景の濃淡及び当該背景を囲む輪郭線を表す。また、請求
項7に係る発明によると、前記走査領域の所定領域に存
在する輪郭線に囲まれた領域の濃淡及び当該輪郭線を前
記第一画像データに基づいて検出し、検出した濃淡及び
輪郭線と前記基準データが表す濃淡及び輪郭線とを比較
し相関の程度に応じて前記フィルムホルダが前記走査領
域に存在するか否かを判別させる。したがって、請求項
7に係る発明によれば、前記請求項3に係る発明と同様
の原理により、例えばフィルムホルダに切り欠き等の輪
郭線を形成する部分が形成されている場合にフィルムホ
ルダを正確に判別することができる。
【0015】請求項8に係る発明によると、前記コンピ
ュータに、前記撮像手段に取得させた第二画像データを
解析し前記フィルムの種別に応じた撮像条件で前記撮像
手段に前記走査領域の透過光像を走査させ前記走査領域
の透過光像の濃淡を表す第二画像データを前記撮像手段
に取得させる。したがって、請求項8に係る発明によれ
ば、前記請求項4に係る発明と同様の原理により、フィ
ルムの種類を識別してそのフィルムの種類ごとに適切な
処理を行うことができる。
【0016】請求項9に係る発明によると、請求項5〜
8のいずれか一項に記載の画像読み取りシステムの制御
プログラムをコンピュータ読み取り可能に記録してい
る。したがって、請求項9に係る発明によれば、前記請
求項5〜8のいずれか一項に係る発明と同様の効果を得
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を示す一実施
例を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の一実施
例による画像読み取りシステム10を示している。画像
読み取りシステム10は、イメージスキャナ11とPC
150とから構成されている。
【0018】イメージスキャナ11は、図3に示すよう
に概して箱形を呈する筐体12の上面に原稿台14を備
えた所謂フラットベッド型である。イメージスキャナ1
1は、撮像素子20と、撮像素子20に原稿像を結像さ
せる光学系30と、撮像素子20の出力信号を処理する
処理部100と、撮像素子20を駆動する駆動部40
と、制御部110とを備えている。
【0019】原稿台14はガラス板等の透明板で形成さ
れ、その盤面15上に原稿が載せられる。原稿台14の
周縁部には、原稿台14上に印画紙等の光反射性シート
等を位置決めするための原稿ガイド16が設けられてい
る。原稿台14の縁部には、高反射率均一反射面を有す
る反射原稿用白基準28が設けられている。本実施例で
は、撮像素子20に走査させる走査領域を原稿台14の
盤面15のほぼ全域に設定している。
【0020】撮像素子20にはリニアセンサを用いる
が、密着型2次元センサを用いてもよい。リニアセンサ
20は、複数の光電変換素子が後述のキャリッジ24の
移動方向軸に対して垂直にかつ原稿台14の盤面15に
平行にほぼ直線状に並ぶ姿勢でキャリッジ24に搭載さ
れている。光電変換素子としてはフォトダイオード等が
使用される。リニアセンサ20の光電変換素子の配列方
向が主走査方向であり、キャリッジ24の移動方向(図
3おいてa方向)が副走査方向である。リニアセンサ2
0としては、可視光、赤外光、紫外光等、所定の波長領
域の光を光電変換して得られる電荷を一定時間蓄積し、
受光量に応じた電気信号をCCD、MOSトランジスタ
スイッチ等を用いて出力するものが使用される。本実施
例では、リニアセンサ20としてレンズ縮小形リニアイ
メージセンサを用いるが、密着型リニアイメージセンサ
を用いてもよい。
【0021】カラー出力方式についてはオンチップ方式
を採用し、受光部にカラーフィルタアレイをオンチップ
で形成した3ライン又は6ラインのリニアセンサ20を
使用している。リニアセンサ20はそのカラーフィルタ
アレイの配列状態に応じた電気信号を出力する。カラー
フィルタアレイとしては、ラインごとにR(Red)、G
(Green)、B(Blue)のいずれかの原色フィルタを使
用する。なお、カラー出力方式についてダイクロイック
ミラー方式、光源切り換え方式、フィルタ切り換え方式
のいずれを採用してもよい。また、C(Cyan)、M(Ma
genta)、Y(Yellow)及びG(Green)の4色又はCM
Y3色の補色フィルタでカラーフィルタアレイを構成し
てもよいし、1ラインに複数色のフィルタを配列しても
よい。さらに、モノクロ出力のイメージスキャナについ
ても当然に本発明を適用できる。
【0022】ここで、リニアセンサ(CCDリニアイメ
ージセンサ)20について詳しく説明する。リニアセン
サ20は光電変換素子、シフトゲート、アナログシフト
レジスタ及び電荷電圧変換部を有し、以下のように作動
する。 (1)各光電変換素子で光が受光されると、光電変換に
より電荷が各光電変換素子に蓄積される。 (2)後述する主走査駆動部102によりシフトパルス
がシフトゲートに入力されることによって、光電変換素
子に蓄積された電荷がアナログシフトレジスタに転送さ
れる。この電荷の転送は全光電変換素子について一斉に
行われる。光電変換素子に電荷を蓄積する時間、すなわ
ち露光時間はシフトパルスのパルス間隔の変更又は電子
シャッタにより変更することができる。 (3)主走査駆動部102によるアナログシフトレジス
タへの転送パルスの入力に基づき、アナログシフトレジ
スタに転送された電荷が電荷電圧変換部に転送される。 (4)電荷電圧変換部に転送された電荷が電圧信号に変
換される。
【0023】図3に示すように、イメージスキャナ11
ではフィルムの読み取り時に透過原稿ユニット37を使
用する。この透過原稿ユニット37は、原稿台14の盤
面15上を面均一に照射する面光源部56を備える。こ
の面光源部56は、蛍光管ランプ等の管照明からなる透
過原稿用光源38と、拡散板50と、透過原稿用光源3
8の照射光を拡散板50に向かって反射する反射部材5
