JPH08271980A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH08271980A
JPH08271980A JP7073887A JP7388795A JPH08271980A JP H08271980 A JPH08271980 A JP H08271980A JP 7073887 A JP7073887 A JP 7073887A JP 7388795 A JP7388795 A JP 7388795A JP H08271980 A JPH08271980 A JP H08271980A
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Yoshiyuki Hashimoto
好之 橋本
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Minolta Co Ltd
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression

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  • Multimedia (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予備スキャンデータのノイズ除去を短時間で
かつ効果的に行いうる画像読取装置を提供する。 【構成】 予備スキャン時は、所定ドット離れた画像デ
ータに対してメディアンフィルタをかけて、ノイズの除
去されたデータを画像サンプリングメモリ28に保存す
る。一方、本スキャン時は、隣接する画像データ(画像
全体)に対してメディアンフィルタをかけて、画像を出
力する。これらのメディアンフィルタ処理はともに同一
のメディアンフィルタ回路26で行われ、メディアンフ
ィルタのサイズの切り替え制御はメディアンフィルタ回
路26を駆動するクロック信号を切り替えて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メディアンフィルタの
サイズを切り替えることにより予備スキャン時のデータ
のノイズ除去を行うようにした画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばマイクロフィルムに写し込まれ
た画像駒などの原稿画像を読み取る画像読取装置とし
て、マイクロフィルム・リーダスキャナがある。一般
に、このマイクロフィルム・リーダスキャナにおいて
は、自動濃度設定(AE)や画像枠の認識などを行うた
め、原稿画像を読み取る本スキャンの前に予備スキャン
が行われる。予備スキャンでは、通常、画像データの代
表値がサンプリングされ、メモリに取り込まれる。画像
データ全体を取り扱うには多大のメモリと計算時間を要
するからである。この予備スキャンで取り込まれたデー
タは解析され、本スキャンに最適な読取りパラメータ
(たとえば、露光量、変倍率など)が求められる。
【0003】このように代表値データで解析を行う場合
には、そのデータに画像データのノイズが含まれている
と、誤った解析結果が得られるおそれがある。そこで、
予備スキャンのデータからノイズを除去する必要があ
る。予備スキャンのデータからノイズを除去する従来の
方法としては、サンプリングする画像データを増やし、
平均値を計算で求める方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法にあっては、サンプリングするデータが
増加し、また、平均値を計算で求めるため、メモリと計
算時間が増えてしまうという問題がある。特に平均値を
求めるというソフトウェアによるノイズ除去の方法で
は、上記のように計算に時間がかかるため、サンプリン
グする画像データの増加と相俟って予備スキャンデータ
の解析に時間がかかり、ひいてはスキャナ自体の動作時
間が遅くなるおそれがある。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、予備スキャン時のデータの
ノイズ除去を短時間でかつ効果的に行うことができる画
像読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、原稿画像を読み取る本スキ
ャンの前に、本スキャンに最適な読取りパラメータを得
るための予備スキャンを行う画像読取装置において、予
備スキャン時には、所定ドット離れた画像データに対し
てメディアンフィルタ処理を行うとともに、本スキャン
