JP3022684B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3022684B2
JP3022684B2 JP4205000A JP20500092A JP3022684B2 JP 3022684 B2 JP3022684 B2 JP 3022684B2 JP 4205000 A JP4205000 A JP 4205000A JP 20500092 A JP20500092 A JP 20500092A JP 3022684 B2 JP3022684 B2 JP 3022684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷、製版の分野にお
いて、読取原稿に担持された画像情報を含む光を、モア
レ防止用フィルタ部材などの光路長変化手段や絞り機構
を通過させて調整した後、光電的に読み取る画像読取装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置、例えば、平面走査
型画像読取装置では、特に印刷物などの網点、すなわち
規則的パターンを有する読取原稿をCCD等の固体撮像
素子で読み取る場合、この読取原稿の規則的パターンと
固体撮像素子の読取画素、あるいは前記読取原稿の規則
的パターンと出力画像の規則的パターンとによってモア
レが発生し易く、良好な出力画像を得ることができない
ことがある。
【0003】そこで、従来より、前記モアレの発生を防
止するために、結像光学系の結像レンズなどを移動させ
たり、光路にガラス板などのモアレ防止フィルタを挿入
したり、固体撮像素子を移動させたりする等の手段で、
画像情報を含む読取光を固体撮像素子に対して光学的に
僅かにぼけた状態で照射させたり、または固体撮像素子
で読み取った画像情報を電気信号上で平均化処理を行っ
てぼかすなどの工夫が考案されている。例えば、このよ
うな工夫を行った画像読取装置が特開昭61−2694
60号公報に開示されている。
【0004】一方、従来から画像読取装置においては、
読取原稿の画像情報を正確に読み取るため、結像レンズ
に絞り機構が取り付けられている。すなわち、読取光
源、例えば蛍光灯などの光源は、経時変化でその光量が
徐々に低下するために、絞り機構によって結像レンズの
透過光量を増加して、CCDなどの固体撮像素子に入る
光量を一定にする必要がある。また、このような絞り機
構は、読取光源の経時的光量低下時のみならず、画像読
取装置の製造時や読取光源の交換時などにおいて、読取
光源の光量が設計値や設定値と異なっている場合に、結
像レンズの透過光量を調整するのに用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読取装置において、読取光源の経時変化等によ
る光量低下を調整するため絞り機構がより開放されてい
る時に、モアレ防止フィルタなどを挿入して光路長を少
し変化させ、わずかにぼけた状態で固体撮像素子に読取
光を入射させると、焦点深度が浅い状態でぼかすことに
なるので、ぼけ量が大きくなってしまうという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、印刷物などのように網点などの規則的パターン
を有する読取原稿の読取においては、モアレの発生を有
効に抑止した良好な画像を得ることができるとともに、
規則的パターンのない通常の読取原稿の読取では常にS
/N比(信号対雑音比)の良い良好な画像を得ることが
できる画像読取装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は、モアレを防止するためにガラス板など
のモアレ防止用フィルタ部材を介在させて読み取った画
像について鋭意研究を行った結果、光源光量の低下を調
整するために絞り機構を開放している画像読取装置にお
いてモアレ防止フィルタを光路中に介在させると画像の
劣化が大きいことを知見した。
【0008】すなわち、図4に示すように、デフォーカ
ス量に対する白色光のMTF(変調伝達関数)またはC
TF(コントラスト伝達関数)の低下は、絞り値(F
数)が8の場合より4.5の場合の方が大きいことがわ
かった。例えば、モアレ防止フィルタとして厚さ約1.