2とを有する。本実施例では、透過原稿ユニット37と
して2種類のユニット37a,37bのいずれかを使用
して透過原稿を読み取ることができる。以下、一方の透
過原稿ユニット37aを第一透過原稿ユニット37aと
いい、他方の透過原稿ユニット37bを第二透過原稿ユ
ニット37bという。
【0024】第一透過原稿ユニット37aは、図4
(a)に示すように、概して矩形皿形状のケース54を
備える。ケース54内には面光源部56が設けられてい
る。この面光源部56は概して矩形皿形状の保持部材5
8を有する。保持部材58の底部62にはその底部62
を厚さ方向で貫通する照射窓64が形成され、その照射
窓64を閉塞する状態で拡散板50が保持部材58に装
着されている。保持部材58の内部には透過原稿用光源
38と反射部材52とが配設されている。反射部材52
は、拡散板52と保持部材58の底部62と共同して透
過原稿用光源38の全体を取り囲んでいる。以上の構成
により、透過原稿用光源38の照射光は直接にあるいは
反射部材52で反射されて拡散板50に入射しその拡散
板50で拡散され、拡散板50の発光面65から保持部
材58の外部に出る。
【0025】ケース54の開口66には、その開口66
を覆う概して矩形平板状のフィルムホルダ68(以下、
第一フィルムホルダ68ともいう。)が装着されてい
る。図4(b)に示すように、フィルムホルダ68には
その厚さ方向に貫通するフィルム窓70及び白基準窓7
2が形成されている。フィルム窓70の開口は矩形形状
を呈し、そのフィルム窓70の外周部分は透過原稿とし
てのフィルムの周縁部を保持することができる。白基準
窓72の開口は、フィルム窓70の開口より小さな矩形
形状を呈する。フィルム窓70と白基準窓72とは副走
査方向に並び、かつ、共に拡散板50の発光面65と正
対する。したがって、拡散板50の発光面65から出て
フィルム窓70に向かう光はフィルムホルダ68が保持
するフィルムを照射し、拡散板50の発光面65から出
て白基準窓72を抜ける光は原稿台14を直接照射す
る。フィルムホルダ68の外側面76には、複数本の突
条78により比較的複雑な模様が形成されている。
【0026】第一透過原稿ユニット37aはその使用時
には、外側面76が原稿台14の盤面15に向かい合う
姿勢でその原稿台14上に原稿ガイド16に沿って位置
決めされ、制御部110に電気的に接続される。その第
一透過原稿ユニット37aの位置決め状態では、フィル
ムホルダ68のフィルム窓70及び白基準窓72は原稿
台14の主走査方向中央部に正対させられる。
【0027】第二透過原稿ユニット37bは、図5に示
すように、概して矩形皿形状のカバー80を備える。カ
バー80はその端部において筐体12の上端部に一軸線
まわりに回動可能に装着され、その開口82が原稿台1
4の盤面15に対向する位置に回動させられることでそ
の盤面15の全体を覆う。以下、このカバー80が原稿
台14の盤面15を覆う状態をカバー閉じ状態という。
カバー80内には、第一透過原稿ユニット37aと同様
な構成の面光源部56が設けられている。カバー閉じ状
態では、拡散板50はその発光面65を原稿台14の主
走査方向中央部に正対させる。
【0028】第二透過原稿ユニット37bは筐体12に
着脱可能である。本実施例ではカバー80の開口82
に、その開口82を覆うための図示しないマット部材が
着脱可能である。このマット部材は反射原稿の読み取り
時に装着され、透過原稿の読み取り時に取り外される。
【0029】第二透過原稿ユニット37bを用いたフィ
ルムの読み取り時には、第二透過原稿ユニット37bと
は別体のフィルムホルダ84又は86を使用して原稿台
14の盤面15にフィルムを位置決めする。
【0030】フィルムホルダ84(以下、第二フィルム
ホルダ84ともいう。)は、図6(a)に示すように、
概して長方形の平板状を呈する。このフィルムホルダ8
4はその短手方向で並ぶ2つの領域88,89に分けら
れている。一方の領域88には、その厚さ方向に貫通し
長手方向に整列する4つのフィルム窓90と、当該領域
88の長手方向の端部を矩形状に切り欠く白基準窓91
とが形成されている。各フィルム窓90の開口は正方形
形状を呈し、各フィルム窓90の外周部分はフィルムを
保持することができる。他方の領域89には、その厚さ
方向に貫通するフィルム窓92と、当該領域89の長手
方向の端部を矩形状に切り欠く白基準窓93とが形成さ
れている。フィルム窓92の開口は領域89の長手方向
に延びる長方形形状を呈し、そのフィルム窓92の外周
部分はフィルムの周縁部を保持することができる。各領
域88、89の白基準窓91,93は互いに合同な形状
で、フィルムホルダ84の中心を対称の中心とする点対
称位置に形成されている。フィルムホルダ84は原稿ガ
イド16により原稿台14上に2つの姿勢で位置決めで
きる。位置決めされた姿勢の一方は、4つのフィルム窓
90及び白基準窓91が原稿台14の主走査方向中央部
とカバー閉じ状態にある第二透過原稿ユニット37bの
拡散板50の発光面65とのそれぞれに正対する姿勢で
あり、他方は、それら原稿台14の主走査方向中央部と
発光面65とにフィルム窓92及び白基準窓93が正対
する姿勢である。したがって、拡散板50から出てフィ
ルム窓90,92に向かう光はフィルムホルダ84が保
持するフィルムを照射し、また拡散板50から出て白基
準窓91又は93を抜ける光は原稿台14を直接照射す
る。本実施例では、白基準窓91と白基準窓93とがそ
れぞれ正対する原稿台14上の位置は互いに等しい。ま
た、フィルムホルダ84の原稿台14に向かい合う裏面
94はその全面がほぼ同一色の面である。
【0031】フィルムホルダ86(以下、第三フィルム
ホルダ86ともいう。)は、図6(b)に示すように、
概して矩形平板状を呈し、その厚さ方向に貫通するフィ
ルム窓96及び白基準窓98を有する。これらフィルム
窓96及び白基準窓98は、前記第一フィルムホルダ6
