JP4297858B2 - 化粧板積層用樹脂フィルム、その樹脂フィルムを積層した化粧板、およびその化粧板を用いたユニットバス - Google Patents

化粧板積層用樹脂フィルム、その樹脂フィルムを積層した化粧板、およびその化粧板を用いたユニットバス Download PDF

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Description

本発明は、化粧板積層用樹脂フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化粧板に関し、特に意匠性および耐水性を要求される用途に適した化粧板積層用樹脂フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化粧板に関する。
従来、各種家具類や建築内装材等に使用される化粧板としては、
(1)基材となる樹脂層に通常の方法を用いて印刷を施し、印刷層の表面保護のために、アミノアルキッド樹脂、ウレタン樹脂等のコート層を設けた化粧フィルム、
(2)基材となる樹脂層に印刷を施した後、透明な二軸延伸ポリエステルフィルムを接着剤層を介して積層した化粧フィルム、
(3)ポリ塩化ビニルフィルムの上に通常の方法を用いて印刷を施した後、透明なポリ塩化ビニルフィルムや二軸延伸ポリエステルフィルムを積層した化粧フィルム、
などの化粧フィルムを、接着剤を介して亜鉛めっき鋼板、合板、またはMDFなどの基板に積層したものが知られている。
しかしながら、上記(1)の化粧フィルムを積層した化粧板は、化粧フィルムの強度が不十分であるため、Vカット加工などを施す場合、加工時に化粧フィルムが割れたり、コーナー部のインキが剥離し易いという問題があり、Vカット加工などを施す用途には適していない。(2)の化粧フィルムを積層した化粧板は、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性には優れているが、表面フィルムの柔軟性に乏しく、軟化温度が高いためエンボス加工を施す場合、エンボスが入り難い。(3)の化粧フィルムを積層した化粧板は、ポリ塩化ビニルフィルムが用いられているため、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性が劣り、また焼却して廃棄処理する際に、塩化水素ガスのような有毒ガスおよびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚染したり、焼却する際に焼却炉を傷めたりするおそれがあるなどの問題を抱えている。
本発明は上記の問題を解決することを目的として、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた化粧シートと同等以上の意匠性や耐汚染性に優れ、特に、ユニットバスなどの水廻りに用いられる化粧板などに必須である耐水経時性などの物性に優れた化粧板積層用樹脂フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化粧板を提供することを課題とする。
本発明は、接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、基材樹脂層、着色樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
着色樹脂層、基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
基材樹脂層、着色樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、基材樹脂層、着色樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
基材樹脂層、着色樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
着色樹脂層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、基材樹脂層、着色樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
基材樹脂層、着色樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
着色樹脂層、基材樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、または、
接着樹脂層、基材樹脂層が下から順次積層された化粧板積層用樹脂フィルム、またはさらに、
基材樹脂層の単層からなる化粧板積層用樹脂フィルムであり、
基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする。
本発明はさらに、前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、ポリブチレンテレフタレートフィルム、または
ポリブチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリブチレンテレフタレートフィルム、または
ポリトリメチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とし、
前記表面樹脂層が二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、または
ポリブチレンテレフタレートフィルムのいずれかの結晶性ポリエステル樹脂フィルムであることを特徴とし、
前記接着樹脂層がポリエチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートフィルム、または
ポリブチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリブチレンテレフタレートのいずれかの結晶性ポリエステル樹脂フィルムであることを特徴とし、
前記着色樹脂層が着色顔料を混練した結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする。
本発明はまたさらに、樹脂フィルムを積層する基板の少なくとも片面に、上記のいずれかの化粧板積層用樹脂フィルムを積層した化粧板、または
前記基板と前記化粧板積層用樹脂フィルムの間に接着剤層を介して積層した化粧板、または
前記基板に積層した後の請求項27に記載の化粧板積層用樹脂フィルムの表面樹脂層の二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムの面配向係数が0.040〜0.175、または0.160〜0.175である化粧板も発明の対象とし、さらに前記基板が金属板であることを特徴とする。
さらに、上記のいずれかの化粧板を用いてなるユニットバスも発明の対象とする。
