JPH10178521A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

Info

Publication number
JPH10178521A
JPH10178521A JP8337999A JP33799996A JPH10178521A JP H10178521 A JPH10178521 A JP H10178521A JP 8337999 A JP8337999 A JP 8337999A JP 33799996 A JP33799996 A JP 33799996A JP H10178521 A JPH10178521 A JP H10178521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
image
height
spread
height distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8337999A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichirou Bungo
圭一朗 豊後
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP8337999A priority Critical patent/JPH10178521A/ja
Publication of JPH10178521A publication Critical patent/JPH10178521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の読取り品質を確保し且つ原稿面の高さ分
布に基づく動作設定の処理時間の短縮を図る。 【解決手段】見開き原稿における原稿面S1の見開き方
向の高さ分布を測定する原稿条件測定手段と、測定され
た高さ分布に応じて読取り動作を設定する制御手段とを
有した画像読取り装置において、見開き方向の中央付近
S1cの測定位置密度が他の領域S1sよりも大きくな
るように定められた見開き方向の複数の位置P0〜P2
0における原稿面S1の高さを測定するように、原稿条
件測定手段を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書籍や雑誌などの
綴じられた原稿の読取りに好適な画像読取り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブックスキャナと呼称される画像読取り
装置が商品化されている。この装置では、原稿台の上方
に撮像系が配置され、原稿台と撮像系との間に高さ数十
cmの開放空間が存在する。書籍や雑誌などの製本形態
の原稿(これを「ブック原稿」と呼称する)の読取りに
際して、ユーザーは原稿台の上にブック原稿を見開いて
上向きにセットする。スタートキーのオンに呼応して、
まず予備スキャンニングが行われる。予備スキャンニン
グで得られた情報に基づいて動作設定が行われ、その後
に本スキャンニングが行われる。本スキャンニングにお
いては、読み取られた画像が逐次に外部装置へ出力され
る。外部装置がプリンタであれば、リアルタイムで複写
画像が形成される。ブックスキャナを用いると、原稿台
上でページをめくることができるので、多数ページの読
取り作業の能率を高めることができる。また、書籍を見
開いてうつ伏せ(下向き)にセットする場合に比べて、
書籍の受けるダメージを格段に低減することができる。
なお、ブック原稿にはファイリングされた書類も含まれ
る。
【0003】シート原稿と違ってブック原稿の原稿面
(見開き面)は湾曲している。つまり、見開き方向の位
置によって原稿面の高さ(原稿台との距離)が異なる。
このため、読取り画像にいわゆるピントボケや湾曲状態
に応じた歪みが生じる。ブックスキャナは湾曲状態(原
稿面の高さ分布)を測定し、その結果に応じてフォーカ
シング及び歪み補正を行う。原稿面の湾曲状態の測定方
法としては、書籍における「天(head)」と呼称される
部分である端面を撮影して画像解析を行う方法(特開平
5−161002号)、3次元計測で用いられているス
リット光投影法(特開平5−219323号)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、原稿台上の
読取り領域を見開き方向に等間隔に区画した微小区間毎
に原稿面の高さが測定されていた。例えば、ライン順次
の撮像のライン毎に又は数ライン毎に高さ情報が検出さ
れていた。このため、測定データ量が多く、本スキャン
ニングに先立ってフォーカシングや歪み補正の制御デー
タを準備する動作設定の所要時間が長いという問題があ
った。
【0005】そこで、高さ測定の間隔を拡げて測定デー
タ量を削減することが考えられる。しかし、例えばフォ
ーカシングにおいては、レンズの被写界深度より小さい
高低差は無視できるので、見開き面のうちの比較的に湾
曲の緩やかな領域では支障はないものの、湾曲が顕著な
見開き中心の近辺(左右ページの境界の近辺)では、ピ
ントずれの生じるおそれがある。歪み補正に関しても同
様に見開き方向の中央付近で補正が不適正になってしま
