JP2003008834A - 面光源装置及びこれを用いた画像読み取り装置 - Google Patents

面光源装置及びこれを用いた画像読み取り装置

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JP2003008834A
JP2003008834A JP2001191489A JP2001191489A JP2003008834A JP 2003008834 A JP2003008834 A JP 2003008834A JP 2001191489 A JP2001191489 A JP 2001191489A JP 2001191489 A JP2001191489 A JP 2001191489A JP 2003008834 A JP2003008834 A JP 2003008834A
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Kiyoji Momose
喜代治 百瀬
Takashi Hisae
崇史 久重
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡散板の発光面でほぼ面均一な輝度が得られ
る薄形の面光源装置を提供する。 【解決手段】 光源38と、一方の端部から他方の端部
に向かって板厚が増大している拡散板50と、光源38
の照射光を拡散板50に向かって反射する反射部材52
とを設ける。光源38は、拡散板50の他方の端部の近
傍に配置する。拡散板50の発光面66における輝度は
ほぼ面均一となり、その発光面66から出た光はその光
を照射すべき照射面に面均一に照射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面光源装置、透過
原稿を照射する透過原稿用光源装置及び画像読み取り装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筐体の上方にガラス板等の透明な
原稿台を備えたフラットベット型の画像読み取り装置が
知られている。この種の画像読み取り装置では、ポジフ
ィルムやネガフィルム等の透過原稿に記録された透過原
稿像を読み取るに際し光源装置で透過原稿を照射してそ
の透過光像を撮像素子に結像させる。光源装置としてそ
の一種である面光源装置を使用する場合には原稿面を均
一に照射することができ、したがって透過原稿像の濃淡
情報を正確に撮像素子に入力することができる。
【0003】ところで、面光源装置は一般に、蛍光ラン
プ等の光源と、拡散板と、光源の照射光を拡散板に向か
って反射する反射部材とを備えている。光源の照射光と
反射部材で反射された光は拡散板で拡散され、その拡散
された光のうち拡散板の発光面から出た光がその光を照
射すべき照射面(例えば上記原稿面)に照射される。こ
のような面光源装置を特に拡散板の発光面を照射面に近
づけた状態で使用する場合、照射面の照度を面均一にす
るためには拡散板の発光面の輝度をほぼ面均一にするこ
とが必要である。拡散板の発光面においてほぼ面均一な
輝度を得る方法としては、拡散板の中央部分に対向させ
た光源をその拡散板から相当程度離間させて配置する手
法が従来から知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像読み取り装置の透過原稿用面光源装置に限らず、一般
に面光源装置は薄形であることが要請されており、拡散
板から光源を離間させる手法ではその要請に応えること
ができない。
【0005】そこで、拡散板の発光面で面均一な輝度を
実現しつつ装置を薄形にするための方法として例えば米
国特許第5986774号明細書には、板厚の均一な拡
散板の一端部に光源を近接させて配置する手法が開示さ
れている。この手法によれば、拡散板に対し光源をその
拡散板の中央部分から一端部側に向かってずらして配置
することで装置の厚みを薄くすることができ、また、拡
散板に入射させる光量の分布を反射部材の形状により調
整して発光面の輝度をある程度面均一にすることができ
る。しかしながら、拡散板への入射光量を拡散板の全域
で一様にすることは難しく、そのため厳密には発光面に
おいて光源に近いほど輝度が高くなる輝度分布が生じて
しまう。
【0006】本発明は、かかる問題に鑑みて創作された
ものであって、その目的は、拡散板の発光面でほぼ面均
一な輝度が得られる薄形の面光源装置並びにこれを用い
