JP2018144350A - 化粧フィルム及び装飾構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
トップフィルム11は、有機窒素硫黄系化合物がポリ塩化ビニル(PVC)中に練り込まれたものである。ポリ塩化ビニルは、塩素原子を含む材料であることから、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の他の一般的なフィルム材料と比べると、高い抗菌性能を有している。そのようなポリ塩化ビニルに対し、抗菌防カビ剤として有機窒素硫黄系化合物を配合することにより、有機系の抗菌防カビ剤のみによって、高い抗菌防カビ性能と耐候性(変色抑制性能)を両立できる。また、抗菌防カビ剤を添加した塗布液をコーティングしてコート層を設けるのではなく、ポリ塩化ビニル中に抗菌防カビ剤を練り込んだ構成としているので、エンボス加工等の表面処理を施すことができ、意匠性に優れた化粧フィルムを実現できる。
上記印刷層12は、ベースフィルム13の表面全体を覆うものであってもよく、部分的に覆うものであってもよい。例えば、印刷層12が、任意の図柄や情報等に対応する平面形状である場合には、印刷層12がベースフィルム13の表面を部分的に覆うことになる。
ベースフィルム13は、印刷層12を形成する下地材としての役割を有する。上記ベースフィルム13は、熱可塑性樹脂を含有することが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカーボネート等が挙げられる。
上記粘接着剤層14は、粘着機能(感圧接着性)及び接着機能の少なくとも一方を有するものであれば特に限定されず、具体的には、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤等の粘着剤を含有するものが挙げられる。なかでも、粘着性、加工性、耐熱老化性、耐湿老化性、耐候性に優れるとともに、比較的安価である点から、アクリル系粘着剤が好適に用いられる。
装置名:HLC−8120(東ソー社製)
カラム:G7000HXL 7.8mmID×30cm 1本 GMHXL 7.8mmID×30cm 2本 G2500HXL 7.8mmID×30cm 1本(東ソー社製)
サンプル濃度:1.5mg/mlになるようにテトラヒドロフランで希釈
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流量:1.0ml/min
カラム温度:40℃
なかでも、分子中に2個のイソシアネート基を有する化合物を多価アルコールと付加反応させた化合物が好ましく、トリレンジイソシアネート又はジフェニルメタンジイソシアネートを多価アルコールと付加反応させた化合物がより好ましい。
セパレーター15を設けることにより、本発明の化粧フィルムの製造、運搬、保存中に粘接着剤層14が露出しないようにして、粘接着剤層14の劣化防止や、本発明の化粧フィルムの取扱い性向上が可能となる。セパレーター15は、基材への貼付の直前に剥離すればよい。
平均重合度1000のポリ塩化ビニル(PVC)100重量部に対して、可塑剤としてのフタル酸ジイソノニル(DINP)20重量部及びエポキシ化大豆油(DIC社製、「W−100−EL」)3重量部と、有機窒素硫黄系化合物としてのチアゾール系化合物(住化エンバイロメンタルサイエンス社製、「ネオシントールAF−80」)0.5重量部と、有機複素環化合物としてのピリジン系化合物(大和化学工業社製、「バイオデンSK−40H」)0.5重量部とを添加し、PVCコンパウンドを得た。得られたPVCコンパウンドを、バンバリーミキサーで溶融混練した後、逆L字型カレンダーにて厚さ80μmのシート状に成形し、PVCフィルムを作製した。得られたPVCフィルムをトップフィルムとして使用した。
下記表1に示すようにトップフィルムの組成を変更したこと以外は、実施例1と同様にして、化粧フィルムを作製した。
実施例及び比較例で作製した化粧フィルムについて、下記の方法により評価した。その結果を下記表1に示した。
化粧フィルムを超促進耐候性試験機(ダイプラ・ウィンテス社製、「メタルウェザー(登録商標)」)に48時間投入した。試験条件は、下記の通りである。
光源:メタルハライド
放射照度:1.2kW/m2(波長:300〜400nm)
ブラックパネル温度(BPT):53℃
構内湿度:40%
試験サイクル:照射20時間→暗黒+結露4時間
照射20時間内には、シャワー(雨)を15分毎に10秒実施
(判定基準)
〇:変色無し
△:著しい変色は無い
×:変色有り
一般社団法人抗菌製品技術協議会が制定した持続性試験法(耐水性試験の区分1及び耐光性試験の区分1)により前処理を行った後の化粧フィルムに対し、JIS Z2801(2010年版)に準拠しつつ、大腸菌及び黄色ぶどう球菌を用いて、抗菌防カビ剤を添加しなかった比較例1に対する抗菌活性値を確認した。
(判定基準)
〇:抗菌活性値が2.0以上
×:抗菌活性値が2.0未満
化粧フィルムに対し、JIS Z2911(2010年版)に準拠しつつ、菌糸の発育評価を行った。
(判定基準)
0:肉眼及び顕微鏡下でかびの発育は認められない
1:肉眼ではかびの発育が認められないが、顕微鏡下では明らかに確認できる
2:肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%未満
3:肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%以上〜50%未満
4:菌糸はよく発育し、発育部分の面積は試料の全面積の50%以上
5:菌糸の発育は激しく、試料全面を覆っている
12 印刷層
13 ベースフィルム
14 粘接着剤層
15 セパレーター
Claims (8)
- トップフィルム、ベースフィルム及び粘接着剤層が順に積層されてなる化粧フィルムであって、
前記トップフィルムは、ポリ塩化ビニル中に有機窒素硫黄系化合物が練り込まれたものであることを特徴とする化粧フィルム。 - 前記有機窒素硫黄系化合物は、チアゾール系化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧フィルム。
- 前記有機窒素硫黄系化合物は、前記ポリ塩化ビニル100重量部に対して、0.5〜5.0重量部配合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧フィルム。
- 前記トップフィルムは、有機複素環化合物が更に練り込まれたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記有機複素環化合物は、ピリジン系化合物を含むことを特徴とする請求項4に記載の化粧フィルム。
- 前記有機複素環化合物は、前記ポリ塩化ビニル100重量部に対して、0.2〜1.0重量部配合されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の化粧フィルム。
- 前記トップフィルムと前記ベースフィルムの間に、印刷層を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の化粧フィルムを基材に貼り合わせたものであることを特徴とする装飾構造体。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
KR102592047B1 (ko) * | 2023-01-30 | 2023-10-20 | (주) 아모스아인스가구 | 항균성 가구 세이프 마감재 및 이의 제조방법 |
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JP2011079960A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Panasonic Corp | 防かび用塗膜及びその防かび用塗膜処理方法 |
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