JP2903519B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2903519B2
JP2903519B2 JP63167558A JP16755888A JP2903519B2 JP 2903519 B2 JP2903519 B2 JP 2903519B2 JP 63167558 A JP63167558 A JP 63167558A JP 16755888 A JP16755888 A JP 16755888A JP 2903519 B2 JP2903519 B2 JP 2903519B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像読取装置に関する。
本発明の装置は、画像領域を複数の小領域に区分し、
該区分した各小領域を、自動濃度モードで読み取るか、
マニュアル濃度モードで読み取るかを、指定し得るもの
である。
〔従来の技術〕
(1) 原稿を走査して、原稿画像の各画素の濃度に対
応するデジタルデータを生成し、該生成したデジタルデ
ータ及び2値化の閾値に基づき、オンまたはオフの2値
状態データを各画素に対応づけて発生する画像読取装置
が提供されている。
なお、2値化の閾値は、一定値として与えられる場合
(=単純2値化モード)と、所定数の画素から成る画素
マトリクス(ディザマトリクス)を繰り返しの単位とし
て、該画素マトリクス内で所定の規則で変化する値(デ
ィザパターン)として与えられる場合(=中間調モー
ド)とがある。
(2) 上記画像読取装置に於いて、再現画像の濃度を
調整する方法として、2値化の閾値(単純2値化モード
下での2値化の閾値、または、中間調モード下での2値
化の閾値)に、一定値(正または負の一定値)を加え
て、該閾値を一定値シフトさせる方法が提案されてい
る。
第5図は、2値化の閾値を一定値シフトさせることに
より、再現画像の濃度を調整する方法の原理を説明する
図である。
図示のように、原稿画像の各画素の濃度に対応して逐
次生成されるデジタル値データ(16進表記)に対して、
2値化の閾値として、例えば、閾値A及び閾値B(A<
B)の2種類の閾値を設定する場合を考える。
閾値Aによってデジタル値データを2値化する場合
(図中、点線で示す)は、A値が比較的小さな値である
ため、図示のように、黒部(2値化出力オン状態の画
素)が比較的多くなる。即ち、再現画像は、比較的濃い
画像となる。
一方、閾値Bによってデジタル値データを2値化する
場合(図中、実線で示す)には、B値が比較的大きな値
であるため、閾値Aによる場合よりも黒部は少なくな
り、したがって、再現画像濃度は、比較的淡くなる。
上記よりわかるように、当初の2値化の閾値に所定値
を加えて閾値をシフトさせることにより、再現画像の濃
度を調整することが可能である。
(3) 画像領域を複数の領域に区分して、該区分した
各領域毎に所望の画像処理を施すことによって、画像編
集を行う方法が提案されている。
なお、領域を区分すべき信号、及び区分した領域につ
いていかなる画像処理を施すかを指定する信号は、例え
ば、画像読取装置に外部接続される編集入力装置等によ
って入力される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第6図は、地肌の明るさが部分的に異なる文字原稿の
平面図であり、第7図は、該原稿の各画素の濃度をデジ
タルデータ(16進表記)に変換した場合のデジタルデー
タ値の出現頻度を示す図である。
第6図図示の原稿は、比較的明るい部分(地肌Wの部
分)と、比較的暗い部分(地肌Mの部分)とからなる。
これに対応して、上記デジタルデータ値の出現頻度
も、第7図図示のように、地肌W部、地肌M部、及び文
字部にピークを有する。
かかる原稿を、上記自動濃度モードで読み取る場合に
は、原稿画像全領域の濃度の代表値(平均値、中央値
等)に、2値化の閾値が設定される。これは、第7図で
は、例えば、一点鎖線で示される値である。
しかるに、地肌W部を読み取るのに最適な2値化の閾
値は、地肌W部のピークと文字部のピークとの中間付近
の値である。また、地肌M部を読み取るのに最適な2値
化の閾値は、地肌M部のピークと文字部のピークとの中