う。
【0006】本発明は、所定の読取り品質を確保し且つ
原稿面の高さ分布に基づく動作設定の処理時間の短縮を
図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】原稿面の高さ測定の位置
間隔を、見開き中心の近辺の測定位置密度がその他の領
域よりも大きくなるように不等間隔とする。見開き中心
は、左右に見開かれたブック原稿における左ページと右
ページとの境界位置である。見開き中心の近辺とは、見
開き中心を含む見開き方向の中央部分であり、その寸法
として数cm程度の固定値を設定してもよいし、原稿サ
イズに対する相対値(例えば30%)を設定してもよ
い。なお、必ずしもこの近辺の中央と見開き中心とが完
全に一致する必要はない。
【0008】請求項1の発明の装置は、見開き原稿にお
ける原稿面の見開き方向の高さ分布を測定する原稿条件
測定手段と、測定された高さ分布に応じて読取り動作を
設定する制御手段とを有した画像読取り装置であって、
前記原稿条件測定手段が、見開き方向の中央付近の測定
位置密度が他の領域よりも大きくなるように定められた
見開き方向の複数の位置における原稿面の高さを測定す
るものである。
【0009】請求項2の発明の装置は、ラインセンサ及
び副走査機構によって2次元の光学像を電気信号に変換
する撮像系と、原稿画像を前記ラインセンサに投影する
光学系と、前記光学系による投影の結像状態を調整する
ためのフォーカシング機構とを有し、前記制御手段が前
記原稿条件測定手段によって測定された高さ分布に応じ
て前記フォーカシング機構の動作を設定するものであ
る。副走査機構は、原稿画像の投影像とラインセンサと
を撮像の副走査方向に相対的に移動させる手段である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はブックスキャナ1の外観を
示す斜視図、図2はブックスキャナ1による読取りの模
式図である。
【0011】ブックスキャナ1は、ブック原稿(見開き
原稿)BDの読取りに好適な画像読取り装置であって、
電源回路などを収納する本体ハウジング10、原稿を支
持する暗色の原稿台20、原稿画像を電気信号に変換す
る撮像ユニット30、及び原稿の照明を担うランプユニ
ット40を有している。原稿台20は本体ハウジング1
0の前面側に配置されている。撮像ユニット30は、原
稿台20の上方に配置され、本体ハウジング10の上面
から上方に延びた支柱12によって片持ち形式で支持さ
れている。ランプユニット40は、支柱12における撮
像ユニット30の下面側の位置に固定されている。原稿
台20と撮像ユニット30との間の空間80は装置外の
自由空間に対して開放されており、ブック原稿のセッテ
ィングに十分な広さを有している。原稿台20と撮像ユ
ニット30の下面との距離は30cm以上である。
【0012】本体ハウジング10の前面の上端側に操作
パネルOPが設けられており、下端側に原稿面(見開き
面)S1の高さを検出するための投影板18が固定され
ている。操作パネルOPには、液晶ディスプレイととも
に、読取りモードや条件(読取りサイズ、倍率、出力枚
数、濃度など)を指定するためのボタンが配置されてい
る。投影板18の前面は光沢面であり、原稿台20の上
面に対する45°の傾斜面となっている。この投影板1
8にブック原稿BDにおける左右方向と直交する方向の
端面S3の像が写り、その状態の投影板18が原稿画像
とともに撮影される。
【0013】本体ハウジング10における操作パネルO
Pに向かって右側の側面には、メインスイッチ51が設
けられている。原稿台20の左右方向の両側には、ユー
ザーが読取りの開始を指示するためのスタートキー5
2,53が1つずつ設けられており、前面側にはアーム
レスト25が設けられている。
【0014】図1において、撮像ユニット30は、CC
Dアレイからなるラインセンサ31、結像レンズ32、
及びミラー33を有している。ミラー33と結像レンズ
32とからなる光学系OSによって、原稿画像がライン
センサ31の受光面に投影される。結像レンズ32は、
前後方向に移動可能に設けられており、AF機構132
によって位置決めされる。ラインセンサ31は、後述の
副走査機構の可動体(スキャナ)に取付けられており、
CCD素子の配列方向を上下方向に保った状態で左右方
向M2に沿って平行移動をする。この平行移動によって
2次元の原稿画像の撮像が行われる。つまり、ブックス
キャナ1においては、ラインセンサ31の移動によって
2次元の撮像面が形成されることになる。ラインセンサ
31に代えてエリアセンサを用いた場合にはその受光面
が撮像面になる。原稿画像の主走査方向は、原稿台20
上では前後方向であり、撮像面上では上下方向である。
副走査方向は左右方向M2である。
【0015】ブックスキャナ1の使用に際して、ユーザ
ーは、図1のように原稿台20の上にブック原稿BDを
見開いた状態で上向きに置く。そのとき、左右のページ
の境界を原稿台20の左右方向の中心を示すマークに合
わせるとともに、投影板18の下端縁にブック原稿BD
を押し当てて前後方向の位置決めを行う。投影板18と
原稿台20との境界が原稿のセッティングの基準線とな
