JPH1052894A - 装飾被覆用フィルム - Google Patents

装飾被覆用フィルム

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JPH1052894A
JPH1052894A JP8212533A JP21253396A JPH1052894A JP H1052894 A JPH1052894 A JP H1052894A JP 8212533 A JP8212533 A JP 8212533A JP 21253396 A JP21253396 A JP 21253396A JP H1052894 A JPH1052894 A JP H1052894A
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JP
Japan
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weight
vinyl chloride
parts
chloride resin
coating film
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JP8212533A
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English (en)
Inventor
Takemoto Nakai
壮元 中井
Hirotaka Arai
博孝 荒井
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Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観及び耐候性が良好で押出ラミネート加工
に適し、かつ基材や成型品との密着性も優れた装飾被覆
用フイルムの提供。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂と該樹脂100重量部
あたり、可塑剤10〜50重量部、紫外線吸収剤0.1
〜3重量部、及び、酸化チタン5〜50重量部を含む塩
化ビニル系樹脂組成物からなる、厚さ50〜300μm
のフイルムを基材層とし、この基材層の片面に厚さ5〜
100μmの、塩素含有率15〜35重量%の塩素化ポ
リプロピレンからなるホットメルト接着剤層が形成され
てなる装飾被覆用フイルム。特定のポリエステル系可塑
剤を使用し、及び/またはハイドロタルサイトを含有さ
せると更に効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観・耐候性に優
れた装飾被覆用フィルムに関し、詳しくは、押出成形法
により製造される成形品の表面に押出ラミネートするこ
とにより装飾膜を形成することができる装飾被覆用フィ
ルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】押出成型品の表面に模様等の意匠を施す
ためには、マーキングフィルムのような装飾被覆用フィ
ルムを貼り付ける方法が一般的である。こうしたマーキ
ングフィルムをはじめとする装飾被覆用フィルムは、通
常、塩化ビニル系樹脂フィルムを基材として、その目的
に応じて基材表面に印刷を施した後、裏面に感圧型接着
剤層を形成し、更に接着剤層を保護するために離型紙を
貼り合わせた構成となっている。
【0003】しかしながら、このようなフィルムを成型
品に貼り付けるにあたっては、手間と技能とを要するた
め、施工コストが高くつく結果となっている。そこで、
押出成形と同時に被覆加工ができる押出ラミネート成形
法の採用が提案されているが、通常の接着剤では基材や
成型品との密着性が不十分であった。また、これらのフ
ィルムは曲面に追従するため適度な柔軟性も要求される
と同時に屋外での使用に対応するために耐候性が必要と
される。一般に、塩化ビニル系樹脂フィルムを基材とす
る装飾被覆用フィルムにおいては、柔軟性を付与するた
めに可塑剤が添加されるが、この可塑剤がブリードした
り移行することによって耐候性、接着力保持性、印刷イ
ンキ密着性、紫外線吸収剤保持性等の経時的な低下が発
生する例が多く見られた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】外観・耐候性が良好で
押出ラミネート加工に適した装飾被覆用フィルムの提
供。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の諸
点に関して鋭意検討を加えた結果、特定の組成の塩化ビ
ニル系樹脂フィルムを基材層とし、これに特定のホット
メルト接着剤層を形成させることにより、これらの問題
点が解決されることを見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明の要旨とするところは、塩化
ビニル系樹脂と該樹脂100重量部あたり、可塑剤10
〜50重量部、紫外線吸収剤0.1〜3重量部、及び酸
化チタン5〜50重量部を含む塩化ビニル系樹脂組成物
からなる、厚さ50〜300μmのフィルムを基材層と
し、この基材層の片面に厚さ5〜100μmの、塩素含
有率15〜35重量%の塩素化ポリプロピレンからなる