間付近の値である。
したがって、上記自動濃度モードで設定される2値化
の閾値は、地肌W部にとっては高すぎる値である。この
ため、再現画像濃度は過度に淡くなり、文字のかすれが
生じ易い。また、地肌M部にとっては低過ぎる値であ
り、再現画像濃度は過度に暗くなる。
同様の問題は、全画像領域に渡って同一の濃度を設定
するかぎり、マニュアルによって閾値の指定を行う場合
にも生ずる。
本発明は、かかる要請に鑑み案出されたものである。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明は、 光学情報を電気信号に変換して出力する光電変換手段
と、 原稿の画像を走査して光電変換手段に投影する光学手
段と、 原稿の任意の領域を指定する領域指定手段と、 原稿の読み取り濃度を手動で設定するマニュアル濃度
モードと、原稿の濃度に応じて原稿の読み取り濃度を自
動的に設定する自動濃度モードとを前記領域毎に設定す
る読み取りモード指定手段と、 前記自動濃度モードが設定された領域内の原稿の画像
投影時に出力される電気信号に基づき、自動濃度モード
の設定されている領域の原稿濃度を示す第1濃度信号を
出力する第1濃度信号出力手段と、 手動操作に応答して、第2の濃度信号を出力する第2
濃度信号出力手段と、 出力される電気信号のうち、自動濃度モードが設定さ
れている領域に対応する電気信号を前記第1濃度信号に
基づいて2値化処理し、マニュアル濃度モードが設定さ
れている領域に対応する電気信号を前記第2濃度信号に
基づいて2値化処理する信号処理手段とを有することを
特徴とする画像読取装置である。
また、上記信号処理手段は、濃度信号に基づいて中間
調画像読み取りに於けるディザパターンの各閾値を一定
値シフトすることを特徴とする画像読取装置である。
また、前記第1濃度信号出力手段が、1回目の原稿画
像投影時に出力される電気信号のうち、自動濃度モード
が設定されている領域に対応する電気信号を記憶する記
憶手段を有し、該記憶手段の記憶内容に基づいて第1濃
度信号を出力し、 前記信号処理手段が、2回目の原稿画像投影時に出力
される電気信号に対して処理を行うことを特徴とする画
像読取装置である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。
{機構説明} 第1図は、実施例にかかる画像読取装置の概略機構を
示す構成説明図である。
図示の画像読取装置は、原稿を載置するための原稿台
ガラス4と、該原稿台ガラス4上に載置される原稿を露
光するための露光ランプ1及び凹面鏡2と、原稿からの
反射光像を伝送するための反射鏡5、6、7、及びレン
ズ8と、反射光像を電気信号に変換するための光電変換
素子(CCD)9と、光電変換素子9を保持する保持部材2
2とを有する。
画像読み取りに際しては、原稿台ガラス4上に原稿を
載置し、図示しないカバーによって外光を遮断した後、
操作パネルの説明にて詳述するSCANキー101をオンす
る。
露光ランプ1及びミラー5は、図示しない第1スライ
ダに一体に搭載されており、SCANキー101のオンに対応
して、副走査方向い移動しつつ原稿を走査する。
また、ミラー6及びミラー7は、図示しない第2スラ
イダに一体に搭載されており、第1スライダの1/2の速
度で、副走査方向に移動する。
これにより、ランプ1で照射される原稿からの反射光
は、ミラー5、6、7、及びレンズ8を介して、順次CC
D9に結像する。
なお、第1スライダ、及び第2スライダの駆動は、図
示しないスキャナモータによる。
また、読み取り倍率の調整は、レンズ8及びCCD9を搭
載している移動台10を、図示しないレンズモータにより
駆動して、光軸方向に移動させることにより行う。一
方、ピント調整は、電源投入時に於いて、原稿スケール
15の裏面に印刷されているピント調整用パターンを読み
取り、該読み取った画像がCCD9上で結像するように、保
持部材22をピントモータ13により駆動して行う。
なお、原稿スケール15は、原稿台ガラス4上の原稿位
置を示す部材であり、その裏面には前記ピント調整用パ
ターンの他に、倍率検出用パターン、及びシェーディン
グ補正用パターンが印刷されている。
