JPH10210231A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JPH10210231A
JPH10210231A JP9008732A JP873297A JPH10210231A JP H10210231 A JPH10210231 A JP H10210231A JP 9008732 A JP9008732 A JP 9008732A JP 873297 A JP873297 A JP 873297A JP H10210231 A JPH10210231 A JP H10210231A
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JP9008732A
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Inventor
Takashi Kondo
尊司 近藤
Shinya Matsuda
伸也 松田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の原稿画像を順次読み取る場合の1原稿当
たりの読取り時間を短縮する。 【解決手段】原稿画像を走査する撮像手段と、読取りの
実行が指示される毎に原稿条件に応じて動作内容を設定
する自動設定手段とを有した画像読取り装置において、
原稿画像の撮像情報に基づいて原稿条件を測定する条件
測定手段を設け、自動設定手段の設定モードとして、2
回目以降の各回の読取りに際してその前回の読取りにお
ける撮像情報に基づいて測定された原稿条件に応じて動
作内容を設定する高速化モードを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を画像信
号に変換する画像読取り装置、特に書籍や雑誌などの綴
じられた原稿の読取りに好適な画像読取り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブックスキャナと呼称される画像読取り
装置が商品化されている。この装置では、原稿台の上方
に撮像系が配置され、原稿台と撮像系との間に高さ数十
cmの開放空間が存在する。書籍や雑誌などの製本形態
の原稿(これを「ブック原稿」と呼称する)の読取りに
際して、ユーザーは原稿台の上にブック原稿を見開いて
上向きにセットする。スタートキーのオンに呼応して、
まず予備スキャンニングが行われる。予備スキャンニン
グで得られた情報に基づいて動作内容が設定され、その
後に本スキャンニングが行われる。本スキャンニングに
おいては、読み取られた画像が逐次に外部装置へ出力さ
れる。外部装置がプリンタであれば、リアルタイムで複
写画像が形成される。ブックスキャナを用いると、原稿
台上でページをめくることができるので、多数ページの
読取り作業の能率を高めることができる。また、書籍を
見開いてうつ伏せ(下向き)にセットする場合に比べ
て、書籍の受けるダメージを格段に低減することができ
る。なお、ブック原稿にはファイリングされた書類も含
まれる。
【0003】シート原稿と違ってブック原稿の原稿面
(見開き面)は湾曲している。つまり、見開き方向の位
置によって原稿面の高さが異なる。このため、読取り画
像にいわゆるピントボケや湾曲状態に応じた歪みが生じ
る。ブックスキャナは原稿条件の1つである湾曲状態
(原稿面の高さ分布)を測定し、その結果に応じてフォ
ーカシング及び歪み補正を行う。原稿面の湾曲状態の測
定方法としては、書籍における「天(head)」と呼称さ
れる部分である端面を撮影して画像解析を行う方法(特
開平5−161002号)がある。原稿台上にミラーを
斜め上方に向けて配置することにより、原稿画像の読取
りのための撮像系を用いて、端面(天)を撮像すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、1つの原稿
画像の読取りに際して、必ず予備スキャンニングと本ス
キャンニングとが行われるので、1回の読取りに要する
時間が長いという問題があった。このため、特に書籍の
多数のページを読み取る作業において、ユーザーが待ち
時間を長いと感じることが多かった。
【0005】本発明は、複数の原稿画像を順次読み取る
場合の1原稿当たりの読取り時間を短縮することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】ブック原稿においては、
ページ番号が連続する複数のページを順に読み取ること
が多い。ページ番号が連続する場合には、ある回の読取
りとその次の読取りとでは、原稿面の湾曲状態に大差は
ない。また、各ページの下地輝度(白地濃度)もほぼ同