ホットメルト接着剤層が形成されてなる装飾被覆用フィ
ルム、に存している。
【0007】また、本発明の要旨は、可塑剤として数平
均分子量が1200〜3000のポリエステル系可塑剤
を用いる上記の装飾被覆用フィルム、及び塩化ビニル系
樹脂組成物が式(1)で示されるハイドロタルサイトを
0.5〜20重量部含有する上記の装飾被覆用フィルム
にも存している。
【0008】
【化2】 (M2+)1-xAlx(OH)2(An-)x/n・mH2O (1)
【0009】
【数2】 0<x<0.5 0≦m≦2 但し式中、M2+はMg、Ca及びZnよりなる群からえ
らばれた一種又は二種以上の二価金属のイオンを示し、
n-はn価のアニオンを示す。本発明のもう一つの要旨
は、塩化ビニル系樹脂組成物に用いる可塑剤の量が塩化
ビニル系樹脂100重量部あたり15〜40重量部であ
る上に記載の装飾被覆用フィルム、及び塩素化ポリプロ
ピレンの重量平均分子量が1万〜100万である上に記
載の装飾被覆用フィルムにも存している。
【0010】更に、本発明の別の要旨は、上記の装飾被
覆用フィルムを押出成形と同時に成型品に被覆する押出
ラミネート成形方法、及びこの押出ラミネート成形法に
より得られた被覆成型品にも存している。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の装飾被覆用フィルムの基材層に用いる塩化ビニ
ル系樹脂組成物の原料である塩化ビニル系樹脂は、塩化
ビニルの単独重合体の他、塩化ビニルとこれと共重合可
能な他の単量体との共重合体を含む。
【0012】塩化ビニル単量体と共重合可能な他の単量
体としては、従来一般的に用いられているものを特に限
定することなく使用することができる。例えば、酢酸ビ
ニル等のビニルエステル類、エチルビニルエーテル、オ
クチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類、
エチレン、プロピレン等のα−オレフィン類、アクリル
酸、メタクリル酸等の一価不飽和酸、及びこれらの一価
不飽和酸のメチルエステル等のアルキルエステル類、マ
レイン酸、イタコン酸等の二価不飽和酸、これらの二価
不飽和酸のメチルエステル等のアルキルエステル類、塩
化ビニリデン等のビニリデン化合物、アクリロニトリル
等の不飽和ニトリル類などの一種又は二種以上の混合物
が挙げられる。これらの単量体は、塩化ビニル単量体に
対し、通常30重量%以下、好ましくは20重量%以下
の割合で使用されるが、特に制限はない。
【0013】基材層に用いる塩化ビニル樹脂組成物に使
用する可塑剤としては、塩化ビニル系樹脂組成物に通常
用いられるものであれば特に制限はなく、例えばジ−2
−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレート
等のフタル酸ジエステル系可塑剤、トリ−2−エチルヘ
キシルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテート
等のトリメリット酸トリエステル系可塑剤、ジ−2−エ
チルヘキシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバ
ケート等の脂肪族二塩基酸ジエステル系可塑剤を用いる
ことができる。
【0014】また、可塑剤としてアジピン酸や(テレ)
フタル酸等の二塩基酸と1,4−ブタンジオール等のジ
オールとを重縮合した構造のポリエステル可塑剤を用い
ると耐候性の点でより好ましい。ここで用いるポリエス
テル可塑剤としては、例えばアジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸等の脂肪族二塩基酸と1,2−プロピレン
グリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオールのようなグリコールとを重
縮合した構造のものが好ましく、なかでも数平均分子量
が1200〜3000、好ましくは1500〜2500
のものを使用するのが好適である。数平均分子量が12
00未満では、耐候性が劣る場合があり、また3000
を超えると基材層とホットメルト接着剤との密着性が不
十分となりやすい。
【0015】可塑剤の配合量は塩化ビニル系樹脂100
重量部あたり、10〜50重量部、好ましくは15〜4
0重量部である。配合量が10重量部未満では装飾フィ
ルム成形時の加工性が不十分となり、また50重量部を
超えた場合は、印刷インキ密着性が悪化する。本発明の
装飾被覆用フィルムの原料となる塩化ビニル系樹脂組成
物に用いる紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫
外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、或い
はサリチル酸エステル系紫外線吸収剤等が使用できる。
紫外線吸収剤の配合量は塩化ビニル系樹脂100重量部
に対して、0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2重
量部である。0.1重量部未満では耐候性が不十分とな
りやすく、また3重量部を超えて配合しても、量に見合