{制御回路の説明} 第2図は、上記実施例にかかる画像読取装置の制御回
路の構成を示すブロック図である。
本制御回路は、CPU26を中心として構成される。
CPU26には、後述する操作パネル上の各種キーからの
信号、画像読取装置の各所に設置された各種センサから
の信号、各種ハード回路からの信号、及び後述するエデ
ィタからの信号が入力するとともに、画像読取装置内の
各種アクチュエータへの駆動制御信号、操作パネル上の
各種表示素子への駆動制御信号、及び各種ハード回路へ
の信号が出力される。
以下、上記各信号について説明する。
操作パネル上の各種キーからの信号とは、例えば、コ
マンド信号(全面自動濃度モードの指定コマンド、画像
読取開始コマンド、エディタからの信号入力の許可コマ
ンド等)、及び濃度信号である。なお、濃度設定部31
は、操作パネル上では、再現画像の濃度を全領域に渡っ
てマニュアルで段階的にアップまたはダウンするための
『+』キー131及び『−』キー132に対応する。
各種センサからの信号とは、例えば、各モータの回転
数を表すモータ信号、スライダの位置を表す定位置信号
である。
各種ハード回路からの信号とは、例えば、CPU26の動
作のタイミングを与えるクロック(CK)信号、属性RAM3
5からの自動/マニュアルを指定する属性データ、及び
ラインRAM27からの画像データである。
エディタ(領域指定部)からの信号とは、編集領域、
編集の種類、及び領域の濃度を自動で設定するかマニュ
アルで設定するかを規定する信号である。該エディタか
らの信号は、操作パネル上の『EDIT』キー122によっ
て、受け付けが許可される。なお、詳細については後述
する。
各種アクチュエータへの駆動制御信号とは、例えば、
スキャナモータ、レンズモータ、ピントモータの各ドラ
イバへの制御信号、露光ランプ1の調光回路24への制御
信号である。
操作パネル上の各種表示素子への駆動制御信号は、図
中表示信号として示されている。
各種ハード回路への信号とは、例えば、A/D変換器20
へA/D変換の参照電圧値を与える信号、シェーディング
回路21へシェーディングデータを与える信号、ラインRA
M27への読出・書込信号、属性RAM35への属性RAMデー
タ、出力回路23への有効画像域信号である。
上記制御回路における信号の流れを、以下に述べる。
CCD9は、クロック発生回路25より与えられるSH(Samp
le Hold)信号に従って、光電変換した画像データ(ア
ナログデータ)を順次出力する。
出力されたアナログデータは、A/D変換器20によって
8ビットのデジタルデータに変換され、シェーディング
回路21に入力する。
シェーディング回路21は、主走査方向の光量むら、及
びCCD9の各素子間の感度のバラツキを補正する回路であ
る。該補正用のシェーディングデータは、CPU26によっ
て与えられる。なお、CPU26は、前記原稿スケール15の
裏面のシェーディング補正用パターンを読み込み、上記
シェーディングデータを演算する。
シェーディング回路21からの出力信号(シェーディン
グ補正後の画像データ)は、比較回路22、及びラインRA
M27に入力する。
比較回路22は、補正後の画像データを、CPU26から入
力する2値化の閾値と比較する。さらに、属性RAM35か
ら入力する『白/有効画素』データd0(後述)との論理
積をとる。その結果は、『0』または『1』の2値状態
信号として、出力回路23に入力する。
出力回路23は、比較回路から入力したデータとCPU26
からの有効画像域信号との論理積をとり、本画像読取装
置外部へ出力する。
一方、ラインRAM27は、CPU26からの書込み信号に応じ
て、シェーディング補正後の画像データを、主走査方向
の一走査分記憶する。該記憶されるデータにより、CPU2
6は、CCD9による受光光量の変化等を検知する。
{属性RAMの説明} 属性RAM35は、1mm2に区分された各小領域についての
属性RAMデータ(自動濃度モード/マニュアル濃度モー
ドを選択するデータ、白/有効画素を選択するデータ)
を記憶し、該記憶したデータを、前述した各信号の転送
に同期して、CPU26、比較回路22へ、それぞれ出力す
る。なお、属性RAMデータは、濃度設定部31、及びエデ