っている。その基準線の中央が基準位置Ps(図2参
照)である。また、ユーザーは見開き状態を維持するた
めに必要に応じてブック原稿BDの両端を手で押さえ
る。なお、原稿台20は原稿の重量に応じて左右独立に
上下に移動するようにバネ機構によって支持されてい
る。これにより、ブック原稿BDの厚さに係わらず、ど
のページを開いても左右のページの高さがほぼ同一にな
り、撮影距離が一定範囲内の値となる。
【0016】図3は副走査機構131の構成図である。
副走査機構131は、電動のネジ式スライド機構であ
り、モータ311、送りネジ312、スキャナ313、
案内レール314などから構成されている。ラインセン
サ31はスキャナ313に取り付けられている。スキャ
ナ313の位置を検出するため、移動方向M2の一端側
及び他端側に位置センサとしてフォトインタラプタS3
11,S312が配置され、スキャナ313に遮光板3
15が取り付けられている。
【0017】図4はAF機構132の構成図である。A
F機構132は、電動のカム式スライド機構であり、モ
ータ321、円筒状カム322、リング状スライダ32
3、案内レール324、フォロワ325などから構成さ
れている。カム322の回転に伴ってフォロワ325を
介してカム322と係合するスライダ323が平行移動
をする。結像レンズ32はスライダ323に取り付けら
れている。スライダ323の位置に対応するカム322
の回転角度位置を検出するため、カム322の近傍に位
置センサとしてフォトインタラプタS321,S322
が配置され、カム322に遮光板326が取り付けられ
ている。
【0018】ブックスキャナ1は、1つの原稿画像に対
して予備スキャンニングと本スキャンニングとを行う。
予備スキャンニングの撮影情報に基づいて、原稿面S1
の高さ分布(湾曲状態)、原稿サイズ、原稿の下地輝度
などを測定する。そして、測定結果に基づいて本スキャ
ンニングの動作条件を設定する。外部装置には本スキャ
ンニング時の読取り画像が出力される。なお、予備スキ
ャンニングでは、原稿の高さが不明であるので、特定の
高さ(例えば数mm)の位置にピントを固定した状態で
原稿画像の撮像が行われる。
【0019】図5は原稿面S1の高さ分布の測定方法を
説明するための図である。読取り画像G0は、ブック原
稿BDの上面の撮影像(上面像)G1、原稿台20の撮
影像G20、及び投影板18の撮影像G18から構成さ
れている。撮影像G18のうちの像G181は、セッテ
ィングされたブック原稿BDの端面S3の形状を示して
いる。撮影像G18のうちの像(端面像)G181以外
の像180は、投影板18に映った背景像である。撮像
面に近い被写体は遠くの被写体よりも大きく撮像される
ので、上面像G1の主走査方向の両端縁は湾曲してい
る。
【0020】上述したとおり原稿台20の表面は暗色で
あるので、撮影像G20は他の像と比べて暗い像にな
る。端面S3は投影板18を介して照明されるので、端
面像G181は、背景像180よりも明るい。また、原
稿面S1は直接に照明されるので、上面像G1のうちの
下地部分は端面像G181よりも明るい。したがって、
輝度の大小判別によって上面像G1及び端面像G181
を抽出することができる。具体的には、注目ラインにお
ける主走査方向の先頭画素から順番に輝度(画素値)を
調べ、輝度が第1の閾値th1を越える範囲の先頭側の
画素位置(画素番号)n1、輝度が第2の閾値th2
(th2>th1)を越える範囲の先頭側及び後端側の
画素位置n3,n4を検出する。画素位置n1と投影板
18の前縁に対応した既知の画素位置n2との間の画素
数が、当該ラインにおける原稿面S1の高さに対応し、
画素位置n3と画素位置n4との間の画素数が主走査方
向の原稿サイズに対応する。画素数を撮像解像度で割る
演算により実際の寸法が求まる。原稿面S1の高さ分布
は、各測定位置における原稿面S1の高さを示すデータ
の集合によって特定される。また、画素位置n3,n4
が検出された最初のライン及び最後のラインのそれぞれ
の位置が副走査方向における原稿の両端位置に対応す
る。
【0021】図6は高さ分布の測定位置間隔を示す図で
ある。ブックスキャナ1では、原稿面S1における見開
き中心の近辺S1cの測定位置密度が他の領域S1sよ
り大きくなるように定められた見開き方向(副走査方
向)の各位置P0〜P20が、原稿面S1の高さの測定
位置である。詳しくは、上述の基準位置Psから外側に
向かって2次関数(放物線)に則して次第に間隔が大き
くなるように位置P0〜P20が定められている。位置
列の真ん中の位置P10が基準位置Psに相当する。セ
ッティングにずれがないものとすると、見開き中心は位
置P10と一致する。この位置P10とその隣の位置P
9(又はP11)との間隔が最も短く、一端の位置P0
とその隣の位置P1との間隔及び他端の位置P20とそ
の隣の位置P19との間隔が最も長い。図の例におい
て、基準位置Psから各測定位置までの距離yは、位置
P10から数えた順位をzとして次式で表される。
【0022】y=z2 /4 図5で説明したように読取り画像G0の画素値と閾値t
h1とを比較する高さ測定は、読取り画像G0のうちの
各位置P0〜P20に対するラインについて行われる。