8のフィルム窓70及び白基準窓72とほぼ同様な構成
である。ただし、フィルム窓96及び白基準窓98は、
フィルムホルダ86を原稿ガイド16により原稿台14
上に位置決めしカバー80を閉じた状態で原稿台14の
主走査方向中央部と拡散板50の発光面65とのそれぞ
れに正対する。したがって、拡散板50から出てフィル
ム窓96に向かう光はフィルムホルダ86が保持するフ
ィルムを照射し、拡散板50から出て白基準窓98を抜
ける光は原稿台14を直接照射する。本実施例では、フ
ィルムホルダ86の原稿台14に向かい合う裏面99は
その全面がほぼ同一色の面である。
【0032】撮像素子20に原稿像を結像させる光学系
30は、反射原稿用光源22、透過原稿ユニット37の
面光源部56、ミラー34、集光レンズ36等で構成さ
れている。反射原稿用光源22は蛍光管ランプ等の管照
明から構成され、主走査方向に延びる姿勢でキャリッジ
24に搭載されている。図3に破線で示すように、反射
原稿用光源22により照射された原稿台14上の反射原
稿の反射光像はミラー34及び集光レンズ36等の光学
系30によりリニアセンサ20に結像される。一方、透
過原稿ユニット37の面光源部56により照射された原
稿台14上のフィルムの透過光像は、上記反射光像の場
合と同様に光学系30によりリニアセンサ20に結像さ
れる。
【0033】リニアセンサ20を駆動する駆動部40
は、主に電子的に作動する主走査駆動部102と、主に
機械的に作動する副走査駆動部26とから構成される。
主走査駆動部102は、リニアセンサ20を駆動するた
めに必要なシフトパルス、転送パルス等の駆動パルスを
生成し、リニアセンサ20に出力する電子回路である。
この主走査駆動部102は、例えば同期信号発生器、駆
動用タイミングジェネレータ等から構成される。主走査
線を副走査方向に移動させる副走査駆動部26は、キャ
リッジ24、キャリッジ24に係止されたベルト、この
ベルトを回転させる例えば制御の容易なステッピングモ
ータ等を備える。キャリッジ24は、シャフト等にスラ
イド自在に係止し、原稿台14の盤面15に対し平行な
方向に往復移動自在に設ける。キャリッジ24は例えば
ベルト駆動によりリニアセンサ20と反射原稿用光源2
2とを原稿台14の盤面15に対して平行に運搬する。
【0034】図2に示すように、処理部100は、アナ
ログ信号処理回路104、A/D変換器106、ディジ
タル信号処理回路108から構成されている。本実施例
では、処理部100のうちアナログ信号処理回路104
及びA/D変換器106が主走査駆動部102と共にキ
ャリッジ24に搭載され、ディジタル信号処理回路10
8が制御部110と共に筐体12に固定されている。キ
ャリッジ24に搭載された回路と筐体12に固定された
回路とは図示しないフレキシブルフラットケーブルによ
り接続されている。
【0035】アナログ信号処理回路104は、リニアセ
ンサ20から出力されたアナログの電気信号に対して増
幅処理等のアナログ信号処理を施し、その処理された信
号をA/D変換器106に出力する。アナログ信号処理
のうち増幅処理は、例えばプリアンプ、オート・ゲイン
・コントロール回路により行われる。
【0036】A/D変換器106は、アナログ信号処理
回路104から出力されたアナログの電気信号を所定階
調のディジタルの画像信号に量子化し、その画像信号を
ディジタル信号処理回路108に出力する。
【0037】ディジタル信号処理回路108は、A/D
変換器106から出力された画像信号に対して各種の処
理を施し、PC150へ出力する画像データを生成す
る。具体的には、ディジタル信号処理回路108はシェ
ーディング補正部120、ガンマ補正部122及び欠陥
画素補正部124を有する。ディジタル信号処理回路1
08から出力される画像データはインターフェイス(I
/F)140を通じてPC150に転送される。なお、
ディジタル信号処理回路108で施す各種の処理は、制
御部110又はPC150で実行するコンピュータプロ
グラムによる処理に置き換えることができる。
【0038】シェーディング補正部120は、リニアセ
ンサ20の画素ごと又は数画素からなるブロックごとの
感度のばらつきや、反射原稿用光源22又は面光源部5
6の主走査方向における照射光量分布、集光レンズ36
の光学特性等に起因するシェーディングを補正する。こ
のシェーディング補正は、リニアセンサ20による原稿
像の走査に先立ち得られる白基準データを用いて、ある
いはその白基準データ及びメモリ(例えばROM13
4)に予め記憶されている黒基準データを用いて行われ
る。白基準データは、反射原稿の読み取り時には反射原
稿用白基準28を読み取ることにより、フィルムの読み
取り時には透過原稿ユニット37の面光源部56の照射
光を使用フィルムホルダ68,84,86の白基準窓7
2、91,93を通してリニアセンサ20に入射させる
ことにより得ることができる。ガンマ補正部122は、
PC150のガンマ特性に応じて画像信号のガンマ補正
を行う。欠陥画素補正部124は、画素補間法により欠
陥画素の信号を隣接画素の信号で補間して生成する。
【0039】制御部110はCPU130、RAM13
2、ROM134を有する。CPU130はPC150
からの指令信号に基づきROM134に記憶されている
各種のコンピュータプログラムを実行することで、リニ
アセンサ20の作動制御(すなわち主走査駆動部102
の作動制御)、キャリッジ24の移動の制御(すなわち
副走査駆動部26の作動制御)、反射原稿用光源22及
び透過原稿用光源38の点滅並びに光量の制御、処理部
100の各要素の作動制御等、イメージスキャナ11全
体の制御を行う。RAM132は、ディジタル信号処理
回路108で処理される画像信号やディジタル信号処理
回路108により生成される画像データ等を一時的に格
納する。制御部110は、筐体12に設けられているイ
