JP2002059508A - 高鮮映化粧フィルム積層金属板 - Google Patents

高鮮映化粧フィルム積層金属板

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JP2002059508A
JP2002059508A JP2000248687A JP2000248687A JP2002059508A JP 2002059508 A JP2002059508 A JP 2002059508A JP 2000248687 A JP2000248687 A JP 2000248687A JP 2000248687 A JP2000248687 A JP 2000248687A JP 2002059508 A JP2002059508 A JP 2002059508A
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film
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layer
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JP2000248687A
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Yukiharu Fujii
行治 藤井
Koji Taguma
幸治 田熊
Hiroyuki Iwashita
寛之 岩下
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Toyo Kohan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた
高鮮映化粧シートと同等以上の印刷鮮映性を有する高鮮
映化粧フィルム積層金属板を提供する。 【解決手段】 フィルムと金属板との界面に存在する気
泡の面積率が1%以下となるように非塩素系樹脂フィル
ムを金属板に積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高鮮映化粧フィル
ム積層金属板に関する。より詳細には電気冷蔵庫のド
ア、エアコンカバー等の家庭電化製品の外装材や、鋼製
家具、エレベータ、建築物等の内装材のように、特に高
鮮映性の印刷模様を要求される用途に適した高鮮映化粧
フィルム積層金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明でいう鮮映性とは、写像鮮映性す
なわち化粧面に写した正反射像の鮮明さを意味し、鮮映
性の評価は財団法人日本色彩研究所製の携帯用鮮明度光
沢計PGD−4型による測定により行ったものである。
【0003】従来、各種家具類や建築内装材等に使用さ
れる高鮮映化粧金属板としては、(1)基材となる樹脂
層に通常の方法を用いて印刷を施し、印刷層の表面保護
のために、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等のコ
ート層を設けた化粧フィルム、(2)基材となる樹脂層
に印刷を施した後、透明な二軸延伸ポリエステルフィル
ムを接着剤層を介して積層した化粧フィルム、(3)ポ
リ塩化ビニルフィルムの上に通常の方法を用いて印刷を
施した後、透明なポリ塩化ビニルフィルムや二軸延伸ポ
リエステルフィルムを積層した化粧フィルム、などの化
粧フィルムを、接着剤を介して亜鉛めっき鋼板、亜鉛−
アルミニウム合金めっき鋼板やステンレス鋼板などの金
属板に積層したものが知られている。
【0004】しかしながら、上記(1)の化粧フィルム
を積層した化粧金属板は、化粧フィルムの強度が不十分
であるため、加工時に化粧フィルムが割れたり、コーナ
ー部のインキが剥離し易いという問題があり、高加工用
途には適していない。前記(2)の化粧フィルムを積層
した化粧金属板は、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性
には優れているが、表面フィルムの柔軟性に乏しく、軟
化温度が高いため鏡面仕上げのエンボス加工を施す場
合、鏡面仕上げが施しにくい。前記(3)の化粧フィル
ムを積層した化粧金属板は、ポリ塩化ビニルフィルムが
用いられているため、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物
性が劣り、また焼却して廃棄処理する際に、塩化水素ガ
スのような有毒ガス、およびそれに起因する有害物質が
発生して環境を汚染したり、焼却する際に焼却炉を傷め
たりするおそれがあるなどの問題を抱えている。さら
に、いずれのフィルムについても、金属板と積層する際
の条件によっては、フィルムや金属板による気泡の巻き
込みにより積層界面に気泡の残留が生じ、その結果、表
面の平滑性にまで影響を及ぼし、鮮映性の低下を引き起
こしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決することを目的として、基板と基板に積層するフィ
