JP3672870B2 - 化粧板積層用印刷樹脂フィルム及びその樹脂フィルムを積層した化粧板 - Google Patents

化粧板積層用印刷樹脂フィルム及びその樹脂フィルムを積層した化粧板 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、各種家具類や建築内装材等に使用される化粧板に積層する印刷を施した化粧板積層用印刷樹脂フィルムに関する。また本発明は、その印刷樹脂フィルムを積層した化粧板に関する。
背景技術
従来、各種家具類や建築内装材等に使用される化粧板としては、
(1)基材となる樹脂層に通常の方法を用いて印刷を施し、印刷層の表面保護のために、アミノアルキッド樹脂、ウレタン樹脂等のコート層を設けた化粧フィルム、
(2)基材となる樹脂層に印刷を施した後、透明な2軸延伸ポリエステルフィルムを接着剤層を介して積層した化粧フィルム、
(3)ポリ塩化ビニルフィルムの上に通常の方法を用いて印刷を施した後、透明なポリ塩化ビニルフィルムや2軸延伸ポリエステルフィルムを積層した化粧フィルム、
などの化粧フィルムを、接着剤を介して金属板、合板、またはMDFなどの基板に積層したものが知られている。
しかしながら、上記(1)の化粧フィルムを積層した化粧板は、化粧フィルムの強度が不十分であるため、Vカット加工などを施す場合、加工時に化粧フィルムが割れたり、コーナー部のインキが剥離し易いという問題があり、Vカット加工などを施す用途には適していない。
(2)の化粧フィルムを積層した化粧板は、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性には優れているが、表面フィルムの柔軟性に乏しく、軟化温度が高いためエンボス加工を施す場合、エンボスが入り難い。
(3)の化粧フィルムを積層した化粧板は、ポリ塩化ビニルフィルムが用いられているため、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性が劣り、また焼却して廃棄処理する際に、塩化水素ガスのような有毒ガスおよびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚染したり、焼却する際に焼却炉を傷めたりするおそれがあるなどの問題を抱えている。
本発明は上記の問題を解決することを目的として、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた化粧シートと同等以上の意匠性に優れた絵柄模様を有し、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性に優れた化粧板積層用印刷樹脂フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化粧板を提供することを課題とする。
発明の開示
本発明のフィルムは、接着樹脂層、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂からなり基材樹脂層、印刷層、表面保護層が順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第1の特徴とする。
本発明のフイルムは、接着樹脂層、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリブチレンテレフタレート樹脂の2層からなり、その層厚比が1:9〜9:1である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第2の特徴とする。
本発明のフィルムは、接着樹脂層、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と変性ポリブチレンテレフタレート樹脂(変性PBT)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/変性PBTが95/5〜40/60重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第3の特徴とする。
本発明のフィルムは、接着樹脂層、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(変性PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/変性PETが95/5〜40/60重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第4の特徴とする。
本発明のフィルムは、接着樹脂層、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/PETが98/2〜50/50重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第5の特徴とする。
本発明のフィルムは、接着樹脂層、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とポリカーボネート樹脂(PC)のブレンド樹脂からなる、その混合比PBT/PCが95/5〜30/70重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第6の特徴とする。
本発明のフィルムは、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第7の特徴とする。
本発明のフィルムは、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリブチレンテレフタレート樹脂の2層からなり、その層厚比が1:9〜9:1である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第8の特徴とする。
本発明のフィルムは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と変性ポリブチレンテレフタレート樹脂(変性PBT)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/変性PBTが95/5〜40/60重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第9の特徴とする。
本発明のフィルムは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(変性PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/変性PETが95/5〜40/60重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第10の特徴とする。