全てのラインについて測定を行い、各位置P0〜P20
に対するラインの測定結果のみを有効とするようにして
もよい。
【0023】図7は高さ分布の測定位置間隔の変形例を
示す図である。図7(A)の例では、原稿面S1におけ
る見開き中心の近辺S1cについてはピッチd1で等間
隔に測定位置Pが定められ、他の領域S1sについては
ピッチd1より大きいピッチd2(d2>d1)で等間
隔に測定位置Pが定められている。図7(B)の例で
は、見開き中心の近辺S1cについては基準位置Psか
ら外側に向かって次第に間隔が大きくなるように測定位
置Pが定められ、他の領域S1sについては近辺S1c
の最大間隔d3より大きいピッチd4(d4>d3)で
等間隔に測定位置Pが定められている。
【0024】図8は図6に対応したフォーカシングの模
式図、図9は制御データテーブルT1の要部のデータ構
成図である。本スキャンニングでは、副走査の進行に合
わせて結像状態を最適化するフォーカシングが行われ
る。その準備として、上述のように不等ピッチで測定さ
れた高さ分布情報に基づいて、各測定位置に対応した所
定タイミングにおける結像レンズ32の位置が設定され
る。すなわち、スキャンニングの開始時点からの経過時
間とレンズ位置とを対応づける制御データテーブルT1
が作成される。
【0025】AF機構132は、本スキャンニングに先
立って算定された制御データ(合焦位置z)に従って、
結像レンズ32を移動させる。基本的には、原稿面が高
いときには結像レンズ32を原稿面に近づけ、逆に低い
ときには遠ざける。結像レンズ32の位置は、公知の幾
何学的な条件式である次式によって算定することができ
る。
【0026】 1/f=(1/a)+(1/b) f:結像レンズの焦点距離 a:像面距離(図2参照) b:被写界距離(図2参照) このようなフォーカシングとともに、本スキャンニング
においては、高さ分布に応じて画像歪みの補正が行われ
る。画像歪みの補正は、湾曲した上面像G1を原稿面S
1の高さが一定である場合の像に補正する処理である。
具体的には、主走査方向については、原稿台20の上方
の一定距離(例えば5cm)の位置の平面を基準面と
し、副走査方向の各位置における基準面と原稿面S1と
の高低差に応じて上面像G1を変倍する。副走査方向に
ついては、微小区間毎に原稿面S1の沿面距離と原稿台
20への原稿面S1の投影距離との比に応じて上面像G
1を変倍する。
【0027】図10はブックスキャナ1の要部の機能ブ
ロック図である。ブックスキャナ1の信号処理系100
は、CPU101、AD変換器102、画像処理回路1
03、RAM105、及び高さ測定部110を有してい
る。
【0028】予備スキャンニングにおいて、ラインセン
サ31から出力された光電変換信号は、AD変換部10
2によって例えば8ビットの撮像データD1に変換され
て画素配列順に高さ測定部110に入力される。高さ測
定部110は、比較器とカウンタとからなり、入力され
た撮像データD1と閾値th1,th2とを比較し、比
較結果をCPU101に通知するとともに、輝度が閾値
th1を越える画素の数をカウントする。つまり、原稿
面S1の高さを測定する。CPU101は、上述の測定
位置P0〜P20におけるカウント値を高さ分布データ
DHとして逐次に取り込み、RAM105に一旦格納す
る。本発明の原稿条件測定手段である測定系90は、投
影板18、光学系OS、ラインセンサ31、AD変換器
102、及び高さ測定部110から構成されている。
【0029】また、予備スキャンニングにおいて、CP
U101は、高さ測定部110の比較器によって検出さ
れた画素位置n3,n4を取り込み、原稿の平面視サイ
ズを示すサイズデータを生成する。さらに撮像データD
1を取り込み、輝度ヒストグラムを作成して下地濃度を
求める。予備スキャンニングの終了後、CPU101
は、高さ分布データDHを含む測定データに基づいて、
本スキャンニングの準備としてフォーカシング及び画像
処理に係わる動作の設定を行う。
【0030】本スキャンニングにおいて撮像データD1
は画像処理部103に入力される。画像処理部103
は、原稿面S1の照度むらを補正する処理、画質改善の
ためのMTF補正、上述の画像歪みの補正を含む変倍処
理、濃度補正、及び出力画像範囲の外側を空白とするマ
スキングなどの処理を担う。所定の画像処理を受けた撮
像データD2は外部装置に出力される。外部装置として
は、プリンタ、ディスプレイ、画像メモリ、画像編集装
置(コンピュータシステム)などがある。
【0031】なお、CPU101は、撮像制御回路13
0、副走査機構131、AF機構132、及びランプ制
御部140を含む駆動系の制御をも担い、各制御対象に
対して所定の指示(動作命令)を与える。CPU101
には、操作パネルOP及びスイッチ群50が接続されて
いる。
【0032】図11はブックスキャナ1の概略の動作を
示すフローチャートである。一対のスタートキー52,
53の一方がオンされると(#1)、CPU101は、
ランプ制御部140に対してランプの点灯を指示し(#
2)、撮像制御回路130及び副走査機構131に対し
て予備スキャンニングの開始を指示する(#3)。副走
査機構131は、ラインセンサ31を等速で移動させ