ィタ36からのコマンドに基づき、CPU26によって属性RAM
に書き込まれる。
属性RAMデータは、d1、d0の2ビットから成る。各ビ
ットは、 d1:自動/マニュアル、のモードの選択 d0:有効画素/白、の選択 を規定する。
エディタ36(エディタ36の詳細については後述する)
からの信号の受け付け状態(該受け付け状態は、『EDI
T』キー122のオンエッジに対応して設定される)に於い
て、上記d1、d0の各ビットは、エディタ36のパネル上の
キー操作によって指定される。即ち、 d1は『AUTO』キー、または、マニュアル濃度レベルを
設定するための『+』キー363または『−』キー363によ
って、 d0はF1(トリミング)キーまたはF2(マスキング)キ
ーによって、 それぞれ入力される。
一方、画像読取装置の操作パネル(操作パネルの詳細
については後述する)からの信号の受け付け状態(該状
態は、『EDIT』キー122の再度のオンエッジに対応して
設定される。即ち、該再度のオンエッジによって、エデ
ィタ36からの信号の受け付け状態は解除される。)に於
いて、上記d1ビットは、本画像読取装置のパネル上のキ
ー操作によって指定される。即ち、 d1は『AUTO』キー121、または、マニュアル濃度レベ
ルを設定するための『+』キー131または『−』キー132
によって、入力される。
上記2ビットの各データは、以下の如く機能する。即
ち、 d1はCPU26へ入力して、自動濃度モードまたはマニュ
アル濃度モードのいづれかの濃度モードを選択する。
d0は比較回路22に入力して、指定された領域を強制的
に白とする。
{操作パネルの説明} 第3図は、本画像読取装置の操作パネルの説明図であ
る。
図示のように、操作パネル上には、 読取動作の開始を指令するための『SCAN』キー101、 入力したコマンドのクリアを指令するための『C』キ
ー102、 読み取り倍率を4桁で表示するための『セグメント表
示部』103、 読み取り倍率のアップまたはダウンを指令するための
『+』キー104及び『−キ』キー105、 再現画像の出力サイズを表示する『出力サイズ表示
部』108(図では、「A4T」サイズが表示されている)、 出力サイズを順次選択するための『+』キー109、及
び『−』キー110、 自動濃度モードを選択するための『AUTO』キー121、 マニュアル濃度モードの選択、及び、マニュアル濃度
モード下で濃度レベルの設定を行うための『+』キー13
1及び『−』キー132、 指定された濃度レベルを表示するための『濃度レベル
表示部』130(図では、濃度4が表示されている)、 エディタからの信号の受け付け状態を許可または禁止
するための『EDIT』キー122、 及び、エディタから送信される情報を表示するための
『エディタ情報ディスプレイ』160、 が配置されている。
{エディタの説明} 第4図は、実施例装置に接続されるエディタの外観の
概略を示す斜視図である。
図示のように、エディタ36は、原稿361を載置するた
めのタブレット360と、12個の機能キーと、指定された
濃度レベルを9段階で表示するための濃度表示パネル36
2とを有する。
座標入力に際しては、まず、原稿361をダブレット360
上に載置して、入力点を、図示しないライトペンにて押
圧する。これにより、該押圧点の座標が入力される。な
お、領域1、領域2のような矩形領域の入力は、該矩形
領域の対角線の両端の2点の入力により、実現される。
『F1』〜『F4』キー、『F7』キー、『AUTO』キー、
『+』キー及び『−』キー363、『設定』キー、及び『C
1』キーは、以下の機能を有する。
F1キー;指定された領域外の空白化を指令するための
トリミングキー F2キー;指定された領域内の空白化を指令するための
マスキングキー F3キー;指定領域内の読み取り濃度を指定するキー、 F4キー;指定領域外の読み取り濃度を指定するキー、 F7キー;トリミングモードまたはマスキングモードの
解除を指令するためのトリミング・マスキング解除キー AUTOキー;指定する領域について、自動濃度モードの
設定を指令するためのキー、 『+』キー及び『−』キー363;マニュアル濃度モード
の設定、及び、濃度のアップ・ダウンを指令するための
