JP3355937B2 - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JP3355937B2 JP17340496A JP17340496A JP3355937B2 JP 3355937 B2 JP3355937 B2 JP 3355937B2 JP 17340496 A JP17340496 A JP 17340496A JP 17340496 A JP17340496 A JP 17340496A JP 3355937 B2 JP3355937 B2 JP 3355937B2
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伸也 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書籍や雑誌などの
製本された原稿の読取りに好適な画像読取り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブックスキャナと呼称される画像読取り
装置が商品化されている。この装置では、原稿台の上方
に撮像系が配置され、原稿台と撮像系との間に高さ数十
cmの開放空間が存在する。書籍や雑誌などの製本形態
の原稿(これを「ブック原稿」と呼称する)の読取りに
際して、ユーザーは原稿台上にブック原稿を見開いた状
態で上向きにセットする。スタートキーのオンに呼応し
て原稿面(読取り対象面)の走査が開始され、走査と並
行して読み取られた画像が逐次に外部装置へ出力され
る。外部装置がプリンタであれば、リアルタイムで複写
画像が形成される。ブックスキャナを用いると、原稿台
上でページをめくることができるので、多数ページの読
取り作業の能率を高めることができる。また、書籍を見
開いてうつ伏せ(下向き)にセットする場合に比べて、
書籍の受けるダメージを格段に低減することができる。
なお、ブック原稿にはファイリングされた書類も含まれ
る。
【0003】単票のシート原稿と違ってブック原稿の原
稿面(読取り対象面)は湾曲している。このため、読取
り画像(撮影像)に湾曲状態に応じた歪みが生じる。外
部装置へはこの歪みを補正した読取り画像、すなわちシ
ート原稿を読み取った場合と同様の画質の読取り画像が
出力される。原稿面の湾曲状態の測定方法としては、書
籍における「天(head)」と呼称される部分を撮影して
画像解析を行う方法(特開平5−161002号)、3
次元計測で用いられているスリット光投影法(特開平5
−219323号)がある。
【0004】従来において、読取り画像の歪みの補正
は、図9に示すように、原稿面S1の見開き方向M2の
高さ変化(傾き)に応じて、読取り画像G10の各ライ
ンL(見開き方向と直交する方向に並ぶ画素群)を重複
させるデータ処理によって行われていた。つまり、従来
の補正方法は、読取り画像G10を見開き方向M2に所
定ライン分ずつ(図では4ライン分)等間隔に区画し、
各区画領域毎に画像の縮みの度合いに応じて読取り画像
G10を変倍するものであった。例えば、原稿面S1の
傾き角θが約53度で縮みの度合い(cosθ)が0.
67の場合には、変倍率は1.5であって2ラインにつ
き1ラインの割合でラインの重複が行われていた。歪み
補正により、読取り画像G1の見開き方向M2の長さx
は、原稿面S1が平坦面であると仮定したときの長さ
x’に伸長される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の補正方法では、
原稿面S1のうちの傾き角度θが大きい部分において、
ラインLの重複数(画像データの繰り返し回数)が多く
なり、実質的に出力解像度が低下してしまう。つまり、
補正後の読取り画像G10’に部分的なピントボケが生
じるという問題があった。
【0006】なお、出力解像度を一定に保ちつつ歪みの
ない画像を得る方法として、撮像デバイスの1ライン分
の受光時間を原稿面S1の湾曲に合わせて変化させる方
法、及び見開き方向M2の走査速度を原稿面S1の湾曲
に合わせて変化させる方法が知られている。しかし、前
者では、撮像デバイスの出力レベルが変化することか
ら、出力画像の濃度ムラが生じる。後者では、速度を精
密に制御するのが困難であり、速度ムラに因る画像歪み
が避けられない。
【0007】本発明は、原稿面の湾曲に因る歪みが補正
され且つ解像度の一様な読取り画像を出力する画像読取
り装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】歪みを補正するため、読
取り画像の一部の画素を重複させるのではなく、全ての