る。予備スキャンニング中は副走査位置が上述の測定位
置P0〜P20と一致するときに、すなわち、スキャン
ニング開始からの経過時間が制御データテーブルT1に
登録されている値になる毎に、高さ測定部110のカウ
ント値(高さ分布データDH)を取り込んで記憶する
(#4、#5)。予備スキャンニングが終了すると(#
6)、測定データに基づいてフォーカシング及び画像歪
みの補正の内容を設定する(#7)。その後、本スキャ
ンニングの制御を実行し(#8)、本スキャンニングが
終了した時点でランプ制御部140に対してランプの消
灯を指示する(#9)。
【0033】図12は本スキャンニングサブルーチンの
フローチャートである。初期設定としてフォーカシング
の合焦位置を初期位置(例えば原稿厚さ0mmの位置)
に合わせ(#80)、本スキャンニングの開始を指示す
る(#81)。本スキャンニングにおいてもラインセン
サ31の移動は等速で行われる。制御データテーブルT
1を参照してレンズ移動の要否をチェックし(#8
2)、必要であればAF機構132に対してレンズ移動
を指示する(#83)。本スキャンニング中はこのフォ
ーカシングの制御を繰り返し実行する。本スキャンニン
グが終了するとメインルーチンへリターンする。
【0034】図13は原稿のセッティングの他の例を示
す平面図である。図13の例では、セッティングの基準
位置Psは、投影板18の右端である。ブック原稿BD
は、見開き中心Pcではなく右端縁と基準位置Psとを
合わせるように原稿台20bの上に置かれる。このセッ
ティング形態の場合、原稿サイズによって見開き中心P
cの左右の位置が変わるので、高さ分布の測定位置を設
定するために、原稿サイズを検出する必要がある。原稿
サイズは、例えば原稿台20bに複数の反射型フォトセ
ンサを設けることによって検出することができる。原稿
サイズが判れば、見開き中心Pcを特定し、上述の例と
同様に不等ピッチで原稿面の高さを測定することができ
る。原稿の左右の長さをLとすれば、見開き中心Pcは
基準位置Psからの距離がL/2の位置である。
【0035】上述の実施例においては、端面S3の形状
に基づいて高さを測定する例を挙げたが、超音波センサ
や光学センサにより原稿面との距離を直接に測定する方
法、又はスリット光投影法によって測定する場合にも、
本発明を適用して測定の位置間隔を疎密にすることがで
きる。予備スキャンニングにおけるラインセンサの移動
を変速移動とし、一定の周期で高さを測定することによ
って、測定位置間隔を疎密にしてもよい。セッティング
形式は上向きに限定されず、下向きでもよい。副走査の
形態は、例えば入射光を偏向する回転機構によるもので
もよい。フォーカシングを行うために、ラインセンサ3
1のみを、又はラインセンサ31と結像レンズ32とを
光軸方向に移動させてもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
所定の読取り品質を確保し且つ原稿面の高さ分布に基づ
く動作設定の処理時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブックスキャナの外観を示す斜視図である。
【図2】ブックスキャナによる読取りの模式図である。
【図3】副走査機構の構成図である。
【図4】AF機構の構成図である。
【図5】原稿面の高さ分布の測定方法を説明するための
図である。
【図6】高さ分布の測定位置間隔を示す図である。
【図7】高さ分布の測定位置間隔の変形例を示す図であ
る。
【図8】図6に対応したフォーカシングの模式図であ
る。
【図9】制御データテーブルの要部のデータ構成図であ
る。
【図10】ブックスキャナの要部の機能ブロック図であ
る。
【図11】ブックスキャナの概略の動作を示すフローチ
ャートである。
【図12】本スキャンニングサブルーチンのフローチャ
ートである。
【図13】原稿のセッティングの他の例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 ブックスキャナ(画像読取り装置) 30 撮像ユニット(撮像系) 31 ラインセンサ 90 測定系(原稿条件測定手段) 101 CPU(制御手段) 131 副走査機構 132 AF機構(フォーカシング機構) BD ブック原稿 M2 左右方向(見開き方向) OS 光学系 P0〜P20 位置 S1 原稿面 S1c 見開き中心の近辺(中央付近) S1s 他の領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/00 108 G06F 15/64 325J 325E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】見開き原稿における原稿面の見開き方向の
    高さ分布を測定する原稿条件測定手段と、測定された高
    さ分布に応じて読取り動作を設定する制御手段とを有し
    た画像読取り装置であって、 前記原稿条件測定手段は、見開き方向の中央付近の測定
    位置密度が他の領域よりも大きくなるように定められた
    見開き方向の複数の位置における原稿面の高さを測定す
