JP2555534B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絞付けした塩化ビニル
系樹脂からなるフイルムを真空成形にて基材に貼り合わ
せてなり、意匠性にすぐれ、建材、家具、家庭用電気製
品、車両内装材等に好適に用いることができる化粧板の
製造方法に関する。
系樹脂からなるフイルムを真空成形にて基材に貼り合わ
せてなり、意匠性にすぐれ、建材、家具、家庭用電気製
品、車両内装材等に好適に用いることができる化粧板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧板は、MDF、鋼板、無機質
板等に塩化ビニル系樹脂からなるフイルムを貼り合わせ
て製造されており、建材、家具、家庭用電気製品、車両
内装材等に広く用いられている。ここに、従来、上記塩
化ビニル系樹脂からなるフイルムは、通常、絞ロールに
よる転写やプレスによる絞付け等によつて、表面に種々
の意匠の絞付けを行なつて、製品である化粧板の外観意
匠効果を高めることが行なわれている。
板等に塩化ビニル系樹脂からなるフイルムを貼り合わせ
て製造されており、建材、家具、家庭用電気製品、車両
内装材等に広く用いられている。ここに、従来、上記塩
化ビニル系樹脂からなるフイルムは、通常、絞ロールに
よる転写やプレスによる絞付け等によつて、表面に種々
の意匠の絞付けを行なつて、製品である化粧板の外観意
匠効果を高めることが行なわれている。
【0003】しかし、近年、弯曲した表面を有する立体
的な基材に塩化ビニル系樹脂からなるフイルムを真空成
形にて貼り合わせてなる化粧板が多く用いられるに至つ
ており、このような方法においては、予め塩化ビニル系
樹脂からなるフイルムに絞付けを行なつても、真空成形
によつて、この絞付けしたフイルムを基材に貼り合わせ
る際に、成形時にフイルムに加わる温度や圧力等の影響
を受けて、上記フイルムの表面の絞が浅くなつたり、或
いは鮮明さが失なわれて、全体が曖昧、不鮮明になる
等、絞形状が崩れて、得られる化粧板の表面の意匠効果
が損なわれる問題がある。
的な基材に塩化ビニル系樹脂からなるフイルムを真空成
形にて貼り合わせてなる化粧板が多く用いられるに至つ
ており、このような方法においては、予め塩化ビニル系
樹脂からなるフイルムに絞付けを行なつても、真空成形
によつて、この絞付けしたフイルムを基材に貼り合わせ
る際に、成形時にフイルムに加わる温度や圧力等の影響
を受けて、上記フイルムの表面の絞が浅くなつたり、或
いは鮮明さが失なわれて、全体が曖昧、不鮮明になる
等、絞形状が崩れて、得られる化粧板の表面の意匠効果
が損なわれる問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、絞付けした
塩化ビニル系樹脂フイルムを用いる真空成形による化粧
板の製造における上述した問題を解決するためになされ
たものであつて、予め絞付けした塩化ビニル系樹脂から
なるフイルムを真空成形にて基材に貼り合わせても、フ
イルムの絞深さの減少が少ないか、又はフイルムの絞深
さの変化がなく、かくして、意匠効果すぐれる化粧板を
得ることができる方法を提供することを目的とする。
塩化ビニル系樹脂フイルムを用いる真空成形による化粧
板の製造における上述した問題を解決するためになされ
たものであつて、予め絞付けした塩化ビニル系樹脂から
なるフイルムを真空成形にて基材に貼り合わせても、フ
イルムの絞深さの減少が少ないか、又はフイルムの絞深
さの変化がなく、かくして、意匠効果すぐれる化粧板を
得ることができる方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による化粧板の製
造方法は、塩化ビニル系重合体100重量部について、
可塑剤5〜20重量部とメタクリル酸メチル−アクリル
酸アルキル共重合体、α−メチルスチレン−アクリロニ
トリル共重合体、メタクリル酸メチル−マレイミド共重
合体及びポリメタクリル酸メチルから選ばれる少なくと
も1種のアクリル系樹脂0〜20重量部とを含有する塩
化ビニル系樹脂組成物からなり、且つ、その柔軟温度を
45〜65℃としたフイルムに絞付けし、このフイルム
を温度60〜70℃にて基材に真空成形にて貼り合わせ
ることを特徴とする。
造方法は、塩化ビニル系重合体100重量部について、
可塑剤5〜20重量部とメタクリル酸メチル−アクリル
酸アルキル共重合体、α−メチルスチレン−アクリロニ
トリル共重合体、メタクリル酸メチル−マレイミド共重
合体及びポリメタクリル酸メチルから選ばれる少なくと
も1種のアクリル系樹脂0〜20重量部とを含有する塩
化ビニル系樹脂組成物からなり、且つ、その柔軟温度を
45〜65℃としたフイルムに絞付けし、このフイルム
を温度60〜70℃にて基材に真空成形にて貼り合わせ
ることを特徴とする。
【0006】本発明において、塩化ビニル系重合体とし
ては、ポリ塩化ビニルのほか、塩化ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニルへのグラフト共重合体、更には、他の樹脂
との混合物を含むものとする。上記塩化ビニル共重合体
における共単量体としては、例えば、酢酸ビニルのよう
なビニルエステル類、エチレンビニルエーテルのような
ビニルエーテル類、エチレン、プロピレン、1−ブテン
等のα−オレフイン類、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル等の
(メタ)アクリル酸エステル類、塩化ビニリデン等を挙
げることができる。しかし、本発明においては、特に、
ポリ塩化ビニルが好ましく用いられる。