7mmのガラス板を用いる場合、読取光のデフォーカス
量は約その2/3となり、約1.2mmとなる。この
1.2mmのデフォーカス量におけるMTFを比較する
と、F=8に比べF=4.5の場合のMTFは大幅に小
さくなることがわかった。従って、モアレ防止フィルタ
などのデフォーカス手段を用いる時に光量調整のために
絞りを開放するとボケが大きくなり、MTFの劣化が大
きくなるという問題があることがわかった。
【0009】さらに、読取原稿のカラー画像を固体撮像
素子によって光電的に読み取る場合には色フィルタを介
して各3原色の色濃度が読み取られるが、色フィルタを
光路中に介在させると色収差があるため、白色光の中心
(ベストピントの位置)から、ベストピントの位置が変
ってしまうことがわかった。例えば、赤色の場合、図5
に示すようにベストピントの位置が白色の中心から図中
右側に少しずれてしまうことがわかった。ここで、絞り
がF=8の場合とF=4.5の場合のMTFを比較する
と、色収差によるベストピントのずれに起因するMTF
の劣化は、F=4.5ではさらに大きくなり、大きくボ
ケが生じ、色によるばらつきが大きくなるが、F=8で
はあまり生じないし、色によるばらつきも小さいことを
知見した。
【0010】本発明者は、上記知見に基づいて本発明に
至ったものである。すなわち、本発明の第1の態様は、
読取原稿に担持された画像情報を含む光を結像させるた
めの結像光学系と、この結像光学系により結像された光
に含まれる画像情報を光電的に読み取る読取手段と、こ
の読取手段に入射する結像光の光量を調整する絞り機構
と、前記読取原稿と読取手段との間に配置されるモアレ
防止用光路長変化手段と、通常読取の際は、読取手段に
到達する結像光の光量が必要十分で一定となるように前
記絞り機構を調整し、モアレ防止読取の際は、前記モア
レ防止用光路長変化手段を読取光路に作用させるととも
に、読取手段に到達する結像光の光量の変化によらず
定の絞り値となるように絞り機構を設定する読取制御手
段とを備えることを特徴とする画像読取装置一を提供す
るものである。
【0011】前記絞り機構は、読取原稿のモアレ防止読
取時において、通常読取時の最小絞り値に設定されるの
が好ましい。
【0012】また、本発明の第2の態様は、読取原稿に
担持された画像情報を含む光を結像させるための結像光
学系と、この結像光学系により結像された光に含まれる
画像情報を光電的に読み取る読取手段と、この読取手段
に入射する結像光の光量を調整する絞り機構と、前記読
取原稿と読取手段との間に配置され、多段階に光路長を
変化させるモアレ防止用光路長変化手段とを有し、モア
レ防止読取の際は読取手段に到達する結像光の光量が必
要十分で一定となるように前記絞り機構を調整するとと
もに前記モアレ防止用光路長変化手段を読取光路に作用
させ、前記絞り機構の調整量に応じて光路長の変化量を
切り換える読取制御手段とを備えることを特徴とする画
像読取装置を提供するものである。
【0013】
【発明の作用】本発明の第1の態様の画像読取装置にお
いては、通常読取においては、たとえ、光源光量に変化
があっても絞り機構によって、常にCCD(固体撮像素
子)などの光電読取手段への到達光量(入射光量)が一
定値となるように調整されるため、常にS/N比の良い
良好な画像を得ることができる。一方、印刷物などの網
点などの規則的パターンを有する読取原稿などのモアレ
防止読取においては、一定の絞り値、好ましくは通常読
取時の最小絞り値(最も絞り込んだ状態でF数の最大
値)としているので、常に同等のモアレ防止効果を得る
ことができ、印刷物などのように高濃度でない読取原稿
では、暗い部分のS/N比の劣化が実用上問題にならな
い良好な画像を得ることができる。また、絞り込んだ状
態でモアレ防止読取を行うので、色収差によるボケの変
化が小さく、色フィルタを変えた場合も同等のモアレ防
止効果を得ることができる。
【0014】本発明の第2の態様の画像読取装置は、通
常読取時には光源光量に応じて絞り機構の絞り位置を変
えて読取手段への入射光量を一定してS/N比の良い良
好な画像を得ることができるのみならず、モアレ防止読
取では、例えばモアレ防止フィルタ部材を複数枚備えて
モアレ防止のための光路長の変化を多段階で行うことが