    ることを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】ラインセンサ及び副走査機構によって2次
    元の光学像を電気信号に変換する撮像系と、 原稿画像を前記ラインセンサに投影する光学系と、 前記光学系による投影の結像状態を調整するためのフォ
    ーカシング機構とを有し、 前記制御手段は、前記原稿条件測定手段によって測定さ
    れた高さ分布に応じて前記フォーカシング機構の動作を
    設定する請求項1記載の画像読取り装置。
JP8337999A 1996-12-18 1996-12-18 画像読取り装置 Pending JPH10178521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8337999A JPH10178521A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 画像読取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8337999A JPH10178521A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 画像読取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10178521A true JPH10178521A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18314003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8337999A Pending JPH10178521A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 画像読取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10178521A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6760132B1 (en) 1998-08-28 2004-07-06 Minolta Co., Ltd. Image reading apparatus
WO2017064812A1 (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社Pfu 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6760132B1 (en) 1998-08-28 2004-07-06 Minolta Co., Ltd. Image reading apparatus
WO2017064812A1 (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 株式会社Pfu 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラム
JPWO2017064812A1 (ja) * 2015-10-16 2018-02-15 株式会社Pfu 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3436015B2 (ja) 画像読取り装置
US5995245A (en) Image reader
JPH1013669A (ja) 画像読取り装置におけるデータ処理方法
JPH0897975A (ja) 画像読み取り装置
JPH10210266A (ja) 画像読み取り装置
JP3569794B2 (ja) 画像読取りシステム
JPH09191376A (ja) 画像読み取り装置
US5847884A (en) Image reading apparatus
US5987163A (en) Apparatus and method for determining the size of a page size in an image reader
JPH10178521A (ja) 画像読取り装置
JPH10173905A (ja) 画像読取り装置
JPH10233901A (ja) 撮像装置
JPH09200445A (ja) 画像読取り装置
JPH1093776A (ja) 画像読取り装置
JP2001069332A (ja) 画像読み取り装置
JPH1093778A (ja) 画像読取り装置
JPH10155061A (ja) 画像読取り装置
JP3125522B2 (ja) 画像読取装置
JPH10210231A (ja) 画像読取り装置
JP3687340B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH1028206A (ja) 画像読取り装置
JP3355937B2 (ja) 画像読取り装置
JPH10136194A (ja) 画像読取り装置
JPH10304148A (ja) 画像読取り装置
JPH09284491A (ja) 画像読取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees