JPH10257263A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JPH10257263A
JPH10257263A JP9060560A JP6056097A JPH10257263A JP H10257263 A JPH10257263 A JP H10257263A JP 9060560 A JP9060560 A JP 9060560A JP 6056097 A JP6056097 A JP 6056097A JP H10257263 A JPH10257263 A JP H10257263A
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JP9060560A
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Shinya Matsuda
伸也 松田
Kentaro Iida
健太郎 飯田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿面の起伏に係わらず、読取り画像の濃度を
適正に補正する。 【解決手段】原稿を支持する原稿台と、原稿画像を電気
信号に変換する撮像系とを有した画像読取り装置におい
て、原稿に対して互いに異なる方向からの照明を行うた
めの第1及び第2の照明手段と、第1の照明手段のみに
よって前記原稿を照らしたときの読取り画像、及び第2
の照明手段のみによって原稿を照らしたときの読取り画
像に基づいて、原稿の読取り対象面の起伏を検出する手
段と、第1の照明手段のみによって原稿を照らしたとき
の読取り画像に対して、起伏の検出結果に応じて画像補
正を行う手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々のドキュメン
トの画像情報を電気信号に変換する画像読取り装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機やコンピュータシステ
ムの画像入力手段として利用されるイメージリーダの多
くは、いわゆる“下地のかぶり”を防止する濃度補正機
能を有している。すなわち、原稿の下地濃度を検出して
適切な閾値を設定し、読取り画像のうちの閾値よりも淡
い部分を下地(背景部)とみなしてそのデータ値を白地
データ値(最も明るい値)に置き換える。これにより、
例えば変色や褪色により原稿の下地色が白色以外(例え
ば淡い黄色)であったとしても、下地色が白色である場
合と同様の高コントラストの画像再現が可能となる。特
に、書籍や雑誌などの見開き原稿の読取りに適した上向
きセッティング形式の画像読取り装置(ブックスキャ
ナ)では、見開き方向における原稿面の湾曲状態を測定
し、湾曲による照明むらを加味した濃度補正が行われて
いる。
【0003】また、上向きセッティング形式では、見開
いた状態を保持するために見開き面の両端を押さえてお
かなければならない場合がある。その場合にユーザーの
指や手の甲が原稿とともに撮影されてしまう。このた
め、ブックスキャナには、読取り画像から不要画像であ
る指の像を抽出して消去する画像補正機能が設けられて
いる。指の像の抽出は、読取り画像の各画素の濃度又は
色を判別することによって行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の下向きセッティ
ング形式のイメージリーダにおいては、原稿面の起伏
(折り目・そり・うねりなど)による照明むらで生じる
明暗と、画像情報の明暗とが区別されず、そのために濃
度補正が不適正になる場合があった。一方、上向きセッ
ティング形式のブックスキャナにおいては、上述したよ
うに見開き方向の湾曲に対する配慮はなされているもの
の、見開き方向と交差する方向における原稿面の高さが
不均一である場合には、下向きと同様に濃度補正が不適
正になるという問題があった。加えて、読取り画像の中
に指の像に似た濃度(又は色)の部分が存在する場合
に、その部分が誤って消去されてしまうという問題もあ
った。
【0005】本発明は、原稿面の起伏に係わらず、読取
り画像の濃度を適正に補正することを目的としている。
本発明の他の目的は、原稿を押さえるユーザーの指の像
を消去する画像処理の信頼性を高めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】原稿面を照明したときに
生じる陰影を利用して起伏の位置を検出し、起伏による
明暗と画像情報の明暗とを区別する。ここで、起伏に
は、原稿面自体の湾曲、及びユーザーが押さえたことに
よる局部的な隆起が含まれる。
【0007】請求項1の発明の装置は、原稿を支持する
原稿台と、原稿画像を電気信号に変換する撮像系とを有
した画像読取り装置であって、前記原稿に対して互いに
異なる方向からの照明を行うための第1及び第2の照明