できるので、読取手段への入射光量に応じて絞り位置を
変え、それに応じて、例えば挿入するモアレ防止フィル
タ部材を選択して使用して光路長の変化量を変えること
により、常に、ボケ量が同等となるようにすることがで
き、S/N比の劣化も小さくすることができ、良好な画
像を得ることができる。
【0015】
【実施例】本発明に係る画像読取装置について添付の図
面に示す好適実施例を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0016】図1は本発明の画像読取装置の一実施例の
概略構成図である。同図に示すように、本発明の画像読
取装置10は、読取原稿Gを載置する原稿台(プラテ
ン)12と、この読取原稿Gを原稿台12の下面側から
照明するための光源ユニット14と、この光源ユニット
14によって照明され、読取原稿Gに担持された画像情
報を含む光Lの光路を所定方向に変更するミラーユニッ
ト16と、読取原稿Gに担持された画像情報を含む光L
を集光させ、かつ読取手段に結像させるための結像光学
系18と、前記結像光学系18により結像された結像光
Lに含まれる画像情報を光電的に読み取るCCD等の固
体撮像素子(読取手段)20(以下、単にCCDとす
る)と、前記読取原稿Gと固体撮像素子20との間に配
置されるモアレ防止用フィルタ部材22と、CCD20
に到達する結像光Lの光量を調整する絞り機構24とを
有する。
【0017】原稿台12は、透明ガラス板などからな
り、この上に読取原稿Gが画像面を下側にして所定位置
に載置される。原稿台12に近接して図中原稿台12の
左側に光量調整用の白色基準板26が設けられている。
この白色基準板26および原稿台12の下面(原稿Gが
配置される面と反対側の面)に近接して光源ユニット1
4が配置される。この光源ユニット14は、原稿台12
を透過して読取原稿Gに照明光を照射する蛍光灯もしく
はハロゲンランプ等からなる一次元方向(図中紙面に垂
直な主走査方向に延在する長尺の光源28a、28b
と、原稿Gによって反射された反射光Lを直下に所定の
スリット幅および長さのスリット光として透過させるス
リット29aを形成する反射板29と、スリット29a
の直下に配置され、読取原稿Gで反射したスリット光L
の光路を副走査方向Xに変更する反射ミラー30を有す
る。この光源ユニット14は図示しない駆動源を介して
矢印Xで示す副走査方向に進退自在であり、長尺光源2
8a、28bの設置時、交換時、点検時およびその出射
光量の経時変化の調整時などにおいてCCD20に到達
する結像光を調整するに際しては白色基準板26を照射
する位置に移動し、原稿Gの画像情報を読み取る際に
は、原稿台12の下面の全域または少なくとも原稿領域
を所定の読取走査速度で移動する。
【0018】反射ミラーユニット16が光源ユニット1
4から所定の距離だけ離間して配置され、この反射ミラ
ーユニット16は、反射光Lを結像光学系18に導くた
めに光路を変更する反射ミラー32a、32bを有し、
図示しない駆動源を介して光源ユニット14と同時に矢
印X方向に光源ユニット14の読取走査速度の1/2の
速度で変位され、読取原稿Gに担持されている画像情報
を読み取るための走査を行う。
【0019】結像光学系14は、読取用結像レンズ34
を備え、この結像レンズ34には、光量変更用リング状
開口絞り36が組み込まれている。このリング状開口絞
り36の外周部に形成されたリング状歯車37に歯車3
8が噛合し、この歯車38に歯車39が噛合するととも
に、この歯車39は、パルスモータなどからなる絞り調
整用モータ40から延びる回転軸42に固定されてお
り、この絞り調整用パルスモータ40が制御回路44に
接続されている。ここで絞り36、歯車37,38,3
9および絞り調整用モータ40は本発明の絞り機構を構
成し、絞り36の開口(アパーチャ)が全閉から全開
(開放絞り)までの範囲で調整される。なお、絞り36
の調整量は、読取レンズ34のF数がF0 であるとする
と、このF数を用いて表わすと全閉からF0 まで、例え
ばF0 =F4.5とすると全閉からF4.5までとする
ことができる。ここで、通常の画像読取時の絞り調整
は、光源28a,28bの出射光量、読取レンズのF