時には、画像データ全体に対してメディアンフィルタ処
理を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記制御手段は、与えられた画像データに
対してメディアンフィルタ処理を行うメディアンフィル
タ回路を含み、予備スキャン時と本スキャン時にそれぞ
れ実行されるメディアンフィルタ処理は、前記メディア
ンフィルタ回路を駆動するクロック信号を切り替えるこ
とによって切り替えられることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、制御手段は、
予備スキャン時には、所定ドット離れた画像データに対
してメディアンフィルタ処理を行う。これにより、ノイ
ズの除去されたデータが短時間でかつ効果的に得られ
る。一方、本スキャン時には、画像データ全体、つまり
隣接する画像データに対してメディアンフィルタ処理を
行い、画像を出力する。すなわち、本スキャン時と予備
スキャン時では、メディアンフィルタのサイズが異な
る。
【0009】請求項2記載の発明にあっては、本スキャ
ン時と予備スキャン時とでメディアンフィルタのサイズ
を切り替える制御は、メディアンフィルタ回路を駆動す
るクロック信号を切り替えることによって実現される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、ここでは、本発明の画像読取装置を
マイクロフィルム・リーダスキャナに適用した場合を例
にとる。
【0011】図3は本発明の画像読取装置が適用された
デジタル・マイクロ・リーダプリンタを示す外観図であ
る。このデジタル・マイクロ・リーダプリンタ1はマイ
クロフィルム・リーダスキャナ2とレーザビームプリン
タ3とを組み合わせて構成されている。マイクロフィル
ム・リーダスキャナ2(以下、単にリーダスキャナとい
う)はマイクロフィルムに写し込まれた原稿の画像を読
み取る装置であり、レーザビームプリンタ3は読み取ら
れた画像データを用紙にプリントする装置である。
【0012】図4は図3に示すリーダスキャナ2の内部
構造を示す断面図である。同図に示すように、リーダス
キャナ2のハウジング10には、その正面にスクリーン
11が設けられており、スクリーン11の下方には、マ
イクロフィルムキャリア12に支持されて図示しないマ
イクロフィルムが装填されるようになっている。ハウジ
ング10の下部には光源(たとえば、ハロゲンランプ)
13が組み込まれており、この光源13から発した光は
コンデンサレンズ14で集光されてマイクロフィルムに
照射されるようになっている。マイクロフィルムキャリ
ア12の上方には順に投影レンズ15と像回転用のプリ
ズム16とが配置され、さらに像回転用のプリズム16
の上方には走査ミラー17が回動自在に配置されてい
る。この走査ミラー17によって、リーダ系光路(実
線)とスキャナ系光路(一点鎖線)との切り替えがなさ
れるほか、スキャン時にマイクロフィルム上の画像の走
査が行われる。マイクロフィルムを透過し走査ミラー1
7で反射された光をスクリーン11に投影させるため、
リーダ系光路には反射ミラー18が固定されている。ま
た、マイクロフィルムに写し込まれた画像を電気的に読
み取るため、スキャナ系光路には順に反射ミラー19、
20とCCDなどのイメージセンサ21が配置されてい
る。イメージセンサ21は光電変換素子で構成されてい
る。
【0013】このように構成されたリーダスキャナ2の
動作の概略は次のとおりである。まず、電源が投入され
ると、リーダモードが選択され、走査ミラー17がリー
ダ系光路位置に回動される。これにより、光源13から
の光はコンデンサレンズ14で集光され、マイクロフィ
ルムキャリア12に装填されているマイクロフィルムを
照射する。マイクロフィルムに写し込まれている画像は
投影レンズ15、像回転用プリズム16、走査ミラー1
7、反射ミラー18を経てスクリーン11上に拡大投影
され、閲覧に供される。さらに、こうしてスクリーン1
1に投影された原稿画像を用紙にプリントする際には、
図示しない操作パネルのキー操作により読取り指令を入
力して読取りモードに切り替え、走査ミラー17をスキ
ャナ系光路位置に切り替える。これにより、光源13か
らの光によって照射されたマイクロフィルムの画像は、
投影レンズ15、像回転用プリズム16、走査ミラー1
7′、反射ミラー19、20を経てイメージセンサ21
に到達し、ここで光電変換されて電気的な画像信号とな
る。この画像信号は、後述する所定の画像処理を経た
後、レーザビームプリンタ3などに入力される。
【0014】図1はこのようなリーダスキャナ2の画像