った耐候性向上効果は得られないだけでなく、逆に接着
剤層への移行等により劣化を促進する可能性があるので
好ましくない。
【0016】また、本発明で用いる酸化チタンはルチル
型のものが好ましく、平均粒径は0.01〜1μmのも
のが好適である。ルチル型酸化チタンは耐候性が良く、
アナターゼ型に比べ基材の耐久性を高める。酸化チタン
の配合量は塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、5〜
50重量部、好ましくは10〜30重量部である。配合
量が5重量部未満の場合は隠蔽性が不十分になり、接着
剤層や基材の劣化が起こりやすくなるので好ましくな
い。50重量部を超える場合は酸化チタンの配合量に見
合った耐久性の向上効果は得られず、逆に基材フィルム
の強度が低下する傾向となるので好ましくない。
【0017】本発明で用いることのできるハイドロタル
サイト類としては、下記一般式(1)で示される化合物
である。
【0018】
【化3】 (M2+)1-xAlx(OH)2(An-)x/n・mH2O (1)
【0019】
【数3】 0<x<0.5 0≦m≦2 但し式中、M2+はMg、Ca及びZnよりなる群からえ
らばれた一種又は二種以上の二価金属のイオンを示し、
n-はn価のアニオンを示す。上記式(1)中の、An-
で表されるアニオンとしては、塩素イオン、臭素イオ
ン、ヨウ素イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、硫酸
イオン、炭酸イオン、ケイ酸イオン、リン酸水素イオ
ン、ホウ酸水素イオン、リン酸イオン、フェリシアンイ
オン、フェロシアンイオン、酢酸イオン、シュウ酸イオ
ン、テレフタレートイオン、安息香酸イオン、ナフタリ
ンスルホン酸イオン等が例示できる。
【0020】ハイドロタルサイト類の配合量は、塩化ビ
ニル系樹脂100重量部当たり、0.5〜20重量部を
用いるのが好ましく、更に好ましくは1〜10重量部と
するのがよい。また、その量は可塑剤配合量の1/30
以上、更に好ましくは1/20以上とするのがよい。式
(1)に示される特定のハイドロタルサイト類を上記の
量配合することにより、耐候性、印刷インキ密着性が良
好となる。
【0021】基材層は、塩化ビニル系樹脂に所定量の可
塑剤、紫外線吸収剤及び酸化チタンを加え、更に目的に
応じて各種の塩化ビニル系樹脂用添加剤を配合して、リ
ボンブレンダー、バンバリーミキサー或いはスーパーミ
キサー等の混合機により混合して塩化ビニル系樹脂組成
物を得、これをTダイ法やインフレーション法等の押出
成形法やカレンダー法、流延法等によってフィルム化す
ることにより製造することができる。
【0022】このようにして製造されるフィルム(基材
層)の厚さは50〜300μm,好ましくは70〜20
0μmである。厚さが50μm未満では耐候性の点で十
分でなく、厚さが300μmを超える場合は押出ラミネ
ート加工性が悪くなり、またコスト的にも不利になる。
前記の塩化ビニル系樹脂フィルム上に着色・印刷層を設
けるには、各種印刷用インキをバーコート法、ブレード
コート法、リバースロールコート法等によりフィルムに
塗布するか、又は、グラフィック、フレキソグラフィッ
ク、シルクスクリーン、ドライオフセット法等により印
刷すればよい。
【0023】本発明の装飾被覆用フィルムには、塩素含
有率15〜35重量%、好ましくは20〜30重量%の
塩素化ポリプロピレンをホットメルト接着剤として使用
する。塩素含有率が15重量%未満の場合、基材フィル
ムとの密着性が不十分であり、また35重量%を超える
場合、本発明の装飾被覆用フィルムと押出しラミネート
する成形品との密着力が劣ったり、ソリ・着色等が発生
して外観不良の原因となる場合がある。更に、塩素化ポ
リプロピレンの重量平均分子量としては、1万〜100
万が好ましく、また熱軟化温度は50〜120℃のもの
が好適である。
【0024】塩素化ポリプロプレン層を基材層表面に形
成するためには、これを有機溶剤に溶解して溶液状態で
基材に塗布しても、塩素化ポリプロピレン自身を熱溶融
させて被膜を形成させてもよい。使用できる有機溶剤と
しては、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘ
キサン等の炭化水素類;トリクロルエチレン、テトラク
ロルエチレン、メチルクロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類;アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類;酢酸エステルその他のエステル類;エチルエーテ
ル、メチルエチルエーテル等のエーテル類が挙げられ、
これらは1種もしくは2種以上を混合して使用すること
ができる。この溶液を基材層に塗布するためには、バー
コート法、ブレードコート法、グラビアコート法、ナイ
フコート法、リバースロールコート法、ディップコート
法、カーテンコート法、スプレーコート法、ロッドコー
ト法等の塗布方法を用いることができる。また塩素化ポ
リプロピレン自身を熱溶融させて被膜層を形成する場合
は、押出法、押出ラミネート法、スプレーガン法等が用