数、CCD20の読取感度等を考慮して開放から所定絞
り量、例えば、F4.5〜F8まで行うことができる。
一方、モアレ防止読取時には絞り36は所定の絞り量、
例えばF8の一定値となるように設定される。
【0020】モアレを防止するために光路Lに作用させ
るモアレ防止用フィルタ部材22としては、原稿Gの画
像情報を含む光Lの光路に挿入してその光路長を微小変
化させ、CCD20にわずかにぼけた状態で入射させる
ことができるものであれば、どのようなものでもよく、
例えば、白板ガラス、青板ガラスまたは水晶板等を用い
ることができる。フィルタ部材22は図中矢印Yで示す
主走査方向における光Lの幅より長尺の矩形状部材であ
り、その肉厚は必要なぼけ量に応じて選択される。
【0021】このフィルタ部材22は枠体46によって
固定され、枠体46は図示しないガイドに沿って図中矢
印Yで示す主走査方向にフィルタ部材駆動装置48によ
って進退自在とされ、モアレ防止読取時には図2に示す
ように光路L中に挿入され、通常読取時には光路Lから
退避するように構成される。フィルタ部材駆動装置48
は、枠体46の長手方向の一端部に固定されたピン47
にその一端部が回転自在に支持される連接棒50と、連
接棒50の他端部が回転自在に支持されるピン51をそ
の一端部に固定したクランク52と、クランク52を回
転駆動するモアレ防止フィルタ部材駆動用モータ54と
を有し、モータ54の回転軸53はクランク52の他端
部に固定され、クランク52を回転駆動することで、モ
アレ防止フィルタ部材22を枠体46とともに矢印Y方
向に進退自在に移動することができる。
【0022】モアレ防止用フィルタ部材22とCCD2
0との間には原稿Gがカラーである場合にその担持する
カラー画像情報をR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の各色の色濃度として読み取るために各色に
色分解するための色分解フィルタ56R,56G,56
Bは、結像光Lがカラー画像情報を担持している時、必
要に応じて色フィルタ駆動装置58によって、この結像
光の光路Lに挿入され、また退避される。
【0023】CCD20は、信号処理部60に電気的に
接続され、結像光に含まれている画像情報を光電的に読
み取り、画像情報電気信号として信号処理部60に出力
する。信号処理部60は、原稿Gの読取においては、C
CD20で読み取られた原稿Gの画像情報信号を各種補
正処理、各種変換処理、平滑化処理、鮮鋭化処理、網掛
処理などの画像処理を施して、画像記録のために2値化
された網点画像信号Rとして図示しない画像記録装置に
出力する。また、この信号処理部60は、制御回路44
に電気的に接続される。
【0024】画像読取装置10の製造や工場出荷時での
光源28a,28bの設置や調整、もしくは定期または
不定期の点検時での光源28a,28bの交換や調整、
あるいは一日の始まりもしくは毎回読取開始前に行う調
整に際し、光源28a,28bの出射光量の製品のばら
つきや経時変化等により、光源28a,28bから照射
され、白色基準板26によって反射され、CCD20に
到達した光の光量が予め設定された設計値からずれてい
る場合にはCCD20の出力電圧は予め設定された設計
電圧とならず、ここからずれた電圧となる。従って、制
御回路44は、通常読取時において白色基準板26をC
CD20によって光電的に読み取り、予め設定された一
定の電圧となるように、光源28a,28bの光量のば
らつきや経時変化に応じて読取レンズ34に組み込まれ
た絞り36を変化させるためにパルスモータ40の回転
量を決めるパルス数などを演算するCPU62と、パル
スモータ40に付与するパルス数と絞り36の開口量
(例えばF数)の変化量との関係や、後述するように複
数のフィルタ部材を用いる際のフィルタ部材の肉厚とモ
アレ防止読取時の絞り値との関係などを種々の関係式や
画像読取装置10、特に、絞り機構24およびフィルタ
部材駆動装置48を制御するのに必要な情報を記憶する
ROM64と、これらの制御情報やその他各種の情報を
一旦記憶するためのRAM66を有する。
【0025】なお、画像読取装置は、原稿Gが印刷物で
モアレ防止読取を行うか、規則的パターンがなくて通常