キー 設定キー;入力したデータをCPU26へ送信するための
設定キー C1キー;入力したデータのクリアを指令するためのク
リアキー {操作の説明} 本画像読取装置及びエディタによる、濃度指定操作
は、以下のように行う。
〈画像読取装置の操作パネルによる場合〉 EDITキー122によって『エディタからの信号の受け付
け状態』が設定されている場合には、再度、EDITキー12
2をオンして該状態を解除する。
上記状態が解除されている状態で、AUTOキー121をオ
ンして全面自動濃度モードを設定する。
或いは、上記状態が解除されている状態で、『+』キ
ー131及び『−』キー132を操作し、マニュアル濃度モー
ドの設定、及び、濃度指定を実行する。
〈エディタによる場合〉 まず、EDITキー122をオンして、エディタからの信号
の受け付けを許可する。
次に、図示しないライトペンにて、所望の座標点を押
圧して、領域を入力する。
次に、『+』キー131,『−』キー363を操作して、上
記指定した領域について、マニュアルによって再現画像
濃度を指定する。或いは、AUTOキーによって上記領域に
ついて自動濃度モードを指定する。
また、必要に応じて、F1〜F7の所望のキーによって、
所望の編集モードを、上記指定した領域に対応づけて設
定する。
その後、入力したデータを、設定キーをオンして画像
読取装置側のCPU26へ転送する。
{作動説明} 以下、CPU26での制御を説明する。
第8図は、CPU26のメインルーチンを示すフローチャ
ートである。
CPU26は、例えば、電源のオンにより処理を開始し、
まず初期設定を実行する(S1)。
次に、操作パネルからのキー入力の待機状態となる
(S3)。
操作パネルからのキー入力の為された場合は、そのコ
マンドに応じた処理を実行する(S5、S6、S8、または、
S7)。
第9図は、第8図のステップS5(モード変更処理)を
示すフローチャートである。
コマンドき有効性を判断し(S101)、有効であれば、
入力されたキーに対応するモードを設定する(S103)。
第10図は、第8図のステップS6(属性指定処理)を示
すフローチャートである。
まず、属性指定に関するコマンドが、有効であるか否
かを判断し(S201)、有効であれば、指定されている領
域に対応する属性RAMエリアに、指定された属性を書き
込む(S203)。
第11図は、第8図のステップS8(予備スキャン処理サ
ブルーチン)の詳細を示すフローチャートである。
予備スキャン処理は、操作パネル上のSCANキー101の
オンエッジに対応して実行される。
まず、有効画像信号をオフして(S400)、画像信号の
出力(本画像読取装置外への出力)を禁止する。
次に、露光ランプ1の調光回路24に対するオン信号を
発生する(S401)。
次に、走査系のスライダが定位置にあるか否かを、走
査系に設置されたセンサからの信号によって判断する
(S403)。
ステップ403で、スライダが定位置に無いと判定され
た場合(S403;NO)は、スキャナモータのドライバに対
して、スライダをリターン方向へ駆動すべき信号(スキ
ャナモータを逆転すべき信号)を出力する(S405)。
スキャナモータの逆転駆動は、スライダが定位置に達
するまで実行される(S407:NO,S405)。
上記スキャナモータの逆転駆動の結果、スライダが定
位置に復帰すると(S407;YES)、スキャナモータのドラ
イバに対して、「モータオフ信号」を発生し、スキャナ
モータを一旦停止する(S409)。
ステップS411では、スキャナモータのドライバに対す
る「モータオン信号」を発生して、スキャナモータを順
方向へ駆動する。これにより、スキャンが開始される。
ステップS413では、ラインRAM27に対して、シェーデ
ィングデータを書き込むべき信号を発生する。
ステップS415で、スキャンが画像先端に達するまで待
機する。
ステップS416で、ラインRAM27に1ライン分の画像デ
ータを書き込む。
ステップS417では、上記1ライン分のデータの内、自
動濃度モードの設定された画素(属性RAMのデータ参
照)のデータを、CPU26が読み取り、メモリに格納す
る。かかる処理は、1ライン分づつ(S418)、画像後端