処理回路の一例を示すブロック図である。イメージセン
サ21で読み出された画像データは、A/D変換部22
で、アナログ信号からデジタル信号(たとえば、8ビッ
ト)に変換される。デジタル化された8ビットの画像デ
ータは、順に、画像濃度を適正にするため出力信号ON
/OFFのしきい値を変更する(たとえば、カブリの多
い画像に対してはしきい値を上げることにより画像濃度
を低下させる補正を行う)反射率−濃度変換回路23、
出力される画像の境界部分(エッジ)を周辺画素の状況
(濃度)に応じて強調/平滑にする制御を行うエッジ強
調・平滑化回路24、画像を変倍する電子変倍回路2
5、画像データに対してメディアンフィルタ処理を行う
メディアンフィルタ回路26を経た後、2値化回路27
で白と黒の1ビットの2値データに変換され、出力され
る。これは、原稿画像を読み取る本スキャンと呼ばれる
画像出力時の一連の画像データの流れである。本スキャ
ン時、マイクロフィルム独特の下地の粒状性ノイズを除
去するには上記のメディアンフィルタ処理が効果的であ
る。
【0015】この本スキャンの前には、予備スキャンと
呼ばれる前処理が行われる。予備スキャンでは、本スキ
ャンと異なり、画像を出力しないかわりに、画像データ
の全部または一部(間引きしたもの)を予備スキャン用
の画像サンプリングメモリ28に取り込む。画像サンプ
リングメモリ28に取り込まれたデータはCPU29で
解析され、本スキャン時の読取りパラメータ(たとえ
ば、露光量、エッジ強調量、変倍率、ネガ−ポジ反転の
有無など)の最適値が算出される。なお、前述したよう
に、予備スキャンにおいては、画像データの全部を使用
して解析を行っていたのではメモリと計算時間が非常に
大きくなってしまうので、通常は、全部の画像データを
取り扱わないで、横方向・縦方向ともに所定ドットごと
の代表値データをサンプリングし、このサンプリングし
た代表値データを用いて解析を行うようにしている。
【0016】特に、本実施例のようにリーダスキャナ2
においては、本スキャンの前に行われる予備スキャンは
自動濃度設定(AE)と画像枠の検出が重要な目的とさ
れるため、画像サンプリングメモリ28に取り込まれる
画像データには画像ノイズを含まないことが望まれる。
とりわけ、本実施例のように代表値データを用いて解析
を行う場合にはそのデータにノイズが含まれていると誤
った解析結果が出やすくなるので、予備スキャンで得ら
れるデータ(予備スキャンデータ)に対してノイズ除去
を行う必要がある。そこで、本実施例では、予備スキャ
ンデータのノイズ除去を行うため、ノイズ除去フィルタ
であるメディアンフィルタで処理した後のデータを画像
サンプリングメモリ28に取り込み、解析に使用するよ
うにしている。後述するように予備スキャンで使用する
メディアンフィルタは本スキャンで使用するメディアン
フィルタとサイズが異なるが、低コスト化を図るため、
予備スキャンと本スキャンとで共通のメディアンフィル
タ回路26を使用する。
【0017】メディアンフィルタ回路26に格納されて
いるメディアンフィルタとは、注目画素に対してその周
辺のデータを大きさ順に並び変え、その大きさが中央の
値を注目画素の値として置き換えるフィルタである。た
とえば、注目画素の周辺の9個のデータ(注目画素を含
む)を大きさ順に並び変えた場合に、5番目に大きいデ
ータを注目画素のデータとして置き換えるフィルタであ
る。
【0018】図5は予備スキャン時のメディアンフィル
タを示す概念図、図6は本スキャン時のメディアンフィ
ルタを示す概念図である。本実施例では、予備スキャン
時に、横方向・縦方向ともに16ドットごとに画像デー
タを画像サンプリングメモリ28にサンプリングする。
これにより、データ数を256分の1(16×16=2
56)に減らすことができる。そして、このデータに画
像ノイズを含むデータが混入するのを防ぐため、メディ
アンフィルタ処理を行う。すなわち、図5に示すよう
に、注目画素をeとした場合、eを含めて横方向・縦方
向ともに16ドット離れたa、b、c、d、e、f、
g、h、iの9個のデータを大きさの順に並び変え、そ
の中央値をeの値に置き換えてから、画像サンプリング
メモリ28に保存していく。このように間引いたデータ
を同じ間引かれたサイズのメディアンフィルタで処理す
ることにより、予備スキャンデータのノイズ除去を効果
的に行うことができ、少ない予備スキャンデータから本
スキャンで必要な読取りパラメータを誤りなく決定する
ことができる。
【0019】一方、本スキャン時には、図6に示すよう
に、隣り合った9個の画像データa〜iの中央値を注目
画素データeの値と置き換えて、出力する。この方法
は、解像度を低下させずに画像ノイズを除去する方法と
して一般に知られており、上記したように、マイクロフ
ィルム独特の下地の粒状性ノイズを除去するのに効果的
である。
【0020】このように、予備スキャン時には所定ドッ
ト(16ドット)離れた画像データに対してメディアン
フィルタ処理を行い、本スキャン時には隣接する画像デ
ータ(画像全体)に対してメディアンフィルタ処理を行
うので、予備スキャン時と本スキャン時とではメディア
ンフィルタのサイズが異なっている。本実施例では、コ
ストダウンを図るため、サイズの異なる2つのメディア
ンフィルタを、与えられるクロックの周期を切り替える
ことにより、同一の回路26で実現する。つまり、サイ
ズの異なるメディアンフィルタを統合し、少ないハード
ウェアで2つのメディアンフィルタの機能を実現するよ
うにしている。
【0021】図2はそのようなメディアンフィルタ回路
26の一例を示す構成図である。このメディアンフィル
タ回路26は、メディアンフィルタ30と、このメディ
アンフィルタ30を駆動するクロックを切り替えるセレ
クタ回路31と、最初に書き込んだデータを最初に読み
出す記憶装置であるFIFO32、33と、タイミング
信号を発生するタイミング発生回路34とを有してい
る。メディアンフィルタ30のサイズの切り替え制御
は、メディアンフィルタ30を駆動するクロック信号を
セレクタ回路31で切り替えることによって実現され
る。たとえば、本スキャン時には、タイミング発生回路
34から出力される主走査側同期信号TGと画素クロッ
クSYNCをそれぞれに切り替え、予備スキャン時に
はそれらの信号をそれぞれに切り替える。主走査側同
期信号TG、および画素クロックSYNC、の
信号波形はたとえば図7に示すとおりである。同図にお
いて、は1ドットごとの本スキャン用クロック、は
16ドットごとの予備スキャン用クロックをそれぞれ示
している。このように、ハードウェアを有効に使って、
2つの機能、つまり、本スキャン用のメディアンフィル
タ処理と予備スキャン用のメディアンフィルタ処理が実
現される。
【0022】図8は以上のように構成されたリーダスキ
ャナ2の制御系の動作を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS1で、初期設定を行う。ここでは、予備
スキャンを行うための準備がなされる。たとえば、光源
13のランプ光量、走査ミラー17のスキャンスタート
位置への移動などが行われる。また同時に、メディアン
フィルタ30を駆動するクロックを予備スキャン用クロ
ックに設定しておく(図2、図7参照)。
【0023】次のステップS2では、本スキャン時の読
取りパラメータを設定するための予備スキャンを実行
し、読取り画像のチェックを行う。すなわち、走査ミラ
ー17のスキャンに伴ってイメージセンサ21から出力
される画像信号はA/D変換部22で8ビットの画像デ
ータにデジタル化された後、所定の画像処理を経て、メ
ディアンフィルタ回路26において所定のサイズ(16
ドットごと)でのメディアンフィルタ処理により画像ノ
イズが除去され、このノイズの除去されたデータが画像
サンプリングメモリ28に取り込まれる。
【0024】メモリ28へのデータの取り込みが終了す
ると、次のステップS3で、CPU29において本スキ
ャン用パラメータの計算が行われる。すなわち、画像サ
ンプリングメモリ28に取り込まれたデータを解析し
て、本スキャン用パラメータの最適値を求める。たとえ
ば、光源13のランプ光量、反射率−濃度変換回路23
におけるネガ−ポジ反転の有無、エッジ強調・平滑化回
路24におけるエッジ強調量、電子変倍回路25におけ
る変倍率などの最適値が決定される。さらに、このよう
な本スキャン時の露光量や画像処理パラメータのほか
に、原稿枠の読取りにより原稿のサイズの検出も行われ
る。これらの処理は、ノイズの除去されたデータをもと
にして行われるため、精度の高いものとなっている。
【0025】本スキャン用パラメータの計算が終了する
と、次のステップS4で、その結果に従って本スキャン
用パラメータの設定が行われる。すなわち、最適なラン
プ光量、ネガ−ポジ反転の有無、エッジ強調量、変倍率
などが設定される。また同時に、メディアンフィルタ3
0を駆動するクロックが本スキャン用クロックに切り
替えられる(図2、図7参照)。
【0026】本スキャン用パラメータの設定を終える
と、本スキャンを実行し、原稿画像を読み取って出力す
る(ステップS5)。すなわち、再度走査ミラー17を