本発明の発明者等は、焼却時に有毒ガスおよびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚染するおそれがあるポリ塩化ビニル樹脂フィルムに替わる、意匠性に優れた絵柄模様を有し、かつ耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性だけでなく、耐水経時性に特に優れた化粧板に積層する印刷可能な樹脂フィルムについて鋭意検討した結果、表面樹脂層として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムなどのポリエステル樹脂フィルムを用い、さらに、印刷下地となる基材樹脂層ならびに着色樹脂層として、X線回折法を用いた測定より求められる結晶化度が55%以下で、かつ、(100)面の結晶子サイズが50Å以下である、ポリブチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂フィルムを用い、それに絵柄印刷層を形成し、さらに、着色樹脂層にエンボス加工を施してエンボス凹部を形成した後、ワイピング法を用いてエンボス凹部にインキを充填してなるワイピング印刷層を設け、その上に選択的にエンボス加工が施される表面樹脂層、またはさらにその上に選択的に施される艶調整層を下から順次積層することにより、上記の要求特性を満足する化粧板に積層する樹脂フィルムが得られることを見出した。
さらに、上記の樹脂フィルムを金属板、合板、無機質ボードなどに積層した化粧板は、樹脂フィルムの上記の優れたフィルム物性に加えて、意匠性にも優れていることを見出した。
以下に本発明についてその内容を説明する。
図1〜8に本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの例を断面図で示す。図9および図10に本発明の化粧板の例を断面図で示す。図中の各符号はそれぞれ次のものを指す。すなわち、1は化粧板積層用樹脂フィルム、2は基板、3は接着剤層、4は基材樹脂層、5は印刷層、5aは絵柄印刷層、5bはベタ印刷層、6は着色樹脂層、7は接着樹脂層、8はワイピング印刷用エンボス凹部、9はワイピング印刷層、10は表面樹脂層、11はエンボス凹部、12は艶調整層、13は化粧板をそれぞれ表している。
本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は、図1に示すように、接着樹脂層7、着色樹脂層6、基材樹脂層4、印刷層5、表面樹脂層10が下から順次積層された5層の樹脂フィルムである。この5層の樹脂層のうち、着色樹脂層6、基材樹脂層4、印刷層5の3種類の層は接着樹脂層7と表面樹脂層10の間で如何なる順序で積層されていても差し支えない。例えば図2に示すように、接着樹脂層7、基材樹脂層4、着色樹脂層6、印刷層5、表面樹脂層10が下から順次積層された構成であってもよい。また印刷層5は、図1に示すように層全体がベタ印刷層5bであってもよいし、図2に示すように層全体が絵柄印刷層5aであってもよい。さらに図3に示すように下層がベタ印刷層5b、上層が絵柄印刷層5aの2層で構成されていてもよい。
本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は、図3に示すように、接着樹脂層7、基材樹脂層4、印刷層5、表面樹脂層10が下から順次積層された4層の樹脂フィルムであってもよい。また表面樹脂層10の下には接着樹脂層7、基材樹脂層4、印刷層5、着色樹脂層6のうちのいずれか3種類の層が、接着樹脂層7が最下層となり、印刷層5が最下層とならない限り、如何なる順序で積層されていても差し支えない。また最表層を基材樹脂層4とし、その下に下から順次接着樹脂層7、着色樹脂層6、印刷層5が積層された4層の樹脂フィルムであってもよい。
本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は、図4に示すように、接着樹脂層7、印刷層5、表面樹脂層10が下から順次積層された3層の樹脂フィルムであってもよい。また表面樹脂層10の下には接着樹脂層7、基材樹脂層4、印刷層5、着色樹脂層6のうちのいずれか2種類の層が、接着樹脂層7が最下層となり、印刷層5が最下層とならない限り、如何なる順序で積層されていても差し支えない。また最下層を接着樹脂層7とし、その上に基材樹脂層4と着色樹脂層6が任意の順序で積層された構成であってもよい。
さらに本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は、図5に示すように、着色樹脂層6と基材樹脂層4が下から順次積層された2層の樹脂フィルムであってもよい。また表面樹脂層10、接着樹脂層7、基材樹脂層4、着色樹脂層6のうちのいずれか2種類の層が、表面樹脂層10が最表層となり、接着樹脂層7が最下層となる限り、如何なる順序で積層されていても差し支えない。
またさらに本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は、図6に示すように、基材樹脂層4のみからなる単層の樹脂フィルムであってもよい。
さらにまた 本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は、図7に示すように、着色樹脂層6の上面にエンボス加工を施してエンボス凹部8を形成させた後、ワイピング法を用いてエンボス凹部8にインキを充填してなるワイピング印刷層9を設けてもよいし、表面樹脂層10の表面にエンボス加工を施してエンボス凹部11を設けたものを用いてもよい。
また、図8に示すように、基材樹脂層4の上面にエンボス加工を施してワイピング印刷層9を設けてもよいし、表面樹脂層10の表面にエンボス凹部11を設けたものを用い、さらにその上にエンボス凹部11を消失させない程度に艶調整層12を設けてもよい。
図9は、図1に示した化粧板積層用樹脂フィルム1を基板2に直接積層した化粧板13を示す。図10は図5に示した化粧板積層用樹脂フィルム1を、接着剤層3を介して基板2に積層した化粧板13を示す。
本発明の化粧板積層用樹脂フィルムを基板に積層した化粧板は、高温多湿のユニットバス等に使用することを目的としており、優れた耐水性を有していることが求められる。表面樹脂層10としては、ポリブチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂のフィルムを用いることが好ましい。ポリブチレンテレフタレートは固有粘度(IV値)が1.0〜2.0であることが好ましいが、製膜性の面から1.5以下、耐水経時性(耐水劣化性)の面から1.2以上であることがより好ましい。ポリエチレンテレフタレートは二軸延伸を施し、0.080〜0.170の面配向係数を有するものが好ましい。面配向係数が0.080未満の場合は表面に水滴が付着した際の耐水性に乏しく、0.170を超える面配向係数を有するフィルムを製膜することは非常に困難である。
上記の他にポリエステル樹脂として、ポリブチレンテレフタレートとエラストマーをブレンドした樹脂、ポリエチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、なども表面樹脂層10として使用可能であり、さらにポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル樹脂なども使用可能である。これらのポリエステル樹脂などのフィルムは、可塑剤及びハロゲン属元素を含まない樹脂からなるフィルムであることを特徴とする。
また、これらの表面樹脂層10の表面には、下層の印刷層5や基材樹脂層4などに立体感を付与するために、エンボスロールを用いて図7に示すようにエンボス加工部11を設けたり、美麗な表面とするために鏡面ロールを用いて鏡面仕上げ加工部を設けてもよい。さらに、図8に示すように、表面にエンボス加工部を設けた後、さらにその上層として艶調整層12を設けて意匠性をより一層向上させた化粧板積層用樹脂フィルム1とすることもできる。