ルムの界面に介在する気泡を一定量以下に減少させるこ
とにより、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた
高鮮映化粧シートと同等以上の印刷鮮映性を有し、かつ
意匠性に優れた絵柄模様を有し、耐汚染性、耐溶剤性な
どの表面物性に優れた高鮮映化粧フィルム積層金属板を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムと金
属板との界面に存在する気泡の面積率が1%以下となる
ように非塩素系樹脂フィルムを金属板に積層してなる高
鮮映化粧フィルム積層金属板であり、前記フィルムが接
着樹脂層、基材樹脂層、印刷層、透明な表面樹脂層が下
から順次積層されてなるか、または基材樹脂層、印刷
層、透明な表面樹脂層が下から順次積層されてなるか、
または接着樹脂層、基材樹脂層、透明な表面樹脂層が下
から順次積層されてなるか、または基材樹脂層、透明な
表面樹脂層が下から順次積層されてなるか、または接着
樹脂層、基材樹脂層が下から順次積層されてなるか、ま
たは基材樹脂層単層からなることを特徴とし、また前記
印刷層がベタ印刷層および/または絵柄印刷層からな
り、また前記基材樹脂層がエンボス加工を施され、該エ
ンボス加工により形成されたエンボス凹部にインキが充
填されてなる印刷層を有することを特徴とし、さらに前
記表面樹脂層が二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムから
なることを特徴とし、前記ポリエステル樹脂がポリエチ
レンテレフタレート樹脂、またはポリエチレンテレフタ
レートの多価酸成分もしくは多価アルコール成分の一部
を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリエステル樹
脂であり、好ましくは前記結晶性の共重合ポリエステル
樹脂が、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレ
ート共重合ポリエステル樹脂であることを特徴とし、ま
たさらに前記表面樹脂層がポリカーボネートフィルム、
またはアクリル樹脂フィルムであることを特徴とし、さ
らにまた前記基材樹脂層がポリブチレンテレフタレート
からなることを特徴とし、さらにまた前記接着樹脂層が
ポリエチレンテレフタレートの多価酸成分もしくは多価
アルコール成分の一部を他の成分で置き換えた結晶性の
共重合ポリエステル樹脂からなり、好ましくは前記結晶
性の共重合ポリエステル樹脂が、エチレンテレフタレー
ト/エチレンイソフタレート共重合ポリエステル樹脂で
あることを特徴とし、さらにまた高鮮映化粧フィルムと
金属板の間に接着剤層を介して積層してなり、また前記
金属板が亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっ
き鋼板、ステンレス鋼板のいずれかであることを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、焼却時に有毒
な塩化水素ガスや、それに起因する有害物質が発生して
環境を汚染するおそれがあるポリ塩化ビニル樹脂フィル
ムに替わる、高鮮映性および意匠性に優れた絵柄模様を
有し、かつ耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性に優れた
化粧金属板に積層する印刷可能な高鮮映樹脂フィルムや
金属板について鋭意検討した結果、非塩素系樹脂フィル
ムと金属板との界面に存在する気泡の面積率が1%以下
となるように両者の積層を行うことにより、高鮮映性を
達成しうることを見出した。金属素材と樹脂フィルム層
との界面に存在する気泡は、後述する試験法に示すとお
り、超音波顕微鏡撮影により測定検出することができ、
これは前記界面に空気が存在すると、超音波の反射が起
きるという原理を利用するものである。この超音波顕微
鏡撮影による写真では、超音波反射部分と超音波の非反
射部分とが存在するので、これを画像処理し、全面積当
たりの超音波反射部分の面積を求めることにより、気泡
面積率(%)が求められる。本発明では、フィルム積層
金属板の気泡面積率を1%以下とすることが鮮映性の向
上に関して臨界的であり、後述する例に示すとおり、気
泡面積率が1%を少し上回ると容易に判別できる程度に
鮮映性が低下するのに対して、気泡面積率が1%以下と
なるようにフィルムと金属板との積層を行うと、鮮映性
を顕著に向上させることができるのである。フィルムと
金属板との界面における気泡面積率を低減させる手段に
ついては、後に詳しく説明する。
【0008】本発明の好適な実施形態においては、接着
樹脂層として共重合ポリエステルフィルムを、印刷下地
となる基材樹脂層としてポリブチレンテレフタレートフ
ィルムを用い、それに絵柄印刷層、ベタ印刷層、または
絵柄印刷層とベタ印刷層を形成し、さらに透明な表面樹
脂層を下から順次積層することにより、上記の要求特性