本発明のフィルムは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/PETが98/2〜50/50重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第11の特徴とする。
本発明のフィルムは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とポリカーボネート樹脂(PC)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/PCが95/5〜30/70重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が基材樹脂層の全面に設けられてなることを第12の特徴とする。
本発明のフィルムは、印刷層、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂あるいは、ポリブチレンテレフタレート樹脂と変性ポリブチレンテレフタレート樹脂のブレンド樹脂からなる表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、印刷層が表面保護層の裏面全面に設けられてなることを第13の特徴とする。
本発明のフィルムは、印刷層が、絵柄印刷層である上層と、基材樹脂層全面を隠蔽し、かつ絵柄印刷層の印刷下地色を付与するベタ印刷層である下層とからなることを第14の特徴とする。
本発明のフィルムは、印刷層が、絵柄印刷層からなることを第15の特徴とする。
本発明のフィルムは、表面保護層がポリエステル樹脂からなることを第16の特徴とする。
本発明のフィルムは、ポリエステル樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂であることを第17の特徴とする。
本発明のフィルムは、表面保護層にエンボス加工が施されたことを第18の特徴とする。
本発明のフィルムは、表面保護層の上にさらに艶調整層を設けたことを第19の特徴とする。
本発明のフィルムは、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂は酸成分がイソフタル酸であり、その共重合比が2〜20モル%であることを第20の特徴とする。
本発明のフィルムは、ポリブチレンテレフタレート樹脂は固有粘度IV値が1.0〜2.0であることを第21の特徴とする。
本発明のフィルムは、接着樹脂層が、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂からなることを第22の特徴とする。
本発明のフィルムは、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂は酸成分がイソフタル酸であり、その共重合比が2〜20モル%であることを第23の特徴とする。
本発明のフィルムは、接着樹脂層または基材樹脂層は、基板と接触する部分の樹脂成分中にアイオノマー樹脂成分を1〜50重量%含有した樹脂からなることを第24の特徴とする。
本発明の化粧板は、基板の少なくとも片面に、化粧フィルム化粧板積層用印刷樹脂フィルムを積層したことを第1の特徴とする。
本発明の化粧板は、基板と前記化粧フィルム化粧板積層用印刷樹脂フィルムの間に接着剤層を介して積層したことを第2の特徴とする。
本発明の化粧板は、基板が金属板であることを第2の特徴とする。
本発明の化粧板は、基板が木質板であることを第3の特徴とする。
本発明の化粧板は、基板がボードであることを第4の特徴とする。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルムの一例を示す断面図である。図2は、本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。図3は、本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。図4は、本発明の化粧板の一例を示す断面図である。図5は、本発明の化粧板の一例を示す断面図である。
発明を実施するための最良の形態
本発明の発明者等は、焼却時に有毒ガスおよびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚染するおそれがあるポリ塩化ビニル樹脂フィルムに替わる意匠性に優れた絵柄模様を有し、かつ耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性に優れた化粧板に積層する印刷可能な樹脂フィルムについて鋭意検討した結果、印刷下地となる基材樹脂層としてポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートと変性ポリブチレンテレフタレートの複層フィルムやポリブチレンテレフタレートをベースとして変性ポリブチレンテレフタレート、変性ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリカーボネートをブレンドした樹脂フィルムを用い、それに絵柄印刷層である上層と選択的にベタ印刷層である下層とからなる印刷層を形成し、選択的にエンボス加工が施される表面保護層、およびその上に選択的に施される艶調整層を下から順次積層することにより、上記の要求特性を満足する化粧板に積層する樹脂フィルムが得られることを見出した。また、表面保護層に変性ポリブチレンテレフタレートフィルムあるいは、ポリブチレンテレフタレート樹脂と変性ポリブチレンテレフタレート樹脂のブレンド樹脂などのポリエステルフィルムを用い、それに印刷層を形成し、基材樹脂層を省略してもよい。さらに、上記の樹脂フィルムを金属板、合板、ボードなどに積層した化粧板は、樹脂フィルムの上記の優れたフィルム物性に加えて、意匠性にも優れていることを見出した。
以下に本発明についてその内容を説明する。図1は本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルムの一例を示す断面図、図2および図3は本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルムの他の例を示す断面図、図4および図5は本発明の化粧板の例を示す断面図である。1は化粧板積層用印刷樹脂フィルム、2は基板、3は接着剤層、4は基材樹脂層、5は印刷層、5aはベタ印刷層、5bは絵柄印刷層、6は表面保護層、7はエンボス凹部、8は艶調整層、9は化粧板、10は接着樹脂層をそれぞれ表している。
本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルム1は、図1に示すように接着樹脂層10の上面に、基材樹脂層4、ベタ印刷層5a、絵柄印刷層5bよりなる印刷層が設けられ、該印刷層5の上面に、表面保護層6が積層されており、ベタ印刷層5a、絵柄印刷層5bよりなる印刷層5を設けた基材樹脂層4の印刷層5と表面保護層6は、熱接着によって積層される。
