JPH10255024A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

Info

Publication number
JPH10255024A
JPH10255024A JP9060561A JP6056197A JPH10255024A JP H10255024 A JPH10255024 A JP H10255024A JP 9060561 A JP9060561 A JP 9060561A JP 6056197 A JP6056197 A JP 6056197A JP H10255024 A JPH10255024 A JP H10255024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
spread
image
document
page
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9060561A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Matsuda
伸也 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP9060561A priority Critical patent/JPH10255024A/ja
Publication of JPH10255024A publication Critical patent/JPH10255024A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】見開き原稿の読取り画像の見栄えを良くするデ
ータ処理の信頼性を高める。 【解決手段】原稿台と撮像系とを有し、原稿台に置かれ
た見開き原稿の画像を電気信号に変換する画像読取り装
置において、見開き原稿の見開き面を撮像した読取り画
像からエッジ領域を抽出する手段と、読取り画像におけ
る見開き方向の画素位置のうち、その位置を含む設定領
域内の画素であり且つ抽出されたエッジ領域に属する画
素の数が設定値以上である画素位置を、見開き面におけ
る左右のページの端縁位置として検出する手段と、検出
された端縁位置に応じて、前記読取り画像に対するデー
タ処理の範囲設定を行う手段と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書籍や雑誌などの
綴じられた原稿の読取りに好適な画像読取り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブックスキャナと呼称される画像読取り
装置が商品化されている。この装置では、原稿台の上方
に撮像系が配置され、原稿台と撮像系との間に高さ数十
cmの開放空間が存在する。書籍や雑誌などの製本形態
の原稿(これを「ブック原稿」と呼称する)の読取りに
際して、ユーザーは原稿台上にブック原稿を見開いた状
態で上向きにセットする。スタートキーのオンに呼応し
て見開き面(原稿面)の走査が開始され、走査と並行し
て読み取られた画像が逐次に外部装置へ出力される。外
部装置がプリンタであれば、リアルタイムで複写画像が
形成される。
【0003】ブック原稿の読取りでは、見開いたときに
原稿面の両側に現れる重なり合った紙葉の端部(これを
“裾部”と呼称する)も、原稿面とともに撮影されてし
まう。この裾部の撮影像は不要の情報であって出力画像
の見栄えを損なう。また、原稿面が湾曲していることか
ら、原稿面を構成する左右のページの境界付近である
“綴じ部”が暗くなり、同様に見栄えが低下する。この
ため、ブックスキャナには、裾部及び綴じ部の不要画像
を消去するマスキング機能が設けられている。すなわ
ち、裾部及び綴じ部の画像データを白地データに置き換
えるデータ処理が行われる。
【0004】従来のブックスキャナにおいて、裾部及び
綴じ部の位置は、原稿面の高さ分布を測定し、高さ変化
の変曲点を検出することによって特定されていた。すな
わち、見開き方向の中央付近で高さ変化の向きの反転す
る位置(見開き中心)の近辺が綴じ部とされ、見開き方
向の両端付近で高さ変化の顕著な位置が裾部の内端とさ
れていた。
【0005】また、原稿を下向きにセッティングする複
写機に関して、次の技術が知られている。原稿サイズ
を検出し、両端間の中央部を綴じ部とみなしてマスキン
グ範囲を自動設定する(特開昭60−123872
号)。原稿面内の暗い部分を検出してマスキング範囲
を自動設定する(特開昭63−249869号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高さの分布か
ら裾部及び綴じ部を特定する方法では、ソフトカバー装
丁の書籍などにおいて原稿面の湾曲が軽微である場合に
見開き中心が検出できなかったり、雑誌や小冊子のよう
に比較的に薄い原稿において裾部が検出できなかったり
するという問題があった。原稿サイズに基づいて綴じ部
を特定する方法では、見開き状態で左右の厚さが極端に
異なる場合などにおいて、見開きサイズの中央位置と見
開き中心とが大きくずれ、そのために必要な原稿情報を