画素を原稿面の傾きに応じて仮想的に変倍する。得られ
た仮想の変倍画像においては画素(変倍画素)の大きさ
が一定ではない。したがって、変倍画像を改めて一定の
大きさの出力画素の集合に細分化して出力する。そのと
き、出力画素のデータ値として、当該出力画素に対応す
る1つ又は複数の変倍画素のデータ値を対応関係に応じ
た比率で加算した値とする。
【0009】請求項1の発明の装置は、原稿画像を電気
信号に変換する撮像手段と、前記電気信号を量子化する
信号処理系とを有し、原稿面の湾曲状態を測定して湾曲
に因る読取り画像の歪みをデータ処理によって補正し、
補正後の読取り画像を外部装置へ出力する画像読取り装
置であって、前記歪みを補正するデータ処理として、読
取り画像を構成する全ての画素を、原稿面における当該
各画素に対応した位置での傾きに応じて変倍するととも
に、変倍後の画素の集合である変倍画像を変倍前より画
素数が少なくなるように等間隔に細分化して出力すると
いう内容の処理を行うものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はブックスキャナ1の外観を
示す斜視図、図2はブックスキャナ1の使用状態を示す
図、図3はブックスキャナ1による読取りの模式図であ
る。
【0011】ブックスキャナ1は、ブック原稿(見開き
原稿)の読取りに好適な画像読取り装置であって、電源
回路などを収納する本体ハウジング10、原稿を支持す
る暗色の原稿台20、原稿画像を電気信号に変換する撮
像ユニット30、及び原稿の照明を担うランプユニット
40を備えている。原稿台20は本体ハウジング10の
前面側に配置されている。撮像ユニット30は、原稿台
20の上方に配置され、本体ハウジング10の上面から
上方に延びた支柱12によって片持ち形式で支持されて
いる。ランプユニット40は、支柱12における撮像ユ
ニット30の下面側の位置に固定されている。原稿台2
0と撮像ユニット30との間の空間80は装置外の自由
空間に対して開放されており、ブック原稿のセッティン
グに十分な広さを有している。原稿台20と撮像ユニッ
ト30の下面との距離は30cm以上である。
【0012】本体ハウジング10の前面の上端側に液晶
ディスプレイを含む操作パネルOPが設けられており、
下端側に原稿面の高さを検出するための投影板18が固
定されている。投影板18の前面は光沢面であり、原稿
台20の上面に対する45°の傾斜面となっている。こ
の投影板18にブック原稿における左右方向と直交する
方向の端面である天の像が写り、その状態の投影板18
が原稿画像とともに撮影される。投影板18の下端縁と
原稿台20との間には暗色に着色された一定幅の平坦面
17が存在する。
【0013】本体ハウジング10における操作パネルO
Pに向かって右側の側面には、メインスイッチ51が設
けられている。原稿台20の左右方向の両側には、ユー
ザーが読取りの開始を指示するためのスタートキー5
2,53が1つずつ設けられており、前面側にはアーム
レスト25が設けられている。
【0014】図1において、撮像ユニット30は、CC
Dアレイからなるラインセンサ31、結像レンズ32、
及びミラー33を有している。ミラー33と結像レンズ
32とによって、原稿画像がラインセンサ31の受光面
に投影される。結像レンズ32は、前後方向に移動可能
に設けられており、図示しないAF機構によって位置決
めされる。ラインセンサ31は、図示しない走査機構の
可動体に取付けられており、CCD素子の配列方向を上
下方向に保った状態で左右方向(副走査方向)M2に沿
って平行移動をする。この平行移動によって2次元の原
稿画像の撮像が行われる。つまり、ブックスキャナ1に
おいては、ラインセンサ31の移動によって2次元の撮
像面が形成されることになる。ラインセンサ31に代え
てエリアセンサを用いた場合にはその受光面が撮像面に
なる。原稿画像の主走査方向は、原稿台20上では前後
方向であり、撮像面上では上下方向である。
【0015】ブックスキャナ1の使用に際して、ユーザ
ーは、図2のように原稿台20の上にブック原稿BDを
見開いた状態で上向きに置く。そのとき、左右のページ
の境界を原稿台20の左右方向の中心と合わせるととも
に、平坦面17の前端縁にブック原稿BDを押し当てて
前後方向の位置決めを行う。平坦面17と原稿台20と
の境界が原稿のセッティングの基準線となっている。な
お、原稿台20は原稿の重量に応じて下方に移動するよ
うにバネ機構によって支持されている。これにより、ブ
ック原稿BDの厚さに係わらず原稿面S1とミラー33
との距離が一定範囲内の値となる。
【0016】ブックスキャナ1は、同一の原稿に対して