に達するまで、繰り返す(S419)。
原稿後端に達すると(S419;YES)、露光ランプ1の調
光回路24に対する「ランプオフ信号」を発生する(S42
3)。さらに、スライダを定位置に復帰させるべく、ス
キャナモータのドライバに対して、スライダをリターン
方向へ駆動すべき信号(スキャナモータを逆転すべき信
号)を出力する(S425)。
スキャナモータの逆転駆動は、スライダが定位置に達
するまで実行される(S427:NO,S425)。
上記スキャナモータの逆転駆動の結果、スライダが定
位置に復帰すると(S427;YES)、スキャナモータのドラ
イバに対して、「モータオフ信号」を発生し、スキャナ
モータを停止する(S429)。
その後、ステップS417でメモリに格納したデータに基
づいて、2値化の閾値の最適値を演算する(S431)。
第12図は、第8図のステップS7(画像読み取り処理サ
ブルーチン)の詳細を示すフローチャートである。
画像読み取り処理は、操作パネル上のSCANキーのオン
エッジに対応して実行される。
まず、露光ランプ1の調光回路24に対するオン信号を
発生する(S301)。
次に、走査系のスライダが定位置にあるか否かを、走
査系に設置されたセンサからの信号によって判断する
(S303)。
ステップ303で、スライダが定位置に無いと判定され
た場合(S303;NO)は、スキャナモータのドライバに対
して、スライダをリターン方向へ駆動すべき信号(スキ
ャナモータを逆転すべき信号)を出力する(S305)。
スキャナモータの逆転駆動は、スライダが定位置に達
するまで実行される(S307:NO,S305)。
上記スキャナモータの逆転駆動の結果、スライダが定
位置に復帰すると(S307;YES)、スキャナモータのドラ
イバに対して、「モータオフ信号」を発生し、スキャナ
モータを一旦停止する(S309)。
ステップS311では、スキャナモータのドライバに対す
る「モータオン信号」を発生して、スキャナモータを順
方向へ駆動する。これにより、スキャンが開始される。
ステップS313では、ラインRAM27に対して、シェーデ
ィングデータを書き込むべき信号を発生する。
ステップS315で、スキャンが画像先端に達するまで待
機した後、ステップS316で出力回路23に対する有効画像
信号を発生する。
ステップS317で、走査によって得られた画像信号を属
性RAMの内容に応じて処理し、それを出力する。
原稿の後端に達するまでS317の処理を行う。原稿後端
に達すると(S319;YES)、出力回路に対する有効画像信
号をオフし(S321)、また、露光ランプ1の調光回路24
に対する「ランプオフ信号」を発生する(S323)。さら
に、スライダを定位置に復帰させるべく、スキャナモー
タのドライバに対して、スライダをリターン方向へ駆動
すべき信号(スキャナモータを逆転すべき信号)を出力
する(S325)。
スキャナモータの逆転駆動は、スライダが定位置に達
するまで実行される(S327:NO,S325)。
上記スキャナモータの逆転駆動の結果、スライダが定
位置に復帰すると(S327;YES)、スキャナモータのドラ
イバに対して、「モータオフ信号」を発生し、スキャナ
モータを停止する(S329)。
以上のようにして、画像読み取り処理が実行され、区
分された各領域について、それぞれ指定された濃度モー
ド(自動/マニュアル)での濃度制御が実行される。
〈他の実施例〉 上記実施例は、画像読み取りを、単純2値化モードで
実行する場合について述べているが、中間調モードの場
合も、同様に実現できる。
以下、中間調モードの場合について、単純2値化モー
ドの場合との相違点を中心に略術する。
(1)濃度調整の原理 前述した第5図は、単純2値化モード(2値化の閾値
を一定値として与えるモード)の場合についての濃度調
整原理の説明であるが、中間調モード(2値化の閾値
を、所定の規則で変化するディザパターンとして与える
モード)の場合も、同様の原理(ディザパターンを構成
する個々の閾値に、或る一定値を加えてシフトさせるこ
とにより、全体の濃度を調整する方法)によって濃度調
整を行うことが可能である。
第13図は、中間調モード設定下での2値化の閾値を表
す図(縦軸が閾値)である。