読取を行うか、もしくは光源光量の調整の要否の情報を
ユーザが入力し、入力された情報を制御装置44に出力
するための入力装置68を有する。
【0026】本発明の第1の態様の画像読取装置10は
基本的に以上のように構成されるが、以下にその作用に
ついて説明する。読取原稿Gとして、例えば網点で構成
された印刷物原稿、絹目原稿、走査画像原稿または傷を
有する原稿等が使用される場合には、読み取られた画像
情報にモアレが発生し易い。このため、このような原稿
Gを原稿台12に載置すとともに、ユーザは入力装置6
8のモアレ防止読取モードキーなどを押圧してあるいは
キーボード等から入力してモアレ防止読取モードを選択
する。
【0027】次に、入力装置68から制御装置44にそ
の信号が伝達され、CPU62はモアレ防止用フィルタ
部材22を退避位置から光路Lを挿入するのに必要な駆
動モータ54の回転量(パルスモータ54に付与すべき
パルス数)と、絞り36を予め設定された一定絞り値、
例えば、読取最小絞り値(読取時に最も絞り込んだ絞り
値)、例えばF8にするのに必要な駆動モータ40の回
転量(パルスモータ40に付与すべきパルス数)をRO
M64またはRAM66から読み出し、あるいはこれら
のメモリからのデータに基づいて算出する。
【0028】このようにして設定されたパルス数が駆動
モータ54に付与されると駆動モータ54が回転し、ク
ランク52が回転し、連絡棒50を介して枠体46に固
定れたモアレ防止フィルタ22が退避位置から矢印Yで
示される主走査方向に移動して、光路L中に挿入する。
一方、駆動モータ40においても、上記で設定されたパ
ルス数が付与され、駆動モータ40が回転され、回転軸
42に固定されている歯車39が回転され、これを噛合
する歯車38を介してリング状歯車37を回転して絞り
36を所定の絞り値に設定する。
【0029】この後、図示しない読取開始ボタン等が押
圧されると、光源ユニット14は原稿Gを矢印X方向を
走査し、原稿Gで射出され、原稿Gの画像情報を含む光
は、光源ユニット14、ミラーユニット16、結像レン
ズ34および絞り36からなる結像光学系18、モアレ
防止フィルタ部材22を通過してCCD20に入射し、
CCD20によってその画像情報が光電的に読み取られ
る。
【0030】こうして読み取られた画像情報は、網点な
どの規則的パターンを有するものであっても、少しぼか
された状態で読み取られているので、CCD20の読取
画素や出力網点パターンなどに対するモアレの発生が抑
制または防止された良好な画像である。この時の絞り値
は、画像読取における最小絞り値、例えば、画像読取に
おける絞り調整量がF8〜F4.5であればF8に設定
されているので、たとえ、光源光量の低下によってCC
D20に入射する光量が多少、少なくなっていても、印
刷物では高濃度部の濃度が1.8程度であり、高濃度部
のS/N比の低下は実用上問題とならない。
【0031】すなわち、図4に示すようにモアレ防止用
フィルタ部材22、例えば1.7mm厚のガラス板を読
取光路L中に挿入して、モアレ防止読取を行う場合、光
源光量の低下を補うために絞りを変化させると、ボケ量
が大きく変化してしまう。しかし、本態様においては、
絞り36を上述の一定絞り値F8としているので、光源
光量の低下によって暗い部分のS/N比の劣化があって
も高濃度ではない印刷物では実用上問題とならず、一
方、ボケ量は同じであり、同等のモアレ防止効果がある
良好な画像を得ることができる。従って、モアレ防止読
取時に絞り36を閉じる側で使用する本態様の画像読取
装置10においては、モアレ防止用フィルタ部材22と
して用いられるガラス板の肉厚にバラツキがあっても、
そのバラツキによるボケの変化を減少させることができ
るので、機差によるモアレ防止効果のばらつきを低減あ
るいは防止することができる。
【0032】また、図5に示すように、色フィルタ、例
えば図1に示す色フィルタ56Rを読取光路L中に挿入
する場合であっても、モアレ防止読取時には絞り36を
絞り込んだ側で使用するので、色収差によるボケの変化
が小さく、また、色フィルタを変えた場合であっても、
同等のモアレ防止効果を得ることができる。