また、本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルム1は、図2に示すように化粧板積層用印刷樹脂フィルム1の表面保護層6として、表面にエンボス加工を施した表面保護層6を用いてもよい。
さらに、本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルム1は、図3に示すように表面保護層6の片面に絵柄印刷層5bとベタ印刷層5aを設け、他の片面にエンボス加工を施し、さらにその上層にエンボス凹部7を消失させない程度に艶調整層8を設けてもよい。
図4は、図2に示した化粧板積層用印刷樹脂フィルム1を、接着剤層3を介して基板2に積層した化粧板9を示す。図5は、図3に示した化粧板積層用印刷樹脂フィルム1を、接着剤層3を介して基板2に積層した化粧板9を示す。
本発明に用いられる基材樹脂層4としては、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリブチレンテレフタレート樹脂の2層からなり、その層厚比が1:9〜9:1である2層樹脂フィルム、もしくは、変性ポリブチレンテレフタレート樹脂フィルム、または、ポリブチレンテレフタレート樹脂と変性ポリブチレンテレフタレート樹脂のブレンド樹脂からなり、その混合比が5〜60重量%である樹脂フィルム、または、ポリブチレンテレフタレート樹脂と変性ポリエチレンテレフタレート樹脂のブレンド樹脂からなり、その混合比が5〜60重量%である樹脂フィルム、または、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂のブレンド樹脂からなり、その混合比が2〜50重量%である樹脂フィルム、さらにまたは、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂のブレンド樹脂からなり、その混合比が5〜70重量%である樹脂フィルムを用いることが好ましい。なお、上記の変性ポリブチレンテレフタレート樹脂および変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の酸成分がイソフタル酸であり、その共重合比が2〜20モル%であることが好ましく、さらに、ポリブチレンテレフタレート樹脂としては1.0〜2.0の固有粘度(IV値)を有するポリブチレンテレフタレート樹脂を用いることが好ましいが、固有粘度は製膜性の面から1.5以下、耐水経時性(耐水劣化性)の面から1.2以上であることがより好ましい。
また、基材樹脂層4は押出機を用いて製膜する際に、着色顔料を混練して着色樹脂層としてもよい。
印刷層5は、例えば、木目、石目、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄などの模様を表現した絵柄印刷層5bと、基材樹脂層4の全面を隠蔽し絵柄印刷層5bの印刷下地色を与えると共に、基材樹脂層4と表面保護層6との熱接着性を付与する、基材樹脂層4の全面に印刷を施したベタ印刷層5aからなり、印刷層5を形成するインキのビヒクルとしては、例えばニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリエステルウレタン樹脂などの公知のものが使用できるが、なかでも密着及び熱接着性の両観点からニトロセルロース−アルキッド樹脂系インキが好ましい。また、印刷層5は表面保護層6の裏面に裏印刷することにより設けてもかまわない。
表面保護層6としてはポリエステル樹脂フィルムを用いることが好ましく、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを適用することができるが、なかでも1.0〜2.0の固有粘度を有するポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムを用いることがより好ましい。このポリエステル樹脂フィルムは、可塑剤及びハロゲン元素を含まないポリエステル樹脂からなることを特徴とする。また、この表面保護層6に上記のベタ印刷層5a、絵柄印刷層5bよりなる印刷層5を、設け、上記の基材樹脂層4を省略してもよい。
このポリエステル樹脂を構成する材料の一例としては、以下の組成を有する共重合ポリエステル樹脂などが好適に用いられる。すなわち、樹脂を形成するソフトセグメントとして、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、あるいはポリε−カプロラクトン、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸などのHOOC−[CH2n−COOHの分子構造を有する脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族および/または脂環族ジオールからなる脂肪族ポリエステルなどが好適に用いられる。
また、樹脂を構成するハードセグメントとしては、エチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメチレンシクロヘキサンジカルボキシレート、ブチレン2,6ナフタレンジカルボキシレートなどの芳香族および/または脂環族エステルユニットから選ばれた少なくとも一つから構成されていることが好ましい。
さらに、アルコール成分として、1,4ブタンジオール残基を含有していることが耐溶剤性の点で好ましく、共重合ポリエステルを形成する全アルコール成分に占める1,4ブタンジオール残基が40モル%以上、65モル%以下であることが好ましい。
そして、図1に示す本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルム1は、次のようにして作成することができる。すなわち、基材樹脂層4上面の印刷層5の上面に表面保護層6の下面を重ね合わせ、基材樹脂層4と表面保護層6を重ね合せたまま1対の熱ロール間に通して挟み付けて圧着するとともに熱融着して積層し、一枚の積層フィルムを製造する。加熱しながら加圧することにより、表面保護層6を基材樹脂層4の印刷層面5に融着して一枚の化粧板積層用印刷樹脂フィルム1を作るものである。
また、基材樹脂層4と表面保護層6を積層する際に、上記の熱ロールとしてエンボスロールを使用することにより、積層とエンボス加工を同時に実施することができ、表面保護層6の表面にエンボス凹部7が形成された図2に示す化粧板積層用印刷樹脂フィルム1を得ることが出来る。そして、基材樹脂層4が寸法安定性に優れるため、張力や熱に起因する伸縮変動を抑えることが可能となり、印刷柄とエンボス柄が同調した、高意匠を有するエンボス化粧フィルムとすることができる。上記の積層作業やエンボス加工などの工程は、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムにおけるのと同じ条件で作業することが可能である。さらに、図3に示すように、表面保護層6の表面に艶調整層8を施して、意匠性をより一層向上させた化粧板積層用印刷樹脂フィルム1とすることもできる。
