JPH11979A - 防汚性を有する複合フィルム - Google Patents
防汚性を有する複合フィルムInfo
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- JPH11979A JPH11979A JP17291397A JP17291397A JPH11979A JP H11979 A JPH11979 A JP H11979A JP 17291397 A JP17291397 A JP 17291397A JP 17291397 A JP17291397 A JP 17291397A JP H11979 A JPH11979 A JP H11979A
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Abstract
工性と熱圧着性とに優れた壁装材用フィルムを提供する
こと。またそれを使ってなる壁装材を提供すること。 【解決手段】フィルムを、防汚層とガラス転移点が35
〜100℃の非晶性ポリエステル樹脂層の少なくとも二
層からなる複合フィルムとする。そしてこの複合フィル
ムとポリ塩化ビニル基材とを熱圧着することにより、壁
装材を得る。
Description
加工性に優れた壁装材に関する。
て、諸物性に優れ、成形加工性もよく、安価であるとい
う理由からポリ塩化ビニルが多用されている。しかしポ
リ塩化ビニルは汚れやすく、また一度汚れるとその汚れ
が落ちにくいという問題があった。またポリ塩化ビニル
は一般に可塑剤が配合されているため、その可塑剤が表
面にブリードして汚れるという問題もあった。
ビニルの表面にフィルムを貼り合わせることが検討され
てきた。例えば、特開平7−232415号公報、特開
平7−290667号公報などがある。一方、フィルム
に要求される特性としては、防汚性、可塑剤のブリード
防止性の他に、エンボス加工性も強く要求されている。
何故なら、壁紙や化粧シートの商品価値としてその意匠
性が大きなウェートを持ち、意匠性はエンボス加工性に
大きく依存しているからである。エンボス加工性につい
ても種々検討されてきたが、防汚性、可塑剤のブリード
防止性とエンボス加工性の両方を顧客に充分満足させる
ものはいまだ得られていなかった。
する課題の一つは、防汚性、可塑剤のブリード防止性と
エンボス加工性の両方を兼ね備えたフィルムを提供する
ことにある。さらにはポリ塩化ビニル基材との熱圧着性
にも優れたフィルムを提供することにある。
防汚性、可塑剤のブリード防止性とエンボス加工性の両
方を兼ね備えたフィルムと無地または印刷が施されたポ
リ塩化ビニル基材(以下単にポリ塩化ビニル基材と呼
ぶ)とが一体化された積層体を提供することにある。
有する複合フィルムを提供することにある。
めの手段として本発明は、防汚層とガラス転移点が35
〜100℃の非晶性ポリエステル樹脂層の少なくとも二
層からなる複合フィルムであることを特徴とする。そし
て防汚層とガラス転移点が35〜100℃の非晶性ポリ
エステル樹脂層の少なくとも二層からなる複合フィルム
が、ポリ塩化ビニル基材の少なくとも片面に熱圧着によ
り一体化された積層体であることを特徴とする。
晶性ポリエステル樹脂層、または結晶性ポリプロピレン
樹脂層であることを特徴とする。
する。
ード防止性とエンボス加工性と熱圧着性の3つの特性を
併せ持つフィルムに関するものである。フィルムの構成
を、防汚層とガラス転移点が35〜100℃の非晶性ポ
リエステル樹脂層の少なくとも二層からなる複合フィル
ムとすることにより、防汚性、可塑剤のブリード防止性
とエンボス加工性と熱圧着性の3つの特性を併せ持つフ
ィルムが得られる。
えば、ポリプロピレン層、ポリエチレン層、ポリエステ
ル層、フッ素系樹脂層等、防汚性に優れる層であればよ
い。ポリエステル層の場合はより高融点のものが性能的
に好ましい。防汚層は無延伸であっても延伸したもので
あってもよいが、エンボス加工性からは無延伸のものが
より望ましい。
い。素材の性能、価格にもよるが、厚さが厚くなると防
汚層にかかるコストが高くなるだけでなく、エンボス加
工性を付与するため後述する非晶性ポリエステルの厚さ
も厚くする必要があるのでさらにコストが高くなる。こ
れらを考慮して厚さを決めればよく、通常1〜100ミ
クロン程度が望ましい。
種の機能剤を配合してもよく、あるいは防汚性を損なわ
ない範囲内で防汚層の表面に各種の機能剤を点在させて
もよい。また防汚層の表面は平滑であっても、艶消し状
であってもよい。
は、ガラス転移点が35〜100℃の非晶性ポリエステ
ル樹脂層である。このような特定のポリエステル樹脂層
を設けることにより、ポリ塩化ビニル基材と熱圧着によ
り強固に接着するだけでなく、エンボス加工性に優れた
複合フィルムを得ることができる。即ち、このポリエス
テル樹脂層はエンボス加工性に非常に優れるため、防汚
層がたとえエンボス性に欠けるものであってもこのポリ
エステル樹脂層にひきつられ、結果として防汚層を含む
複合フィルムもエンボス加工性に優れたフィルムとなる
のである。従って従来、防汚性に優れるがエンボス加工
性に欠けるために良好な製品とならなかったポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル等の樹脂が防汚層と
して有効に使えるようになったのである。
が低くなるとフィルムの熱安定性が悪くなる傾向にあ
り、ガラス転移点が高くなるとポリ塩化ビニル基材との
熱圧着性能が悪くなる傾向にある。従って、ガラス転移
点は35〜100℃、好ましくは50〜95℃、さらに
好ましくは65〜90℃の範囲にあるものが望ましい。
望ましい。何故なら結晶性ポリエステル樹脂はポリ塩化
ビニル基材との熱圧着性能に劣るからである。ここでい
う非晶性とは、原料ペレットまたはフィルムを一旦加熱
溶融させた後徐冷したものが非晶性であるという、樹脂
本来が持つ性質をいう。
4dl/g以上、好ましくは0.5dl/g以上、さら
に好ましくは0.6dl/g以上であることが望まし
い。何故なら0.4dl/g未満ではフィルム強度が弱