ては、ポリ塩化ビニルのほか、塩化ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニルへのグラフト共重合体、更には、他の樹脂
との混合物を含むものとする。上記塩化ビニル共重合体
における共単量体としては、例えば、酢酸ビニルのよう
なビニルエステル類、エチレンビニルエーテルのような
ビニルエーテル類、エチレン、プロピレン、1−ブテン
等のα−オレフイン類、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル等の
(メタ)アクリル酸エステル類、塩化ビニリデン等を挙
げることができる。しかし、本発明においては、特に、
ポリ塩化ビニルが好ましく用いられる。
【0007】本発明による方法においては、塩化ビニル
系重合体は、その100重量部について、可塑剤5〜2
0重量部、好ましくは5〜15重量部を含有する。塩化
ビニル系重合体100重量部について、可塑剤の配合量
が5重量部よりも少ないときは、フイルムが硬すぎて、
フイルム自体に深い絞を入れ難く、従つて、得られる化
粧板も、絞が浅く、外観の劣るものである。他方、可塑
剤量が20重量部を越えるときは、その柔軟温度が低す
ぎて、本発明に従つて、真空成形時、絞深さが大幅に減
少する。
系重合体は、その100重量部について、可塑剤5〜2
0重量部、好ましくは5〜15重量部を含有する。塩化
ビニル系重合体100重量部について、可塑剤の配合量
が5重量部よりも少ないときは、フイルムが硬すぎて、
フイルム自体に深い絞を入れ難く、従つて、得られる化
粧板も、絞が浅く、外観の劣るものである。他方、可塑
剤量が20重量部を越えるときは、その柔軟温度が低す
ぎて、本発明に従つて、真空成形時、絞深さが大幅に減
少する。
【0008】本発明による方法によれば、上述したよう
に、塩化ビニル系重合体に可塑剤を配合し、更に、必要
に応じて、メタクリル酸メチル−アクリル酸アルキル共
重合体、α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合
体、メタクリル酸メチル』マレイミド共重合体及びポリ
メタクリル酸メチルから選ばれる少なくとも1種のアク
リル系樹脂を併用して、得られる塩化ビニル系樹脂組成
物の柔軟温度を45〜65℃としたフイルムを調製し、
このフイルムに絞付けし、このフイルムを温度60〜7
0℃にて基材に真空成形にて貼り合わせることによつ
て、絞深さの減少が20%以下、好ましくは15%以下
であつて、絞入り外観にすぐれる化粧板を得ることがで
きる。
に、塩化ビニル系重合体に可塑剤を配合し、更に、必要
に応じて、メタクリル酸メチル−アクリル酸アルキル共
重合体、α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合
体、メタクリル酸メチル』マレイミド共重合体及びポリ
メタクリル酸メチルから選ばれる少なくとも1種のアク
リル系樹脂を併用して、得られる塩化ビニル系樹脂組成
物の柔軟温度を45〜65℃としたフイルムを調製し、
このフイルムに絞付けし、このフイルムを温度60〜7
0℃にて基材に真空成形にて貼り合わせることによつ
て、絞深さの減少が20%以下、好ましくは15%以下
であつて、絞入り外観にすぐれる化粧板を得ることがで
きる。
【0009】塩化ビニル系樹脂フイルムの柔軟温度は、
塩化ビニル系重合体に配合する可塑剤の量によつて容易
に調節することができる。本発明において用いる可塑剤
は、特に限定されるものではないが、通常、ジオクチル
フタレートが好ましく用いられる。
塩化ビニル系重合体に配合する可塑剤の量によつて容易
に調節することができる。本発明において用いる可塑剤
は、特に限定されるものではないが、通常、ジオクチル
フタレートが好ましく用いられる。
【0010】また、上記アクリル系樹脂も、得られる塩
化ビニル系樹脂の柔軟温度を高めるのに有用であり、通
常、塩化ビニル系重合体100重量部について、20重
量部までの範囲で用いられる。過多に用いるときは、得
られる塩化ビニル系樹脂の柔軟温度を必要以上に高める
ので、本発明に従つて、真空成形によつて、基材に貼り
合わせるに適するフイルムを得ることができない。
化ビニル系樹脂の柔軟温度を高めるのに有用であり、通
常、塩化ビニル系重合体100重量部について、20重
量部までの範囲で用いられる。過多に用いるときは、得
られる塩化ビニル系樹脂の柔軟温度を必要以上に高める
ので、本発明に従つて、真空成形によつて、基材に貼り
合わせるに適するフイルムを得ることができない。
【0011】上記アクリル系樹脂は、塩化ビニル樹脂の
改質剤、特に、耐熱性向上剤として市販されているもの
を好適に用いることができる。そのような市販品とし
て、例えば、三菱レイヨン(株)製の「メタブレンH−
602」(メタクリル酸メチル−アクリル酸アルキル共
重合体)、「メタブレンH−605」(α−メチルスチ
レン−アクリロニトリル共重合体)、「メタブレンH−
630」(メタクリル酸メチル−マレイミド共重合体)
や、クラレ(株)の「パラペツトG」(ポリメタクリル
酸メチル)等を挙げることができる。
改質剤、特に、耐熱性向上剤として市販されているもの
を好適に用いることができる。そのような市販品とし
て、例えば、三菱レイヨン(株)製の「メタブレンH−
602」(メタクリル酸メチル−アクリル酸アルキル共
重合体)、「メタブレンH−605」(α−メチルスチ
レン−アクリロニトリル共重合体)、「メタブレンH−
630」(メタクリル酸メチル−マレイミド共重合体)
や、クラレ(株)の「パラペツトG」(ポリメタクリル
酸メチル)等を挙げることができる。