艶調整層8は、無色透明であってもまたは着色透明であっても、さらに艶消しの透明であってもよく、化粧板積層用印刷樹脂フィルム1の表面の光沢度を調整するために設けるものであるが、表面保護層としての役割も兼ねる。艶調整層8は適宜のビヒクルを用いた塗料を塗布することにより形成することができる。ビヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂の1種または2種以上の混合樹脂を用いることが出来る。艶調整層8を形成する塗料には通常適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を付与しているが、艶消剤としてはマイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーンなどが用いられる。上記塗料の塗布方法としては、グラビアコート、ロールコート、エアナイフコートなど、公知の塗布方式を用いることができる。
また、上記の方法によって得られた化粧板積層用印刷樹脂フィルム1を、接着剤層3を介在させて基板2と張り合わせることにより、図4または図5に示すような化粧板9が得られる。基板2としては、例えば、木材単板、木材合板、パーチクルボード、MDF等の木質板、鋼板、アルミニウム合金板、亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板や亜鉛−コバルト−モリブデンめっき鋼板などの金属板、または石膏ボード、珪酸カルシウムボード、石綿スレートボードなどの無機質からなるボードが用いられる。
化粧板積層用印刷樹脂フィルム1と基板2の張り合わせに用いられる接着剤層3の接着剤としては、一般的な接着剤、例えば、酢酸ビニル樹脂系、エチレン−ビニルアセテート樹脂系、尿素樹脂系、ウレタン樹脂系などのエマルジョン型接着剤が、火気に対して安全で、臭気もなく、価格的にも安価なため好ましく用いられる。
実施例
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
市販の固有粘度IV=1.4のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)とイソフタル酸11モル%共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I11、ポリプラスチックス製)を用いて共押出製膜機により作成した厚さ100μm(構成:PBT=90μm、PBT/I11=10μm)の未延伸2層フィルムの片面に、ニトロセルロース−アルキド系インキ(昭和インク製)を用い、着色ベタ印刷層および絵柄印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷した。次いで厚さ25μmの透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人製)と、上記の印刷を施したポリブチレンテレフタレートフィルムの絵柄印刷層面とを重ねて、圧着用ロールの加熱温度:200℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:25kgf/cm2の条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。次に、厚さ0.5mmの電気亜鉛めっき鋼板にポリエステル系接着剤を5g/m2の塗布量で塗布し、前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱温度:210℃、接着圧力:15kgf/cm2、圧着時間:5秒の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。
(実施例2)
市販の固有粘度IV=1.0のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)とイソフタル酸11モル%共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I11、ポリプラスチックス製)を用いて共押出製膜機により作成した厚さ100μm(構成:PBT=90μm、PBT/I11=10μm)の未延伸2層フィルムの片面に実施例1と同様にして印刷し、その絵柄印刷層面と市販の固有粘度IV=1.0であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて押し出し製膜機により作成した厚さ25μmの透明ポリブチレンテレフタレートフィルムとを対向させ、実施例1の加熱圧着による積層条件と同条件にて透明ポリブチレンテレフタレートフィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して圧着することにより、透明ポリブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部を有する化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、2液硬化型ウレタン系艶調整用塗料(昭和インク製)を版深30μmのグラビアロールにてコートし、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。次に、厚さ6mmの木材合板にポリウレタン系接着剤を50g/m2の塗布量で塗布し、前記化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱温度:160℃、接着圧力:15kgf/cm2、圧着時間:15秒の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。
(実施例3)
市販の固有粘度IV=2.0のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)とイソフタル酸11モル%共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I11、ポリプラスチックス製)を用いて共押出製膜機により作成した厚さ100μm(構成:PBT=90μm、PBT/I11=10μm)の未延伸2層フィルムの片面に実施例1と同様にして印刷し、その絵柄印刷層面と市販の固有粘度IV=2.0であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ25μmの透明ポリブチレンテレフタレートフィルムとを対向させ、実施例1の加熱圧着による積層条件と同条件にて透明ポリブチレンテレフタレートフィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して圧着することにより、透明ポリブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部を有する化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、実施例2と同様にして艶調整用塗料を塗布し、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。次に、厚さ8mmの石膏ボードにポリウレタン系接着剤を80g/m2の塗布量で塗布し、前記化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱温度:180℃、接着圧力:15kgf/cm2、圧着時間:20秒の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。
(実施例4〜8)
実施例4〜8では、実施例2、3と同様に、市販の固有粘度IV=1.4であるポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)とイソフタル酸共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I、ポリプラスチックス製)を用いて共押出製膜機により作成した厚さ100μmの未延伸2層フィルムの片面に実施例1と同様にして印刷し、その絵柄印刷層面と市販の固有粘度IV=1.4であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ25μmの透明ポリブチレンテレフタレートフィルムとを対向させ、実施例1の加熱圧着による積層条件と同条件にて透明ポリブチレンテレフタレートフィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して圧着することにより、透明ポリブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部を有する化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、実施例2と同様にして艶調整用塗料を塗布し、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。次に、実施例1と同じ条件で、電気亜鉛めっき鋼板に前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱圧着し、化粧板を得た。
なお、実施例4は、未延伸2層フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、厚さ構成がPBT=90μm、PBT/I=10μmであり、実施例5は、未延伸2層フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が2モル%で、厚さ構成が実施例4と同一であり、実施例6は、未延伸2層フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が20モル%で、厚さ構成が実施例4と同一であり、実施例7は、未延伸2層フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、厚さ構成がPBT=50μm、PBT/I=50μmであり、実施例8は未延伸2フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、厚さ構成がPBT=10μm、PBT/I=90μmである。
(実施例9〜11)
実施例9〜11では、市販のイソフタル酸共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I、ポリプラスチックス製)を用いて押出製膜機により作成した厚さ100μmの未延伸フィルムの片面に実施例1と同様にして印刷し、その絵柄印刷層面と市販の固有粘度IV=1.4であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ25μmの透明ポリブチレンテレフタレートフィルムとを対向させ、実施例1の加熱圧着による積層条件と同条件にて透明ポリブチレンテレフタレートフィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して圧着することにより、透明ポリブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部を有する化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、実施例2と同様にして艶調整用塗料を塗布し、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。
次に、実施例1と同じ条件で、電気亜鉛めっき鋼板に前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱圧着し、化粧板を得た。
なお、実施例9は、未延伸フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が2モル%であり、実施例10は、未延伸フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%であり、実施例11は、未延伸フィルムのPBT/Iのイソフタル酸共重合比が20モル%である。
(実施例12〜16)
実施例12〜16では、市販のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)にイソフタル酸共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I、ポリプラスチックス製)をブレンドした樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ100μmの未延伸フィルムの片面に実施例1と同様にして印刷し、その絵柄印刷層面と市販の固有粘度IV=1.4であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ25μmの透明ポリブチレンテレフタレートフィルムとを対向させ、実施例1の加熱圧着による積層条件と同条件にて透明ポリブチレンテレフタレートフィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して圧着することにより、透明ポリブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部を有する化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、実施例2と同様にして艶調整用塗料を塗布し、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。次に、実施例1と同じ条件で、電気亜鉛めっき鋼板に前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱圧着し、化粧板を得た。なお、実施例12は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPBT/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、その添加量が5重量%である。実施例13は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPBT/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、その添加量が30重量%である。実施例14は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPBT/Iのイソフタル酸共重合比が2モル%で、その添加量が30重量%である。実施例15は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPBT/Iのイソフタル酸共重合比が20モル%で、その添加量が30重量%である。実施例16は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPBT/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、その添加量が60重量%である。
(実施例17〜21)
実施例17〜21では、市販のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)にイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET/I、帝人製)をブレンドした樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ100μmの未延伸フィルムの片面に実施例1と同様にして印刷し、その絵柄印刷層面と市販の固有粘度IV=1.4であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ25μmの透明ポリブチレンテレフタレートフィルムとを対向させ、実施例1の加熱圧着による積層条件と同条件にて透明ポリブチレンテレフタレートフィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して圧着することにより、透明ポリブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部を有する化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、実施例2と同様にして艶調整用塗料を塗布し、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。次に、実施例1と同じ条件で、電気亜鉛めっき鋼板に前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱圧着し、化粧板を得た。なお、実施例17は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPET/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、その添加量が5重量%である。実施例18は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPET/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、その添加量が30重量%である。実施例19は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPET/Iのイソフタル酸共重合比が2モル%で、その添加量が30重量%である。実施例20は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPET/Iのイソフタル酸共重合比が20モル%で、その添加量が30重量%である。実施例21は、未延伸フィルムにおけるブレンドしたPET/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、その添加量が60重量%である。
(実施例22〜27)
実施例22〜27では、市販のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)にポリエチレンテレフタレート樹脂(PET、帝人製)もしくはポリカーボネート樹脂(PC、帝人製)をブレンドした樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ100μmの未延伸フィルムの片面に実施例1と同様にして印刷し、その絵柄印刷層面と市販の固有粘度IV=1.4であるポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ25μmの透明ポリブチレンテレフタレートフィルムとを対向させ、実施例1の加熱圧着による積層条件と同条件にて透明ポリブチレンテレフタレートフィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して圧着することにより、透明ポリブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部を有する化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、実施例2と同様にして艶調整用塗料を塗布し、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。次に、実施例1と同じ条件で、電気亜鉛めっき鋼板に前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱圧着し、化粧板を得た。なお、実施例22は、未延伸フィルムにおけるPBTにブレンドした樹脂がPETで、その添加量が2重量%である。実施例23は、未延伸フィルムにおけるPBTにブレンドした樹脂がPETで、その添加量が20重量%である。実施例24は、未延伸フィルムにおけるPBTにブレンドした樹脂がPETで、その添加量が50重量%である。実施例25は、未延伸フィルムにおけるPBTにブレンドした樹脂がPCで、その添加量が5重量%である。実施例26は、未延伸フィルムにおけるPBTにブレンドした樹脂がPCで、その添加量が30重量%である。実施例27は、未延伸フィルムにおけるPBTにブレンドした樹脂がPCで、その添加量が70重量%である。