ンターフェイス140を介してPC150のコンピュー
タ本体152に接続されている。
【0040】PC150は、コンピュータ本体152
と、CRT,LCD等のモニタ154と、マウス,キー
ボード等の入力デバイス156とから構成されている。
コンピュータ本体152は、CPU160と、ROM,
RAM,ハードディスク等から成る記憶部162とを有
する。記憶部162には、原稿台14上に正しく配置し
た各フィルムホルダ68,84,86を予め反射原稿用
光源22で照射してイメージスキャナ11で読み取るこ
とで取得した画像データ(以下、判別画像データとい
う。)から抽出した基準データを記憶している。CPU
160は記憶部162にインストールされた制御プログ
ラムを実行することによりモニタ154及び入力デバイ
ス156を制御しつつ、イメージスキャナ11の各要素
を作動させる指令信号を制御部110に送信する。な
お、制御部110は受信した指令信号に基づきイメージ
スキャナ11の各要素を作動させるので、イメージスキ
ャナ11の各要素を作動させる指令信号をCPU160
が制御部110に送信するということは、CPU160
がそれら各要素を直接制御して作動させることと見かけ
上等しい。したがって、以下の説明においては、「イメ
ージスキャナ11の各要素を作動させる指令信号を制御
部110に送信する」ことを便宜上「イメージスキャナ
11の各要素を作動させる」こととして記載する。
【0041】本実施例の制御プログラムは、特許請求の
範囲に記載の「画像読み取りシステムの制御プログラ
ム」の一例である。制御プログラムは、フレキシブルデ
ィスク、CD−ROM、光磁気ディスク(MO)等のコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供さ
れ、記憶部162にインストールされて使用される。こ
のように制御プログラムが記録される記録媒体と記憶部
162とがそれぞれ特許請求の範囲に記載の「記録媒
体」の一例を構成する。なお、制御プログラムはインタ
ーネット等の電気通信回線を通じて提供するようにして
もよく、その場合、制御プログラムはPC150により
アクセス可能なサーバコンピュータ等の記憶装置に保存
される。このとき、その記憶装置が特許請求の範囲に記
載の「記録媒体」の一例である。
【0042】制御プログラムは、ユーザが所望の原稿を
原稿台14の盤面15上にセットし入力デバイス156
により当該制御プログラムの実行開始指令を入力するの
に応答して実行され、その結果、CPU160が図1に
示す各処理ステップを順次実施する。具体的には、まず
ステップS11(以下、単に「S11」という。他のス
テップについても同様である。)で、反射原稿用光源2
2を点灯させキャリッジ24を一定の速度で移動させつ
つ走査領域の反射光像をリニアセンサ20に走査させ
る。さらに、反射光像を走査したリニアセンサ20の出
力信号を処理部110で処理して画像データを生成し、
その画像データをPC150に転送させ第一画像データ
として記憶部162に記憶する。本実施例では、このS
11における反射光像の読み取り解像度を比較的低い5
0dpiに設定することで反射光像の読み取り速度の高速
化を図っている。
【0043】次にS12でホルダ存在判別ルーチンを実
行することにより、記憶部162の第一画像データと基
準データとを利用して原稿台14上の走査領域の正規位
置にフィルムホルダ68,84,86のいずれかが存在
するか否かを判別する。以下、ホルダ存在判別ルーチン
について詳細に説明する。
【0044】図7に示すように、ホルダ存在判別ルーチ
ンのS31では、制御部110に接続されている透過原
稿ユニット37の種類を判別する。本実施例では、透過
原稿ユニット37が制御部110に接続されるとその透
過原稿ユニット37の種類を自動的に検出するようにな
っており、その検出結果に基づき透過原稿ユニット37
の種類を判別する。
【0045】S31で透過原稿ユニット37が第一透過
原稿ユニット37aであると判別した場合にはS32で
濃淡模様判別ルーチンを実行することにより、第一フィ
ルムホルダ68(第一透過原稿ユニット37a)が原稿
台14上の走査領域の正規位置に存在するか否かを判別
する。
【0046】ここで濃淡模様判別ルーチンについて詳細
に説明する。図8に示すように、濃淡模様判別ルーチン
のS51では、まず、記憶部162から第一画像データ
を読み出し、図9に示すようにその読み出した第一画像
データに探索範囲Rpを設定する。具体的には、判別画像
データにおいて、第一フィルムホルダ68の外側面76
の一部分を表すマトリクス状の基準画素範囲Tpを選出
し、さらにその基準画素範囲Tpを第一フィルムホルダ6
8の配置位置について許容され得る位置誤差分だけ広げ
た範囲を予め決定しておく。そして、その決定された範
囲と同じ画素範囲を第一画像データにおいて探索範囲Rp
として設定する。本実施例における探索範囲Rpは、基準
画素範囲Tpを水平方向両側と垂直方向両側とにそれぞれ
10画素ずつ広げた範囲である。
【0047】次にS52で、図9に示すように探索範囲
Rp内の所定位置に上記基準画素範囲Tpと同じ大きさのマ
トリクス状の濃淡模様判別範囲Spを選定してその濃淡模
様判別範囲Sp内のデータを抽出する。そして、抽出した
データについて下記の(式1)により画素の間引きを行
ってマトリクスサイズSptのサブサンプルデータを生成
する。なお、下記(式1)においてfin及びfoutはそ
れぞれ入力画素及び出力画素であり、win及びhinはそ
れぞれ濃淡模様判別範囲Spの幅及び高さであり、wout
及びhoutはそれぞれサブサンプルデータの幅及び高さ
である。濃淡模様判別範囲Spのサイズは、濃淡模様の特
徴を十分に計測することができるように設定することが
望ましく、本実施例では100画素×100画素に設定してい
る。また、サブサンプルデータの画像サイズSptは、処
理の高速化及び雑音対策と本ルーチンによる判別の信頼