手段と、前記第1の照明手段のみによって前記原稿を照
らしたときの読取り画像、及び前記第2の照明手段のみ
によって前記原稿を照らしたときの読取り画像に基づい
て、前記原稿の読取り対象面の起伏を検出する手段と、
前記第1の照明手段のみによって前記原稿を照らしたと
きの読取り画像に対して、前記起伏の検出結果に応じて
画像補正を行う手段とを有している。
【0008】請求項2の発明の装置は、前記原稿台と前
記撮像系との間に前記原稿のセッティングのための開放
空間を有しており、前記原稿を押さえるユーザーの手指
を前記起伏として検出し、手指の像を消去する画像補正
を行う。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用したブックス
キャナ1の外観を示す斜視図、図2はブックスキャナ1
による読取りの模式図である。
【0010】ブックスキャナ1は、書籍や雑誌などのブ
ック原稿(見開き原稿)BDの読取りに好適な画像読取
り装置であって、電源回路などを収納する本体ハウジン
グ10、原稿を支持する暗色の原稿台20、原稿画像を
電気信号に変換する撮像ユニット30、及び左右方向の
寸法が最大原稿サイズとほぼ等しい第1及び第2のラン
プユニット41,42を有している。原稿台20は本体
ハウジング10の前面側に配置されている。撮像ユニッ
ト30は、原稿台20の上方に配置され、本体ハウジン
グ10の上面から上方に延びた支柱12によって片持ち
形式で支持されている。
【0011】第1のランプユニット41は、撮像ユニッ
ト30の下面の後方側に取付けられており、原稿台20
を後方側斜め上方から照らす。第2のランプユニット4
2は、第1のランプユニット41と相対するように撮像
ユニット30の下面の前端に取付けられており、原稿台
20を前方斜め上方から照らす。これらランプユニット
41,42は、前後方向の照明むらを低減するととも
に、両端の輝度を中央部より若干高めて左右方向の照度
むらを低減するための反射鏡を有している。
【0012】原稿台20と撮像ユニット30との間の空
間80は装置外の自由空間に対して開放されており、ブ
ック原稿のセッティングに十分な広さを有している。原
稿台20と撮像ユニット30の下面との距離は30cm
以上であり、原稿台20の上でページをめくることがで
きるので、ユーザーは多数ページの読取り作業を能率的
に進めることができる。
【0013】本体ハウジング10の前面の上端側に操作
パネルOPが設けられており、下端側に原稿面(見開き
面)S1の高さを検出するための投影板18が固定され
ている。操作パネルOPには、液晶ディスプレイととも
に、読取りのモードや条件(読取りサイズ、倍率、出力
枚数、濃度など)を指定するためのボタンが配置されて
いる。投影板18の前面は光沢面であり、原稿台20の
上面に対する45°の傾斜面となっている。この投影板
18にブック原稿BDにおける左右方向と直交する方向
の端面S3の像が写り、その状態の投影板18が原稿画
像とともに撮影される。撮影像の端面S3の形状判別に
より、見開き方向における原稿面S1の湾曲状態を測定
することができる。
【0014】本体ハウジング10における操作パネルO
Pに向かって右側の側面には、メインスイッチ51が設
けられている。原稿台20の左右方向の両側には、ユー
ザーが読取りの開始を指示するためのスタートキー5
2,53が1つずつ設けられている。また、原稿台20
の前面にアームレスト25が取り付けられている。
【0015】図1において、撮像ユニット30は、CC
Dアレイからなるラインセンサ31、結像レンズ32、
及びミラー33を有している。ミラー33と結像レンズ
32とからなる光学系OSによって、原稿画像がライン
センサ31の受光面に投影される。結像レンズ32は、
前後方向に移動可能に設けられており、AF機構132
によって位置決めされる。ラインセンサ31は、図示し
ない副走査機構の可動体(スキャナ)に取付けられてお
り、CCD素子の配列方向を上下方向に保った状態で左
右方向(副走査方向)M2に沿って平行移動をする。こ
の平行移動によって2次元の原稿画像の撮像が行われ
る。つまり、ブックスキャナ1においては、ラインセン
サ31の移動によって2次元の撮像面が形成されること
になる。ラインセンサ31に代えてエリアセンサを用い
た場合にはその受光面が撮像面になる。原稿画像の主走
査方向は、原稿台20上では前後方向であり、撮像面上
では上下方向である。
【0016】ブックスキャナ1の使用に際して、ユーザ
ーは原稿台20の上にブック原稿BDを見開いた状態で
上向きに置く。そのとき、左右のページの境界を原稿台
20の左右方向の中心を示すマークに合わせるととも
に、投影板18の下端縁にブック原稿BDを押し当てて
前後方向の位置決めを行う。投影板18と原稿台20と
の境界が原稿のセッティングの基準線となっている。そ
の基準線の中央が基準位置Ps(図2参照)である。ま
た、ユーザーは見開き状態を維持するために必要に応じ