た透過原稿用光源装置及び画像読み取り装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
ると、一方の端部から他方の端部に向かって板厚が増大
している拡散板と、前記他方の端部の近傍に設けられて
いる光源と、前記光源の照射光を前記拡散板に向かって
反射する反射部材とを備える。
【0008】請求項1に係る発明によると、拡散板の板
厚が光源に近いほど増大していることから、拡散板の発
光面の輝度分布を光源からの遠近によらず一様とするこ
とができる。さらに、光源は拡散板の端部の近傍に設け
られるので、装置の厚みを比較的薄くすることができ
る。したがって、請求項1に係る発明によれば、拡散板
の発光面でほぼ面均一な輝度が得られる薄形の面光源装
置を提供することができる。
【0009】しかも、請求項1に係る発明によると、拡
散板の板厚が端部で厚くなっていることからその拡散板
の曲げまたはねじれに対する強度を高めることができ、
ひいては面光源装置全体の強度も向上させることができ
る。
【0010】請求項2に係る発明によると、前記拡散板
は概ね長方形の発光面を有し長手方向に板厚が一定で短
手方向に板厚が増大するものであり、前記光源は前記拡
散板の長手方向軸に平行な発光管を備える。したがっ
て、請求項2に係る発明によれば、所定幅で長く延びる
領域を面均一に照射することができる。
【0011】請求項3に係る発明によると、請求項1又
は2記載の面光源装置を備え、原稿の透過光像を走査す
る画像読み取り装置の原稿台に載置された原稿を照射す
る。したがって、請求項3に係る発明によれば、透過原
稿を読み取るための画像読み取り装置に好適な光源装置
を提供することができる。
【0012】請求項4に係る発明によると、請求項2記
載の面光源装置と、原稿が載置される原稿台と前記拡散
板の短手方向軸に平行な主走査線上の前記原稿の透過光
像が結像され光電変換により透過光像の濃淡に応じた画
像信号を出力するリニアセンサと、主走査線を前記拡散
板の長手方向軸に平行な方向に移動させる副走査駆動部
と、前記リニアセンサの出力信号を処理する処理部と、
前記面光源装置、リニアセンサ、副走査駆動部及び処理
部を制御する制御部とを備える。請求項4に係る発明に
よると、上記面光源装置を備えているので、拡散板の発
光面の大きさを適宜設定すれば一般に狭幅なフィルム等
の透過原稿に光を面均一に照射することができる。した
がって、請求項4に係る発明によれば、透過原稿像の濃
淡情報を正確にリニアセンサに入力することができるの
で、処理部がリニアセンサの出力信号を処理して得られ
る画像データの画質を向上させることができる。
【0013】請求項5に係る発明によると、前記透過光
像を前記リニアセンサに結像させるレンズをさらに備
え、前記面光源装置は前記原稿台の主走査方向中央部を
照射するので、透過光像をレンズの光軸の近傍で結像さ
せることができる。したがって、請求項5に係る発明に
よれば、透過光像の歪みを低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
一実施例を図面に基づいて説明する。図2及び図3は、
本発明の一実施例による画像読み取り装置としてのイメ
ージスキャナ10を示している。
【0015】イメージスキャナ10は、概ね箱形を呈す
る筐体12の上面に原稿台14を備えた所謂フラットベ
ッド型である。このイメージスキャナ10は、撮像素子
20と、撮像素子20に原稿像を結像させる光学系30
と、撮像素子20の出力信号を処理する処理部100
と、撮像素子20を駆動する駆動部40と、制御部11
0とを備えている。
【0016】原稿台14はガラス板等の透明板で形成さ
れ、その盤面15上にポジフィルム、ネガフィルム等の
透過原稿もしくは紙等の反射原稿が載置される。透過原
稿は一般に反射原稿より狭い幅の形状を有する。透過原
稿は、図4に示すように、原稿台14の盤面15上に載
置されるホルダ17により原稿台14の主走査方向中央
部に位置決めされる。ホルダ17は、原稿台14の周縁
部に設けられた原稿台ガイド16に沿って原稿台14の
盤面15上に位置決めされる。反射原稿も原稿台ガイド
16に沿って原稿台14の盤面15上に位置決めされ
る。原稿台14の縁部には、高反射率均一反射面を有す
る反射原稿用白基準28が設けられている。
【0017】撮像素子20にはリニアセンサを用いる