性との兼ね合いを考慮して経験的に設定することが望ま
しく、本実施例では32画素×32画素に設定している。探
索範囲Rp内に濃淡模様判別範囲Spを選定する位置は、後
述のS56の実施によりS52を実施するごとに水平方
向又は垂直方向に1画素ずつずらした位置とする。
【0048】
【数1】
【0049】続くS53では、基準データとしてのテン
プレートデータを使用する。このテンプレートデータ
は、判別画像データのうち基準画素範囲Tp内についての
データを上記(式1)により画素の間引きを行ってサブ
サンプルデータと同じ画像サイズSptとしたものであ
る。そしてS53では、そのテンプレートデータとサブ
サンプルデータの各々について上記S52と同様の手法
で画素の間引きを再度行って画像サイズを縮小する。本
実施例においてこのS53の一度目の実行時にはテンプ
レートデータ及びサブサンプルデータのサイズを8画素
×8画素にまで縮小する。
【0050】次にS54で、下記の(式2)によりサブ
サンプルデータとテンプレートデータとの相互相関係数
Cを算出し、続くS55で、算出された相互相関係数Cが
所定のしきい値Cth以上であるか否かを判定する。ここ
で相互相関係数Cは、サブサンプルデータの濃淡模様と
テンプレートデータの濃淡模様との相関の度合いを表
す。なお、下記(式2)では画像サイズM×Nのサンプ
ルデータをI(m,n)とし、画像サイズM×Nのテンプレ
ートデータをT(m,n)として表している。また、本実
施例ではしきい値Cthを0.8に設定している。
【0051】
【数2】
【0052】S55で相互相関係数Cがしきい値Cth以上
でないと判定した場合には、S56で探索範囲Rp内の全
領域について濃淡模様判別範囲Spの選定が終了したか否
かを判定する。S56で濃淡模様判別範囲Spの選定が終
了していないと判定した場合にはS52の処理を、濃淡
模様判別範囲Spの選定位置を異ならせて実施する。一
方、濃淡模様判別範囲Spの選定が終了したと判定した場
合には、S57で第一フィルムホルダ68が正規位置に
存在しないと判定する。このように濃淡模様判別ルーチ
ンではテンプレートマッチング手法を採用している。
【0053】S55で相互相関係数Cがしきい値Cth以上
であると判定した場合にはS58において、今回の相互
相関係数Cを計算したときに用いたサブサンプルデータ
及びテンプレートデータの画像サイズが元のサイズSpt
であるか否かを判定する。
【0054】S58でサブサンプルデータ及びテンプレ
ートデータの画像サイズがサイズSptではないと判定し
た場合には、S53に戻り、縮小率(上記(式1)のS
x、Syに相当するもの)を前回より小さく再設定して
サブサンプルデータ及びテンプレートデータの画像サイ
ズを前回より大きくした後、S54の処理をあらためて
実施する。本実施例では、S53の二度目の実行時には
サブサンプルデータ及びテンプレートデータの画像サイ
ズを16画素×16画素に縮小する一方、三度目のS5
3の実行時にはサブサンプルデータ及びテンプレートデ
ータの画像サイズを縮小しない。
【0055】S58でサブサンプルデータ及びテンプレ
ートデータの画像サイズがサイズSptであると判定した
場合、すなわち、サブサンプルデータそのものとテンプ
レートデータそのものを縮小せずに比較したときにも相
互相関係数Cがしきい値Cth以上である場合には、S59
で第一フィルムホルダ68が正規位置に存在すると判定
する。このように本実施例では、第一フィルムホルダ6
8が正規位置に存在すると判定するまでにS54を3度
実行する。
【0056】以上の説明から明らかなように濃淡模様判
別ルーチンでは、反射原稿を読み取る頻度に比べ透過原
稿を読み取る頻度が小さいことを考慮し、テンプレート
マッチング処理をピラミッド構造化(S53及びS5
8)により高速化している。
【0057】以上、S31で透過原稿ユニット37が第
一透過原稿ユニット37aであると判別した場合を説明
した。これに対して、S31で透過原稿ユニット37が
第二透過原稿ユニット37bであると判別した場合には
S33において白基準窓判別ルーチンを実行し、さらに
S34においてホルダ色判別ルーチンを実行することに
より、第二フィルムホルダ84又は第三フィルムホルダ
86が原稿台14上の走査領域の正規位置に存在するか
否かを判別する。なお、白基準窓判別ルーチン及びホル
ダ色判別ルーチンは第二フィルムホルダ84と第三フィ
ルムホルダ86のそれぞれについて実行するものである
が、その実行内容は基本的には互いに同じであるため、
以下の説明では便宜上第二フィルムホルダ84について
の内容のみ言及する。
【0058】まず、S33の白基準窓判別ルーチンにつ
いて説明する。図10に示すように、白基準窓判別ルー
チンのS71では、記憶部162から第一画像データを
読み出し、その読み出した第一画像データに窓判別範囲
Rwを設定する。具体的には、判別画像データにおいて、
第二フィルムホルダ84の白基準窓91,93の輪郭線
及びその輪郭線で囲まれる領域を表す基準画素範囲Twを
選出しさらにその基準画素範囲Twを第二フィルムホルダ
84の配置位置に許容され得る位置誤差分だけ広げた範
囲を予め決定しておく。そして、その決定された範囲と
同じ画素範囲を第一画像データにおいて窓判別範囲Rwと
して設定する。
【0059】次にS72で、窓判別範囲Rw内のデータに
対して輪郭線(エッジ)の抽出処理を行いエッジデータ
を取得する。本実施例では、窓判別範囲Rw内データの輝
度成分をSobelのオペレータを使用して一次微分するこ
とで輪郭線を抽出する。続いてS73で、得られたエッ
ジデータに水平投影処理及び垂直投影処理を施して垂直
方向及び水平方向のエッジヒストグラムを生成し各エッ
ジヒストグラムにおけるピークを検出することで、上記
基準画素範囲Twに対応すると予測される窓候補範囲Swを
第一画像データに設定する。