てブック原稿BDの端縁部分を手で押さえる。
【0017】図3はブックスキャナ1の制御系のブロッ
ク図である。ブックスキャナ1は、マイクロコンピュー
タを備えたCPU101によって制御される。CPU1
01は、ラインセンサ31の光電変換制御を担う撮像制
御回路130、ラインセンサ31を移動させる副走査機
構131、ランプユニット41の制御を担う第1ランプ
制御回路141、ランプユニット42の制御を担う第2
ランプ制御回路141、及び操作パネルOPの表示デバ
イスに対して動作の指示を与える。また、CPU101
は、ラインセンサ31の出力の量子化や画像補正を行う
信号処理系100の制御をも担う。CPU101には、
メインスイッチ51及びスタートキー52,53が接続
されている。
【0018】図4は信号処理系100の要部のブロック
図、図5は濃度補正部1041の入出力特性を示す図で
ある。信号処理系100は、CPU101、AD変換器
102、画像メモリ103、画像処理回路104、陰影
検出部111、輝度検出部112、及びRAM105を
有している。ラインセンサ31から出力された光電変換
信号は、AD変換器102によって例えば8ビットの撮
像データ(輝度データ)に変換され、画素配列順に画像
メモリ103に一旦格納される。ブックスキャナ1で
は、ランプユニット41のみを点灯した状態での読取り
と、ランプユニット42のみを点灯した状態での読取り
とが順に行われ、それぞれの読取りで得られた撮影デー
タD11,D12が画像メモリ103によって記憶され
る。
【0019】陰影検出部111は、撮影データD11,
D12に基づいて、後述の要領で読取り対象面の起伏部
分の位置を検出する。ここで、読取り対象面とは、ライ
ンセンサ31による撮影の被写体面であり、ユーザーが
原稿を押さえたときには手指の表面と原稿面S1とで構
成されることになる。輝度検出部112は、一方の撮影
データ(例えば撮影データD11)に基づいて読取り画
像を細分化した区画毎に輝度度数分布を求める。具体的
には、各区画に属する画素について、予め定められた画
像値(撮影データ値)の階級毎に画素数を数える。
【0020】CPU101は、輝度度数分布データを取
り込んで原稿面S1の各区画に対応した領域の下地輝度
を算定する。例えば画素数が最大度数の半分である輝度
のうちの最も低い輝度を下地輝度とする。下地輝度は下
地かぶりを防止する濃度補正の閾値である。上述の陰影
検出部111の検出結果は、後述するように下地輝度の
適否判別に用いられるとともに、ユーザーの手指像を消
去するマスキングの範囲設定に用いられる。RAM10
5はCPU101によるプログラム実行のワークエリア
である。
【0021】下地輝度の算定及びマスキングの範囲設定
が終わると、画像メモリ103から画像処理回路104
へ読取り画像情報として一方の撮影データ(例えば撮影
データD11)が転送される。画像処理回路104は、
画質改善のためのMTF補正、濃度補正、画像歪みの補
正、及びマスキングなどの処理を担う。濃度補正部10
41を経ることにより、図5のように下地輝度に対応す
る濃度よりも淡い画素の撮影データ値は白地データ値
(濃度0)に置き換えられる。また、マスキング104
2を経ることにより、手指に対応する部分及び有効読取
り範囲の外側の部分の撮影データ値が白地データ値に置
き換えられる。外部装置には画像処理回路104を経た
撮像データD20が出力される。外部装置としては、プ
リンタ、ディスプレイ、画像メモリ、画像編集装置(コ
ンピュータシステム)などがある。
【0022】次に、本発明に特有の領域判別の要領を説
明する。図6はセティング状態の一例を示す斜視図、図
7は図6に対応した読取り対象面の明暗を示す図、図8
は領域判別のための演算の結果を示す図である。
【0023】図6において、ブック原稿BDの見開き方
向の両端がユーザーによって押さえられおり、原稿面S
1の端縁部がユーザーの親指によって部分的に隠れてい
る。また、原稿面S1の端縁部に暗色に着色された見出
し領域Atが存在する。原稿面S1は見開き方向に湾曲
しており、且つ見開き方向と直交する方向(原稿台の前
後方向)にも部分的に盛り上がっている。その盛り上が
り領域(うねり)Ar以外では、見開き方向と直交する
方向の高さはほぼ一定である。なお、盛り上がりの原因
としては、ブック原稿BDの保存姿勢に依存する経年変
化、ユーザーが押さえたことによる紙面の引きつりなど
がある。
【0024】図6のセッティング状態で斜め上方から原
稿面S1を照らすと、画像自体の濃淡(反射率の大小)
による明暗、原稿面自体の起伏に伴う照明むらによる明
暗、及びユーザーの手指での遮光による明暗の3種の明
暗が生じる。図7(A)は第1のランプユニット41の
みを点灯した状態での読取り画像(これを第1照明画像
をいう)G11の輝度分布を示し、図7(B)は第2の
ランプユニット42のみを点灯した状態での読取り画像