が、密着型2次元センサを用いてもよい。リニアセンサ
20は、複数の光電変換素子が後述のキャリッジ24の
移動方向軸に対して垂直かつ原稿台14の盤面15に平
行にほぼ直線状に並ぶ姿勢でキャリッジ24に搭載され
ている。光電変換素子としてはフォトダイオード等が使
用される。リニアセンサ20の光電変換素子の配列方向
が主走査方向であり、キャリッジ24の移動方向(図2
おいてa方向)が副走査方向である。リニアセンサ20
としては、可視光、赤外光、紫外光等、所定の波長領域
の光を光電変換して得られる電荷を一定時間蓄積し、受
光量に応じた電気信号をCCD(Charge Coupled Devic
e)、MOSトランジスタスイッチ等を用いて出力する
レンズ縮小形リニアイメージセンサが使用される。
【0018】カラー出力方式についてはオンチップ方式
を採用し、受光部にカラーフィルタアレイをオンチップ
で形成した3ライン又は6ラインで構成されるリニアセ
ンサ20を使用している。このリニアセンサ20はその
カラーフィルタアレイの配列状態に応じた電気信号を出
力する。カラーフィルタアレイとしては、例えばライン
ごとにR(Red)、G(Green)、B(Blue)のいずれか
の原色フィルタが使用される。なお、カラー出力方式と
しては上記のオンチップ方式の他に、ダイクロイックミ
ラー方式、光源切り換え方式、フィルタ切り換え方式の
いずれを採用してもよい。また、モノクロ出力の画像読
み取り装置についても当然に本発明を適用できる。
【0019】図2及び図4に示すように筐体12には、
特許請求の範囲に記載の面光源装置及び透過原稿用光源
装置としての透過原稿用光源ユニット37が装着されて
いる。なお、図4においてb方向が主走査方向である。
透過原稿用光源ユニット37は透過原稿用光源38と、
拡散板50と、反射部材52とを備えている。
【0020】具体的には、透過原稿用光源ユニット37
は概ね矩形皿形状のカバー54を有している。カバー5
4はその端部において筐体12の上端部に一軸線まわり
に回動可能に装着され、その開口56が原稿台14の盤
面15に対向する位置に回動させられることでその盤面
15の全体を覆う。以下、このカバー54が原稿台14
の盤面15を覆う状態を「カバー閉状態」という。カバ
ー54内には、概ね矩形皿形状の保持部材58が設けら
れている。保持部材58の開口59はカバー54の底板
部60で閉塞されている。保持部材58の底部62には
その底部62を厚さ方向で貫通する照射窓64が形成さ
れ、その照射窓64を閉塞する状態で拡散板50が保持
部材58に装着されている。照射窓64の開口形状は概
ね長方形形状であり、拡散板50の平面形状は照射窓6
4の開口とほぼ同じ大きさの、もしくはその開口より所
定寸法大きな概ね長方形形状である。カバー閉状態で
は、照射窓64の開口及び拡散板50の各長手方向軸は
共に副走査方向軸に平行であり、また拡散板50はその
一方の面である発光面66を原稿台14の盤面15の主
走査方向中央部に正対させる。本実施例では、拡散板5
0の発光面66と原稿台14の盤面15とは互いに近接
して正対する。
【0021】保持部材58の内部には、蛍光管ランプ等
の管照明からなる透過原稿用光源38が配設されてい
る。保持部材58の底部62のうち照射窓64に隣接し
拡散板50(照射窓64)の長手方向軸に平行に延びる
部分には遮光部70が設けられている。透過原稿用光源
38はその遮光部70とカバー54の底板部60とで挟
まれる空間に拡散板50の長手方向軸に平行に延びる姿
勢で設けられている。すなわち透過原稿用光源38は拡
散板50の短手方向の端部に近接して設けられ、図2に
示すようにカバー閉状態で副走査方向軸に平行に延び
る。
【0022】保持部材58の内部にはさらに、透過原稿
用光源38の照射光を拡散板50に向かって反射する反
射部材52が配設されている。この反射部材52は、発
光面66とは反対側の拡散板52の入射面74と遮光部
70と共同して透過原稿用光源38の全体を取り囲んで
いる。透過原稿用光源38の照射光は直接にあるいは反
射部材52の反射面72で反射され拡散板50の入射面
74に入射する。本実施例では、入射面74に入射する
光の量(すなわち入射面74の照度)がある程度面均一
となるように反射部材52の反射面72の形状が設定さ
れている。カバー閉状態では入射面74に入射した光は
拡散板50で拡散され、拡散された光のうち発光面66