予備スキャンニングと本スキャンニングとを行う。ブッ
ク原稿BDでは、シート原稿と違って原稿面S1が湾曲
しているので、湾曲状態に応じて撮像のピント調整を行
う必要がある。副走査方向に縮んだ歪みの修正や輝度の
差異を補う処理も必要である。このため、予備スキャン
ニングで湾曲状態が測定される。また、予備スキャンニ
ングにおいて、原稿サイズ及び原稿面S1の下地輝度の
測定も行われる。これらの測定の結果に基づいて本スキ
ャンニングの動作条件が設定される。外部装置への画像
出力は本スキャンニング時に行われる。読取りモードに
は、左右の両ページを一括して読み取るモード(シート
原稿モード)と、左右の各ページを別々に読み取るモー
ド(ブック分割モード)とがある。どちらのモードにお
いても、各ページに対して予備スキャンニングと本スキ
ャンニングとが実施される。
【0017】図4は原稿面の湾曲状態の測定方法を説明
するための図である。図4(B)中の破線は注目したラ
インの位置を示している。読取り画像G0は、ブック原
稿BDの撮影像G1、原稿台20の撮影像G20、平坦
面17の撮影像G17、及び投影板18の撮影像G18
から構成されている。撮影像G18のうちの像G18
1,182は、セッティングされたブック原稿BDにお
ける上端面(書籍における「天」と呼称される部分)の
左右の各形状を示している。また、撮影像G18のうち
の像G181,182以外の部分は、投影板18に映っ
た背景像である。
【0018】上述したとおり原稿台20及び平坦面17
は暗色に着色されているので、これらに対応した撮影像
G20,G17は他の像と比べて暗い像になる。したが
って、読取り画像G0の輝度の判別によって、撮影像G
1及び像G181,182を抽出することができる。具
体的には、1ライン毎に主走査方向の先頭画素から順に
輝度(画素値)を調べ、輝度が第1の閾値th1を越え
る範囲の先頭側及び後端側の画素位置(画素番号)n
1,n2、輝度が第2の閾値th2(th2>th1)
を越える範囲の先頭側及び後端側の画素位置n3,n4
を検出する。画素位置n1と投影板18の前縁に対応し
た既知の画素位置n5との間の画素数が、当該ラインに
おける原稿面S1の高さに対応し、画素位置n3と画素
位置n4との間の画素数が主走査方向の原稿サイズに対
応する。画素数を撮像解像度で割る演算により実際の寸
法が求まる。原稿面S1の湾曲状態は、全てのラインの
それぞれにおける原稿面S1の高さを示すデータの集合
によって特定される。また、画素位置n3,n4が検出
された最初のライン及び最後のラインのそれぞれの位置
が副走査方向における原稿の両端位置に対応する。
【0019】なお、読取り画像G0において、撮影像G
1の上端縁及び下端縁が湾曲しているのは、原稿面S1
の高さが一定ではないからである。つまり、撮像面に近
い被写体は遠くの被写体よりも大きく撮像される。本ス
キャンニング時には、後述の副走査方向の歪み補正と合
わせて、この主走査方向の歪みに対する補正も行われ
る。具体的には、原稿台20の上方の一定距離(例えば
5cm)の位置の平面を基準面とし、副走査方向の各位
置における基準面と原稿面S1との高低差に応じて撮影
像G1を主走査方向に変倍する。
【0020】図5は副走査方向の歪みの補正方法を説明
するための図である。ブックスキャナ1における画像走
査の解像度(読取り解像度)R1は、出力画像に要求さ
れる解像度(出力解像度)R2より大きい値に選定され
ている。ここでは、出力解像度R2が400dpiであ
って読取り解像度R1が800dpiであるものとす
る。
【0021】ブックスキャナ1は、副走査方向の歪みを
以下の内容のデータ処理によって補正する。読取り画像
G1の各ラインL(主走査方向に並ぶ画素列)の幅を、
その副走査方向M2における位置での原稿面S1の傾き
角度θ(−60°≦θ≦60°)に応じた倍率kで変倍す
る。倍率kは次式で表される。
【0022】k=1/(r・|cosθ|) r:解像度比率(r=R1/R2) そして、変倍後の読取り画像(変倍画像)G1’を等間
隔に細分化し、所定数(原稿サイズと出力解像度R2と
で定まる)のラインL2からなる出力画像G2を補正画
像として生成する。その際、各ラインL2のデータ値、
すなわちラインL2を構成する各画素の値Bm (添字m
はライン番号)を、変倍画像G1’のうちの当該ライン
L2に対応した部分のデータ値Am を用いて算出する。
算出の演算内容は、対応する1つ又は複数のデータ値A
m にその対応長さの割合に応じた係数を乗じ、得られた
積を合計するものである。図5の例における読取り画像
G1のライン番号1〜5の各ラインLに対応した傾き角
度θ及び倍率kの値は、表1のとおりである。