(これを第2照明画像をいう)G12の輝度分布を示し
ている。ここでは、便宜的に輝度の範囲、すなわち撮影
データD11,D12のデータ値範囲を0(最も暗い)
〜100(最も明るい)とする。図7における括弧内の
数字は要部の輝度の代表例を示している。
【0025】まず、画像自体の濃淡による明暗と他の原
因による明暗とを区別するため、第1照明画像G11と
第2照明画像G12との差分を求める。つまり、画素毎
に撮影データD11と撮影データD12との差の絶対値
を算出する。図8(A)は図7に対応した差分演算の結
果(差分画像G21)を示している。
【0026】文字、写真、見出しなどの画像自体の濃淡
は照明の方向に依存しないので、差分値は0又はそれに
近い値となる。これに対して、原稿面S1のうねり部分
及びユーザーの手指の近傍では、陰となる領域が照明の
方向によって変わるので、差分の絶対値は所定値以上と
なる。そこで、適切な閾値(図7の例では20)を設定
して差分画像G21を2値化することにより、読取り対
象面のうちの起伏領域の位置を検出することができる。
【0027】次に、原稿面自体の起伏による明暗と手指
での遮光による明暗とを区別するため、第1照明画像G
11と第2照明画像G12との平均を求める。つまり、
画素毎に撮影データD11と撮影データD12との和の
1/2を算出する。図8(B)は図7に対応した平均演
算の結果(平均画像G22)を示している。
【0028】原稿面S1のそり・うねりによる明暗は、
照明光の入射角度の差異により生じるので、第1照明画
像G11と第2照明画像との間で明暗の関係が反転す
る。つまり、第1照明画像G11で暗い(例示の輝度は
60)場合は第2照明画像で明るく(例示の輝度は10
0)、逆に第1照明画像G11で明るい場合は第2照明
画像で暗い。したがって、平均を求めると、起伏がない
場合とほぼ同じ値(例示の値は80)となる。これに対
して、一方の照明画像における手指の影の部分(例示の
輝度は0)は、他方の照明画像においては下地と同じ明
るさとなる。したがって、手指の両側の部分の平均輝度
は、影と下地との平均値(例示の値は40)となる。一
般的な下地輝度は70〜100であるので、図8(B)
のように下地輝度の下限に近い適切な閾値(例示の値は
60)を設定して平均画像G22を2値化することによ
り、読取り画像から手指の像を抽出することができる。
【0029】本実施形態においてCPU101は、上述
のように輝度度数分布に基づいて算定した下地輝度が、
一般的な値(70〜100)であれば、算定結果を適正
と判定する。算定した下地輝度が下限値(70)を下回
るときには、差分画像G21及び平均画像G22の2値
化による領域判別の結果を参照して、下地輝度の算定値
の適否を判別する。すなわち、当該区画が原稿面自体の
起伏部分に属する場合には下限値未満であっても下地輝
度の算定値を適正と判断する。これに対して、当該区画
が見出し領域Atなどの画像領域に属する場合には、下
地輝度の算定値を不適正と判断する。この場合は、当該
区画の近傍の区画の適正な下地輝度を濃度補正の制御値
として流用する。また、CPU101は、輝度度数分布
に基づいて文字の輝度を算定する。下地輝度と同様に、
算定した値が一般的な値(0〜30)であれば適正と判
断する。算定した文字輝度の値が不適正であれば、近傍
の区画の算定値を流用する。そして、算定した下地輝度
及び文字輝度に応じて、区画毎に濃度補正部1041の
入出力特性(特性直線の傾き及び切片)を設定する。こ
れにより、原稿面S1の起伏に係わらず、下地かぶりの
ない適正な濃度再現が実現される。
【0030】また、本実施形態において、手指の像を消
去するマスキング範囲としては、上述の領域判別で抽出
された影の部分とそれらに挟まれた部分とを合わせた領
域が設定される。ただし、影の部分を消去せず、第1照
明画像G11における影の部分の画像情報を第2照明画
像G12から抽出し、抽出情報と第1照明画像G11と
を組み合わせることによって、手指で隠れた部分以外の
情報を漏れなく出力するようにしてもよい。手指の輝度
は一般に40以上であるので、影の部分と手指で隠れた
部分(輝度が0に近い)との区別は可能である。
【0031】図9はブックスキャナ1の概略の動作のフ
ローチャート、図10は図9の陰影検出サブルーチンの
フローチャート、図11は図9の濃度補正の設定サブル
ーチンのフローチャートである。
【0032】スタートキー52,53のオンに呼応し
て、後方側のランプユニット41を点灯する(#1、#
2)。ラインセンサ31を移動させて原稿面S1を走査
し(#3)、走査が終わるとランプユニット41を消灯
する(#4)。続いて、前方側のランプユニット42を
点灯して原稿面S1を走査し(#5、#6)、ランプユ
ニット42を消灯する(#7)。
【0033】陰影検出(#8)、起伏領域の抽出(#
9)、及び濃度補正の設定(#10)を順に実行して画