から保持部材58の外部に出た光が原稿台14の盤面1
5に照射される。その原稿台14上の照射領域は、発光
面66もしくは照射窓64の形状に対応した主走査方向
中央部を副走査方向軸に平行に所定幅で延びる領域であ
る。本実施例では、この照射領域内に透過原稿の読み取
り領域が設定されている。後述するレンズ36は光軸の
近傍で光学像の歪みが少なく周縁部で光学像の歪みが大
きいので、原稿台14の主走査方向中央部に透過原稿の
読み取り領域を限定すればリニアセンサ20に結像され
る透過光像の歪みを低減することができるからである。
【0023】透過原稿用光源ユニット37は拡散板50
の板厚の設定に特徴を有する。すなわち拡散板50の板
厚は長手方向には一定である一方、短手方向には透過原
稿用光源38に遠い端部から近い端部に向かうにしたが
って増大している。本実施例では、図1に示すように拡
散板50の発光面66を平面とする一方、入射面74の
発光面66に対する高さ(以下、単に「入射面74の高
さ」という。)を変化させることで拡散板50の板厚を
短手方向で変化させている。具体的には拡散板50はそ
の短手方向で3つの領域に分けられている。透過原稿用
光源38から最も遠い第一領域(図1においてI領域)
では入射面74aの高さが所定の高さで全域にわたって
一定である。透過原稿用光源38に最も近い第三領域
(図1においてIII領域)では入射面74cの高さが第
一領域のそれよりも高い高さで全域にわたって一定であ
る。このように第三領域は第一領域よりも板厚が厚い。
第二領域(図1においてII領域)の入射面74bは、互
いに高さの異なる第一領域の入射面74aと第三領域の
入射面74cとを連続的に緩やかな傾斜で接続する。す
なわち第二領域では短手方向で透過原稿用光源38に接
近するにつれて板厚が次第に厚くなる。図5(a),
(b)に拡大して実線で示すように、各領域の境界にお
いて各領域の入射面74は滑らかに接続されている。図
5(a),(b)に二点鎖線で示すように各領域の入射
面74をそれらの境界でエッジを形成するように接続す
る場合、或いは図1に二点鎖線で示すように第二領域を
設けないで互いに高さの異なる入射面74を直接、階段
状に接続する場合に比べ、発光面66の各領域の接続部
分に対応した部分における輝度の変化を抑制できるから
である。
【0024】図6には、透過原稿用光源ユニット37に
おいて上述した構成の拡散板50を使用した場合(a)
と、板厚以外は拡散板50と同じ構成で板厚が全部分で
均一な従来の拡散板を拡散板50の代わりに使用した場
合(b)に発光面66に現出する輝度分布がそれぞれグ
ラフで示されている。なお、各輝度分布は共に拡散板5
0の短手方向に関するものであり、各グラフの横軸は透
過原稿用光源38に近い端部からの離間距離を表してい
る。従来例である後者の場合には、発光面66において
透過原稿用光源38に近くなるほど輝度が高くなる輝度
分布が生じている。これに対して本実施例である前者の
場合には、発光面66において透過原稿用光源38から
の距離によらず一様の輝度分布を実現している。これ
は、拡散板50のうち透過原稿用光源38に近い部分は
遠い部分に比して入射光量が多くなるが、板厚が厚いこ
とにより拡散板50によって保持部材58内に反射され
る光の量がより多くなるためである。本実施例ではカバ
ー閉状態で発光面66と原稿台14の盤面15とが近接
するので、図7に示すように原稿台14上の照射領域に
おける照度分布も主走査方向で一様となる。
【0025】図8に示すように、カバー54の開口56
にはその開口56を覆うためのマット部材80が着脱可
能である。このマット部材80は反射原稿の読取り時に
は装着され、透過原稿の読み取り時には取り外される。
なお、本実施例では透過原稿用光源ユニット37(カバ
ー54)は筐体12に着脱可能であっても着脱不能であ
ってもよく、また着脱可能である場合にはマット部材8
0を使用しないで透過原稿の読み取り時には透過原稿用
光源ユニット37を筐体12に取り付け、反射原稿の読
取り時には取り外すようにしてもよい。
【0026】撮像素子(リニアセンサ)20に原稿像を
結像させる光学系30は、透過原稿用光源ユニット3
7、反射原稿用光源22、ミラー34、レンズ36等で
構成されている。ミラー34とレンズ36は、キャリッ
ジ24内の原稿台14の主走査方向中央部に対向する位
置に配設されている。図2に破線で示すように、透過原