艶調整層12は、無色透明であってもまたは着色透明であっても、さらに艶消しの透明であってもよく、化粧板積層用樹脂フィルム1の表面の光沢度を調整するために設けるものであるが、表面保護層としての役割も兼ねる。艶調整層12は適宜のビヒクルを用いた塗料を塗布することにより形成することができる。ビヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂の1種または2種以上の混合樹脂を用いることが出来る。艶調整層12を形成する塗料には通常適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を付与しているが、艶消剤としてはマイカ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーンなどが用いられる。上記塗料の塗布方法としては、グラビアコート、ロールコート、エアナイフコートなど、公知の塗布方式を用いることができる。
次に、基材樹脂層4について説明する。基材樹脂層4は請求項1〜22に示した樹脂フィルムの積層構成において、請求項3、5、10、13、16、19、の構成で着色樹脂層6の下層として用いられる以外は、単層(請求項22)、最表層(請求項8、12、17、20、21)、印刷層5を介して(請求項1、4、7、11)、または介さずに(請求項2、6、9、14、15、18)表面樹脂層10の下層として用いられる。本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は耐水性を有することが必要とされるが、使用環境や使用条件によっては、基材樹脂層4を最表層とした複層の樹脂フィルムや、単層の基材樹脂層4が用いられる場合もある。また場合によっては、上記のように表面樹脂層10に用いる樹脂成分、固有粘度、面配向係数などの特性を限定するだけでは十分な耐水性が得られない場合がある。このように、基材樹脂層4を最表層とした化粧板積層用樹脂フィルムを用いたり、使用環境や使用条件によっても十分な耐水性を有する化粧板積層用樹脂フィルムを得るためには、上記のように表面樹脂層10の特性を限定するだけではなく、特性を限定した基材樹脂層4を用いる必要がある。
すなわち、基材樹脂層4としては、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートと変性ポリブチレンテレフタレートのブレンド樹脂、ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートのブレンド樹脂、ポリブチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレートのブレンド樹脂、ポリブチレンテレフタレートとポリカーボネートのブレンド樹脂、変性ポリブチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートの2層樹脂、ポリトリメチレンテレフタレートと変性ポリエチレンテレフタレートの2層樹脂、ポリブチレンテレフタレートとポリトリメチレンテレフタレートの2層樹脂などのポリエステル樹脂であることが好ましい。また、ポリブチレンテレフタレートは固有粘度が1.0〜2.0であることが好ましいが、製膜性の面から1.5以下、耐水劣化性の面から1.2以上であることがより好ましい。さらに、基材樹脂層4は後に述べる着色樹脂層6のように押出機を用いて製膜する際に着色顔料を混練して着色樹脂層としてもよい。またさらに、基材樹脂層4を化粧板積層用樹脂フィルムの最表層として用いる場合は、表面樹脂層10におけるのと同様に、表面にエンボス加工を施してエンボス凹部を設けたり、鏡面仕上げ加工を施してもよく、さらにエンボス加工を施した場合、その上にエンボス凹部を消失させない程度に艶調整層を設けてもよい。
これらのポリエステル樹脂は、下記に示すX線回折測定法を用いて求められる結晶化度、および下記に示す方法を用いて測定した(100)面の結晶子サイズが一定範囲内にある場合に優れた耐水性および耐アルカリ性が得られることが判明した。すなわち結晶化度が55%以下で、かつ結晶子サイズが50Å以下の場合に特に優れた耐水性および耐アルカリ性が得られる。
[X線回折測定方法]
(測定方法)
X線回折装置(例えば理学電気(株)製X線回折装置:RTP300RC)などを用い、化粧板積層用樹脂フィルムを金属板に積層した化粧板を用い、光源:CuKα、管電圧:50KV、管電流:200mA、回折角度2θ:10〜30°の条件で、化粧板積層用樹脂フィルムを積層した化粧板の樹脂フィルムの結晶化度を求める。
(結晶化度の算出方法)
樹脂の非晶質部分と結晶質部分の両方の回折ピークが現れる、2θ=10.0〜26.5°の回折角度におけるピークの積分強度から、下記の式を用いて結晶化度を算出する。

結晶化度=(結晶質部分(2θ=23.5°の付近のピーク)の積分強度/非晶
質と結晶質を含む部分(2θ=10〜26.5°)の積分強度)×100 [%]
[(100)面の結晶子サイズの算出方法]
上記のX線回折測定に用いた条件で、2θ=23.5°の付近の(100)面のピークの積分幅βを下記の式により求める。

β=(∫I(2θ)dθ)/Ip
ここで、Ip:2θ=23.5°のピークの回折強度、I(2θ):2θ位置での回折強度である。
上記の式から得られたβの値を下記のScherrerの式に代入し、(100)面の結晶子サイズを算出した。

D=Kλ/βcosθ

ここで、D:結晶子サイズ[Å]、K:Scherrer定数(1.05)、λ:X線の波長(1.57Å)、θ:回折角[°]である。
次に、着色樹脂層6について説明する。着色樹脂層6は、基材樹脂層4と同一組成の樹脂に押出機を用いて製膜する際に着色顔料を混練することにより得られる。また着色樹脂層6は化粧板積層用樹脂フィルム1の積層構成において、特に最表層(請求項16、19)、または印刷層5を介して(請求項3、5)、または介さずに(請求項10、13)表面樹脂層10の下層として用いられる場合は、十分な耐水性を確保するため、基材樹脂層4と同様にポリエステル樹脂の結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下であることが好ましい。さらに、着色樹脂層6を化粧板積層用樹脂フィルムの最表層として用いる場合は、表面樹脂層10におけるのと同様に、表面にエンボス加工を施してエンボス凹部を設けたり、鏡面仕上げ加工を施したりしてもよく、さらにエンボス加工を施した場合、その上にエンボス凹部を消失させない程度に艶調整層を設けてもよい。
次に印刷層5について説明する。印刷層5は図1または2に示すように、絵柄印刷層5aまたはベタ印刷層5bのどちらか一方のみで構成されていてもよいし、図3に示すように両方で構成されていてもよい。絵柄印刷層5aは、例えば、木目、石目、天然皮革などの表面柄、布目、抽象柄などの模様を表現した印刷層であり、ベタ印刷層5bは基材樹脂層4または着色樹脂層6の全面を隠蔽し、絵柄印刷層5aの印刷下地色を与える印刷層であるとともに、印刷層の上下の樹脂層同士の熱接着性を付与する層でもある。絵柄印刷層5aおよびベタ印刷層5bを形成するインキのビヒクルとしては、例えばニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリエステルウレタン樹脂など公知のものを使用できるが、なかでも密着性および熱接着性の両観点からニトロセルロース―アルキド樹脂系インキが好ましい。さらに、印刷層と他の樹脂層との積層に際して、より強固な接着を必要とする場合は、両者の間に接着剤層を介在させて積層してもよい。