【0023】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ライン番号i 1 2 3 4 5 ─────────────────────────────── 傾き角度θ 60° 45° 30° 15° 0° 倍率k 1.00 0.71 0.58 0.52 0.50 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本実施形態のブックスキャナ1では、原稿面S1の傾き
の最大値、つまり出力解像度R2の歪み補正を保証する
傾き範囲の上限が60°とされている。通常の書籍で
は、綴じ代の近辺が空白領域であるので、見開いたとき
に中央部の傾きが60°を越えたとしても実用の上で支
障はない。60°を越える原稿面S1の傾きは60°の
傾きとみなされる。したがって、解像度比率の値が
「2」であるので、倍率kは0.5〜1の範囲内の値を
とる。出力画像G2の第m番目のラインL2のデータ値
m は、第1番目から第m番目までの各ラインLの倍率
kの総和が(1)式を満たす場合において、(2)式又
は(3)式で表される。
【0024】
【数1】
【0025】なお、傾き角度θは、原稿面S1の高さの
サンプリング間隔と各サンプリング位置間の高低差との
比によって特定される。実際には、サンプリング間隔は
約4mm(800dpiの128ライン分)とされ、隣
接するサンプリング位置間の複数のラインLの変倍に際
して同じ値の傾き角度θが適用される。ただし、ライン
L毎に傾き角度θを求めることも可能である。
【0026】図6はブックスキャナ1の信号処理系10
0のブロック図である。信号処理系100は、CPU1
01、AD変換部102、画像処理回路103、RAM
105、比較器111、及びカウンタ112を有してい
る。
【0027】予備スキャンニング時において、ラインセ
ンサ31から出力された光電変換信号は、画素配列順に
比較器111に入力される。比較器111は、入力され
た画像データと閾値th1,th2とを比較し、比較結
果をCPU101及びカウンタ112に通知する。カウ
ンタ112は閾値th1を越える画素の数をカウントす
る。つまり、原稿面S1の高さを測定する。CPU10
1は、カウンタ112のカウント値を取り込み、原稿面
S1の湾曲状態を示す原稿高さデータDHを生成する。
また、比較器111によって検出された画素位置n3,
n4を取り込み、原稿の平面視サイズを示すサイズデー
タDSを生成する。加えて、比較器111に入力された
画像データを取り込み、濃度調整などの処理に必要な下
地輝度を求める。原稿高さデータDH、サイズデータD
S、及び下地輝度はRAM105に一旦格納される。予
備スキャンニングの終了後、CPU101は、原稿高さ
データDH及びサイズデータDSに基づいて、本スキャ
ンニングの準備として画像歪み補正及び照度むら補正の
ためのデータを生成する。そして、1ページ分の原稿面
S1の副走査方向の長さ(ページ長)を求め、出力画像
範囲(有効読取り範囲)を設定する。また、自動用紙選
択(APS)又は自動倍率選択(AMS)を行う場合に
は、ページ長に適した用紙サイズ又は読取り倍率を設定
する。
【0028】本スキャンニング時において、ラインセン
サ31の出力は、AD変換部102によって例えば8ビ
ットの画像データに変換されて画像処理回路103に入
力される。画像処理回路103は、原稿面S1の照度む
らを補正する処理、画質改善のためのMTF補正、原稿
面S1の湾曲に起因する画像歪みの補正処理、濃度補
正、及び出力画像範囲の外側を空白とするマスキングな
どの処理を担う。上述の副走査方向の歪みの補正は、歪
み補正部300によって行われる。所定の画像処理を受
けた画像データは外部装置(例えばディジタル複写機)
に出力される。
【0029】なお、CPU101は、スキャナ駆動部1
30、撮像制御回路131、レンズ駆動部132、及び
ランプ制御部140を含む駆動系の制御をも担う。CP
U101には、操作パネルOP及び各種スイッチが接続
されている。RAM105は、制御に係わる種々のデー
タの一時記憶に用いられる。
【0030】図7は歪み補正部300のブロック図であ
る。歪み補正部300は、遅延メモリ301、3つの乗
算器302〜304、加算器305、係数発生部30
6、バッファメモリ307、及びメモリ制御部308を
有している。
【0031】上述したとおり歪み補正における倍率kの
最小値は0.5であるので、出力画像G2の1つのライ
ンL2には、最大で3つのラインL(読取り画像G1の
ライン)が対応する。遅延メモリ301は、3つのライ