稿用光源ユニット37により照射された原稿台14上の
透過原稿の透過光像はミラー34及びレンズ36等の光
学系30によりリニアセンサ20の受光部に結像され
る。ミラー34は、原稿からレンズ36に至る光路長を
長くするためのものである。反射原稿用光源22は蛍光
管ランプ等の管照明から構成され、主走査方向に延びる
姿勢でキャリッジ24に搭載されている。反射原稿用光
源22により照射された原稿台14上の反射原稿の反射
光像は、透過光像の場合と同様、光学系30によりリニ
アセンサ20の受光部に結像される。
【0027】リニアセンサ20を駆動する駆動部40
は、主に電子的に作動する主走査駆動部102と、主に
機械的に作動する副走査駆動部26とから構成される。
主走査駆動部102は、リニアセンサ20を駆動するた
めに必要なシフトパルス、転送パルス等の駆動パルスを
生成し、リニアセンサ20に出力する電子回路である。
この主走査駆動部102は、例えば同期信号発生器、駆
動用タイミングジェネレータ等から構成される。主走査
線を副走査方向に移動させる副走査駆動部26は、キャ
リッジ24、キャリッジ24に係止されたベルト、この
ベルトを回転させる例えば制御の容易なステッピングモ
ータ等を備える。キャリッジ24は、シャフト等にスラ
イド自在に係止し、原稿台14の板面に対し平行な方向
(図2においてa方向)に往復移動可能である。キャリ
ッジ24は例えばベルト駆動によりリニアセンサ20と
反射原稿用光源22とを原稿台14の盤面15に対して
平行に運搬する。
【0028】図3に示すように、処理部100はアナロ
グ信号処理回路104、A/D変換器106及びディジ
タル信号処理部108から構成されている。本実施例で
は、処理部100のうちアナログ信号処理回路104及
びA/D変換器106が主走査駆動部102と共にキャ
リッジ24に搭載され、ディジタル信号処理部108が
制御部110と共に筐体12に固定されている。キャリ
ッジ24に搭載された回路と筐体12に固定された回路
とは図示しないフレキシブルフラットケーブルにより接
続されている。
【0029】アナログ信号処理回路104は、リニアセ
ンサ20から出力されたアナログの電気信号に対して増
幅、雑音低減処理等のアナログ信号処理を施し、その処
理された信号をA/D変換器106に出力する。A/D
変換器106は、アナログ信号処理回路104から出力
されたアナログの電気信号を所定階調のディジタルの画
像信号に量子化し、その画像信号をディジタル信号処理
部108に出力する。
【0030】ディジタル信号処理部108は、A/D変
換器106から出力された画像信号に対して各種の処理
を施し、イメージスキャナ10に接続される画像処理装
置150へ転送する画像データを出力するものである。
具体的には、ディジタル信号処理部108はシェーディ
ング補正部120、ガンマ補正部122及び欠陥画素補
正部124を有している。
【0031】シェーディング補正部120は、リニアセ
ンサ20の画素ごと又は数画素からなるブロックごとの
感度のばらつきや、レンズ36の光学特性、反射原稿用
光源22の主走査方向における照射光量分布等に起因す
るシェーディングを補正する。このシェーディング補正
は、透過原稿読み取り時には透過原稿用光源ユニット3
7の照射光をホルダ17に設けられるシェーディング検
出領域を通し透過原稿を透過させずにリニアセンサ20
に入射させることにより、反射原稿の読み取り時には反
射原稿用白基準28を読み取ることにより得られた白基
準データを用いて、その白基準データ及びメモリ(例え
ばROM134)にあらかじめ記憶されている黒基準デ
ータを用いて行われる。
【0032】ガンマ補正部122は、画像処理装置15
0のガンマ特性に応じて画像信号のガンマ補正を行うも
のである。欠陥画素補正部124は、画素補間法により
欠陥画素の信号を隣接画素の信号で補間して生成するも
のである。
【0033】制御部110はCPU130、RAM13
2及びROM134を有している。CPU130は、リ
ニアセンサ20の作動制御(すなわち主走査駆動部10
2の作動制御)、キャリッジ24の移動の制御(すなわ
ち副走査駆動部26の作動制御)、透過原稿用光源38
及び反射原稿用光源22の点滅動作並びに光量の制御、
処理部100の動作制御等、イメージスキャナ10全体
の制御を行う。ROM134には、CPU130により
イメージスキャナ10の各部を制御するための各種のコ