いられる。
【0025】被膜の形成のために溶液を塗布した場合の
溶剤の乾燥方法としては、例えば自然乾燥法、熱風乾燥
法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥法等があり、乾燥条件
としては、例えば50〜150℃、0.5〜5分間保持
すればよい。塩素化ポリプロピレン層の厚さは5〜10
0μmの範囲であり、好ましくは10〜60μmの範囲
にあるのがよい。
【0026】本発明の装飾被覆用フィルムを用いて、成
形品表面に装飾被覆を形成するためには、押出成形法に
より製造される成形品の表面に本フィルムを押出ラミネ
ートすればよい。押し出された溶融樹脂の熱で塩素化ポ
リプロピレンが溶融し、フィルムと成型品とが強固に接
着できる。更に必要であればラミネート後、曲面状や波
板状、或いは凹凸形状等を付けて三次曲面としてもよ
い。本発明の装飾被覆用フィルムとともに押出成形する
樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピ
レンとエチレンの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系
樹脂等が挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
例によって限定されるものではない。 <実施例1〜4、比較例1〜3>ハイドロタルサイト類
を配合に含まない例である。実施例1が汎用可塑剤であ
るDOPを用いた例、実施例2〜4がポリエステル系可
塑剤を使用した例である。比較例1〜3は、配合剤の量
やフィルムの厚さが本発明の範囲外となっている。 <実施例5〜7、比較例4〜7>ハイドロタルサイト類
を配合した例である。但し、比較例4〜7は、配合剤の
量やフィルムの厚さが本発明の範囲外となっている。 (1)装飾被覆用フィルムの作成 表−1−1及び表−1−2に示す組成からなる塩化ビニ
ル系樹脂組成物をスーパーミキサーで混合した後、18
5℃に加温したロール上で5分間混練し、基材層に相当
するフィルムを作成した。
【0028】得られた基材層の片面の一部に、加熱硬化
型アクリル系印刷インキをスクリーン印刷法にて塗布・
乾燥し、厚さ10μmの印刷層を形成した後、基材層の
他の面に、表−2に示すホットメルト接着剤層を塗布・
形成した。接着剤層は、例えば実施例1においては、日
本製紙(株)製スーパークロン822をシクロヘキサン
に溶解し(固形分濃度:20重量%)、乾燥後の厚さが
20μmとなるように、リバースロールコート法にて塗
布し、温度110℃で2分間乾燥させて形成した。他の
例についても溶剤を接着剤に適合するように選択して同
様に塗布・形成した。 (2)装飾成形品の作製 ポリプロピレン樹脂(三菱化学(株)製4200E)を
原料とし、三菱重工製の65mmΦTダイ成形機を用い
て、成形温度210℃、引取速度2m/分、シート厚さ
1.5mmの条件で押出成形を行い、押出し直後のシー
トと上記(1)で作成した装飾被覆用フィルムとを押圧
(線圧)8kg/cmでラミネートして装飾被覆を有す
る成形品を作製した。 (3)装飾成形品の評価 [押出しラミネート性]押出しラミネート後の各層間の
密着性を評価した。結果を表−1−1及び表−1−2に
示す。評価基準は次の通り。
【0029】 ○・・・密着性良好(手による剥離なし) △・・・基材層・接着剤層間又は接着剤層・シート間が
手で一部剥がれる ×・・・基材層・接着剤層間又は接着剤層・シート間が
手で全部剥がれる [耐候性]上記(2)で作製した装飾成形品から15c
m×20cmの試験片を作成した。この試験片を、サン
シャインウエザロメーター(ブラックパネル温度63
℃、降雨12分/60分)に2000時間暴露した後の
装飾フィルムのはがれやクラック及び変色の発生、印刷
層の脱落を目視により評価した。結果を表−1−1及び
表−1−2に併せて示す。
【0030】評価基準は次の通り。 (i)フィルムのはがれ、クラックの発生状況 ○・・・はがれ・クラックの発生なし △・・・はがれ・クラックがわずかに発生 ×・・・はがれ・クラックの発生が顕著 (ii)印刷文字の脱落・装飾フィルムの変色状態 ○・・・脱落・変色なし △・・・一部脱落・変色有り ×・・・脱落・変色が著しい
【0031】
【表1】 *1 配合 PVC:三菱化学(株)製 37L(平均重合度1050) 可塑剤:A=三菱化学(株)製 ダイヤサイザーDOP B=三菱化学(株)製 〃 D−623 (ポリエステル系可塑剤、数平均分子量=1800) C=大日本インキ(株)製 ポリサイザーP−204N (ポリエステル系可塑剤、数平均分子量=4000) UV剤:紫外線吸収剤 チバガイギー(株)製 チヌビン328 (ベンゾトリアゾール系) TiO2:酸化チタン 石原産業(株)製 CR−90(ルチル型) 安定剤:アデカ・アーガス(株)製 AR−539(Ba−Zn系) 滑剤 :川研ファインケミカル(株)製 ステアリン酸ブチル *2 ホットメルト接着剤
【0032】
【表2】 †:スーパークロン:日本製紙(株)製、エスダイン:積水化学工業(株)製 *3 装飾フィルムの耐候性試験後のはがれ、クラックの発生状況 *4 印刷層の脱落・装飾フィルムの変色の状態