周知のように、中間調モード設定下では、2値化の閾
値は、いわゆるディザパターンとして与えられる。換言
すれば、2値化の閾値は一定値として与えられるのでは
なく、或る範囲内に分布する値(=数値群)として与え
られる。
いま、前記第5図における閾値A及び閾値Bに相当す
るものとして、閾値群A及び閾値群Bを設定する。ま
た、閾値群の代表値、及び、原稿画像の画素マトリクス
に対応するデジタルデータ群の代表値の概念を導入す
る。なお、代表値とは、例えば、中央値、平均値等であ
り、原稿画像の画素マトリクスのデータ群の代表値は、
該画素マトリクスの濃度に対応するものとする。
上記代表値の概念によると、閾値群Aの代表値よりも
画素マトリクスのデータ群の代表値が大きい場合には、
該画素マトリクスの再現濃度は、比較的黒っぽくなる。
また、閾値群Aの代表値よりも画素マトリクスのデータ
群の代表値が小さい場合には、該画素マトリクスの再現
濃度は、比較的白っぽくなる。
かかる、『白っぽさ・黒っぽさ』の程度を、原稿画像
の画素マトリクスの代表値に対して対応づける目安とし
て、抽象化閾値群の概念を、第14図に示すように導入す
る。
なお、第14図では、抽象化閾値群は直線状に表現され
ているが、ディザパターンのバラツキ、偏り等を変える
ことにより、所望の曲線とすることができる。
第15図は、原稿画像の画素マトリクスの代表値に抽象
化閾値群を対応づける図であり、前記第5図に略対応す
る図である。
図示のように、同一の原濃度データ(原稿画像の画素
マトリクスの代表値)に対して、一定値シフトされた抽
象化閾値群A及びB(A<B)を与えると、再現画像濃
度(出力濃度データ)は、抽象化閾値群Aによる方が黒
っぽくなる。
即ち、中間調モードの場合にも、前記単純2値化モー
ドの場合と同様に、閾値(群)の一定値シフトによる濃
度調整が可能である。
(2)具体的実施例 第16図は、読み取りモードを中間調モードとして、本
発明を実施するための制御回路の一構成例を示すブロッ
ク図である。
第16図が前記第2図と異なる点は、第2図に於いてCP
U26から比較回路22へ出力される閾値信号が、第16図で
は、一旦濃度データを中間調閾値発生回路29へ入力さ
せ、該データに基づいて、中間調閾値発生回路29で閾値
(ディザパターン)を発生している点である。
第17図は、読み取りモードを中間調モードとして、本
発明を実施する場合の予備スキャンサブルーチンを示す
フローチャートである。
第17図が前記第11図と異なる点は、ステップS431であ
る。
即ち、第11図のS431では、ステップS417で格納したデ
ータに基づいて、単純2値化モードでの最適な閾値を演
算しているのに対し、第17図の〔S431〕では、中間調モ
ードでの最適な閾値(ディザパターンの最適な代表値)
を演算している。
以上のように、中間調モードの場合も、単純2値モー
ドの場合と略同様にして、自動濃度モード及びマニュア
ル濃度モードを、区分した領域毎に設定できる。
〔効果〕 本発明によると、原稿全体として、操作者の嗜好に合
った最適な画像を得ることができるという効果がある。
また、活字原稿中に手書き文字が記入された原稿のよ
うに文字の態様の異なる領域が混在する原稿では、細い
手書き文字や黒以外の色で記入された淡い手書き文字の
領域を、マニュアル操作により例えば濃い濃度を設定す
ることにより、かすれ無く読み取ることができる効果が
ある。さらに、これら手書き文字等以外の領域(例:活
字原稿の領域)については、当該活字原稿等の領域のみ
の読取画像データに基づいて自動的に最適濃度が設定さ
れるため、手書き文字等の領域の濃度に影響されない最
適な濃度で読み取ることができる効果がある。
また、本発明によると、写真原稿の読み取りに際し
て、例えばユーザの好みに応じてマニュアル操作で濃度
を設定することにより、或る領域を淡く、別の或る領域
を濃く読み取ることができ、元の原稿とは一味違う面白
味の有る読み取りを行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例にかかる画像読取装置の機構を示す構
成図である。第2図は、該画像読取装置の制御回路のブ
ロック図である。第3図は、該画像読取装置の操作パネ