また、図7または図8に示すように、着色樹脂層6または基材樹脂層4の表面に選択的にエンボス加工を施してエンボス凹部8を形成させた後、ワイピング印刷法を用いてエンボス凹部8にインキを充填してなるワイピング印刷層9を設けてもよく、この場合、エンボス凹部8に充填するワイピングインキとして、塗料もしくはインキが用いられる。例えば、天然樹脂またはその変性樹脂類、セルロース誘導体類、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂などの合成樹脂をビヒクルの構成材料とし、ビヒクル中に着色顔料、体質顔料などを添加してなる塗料またはインキが用いられる。使用されるビヒクルとしてはウレタン2液硬化型のものが好適に用いられる。ワイピング印刷法としては、ドクターブレード法、ロールコート法など、従来から使用されているワイピング印刷法のいずれによってもよい。
次に接着樹脂層7について説明する。接着樹脂層7としては、ポリエチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリエチレンテレフタレート、またはポリブチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリブチレンテレフタレートのいずれかであることが好ましい。
本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1を構成する各樹脂層に用いられるポリエステル樹脂においては、樹脂を形成するソフトセグメントとして、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、あるいはポリε−カプロラクトン、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸などのHOOC−[CH]n−COOHの分子構造を有する脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族および/または脂環族ジオールからなる脂肪族ポリエステルなどが好適に用いられる。
また、樹脂を構成するハードセグメントとしては、エチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート、シクロへキサンジメチレンテレフタレート、シクロへキサンジメチレンシクロへキサンジカルボキシレート、ブチレン2,6ナフタレンジカルボキシレートなどの芳香族および/または脂環族エステルユニットから選ばれた少なくとも一つから構成されていることが好ましい。
さらに、アルコール成分として、1,4ブタンジオール残基を含有していることが耐溶剤性の点で好ましく、共重合ポリエステルを形成する全アルコール成分に占める1,4ブタンジオール残基が40モル%以上、65モル%以下であることが好ましい。
またさらに、耐水性の観点から、表面樹脂層、基材樹脂層、着色樹脂層の各樹脂層を構成する樹脂の固有粘度(IV値)は1.0〜2.0であることが好ましい。
また、化粧板積層用樹脂フィルム1と基板2とのより強力な密着性が要求される場合には、基板2と接する接着樹脂層7、着色樹脂層6もしくは基材樹脂層4の樹脂成分の一部にアイオノマー樹脂成分を含有させると良好な密着性が得られる。この場合、アイオノマー樹脂成分を樹脂成分の全体の1〜50重量%とすることが好ましい。
図1に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は次のようにして作成することができる。すなわち、共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂、基材樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して3層の積層フィルムを製膜する。その基材樹脂層の上面に表面樹脂層10の下面に設けたベタ印刷層5bを重ね合せ、そのまま1対の熱ロール間に通して挟み付けて圧着するとともに加熱圧着して積層し、一枚の積層フィルムに製膜する。加熱しながら加圧することにより、表面樹脂層10のベタ印刷層5bの面を基材樹脂層4に融着して一枚の化粧板積層用樹脂フィルム1を作るものである。
図2に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は、共押出しにより3層の積層フィルムを製膜する際に着色樹脂層と基材樹脂層の積層順序を入れ替え、表面樹脂層10の下面に絵柄印刷層5aを設けた以外は上記と同様にして作られる。
図3に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は、共押出しにより接着樹脂層7と着色樹脂層6の2層の積層フィルムを製膜し、その着色樹脂層の上面に表面樹脂層10の下面に設けた絵柄印刷層5aとベタ印刷層5bからなる印刷層5を重ね合せ、そのまま1対の熱ロール間に通して挟み付けて加熱圧着して積層し、一枚の積層フィルムに製膜する。
図4に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は、単層フィルムとして製膜した接着樹脂層7の上面に、表面樹脂層10の下面に設けた印刷層5を重ね合せ、そのまま1対の熱ロール間に通して挟み付けて加熱圧着して積層し、一枚の積層フィルムに製膜する。
図5に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は、共押出しにより基材樹脂層4と着色樹脂層6の2層の積層フィルムとして製膜したものであり、図6に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は、基材樹脂層4を単層フィルムとして製膜したものである。
図7に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は、以下のようにして製膜する。
まず、接着樹脂層7と着色樹脂層6を積層して2層の1枚の予備積層フィルムとして製膜する際に、熱ロールとしてエンボスロールを用い、加熱したエンボスロール間に接着樹脂層7と着色樹脂層6を重ね合わせて通し挟み付けることにより、積層と着色樹脂層6のエンボス加工を同時に実施する。このようにして設けた着色樹脂層6のエンボス凹部8にワイピングインキを充填してワイピング印刷層9を設けることにより、高意匠性の絵柄模様を付与することができる。また基材樹脂層4の上面に、表面樹脂層10の下面に設けた印刷層5を重ね合せ、加熱したエンボスロール間に通して挟み付けることにより、表面樹脂層10の上面にエンボス凹部11を有する3層のもう1枚の予備積層フィルムが得られる。これらの2枚の予備フィルムを着色樹脂層6と基材樹脂層4が接するように重ね合わせて通し挟み付けることにより、立体感を有する図7に示す化粧板積層用樹脂フィルム1に製膜することができる。
図8に示す化粧板積層用樹脂フィルム1は、図7に示す化粧板積層用樹脂フィルム1において、2層の予備積層フィルムの着色樹脂層6を3層の予備積層フィルムの基材樹脂層4と置き換えた以外は上記と同様にして作られ、かつ表面樹脂層10の上面のエンボス凹部上に艶調整層12を形成させることにより、意匠性をより一層向上させた化粧板積層用樹脂フィルム1とすることができる。
以上のようにして得られる本発明の化粧板積層用樹脂フィルム1は寸法安定性に優れるため、張力や熱に起因する伸縮変動を抑えることが可能となり、印刷柄とエンボス柄が同調した、高意匠性を有するエンボス化粧フィルムとすることができる。上記の積層作業やエンボス加工などの工程は、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムにおけるのと同じ設備で作業することが可能である。