くなる傾向にあるため、ポリ塩化ビニル基材との接着力
も弱くなる傾向にあるからである。
カルボン酸成分としてテレフタル酸、テレフタル酸以外
に必要ならば他のジカルボン酸成分としてイソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニレンジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、
シュウ酸等の脂肪族ジカルボン酸、及びそれらの誘導体
を用い、ジオール成分としてエチレングリコール、エチ
レングリコール以外に必要ならば他のジオール成分とし
てブタンジオール等のアルキレングリコール、シクロヘ
キサンジメタノール等の脂環式ジオール、キシリレング
リコール等の芳香族ジオール、及びそれらの誘導体を用
いることにより製造できる。
クロン以上で且つ防汚層の厚さの0.1倍以上、好まし
くは0.2倍以上、さらに好ましくは0.3倍以上ある
のが望ましい。1ミクロン未満ではポリ塩化ビニル基材
との充分な接着強度が得にくい傾向にあり、後述するよ
うな可塑剤のブリード防止性も小さくなる。また防汚層
の厚さの0.1倍未満では防汚層へのエンボス加工性の
付与が充分でない傾向にある。厚さの上限は特にはなく
コスト等を考慮して決めればよいが、通常100ミクロ
ン程度が望ましい。
は、前記したポリ塩化ビニル基材との熱圧着性能と防汚
層へのエンボス加工性の付与以外に、可塑剤のブリード
防止性もある。このような3つの作用があるものは従来
無かった。可塑剤のブリード防止性に優れるのは、有機
溶剤系ポリエステル接着剤に比べ高分子量だからであ
り、このため防汚層の厚さを薄くしてもよいという利点
を有す。
損なわない範囲内で、目的に応じ、例えば結晶性ポリエ
ステル樹脂やその他の樹脂、あるいは難燃剤、無機微粒
子等各種添加剤を配合してもよい。
ても延伸したものであってもよいが、熱安定性の点から
は無延伸であるほうがより望ましい。また非晶性ポリエ
ステル樹脂層表面にはコロナ放電処理等公知の表面処理
を施してもよい。
合化する方法は公知のいかなる方法を用いてもよい。例
えば、延伸もしくは無延伸の防汚層を製膜しその上に非
晶性ポリエステル樹脂を押出しラミする方法、延伸もし
くは無延伸の非晶性ポリエステル樹脂層を製膜しその上
に防汚層を押出しラミする方法、あるいは、防汚層と非
晶性ポリエステル樹脂層とを共押出し製膜しそのままも
しくは共延伸して得る方法等が例示できる。なかでも、
防汚層のエンボス加工性、非晶性ポリエステル層の熱安
定性の点からは、防汚層と非晶性ポリエステル樹脂層と
が共に無延伸層となる複合化の方法がより望ましい。
には、目的に応じ、例えば接着性樹脂層やその他の層を
一層以上設けてもよい。
ビニル基材以外に、例えば紙や木材等あるいはそれらに
用いられる印刷インキとも熱圧着性能がよいので、複合
フィルムはそれらの防汚用としても使用可能である。
防汚性、可塑剤のブリード防止性とエンボス加工性と熱
圧着性の3つの特性を併せ持つ複合フィルムとポリ塩化
ビニル基材とが一体化された積層体に関するものであ
る。複合フィルムは前記した防汚層と非晶性ポリエステ
ル樹脂層の少なくとも二層からなる複合フィルムであ
り、ポリ塩化ビニル基材は前記した無地または印刷が施
されたポリ塩化ビニル基材である。本発明でいうポリ塩
化ビニル基材とはポリ塩化ビニル、または酢酸ビニルや
アクリル酸エステル等塩化ビニルと共重合可能なモノマ
ーとの共重合体、またはそれらの混合物からなる基材を
いう。ポリ塩化ビニル基材は無発泡体であっても発泡体
であってもよい。さらに前記積層体を作成した後にポリ
塩化ビニル基材を発泡させてもよい。
刷インキとしては通常用いられるインキでよい。例えば
アクリル系、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、塩素化
ポリオレフィン、セルロース系、ウレタン系等の樹脂に
顔料染料等の着色剤、分散剤、溶剤等を適宜混合し溶解
させたものが例示できる。
積層体を得る方法として本発明は、熱圧着による方法を
採る。熱圧着条件としては例えば、速度3〜70 m/
分で、圧力3〜60 Kg/cm2 、温度100〜2
00℃が例示できる。熱圧着と同時にエンボス加工して
もよいし、後工程でエンボス加工してもよい。またエン
ボス加工が不必要なら、しなくてもよい。
ル基材とは接着力が1.5Kg/cm以上の強固に一体
化するだけでなく、従来のいわゆるドライラミと呼ばれ
る積層方法では必要とされた有機溶剤を用いないので、
有機溶剤に起因する弊害、即ち、火災の危険性、作業者
の健康面への影響、資源の浪費等の問題が解決できる。
るものである。防汚層を、融点が250℃以上の結晶性
ポリエステル樹脂層とすることにより、防汚性、可塑剤
のブリード防止性が共に優れた複合フィルム及び積層体
が得られる。融点が250℃未満のものでは防汚性が充
分ではなく、また非晶性のものも防汚性が充分ではな
い。ここでいう結晶性とは、原料ペレットまたはフィル
ムを一旦加熱溶融させた後徐冷したものが結晶性である
という、樹脂本来が持つ性質をいう。
4dl/g以上、好ましくは0.5dl/g以上、さら
に好ましくは0.6dl/g以上であることが望まし
い。何故なら0.4dl/g未満では油性の汚れに対す
る防汚性が悪くなる傾向にあるからである。
カルボン酸成分としてテレフタル酸、テレフタル酸以外
に必要ならば他のジカルボン酸成分としてイソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニレンジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、
シュウ酸等の脂肪族ジカルボン酸、及びそれらの誘導体
を用い、ジオール成分としてエチレングリコール、エチ
レングリコール以外に必要ならば他のジオール成分とし
てブタンジオール等のアルキレングリコール、シクロヘ
キサンジメタノール等の脂環式ジオール、キシリレング
リコール等の芳香族ジオール、及びそれらの誘導体を用
いることにより製造できる。
損なわない範囲内で、目的に応じ、例えばそれより融点