ルの説明図である。第4図は、実施例装置に接続される
エディタの外観の概略を示す斜視図である。第5図は、
2値化の閾値のシフトと画像濃度との関係の説明図であ
る。第6図は、部分的に地肌濃度の異なる原稿の平面図
である。第7図は、第6図の原稿の濃度をデジタルデー
タに数値化した場合の各データ値の出現頻度を示す図で
ある。第8図は、CPU26での処理のメインルーチンを示
すフローチャートである。第9図は、第8図のモード変
更処理の詳細を示すフローチャートである。第10図は、
第8図の属性指定処理の詳細を示すフローチャートであ
る。第11図は、第8図の予備スキャン処理の詳細を示す
フローチャートである。第12図は、第8図の画像読み取
り処理の詳細を示すフローチャートである。第13図は、
中間調モードでの2値化の閾値の説明図である。第14図
は、中間調モードでの2値化の閾値から抽象化閾値群を
導入するための説明図である。第15図は、中間調モード
での画像データと再現画像濃度との関係の説明図であ
る。第16図は、本発明を中間調モードで実施する場合の
制御回路の一構成例を示すブロック図である。第17図は
本発明を中間調モードで実施する場合の予備スキャン処
理の詳細を示すフローチャートである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−257279(JP,A) 特開 昭59−230367(JP,A) 特開 昭63−114464(JP,A) 特開 昭61−35069(JP,A) 特開 昭61−247164(JP,A) 特開 昭64−41571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学情報を電気信号に変換して出力する光
    電変換手段と、 原稿の画像を走査して光電変換手段に投影する光学手段
    と、 原稿の任意の領域を指定する領域指定手段と、 原稿の読み取り濃度を手動で設定するマニュアル濃度モ
    ードと、原稿の濃度に応じて原稿の読み取り濃度を自動
    的に設定する自動濃度モードとを前記領域毎に設定する
    読み取りモード指定手段と、 前記自動濃度モードが設定された領域内の原稿の画像投
    影時に出力される電気信号に基づき、自動濃度モードの
    設定されている領域の原稿濃度を示す第1濃度信号を出
    力する第1濃度信号出力手段と、 手動操作に応答して、第2の濃度信号を出力する第2濃
    度信号出力手段と、 出力される電気信号のうち、自動濃度モードが設定され
    ている領域に対応する電気信号を前記第1濃度信号に基
    づいて2値化処理し、マニュアル濃度モードが設定され
    ている領域に対応する電気信号を前記第2濃度信号に基
    づいて2値化処理する信号処理手段とを有することを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記信号処理手段は、濃度信号に基づいて
    中間調画像読み取りに於けるディザパターンの各閾値を
    一定値シフトすることを特徴とする請求項1に記載の画
    像読取装置。
  3. 【請求項3】前記第1濃度信号出力手段は、1回目の原
    稿画像投影時に出力される電気信号のうち、自動濃度モ
    ードが設定されている領域に対応する電気信号を記憶す
    る記憶手段を有し、該記憶手段の記憶内容に基づいて第
    1濃度信号を出力し、 前記信号処理手段は、2回目の原稿画像投影時に出力さ
    れる電気信号に対して処理を行うことを特徴とする請求
    項1に記載の画像読取装置。
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JPS61247164A (ja) * 1985-04-25 1986-11-04 Minolta Camera Co Ltd 自動濃度調整原稿読取装置
JPS62257279A (ja) * 1986-05-01 1987-11-09 Canon Inc フイルム画像読取装置

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