JP6953138B2 - 加飾フィルム及び加飾成形品 - Google Patents
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Description
上記樹脂フィルム11は、基材を装飾するための意匠面を構成するものである。図2は、図1に示した加飾フィルムに設けられた意匠面を示した写真であり、図3は、図2の一部を拡大して示した写真であり、図4は、図3の一部を更に拡大して示した写真である。図3に示したように、意匠面には、複数の線状の微細凹凸が平行に延伸する領域が複数配置されている。隣接し合う領域間の境界は、微細凹凸の延伸方向が互いに異なることによって決まる。このような意匠面の表面形状によれば、微細凹凸の配置や寸法を適切に制御することによって、図2に示したように、光を乱反射させ、3次元調(3D調)意匠を発現させることができる。3次元調意匠を発現する意匠面を見た観察者は、意匠面に立体感(奥行き)のある模様を認識する。一方で、微細凹凸の大きさ自体は、触れたときに意匠面に凹凸が存在することを知覚させるものではない。このように、本発明の加飾フィルムは、実質的には平坦な表面を有するものでありながら、視覚上は立体感(奥行き)を感じさせることができ、優れた装飾効果を奏することができる。
また、上記安定剤としては、エポキシ系安定剤;バリウム系安定剤;カルシウム系安定剤;スズ系安定剤;亜鉛系安定剤;カルシウム−亜鉛系(Ca−Zn系)、バリウム−亜鉛系(Ba−Zn系)等の複合安定剤も使用することができる。
伸張率(%)={(Lb−La)/La}×100
上記粘接着剤層12は、粘着機能(感圧接着性)及び接着機能の少なくとも一方を有するものであれば特に限定されず、具体的には、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤等の粘着剤を含有するものが挙げられる。なかでも、粘着性、加工性、耐熱老化性、耐湿老化性、耐候性に優れるとともに、比較的安価である点から、アクリル系粘着剤が好適に用いられる。
装置名:HLC−8120(東ソー社製)
カラム:G7000HXL 7.8mmID×30cm 1本 GMHXL 7.8mmID×30cm 2本 G2500HXL 7.8mmID×30cm 1本(東ソー社製)
サンプル濃度:1.5mg/mlになるようにテトラヒドロフランで希釈
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流量:1.0ml/min
カラム温度:40℃
なかでも、分子中に2個のイソシアネート基を有する化合物を多価アルコールと付加反応させた化合物が好ましく、トリレンジイソシアネート又はジフェニルメタンジイソシアネートを多価アルコールと付加反応させた化合物がより好ましい。
上記セパレーター13を設けることにより、本発明の加飾フィルムの製造、運搬、保存中に粘接着剤層12が露出しないようにして、粘接着剤層12の劣化防止や、本発明の加飾フィルムの取扱い性向上が可能となる。セパレーター13は、基材への貼付の直前に剥離すればよい。
まず、輝度顔料を含有するマスターバッチを作製した。具体的には、輝度顔料(アルミ系顔料及びパール系顔料)を25重量%、平均重合度1000のポリ塩化ビニル(PVC)を25重量%、可塑剤としてのフタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(DOP)を50重量%の割合で含有させた混合物をバンバリーミキサーで溶融混練して、マスターバッチを作製した。
下記表1に示すように、微細凹凸のピッチ、微細凹凸の最大高さRy、微細凹凸が設けられる領域の幅、PVCフィルムの厚さ、及び、PVCフィルム中の可塑剤の配合量を適宜変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2及び比較例1〜3の加飾フィルムを作製した。なお、微細凹凸のピッチ、微細凹凸の最大高さRy、及び、微細凹凸が設けられる領域の幅については、使用するプレス板を変更することによって調整した。また、表1中の可塑剤の配合量の単位「phr」は、ポリ塩化ビニル100重量部に対する可塑剤の重量部数に相当する。
実施例及び比較例で作製した加飾フィルムを、下記の方法に基づき評価した。評価結果は、下記表1に示した。
加飾フィルムの微細凹凸が設けられた面を目視で観察し、3D調の表現度合いを以下の基準で判定した。
(判定基準)
◎:プレス板の表面と同様の3D調の意匠が正確に反映されていた(転写率:80%以上)。
〇:3D調の意匠であることが分かった(転写率:50%以上80%未満)。
加飾フィルムからセパレーターを剥離し、3次元曲面部を有する基材へ貼り付けた。貼り付けには、真空・圧空成形機として、TOM成形機を用いた。3次元曲面部の形状に追従するように加飾フィルムを130℃で100%伸長させた後の微細凹凸が設けられた面を目視で観察し、3D調の表現度合いを以下の基準で判定した。
(判定基準)
〇:3D調の意匠であることが分かった。
△:3D調の意匠であることが分かりづらかった。
×:3D調の意匠であることが分からなかった。
加飾フィルムの微細凹凸が設けられた面を目視で観察し、輝度の程度を以下の基準で判定した。
(判定基準)
◎:金属光沢感が充分に発現していた。
〇:金属光沢感が発現していた。
12 粘接着剤層
13 セパレーター
Claims (9)
- 3次元調意匠を発現する意匠面が設けられた樹脂フィルムを少なくとも有する加飾フィルムであって、
前記意匠面は、複数の線状の微細凹凸が平行に延伸する領域が、それぞれ0.05〜10mmの幅で複数配置されており、かつ、隣接し合う前記領域に設けられた前記微細凹凸の延伸方向が互いに異なっており、
前記線状の微細凹凸は、最大高さRyが5〜30μmであり、かつピッチが0.05〜0.15mmであり、
前記樹脂フィルムは、ポリ塩化ビニル樹脂及び可塑剤を含有し、
前記可塑剤の含有量が前記ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対して15〜30重量部であり、
前記樹脂フィルムの厚さは、100〜300μmであることを特徴とする加飾フィルム。 - 前記可塑剤は、フタル酸ジエステル、脂肪族二塩基酸ジエステル、リン酸トリエステル、エポキシ系可塑剤及びポリエステル可塑剤から選ばれる少なくとも1種の可塑剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の加飾フィルム。
- 前記可塑剤は、フタル酸ジエステル又はポリエステル可塑剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の加飾フィルム。
- 前記ポリエステル可塑剤は、フタル酸又はアジピン酸のポリアルキレングリコールジエステルを含むことを特徴とする請求項3に記載の加飾フィルム。
- 前記可塑剤は、フタル酸ジエステルを含むことを特徴とする請求項1に記載の加飾フィルム。
- 前記ポリ塩化ビニル樹脂は、平均重合度が1000〜1300であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加飾フィルム。
- 前記樹脂フィルムは、更に、輝度顔料を含有することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の加飾フィルム。
- 更に、前記樹脂フィルムの前記意匠面とは反対側に、粘接着剤層と、前記粘接着剤層の表面に貼り付けられたセパレーターとを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の加飾フィルム。
- 3次元曲面部を有する基材と、前記3次元曲面部を覆う加飾フィルムとを備える加飾成形品であって、
前記加飾フィルムは、請求項8に記載の加飾フィルムから前記セパレーターを剥離したものであり、前記粘接着剤層を介して前記3次元曲面部に貼り付けられていることを特徴とする加飾成形品。
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