の低い結晶性ポリエステル樹脂、非晶性ポリエステル樹
脂、あるいはその他の樹脂等を配合してもよい。
るものである。防汚層を結晶性ポリプロピレン樹脂層と
することにより、防汚性、可塑剤のブリード防止性に優
れた複合フィルム及び積層体が得られる。結晶性ポリプ
ロピレン樹脂としては例えばホモのポリプロピレン樹
脂、エチレンとプロピレンとのブロック共重合体、エチ
レン等共重合可能な1種以上のモノマーとプロピレンと
の共重合体が例示できる。非晶性のポリプロピレンでは
油性の汚れに対する防汚性が充分でない。ここでいう結
晶性とは、原料ペレットまたはフィルムを一旦加熱溶融
させた後徐冷したものが結晶性であるという、樹脂本来
が持つ性質をいう。
る。
及び評価方法は次の通りである。
は、島津製作所製のDSC−50を用いて、JIS K
7121に準じて測定した。
非晶性、結晶性は、以下の方法により判別した。即ち、
島津製作所製のDSCー50を用いて、試料を昇温速度
10℃/分で30℃から、ポリエステル樹脂の場合は2
80℃までポリプロピレン樹脂の場合は200℃まで昇
温し、次いで降温速度10℃/分で30℃まで冷却す
る。そして再度上記条件で昇温したときに融解ピークが
現れないものを非晶性、融解ピークが現れたものを結晶
性とした。
有粘度は、フェノール/1,1,2,2ーテトラクロル
エタン(1:1重量比)混合溶媒に溶解し(濃度0.5
g/100ml)、(株)柴山科学器械製作所製のSS
ー600−L1毛細管粘度自動測定装置を用いて測定し
た。
は、180度剥離で、JIS K6732に準じて測定
し、1.5Kg/cm以上あるものを◎、1.5Kg/
cm未満〜1.0Kg/cm以上のものを○、1.0K
g/cm未満〜0.5Kg/cm以上のものを△、0.
5Kg/cm未満のものを×とした。
の積層体を目視し、エンボスによる凹凸が積層体の表面
に充分賦形されているものを◎、賦形されているものを
○、やや賦形されているものを△、賦形されていないも
のを×とした。
ックインキで汚染し、25℃で1週間放置後、ベンジン
及びエタノールでふき取り、汚れが全く残らないものを
◎(5級)、ほとんど残らないものを○(4級)、やや
残るものを△(3級)、かなり残るものを×(2級)、
濃く残るものを××(1級)とした。
層の材質性能評価と積層体のブリード防止性の2つにつ
いて行った。即ち防汚層の材質性能評価としては、厚さ
100ミクロン、10cm×10cmのフィルムを30
0mlのジオクチルフタレート(DOP)に30℃で1
週間浸漬した後のDOPの吸収量を測定し、吸収量が
0.5mg未満のものを◎、0.5mg以上〜1mg未
満のものを○、1mg以上〜5mg未満のものを△、5
mg以上のものを×とした。また積層体のブリード防止
性の評価は、積層体を3Kg/cm2 の荷重をかけて
70℃で24時間放置後、防汚層表面のDOPによるベ
タツキの状態を官能評価をし、ベタツキが全くないもの
を◎、ほとんどないものを○、ややあるものを△、ひど
いものを×とした。
カルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分が
エチレングリコールである結晶性ポリエステル樹脂(融
点が254℃、固有粘度が0.78dl/g)と、ジカ
ルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分がエ
チレングリコールとシクロヘキサンジメタノールである
非晶性ポリエステル樹脂(ガラス転移点が82℃、固有
粘度が0.75dl/g)とを各々溶融し、275℃の
Tダイスから共押出しし冷却固化して厚さ40ミクロン
の無延伸の複合フィルムを得た(結晶性ポリエステル樹
脂層が30ミクロン、非晶性ポリエステル樹脂層が10
ミクロン)。
レート(DOP)を35重量部含有する厚さ100ミク
ロンのポリ塩化ビニルシートと実施例1で得た複合フィ
ルムとを、非晶性ポリエステル樹脂層とポリ塩化ビニル
シートとが接するようにして、温度120℃、圧力10
Kg/cm2 で熱圧着し、続いてエンボスロール、1
30℃、5Kg/cm2 でエンボス加工をして、エン
ボス模様のついた積層体を得た。この積層体は、表1に
示したように、接着力、エンボス加工性、防汚性、可塑
剤のブリード防止性共に優れた積層体であった。
ビニルシートの表面に、塩酢ビーアクリル系樹脂に顔料
を分散したインキで図柄印刷し、このシートと実施例1
で得た複合フィルムとを、図柄印刷面と非晶性ポリエス
テル樹脂層とが接するようにして、実施例2と同様にし
てエンボス模様のついた積層体を得た。この積層体は、
表1に示したように、接着力、エンボス加工性、防汚
性、可塑剤のブリード防止性共に優れた積層体であっ
た。
リエステル樹脂を275℃のTダイスから押出しし冷却
固化して厚さ40ミクロンの無延伸の単層フィルムを得
た。このフィルムを用いて、実施例2、3と同様にして
積層体を得た。この積層体は、表1に示したように、接
着力が非常に弱く、エンボス加工性も悪く、実用に供せ
られないものであった。そのため防汚性、可塑剤のブリ
ード防止性の評価は行わなかった。
リエステル樹脂を260℃のTダイスから押出しし冷却
固化して厚さ40ミクロンの無延伸の単層フィルムを得
た。このフィルムを用いて、実施例2、3と同様にして
積層体を得た。この積層体は、表1に示したように、可
塑剤のブリード防止性は良かったが、防汚性が悪かっ
た。
て、ジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール
成分がエチレングリコールとジエチレングリコールであ
る結晶性ポリエステル樹脂(融点が233℃、固有粘度
が0.77dl/g)を用いた以外、実施例1と同様に
して厚さ40ミクロンの無延伸の複合フィルムを得た。
このフィルムを用いて、実施例2、3と同様にして積層
体を得た。この積層体は、表1に示したように、防汚性
が不充分であった。
リエステル樹脂を275℃のTダイスから押出しし冷却
固化して厚さ200ミクロンの未延伸シートを製膜し
た。次いでこのシートをロール延伸機により85℃で縦