誤って消去することがあった。単に暗い部分を消去する
方法では、写真や挿絵などの中間調画像が消去されてし
まう。
【0007】また、綴じ部の位置検出が不正確である
と、見開き面の左ページと右ページとを個別に出力する
場合に、片ページ分の出力範囲を正しく設定できないと
いう問題もあった。すなわち、読取り画像が正しく分割
されず、ページの一部が消失したり、一方のページに他
方のページの一部が含まれたりすることがあった。
【0008】本発明は、見開き原稿の読取り画像の見栄
えを良くするデータ処理の信頼性を高めることを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】一般に、見開き原稿にお
ける綴じ部及び裾部に対応する暗部は、見開き方向と直
交する方向の全長にわたって線状に延びる。これに対し
て、文字や図などの必要画像が全長にわたることはほと
んどない。この点に着目し、見開き方向と直交する方向
の画素列のうちの明るさが変化するエッジ領域に対応す
る画素の総数を調べることによって、綴じ部及び裾部の
位置を検出する。
【0010】請求項1の発明の装置は、原稿台と撮像系
とを有し、前記原稿台に置かれた見開き原稿の画像を電
気信号に変換する画像読取り装置であって、前記見開き
原稿の見開き面を撮像した読取り画像からエッジ領域を
抽出する手段と、前記読取り画像における見開き方向の
画素位置のうち、その位置を含む設定領域内の画素であ
り且つ抽出されたエッジ領域に属する画素の数が設定値
以上である画素位置を、見開き面における左右のページ
の端縁位置として検出する手段と、検出された端縁位置
に応じて、前記読取り画像に対するデータ処理の範囲設
定を行う手段と、を有している。
【0011】設定領域としては、見開き方向と直交する
方向に並ぶ1ライン分の画素列に対応した領域、複数ラ
イン分の画素列に対応した領域などとすることができ
る。後者とした場合には、見開き原稿の左右の端縁が走
査方向に対して傾いている場合にも、より確実に端縁位
置を検出することができる。
【0012】請求項2の発明の装置は、前記データ処理
として、前記読取り画像を部分的に消去するマスキング
を行う。請求項3の発明の装置は、前記見開き面の左右
のページの読取り情報を個別に出力する分割モードが設
けられており、前記分割モードにおいて、左ページと右
ページとの境界として検出された端縁位置に基づいて、
前記読取り画像の出力範囲を設定する手段を有してい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はブックスキャナ1の外観を
示す斜視図、図2は原稿台20の可動機能を示す図であ
る。
【0014】ブックスキャナ1は、ブック原稿(見開き
原稿)BDの読取りに好適な画像読取り装置であって、
電源回路などを収納する本体ハウジング10、原稿を支
持する暗色の原稿台20、原稿画像を電気信号に変換す
る撮像ユニット30、及び原稿の照明を担うランプユニ
ット40を備えている。原稿台20は本体ハウジング1
0の前面側に配置されている。撮像ユニット30は、原
稿台20の上方に配置され、本体ハウジング10の上面
から上方に延びた支柱12によって片持ち形式で支持さ
れている。ランプユニット40は、撮像ユニット30の
下面の後方側に取付けられており、原稿台20を斜め上
方から照らす。原稿台20と撮像ユニット30との間の
空間80は装置外の自由空間に対して開放されており、
ブック原稿BDのセッティングに十分な広さを有してい
る。原稿台20の上でページをめくることができるの
で、ユーザーは多数ページの読取り作業を能率的に進め
ることができる。
【0015】本体ハウジング10の前面の上端側に液晶
ディスプレイを含む操作パネルOPが設けられており、
下端側に見開き面(原稿面)S1の高さを検出するため
の投影板18が固定されている。投影板18の前面は光
沢面であり、原稿台20の上面に対する45°の傾斜面
となっている。この投影板18にブック原稿BDにおけ
る見開き方向と直交する方向(以下、縦方向という)の
端面S3の像が写り、その状態の投影板18が原稿画像
とともに撮影される。端面S3の撮影像の形状判別によ
り、見開き方向における高さ分布を測定することができ
る。
【0016】本体ハウジング10における操作パネルO
Pに向かって右側の側面には、メインスイッチ51が設
けられている。原稿台20の左右方向の両側には、ユー
ザーが読取りの開始を指示するためのスタートキー5
2,53が1つずつ設けられており、前面側にはアーム
レスト25が設けられている。
【0017】図1において、撮像ユニット30は、CC
Dアレイからなるラインセンサ31、結像レンズ32、
及びミラー33を有している。ミラー33と結像レンズ
32とによって、原稿画像がラインセンサ31の受光面
に投影される。結像レンズ32は、前後方向に移動可能
に設けられており、AF機構132によって位置決めさ
れる。ラインセンサ31は、図示しない走査機構の可動
体に取付けられており、CCD素子の配列方向を上下方
向に保った状態で左右方向(副走査方向)M2に沿って
平行移動をする。この平行移動によって2次元の原稿画
像の撮像が行われる。つまり、ブックスキャナ1におい
ては、ラインセンサ31の移動によって2次元の撮像面
が形成されることになる。ラインセンサ31に代えてエ
リアセンサを用いた場合にはその受光面が撮像面にな
る。原稿画像の主走査方向は、原稿台20上では前後方
向(ブック原稿BDの縦方向)であり、撮像面上では上
下方向である。
【0018】ブックスキャナ1の使用に際して、ユーザ
ーは原稿台20の上にブック原稿BDを上向きに置く。
そのとき、左右のページの境界を原稿台20の左右方向
の中心を示すマークに合わせるとともに、投影板18に
ブック原稿BDを押し当てて前後方向の位置決めを行
う。投影板18と原稿台20との境界が原稿のセッティ
ングの基準線であり、その基準線の中央が基準位置であ
る。また、ユーザーは、図2のように見開き状態を維持
するために必要に応じてブック原稿BDの両端を手で押
さえる。ブックスキャナ1では原稿を押さえたままスタ
ートキー52,53を押すことができる。原稿台20
は、原稿の重量に応じて左右独立に上下移動ができるよ
うにバネ機構によって支持されている。これにより、ブ
ック原稿BDの厚さに係わらず、どのページを開いても
左右の高さがほぼ同一になり、撮影距離が一定範囲内の
値となる。ただし、図2(B)のように、上下移動にと
もなって左ページSLと右ページとの境界である見開き
中心PCが基準位置PSからずれる場合がある。なお、
原稿台20が固定型であっても、セッティングずれ・左
右の湾曲の差異などによって見開き中心PCと基準位置
PSとのずれが無視できない大きさになる場合がある。
【0019】以上の構成のブックスキャナ1において、
読取りモードは、左右の両ページの画像情報を1つの読
取り画像として出力する“シート原稿モード”と、左右
の各ページの画像情報を個別の読取り画像として出力す
る“ブック分割モード”とに大別される。どちらのモー
ドにおいても、見開き面S1の湾曲に因る歪みに対する
画像補正とともに、ブック原稿BDにおける見開き方向
の端面(裾部)S2及び見開き中心PCの近辺(綴じ
部)の不要画像を消去するデータ処理(マスキング)が
行われる。
【0020】図3はマスキングの範囲設定の要領を説明
するための図である。図3(A)中の破線は主走査方向
の注目位置を示している。左右の各ページの見開き方向
の端縁位置を特定するため、まず、ブック原稿BDの両
端を検出する。具体的には、図3(A)のように読取り
画像G0のうちの原稿台20の後端からの距離が50〜
100mm程度の所定位置に注目し、見開き方向におけ
る輝度分布を調べる。信頼性を高めるため、見開き方向
の各位置当たり2〜3画素分の画素値をサンプリング
し、それらの平均値を輝度情報として用いる。原稿台2
0は暗色であるので、輝度の大小判別によって原稿台2
0とブック原稿BDとの境界を検出することができる。
すなわち、図3(B)が示す輝度分布において、予め設
定された閾値(例えば輝度範囲の中央値)を越える範囲
の左端YL及び右端YRをブック原稿BDの端縁位置
(裾部の下端縁)とする。そして、ブック原稿BDの両
端の一定幅の領域AL,ARを、見開き面の端縁(裾部
の上端縁)の検出対象領域とする。領域AL,ARの幅
としては、各種原稿の調査の結果からみて、ブック原稿
BDの見開き寸法(左端YLと右端YRとの距離)の2
0%程度が適切である。また、左端YLと右端YRとの
間の中央位置YCを仮の見開き中心とし、この仮の見開
き中心YCを中央位置とする一定幅の領域ACを真の見
開き中心PCの検出対象領域として設定する。上述した
ように必ずしもブック原稿BDの中央が見開き中心PC
とは限らないからである。領域ACの幅としては、見開
き寸法の20%程度が適切である。
【0021】次に、読取り画像G0の各画素に対してフ
ィルタリングを行い、明るさの変化が顕著な部分である
エッジ領域を抽出する。例えば、注目画素とその上下左
右の4画素との差分を求めるラプラシアンフィルタを適
用する。この場合、注目画素の主走査方向(縦方向)の
座標をX、副走査方向(見開き方向)の座標をYとする
と、フィルタリング前の画素値D(X,Y)とフィルタ
リング後の画素値(微分値)D’(X,Y)との関係は
(1)式で表される。
【0022】 D’(X,Y)=−D(X,Y−1)−D(X−1,Y)−D(X+1,Y) −D(X,Y+1)+4×D(X,Y) …(1) そして、得られた微分値D’(X,Y)が所定の閾値
(例えば最大値の1/2)を越える画素を、エッジ領域
に対応した画素(これをエッジ画素という)として記憶
する。すなわち、図3(C)に示すエッジ画素分布(エ
ッジ画像)を生成する。
【0023】続いて、見開き方向の各画素位置毎に、縦
方向に並ぶ例えば1列分の画素のうちのエッジ画素を数
え、図3(D)に示すような見開き方向におけるエッジ
画素数の分布を求める。ここで、縦方向の1つの画素列
におけるエッジ画素の割合について次の調査結果があ
る。書籍の文字や模様は紙面上に断続的に存在するの
で、紙面の文字領域におけるエッジ画素の割合は多くて
も20%程度である。木立などの輝度変化の激しい写真
であっても30%程度である。縦方向の罫線が有ればエ
ッジ画素数は多いが、罫線が縦方向に全長にわたること