【0060】引き続いてS74で、窓候補範囲Sw内の全
画素の輝度値を平均し、得られた輝度平均値が基準デー
タとしての窓判別許容値より大きいか否かを判定する。
その窓判別許容値は、判別画像データにおける上記基準
画素範囲Tw内の全画素の輝度値の平均値に基づき予め設
定したものである。
【0061】S74で輝度平均値が窓判別許容値より大
きいと判定した場合には、S75で第二フィルムホルダ
84が正規位置に存在すると暫定的に判定し、S34の
ホルダ色判別ルーチンに移行する。一方、輝度平均値が
窓判別許容値より大きくないと判定した場合には、S7
6で第二フィルムホルダ84が正規位置に存在しないと
判定する。
【0062】以上のS72,73,74では白基準窓9
1,93の形状と拡散板50の反射光像の濃淡を判別基
準として第二フィルムホルダ84が正規位置に存在する
か否かを判別している。このように白基準窓判別ルーチ
ンでは、第一画像データと基準データとをそれぞれが表
す輪郭線及びその輪郭線で囲まれる領域の濃淡としての
輝度に注目して比較し、互いの相関関係を調べている。
なお、輪郭線で囲まれる領域の濃淡は、例えば色の特性
値等であってもよい。
【0063】次に、S34のホルダ色判別ルーチンにつ
いて説明する。図11に示すように、ホルダ色判別ルー
チンのS91では、記憶部162から第一画像データを
読み出し、その読み出した第一画像データに色判別範囲
Rcを設定する。具体的には、判別画像データにおいて、
第二フィルムホルダ84の裏面94の一部分又は全域を
表す基準画素範囲Tcを予め選定しておき、その選定され
た基準画素範囲Tcと同じ画素範囲を第一画像データにお
いて色判別範囲Rcとして設定する。
【0064】次にS92で、色判別範囲Rc内の全画素の
輝度値から輝度ヒストグラムを生成する。図12は、そ
の輝度ヒストグラムの一例である。第二フィルムホルダ
84が正規位置にある場合には、図12に示すように、
ある輝度値を中心とした単峰性のヒストグラムを確認す
ることができる。そこで続くS93で、輝度ヒストグラ
ムにおいて一定度数を超える輝度値の全てが色許容範囲
(図12において範囲D)内に収まるか否かを基準デー
タに基づき判定する。この基準データにおける色許容範
囲は、判別画像データにおける上記基準画素範囲Tc内の
全画素の輝度値から生成した輝度ヒストグラムに基づき
予め設定したものである。
【0065】S93で一定度数を超える全輝度値が色許
容範囲内に収まると判定した場合には、S94で第二フ
ィルムホルダ84が正規位置に存在すると確定し、色許
容範囲内に収まらないと判定した場合には、S95で第
二フィルムホルダ84が正規位置に存在しないと判定す
る。
【0066】以上説明したS12でフィルムホルダ6
8,84,86のいずれかが正規位置に存在しないと判
別した場合には、図1に示すように、S13で原稿台1
4上の原稿を反射原稿と特定する。次にS14で、ユー
ザに原稿の読み取り開始指令の入力を指示する画面をモ
ニタ154に表示させ、ユーザが原稿読み取り開始指令
を入力デバイス156により入力するまで待機する。
【0067】ユーザが原稿読み取り開始指令を入力した
場合には、S15で反射原稿用光源22を点灯させキャ
リッジ24を一定速度で移動させつつ走査領域の反射光
像をリニアセンサ20に走査させ、さらに反射光像を走
査したリニアセンサ20の出力信号を処理部110で処
理して画像データを生成しその画像データをPC150
に転送させる。本実施例ではこのS14における反射光
像の読み取り解像度を、S11の場合より高い例えば8
00dpi、1600dpi等のうちユーザが原稿読み取り開
始指令と共に入力した解像度に設定する。以上によりP
C150で、反射原稿に記録された原稿像の濃淡を表す
画像データが取得される。
【0068】一方、S12でフィルムホルダ68,8
4,86のいずれかが正規位置に存在すると判別した場
合には、S16で原稿台14上の原稿をフィルムと特定
する。次にS17で、透過原稿用光源38を点灯させキ
ャリッジ24を一定速度で移動させつつ走査領域の透過
光像をリニアセンサ20に走査させる。さらに、透過光
像を走査したリニアセンサ20の出力信号を処理部11
0で処理して画像データを生成し、その画像データをP
C150に転送させ第二画像データとして記憶部162
に記憶する。本実施例では、このS17における透過光
像の読み取り解像度を比較的低い100dpiに設定して
透過光像の読み取り速度の高速化を図っている。
【0069】続いてS18で、記憶部162から第二画
像データを読み出し、その読み出した第二画像データを
利用してフィルムの種類を識別し、後述のS20で透過
光像をリニアセンサ20で走査するときの撮像条件をそ
の識別されたフィルムの種類に応じて設定する。本実施
例では、フィルムの種類としてポジフィルム、カラーネ
ガフィルム、モノクロネガフィルムを識別する。また、
本実施例では撮像条件としてリニアセンサ20の光電変
換素子ごとの電荷蓄積時間(露光時間)を各光電変換素
子に対応するフィルタの色に応じて設定するが、アナロ
グ信号処理回路104における各色信号の増幅率を撮像
条件として設定してもよい。引き続いてS19で、ユー
ザに原稿の読み取り開始指令の入力を指示する画面をモ
ニタ154に表示させ、ユーザが原稿読み取り開始指令
を入力デバイス156により入力するまで待機する。
【0070】ユーザが原稿読み取り開始指令を入力した
場合には、S20で透過原稿用光源38を点灯させキャ
リッジ24を一定速度で移動させつつ、S18で設定し
た撮像条件で走査領域の透過光像をリニアセンサ20に
走査させる。さらに、透過光像を走査したリニアセンサ
20の出力信号を処理部110で処理して画像データを
生成しその画像データをPC150に転送させる。本実
施例ではこのS20における透過光像の読み取り解像度
を、S17の場合より高い例えば800dpi、1600d