(実施例28〜33)
実施例28〜33では、市販のイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET/I、帝人製)、固有粘度IV=1.4のポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT、ポリプラスチックス製)およびイソフタル酸11モル%共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I11、ポリプラスチックス製)を用いて3層共押出製膜機により作成した厚さ120μm(構成:PET/I=20μm、PBT=90μm、PBT/I11=10μm)の未延伸3層フィルムの片面に、ニトロセルロース−アルキド系インキ(昭和インク製)を用い、着色ベタ印刷層および絵柄印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷した。次いで厚さ25μmの透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人製)と、上記の印刷を施したポリブチレンテレフタレートフィルムの絵柄印刷層面とを重ねて、圧着用ロールの加熱温度:200℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:25kgf/cm2の条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。次に、実施例1同じ条件で、電気亜鉛めっき鋼板に前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱圧着し、化粧板を得た。なお、実施例28は、未延伸フィルムにおけるPET/Iのイソフタル酸共重合比が2モル%である。実施例29は、未延伸フィルムにおけるPET/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%である。実施例30は、未延伸フィルムにおけるPET/Iのイソフタル酸共重合比が20モル%である。実施例31は、未延伸フィルムにおけるPET/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%であり、さらにアイオノマー樹脂を1重量%添加した場合である。実施例32は、未延伸フィルムにおけるPET/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、さらにアイオノマー樹脂を10重量%添加した場合である。実施例33は、未延伸フィルムにおけるPET/Iのイソフタル酸共重合比が11モル%で、さらにアイオノマー樹脂を50重量%添加した場合である。
(実施例34〜35)
実施例34〜35では、イソフタル酸11モル%共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT/I11、ポリプラスチックス製)、もしくはPBTにPBT/I11をブレンドした樹脂を用いて押出製膜機により作成した厚さ100μmの未延伸フィルムをエンボスロールとシリコンゴムロールからなる圧着用ロールの間に通して、フィルム表面にエンボス凹部を有するフィルムを作製した。この未延伸フィルムの片面に、ニトロセルロース−アルキド系インキ(昭和インク製)を用い、絵柄印刷層および着色ベタ印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて裏印刷し、化粧板積層用印刷樹脂フィルムを作製した。さらに、この化粧板積層用印刷樹脂フィルムのエンボス加工面に、2液硬化型ウレタン系艶調整用塗料(昭和インク製)を版深30μmのグラビアロールにてコートし、意匠性に優れた化粧フィルムを作製した。次に、実施例1と同じ条件で、電気亜鉛めっき鋼板に前記の化粧板積層用印刷樹脂フィルムを加熱圧着し、化粧板を得た。なお、実施例34は、未延伸フィルムがPBT/I11である。実施例35は、未延伸フィルムが、PBTにPBT/I11を30重量%ブレンドした樹脂である。これらの樹脂フィルムの樹脂構成を表1〜表3に示す。
Figure 0003672870
Figure 0003672870
Figure 0003672870
(樹脂フィルムの特性評価)
実施例1〜35で作成した化粧板を、下記の特性について評価した。
(耐汚染性)
実施例1〜35で作成した化粧板の最表層の樹脂フィルム面に、黒色の油性マジックインキ(登録商標、以下同じ)で描画し24時間放置した後、エタノールを含浸させた布で清拭し、樹脂フィルム面に残存するマジックインキの程度を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎:マジックインキは全く認められない。
○:実用上問題ない程度の極くわずかなマジックインキの残存が認められる。
△:実用上問題となる程度のわずかなマジックインキの残存が認められる。
×:かなりの程度にマジックインキの残存が認められる。
(耐溶剤性)
実施例1〜35で作成した化粧板の最表層の樹脂フィルム面に、メチルエチルケトンを含浸させたスポンジを載せ、24時間放置した後、フィルム表面の変色および膨れの発生の程度を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎:変色および膨れの発生は全く認められない。
○:実用上問題ない程度の極くわずかな変色または膨れの発生が認められる。
△:実用上問題となる程度のわずかな変色または膨れの発生が認められる。
×:かなりの程度に変色および膨れが認められる。
(耐水劣化性)
本発明の化粧板を高温多湿の状態で長時間経時させた場合(例えばユニットバスの内装材として用いた場合など)を想定し、長時間水と接した場合の樹脂フィルムの耐水劣化性をデュポン衝撃試験法で評価した。実施例1〜35で作成した化粧板積層用印刷樹脂フィルムを、厚さ0.5mmの電気亜鉛めっき鋼板に積層し試験片とした。この試験片を60mm×60mmの大きさに切り出し、38±2℃の温度に保持された脱塩水中に1カ月間浸漬した後室温で乾燥し、デュポン衝撃試験機を用い、JIS K 5400に準拠した条件(衝撃部の大きさ1/2inchφ、重さ1kg、落下高さ50cm)で衝撃を負荷した。衝撃を負荷した後の樹脂フィルムの状態を肉眼観察し、下記の5段階で評価した。
◎:樹脂フィルムに割れが認められない。
○:樹脂フィルムの一部に細かい割れが認められる。
△:樹脂フィルムの加工部全体に細かい割れが認められる。
×:樹脂フィルムの加工部全体に大きな割れが認められる。
××:樹脂フィルム全体に割れが著しい。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。これらの樹脂フィルムの特性評価を表4に示す。
Figure 0003672870