は少なく、エッジ画素の割合は50〜60%程度であ
る。一方、綴じ部や裾部に現れる線状の暗部は縦方向に
全長にわたるので、エッジ画素の割合は100%又はそ
れに近い値となる。したがって、例えば1列の画素数の
80%程度の閾値でエッジ画素数の分布を2値化するこ
とにより、左右のページの端縁を検出することができ
る。すなわち、上述の左端側の検出対象領域AL内でエ
ッジ画素数が閾値を越える画素位置のうち、最も右側の
画素位置を左ページの外端縁PLとする。右側の検出対
象領域AR内でエッジ画素数が閾値を越える画素位置の
うち、最も左側の画素位置を右ページの外端縁PRとす
る。また、中央部の検出対象領域AC内でエッジ画素数
が最も多い画像位置を、左右のページの内端縁であって
ページ境界でもある見開き中心PCとする。なお、見開
き方向の全画素位置についてエッジ画素を数える必要は
なく、実際上は処理を高速化するため検出対象領域A
L,AC,ARのみについてエッジ画素数の分布を求め
るのが好ましい。
【0024】マスキング範囲は、このようにして検出さ
れた端縁に応じて設定される。すなわち、外端縁PLの
左側、外端縁PRの右側、及び見開き中心PCの両側の
所定幅の領域について、読取り画像G0の画素値を原稿
の下地と同値の白地データ値に置き換え、裾部及び綴じ
部の不要画像を消去する。
【0025】以上の説明のとおり、ブックスキャナ1で
はエッジ領域を抽出してページの端縁を検出するので、
原稿面の下地の輝度が低い場合やページの全体が写真で
ある場合にも、正しい検出結果が得られる。
【0026】図4はブックスキャナ1の制御系のブロッ
ク図である。ブックスキャナ1は、マイクロコンピュー
タを備えたCPU101によって制御される。CPU1
01は、ラインセンサ31の駆動制御を担う撮像制御回
路130、ラインセンサ31を移動させる副走査機構1
31、AF機構132、ランプユニット40の点灯制御
を担うランプ制御回路140、及び操作パネルOPの表
示デバイスに対して動作の指示を与える。また、CPU
101は、ラインセンサ31の出力の量子化や画像補正
を行う信号処理系100の制御をも担う。CPU101
には、メインスイッチ51及びスタートキー52,53
が接続されている。
【0027】図5は信号処理系100のブロック図、図
6はマスキングの一例を示す図である。信号処理系10
0は、CPU101、AD変換器102、照度補正回路
103、画像メモリ104、画像処理回路105、及び
ページ端縁検出回路106を有している。
【0028】ラインセンサ31から出力された光電変換
信号は、AD変換器102によって例えば8ビットの画
像データに変換される。AD変換器102から画素配列
順に出力された画像データは、照度補正回路103でシ
ェーディング補正を受けた後に、画像メモリ104に一
旦格納される。画像メモリ104は、最大読取りサイズ
(例えばA3)の読取り画像の記憶が可能である。ペー
ジ端縁検出回路106は、輝度分布に基づいてブック原
稿BDの端縁位置YL,YRを検出するサイズ検出部6
01、フィルタリングによってエッジ領域を抽出するエ
ッジ抽出部602、及び見開き方向におけるエッジ画素
数の分布を求めるエッジ計数部603から構成されてい
る。
【0029】CPU101は、ページ端縁検出回路10
6から端縁位置YL,YR及びエッジ画素数の分布デー
タを取り込み、マスキングの範囲を設定して画像処理回
路105に通知する。また、端縁位置YL,YRに基づ
いて原稿サイズを判別し、プリント用紙サイズ又は出力
倍率の自動設定をする。さらに、ブック分割モード及び
シート原稿モードにおいて、CPU101は、見開き中
心PCの検出結果に基づいて、画像メモリ104からの
画像データの読出しタイミングを最適化する。すなわ
ち、見開き中心PCが基準位置と一致している場合と同
様の出力結果が得られるように、出力画像を移動させ
る。この機能により、見開き中心PCとセッティングの
基準位置PSとのずれが補正されるので、厳密にブック
原稿BDを位置決めする必要がなくなり、ユーザーの作
業負担が軽減される。
【0030】画像処理回路105は、照度むらを補正す
る輝度補正部511、画像歪みの補正を含む変倍処理を
担うサイズ補正部512、及び不要画像を消去するマス
キング部513を有しており、CPU101によって指
定された内容のデータ処理を読取り画像G0に対して行
う。マスキング部513によって図6のように裾部及び
綴じ部が白地とされた読取り画像G2が外部装置に出力
される。外部装置としては、プリンタ、ディスプレイ、
画像メモリ、画像編集装置(コンピュータシステム)な
どがある。
【0031】図7はブックスキャナ1の概略の動作を示
すフローチャートである。一対のスタートキー52,5
3の一方がオンされると(#1)、CPU101は、ラ
ンプ制御部140に対してランプの点灯を指示し(#
2)、撮像制御回路130及び副走査機構132に対し
て走査の開始を指示する(#3)。走査期間において
は、走査と並行して読取り情報を逐次に画像メモリ10
4に格納する。走査が終われば照明を消灯する(#
4)。その後、以下の処理を行う。
【0032】まず、輝度分布に基づいて見開きサイズ