ンLのデータ値Am ,Am+1,Am+2 に対して同時に演
算を行うために設けられており、前段からライン順に入
力された画像データ(読取り画像G1)に対して2ライ
ン分の遅延を行う。係数発生部306は、CPU101
からの指示に従って、上述の(2)式又は(3)式の演
算において各データ値Am ,Am+1 ,Am+2 に乗じる係
数c1,c2,c3を算出し、それらの係数c1〜3を
乗算器302〜304に与える。乗算器302〜304
及び加算器305によって、出力画像G2のデータ値B
m が算出される。
【0032】バッファメモリ307は、歪み補正と画像
出力とのタイミング調整のために設けられており、所定
ライン数分の出力画像G2を一時的に記憶する。メモリ
制御部308は、加算器305の出力を逐次にバッファ
メモリ307に格納するとともに、格納と並行してライ
ン順に出力画像G2をバッファメモリ307から読み出
して後段に送る。
【0033】図8はCPU101が実行する処理のメイ
ンフローチャートである。一対のスタートキー52,5
3の一方がオンされると、CPU101は、ランプ制御
部140に対して原稿照明ランプの点灯を指示し、スキ
ャンニング駆動部132及び撮像制御回路131に対し
て予備スキャンニングの開始を指示する(#1〜3)。
予備スキャンニング中においては、上述したように比較
器11及びカウンタ112によって原稿高さ及び原稿サ
イズを測定する(#4)。
【0034】予備スキャンニングが終了すると(#
5)、スキャンニング準備として、各種補正のための制
御データを生成し、モードに応じた動作設定を行う(#
6)。そして、スキャンニング駆動部132及び撮像制
御回路131に対して本スキャンニングの開始を指示す
る(#7)。本スキャンニング中は、ライン順次の読取
りとタイミングを合わせて、画像処理回路103に対し
て原稿高さデータDHに応じた補正指示を与える(#
8)。本スキャンニングが終了すると、原稿照明ランプ
の消灯を指示して処理を終える(#9、10)。
【0035】以上の実施形態において、読取り解像度R
1の値は、出力解像度R2を保証する傾き角度θの上限
設定に依存する。例えば、原稿画像が1/3に縮む角度
(約78°)まで保証する場合には、読取り解像度R1
を出力解像度R2の3倍とする。解像度比率rを任意数
とした場合、出力画像G2のデータ値Bm は、(4)式
を満たすp,qを用いて(5)式で表される。
【0036】
【数2】
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、原稿面の湾曲
に因る歪みが補正され且つ解像度の一様な読取り画像を
出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブックスキャナの外観を示す斜視図である。
【図2】ブックスキャナの使用状態を示す図である。
【図3】ブックスキャナによる読取りの模式図である。
【図4】原稿面の湾曲状態の測定方法を説明するための
図である。
【図5】副走査方向の歪みの補正方法を説明するための
図である。
【図6】ブックスキャナの信号処理系のブロック図であ
る。
【図7】歪み補正部のブロック図である。
【図8】CPUが実行する処理のメインフローチャート
である。
【図9】従来の歪み補正の模式図である。
【符号の説明】
1 ブックスキャナ(画像読取り装置) 31 ラインセンサ(撮像手段) 100 信号処理系 101 CPU 300 歪み補正部 G1 読取り画像 G1’ 変倍画像 G2 出力画像 S1 原稿面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を電気信号に変換する撮像手段
    と、前記電気信号を量子化する信号処理系とを有し、原
    稿面の湾曲状態を測定して湾曲に因る読取り画像の歪み
    をデータ処理によって補正し、補正後の読取り画像を外
    部装置へ出力する画像読取り装置であって、 前記歪みを補正するデータ処理として、読取り画像を構
    成する全ての画素を、原稿面における当該各画素に対応
    した位置での傾きに応じて変倍するとともに、変倍後の
    画素の集合である変倍画像を変倍前より画素数が少なく
    なるように等間隔に細分化して出力するという内容の処
    理を行うことを特徴とする画像読取り装置。
JP17340496A 1996-07-03 1996-07-03 画像読取り装置 Expired - Lifetime JP3355937B2 (ja)

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