表4に示すように、本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルムは、耐汚染性、耐溶剤性、耐水劣化性のいずれにおいても優れた特性を示す。
産業上の利用可能性
本発明の化粧板積層用印刷樹脂フィルムは上記のように構成されており、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートと変性ポリブチレンテレフタレートの複層フィルムやポリブチレンテレフタレートをベースとして変性ポリブチレンテレフタレート、変性ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリカーボネートをブレンドした樹脂フィルムからなる基材樹脂層は熱や張力に対する伸縮変動が少なく、優れた寸法安定性を有しているため、印刷見当精度の良い印刷物を得ることが出来る。
また、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムと同様の製造方法で化粧フィルムが得られるために、新規設備の増設や設備の改造などの設備投資を必要とせず、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムと同様の、印刷柄とエンボス柄が同調した意匠性に優れた絵柄模様を表現することができる。
さらに、基材樹脂層や表面保護層を構成する樹脂中に可塑剤を含有していないために、可塑剤のブリードによる表面汚染などの問題が生じることなく、耐汚染性、耐溶剤性、耐水性などの表面物性に優れている。
またさらに、焼却廃棄する際に、塩化水素ガスのような有毒ガスの発生がないため、環境を汚染する心配もなく環境保全性においても優れている。

Claims (17)

  1. 接着樹脂層、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とイソフタル酸の共重合比が2〜20モル%である変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(変性PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/変性PETが95/5〜40/60重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、前記印刷層が前記基材樹脂層の全面に設けられてなる化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  2. 接着樹脂層、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/PETが98/2〜50/50重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、前記印刷層が前記基材樹脂層の全面に設けられてなる化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  3. ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とイソフタル酸の共重合比が2〜20モル%である変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(変性PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/変性PETが95/5〜40/60重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、前記印刷層が前記基材樹脂層の全面に設けられてなる化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  4. ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)とポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)のブレンド樹脂からなり、その混合比PBT/PETが98/2〜50/50重量%である基材樹脂層、印刷層、表面保護層が下から順次積層された化粧フィルムであって、前記印刷層が前記基材樹脂層の全面に設けられてなる化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  5. 前記印刷層が、絵柄印刷層である上層と、前記基材樹脂層全面を隠蔽し、かつ前記絵柄印刷層の印刷下地色を付与するベタ印刷層である下層とからなる、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  6. 前記印刷層が、絵柄印刷層からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  7. 前記表面保護層がポリエステル樹脂からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  8. 前記ポリエステル樹脂がポリブチレンテレフタレート樹脂である、請求項7に記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  9. 前記表面保護層にエンボス加工が施された、請求項7または8に記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  10. 前記表面保護層の上にさらに艶調整層を設けた、請求項1〜4、7または9のいずれかに記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  11. 前記ポリブチレンテレフタレート樹脂は、固有粘度IV値が1.0〜2.0であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  12. 前記接着樹脂層が、イソフタル酸の共重合比が2〜20モル%である変性ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる、請求項1または2に記載の化粧板積層用印刷樹脂フィルム。
  13. 樹脂フィルムを積層する基板の少なくとも片面に、請求項1〜12のいずれかに記載の化粧フィルム化粧板積層用印刷樹脂フィルムを積層した化粧板。
  14. 前記基板と前記化粧フィルム化粧板積層用印刷樹脂フィルムの間に接着剤層を介して積層した、請求項13に記載の化粧板。
  15. 前記基板が金属板である、請求項13または14に記載の化粧板。
  16. 前記基板が木質板である、請求項13または14に記載の化粧板。
  17. 前記基板がボードである、請求項13または14に記載の化粧板。
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