pi等のうちユーザが原稿読み取り開始指令と共に入力し
た解像度に設定する。以上によりPC150で、フィル
ムに記録された原稿像の濃淡を表す画像データが取得さ
れる。
【0071】このように画像読み取りシステム10では
PC150(CPU160)が制御プログラムを実行す
ることにより、フィルムの読み取り時のみ使用されるフ
ィルムホルダ68,84,86の存在を判別するので、
フィルムホルダ68,84,86の存在の有無に基づき
原稿が透過原稿(フィルム)であるのか反射原稿である
のかを正確に判別することができる。また、CPU16
0はフィルムホルダ68,84,86の存在の判別を、
記憶部162が記憶する基準データと走査領域の反射光
像をリニアセンサ20が走査して得られる第一画像デー
タとを用いて行うため、原稿種類を自動的に判別するこ
とができる。しかも、フィルムホルダ68,84,86
が存在しないと判別し原稿が反射原稿であると判定する
か、フィルムホルダ68,84,86が存在すると判別
し原稿が透過原稿であると判定してから原稿の種類に応
じて読み取り処理を行うので、所望の原稿を適正に読み
取ることができる。
【0072】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、リニアセンサ20、反射原稿用光源22、
ミラー34、集光レンズ36、駆動部40及び処理部1
10が特許請求の範囲に記載の「第一撮像手段」の一例
を構成し、リニアセンサ20、透過原稿ユニット37の
面光源部56、ミラー34、集光レンズ36、駆動部4
0及び処理部110が特許請求の範囲に記載の「第二撮
像手段」の一例を構成し、記憶部162が特許請求の範
囲に記載の「第一記憶手段」と「第二記憶手段」と「第
三記憶手段」の一例を構成し、CPU160及びCPU
130が特許請求の範囲に記載の「制御手段」の一例を
構成し、リニアセンサ20、反射原稿用光源22、透過
原稿ユニット37の面光源部56、ミラー34、集光レ
ンズ36、駆動部40及び処理部110が特許請求の範
囲に記載の「撮像手段」の一例を構成しているのであ
る。
【0073】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、これはあくまでも例示であって、本発明はそのよう
な実施例の記載によって何ら限定的に解釈されるもので
はない。
【0074】例えば、上述の実施例では画像読み取りシ
ステム10を互いに別体のイメージスキャナ11とPC
150とから構成している。これに対して、特許請求の
範囲に記載の画像読み取りシステムをスキャナ等の画像
読み取り部とコンピュータ等の画像処理部とを一体的に
備えるもので構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像読み取りシステム
のパーソナルコンピュータ(PC)が制御プログラムを
実行することにより実施する各処理ステップを示すフロ
ーチャートである。
【図2】本発明の一実施例による画像読み取りシステム
を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例による画像読み取りシステム
を概略的に示す断面図である。
【図4】図3の透過原稿ユニットとして使用可能な第一
透過光源ユニットを概略的に示す図であって、(a)は
断面図であり、(b)は底面図である。
【図5】図3の透過原稿ユニットとして使用可能な第二
透過光源ユニットの主要部を概略的に示す断面図であ
る。
【図6】図5の第二透過光源ユニットの使用時に使用可
能な第二フィルムホルダ(a)と第三フィルムホルダ
(b)とを概略的にそれぞれ示す平面図である。
【図7】図1のS12で実行するホルダ存在判別ルーチ
ンの各処理ステップを示すフローチャートである。
【図8】図7のS32で実行する濃淡模様判別ルーチン
の各処理ステップを示すフローチャートである。
【図9】図8の濃淡模様判別ルーチンの内容を説明する
ための概念図である。
【図10】図7のS33で実行する白基準窓判別ルーチ
ンの各処理ステップを示すフローチャートである。
【図11】図7のS34で実行するホルダ色判別ルーチ
ンの各処理ステップを示すフローチャートである。
【図12】図11のS92で生成する輝度ヒストグラム
の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
10 画像読み取りシステム 11 イメージスキャナ 20 撮像素子(リニアセンサ) 22 反射原稿用光源 26 副走査駆動部 30 光学系 37 透過原稿ユニット 38 透過原稿用光源 40 駆動部 56 面光源部 68,84,86 フィルムホルダ 100 処理部 102 主走査駆動部 110 制御部 130 CPU 150 パーソナルコンピュータ(PC) 160 CPU 162 記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 鉄也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 浅木 庸男 長野県上田市大字下之郷乙1077番地5 エ プソンコーワ株式会社内 (72)発明者 児島 志保 長野県上田市大字下之郷乙1077番地5 エ プソンコーワ株式会社内 (72)発明者 河尻 寛之 長野県上田市大字下之郷乙1077番地5 エ プソンコーワ株式会社内 (72)発明者 降籏 公司 長野県上田市大字下之郷乙1077番地5 エ プソンコーワ株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA05 BB02 BC14 BC23 CB15 5C062 AB03 AB17 AB32 AB40 5C072 AA01 EA05 RA02 VA03 5L096 CA14 FA34 HA09 JA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿像が記録されたフィルムを走査領域