ンピュータプログラムが記憶されている。
【0034】制御部110は、筐体12に設けられてい
るインターフェイス(I/F)140を介してパーソナ
ルコンピュータ等の画像処理装置150に接続可能とさ
れている。制御部110は、それに接続された画像処理
装置150からの読み取り指令信号に基づき、ROM1
34に記憶されているコンピュータプログラムのうち原
稿の読み取りに関するものを実行する。その結果、原稿
が読み取られ、ディジタル信号処理部108から出力さ
れる画像データがインターフェイス140を通じて画像
処理装置150に転送される。
【0035】以上、イメージスキャナ10の構成を説明
した。以下、イメージスキャナ10の作動の一例を説明
する。なお、以下においては、イメージスキャナ10が
画像処理装置150に接続された状態で透過原稿を読み
取る場合について説明する。
【0036】イメージスキャナ10のユーザは、ホルダ
17により透過原稿を原稿台14の盤面15上に位置決
めしカバー54を閉じた後、画像処理装置150への入
力操作により読み取り解像度等を指定しイメージスキャ
ナ10に対して原稿の読み取りを指令する。その指令に
応答してイメージスキャナ10は以下のように作動す
る。
【0037】(1)透過原稿用光源38を点灯させて透
過原稿用光源ユニット37により原稿台14の盤面15
上のシェーディング検出領域を照射し、白基準データを
取得する。 (2)透過原稿用光源38を点灯させ、キャリッジ24
を所定の読み取り位置に移動させる。これにより、透過
原稿用光源ユニット37に照射された原稿台14上の透
過原稿の透過光像が光学系30によりリニアセンサ20
の受光部に結像される。 (3)主走査駆動部102によりシフトパルス等の駆動
パルスをリニアセンサ20に所定のシーケンスで入力す
る。これにより、透過光像の濃淡に相関した量の電荷
(信号電荷)がリニアセンサ20に蓄積され、さらに蓄
積された電荷がCCD等により電気信号として処理部1
00(アナログ信号処理回路104)に出力される。 (4)リニアセンサ20から出力された電気信号を処理
部100により処理し、その結果出力される画像データ
を画像処理装置150に転送する。 (5)キャリッジ24を一定速度で移動させつつ透過原
稿の読み取り領域内の各主走査線について上記(2)〜
(4)を繰り返し実行する。これにより、透過原稿に記
録された透過原稿像の光学的濃淡情報を表す画像データ
が画像処理装置150に転送される。
【0038】以上説明したイメージスキャナ10による
と、透過原稿用光源ユニット37において拡散板50の
発光面66の輝度分布を透過原稿用光源38からの遠近
によらずほぼ均一とすることができるので、その透過原
稿用光源ユニット37により光を透過原稿に面均一に照
射することができる。したがって、イメージスキャナ1
0によれば、透過原稿像の濃淡情報を正確にリニアセン
サ20に入力することができ、その結果、処理部100
で高画質の画像データを生成することができる。また、
イメージスキャナ10によると、透過原稿用光源ユニッ
ト37において透過原稿用光源38を拡散板50の端部
の近傍に設けているので、その透過原稿用光源ユニット
37、さらにはイメージスキャナ10を薄型にすること
ができる。しかも、透過原稿用光源ユニット37では拡
散板50の板厚が一部厚くなっているので、その拡散板
50の曲げまたはねじれに対する強度を向上させること
ができる。
【0039】以上の説明から明らかなように、本実施例
では、透過原稿用光源38が特許請求の範囲に記載の
「光源」の一例を構成しているのである。
【0040】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、これはあくまでも例示であって、本発明はそのよう
な実施例の記載によって何ら限定的に解釈されるもので
はない。
【0041】例えば、上述の実施例では拡散板50を板
厚が互いに異なる2つの領域とそれらの領域を緩やかな
板厚変化でつなぐ領域とで構成しているが、板厚が互い
に異なる3以上の領域と各領域間を緩やかな板厚変化で
つなぐ2以上の領域とで拡散板50を構成してもよい。
この場合、上述の実施例の場合と同様、各領域を互いの
境界部分で滑らかに接続することが望ましい。また、図
9に示すように、一定板厚の領域を設けず、透過原稿用
光源38に近づくにつれて連続的に板厚が増大するよう