スキャンし、イメージセンサ21で読み出した画像デー
タをA/D変換部22で8ビットのデジタル信号に変換
し、順に反射率−濃度変換回路23、エッジ強調・平滑
化回路24、電子変倍回路25でそれぞれ所定の画像処
理を施し、さらにメディアンフィルタ回路26で隣接す
る画像データ(画像全体)に対してメディアンフィルタ
処理を行ってノイズを除去した後、2値化回路27で白
と黒の1ビットの2値データに変換し、出力する。
【0027】本スキャンが終了すると、すべてを初期状
態に戻し(ステップS6)、以上の一連の動作を終了す
る。
【0028】したがって、本実施例によれば、予備スキ
ャン時において、所定ドット離れた画像データに対して
メディアンフィルタ処理を行うようにしたので、ハード
ウェアにより、ノイズの除去された代表値データをサン
プリングすることが可能となり、従来のようにソフトウ
ェアによる場合と比べて短時間に、かつ効果的に予備ス
キャンデータのノイズ除去を行うことができる。これに
より、リーダスキャナ2の動作の高速化が図られる。
【0029】また、サイズの異なる本スキャン用メディ
アンフィルタと予備スキャン用メディアンフィルタを同
一の回路で構成し、メディアンフィルタ30を駆動する
クロック信号の切り替えによりメディアンフィルタのサ
イズを切り替えるようにしたので、回路の有効利用が図
られ、コストダウンが図られる。
【0030】なお、本実施例では、本発明の画像読取装
置をマイクロフィルム・リーダスキャナ2に適用した場
合を例にとって説明したが、これに限定されないことは
もちろんである。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、予備スキャン時に、本スキャン時とはメディ
アンフィルタのサイズを違えて、所定ドット離れた画像
データに対してメディアンフィルタ処理を行うので、ハ
ードウェアにより、ノイズの除去された代表値データを
サンプリングすることが可能となり、短時間でかつ効果
的に予備スキャンデータのノイズ除去を行うことができ
る。
【0032】請求項2記載の発明によれば、サイズの異
なる本スキャン用メディアンフィルタと予備スキャン用
メディアンフィルタを同一のメディアンフィルタ回路で
構成し、このメディアンフィルタ回路を駆動するクロッ
ク信号の切り替えによりメディアンフィルタのサイズを
切り替えるので、回路の有効利用が図られ、コストダウ
ンが図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取装置を適用したリーダスキ
ャナの画像処理回路の一例を示すブロック図
【図2】 メディアンフィルタ回路の一例を示す構成図
【図3】 リーダスキャナを組み込んだデジタル・マイ
クロ・リーダプリンタを示す外観図
【図4】 リーダスキャナの内部構造を示す断面図
【図5】 予備スキャン時のメディアンフィルタを示す
概念図
【図6】 本スキャン時のメディアンフィルタを示す概
念図
【図7】 メディアンフィルタを駆動するクロック信号
を示す波形図
【図8】 リーダスキャナの制御系の動作を示すフロー
チャート
【符号の説明】
2…マイクロフィルム・リーダスキャナ(画像読取装
置) 26…メディアンフィルタ回路 28…画像サンプリングメモリ 29…CPU 30…メディアンフィルタ 31…セレクタ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取る本スキャンの前に、
    本スキャンに最適な読取りパラメータを得るための予備
    スキャンを行う画像読取装置において、 予備スキャン時には、所定ドット離れた画像データに対
    してメディアンフィルタ処理を行うとともに、本スキャ
    ン時には、画像データ全体に対してメディアンフィルタ
    処理を行う制御手段、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、与えられた画像データ
    に対してメディアンフィルタ処理を行うメディアンフィ
    ルタ回路を含み、予備スキャン時と本スキャン時にそれ
    ぞれ実行されるメディアンフィルタ処理は、前記メディ
    アンフィルタ回路を駆動するクロック信号を切り替える
    ことによって切り替えられることを特徴とする請求項1
    記載の画像読取装置。
JP7073887A 1995-03-30 1995-03-30 画像読取装置 Pending JPH08271980A (ja)

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