じである。したがって、各回の動作設定をその前回の読
取り画像に基づいて測定した原稿条件に応じて行ったと
しても、実用上の支障はない。つまり、原稿条件を測定
するための予備スキャンニングを省略し、それによって
1回の読取りの所要時間を短縮することができる。ただ
し、必ずしも予備スキャンニングを省略する必要はな
く、予備スキャンニングで測定する原稿条件を限定し、
スキャンニング速度を大きくしたり、スキャンニング範
囲を狭めたりして予備スキャンニングの所要時間を短縮
してもよい。その場合、測定ができない原稿条件につい
ては、前回の読取り画像に基づいて測定することとし、
適切な測定結果の得られる特定の原稿条件のみを予備ス
キャンニングによって測定すればよい。
【0007】請求項1の発明の画像読取り装置は、原稿
画像を走査する撮像手段と、読取りの実行が指示される
毎に原稿条件に応じて動作内容を設定する自動設定手段
とを有した画像読取り装置であって、原稿画像の撮像情
報に基づいて原稿条件を測定する条件測定手段を有し、
前記自動設定手段の設定モードとして、2回目以降の各
回の読取りに際してその前回の読取りにおける撮像情報
に基づいて測定された原稿条件に応じて前記動作内容を
設定する高速化モードが設けられている。
【0008】請求項2の発明の画像読取り装置では、前
記高速化モードが指定された場合に、前記撮像手段が、
初回の読取りにおいて第1の予備走査と本走査とを順に
行い、2回目以降の各回の読取りにおいて前記第1の予
備走査よりも短時間の第2の予備走査と本走査とを順に
行い、前記条件測定手段が、初回の読取りにおいては、
第1の予備走査による撮像情報に基づいて原稿条件を測
定するとともに、本走査による撮像情報に基づいて次回
の読取りの動作設定に係わる原稿条件を測定し、2回目
以降の各回の読取りにおいては、第2の予備走査による
撮像情報に基づいて特定の原稿条件を測定するととも
に、本走査による撮像情報に基づいて次回の読取りの動
作設定に係わる原稿条件を測定し、前記自動設定手段
が、初回の読取りにおける本走査の動作内容を、第1の
予備走査による撮像情報に基づいて測定された原稿条件
に応じて設定し、2回目以降の各回の読取りにおける本
走査の動作内容を、第2の予備走査による撮像情報に基
づいて測定された原稿条件及び前回の読取りにおける本
走査による撮像情報に基づいて測定された原稿条件に応
じて設定するように構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はブックスキャナ1の外観を
示す斜視図、図2はブックスキャナ1による読取りの模
式図、図3は原稿台20の可動機能を示す斜視図であ
る。
【0010】ブックスキャナ1は、ブック原稿(見開き
原稿)BDの読取りに好適な画像読取り装置であって、
電源回路などを収納する本体ハウジング10、原稿を支
持する暗色の原稿台20、原稿画像を電気信号に変換す
る撮像ユニット30、及び原稿の照明を担うランプユニ
ット40を有している。原稿台20は本体ハウジング1
0の前面側に配置されている。撮像ユニット30は、原
稿台20の上方に配置され、本体ハウジング10の上面
から上方に延びた支柱12によって片持ち形式で支持さ
れている。ランプユニット40は、支柱12における撮
像ユニット30の下面側の位置に固定されている。原稿
台20と撮像ユニット30との間の空間80は装置外の
自由空間に対して開放されており、ブック原稿のセッテ
ィングに十分な広さを有している。原稿台20と撮像ユ
ニット30の下面との距離は30cm以上である。
【0011】本体ハウジング10の前面の上端側に操作
パネルOPが設けられており、下端側に原稿面(見開き
面)S1の高さを検出するための投影板18が固定され
ている。操作パネルOPには、液晶ディスプレイととも
に、読取りのモードや条件(読取りサイズ、倍率、出力
枚数、濃度など)を指定するためのボタンが配置されて
いる。投影板18の前面は光沢面であり、原稿台20の
上面に対する45°の傾斜面となっている。この投影板
18にブック原稿BDにおける左右方向と直交する方向
の端面S3の像が写り、その状態の投影板18が原稿画
像とともに撮影される。
【0012】本体ハウジング10における操作パネルO
Pに向かって右側の側面には、メインスイッチ51が設
けられている。原稿台20の左右方向の両側には、ユー
ザーが読取りの開始を指示するためのスタートキー5
2,53が1つずつ設けられており、中央部には原稿の
有無を検出する原稿センサ61,62が埋め込まれてい
る。また、原稿台20の前縁部にはユーザーが以前に原
稿を押さえた位置を表示するためのLEDアレイ70が