    の所定位置に位置決めするフィルムホルダと、 光電変換により前記走査領域の反射光像の濃淡に応じた
    第一画像データを入力する第一撮像手段と、 前記第一画像データを格納する第一記憶手段と、 前記フィルムホルダが所定位置に存在する前記走査領域
    の反射光像に関する基準データを記憶している第二記憶
    手段と、 光電変換により前記走査領域の透過光像の濃淡に応じた
    第二画像データを入力する第二撮像手段と、 前記第一記憶手段の第一画像データと前記第二記憶手段
    の基準データとを比較し相関の程度に応じて前記フィル
    ムホルダが前記走査領域に存在するか否かを判別し前記
    走査領域に前記フィルムホルダが存在すると判別したと
    き前記第二撮像手段を起動する制御手段と、を備えるこ
    とを特徴とする画像読み取りシステム。
  2. 【請求項2】 前記第二記憶手段の基準データは、前記
    フィルムホルダが所定位置に存在する前記走査領域の反
    射光像の一部又は全部の光学的濃淡模様を表し、 前記制御手段は、前記第一画像データが表す前記走査領
    域の反射光像の一部又は全部の光学的濃淡模様と前記基
    準データが表す前記走査領域の反射光像の一部又は全部
    の光学的濃淡模様とを比較し相関の程度に応じて前記フ
    ィルムホルダが前記走査領域に存在するか否かを判別す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像読み取りシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記第二記憶手段の基準データは、前記
    走査領域において前記フィルムホルダの背景の濃淡及び
    当該背景を囲む輪郭線を表し、 前記制御手段は、前記走査領域の所定領域に存在する輪
    郭線に囲まれた領域の濃淡及び当該輪郭線を前記第一画
    像データに基づいて検出し、検出した濃淡及び輪郭線と
    前記第二記憶手段の基準データが表す濃淡及び輪郭線と
    を比較し相関の程度に応じて前記フィルムホルダが前記
    走査領域に存在するか否かを判別することを特徴とする
    請求項1記載の画像読み取りシステム。
  4. 【請求項4】 前記第二画像データを格納する第三記憶
    手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記第二画像データを解析し前記フィ
    ルムの種別に応じた撮像条件で前記第二撮像手段を作動
    させることを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像
    読み取りシステム。
  5. 【請求項5】 走査領域の所定位置にフィルムホルダで
    フィルムを位置決め可能な画像読み取りシステムの撮像
    手段を制御するコンピュータに、 前記撮像手段に前記走査領域の反射光像を走査させ前記
    走査領域の反射光像の濃淡を表す第一画像データを前記
    撮像手段に取得させる第一走査制御手順と、 前記フィルムホルダが所定位置に存在する前記走査領域
    の反射光像に関する基準データと前記第一画像データと
    を比較し相関の程度に応じて前記フィルムホルダが前記
    走査領域に存在するか否かを判別する判別手順と、 前記走査領域に前記フィルムホルダが存在すると判別し
    たとき前記撮像手段に前記走査領域の透過光像を走査さ
    せ前記走査領域の透過光像の濃淡を表す第二画像データ
    を前記撮像手段に取得させる第二走査制御手順と、 を実行させることを特徴とする画像読み取りシステムの
    制御プログラム。
  6. 【請求項6】 前記基準データは、前記フィルムホルダ
    が所定位置に存在する前記走査領域の反射光像の一部又
    は全部の光学的濃淡模様を表し、 前記判別手順において、前記第一画像データが表す前記
    走査領域の反射光像の一部又は全部の光学的濃淡模様と
    前記基準データが表す前記走査領域の反射光像の一部又
    は全部の光学的濃淡模様とを比較し相関の程度に応じて
    前記フィルムホルダが前記走査領域に存在するか否かを
    判別することを特徴とする請求項5記載の画像読み取り
    システムの制御プログラム。
  7. 【請求項7】 前記基準データは、前記走査領域におい
    て前記フィルムホルダの背景の濃淡及び当該背景を囲む
    輪郭線を表し、 前記判別手順において、前記走査領域の所定領域に存在
    する輪郭線に囲まれた領域の濃淡及び当該輪郭線を前記
    第一画像データに基づいて検出し、検出した濃淡及び輪
    郭線と前記基準データが表す濃淡及び輪郭線とを比較し
    相関の程度に応じて前記フィルムホルダが前記走査領域
    に存在するか否かを判別することを特徴とする請求項5
    記載の画像読み取りシステムの制御プログラム。
  8. 【請求項8】 前記コンピュータに、前記撮像手段に取
    得させた第二画像データを解析し前記フィルムの種別に
    応じた撮像条件で前記撮像手段に前記走査領域の透過光
    像を走査させ前記走査領域の透過光像の濃淡を表す第二
    画像データを前記撮像手段に取得させる第三走査制御手
    順をさらに実行させることを特徴とする請求項5,6又
    は7記載の画像読み取りシステムの制御プログラム。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか一項に記載の画
    像読み取りシステムの制御プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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