【0033】
【表3】 *1 配合 下記のもの以外は、表−1−1に記載のも
のと同じ。
【0034】 DOP:三菱化学(株)製 ダイヤサイザーDOP 滑剤 :エチレンビスラウリルアミド *2 ハイドロタルサイト I:x=0.33、m=
0.5 II:x=0.33、m=0 但し、x、mは下式(2)中に示されるものに相当
【0035】
【化4】 Mg1-xAlx(OH)2(CO3)x/2・mH2O (2) *3 ホットメルト接着剤:表−1−1(*2)と同じ *4 耐候性:表−1−1(*3、*4)と同じ <結果の評価>実施例1〜4と比較例1〜3とを比べる
と、本発明の装飾被覆用フィルムは、押出ラミネート性
も耐候性もバランス良く、良好であることが判る。特
に、特定のポリエステル系可塑剤を用いる系で、優れた
結果を示している。
【0036】また、これにハイドロタルサイトを加えた
系においても、本発明の装飾被覆用フィルムは、実施例
1と実施例6、又は実施例5〜7と比較例5〜7とを比
べると、耐候性が改良されていることが明らかである。
なお、ホットメルト接着剤として本発明に規定したもの
以外のものを用いると、押出ラミネート性、耐候性とも
不十分なものとなってしまう。
【0037】
【発明の効果】本発明のフィルムは、耐候性が良好で、
経時劣化も少ない。また、押出ラミネートに適した特徴
を有していて加工性も優れているので、装飾被覆用フィ
ルムに適している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JHT C09J 7/02 JHT JJV JJV // B29K 27:00 27:06 267:00 B29L 9:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂と該樹脂100重量部
    あたり、可塑剤10〜50重量部、紫外線吸収剤0.1
    〜3重量部、及び酸化チタン5〜50重量部を含む塩化
    ビニル系樹脂組成物からなる、厚さ50〜300μmの
    フィルムを基材層とし、この基材層の片面に厚さ5〜1
    00μmの、塩素含有率15〜35重量%の塩素化ポリ
    プロピレンからなるホットメルト接着剤層が形成されて
    なる装飾被覆用フィルム。
  2. 【請求項2】 可塑剤として数平均分子量が1200〜
    3000のポリエステル系可塑剤を用いる請求項1に記
    載の装飾被覆用フィルム。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂組成物が式(1)で示
    されるハイドロタルサイトを0.5〜20重量部含有す
    る請求項1又は2に記載の装飾被覆用フィルム。 【化1】 (M2+)1-xAlx(OH)2(An-)x/n・mH2O (1) 【数1】 0<x<0.5 0≦m≦2 但し式中、M2+はMg、Ca及びZnよりなる群からえ
    らばれた一種又は二種以上の二価金属のイオンを示し、
    n-はn価のアニオンを示す。
  4. 【請求項4】 塩化ビニル系樹脂組成物に含まれる可塑
    剤の量が塩化ビニル系樹脂100重量部あたり15〜4
    0重量部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の装
    飾被覆用フィルム。
  5. 【請求項5】 塩素化ポリプロピレンの重量平均分子量
    が1万〜100万である請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の装飾被覆用フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装
    飾被覆用フィルムを押出成形と同時に成型品に被覆する
    押出ラミネート成形方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の押出ラミネート成形法
    により得られた被覆成型品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8501315B2 (en) 2006-03-30 2013-08-06 Linetec Corporation High-gloss pressure-sensitive adhesive sheet
JP2020163576A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 大日本印刷株式会社 化粧材

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US8501315B2 (en) 2006-03-30 2013-08-06 Linetec Corporation High-gloss pressure-sensitive adhesive sheet
JP2020163576A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 大日本印刷株式会社 化粧材

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