配置され、前面側にはアームレスト25が取り付けられ
ている。原稿センサ61,62は反射型フォトセンサで
あるが、受光素子と発光素子とを原稿台20とその上方
とに分けて配置しても原稿の有無を検出することができ
る。
【0013】図1において、撮像ユニット30は、CC
Dアレイからなるラインセンサ31、結像レンズ32、
及びミラー33を有している。ミラー33と結像レンズ
32とからなる光学系OSによって、原稿画像がライン
センサ31の受光面に投影される。結像レンズ32は、
前後方向に移動可能に設けられており、AF機構132
によって位置決めされる。ラインセンサ31は、図示し
ない副走査機構の可動体(スキャナ)に取付けられてお
り、CCD素子の配列方向を上下方向に保った状態で左
右方向(副走査方向)M2に沿って平行移動をする。こ
の平行移動によって2次元の原稿画像の撮像が行われ
る。つまり、ブックスキャナ1においては、ラインセン
サ31の移動によって2次元の撮像面が形成されること
になる。ラインセンサ31に代えてエリアセンサを用い
た場合にはその受光面が撮像面になる。原稿画像の主走
査方向は、原稿台20上では前後方向であり、撮像面上
では上下方向である。
【0014】ブックスキャナ1の使用に際して、ユーザ
ーは、図3のように原稿台20の上にブック原稿BDを
見開いた状態で上向きに置く。そのとき、左右のページ
の境界を原稿台20の左右方向の中心を示すマークに合
わせるとともに、投影板18の下端縁にブック原稿BD
を押し当てて前後方向の位置決めを行う。投影板18と
原稿台20との境界が原稿のセッティングの基準線とな
っている。その基準線の中央が基準位置Ps(図2参
照)である。また、ユーザーは見開き状態を維持するた
めに必要に応じてブック原稿BDの端縁部分を手で押さ
える。原稿台20はバネ機構によって支持されており、
図3(B)のように原稿の重量に応じて左右独立に上下
に移動する。これにより、ブック原稿BDの厚さに係わ
らず、どのページを開いても左右のページの高さがほぼ
同一になり、撮影距離が一定範囲内の値となる。
【0015】ブックスキャナ1の読取りモードは、左右
の両ページを一括して読み取るシート原稿モードと、左
右の各ページを別々に読み取るブック分割モードとに大
別される。そして、これらのモードのそれぞれが、単頁
モードと本発明に特有の連頁モードとに分かれる。
【0016】単頁モードが指定された場合、ブックスキ
ャナ1は、読取り毎に予備スキャンニングと本スキャン
ニングとを行う。予備スキャンニングの撮影情報に基づ
いて、原稿面S1の高さ分布(湾曲状態)、原稿サイ
ズ、原稿の下地輝度などを測定する。そして、測定結果
に基づいて本スキャンニングの動作内容を設定する。外
部装置には本スキャンニング時の読取り画像が出力され
る。単頁モードは、1つの見開き面のみを読み取る場合
や書籍のページ番号が離散した複数のページを読み取る
場合に指定される。一方、連頁モードが指定された場
合、ブックスキャナ1は、最初の読取りのときのみに予
備スキャンニングと本スキャンニングとを行い、2回目
以降の読取りのときには本スキャンニングのみを行う。
つまり、連頁モードは、予備スキャンニングを省略して
1回当たりの読取り時間を短縮する高速化モードであ
り、例えば書籍におけるページ番号が連続する複数のペ
ージを読み取る場合に好適である。。2回目以降の読取
りの本スキャンニングの動作設定に係わる原稿条件は、
その1回前の本スキャンニングの撮影情報に基づいて測
定される。
【0017】図4は原稿面S1の高さ分布の測定方法を
説明するための図である。読取り画像G0は、ブック原
稿BDの上面の撮影像(上面像)G1、原稿台20の撮
影像G20、及び投影板18の撮影像G18から構成さ
れている。撮影像G18のうちの像G181は、セッテ
ィングされたブック原稿BDの端面S3の形状を示して
いる。撮影像G18のうちの像(端面像)G181以外
の像180は、投影板18に映った背景像である。撮像
面に近い被写体は遠くの被写体よりも大きく撮像される
ので、上面像G1の主走査方向の両端縁は湾曲してい
る。
【0018】上述したとおり原稿台20の表面は暗色で
あるので、撮影像G20は他の像と比べて暗い像にな
る。端面S3は投影板18を介して照明されるので、端
面像G181は、背景像180よりも明るい。また、原
稿面S1は直接に照明されるので、上面像G1のうちの
下地部分は端面像G181よりも明るい。したがって、
輝度の大小判別によって上面像G1及び端面像G181
を抽出することができる。具体的には、注目ラインにお
ける主走査方向の先頭画素から順番に輝度(画素値)を
調べ、輝度が第1の閾値th1を越える範囲の先頭側の