方向に3.5倍延伸し、テンターにより90℃で横方向
に4.0倍延伸し、220℃で熱固定した後、片面をコ
ロナ放電処理をして厚さ15ミクロンの逐次2軸延伸フ
ィルムを得た。次いで、このフィルムのコロナ放電処理
面上に、ジカルボン酸成分がテレフタル酸とイソフタル
酸とアジピン酸であり、ジオール成分がエチレングリコ
ールとシクロヘキサンジメタノールである非晶性ポリエ
ステル樹脂(ガラス転移点が70℃、固有粘度が0.7
8)を厚さが20ミクロンになるように260℃で押出
しラミし、厚さ35ミクロンの複合フィルムを得た。こ
の複合フィルムを用いて、実施例2、3と同様にして積
層体を得た。この積層体は、表1に示したように、各項
目共に優れた積層体であった。
ステル樹脂からなる2軸延伸フィルムと、実施例2で使
用した無地のポリ塩化ビニルシート及び実施例3で使用
した図柄印刷をしたポリ塩化ビニルシートとを、各々ポ
リエステル系接着剤(大日本インキ化学工業(株)製
ディックドライLX−75Aと硬化剤KWー40を5:
1で混合)を用いてドライラミした後、エンボスロー
ル、130℃、5Kg/cm2 でエンボス加工をし
た。この積層体は、表1に示したように、エンボスによ
る凹凸がほとんど賦形されていなかった。また接着力も
充分あるとは言い難いものであった。
晶性ホモポリプロピレン樹脂(密度が0.91、MFR
が9.0)と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂と
実施例1で使用した非晶性ポリエステル樹脂とを各々溶
融し、この順序で複合化するように250℃のTダイス
から共押出しし冷却固化して厚さ22ミクロンの無延伸
の3層複合フィルムを得た(ホモポリプロピレン樹脂層
が10ミクロン、酸変性ポリプロピレン樹脂層が2ミク
ロン、非晶性ポリエステル樹脂層が10ミクロン)。こ
のフィルムを用いて、別途用意した発泡ポリ塩化ビニル
シートの無地品及び塩酢ビーアクリル系インキを使用し
た印刷品(各々、DOP30重量部含有、発泡倍率4
倍、厚さ250ミクロン)と、非晶性ポリエステル樹脂
層が発泡シートと接するようにして、温度125℃、圧
力10Kg/cm2 で熱圧着と同時にエンボス加工を
して、エンボス模様のついた積層体を得た。この積層体
は、表1に示したように、各項目共に優れた積層体であ
った。
脂の代わりにエチレンープロピレンラバー(密度が0.
88、MFRが10.0)を用いた以外、実施例5と同
様にして積層体を得た。この積層体は、表1に示したよ
うに、防汚性が悪かった。
モポリプロピレン樹脂を250℃のTダイスから押出し
し冷却固化した後、片面をコロナ放電処理をして、厚さ
19ミクロンの無延伸の単層フィルムを得た。このフィ
ルムと実施例5で使用した発泡ポリ塩化ビニルシートと
を、フィルムのコロナ処理面と発泡シートとが接するよ
うにして、各々ポリエーテルウレタン系接着剤(大日本
インキ化学工業(株)製 ディックドライLX−783
A、硬化剤KAー80を2:1で混合)を用いてドライ
ラミした後、エンボスロール、125℃、10Kg/c
m2 でエンボス加工をした。 この積層体は、表1に
示したように、エンボスによる凹凸の賦形が不充分であ
り、可塑剤のブリード防止性も不十分であった。また接
着力も充分あるとは言い難いものであった。
リエステル樹脂、非晶性ポリエステル樹脂、実施例4で
使用した非晶性ポリエステル樹脂、実施例5で使用した
結晶性ホモポリプロピレン樹脂、酸変性ポリプロピレン
樹脂、比較例5で使用したエチレンープロピレンラバー
を用いて、各々100ミクロンの無延伸シートを作成
し、DOPの吸収量を測定した。結果を表2に示す。こ
の表から判るように、非晶性ポリエステル樹脂は良好な
DOPの吸収性を示した。このため、結晶性ホモポリプ
ロピレン樹脂と酸変性ポリプロピレン樹脂はDOPの吸
収性が悪いにもかかわらず、実施例5の積層体が良好な
可塑剤のブリード防止性を示したと考えられる。
規程に基ずいて、実施例2、実施例3、実施例4及び実
施例5で得た積層体(ポリ塩化ビニルシートは無地と図
柄印刷したものの両方)の防汚性の評価を行った。結果
はいずれの汚れに対しても5級(汚れが残らない)で、
非常に優れていた。なおこの評価方法は、水性サインペ
ン(ペンテル 黒)、クレヨン(サクラ 太巻きの
赤)、コーヒー(ネスカフェ ゴールドブレンド)、醤
油(キッコウマン濃い口)の4種類の汚れを付着させ、
24時間後、ママレモンの原液を紙または布に含ませて
拭き取り、次いで水を紙または布に含ませて拭き取り、
目視にて、5級(汚れが残らない)、4級(ほとんど汚
れが残らない)、3級(やや汚れが残る)、2級(かな
り汚れが残る)、1級(汚れが濃く残る)と評価するも
のである。
うな形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏
す。フィルムの構成を、防汚層とガラス転移点が35〜
100℃の非晶性ポリエステル樹脂層の少なくとも二層
からなる複合フィルムとすることにより、防汚性、可塑
剤のブリード防止性とエンボス加工性と熱圧着性の3つ
の特性を併せ持つ、優れた壁装材用フィルムが得られ
る。
ス加工性と熱圧着性の3つの特性を併せ持つ複合フィル
ムと、ポリ塩化ビニル基材とを、有機溶剤を用いずに熱
圧着にて一体化することにより、有機溶剤に起因する各
種の弊害が解決でき、意匠性に富んだ優れた壁装材が得
られる。
リエステル樹脂層、または結晶性ポリプロピレン樹脂層
とすることにより、優れた壁装材用フィルム及び優れた
壁装材が得られる。
加工性に優れた壁装材に関する。
て、諸物性に優れ、成形加工性もよく、安価であるとい
う理由からポリ塩化ビニルが多用されている。しかしポ
リ塩化ビニルは汚れやすく、また一度汚れるとその汚れ
が落ちにくいという問題があった。またポリ塩化ビニル
は一般に可塑剤が配合されているため、その可塑剤が表
面にブリードして汚れるという問題もあった。
ビニルの表面にフィルムを貼り合わせることが検討され
てきた。例えば、特開平7−232415号公報、特開