(端縁YL,YR)を検出し(#5)、ページの端縁位
置の検出対象領域AL,AC,ARを設定する(#
6)。エッジ画像を作成し(#7)、検出対象領域A
L,AC,ARの各画素位置におけるエッジ画素の総数
を求め(#8)、マスキングの対象となる裾部及び綴じ
部を設定する(#9)。濃度調整・サイズ補正を行うと
ともに(#10)、マスキングを行い(#11)、外部
装置へ読取り画像を出力する(#12)。
【0033】上述の実施形態においては、1ラインにお
けるエッジ画素の割合でページの端縁PL,PR及び見
開き中心PCを検出する例を挙げたが、注目ラインとそ
の左右数ラインとを合わせた複数ライン分の領域につい
てエッジ画素を数えるようにしてもよい。これによれ
ば、裾部や綴じ部がライン方向に対して傾いている場合
であっても、確実に端縁PL,PR及び見開き中心PC
を検出することができる。本発明は、上向きセッティン
グ形式の画像読取り装置だけでなく、下向きセッティン
グ形式の画像読取り装置にも適用することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の発明によれば、
見開き原稿の読取り画像の見栄えを良くするデータ処理
の信頼性を高めることができる。
【0035】請求項2の発明によれば、シート原稿の場
合と同様にコントラストのむらのない読取り画像を再現
することができる。請求項3の発明によれば、見開き中
心が見開き方向の中央位置と一致していない場合にも、
左右の各ページの出力範囲を正しく設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブックスキャナの外観を示す斜視図である。
【図2】原稿台の可動機能を示す図である。
【図3】マスキングの範囲設定の要領を説明するための
図である。
【図4】ブックスキャナの制御系のブロック図である。
【図5】信号処理系のブロック図である。
【図6】マスキングの一例を示す図である。
【図7】ブックスキャナの概略の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 ブックスキャナ(画像読取り装置) 20 原稿台 30 撮像ユニット(撮像系) 101 CPU(範囲設定を行う手段) 513 マスキング部 602 エッジ抽出部(エッジ領域を抽出する手段) 603 エッジ計数部(端縁位置を検出する手段) BD ブック原稿(見開き原稿) G0 読取り画像 PC 見開き中心(ページの端縁位置) PL,PR 外端縁(ページの端縁位置) S1 見開き面 SL 左ページ SR 右ページ Y 見開き方向の画素位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台と撮像系とを有し、前記原稿台に置
    かれた見開き原稿の画像を電気信号に変換する画像読取
    り装置であって、 前記見開き原稿の見開き面を撮像した読取り画像からエ
    ッジ領域を抽出する手段と、 前記読取り画像における見開き方向の画素位置のうち、
    その位置を含む設定領域内の画素であり且つ抽出された
    エッジ領域に属する画素の数が設定値以上である画素位
    置を、見開き面における左右のページの端縁位置として
    検出する手段と、 検出された端縁位置に応じて、前記読取り画像に対する
    データ処理の範囲設定を行う手段と、を有したことを特
    徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】前記データ処理として、前記読取り画像を
    部分的に消去するマスキングを行う請求項1記載の画像
    読取り装置。
  3. 【請求項3】前記見開き面の左右のページの読取り情報
    を個別に出力する分割モードが設けられており、 前記分割モードにおいて、左ページと右ページとの境界
    として検出された端縁位置に基づいて、前記読取り画像
    の出力範囲を設定する手段を有した請求項1又は請求項
    2記載の画像読取り装置。
JP9060561A 1997-03-14 1997-03-14 画像読取り装置 Pending JPH10255024A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9060561A JPH10255024A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 画像読取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9060561A JPH10255024A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 画像読取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10255024A true JPH10255024A (ja) 1998-09-25

Family