画素位置(画素番号)n1、輝度が第2の閾値th2
(th2>th1)を越える範囲の先頭側及び後端側の
画素位置n3,n4を検出する。画素位置n1と投影板
18の前縁に対応した既知の画素位置n2との間の画素
数が、当該ラインにおける原稿面S1の高さに対応し、
画素位置n3と画素位置n4との間の画素数が主走査方
向の原稿サイズに対応する。画素数を撮像解像度で割る
演算により実際の寸法が求まる。原稿面S1の高さ分布
は、各測定位置における原稿面S1の高さを示すデータ
の集合によって特定される。また、画素位置n3,n4
が検出された最初のライン及び最後のラインのそれぞれ
の位置が副走査方向における原稿の両端位置に対応す
る。
【0019】図5は信号処理系100ブロック図、図6
は高さ分布データの補正の模式図である。信号処理系1
00は、CPU101、AD変換器102、画像処理回
路103、RAM105、及び原稿条件測定部110を
有している。原稿条件測定部110は、高さ測定回路1
11、サイズ検出回路112、下地濃度測定回路11
3、及び指位置検出回路114から構成されている。
【0020】予備スキャンニングにおいて、ラインセン
サ31から出力された光電変換信号は、AD変換部10
2によって例えば8ビットの撮像データD1に変換され
て画素配列順に原稿条件測定部110に入力される。高
さ測定回路110は、比較器とカウンタとからなり、入
力された撮像データD1と閾値th1,th2とを比較
し、比較結果をCPU101に通知するとともに、輝度
が閾値th1を越える画素の数をカウントする。つま
り、原稿面S1の高さを測定する。CPU101は、カ
ウント値を高さ分布データDHとして逐次に取り込み、
RAM105に一旦格納する。サイズ検出回路112は
輝度判別により原稿の平面視サイズを検出する。下地濃
度測定回路113は、撮像データD1のうちの原稿面S
1に対応するデータを対象に輝度ヒストグラムを作成
し、下地を白データに統一して出力画像のコントラスト
を高めるための閾値を設定する。指位置検出回路114
は、原稿面を周縁付近の画像解析を行ってユーザーの手
の位置を検出する。予備スキャンニングの終了後、CP
U101は、高さ分布データDHを含む測定データに基
づいて、本スキャンニングの準備としてフォーカシング
及び画像処理に係わる動作の設定を行う。その際、図6
のように高さ分布データDHに対してスムージングを行
い、端面S3の汚れや投影板18への外光の写り込みの
影響を軽減する。すなわち、高さが滑らかに変化するよ
うに高さ分布データDHを修正する。
【0021】本スキャンニングにおいて撮像データD1
は画像処理部103に入力される。連頁モードの場合は
原稿条件測定部110にも撮像データD1が入力され
る。画像処理部103は、原稿面S1の照度むらを補正
する処理、画質改善のためのMTF補正、画像歪みの補
正を含む変倍処理、濃度補正、及び出力画像範囲の外側
を空白とするマスキングなどの処理を担う。画像歪みの
補正は、湾曲した上面像G1を原稿面S1の高さが一定
である場合の像に補正する処理である。具体的には、主
走査方向については、原稿台20の上方の一定距離(例
えば5cm)の位置の仮想平面を基準面とし、副走査方
向の各位置における基準面と原稿面S1との高低差に応
じて上面像G1を変倍する。副走査方向については、微
小区間毎に原稿面S1の沿面距離と原稿台20への原稿
面S1の投影距離との比におうじて上面像G1を変倍す
る。所定の画像処理を受けた撮像データD2は外部装置
に出力される。外部装置としては、プリンタ、ディスプ
レイ、画像メモリ、画像編集装置(コンピュータシステ
ム)などがある。
【0022】なお、CPU101は、撮像制御回路13
0、副走査機構131、AF機構132、及びランプ制
御部140を含む駆動系の制御をも担い、各制御対象に
対して所定の指示(動作命令)を与える。CPU101
には、操作パネルOP、各種スイッチ、各種センサ、原
稿台20のLEDアレイ70、及び外部制御装置との通
信のためのインタフェース69が接続されている。セン
サには、原稿センサ61,62、原稿ページ数の変化量
を算定するための圧力センサ11が含まれる。
【0023】図7はCPU101が実行する制御のメイ
ンフローチャートである。メインスイッチ51のオンに
よって電源が投入されると、パラメータやフラブの初期
化を行い(#1)、操作を待つ。モード指定操作が行わ
れると、指定されたモードを設定する(#2、#3)。
このとき、単頁モード又は連頁モードが設定される。一
対のスタートキー52,53の一方がオンされると、読
取り制御を実行する(#4)。
【0024】図8は読取り制御サブルーチンのフローチ