このようにして得られた化粧板積層用樹脂フィルム1を、直接、または接着剤層3を介在させて基板2と貼合わせることにより、図9または図10に示すような化粧板13が得られる。
接着剤層3を介在させて貼合わせる場合に用いられる接着剤層3の接着剤としては、一般的な接着剤、例えば、ポリエステル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エチレン−ビニルアセテート樹脂系、尿素樹脂系、ウレタン樹脂系などのエマルジョン型接着剤が、火気に対して安全で、臭気もなく、価格的にも安価なため好ましく用いられる。
基板2としては、例えば、木材単板、木材合板、パーチクルボード、MDF等の木質板、鋼板、アルミニウム合金板、亜鉛や亜鉛合金をめっきした亜鉛めっき鋼板などの金属板、または石膏ボード、珪酸カルシウムボード、石綿スレートボードなどの無機質からなるボードが用いられる。
上記のようにして基板に積層された後の化粧板積層用樹脂フィルム1において、表面樹脂層10に二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートのフィルムを用いた場合、積層後の面配向係数は用途によって異なるが、0.040〜0.175の範囲にあることが好ましい。特にユニットバスなど、アルカリ性の黴除去剤などが用いられる耐アルカリ性が要求される用途においては0.160〜0.175の範囲にあることが好ましい。基板に積層された後にこの好適な面配向係数とするためには、積層する前の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの面配向係数、熱固定温度、および積層時の加熱条件を適宜選択する必要がある。二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの配向結晶は、フィルムの製膜時の熱固定温度以上に加熱すると非晶化し接着性が向上するが、面配向係数は急激に低下し、それに伴って耐水性は急激に劣化する。したがって、下層となる基材樹脂層などの層との加熱積層、または基材樹脂層のエンボス加工を兼ねて加熱積層する場合、下層の樹脂層との良好な接着性やエンボス加工性を得るのに必要とされる加熱温度以上の温度で熱固定した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることが好ましい。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例)
それぞれが表1〜2に示す結晶化度、および(100)面の結晶子サイズを有する、厚さ25μmの各種のポリエステル樹脂からなる樹脂を基材層、基材層と同様の樹脂にクリーム色の顔料を20重量%混練した樹脂を着色樹脂層とし、さらに表1および2に示すポリエステル樹脂からなる樹脂を表面樹脂層、および接着樹脂層として用い、下記のA〜Wの23種類の製膜法を用いて化粧板積層用樹脂フィルムを作成した。
[A]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、基材樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ60μmの3層の積層フィルムを製膜した。別途製膜した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機によりベタ印刷層を印刷し、印刷層と3層樹脂の着色樹脂層を重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[B]:[A]の製膜法において、基材樹脂層と着色樹脂層の積層順を入れ替え、共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層の3層からなる厚さ60μmの積層フィルムを製膜した。また別途製膜した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機により絵柄印刷層を印刷し、印刷層と3層樹脂の基材樹脂層を重ね合せ、[A]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[C]:[B]の製膜法において、厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムとして、印刷層を設けない透明樹脂フィルムを用いた以外は[B]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[D]:共押出しにより押出機から加熱溶融した基材樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ50μmの2層の積層フィルムを製膜した。[A]の製膜法と同様にして別途製膜した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機により絵柄印刷層およびベタ印刷層を印刷し、ベタ印刷層と2層樹脂の着色樹脂層を重ね合せ、[A]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[E]:[D]の製膜法において、基材樹脂層と着色樹脂層の積層順を入れ替え、共押出しにより押出機から加熱溶融した着色樹脂層、基材樹脂層の2層からなる厚さ50μmの積層フィルムを製膜した。また別途製膜した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機により絵柄印刷層を印刷し、印刷層と3層樹脂の基材樹脂層を重ね合せ、[D]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[F]:[D]の製膜法において、厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムとして、印刷層を設けない透明樹脂フィルムを用いた以外は[D]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[G]:[E]の製膜法において、厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムとして、印刷層を設けない透明樹脂フィルムを用いた以外は[E]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[H]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、基材樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ50μmの2層の積層フィルムを製膜した。別途製膜した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機によりベタ印刷層を印刷し、印刷層と2層樹脂の基材樹脂層を重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[I]:[H]の製膜法において、厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムとして、印刷層を設けない透明樹脂フィルムを用いた以外は[H]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[J]:押出機から加熱溶融した基材樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ40μmの単層フィルムを製膜した。別途製膜した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機により絵柄印刷層を印刷し、印刷層と基材樹脂層を重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[K]:[J]の製膜法において、厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムとして、印刷層を設けない透明樹脂フィルムを用いた以外は[J]の製膜法と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[L]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、基材樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ75μmの3層の積層フィルムを製膜した。
