JP3039979B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3039979B2
JP3039979B2 JP2295313A JP29531390A JP3039979B2 JP 3039979 B2 JP3039979 B2 JP 3039979B2 JP 2295313 A JP2295313 A JP 2295313A JP 29531390 A JP29531390 A JP 29531390A JP 3039979 B2 JP3039979 B2 JP 3039979B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原稿静止形画像読取装置における自動サイズ
検出に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は、特開平1−106570号公報に記載のよう
に、原稿のエッヂを検出するため、黒色の原稿押えと全
面のデータを格納出来るメモリを設け1度読取り動作し
てサイズを検出し、その後検出したサイズにて画像を読
取ることが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は原稿押えの背景が黒色のため、厚さの
薄い原稿等は、背景の黒色がすけて誤動作する恐れがあ
る。また、マニュアルモードにて使用する際、指定した
読取りサイズより小さい原稿を読取ると原稿の周辺が黒
色に出力され、マニュアルモードと自動サイズモードの
併用が出来ない。さらに、原稿サイズ検出のための読取
り動作にて読取りデータを一旦メモリに格納しサイズを
演算して、その後画像データを読取るため、上位からの
起動命令から読取り終了までの処理時間が多くかかるな
どの問題があった。
本発明の目的は、自動サイズでの誤動作を少なくし、
自動サイズとマニュアルモードの併用が出来て、簡単に
自動サイズ、マニュアルの設定が可能であり、上位から
の起動命令から画像読取終了までの処理時間を短くする
ことにあり、また、基準よりずれて原稿をセットしても
サイズを検出することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するにあたり、原稿のエッヂを検出す
るため、原稿押えの一部に反射率の高いアルミ箔を読取
りスタート側に設けたものである。また自動サイズモー
ド、マニュアルモードの選択は原稿押えの移動によって
行なうため、原稿押えに取付いているアルミ箔の画像読
取り領域への有無を検出するスイッチを設けたものであ
る。さらに自動サイズモードにおける処理時間を短縮す
るため、原稿押えの開閉を検出するスイッチを設け、原
稿押えを閉めたタイミングでサイズ検出するようにした
ものである。
〔作用〕
原稿押えの一部に取付いている原稿のエッヂ検出用の
アルミ箔は反射率が高いのでセンサに入射される光量は
限られたものとなるが、原稿は乱反射するのでアルミ箔
にくらべて多くの光量がセンサに入ってくる。この差に
より原稿の左右のエッヂを検出し、基準からの距離及び
原稿の幅を演算し、原稿を基準からずれてセットして
も、位置を補正し、原稿のサイズを設定出来る。
マニュアルモードで使用する場合は、原稿エッヂ検出
用のアルミ箔が画像読取領域外にあるので、その影響が
画像に出ず、自動サイズで使用する場合は、画像読取領
域のスタート側にあるので、サイズの設定が出来、自動
サイズとマニュアルモードの併用が出来る。
原稿押えの閉のタイミングをスイッチにて検出し、原
稿のエッヂを算出し、基準からの距離と原稿の幅を上位
の読取起動がかかる前に設定出来るので、処理時間の短
縮が出来る。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図,第2図,第3図,第
4図,第5図,第6図,第7図,第8図,第9図により
説明する。
(1)実施例の構成 第1図は本発明の一実施例である画像読取装置の外観
図、第4図はブロック図を示したものである。
原稿のエッヂ検出用のアルミ箔1,原稿押え3,原稿押え
3を移動させるレバー2,原稿押え3の移動を検出する移
動検出スイッチ4,原稿押え3の開閉を検出する開閉検出
スイッチ5,原稿台ガラス6,原稿7,原稿7のセット基準板
8,原稿を照射する蛍光灯9,ミラー10,ミラー11,ミラー1
2,CCDセンサに結像させるレンズ13,光の明暗を電気信号
に変えるCCDセンサ14,CCDセンサ14の駆動用のドライバ
ー15及び主走査方向の走査用のクロック23,CCDセンサ出
力を増幅させるプリアンプ16とビデオアンプ20,多値にA
/D変換するA/D変換回路21,蛍光灯1とレンズ13及びCCD
センサ14の感度不均一性によって生じるシェーディング
を補正するシェーディング歪補正回路22,シューディン