ャートである。CPU101は、ランプ制御部140に
対してランプの点灯を指示し(#11)、撮像制御回路
130及び副走査機構131に対して予備スキャンニン
グの開始を指示する(#12)。原稿条件測定部110
の出力に基づいて本スキャンニングの動作設定をする測
定処理(#13)を実行し、本スキャンニングの開始を
指示する(#14)。本スキャンニングが終われば、ラ
ンプの消灯を指示する(#15)。なお、本スキャンニ
ングの副走査の範囲は、予備スキャンニングで測定され
た原稿サイズに応じて必要最小限に設定される。連頁モ
ードにおける主走査の範囲は投影板18を撮像するよう
に設定されるが、単頁モードでは本スキャンニングにお
いて投影板18を撮像する必要はない。
【0025】続いて、モードチェックを行い、単頁モー
ドであればメインルーチンへリターンして次の指示操作
を待つ(#16)。連頁モードであれば、今回の読取り
が1回目であるか否かをチェックする(#17)。1回
目の場合は、直前の本スキャンニングの動作設定が予備
スキャンニングの結果に基づいているので、読取りは適
正である。この場合には、ステップ#22へ進んで指位
置を表示する。この表示は、ユーザーがページをめくっ
た後、前回の読取り時と同じ位置で原稿を押さえること
ができるようにするために行われる。同じ位置で押さえ
れば、すなわち原稿条件の1つである指位置が同じであ
れば、予備スキャンニングを省略しても、不要画像であ
る指の像を正しく消去して読取り画像の見栄えをよくす
ることができる。指位置の表示の後、スタートキーのオ
ンに呼応してランプの点灯を指示し(#23、#2
4)、ステップ#14に戻って本スキャンニングを開始
させる。スタートキーのオンの以前に原稿センサ61,
62によって原稿の置き換えを検知したときには、前回
の撮像情報を動作設定に適用できない可能性が高く、ま
た連頁モードを適用する読取り作業が終了したものとみ
なすことができるので、メインルーチンへリターンする
(#25)。
【0026】一方、ステップ#17のチェックで2回目
以降であれば、直前の本スキャンニングの撮像情報に基
づいて測定された原稿条件に応じて次の読取り(本スキ
ャンニング)の動作設定をする(#18)。設定項目は
1ページ目の設定(#13)と同じである。この設定は
直前の撮影情報に基づく設定であるので通常は適切なは
ずであるが、続いて、予備スキャンニングによらずに行
った動作設定の誤差の大きさを調べる確認処理を行う
(#19)。つまり、連頁モードでは、2回目以降の本
スキャンニングの動作設定は、その1回前の本スキャン
ニングで得られたデータに基づいて行われるので、稀に
今回の本スキャンニングの動作設定が不適正になる場合
がある。例えば、原稿にしおりが挟んであった場合に、
しおりを挟んだままページをめくって次のページに移る
と、しおりによって紙面が浮き上がり、ページをめくる
前と後とで高さ(原稿条件)が大きく変わってしまう。
そこで、今回の本スキャンニングで得られたデータに基
づいて、前回に得られたデータとを比較することによっ
て、今回の本スキャンニングの動作設定の適否を判断す
るのである。誤差が許容値を越える場合には、ディスプ
レイ又はブザーで警告を発する(#20、#21)。誤
差が許容範囲内であればステップ#22へ進んで指位置
を表示する。
【0027】図9は測定処理サブルーチンのフローチャ
ートである。高さ測定回路111、サイズ検出回路11
2、指位置検出回路114、及び下地濃度測定回路11
3の各出力を記憶する(#31、#32、#33、#3
4)。
【0028】図10は図9の高さ測定サブルーチンのフ
ローチャートである。高さ測定回路111の出力である
高さ分布データDHを取り込み、ノイズの影響を軽減す
るスムージングを行う(#311、#312)。スムー
ジング後の高さ分布データに基づいてAF機構132の
制御量を算定してフォーカシング動作を設定する(#3
13)。また、画像歪み補正の係数を算定する(#31
4)。
【0029】図11は図8の確認処理サブルーチンのフ
ローチャートである。高さ分布、原稿サイズ、指位置、
及び下地濃度について、前回と今回の測定結果の差異を
調べる(#91、#92、#93、#94)。
【0030】以上の実施形態においては、2回目以降の
読取りにおいて予備スキャンニングを省略した例を挙げ
たが、短時間の予備スキャンニングを実施してもよい。
その場合にも1回目と同様の長い予備スキャンニングを
実施する場合に比べて1回当たりの読取り時間を短縮す
ることができる。
【0031】上述の実施形態によれば、連頁モードにお
いて、実際に撮影した結果に基づいて本スキャンニング
の動作設定が正しかったかどうかを判定するので、上述