[M]:[L]の製膜法において、基材樹脂層と着色樹脂層の積層順を入れ替え、共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層の3層からなる厚さ75μmの積層フィルムを製膜した。
[N]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ50μmの2層の積層フィルムを製膜した。別途製膜した厚さ30μmの基材樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機によりベタ印刷層を印刷し、印刷層と2層樹脂の着色樹脂層を重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[O]:押出機から加熱溶融した着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ30μmの単層フィルムを製膜した。別途共押出しにより押出機から加熱溶融した基材樹脂層用樹脂、表面樹脂用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ50μmの2層の積層フィルムを製膜し、製膜した2層フィルムの基材樹脂層の下面にグラビア輪転機により絵柄印刷層とベタ印刷層を印刷し、印刷層と単層の着色樹脂フィルムを重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[P]:押出機から加熱溶融した着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ35μmの単層フィルムを製膜した。別途共押出しにより押出機から加熱溶融した基材樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ35μmの単層フィルムを製膜し、製膜した基材樹脂層の下面にグラビア輪転機により絵柄印刷層とベタ印刷層を印刷し、印刷層と単層の着色樹脂フィルムを重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[Q]:共押出しにより押出機から加熱溶融した基材樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ60μmの2層の積層フィルムを製膜した。着色樹脂層用樹脂を基板との接着面とした。
[R]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、基材樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ60μmの2層の積層フィルムを製膜した。
[S]:共押出しにより押出機から加熱溶融した着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂、基材樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ60μmの2層の積層フィルムを製膜した。基材樹脂層用樹脂を基板との接着面とした。
[T]:押出機から加熱溶融した基材樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ30μmの単層フィルムを製膜した。別途製膜した厚さ30μmの基材樹脂層となるフィルムの下面にグラビア輪転機によりベタ印刷層を印刷し、印刷層と基材樹脂層とを重ね合わせ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[U]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ40μmの2層の積層フィルムを製膜した。別途共押出しにより押出機から加熱溶融した基材樹脂層用樹脂、表面樹脂層用樹脂をTダイからキャスティングロール上に押出して厚さ40μmの2層の積層フィルムを製膜し、基材樹脂層の面にグラビア輪転機により絵柄印刷層を印刷した。そして前者の2層の積層フィルムと印刷層を施した基材樹脂層を有する後者の2層の積層フィルムを重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[V]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、着色顔料を混練した着色樹脂層用樹脂をTダイからエンボス加工を施したキャスティングロール上に押出して片面にエンボス凹部を有する厚さ50μmの2層の積層フィルムを製膜した。次いで、前記エンボス凹部を有する面に2液硬化型ウレタン系着色インキをロールコート法によって塗工した後、ドクターブレードでエンボス凹部以外の部分に付着している着色インキをワイピングで除去した後、積層フィルムの表面に形成されているエンボス凹部内に充填された着色インキを固化させて、印刷樹脂フィルムを作成した。別途製膜した片面にエンボス加工を施した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの非エンボス加工面にグラビア輪転機により絵柄印刷層を印刷した。そして前記の2層の積層フィルムと印刷層を施した表面樹脂層となるフィルムの間に別途作成した厚さ20μmの基材樹脂層となるフィルムを挟んで重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
[W]:共押出しにより押出機から加熱溶融した接着樹脂層用樹脂、基材樹脂層用樹脂をTダイからエンボス加工を施したキャスティングロール上に押出して片面にエンボス凹部を有する厚さ50μmの2層の積層フィルムを製膜した。次いで、前記エンボス凹部を有する面に2液硬化型ウレタン系着色インキをロールコート法によって塗工した後、ドクターブレードでエンボス凹部以外の部分に付着している着色インキをワイピングで除去した後、積層フィルムの表面に形成されているエンボス凹部内に充填された着色インキを固化させて、印刷樹脂フィルムを作成した。別途製膜した片面にエンボス加工を施した厚さ25μmの表面樹脂層となるフィルムの非エンボス加工面にグラビア輪転機により絵柄印刷層を印刷した。そして前記の2層の積層フィルムと印刷層を施した表面樹脂層となるフィルムの間に別途作成した厚さ20μmの着色顔料を混練した着色樹脂層となるフィルムを挟んで重ね合せ、圧着用ロールの加熱温度120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して積層した。次いで表面樹脂層のフィルムのエンボス加工面に、エンボス凹部を埋めない程度に、透明のアクリル樹脂を塗布し、艶調整層を設け、化粧板積層用樹脂フィルムとした。