グ補正された多値の信号を2値化する2値化回路24,n×
n画素によりn×n階調のハーフトーン処理を行なうハ
ーフトーン回路25,原稿のエッヂ検出のエッヂ検出回路1
9,蛍光灯9の点灯を行なう点灯器17,幅走査方向に移動
させるため蛍光灯9,ミラー10,11,12,レンズ13,CCDセン
サ14,プリアンプ16,ドライバー15より成る光学ユニット
を動作させるモータ(図示せず)の駆動用のドライバボ
ード18,文字,ハーフトーンの読取モード,濃度等の指
定を行なう操作パネル26,全体の動作を制御する制御部2
7より成る。
(2)実施例の動作 (2)−1 自動サイズ検出モード,マニュアルモー
ドの設定動作 第1図,第2図,第3図により説明する。自動サイズ
検出モードとマニュアルモードの選定はレバー2をオペ
レーターが手に持ってプラテン3を移動させることによ
り行なう。マニュアルモードに設定した場合は、第2図
に示すごとく、原稿のエッヂ検出用のアルミ箔1がセッ
ト基準板8の上にあり読取領域から外れる。したがって
プラテン3に較べて反射率の高いアルミ箔1の画像への
影響は受けない。自動サイズ検出モードに設定した場合
は第3図に示すごとく、原稿のエッヂ検出用のアルミ箔
が読取りスタート側の原稿の上に有る。したがって原稿
7とアルミ箔の反射率の違いにより原稿のエッヂが検出
できる状態となる。プラテン3の移動の検出はマイクロ
スイッチ4によって検出され、スイッチがONの場合は自
動サイズ検出モードへ、OFFの場合はマニュアルモード
へと制御部27は動作回路、制御モードを切替える。以上
のことによりマニュアルモードと自動サイズ検出モード
の併用が出来る。尚、読取り領域に原稿のエッヂ検出用
のアルミ箔がある状態でマニュアルモードで読取り動作
させると、操作パネル26より指定した読取りサイズより
小さい原稿の場合は第3図の上位装置の表示に示すごと
くアルミ箔1の部分が出力される。本発明はアルミ箔1
が移動するのでこの様なことはない。
(2)−2 自動サイズ検出モードのシーケンス 第1図に示すごとくレバー2により自動サイズ検出モ
ードに設定する。スイッチ4の情報により装置は自動サ
イズ検出モードのシーケンスになる様に制御部27は動作
する。次に原稿7をセット基準板8に合わせて原稿台ガ
ラス6に乗せる。原稿7のセットが終了後、原稿押え3
を閉める。原稿押え3を閉めるとスイッチ5が検出す
る。この検出タイミングで装置はサイズの検出動作に入
る。第6図は本発明の自動サイズ検出のシーケンスを示
したものである。以下第6図により説明する。原稿押え
3の閉まったタイミングで装置はサイズ検出のためにt5
時間動作する。原稿のエッヂ検出に必要な情報を得て、
読取りのスタートポジションにもどる。このt6の時間に
検出された情報により原稿7の幅と基準からの距離を算
出し、算出した幅によって原稿7の読取りサイズを設定
する。サイズの設定は例えばA列のA3,A4,A5,B列のB4,B
5が一般的である。次に上位より起動がかかると検出し
たサイズに合った読取り動作をt3にて行ない、t4にて元
のポジションに戻る。従って装置のサイズ検出はオペレ
ータの原稿セットから上位に起動をかける迄に行なわれ
るので、処理時間はT2となる。従来の方法は第5図に示
すごとく上位から起動がかかると、装置はサイズ検出の
動作をt1で行ない、t2で元のスタートポジションに戻
り、その検出したサイズに合った読取り動作t3を行な
い、t4にて元の位置に戻る。従って上位から起動がかか
りサイズを検出して読取りが終了する時間T1はT1=t1
t2+t3となる。本発明の自動サイズ検出は上位起動がか
かる前にサイズを検出するので、上位起動から読取り終
了までの時間T2はT2=t3となり、処理時間の短縮が出来
る。
(2)−3 サイズの検出動作 第4図,第7図,第8図,第9図により説明する。原
稿押え3が閉じたことをスイッチ5が検出すると、制御
部27は点灯器17により、蛍光灯9を点灯させ、蛍光灯9,
ミラー10,ミラー11,ミラー12,レンズ13,CCDセンサ14,プ
リアンプ16,ドライバー15より成る光学ユニットをドラ
イバボード18によって副走査方向に移動させる。主走査
方向はクロック23により定められた周期でCCDセンサ14
をドライバー15によって駆動させる。原稿のエッヂ検出
用のアルミ箔は原稿に較べて、反射率が高いので、この
差位はビデオアンプ20,A/D変換21,シエーディング歪補
正22を通して、2値化回路24にて正規化され、エッヂ検
出回路19にてエッヂが検出される。
以下、原稿のエッヂ検出を第7図,第8図,第9図よ
り説明する。第7図のa11……a33に示すごとく例えば3
×3の画素マトリックス演算回路28にて9個の画素中5
個以上黒画素があれば黒背景とし、4個以上は白背景と
する様に背景判定回路29が動作する。次にこの黒/白の
背景をさらに例えば3×3の背景マトリックス演算32に