に拡散板50を構成してもよい。このとき板厚が一定の
変化率で増大するようにしても、あるいは板厚の変化率
がその変化方向で変動するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるイメージスキャナに設
けられる透過原稿用光源ユニットの主要部を概略的に示
す断面図である。
【図2】本発明の一実施例によるイメージスキャナを示
す断面図である。
【図3】本発明の一実施例によるイメージスキャナを示
すブロック図である。
【図4】図2に示す透過原稿用光源ユニットを拡大して
示す部分断面図である。
【図5】図1に示す拡散板の入射面を拡大して示す断面
図であって、(a)は図1におけるA部の拡大図、
(b)は図1におけるB部の拡大図である。
【図6】図1に示す拡散板の発光面における輝度分布
(a)と従来の拡散板の発光面における輝度分布(b)
とを対比して示すグラフである。
【図7】図2に示す透過原稿用光源ユニットに照射され
る原稿台の照度分布を示すグラフである。
【図8】図2に示す透過原稿用光源ユニットのカバーに
マット部材が着脱される様子を説明するための部分断面
図である。
【図9】図1に示す拡散板とは異なる構成の本発明の一
実施例による拡散板を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
10 イメージスキャナ 14 原稿台 20 撮像素子(リニアセンサ) 26 副走査駆動部 30 光学系 36 レンズ 37 透過原稿用光源ユニット 38 透過原稿用光源 50 拡散板 52 反射部材 100 処理部 110 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H038 AA55 BA06 2H109 AA03 AA15 AA23 AA72 5B047 AA05 AB04 BA02 BB02 BC12 BC30 5C051 AA01 BA03 DA03 DB01 DB21 DB28 DC05 DC07 5C072 AA01 CA04 DA04 DA16 DA21 EA05 QA10 VA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部から他方の端部に向かって板
    厚が増大している拡散板と、 前記他方の端部の近傍に設けられている光源と、 前記光源の照射光を前記拡散板に向かって反射する反射
    部材と、 を備えることを特徴とする面光源装置。
  2. 【請求項2】 前記拡散板は概ね長方形の発光面を有し
    長手方向に板厚が一定で短手方向に板厚が増大し、 前記光源は前記拡散板の長手方向軸に平行な発光管を有
    することを特徴とする請求項1記載の面光源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の面光源装置を備
    え、原稿の透過光像を走査する画像読み取り装置の原稿
    台に載置された原稿を照射することを特徴とする透過原
    稿用光源装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の面光源装置と、 原稿が載置される原稿台と、 前記拡散板の短手方向軸に平行な主走査線上の前記原稿
    の透過光像が結像され光電変換により透過光像の濃淡に
    応じた画像信号を出力するリニアセンサと、 主走査線を前記拡散板の長手方向軸に平行な方向に移動
    させる副走査駆動部と、 前記リニアセンサの出力信号を処理する処理部と、 前記面光源装置、リニアセンサ、副走査駆動部及び処理
    部を制御する制御部と、 を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記透過光像を前記リニアセンサに結像
    させるレンズをさらに備え、 前記面光源装置は、前記原稿台の主走査方向中央部を照
    射することを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004252411A (ja) * 2003-01-27 2004-09-09 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置及びこれに使用する円筒状ランプ

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