【0033】一方、原稿Gが網点などの規則的パターン
を有していない原稿の場合はモアレを生じる恐れはない
ので通常の読み取りが行われる。従って、ユーザは、こ
のような原稿Gを原稿台12に載置するとともに、入力
装置68のキーやキーボードから通常読取モードを選択
する。この時、光路L中にモアレ防止用フィルタ部材2
2が挿入されていれば、入力装置68からの信号により
制御装置44を介して制御される駆動装置48によって
フィルタ部材22は光路L中から退避する。
【0034】次に、光源ユニット14は、白色基準板2
6の直下に移動し、光源28a,28bはこの白色基準
板26を照射し、光源ユニット14、ミラーユニット1
6、結像光学系18を通過した光がCCD20に入射
し、CCD20はその光量に応じた電圧を出力する。こ
のCCD20で読み取られた出力電圧は信号処理部60
を通して制御装置44に伝送され、CPU62によって
ROM64やRAM66などのメモリから読み出された
予め設定された読取光量に対応する電圧と比較され、所
定の読取光量すなわちCCD20の出力が所定の一定電
圧となるように、絞り機構24の駆動モータ40の回転
量(付与すべきパルス数)が算出される。
【0035】次に、こうして算出されたパルス数が駆動
モータ40に付与され、駆動モータ40は所定量回転さ
れ、歯車39、38を介して絞り36のリング状歯車3
7が回転され、CCD20の出力が一定電圧値となる所
定の絞り量(値)に調整される。これらの絞り値、この
通常読取においては開放(全開)から所要読取光量が得
られる絞り値は、例えばF4.5からF8まで調整する
ことができる。
【0036】この後、図示しない押圧ボタン等により読
取開始が入力されると、光源ユニット14は原稿台12
の端部に移動し、原稿Gを走査し、前述のモアレ防止読
取と同様にその画像情報が読み取られる。
【0037】通常読取においては、たとえ光源光量のば
らつきや経時変化があっても、絞り機構を随時可変とし
て調整することにより、常に必要かつ十分な光量がCC
D等の固体撮像素子に入射するので、こうして読み取ら
れた画像情報は、常にS/Nの良い良好な画像とするこ
とができる。
【0038】以上の実施例においては、モアレ防止読取
において、モアレ防止用フィルタ部材22を1枚用いて
いるけれども、本発明はこれに限定されず、図3に示す
本発明の第2の態様の画像読取装置のように複数枚のフ
ィルタ部材23a,23b,23c,23dを用いるも
のであってもよい。これら複数枚のフィルタ部材23a
〜23dを、原稿の網点などの規則的なパターンのサイ
ズに応じて切り換えて使用し、生じさせるぼけの量を変
えることでモアレの発生の防止効果を向上させることが
できる。この時、このモアレ防止効果を光源光量のばら
つきや経時変化が生じた場合にも十分に達成するため
に、CCD20への入射光量に応じて絞り位置を変え、
それに応じて挿入するモアレ防止用フィルタ部材23a
〜23dを選択して使用し、ボケ量同等にすることもで
きる。例えば、モアレ防止用フィルタ部材23a〜23
dとして用いるガラス板の肉厚をそれぞれ1.8mm、
2.1mm、2.4mm、2.6mmとし、絞り値の調
整量をF8〜F4.5とする時、その組み合わせの一例
としては以下のようにすることができる。
【0039】以上に説明した実施例では、モアレ防止の
ために光路長を変化させ、デフォーカス状態として読取
画像をぼかすモアレ防止用光路長変化手段として、モア
レ防止フィルタ部材22,23a〜23dを用いたが、
本発明はこれに限定されず、結像レンズ34を移動して
もよいし、原稿Gと原稿台12との間に透明な介在物を
挿入するなど原稿Gと結像レンズ34との間の距離をず
らしてもよいし、さらに、読取手段であるCCD20を
移動させるように構成してもよい。また、モアレ防止用
フィルタ部材を光路L内に挿入する位置は、結像レンズ
34とCCD20との間に限定されず、光路L内であれ
ばいずれでもよい。
【0040】また、上述の例では、絞り36は結像レン
ズ34に組み込まれているが、本発明はこれに限定され
ず、読取光路L内であればいずれに配置してもよいし、
絞り36も、開口絞りであれば従来公知のものを用いる