平7−290667号公報などがある。一方、フィルム
に要求される特性としては、防汚性、可塑剤のブリード
防止性の他に、エンボス加工性も強く要求されている。
何故なら、壁紙や化粧シートの商品価値としてその意匠
性が大きなウェートを持ち、意匠性はエンボス加工性に
大きく依存しているからである。エンボス加工性につい
ても種々検討されてきたが、防汚性、可塑剤のブリード
防止性とエンボス加工性の両方を顧客に充分満足させる
ものはいまだ得られていなかった。
する課題の一つは、防汚性、可塑剤のブリード防止性と
エンボス加工性の両方を兼ね備えたフィルムを提供する
ことにある。さらにはポリ塩化ビニル基材との熱圧着性
にも優れたフィルムを提供することにある。
防汚性、可塑剤のブリード防止性とエンボス加工性の両
方を兼ね備えたフィルムと無地または印刷が施されたポ
リ塩化ビニル基材(以下単にポリ塩化ビニル基材と呼
ぶ)とが一体化された積層体を提供することにある。
有する複合フィルムを提供することにある。
めの手段として本発明は、防汚層とガラス転移点が35
〜100℃の非晶性ポリエステル樹脂層の少なくとも二
層からなる複合フィルムであることを特徴とする。そし
て防汚層とガラス転移点が35〜100℃の非晶性ポリ
エステル樹脂層の少なくとも二層からなる複合フィルム
が、ポリ塩化ビニル基材の少なくとも片面に熱圧着によ
り一体化された積層体であることを特徴とする。
晶性ポリエステル樹脂層、または結晶性ポリプロピレン
樹脂層であることを特徴とする。
する。
ード防止性とエンボス加工性と熱圧着性の3つの特性を
併せ持つフィルムに関するものである。フィルムの構成
を、防汚層とガラス転移点が35〜100℃の非晶性ポ
リエステル樹脂層の少なくとも二層からなる複合フィル
ムとすることにより、防汚性、可塑剤のブリード防止性
とエンボス加工性と熱圧着性の3つの特性を併せ持つフ
ィルムが得られる。
えば、ポリプロピレン層、ポリエチレン層、ポリエステ
ル層、フッ素系樹脂層等、防汚性に優れる層であればよ
い。ポリエステル層の場合はより高融点のものが性能的
に好ましい。防汚層は無延伸であっても延伸したもので
あってもよいが、エンボス加工性からは無延伸のものが
より望ましい。
い。素材の性能、価格にもよるが、厚さが厚くなると防
汚層にかかるコストが高くなるだけでなく、エンボス加
工性を付与するため後述する非晶性ポリエステルの厚さ
も厚くする必要があるのでさらにコストが高くなる。こ
れらを考慮して厚さを決めればよく、通常1〜100ミ
クロン程度が望ましい。
種の機能剤を配合してもよく、あるいは防汚性を損なわ
ない範囲内で防汚層の表面に各種の機能剤を点在させて
もよい。また防汚層の表面は平滑であっても、艶消し状
であってもよい。
は、ガラス転移点が35〜100℃の非晶性ポリエステ
ル樹脂層である。このような特定のポリエステル樹脂層
を設けることにより、ポリ塩化ビニル基材と熱圧着によ
り強固に接着するだけでなく、エンボス加工性に優れた
複合フィルムを得ることができる。即ち、このポリエス
テル樹脂層はエンボス加工性に非常に優れるため、防汚
層がたとえエンボス性に欠けるものであってもこのポリ
エステル樹脂層にひきつられ、結果として防汚層を含む
複合フィルムもエンボス加工性に優れたフィルムとなる
のである。従って従来、防汚性に優れるがエンボス加工
性に欠けるために良好な製品とならなかったポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル等の樹脂が防汚層と
して有効に使えるようになったのである。
が低くなるとフィルムの熱安定性が悪くなる傾向にあ
り、ガラス転移点が高くなるとポリ塩化ビニル基材との
熱圧着性能が悪くなる傾向にある。従って、ガラス転移
点は35〜100℃、好ましくは50〜95℃、さらに
好ましくは65〜90℃の範囲にあるものが望ましい。
望ましい。何故なら結晶性ポリエステル樹脂はポリ塩化
ビニル基材との熱圧着性能に劣るからである。ここでい
う非晶性とは、原料ペレットまたはフィルムを一旦加熱
溶融させた後徐冷したものが非晶性であるという、樹脂
本来が持つ性質をいう。
4dl/g以上、好ましくは0.5dl/g以上、さら
に好ましくは0.6dl/g以上であることが望まし
い。何故なら0.4dl/g未満ではフィルム強度が弱
くなる傾向にあるため、ポリ塩化ビニル基材との接着力
も弱くなる傾向にあるからである。
カルボン酸成分としてテレフタル酸、テレフタル酸以外
に必要ならば他のジカルボン酸成分としてイソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニレンジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、
シュウ酸等の脂肪族ジカルボン酸、及びそれらの誘導体
を用い、、ジオール成分としてエチレングリコール、エ
チレングリコール以外に必要ならば他のジオール成分と
してブタンジオール等のアルキレングリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール等の脂環式ジオール、キシリレン
グリコール等の芳香族ジオール、及びそれらの誘導体を
用いることにより製造できる。
クロン以上で且つ防汚層の厚さの0.1倍以上、好まし
くは0.2倍以上、さらに好ましくは0.3倍以上ある
のが望ましい。1ミクロン未満ではポリ塩化ビニル基材
との充分な接着強度が得にくい傾向にあり、後述するよ
うな可塑剤のブリード防止性も小さくなる。また防汚層
の厚さの0.1倍未満では防汚層へのエンボス加工性の
付与が充分でない傾向にある。厚さの上限は特にはなく
コスト等を考慮して決めればよいが、通常100ミクロ
ン程度が望ましい。
は、前記したポリ塩化ビニル基材との熱圧着性能と防汚
層へのエンボス加工性の付与以外に、可塑剤のブリード
防止性もある。このような3つの作用があるものは従来
無かった。可塑剤のブリード防止性に優れるのは、有機
溶剤系ポリエステル接着剤に比べ高分子量だからであ
り、このため防汚層の厚さを薄くしてもよいという利点
を有す。