次に、厚さ0.5mmの電気亜鉛合金めっき鋼板にポリエステル系接着剤を5g/mの塗布量で塗布した後245℃に加熱し、上記の化粧板積層用樹脂フィルムを当接し、接着圧力:1.47MPa、圧着時間:5秒の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。このようにして得られた化粧板の、表面樹脂層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた場合の積層後の面配向係数の値を表1および表2に示す。
Figure 0004297858
Figure 0004297858
(樹脂フィルムの特性評価)
実施例1〜24と比較例1〜6で作成した化粧板を、下記の特性について評価した。
(樹脂フィルムの加工性)
本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの加工性の良否は、実施例1〜24及び比較例1〜6で作成した、樹脂フィルム積層板に JIS Z 2248(金属材料曲げ試験方法) に準拠して、0T曲げ加工を施し、曲げ加工部のフィルムの表面を肉眼観察し、下記の4段階の基準で評価した。
◎:折り曲げ部に割れは全く認められない。
○:折り曲げ部の先端にかすかな白色化が認められる。
△:折り曲げ部全体に白色化が認められる。
×:折り曲げ部にかなりの程度の割れが認められる。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。
(耐水劣化性)
本発明の化粧板を高温多湿の状態で長時間経時させた場合(例えばユニットバスの内装材として用いた場合など)を想定し、長時間水と接した場合の樹脂フィルムの耐水劣化性をデュポン衝撃試験法で評価した。
実施例1〜24及び比較例1〜6で作成した化粧板積層用樹脂フィルムを、厚さ0.5mmの電気亜鉛合金めっき鋼板に積層し試験片とした。この試験片を60mm×60mmの大きさに切り出し、38±2℃の温度に保持された脱塩水中に1カ月間浸漬した後室温で乾燥し、デュポン衝撃試験機を用い、JISK 5400に準拠した条件(衝撃部の大きさ1/2inchφ、重さ1kg、落下高さ50cm)で衝撃を負荷した。衝撃を負荷した後の樹脂フィルムの状態を肉眼観察し、下記の5段階で評価した。
◎:樹脂フィルムに割れが認められない。
○:樹脂フィルムの一部に細かい割れが認められる。
△:樹脂フィルムの加工部全体に細かい割れが認められる。
×:樹脂フィルムの加工部全体に大きな割れが認められる。
××:樹脂フィルム全体に割れが著しい。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。
(耐アルカリ性)
本発明の化粧板がアルカリ性の黴除去剤と長時間接触した場合を想定した場合の樹脂フィルムの耐アルカリ性を下記の要領で評価した。
実施例1〜24及び比較例1〜6で作成した化粧板積層用樹脂フィルムを、厚さ0.5mmの電気亜鉛合金めっき鋼板に積層し試験片とした。この試験片を60mm×60mmの大きさに切り出し、90°折り曲げ加工を施した後、38±2℃の温度に保持されたpH:12.5のカセイソーダ水溶液中に1週間浸漬した後室温で乾燥し、加工部を50倍の光学顕微鏡により観察し、下記の5段階で評価した。
◎:樹脂フィルムに割れが認められない。
○:樹脂フィルムの一部に細かい割れが認められる。
△:樹脂フィルムの加工部全体に細かい割れが認められる。
×:樹脂フィルムの加工部全体に大きな割れが認められる。
××:樹脂フィルム全体に肉眼によっても割れが認められる。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。
これらの樹脂フィルムの評価結果を表3および表4に示す。
Figure 0004297858
Figure 0004297858
表3および表4に示すように、本発明の化粧板積層用樹脂フィルムは、加工性、耐水劣化性、耐アルカリ性のいずれにおいても優れた特性を示す。
本発明の化粧板積層用樹脂フィルムは上記のように構成されており、表面樹脂層として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリブチレンテレフタレート樹脂フィルムなどのポリエステル樹脂フィルムを用い、さらに、印刷下地となる基材樹脂層ならびに着色樹脂層として、X線回折法を用いた測定より求められる結晶化度が55%以下で、かつ、(100)面の結晶子サイズが50Å以下である、ポリブチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂フィルムを用い、それに絵柄印刷層を形成し、さらに、着色樹脂層にエンボス加工を施してエンボス凹部を形成した後、ワイピング法を用いてエンボス凹部にインキを充填してなるワイピング印刷層を設け、その上に選択的にエンボス加工が施される表面保護層、またはさらにその上に選択的に施される艶調整層を下から順次積層したものであり、これらの樹脂フィルムを金属板、合板、無機質ボードなどに積層した化粧板は、優れた加工性、耐水劣化性、耐アルカリ性に加えて、意匠性にも優れている。
さらに、焼却する際に塩化水素ガスのような有毒ガス、およびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚染するおそれもなく、環境の保全性にも優れており、黴が発生しやすいユニットバスをはじめ、冷蔵庫および冷蔵庫のドアの外装用板、カーテンレール、洗面ユニット、洗濯機、システムキッチン、間仕切り、壁パネル、室内ドア、室内収納庫、蛍光灯の反射板、オーディオビジュアル機器の外板、オーブンの外板、ファンヒーターの外板、ストーブの外板、エアコンディショナーの外板などに好適に適用できる。
本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの一例を示す断面図である。 本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板の一例を示す断面図である。 本発明の化粧板の他の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 化粧板積層用樹脂フィルム
2 基板
3 接着剤層
4 基材樹脂層
5 印刷層
5a 絵柄印刷層
5b ベタ印刷層
6 着色樹脂層
7 接着樹脂層
8 ワイピング印刷用エンボス凹部
9 ワイピング印刷層
10 表面樹脂層
11 エンボス凹部
12 艶調整層
13 化粧板

Claims (38)