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の態
様によれば、通常読取の場合には、読取手段への到達光
量が常に一定値となるため、光量変化があっても常にS
/N比の良好な画像が得られるとともに、モアレ防止読
取の場合も、常に絞り値を一定値とすることにより、光
量変化があっても、常にボケ量を同じとし、同等のモア
レ防止効果が加えられた、良好な画像が得られる。ま
た、色フィルタを用いた場合にも色フィルタの違いによ
るボケ量の変化を低減し、同等のモアレ防止効果を得る
ことができる。
【0042】また、本発明の第2の態様によれば、上記
効果に加え、読取手段への入射光量に応じて絞り値を変
え、これに応じてモアレ防止用光路長変化手段の光路長
変化量を適切なものに変えるので、読取画像のS/N比
の劣化を少なくするとともに、同等のボケ量とし、モア
レ防止効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の一実施例の概略
構成図である。
【図2】 図1に示す画像読取装置を構成する絞り機構
およびモアレ防止用フィルタ部材の駆動機構の説明斜視
図である。
【図3】 本発明に係る画像読取装置の別の実施例の要
部説明図である。
【図4】 画像読取装置において読取光路中にモアレ防
止用フィルタ部材を挿入した場合のモアレ防止効果を示
すグラフである。
【図5】 画像読取装置において読取光路中にモアレ防
止用フィルタ部材および色フィルタを挿入した場合のモ
アレ防止効果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 画像読取装置 12 原稿台 14 光源ユニット 16 ミラーユニット 18 結像光学系 20 固体撮像素子(CCD) 22,23a,23b,23c,23d モアレ防止
用フィルタ部材 24 絞り機構 26 白色基準板 34 結像レンズ 36 絞り 37,38,39 歯車 40 駆動モータ 44 制御回路 46 枠体 48 駆動装置 50 連結棒 52 クランク 54 駆動モータ 56G,56R,56B 色分解フィルタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読取原稿に担持された画像情報を含む光を
    結像させるための結像光学系と、 この結像光学系により結像された光に含まれる画像情報
    を光電的に読み取る読取手段と、 この読取手段に入射する結像光の光量を調整する絞り機
    構と、 前記読取原稿と読取手段との間に配置されるモアレ防止
    用光路長変化手段と、 通常読取の際は、読取手段に到達する結像光の光量が必
    要十分で一定となるように前記絞り機構を調整し、モア
    レ防止読取の際は、前記モアレ防止用光路長変化手段を
    読取光路に作用させるとともに、読取手段に到達する結
    像光の光量の変化によらず一定の絞り値となるように絞
    り機構を設定する読取制御手段とを備えることを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記絞り機構は、読取原稿のモアレ防止読
    取時において、通常読取時の最小絞り値に設定される請
    求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】読取原稿に担持された画像情報を含む光を
    結像させるための結像光学系と、 この結像光学系により結像された光に含まれる画像情報
    を光電的に読み取る読取手段と、 この読取手段に入射する結像光の光量を調整する絞り機
    構と、 前記読取原稿と読取手段との間に配置され、多段階に光
    路長を変化させるモアレ防止用光路長変化手段と、 モアレ防止読取の際は読取手段に到達する結像光の光量
    が必要十分で一定となるように前記絞り機構を調整する
    とともに前記モアレ防止用光路長変化手段を読取光路に
    作用させ、前記絞り機構の調整量に応じて光路長の変化
    量を切り換える読取制御手段とを備えることを特徴とす
    る画像読取装置。
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