【0012】本発明によれば、このように、柔軟温度を
45〜65℃としたフイルムを成形温度60〜70℃に
て基材に真空成形にて貼り合わせる。このようなフイル
ムの柔軟温度と成形温度との相対的な関係が重要であつ
て、上記条件をはずれるときは、フイルムを基材にラミ
ネートすること自体が困難であるか、又は絞入り外観の
すぐれた化粧板を得ることができない。
45〜65℃としたフイルムを成形温度60〜70℃に
て基材に真空成形にて貼り合わせる。このようなフイル
ムの柔軟温度と成形温度との相対的な関係が重要であつ
て、上記条件をはずれるときは、フイルムを基材にラミ
ネートすること自体が困難であるか、又は絞入り外観の
すぐれた化粧板を得ることができない。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、塩化ビ
ニル系重合体に所定量の可塑剤と必要に応じてアクリル
系樹脂を配合して、柔軟温度を45〜65℃としたフイ
ルムに絞付けし、このフイルムを温度60〜70℃にて
基材に真空成形にて貼り合わせることによつて、絞深さ
の減少が小さく、絞入り外観にすぐれる化粧板を得るこ
とができる。
ニル系重合体に所定量の可塑剤と必要に応じてアクリル
系樹脂を配合して、柔軟温度を45〜65℃としたフイ
ルムに絞付けし、このフイルムを温度60〜70℃にて
基材に真空成形にて貼り合わせることによつて、絞深さ
の減少が小さく、絞入り外観にすぐれる化粧板を得るこ
とができる。
【0014】このように、本発明の方法によれば、絞付
けした塩化ビニル系樹脂フイルムを真空成形にて基材に
貼り合わせて、絞を活かした化粧板を得ることができる
ので、特に、本発明の方法は、弯曲した表面を有する基
材を用いて、外観意匠効果にすぐれる立体的な化粧板の
製造に好適である。
けした塩化ビニル系樹脂フイルムを真空成形にて基材に
貼り合わせて、絞を活かした化粧板を得ることができる
ので、特に、本発明の方法は、弯曲した表面を有する基
材を用いて、外観意匠効果にすぐれる立体的な化粧板の
製造に好適である。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0016】実施例1 ポリ塩化ビニル(平均重合度800、以下、同じ。)1
00重量部について、フタル酸ジオクチル(可塑剤)1
0重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み0.2
mm、柔軟温度51℃のフイルムとした後、ラミネートラ
インにて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞付け
した。
00重量部について、フタル酸ジオクチル(可塑剤)1
0重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み0.2
mm、柔軟温度51℃のフイルムとした後、ラミネートラ
インにて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞付け
した。
【0017】この絞付けしたフイルムを用いて、基材に
真空成形にて貼り合わせせて化粧板を製造した。基材と
しては、横断面が蒲鉾形状を有し、縦断面が長方形の形
状を有し、底面が平坦であるMDFを用い、その弯曲し
た表面にウレタン二液型水性接着剤を塗布し、これに上
記絞付けしたフイルムを真空成形にて貼り合わせて、化
粧板を得た。真空成形の条件は、圧力3.0kg/cm2、成形
温度65℃、時間150秒、予熱15秒とした。
真空成形にて貼り合わせせて化粧板を製造した。基材と
しては、横断面が蒲鉾形状を有し、縦断面が長方形の形
状を有し、底面が平坦であるMDFを用い、その弯曲し
た表面にウレタン二液型水性接着剤を塗布し、これに上
記絞付けしたフイルムを真空成形にて貼り合わせて、化
粧板を得た。真空成形の条件は、圧力3.0kg/cm2、成形
温度65℃、時間150秒、予熱15秒とした。
【0018】実施例2 ポリ塩化ビニル100重量部について、フタル酸ジオク
チル10重量部とメタクリル酸メチル−アクリル酸アル
キル共重合体(三菱レイヨン(株)製H−602)10
重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み0.2m
m、柔軟温度56℃のフイルムとした後、ラミネートラ
インにて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞付け
した。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフイルム
を基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
チル10重量部とメタクリル酸メチル−アクリル酸アル
キル共重合体(三菱レイヨン(株)製H−602)10
重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み0.2m
m、柔軟温度56℃のフイルムとした後、ラミネートラ
インにて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞付け
した。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフイルム
を基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
【0019】実施例3 ポリ塩化ビニル100重量部について、フタル酸ジオク
チル10重量部とα−メチルスチレン−アクリロニトリ