像処理の内容を設定した後、画像メモリ103から撮影
データD11を読み出して画像処理を加え(#11)、
外部装置へ読取り情報を出力する(#12)。
【0034】陰影検出サブルーチンでは、差分画像G2
1の算出(#81)、差分画像G21の2値化(#8
2)、平均画像G22の算出(#83)、平均画像G2
2の2値化(#84)、及び差分画像G21と平均画像
G22の共通領域の抽出(#85)を順に実行する。ま
た、濃度補正の設定サブルーチンでは、上述したように
第1照明画像G11を細分化して輝度ヒストグラムを作
成し、下地輝度及び文字輝度を算定してそれらの適否判
別を行う(#101〜#111)。
【0035】上述の実施形態では2方向の照明を行う例
を示したが、原稿台20の前後左右の4方向の照明を行
ってもよい。照明の方向が変われば影の形状も変わるの
で、必ずしも相対する位置に一対のランプユニット4
1,42を配置する必要はない。ただし、領域判別の容
易化の点では相対する位置に同程度の照明能力のランプ
ユニット41,42を配置するのが望ましい。
【0036】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
原稿面の起伏に係わらず、読取り画像の濃度を適正に補
正することができる。
【0037】請求項2の発明によれば、原稿を押さえる
ユーザーの指の像を消去する画像処理の信頼性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したブックスキャナの外観を示す
斜視図である。
【図2】ブックスキャナによる読取りの模式図である。
【図3】ブックスキャナの制御系のブロック図である。
【図4】信号処理系の要部のブロック図である。
【図5】濃度補正部の入出力特性を示す図である。
【図6】セティング状態の一例を示す斜視図である。
【図7】図6に対応した読取り対象面の明暗を示す図で
ある。
【図8】領域判別のための演算の結果を示す図である。
【図9】ブックスキャナの概略の動作のフローチャート
である。
【図10】図9の陰影検出サブルーチンのフローチャー
トである。
【図11】図9の濃度補正の設定サブルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 ブックスキャナ(画像読取り装置) 20 原稿台 30 撮像ユニット(撮像系) 41 ランプユニット(第1の照明手段) 42 ランプユニット(第2の照明手段) 80 開放空間 101 CPU(起伏検出手段) 104 画像処理回路(画像補正を行う手段) BD ブック原稿(原稿) G11 第1照明画像(読取り画像) G12 第1照明画像(読取り画像)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を支持する原稿台と、原稿画像を電気
    信号に変換する撮像系とを有した画像読取り装置であっ
    て、 前記原稿に対して互いに異なる方向からの照明を行うた
    めの第1及び第2の照明手段と、 前記第1の照明手段のみによって前記原稿を照らしたと
    きの読取り画像、及び前記第2の照明手段のみによって
    前記原稿を照らしたときの読取り画像に基づいて、前記
    原稿の読取り対象面の起伏を検出する手段と、 前記第1の照明手段のみによって前記原稿を照らしたと
    きの読取り画像に対して、前記起伏の検出結果に応じて
    画像補正を行う手段とを有したことを特徴とする画像読
    取り装置。
  2. 【請求項2】前記原稿台と前記撮像系との間に前記原稿
    のセッティングのための開放空間が設けられており、 前記原稿を押さえるユーザーの手指を前記起伏として検
    出し、手指の像を消去する画像補正を行うように構成さ
    れてなる請求項1記載の画像読取り装置。
JP9060560A 1997-03-14 1997-03-14 画像読取り装置 Pending JPH10257263A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010166441A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Canon Electronics Inc 画像読取装置及び当該装置における画像特性の判定方法、プログラム
JP2010166442A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Canon Electronics Inc 画像読取装置及びそのしわ領域補正方法、プログラム
JP2016136684A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社リコー 画像読取装置、画像処理装置及び画像読取方法

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