損なわない範囲内で、目的に応じ、例えば結晶性ポリエ
ステル樹脂やその他の樹脂、あるいは難燃剤、無機微粒
子等各種添加剤を配合してもよい。
ても延伸したものであってもよいが、熱安定性の点から
は無延伸であるほうがより望ましい。また非晶性ポリエ
ステル樹脂層表面にはコロナ放電処理等公知の表面処理
を施してもよい。
合化する方法は公知のいかなる方法を用いてもよい。例
えば、延伸もしくは無延伸の防汚層を製膜しその上に非
晶性ポリエステル樹脂を押出しラミする方法、延伸もし
くは無延伸の非晶性ポリエステル樹脂層を製膜しその上
に防汚層を押出しラミする方法、あるいは、防汚層と非
晶性ポリエステル樹脂層とを共押出し製膜しそのままも
しくは共延伸して得る方法等が例示できる。なかでも、
防汚層のエンボス加工性、非晶性ポリエステル層の熱安
定性の点からは、防汚層と非晶性ポリエステル樹脂層と
が共に無延伸層となる複合化の方法がより望ましい。
には、目的に応じ、例えば接着性樹脂層やその他の層を
一層以上設けてもよい。
ビニル基材以外に、例えば紙や木材等あるいはそれらに
用いられる印刷インキとも熱圧着性能がよいので、複合
フィルムはそれらの防汚用としても使用可能である。
防汚性、可塑剤のブリード防止性とエンボス加工性と熱
圧着性の3つの特性を併せ持つ複合フィルムとポリ塩化
ビニル基材とが一体化された積層体に関するものであ
る。複合フィルムは前記した防汚層と非晶性ポリエステ
ル樹脂層の少なくとも二層からなる複合フィルムであ
り、ポリ塩化ビニル基材は前記した無地または印刷が施
されたポリ塩化ビニル基材である。本発明でいうポリ塩
化ビニル基材とはポリ塩化ビニル、または酢酸ビニルや
アクリル酸エステル等塩化ビニルと共重合可能なモノマ
ーとの共重合体、またはそれらの混合物からなる基材を
いう。ポリ塩化ビニル基材は無発泡体であっても発泡体
であってもよい。さらに前記積層体を作成した後にポリ
塩化ビニル基材を発泡させてもよい。
刷インキとしては通常用いられるインキでよい。例えば
アクリル系、塩化ビニル一酢酸ビニル共重合体、塩素化
ポリオレフィン、セルロース系、ウレタン系等の樹脂に
顔料染料等の着色剤、分散剤、溶剤等を適宜混合し溶解
させたものが例示できる。
積層体を得る方法として本発明は、熱圧着による方法を
採る。熱圧着条件としては例えば、速度3〜70m/分
で、圧力3〜60Kg/cm2 、温度100〜200
℃が例示できる。熱圧着と同時にエンボス加工してもよ
いし、後工程でエンボス加工してもよい。またエンボス
加工が不必要なら、しなくてもよい。
ル基材とは接着力が1.5Kg/cm以上の強固に一体
化するだけでなく、従来のいわゆるドライラミと呼ばれ
る積層方法では必要とされた有機溶剤を用いないので、
有機溶剤に起因する弊害、即ち、火災の危険性、作業者
の健康面への影響、資源の浪費等の問題が解決できる。
るものである。防汚層を、融点が250℃以上の結晶性
ポリエステル樹脂層とすることにより、防汚性、可塑剤
のブリード防止性が共に優れた複合フィルム及び積層体
が得られる。融点が250℃未満のものでは防汚性が充
分ではなく、また非晶性のものも防汚性が充分ではな
い。ここでいう結晶性とは、原料ペレットまたはフィル
ムを一旦加熱溶融させた後徐冷したものが結晶性である
という、樹脂本来が持つ性質をいう。
4dl/g以上、好ましくは0.5dl/g以上、さら
に好ましくは0.6dl/g以上であることが望まし
い。何故なら0.4dl/g未満では油性の汚れに対す
る防汚性が悪くなる傾向にあるからである。
カルボン酸成分としてテレフタル酸、テレフタル酸以外
に必要ならば他のジカルボン酸成分としてイソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニレンジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、
シュウ酸等の脂肪族ジカルボン酸、及びそれらの誘導体
を用い、ジオール成分としてエチレングリコール、エチ
レングリコール以外に必要ならば他のジオール成分とし
てブタンジオール等のアルキレングリコール、シクロヘ
キサンジメタノール等の脂環式ジオール、キシリレング
リコール等の芳香族ジオール、及びそれらの誘導体を用
いることにより製造できる。
損なわない範囲内で、目的に応じ、例えばそれより融点
の低い結晶性ポリエステル樹脂、非晶性ポリエステル樹
脂、あるいはその他の樹脂等を配合してもよい。
るものである。防汚層を結晶性ポリプロピレン樹脂層と
することにより、防汚性、可塑剤のブリード防止性に優
れた複合フィルム及び積層体が得られる。結晶性ポリプ
ロピレン樹脂としては例えばホモのポリプロピレン樹
脂、エチレンとプロピレンとのブロック共重合体、エチ
レン等共重合可能な1種以上のモノマーとプロピレンと
の共重合体が例示できる。非晶性のポリプロピレンでは
油性の汚れに対する防汚性が充分でない。ここでいう結
晶性とは、原料ペレットまたはフィルムを一旦加熱溶融
させた後徐冷したものが結晶性であるという、樹脂本来
が持つ性質をいう。
る。
及び評価方法は次の通りである。
は、島津製作所製のDSC−50を用いて、JIS K
7121に準じて測定した。
非晶性、結晶性は、以下の方法により判別した。即ち、
島津製作所製のDSC−50を用いて、試料を昇温速度
10℃/分で30℃から、ポリエステル樹脂の場合は2
80℃までポリプロピレン樹脂の場合は200℃まで昇
温し、次いで降温速度10℃/分で30℃まで冷却す
る。そして再度上記条件で昇温したときに融解ピークが
現れないものを非晶性、融解ピークが現れたものを結晶
性とした。
有粘度は、フェノール/1,1,2,2−テトラクロル
エタン(1:1重量比)混合溶媒に溶解し(濃度0.5
g/100ml)、(株)柴山科学器械製作所製のSS
−600−L1毛細管粘度自動測定装置を用いて測定し
た。
は、180度剥離で、JIS K6732に準じて測定
し、1.5Kg/cm以上あるものを◎、1.5Kg/
cm未満〜1.0Kg/cm以上のものを○、1.0K
g/cm未満〜0.5Kg/cm以上のものを△、0.