てエッヂ判定回路35は第8図に示すごとくのエッヂ判定
論理にて原稿のエッヂを判定する。原稿の左端エッヂの
判定は例えば左側のブロック(背景)が全て黒で右側の
ブロックが全て白の場合とする。同様に原稿の右端エッ
ヂの判定は例えば、左側のブロックが全て白で右側のブ
ロックが全て黒の場合とする。原稿の左右のエッヂが検
出されたので第9図に示すごとくの基準からの距離l1
第8図の黒/白背景カウンタ36において黒背景をカウン
トすることにより判定出来る。同じ様にして原稿の幅l2
は白背景をカウントすることにより判定される。以上の
l1,l2の情報にて制御部27はセットされれば原稿の画像
の領域を設定出来、原稿をずらしてセットしても、位置
を補正し、原稿の幅を検出し設定する。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されるので以下に
記載されような効果を奏する。
1.反射率の高いアルミ箔により、薄い原稿でも誤動作な
く原稿のエッヂの検出が出来る。
2.基準よりずらして原稿をセットしても、その位置を補
正し、原稿のサイズを検出出来る。
3.原稿のエッヂ検出のアルミ箔を画像読取領域に移動す
るか、しないかにより自動サイズ、マニュアルモードの
選定をするため、自動サイズとマニュアルモードの併用
が出来る。
4.上位起動がかかる以前にサイズを設定するので処理時
間を短縮出来る。
5.サイズ検出のための読取り領域全面の画像データ格納
メモリが不要であり、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である外観図、第2図
(a)、(b)はマニュアルモードに設定した時の断面
図及びその平面図、第3図(a)、(b)は自動サイズ
検出モードに設定した時の断面図及びその平面図、第4
図はブロック図、第5図は従来の自動サイズ検出のシー
ケンスを示す図、第6図は本発明の自動サイズ検出のシ
ーケンスを示す図、第7図はエッヂ検出回路図、第8図
は原稿のエッヂ判定論理図、第9図は原稿に対する補正
値、幅の関係を示した図である。 1……アルミ箔、2……レバー、 3……原稿押え、4……移動検出スイッチ、 5……開閉検出スイッチ、6……原稿台ガラス、 7……原稿、8……セット基準板、 19……エッヂ検出回路、27……制御部、 28……画素マトリックス演算回路、 29……背景判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読み取られる原稿が置かれ、原稿を読み取
    るための読取領域を有する原稿台と、前記原稿台を介し
    て前記原稿を照射する照明手段と、前記原稿を読み取り
    電気信号に変える光学センサと、前記電気信号を多値の
    ディジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記多値の
    ディジタル信号を2値のディジタル信号に変換する2値
    化回路と、前記2値化信号から原稿のエッジを検出する
    エッジ検出回路と、前記原稿台に原稿を押圧する原稿押
    えを有する画像読取装置であって、 前記原稿押さえは、一部が高反射率領域である原稿を覆
    う側の面と、前記原稿を覆う側の面を、前記高反射率領
    域が前記読取領域内にある位置と前記高反射率領域が前
    記読み取り領域外にある位置との間で原稿台に対して移
    動する手段とを有し、 前記高反射率領域が前記読取領域内にある場合は、前記
    エッジ検出手段によって原稿の位置検出を行い、前記高
    反射率領域が前記読取領域内にない場合は、前記エッジ
    検出手段による位置検出を行わないことを特徴とする画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】前記原稿を覆う側の面が、前記高反射率領
    域が前記読取領域内にある位置にあるか前記高反射率領
    域が前記読み取り領域外にある位置にあるかを検出する
    スイッチと、前記スイッチに連動する動作回路を有し、
    前記動作回路により前記エッジ検出回路による原稿の位
    置検出を行うかどうかを切り換えることを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記画像押さえが前記原稿台を押圧する位
    置にあることを検出するスイッチを有し、前記原稿を覆
    う側の面が前記高反射率領域が前記読取領域内にある位
    置にあるときに前記原稿押さえが前記原稿台を押圧する
    位置に移動したときには、前記エッジ検出手段による原
    稿の位置検出を行うことを特徴とする画像読取装置。
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