ID=13145814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9060561A Pending JPH10255024A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 画像読取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10255024A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262550A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置
JP2011254366A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Pfu Ltd オーバーヘッドスキャナ装置、画像取得方法、および、プログラム
JP4918171B1 (ja) * 2011-07-21 2012-04-18 パナソニック株式会社 画像処理装置およびこれを備えた原稿読取システム
JP2013251624A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Brother Ind Ltd 画像読取装置
JP2014030078A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置、画像形成装置、画像読取プログラム、画像読取方法
JP2014150354A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Brother Ind Ltd 画像読取装置および原稿端判定プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262550A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置
JP2011254366A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Pfu Ltd オーバーヘッドスキャナ装置、画像取得方法、および、プログラム
JP4918171B1 (ja) * 2011-07-21 2012-04-18 パナソニック株式会社 画像処理装置およびこれを備えた原稿読取システム
JP2013026830A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Panasonic Corp 画像処理装置およびこれを備えた原稿読取システム
JP2013251624A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Brother Ind Ltd 画像読取装置
JP2014030078A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置、画像形成装置、画像読取プログラム、画像読取方法
JP2014150354A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Brother Ind Ltd 画像読取装置および原稿端判定プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3436025B2 (ja) 読取り画像の修正方法及び画像読取り装置
JP3436015B2 (ja) 画像読取り装置
US5973792A (en) Image processing apparatus that can read out image of original with fidelity
JP3569794B2 (ja) 画像読取りシステム
JPH09200455A (ja) 読取り画像の濃度補正方法及び画像読取り装置
JP3581265B2 (ja) 画像処理方法およびその装置
JPH09191376A (ja) 画像読み取り装置
JP2009272678A (ja) 画像読取装置、画像読取方法、プログラム及び記憶媒体
JPH1013608A (ja) 画像読取り装置
JPH10255024A (ja) 画像読取り装置
JP3582988B2 (ja) 非接触型画像読取装置
JPH10173905A (ja) 画像読取り装置
JP6859779B2 (ja) 画像読取装置、画像読取方法および画像読取プログラム
JPH08237485A (ja) 画像読み取り装置
JPH10327325A (ja) 画像読取り装置
JPH09200445A (ja) 画像読取り装置
JP3707204B2 (ja) 読取り画像の修正方法及び画像読取り装置
JPH1093776A (ja) 画像読取り装置
JP2001069332A (ja) 画像読み取り装置
JPH10155061A (ja) 画像読取り装置
JPH10136194A (ja) 画像読取り装置
JPH10257323A (ja) 画像読取り装置
JPH09284491A (ja) 画像読取り装置
RU2298292C2 (ru) Система и способ сканирования
JPH10257263A (ja) 画像読取り装置