ル共重合体(三菱レイヨン(株)製H−605)15重
量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み0.2mm、
柔軟温度60℃のフイルムとした後、ラミネートライン
にて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞付けし
た。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフイルムを
基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
チル10重量部とα−メチルスチレン−アクリロニトリ
ル共重合体(三菱レイヨン(株)製H−605)15重
量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み0.2mm、
柔軟温度60℃のフイルムとした後、ラミネートライン
にて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞付けし
た。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフイルムを
基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
【0020】実施例4 ポリ塩化ビニル100重量部について、フタル酸ジオク
チル5重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み
0.2mm、柔軟温度59℃のフイルムとした後、ラミネー
トラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞
付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフイ
ルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
チル5重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚み
0.2mm、柔軟温度59℃のフイルムとした後、ラミネー
トラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで絞
付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフイ
ルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
【0021】実施例5 ポリ塩化ビニル100重量部について、フタル酸ジオク
チル12重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚
み0.2mm、柔軟温度45℃のフイルムとした後、ラミネ
ートラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで
絞付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフ
イルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
チル12重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚
み0.2mm、柔軟温度45℃のフイルムとした後、ラミネ
ートラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで
絞付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフ
イルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
【0022】比較例1 ポリ塩化ビニル100重量部について、フタル酸ジオク
チル20重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚
み0.2mm、柔軟温度32℃のフイルムとした後、ラミネ
ートラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで
絞付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフ
イルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
チル20重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚
み0.2mm、柔軟温度32℃のフイルムとした後、ラミネ
ートラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで
絞付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフ
イルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
【0023】比較例2 ポリ塩化ビニル100重量部について、フタル酸ジオク
チル15重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚
み0.2mm、柔軟温度40℃のフイルムとした後、ラミネ
ートラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで
絞付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフ
イルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
チル15重量部を配合し、カレンダー加工によつて、厚
み0.2mm、柔軟温度40℃のフイルムとした後、ラミネ
ートラインにて、60μmの絞深さのエンボスロールで
絞付けした。実施例1と同様にして、上記絞付けしたフ
イルムを基材に貼り合わせて、化粧板を得た。
【0024】比較例3 ポリ塩化ビニルにフタル酸ジオクチルを配合しなかつた
以外は、実施例1と同様にして、厚み0.2mm、柔軟温度
75℃のフイルムとした後、ラミネートラインにて、6
0μmの絞深さのエンボスロールで絞付けした。実施例
1と同様にして、上記絞付けしたフイルムを基材に貼り
合わせて、化粧板を得た。
以外は、実施例1と同様にして、厚み0.2mm、柔軟温度
75℃のフイルムとした後、ラミネートラインにて、6
0μmの絞深さのエンボスロールで絞付けした。実施例
1と同様にして、上記絞付けしたフイルムを基材に貼り
合わせて、化粧板を得た。
【0025】比較例4 実施例1と同じ絞付けしたフイルムを成形温度を80℃
とした以外は、実施例1と同様にして、化粧板を得た。
とした以外は、実施例1と同様にして、化粧板を得た。
【0026】基材への貼り合わせの前のフイルムの絞深
さと共に、真空成形にて基材に貼り合わせた後のフイル
ムの絞深さ、真空成形による絞深さの変化率及び得られ
た化粧板の絞の外観を調べた。結果を表1に示す。
さと共に、真空成形にて基材に貼り合わせた後のフイル
ムの絞深さ、真空成形による絞深さの変化率及び得られ
た化粧板の絞の外観を調べた。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1において、柔軟温度、フイルムの絞深
さ及び真空成形後の絞の外観は、下記のようにして、測
定し、又は評価した。 柔軟温度 樹脂組成物をカレンダー加工して得たフイルムについ
て、JIS K−6734に基づくクラツシユベルグ測
定を行なつた。 絞深さ 表面粗さ計(三豊製作所製サーフテスト)にて測定し
た。 真空成形後の絞の外観 可塑剤20重量部を配合したフイルムの真空成形前の絞
外観を基準とし、これとの比較を目視にて行なつて評価
した。
さ及び真空成形後の絞の外観は、下記のようにして、測
定し、又は評価した。 柔軟温度 樹脂組成物をカレンダー加工して得たフイルムについ
て、JIS K−6734に基づくクラツシユベルグ測
定を行なつた。 絞深さ 表面粗さ計(三豊製作所製サーフテスト)にて測定し
た。 真空成形後の絞の外観 可塑剤20重量部を配合したフイルムの真空成形前の絞
外観を基準とし、これとの比較を目視にて行なつて評価
した。
Claims (1)
- 【請求項1】塩化ビニル系重合体100重量部につい
て、可塑剤5〜20重量部とメタクリル酸メチル−アク
リル酸アルキル共重合体、α−メチルスチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、メタクリル酸メチル−マレイミド
共重合体及びポリメタクリル酸メチルから選ばれる少な
くとも1種のアクリル系樹脂0〜20重量部とを含有す
る塩化ビニル系樹脂組成物からなり、且つ、その柔軟温
度を45〜65℃としたフイルムに絞付けし、このフイ
ルムを温度60〜70℃にて基材に真空成形にて貼り合
わせることを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5249445A JP2555534B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5249445A JP2555534B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100910A JPH07100910A (ja) | 1995-04-18 |
JP2555534B2 true JP2555534B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=17193078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5249445A Expired - Fee Related JP2555534B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555534B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3533505B2 (ja) * | 1995-03-16 | 2004-05-31 | バンドー化学株式会社 | 真空成形用塩化ビニル系樹脂フィルム及び真空成形方法 |
JP6953138B2 (ja) * | 2017-01-31 | 2021-10-27 | バンドー化学株式会社 | 加飾フィルム及び加飾成形品 |
JP2019093582A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | バンドー化学株式会社 | 加飾フィルム、加飾成形品及び加飾成形品の製造方法 |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP5249445A patent/JP2555534B2/ja not_active Expired - Fee Related
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