のように前回の読取りと今回の読取りとの間で原稿条件
が大きく変化して適切な撮影が行えなかった場合に、そ
の旨を操作者に警告することができる。警告があった場
合、ユーザーがそのままページをめくらずに再度スター
トキーを押せば、今度はそのページの原稿条件が測定さ
れているので、適切な動作条件で撮影が行われる。
【0032】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
複数の原稿画像を順次読み取る場合の1原稿当たりの読
取り時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブックスキャナの外観を示す斜視図である。
【図2】ブックスキャナによる読取りの模式図である。
【図3】原稿台の可動機能を示す斜視図である。
【図4】原稿面の高さ分布の測定方法を説明するための
図である。
【図5】信号処理系のブロック図である。
【図6】高さ分布データの補正の模式図である。
【図7】CPUが実行する制御のメインフローチャート
である。
【図8】読取り制御サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】測定処理サブルーチンのフローチャートであ
る。
【図10】図9の高さ測定サブルーチンのフローチャー
トである。
【図11】図8の確認処理サブルーチンのフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 ブックスキャナ(画像読取り装置) 30 撮像ユニット(撮像手段) 101 CPU(自動設定手段) 110 原稿条件測定部(条件測定手段) BD ブック原稿 D1 撮像データ(撮像情報) DH 高さ分布データ(原稿条件)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を走査する撮像手段と、読取りの
    実行が指示される毎に原稿条件に応じて動作内容を設定
    する自動設定手段とを有した画像読取り装置であって、 原稿画像の撮像情報に基づいて原稿条件を測定する条件
    測定手段を有し、 前記自動設定手段の設定モードとして、2回目以降の各
    回の読取りに際してその前回の読取りにおける撮像情報
    に基づいて測定された原稿条件に応じて前記動作内容を
    設定する高速化モードが設けられてなることを特徴とす
    る画像読取り装置。
  2. 【請求項2】前記高速化モードが指定された場合に、 前記撮像手段は、初回の読取りにおいて第1の予備走査
    と本走査とを順に行い、2回目以降の各回の読取りにお
    いて前記第1の予備走査よりも短時間の第2の予備走査
    と本走査とを順に行い、 前記条件測定手段は、初回の読取りにおいては、第1の
    予備走査による撮像情報に基づいて原稿条件を測定する
    とともに、本走査による撮像情報に基づいて次回の読取
    りの動作設定に係わる原稿条件を測定し、2回目以降の
    各回の読取りにおいては、第2の予備走査による撮像情
    報に基づいて特定の原稿条件を測定するとともに、本走
    査による撮像情報に基づいて次回の読取りの動作設定に
    係わる原稿条件を測定し、 前記自動設定手段は、初回の読取りにおける本走査の動
    作内容を、第1の予備走査による撮像情報に基づいて測
    定された原稿条件に応じて設定し、2回目以降の各回の
    読取りにおける本走査の動作内容を、第2の予備走査に
    よる撮像情報に基づいて測定された原稿条件及び前回の
    読取りにおける本走査による撮像情報に基づいて測定さ
    れた原稿条件に応じて設定する請求項1記載の画像読取
    り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010166550A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Genesys Logic Inc 光源輝度補償機能を有する画像プロセッサ、輝度補償装置及びスキャニングシステム並びにその方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010166550A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Genesys Logic Inc 光源輝度補償機能を有する画像プロセッサ、輝度補償装置及びスキャニングシステム並びにその方法

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