  1. 接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  2. 接着樹脂層、着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  3. 接着樹脂層、基材樹脂層、着色樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  4. 着色樹脂層、基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  5. 基材樹脂層、着色樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  6. 着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  7. 接着樹脂層、基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  8. 接着樹脂層、着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  9. 接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  10. 接着樹脂層、基材樹脂層、着色樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  11. 基材樹脂層、印刷層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  12. 着色樹脂層、印刷層、基材樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  13. 基材樹脂層、着色樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  14. 着色樹脂層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  15. 接着樹脂層、基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  16. 接着樹脂層、基材樹脂層、着色樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  17. 接着樹脂層、着色樹脂層、基材樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  18. 基材樹脂層、表面樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  19. 基材樹脂層、着色樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  20. 着色樹脂層、基材樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層および/または着色樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  21. 接着樹脂層、基材樹脂層が下から順次積層されてなり、基材樹脂層がX線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする、化粧板積層用樹脂フィルム。
  22. X線回折測定法を用いて求められる結晶化度が55%以下で、かつ(100)面の結晶子サイズが50Å以下である結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなる単層の基材樹脂層からなる化粧板積層用樹脂フィルム。
  23. 前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、ポリブチレンテレフタレートフィルムからなることを特徴とする請求項1〜22に記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  24. 前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、ポリブチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリブチレンテレフタレートフィルムからなることを特徴とする請求項1〜22に記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  25. 前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、ポリトリメチレンテレフタレートフィルムからなることを特徴とする請求項1〜22に記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  26. 前記表面樹脂層が結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなる、請求項1〜7、9〜11、13〜15、18のいずれかに記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  27. 前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項26に記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  28. 前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、ポリブチレンテレフタレートフィルムからなることを特徴とする請求項26に記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  29. 前記接着樹脂層が、結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項1〜3、7〜10、15〜17、21のいずれかに記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  30. 前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、ポリエチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートフィルムからなることを特徴とする請求項29に記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  31. 前記結晶性ポリエステル樹脂フィルムが、ポリブチレンテレフタレートの酸成分の一部をイソフタル酸で置換してなる変性ポリブチレンテレフタレートフィルムからなることを特徴とする請求項29に記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  32. 前記着色樹脂層が、着色顔料を混練した結晶性ポリエステル樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項1〜6、8〜10、12〜14、16、17、19、20のいずれかに記載の化粧板積層用樹脂フィルム。
  33. 基板の少なくとも片面に、請求項1〜32のいずれかに記載の化粧板積層用樹脂フィルムを積層した化粧板。
  34. 前記基板と前記化粧板積層用樹脂フィルムの間に接着剤層を介して積層した、請求項33に記載の化粧板。
  35. 前記基板に積層した後の請求項27に記載の化粧板積層用樹脂フィルムの表面樹脂層の二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムの面配向係数が、0.040〜0.175である、請求項33または34に記載の化粧板。
  36. 前記基板に積層した後の請求項27に記載の化粧板積層用樹脂フィルムの表面樹脂層の二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムの面配向係数が、0.160〜0.175である、請求項33または34に記載の化粧板。
  37. 前記基板が金属板である、請求項33〜36のいずれかに記載の化粧板。
  38. 請求項33〜37のいずれかに記載の化粧板を用いてなるユニットバス。
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