5Kg/cm未満のものを×とした。
の積層体を目視し、エンボスによる凹凸が積層体の表面
に充分賦形されているものを◎、賦形されているものを
○、やや賦形されているものを△、賦形されていないも
のを×とした。
ックインキで汚染し、25℃で1週間放置後、ベンジン
及びエタノールでふき取り、汚れが全く残らないものを
◎(5級)、ほとんど残らないものを〇(4級)、やや
残るものを△(3級)、かなり残るものを×(2級)、
濃く残るものを××(1級)とした。
層の材質性能評価と積層体のブリード防止性の2つにつ
いて行った。即ち防汚層の材質性能評価としては、厚さ
100ミクロン、10cm×10cmのフィルムを30
0mlのジオクチルフタレート(DOP)に30℃で1
週間浸漬した後のDOPの吸収量を測定し、吸収量が
0.5mg未満のものを◎、0.5mg以上〜1mg未
満のものを○、1mg以上〜5mg未満のものを△、5
mg以上のものを×とした。また積層体のブリード防止
性の評価は、積層体を3Kg/cm2 の荷重をかけて7
0℃で24時間放置後、防汚層表面のDOPによるベタ
ツキの状態を官能評価をし、ベタツキが全くないものを
◎、ほとんどないものを〇、ややあるものを△、ひどい
ものを×とした。
カルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分が
エチレングリコールである結晶性ポリエステル樹脂(融
点が254℃、固有粘度が0.78dl/g)と、ジカ
ルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール成分がエ
チレングリコールとシクロヘキサンジメタノールである
非晶性ポリエステル樹脂(ガラス転移点が82℃、固有
粘度が0.75dl/g)とを各々溶融し、275℃の
Tダイスから共押出しし冷却固化して厚さ40ミクロン
の無延伸の複合フィルムを得た(結晶性ポリエステル樹
脂層が30ミクロン、非晶性ポリエステル樹脂層が10
ミクロン)。
レート(DOP)を35重量部含有する厚さ100ミク
ロンのポリ塩化ビニルシートと実施例1で得た複合フィ
ルムとを、非晶性ポリエステル樹脂層とポリ塩化ビニル
シートとが接するようにして、温度120℃、圧力10
Kg/cm2 で熱圧着し、続いてエンボスロール、13
0℃、5Kg/cm2 でエンボス加工をして、エンボス
模様のついた積層体を得た。この積層体は、表1に示し
たように、接着力、エンボス加工性、防汚性、可塑剤の
ブリード防止性共に優れた積層体であった。
ビニルシートの表面に、塩酢ビーアクリル系樹脂に顔料
を分散したインキで図柄印刷し、このシートと実施例1
で得た複合フィルムとを、図柄印刷面と非晶性ポリエス
テル樹脂層とが接するようにして、実施例2と同様にし
てエンボス模様のついた積層体を得た。この積層体は、
表1に示したように、接着力、エンボス加工性、防汚
性、可塑剤のブリード防止性共に優れた積層体であっ
た。
リエステル樹脂を275℃のTダイスから押出しし冷却
固化して厚さ40ミクロンの無延伸の単層フィルムを得
た。このフィルムを用いて、実施例2、3と同様にして
積層体を得た。この積層体は、表1に示したように、接
着力が非常に弱く、エンボス加工性も悪く、実用に供せ
られないものであった。そのため防汚性、可塑剤のブリ
ード防止性の評価は行わなかった。
リエステル樹脂を260℃のTダイスから押出しし冷却
固化して厚さ40ミクロンの無延伸の単層フィルムを得
た。このフィルムを用いて、実施例2、3と同様にして
積層体を得た。この積層体は、表1に示したように、可
塑剤のブリード防止性は良かったが、防汚性が悪かっ
た。
て、ジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、ジオール
成分がエチレングリコールとジエチレングリコールであ
る結晶性ポリエステル樹脂(融点が233℃、固有粘度
が0.77dl/g)を用いた以外、実施例1と同様に
して厚さ40ミクロンの無延仲の複合フィルムを得た。
このフィルムを用いて、実施例2、3と同様にして積層
体を得た。この積層体は、表1に示したように、防汚性
が不充分であった。
リエステル樹脂を275℃のTダイスから押出しし冷却
固化して厚さ200ミクロンの未延伸シートを製膜し
た。次いでこのシートをロール延伸機により85℃で縦
方向に3.5倍延伸し、テンターにより90℃で横方向
に4.0倍延伸し、220℃で熱固定した後、片面をコ
ロナ放電処理をして厚さ15ミクロンの逐次2軸延伸フ
ィルムを得た。次いで、このフィルムのコロナ放電処理
面上に、ジカルボン酸成分がテレフタル酸とイソフタル
酸とアジピン酸であり、ジオール成分がエチレングリコ
ールとシクロヘキサンジメタノールである非晶性ポリエ
ステル樹脂(ガラス転移点が70℃、固有粘度が0.7
8)を厚さが20ミクロンになるように260℃で押出
しラミし、厚さ35ミクロンの複合フィルムを得た。こ
の複合フィルムを用いて、実施例2、3と同様にして積
層体を得た。この積層体は、表1に示したように、各項
目共に優れた積層体であった。
ステル樹脂からなる2軸延伸フィルムと、実施例2で使
用した無地のポリ塩化ビニルシート及び実施例3で使用
した図柄印刷をしたポリ塩化ビニルシートとを、各々ポ
リエステル系接着剤(大日本インキ化学工業(株)製
ディックドライLX−75Aと硬化剤KW−40を5:
1で混合)を用いてドライラミした後、エンボスロー
ル、130℃、5Kg/cm2 でエンボス加工をした。
この積層体は、表1に示したように、エンボスによる凹
凸がほとんど賦形されていなかった。また接着力も充分
あるとは言い難いものであった。
晶性ホモポリプロピレン樹脂(密度が0.91、MFR
が9.0)と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂と
実施例1で使用した非晶性ポリエステル樹脂とを各々溶
融し、この順序で複合化するように250℃のTダイス
から共押出しし冷却固化して厚さ22ミクロンの無延伸
の3層複合フィルムを得た(ホモポリプロピレン樹脂層
が10ミクロン、酸変性ポリプロピレン樹脂層が2ミク
ロン、非晶性ポリエステル樹脂層が10ミクロン)。こ
のフィルムを用いて、別途用意した発泡ポリ塩化ビニル
シートの無地品及び塩酢ビーアクリル系インキを使用し
た印刷品(各々、DOP30重量部含有、発泡倍率4
倍、厚さ250ミクロン)と、非晶性ポリエステル樹脂
層が発泡シートと接するようにして、温度125℃、圧
力10Kg/cm2 で熱圧着と同時にエンボス加工をし
て、エンボス模様のついた積層体を得た。この積層体
は、表1に示したように、各項目共に優れた積層体であ
った。
脂の代わりにエチレンープロピレンラバー(密度が0.
88、MFRが10.0)を用いた以外、実施例5と同
様にして積層体を得た。この積層体は、表1に示したよ
うに、防汚性が悪かった。
モポリプロピレン樹脂を250℃のTダイスから押出し
し冷却固化した後、片面をコロナ放電処理をして、厚さ
19ミクロンの無延伸の単層フィルムを得た。このフィ
ルムと実施例5で使用した発泡ポリ塩化ビニルシートと
を、フィルムのコロナ処理面と発泡シートとが接するよ
うにして、各々ポリエーテルウレタン系接着剤(大日本
インキ化学工業(株)製 ディックドライLX−783
A、硬化剤KA−80を2:1で混合)を用いてドライ
ラミした後、エンボスロール、125℃、10Kg/c
m2 でエンボス加工をした。この積層体は、表1に示し
たように、エンボスによる凹凸の賦形が不充分であり、
可塑剤のブリード防止性も不十分であった。また接着力
も充分あるとは言い難いものであった。
リエステル樹脂、非晶性ポリエステル樹脂、実施例4で
使用した非晶性ポリエステル樹脂、実施例5で使用した
結晶性ホモポリプロピレン樹脂、酸変性ポリプロビレン
樹脂、比較例5で使用したエチレンープロピレンラバー
を用いて、各々100ミクロンの無延伸シートを作成
し、DOPの吸収量を測定した。結果を表2に示す。こ
の表から判るように、非晶性ポリエステル樹脂は良好な
DOPの吸収性を示した。このため、結晶性ホモポリプ
ロピレン樹脂と酸変性ポリプロピレン樹脂はDOPの吸
収性が悪いにもかかわらず、実施例5の積層体が良好な
可塑剤のブリード防止性を示したと考えられる。
規程に基ずいて、実施例2、実施例3、実施例4及び実
施例5で得た積層体(ポリ塩化ビニルシートは無地と図
柄印刷したものの両方)の防汚性の評価を行った。結果
はいずれの汚れに対しても5級(汚れが残らない)で、
非常に優れていた。なおこの評価方法は、水性サインペ
ン(ペンテル 黒)、クレヨン(サクラ 太巻きの
赤)、コーヒー(ネスカフェ ゴールドブレンド)、醤
油(キッコウマン濃い口)の4種類の汚れを付着させ、
24時間後、ママレモンの原液を紙または布に含ませて
拭き取り、次いで水を紙または布に含ませて拭き取り、
目視にて、5級(汚れが残らない)、4級(ほとんど汚
れが残らない)、3級(やや汚れが残る)、2級(かな
り汚れが残る)、1級(汚れが濃く残る)と評価するも
のである。
うな形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏
す。フィルムの構成を、防汚層とガラス転移点が35〜
100℃の非晶性ポリエステル樹脂層の少なくとも二層
からなる複合フィルムとすることにより、防汚性、可塑
剤のブリード防止性とエンボス加工性と熱圧着性の3つ
の特性を併せ持つ、優れた壁装材用フィルムが得られ
る。
ス加工性と熱圧着性の3つの特性を併せ持つ複合フィル
ムと、ポリ塩化ビニル基材とを、有機溶剤を用いずに熱
圧着にて一体化することにより、有機溶剤に起因する各
種の弊害が解決でき、意匠性に富んだ優れた壁装材が得
られる。
リエステル樹脂層、または結晶性ポリプロピレン樹脂層
とすることにより、優れた壁装材用フィルム及び優れた
壁装材が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】防汚層とガラス転移点が35〜100℃の
非晶性ポリエステル樹脂層の少なくとも二層からなる複
合フィルム。 - 【請求項2】防汚層とガラス転移点が35〜100℃の
非晶性ポリエステル樹脂層の少なくとも二層からなる複
合フィルムが、無地または印刷が施されたポリ塩化ビニ
ル基材の少なくとも片面に熱圧着により一体化された積
層体。 - 【請求項3】防汚層が、融点が250℃以上の結晶性ポ
リエステル樹脂層である、請求項1に記載の複合フィル
ム、または請求項2に記載の積層体。 - 【請求項4】防汚層が結晶性ポリプロピレン樹脂層であ
る、請求項1に記載の複合フィルム、または請求項2に
記載の積層体。
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