を満足する化粧金属板に積層する樹脂フィルムが得ら
れ、さらに、その化粧フィルムを亜鉛めっき鋼板、亜鉛
−アルミニウム合金めっき鋼板やステンレス鋼板などの
金属板に積層する際に気泡の巻き込みを極減させ、気泡
面積率で1%以下に抑制することにより、フィルム表面
の凹凸が少ない、鮮映性に優れた樹脂フィルム積層金属
板が得られる。
【0009】以下に本発明についてその内容を説明す
る。まず、本発明の高鮮映化粧フィルム積層金属板に用
いる化粧フィルムについて説明する。図1は本発明の金
属板に積層する化粧フィルムの一例を示す概略断面図、
図2〜6はそれぞれ本発明の金属板に積層する化粧フィ
ルムの他の一例を示す概略断面図、図7は本発明の高鮮
映化粧フィルム積層金属板の一例を示す概略断面図、図
8は本発明の高鮮映化粧フィルム積層金属板の他の一例
を示す概略断面図である。各符号はそれぞれ、1は化粧
フィルム、2は金属板、3は接着樹脂層、4は基材樹脂
層、5は印刷層、5aはベタ印刷層、5bは絵柄印刷
層、6は表面樹脂層、7はエンボス凹部、8はワイピン
グ印刷層、10は化粧フィルム積層金属板、13は接着
剤層を表している。
【0010】本発明の高鮮映化粧フィルム積層金属板に
積層する化粧フィルム1は、図1に示すように接着樹脂
層3の上面に、基材樹脂層4が積層されており、基材樹
脂層4の上面に、ベタ印刷層5aと絵柄印刷層5bから
なる印刷層5が裏面全面に設けられた表面樹脂層6が積
層されている。基材樹脂層4は選択的にその上面にエン
ボス加工によりエンボス凹部7が形成され、エンボス凹
部7にワイピングインキが充填されたワイピング印刷層
8が設けられていてもよい。また、化粧フィルム1は、
図2に示すように、選択的にその上面にエンボス加工に
よりエンボス凹部7が形成され、エンボス凹部7にワイ
ピングインキが充填されたワイピング印刷層8が設けら
れた基材樹脂層4の上面に、ベタ印刷層5aと絵柄印刷
層5bからなる印刷層5が裏面全面に設けられた表面樹
脂層6が積層されたものであってもよいし、図3に示す
ように、接着樹脂層3の上面に、基材樹脂層4が積層さ
れており、基材樹脂層4の上面に表面樹脂層6が積層さ
れていてもよく、さらに図4に示すように、基材樹脂層
4の上面に表面樹脂層6が積層されていてもよく、図5
に示すように、接着樹脂層3の上面に基材樹脂層4が積
層されていてもよい。さらにまた、化粧フィルム1は、
図6に示すように、基材樹脂層4の単層で構成されてい
てもよい。図7は、図1に示した化粧フィルム1を、直
接金属板2に積層した高鮮映化粧フィルム積層金属板1
0を示す。図8は、図2に示した化粧フィルム1を、接
着剤層13を介して金属板2に積層した高鮮映化粧フィ
ルム積層金属板10を示す。
【0011】本発明の基材樹脂層4の樹脂としては、
1.0〜2.0の固有粘度(IV値)を有するポリブチレ
ンテレフタレートフィルムを用いることが好ましいが、
固有粘度は製膜性の面から 1.5以下、耐水経時性(耐
水劣化性)の面から 1.2以上であることがより好まし
い。また基材樹脂層4を押出機を用いて製膜する際に、
樹脂中に着色顔料を混練して着色樹脂層としてもよい。
【0012】絵柄印刷層5bは、例えば、木目、石目、
天然皮革の表面柄、布目、抽象柄などの模様を表現した
印刷層であり、ベタ印刷層5aは基材樹脂層4の全面を
隠蔽し絵柄印刷層5bの印刷下地色を与える印刷層であ
ると共に、基材樹脂層4と表面樹脂層6との熱接着性を
付与する層でもある。印刷層5を構成するベタ印刷層5
aおよび絵柄印刷層5bを形成するインキのビヒクルと
しては、例えばニトロセルロース、酢酸セルロースなど
のセルロース誘導体、ポリエステルウレタン樹脂などの
公知のものが使用できるが、なかでも密着及び熱接着性
の両観点からニトロセルロース−アルキド樹脂系インキ
が好ましい。
【0013】また、基材樹脂層4に選択的にエンボス加
工を施してエンボス凹部7を形成した後、ワイピング法
を用いてエンボス凹部7にインキを充填してなるワイピ
ング印刷層8を設ける場合、エンボス凹部7に充填され
るワイピングインキとしては、塗料もしくはインキが用
いられる。例えば、天然樹脂またはその変成樹脂類、セ
ルロース誘導体類、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂等の合成樹脂類をビヒクルの構
成材料とし、ビヒクル中に着色顔料、体質顔料等を添加
して成る塗料もしくはインキが用いられる。使用される
ビヒクルとしてはウレタン2液硬化型のものが好適に用
いられる。ワイピング法としては、ドクターブレード
法、ロールコート法など、従来から使用されているワイ
ピング法のいずれによっても良い。
【0014】表面樹脂層6としてはポリエチレンテレフ
タレートをはじめとするポリエステル樹脂のフィルム、
ポリカーボネートフィルム、またはアクリル樹脂フィル
ムを用いることが好ましく、なかでも二軸延伸ポリエス
テルフィルムを用いることがより好ましい。さらにこの
ポリエステル樹脂フィルムは、ポリエチレンテレフタレ
ート、またはポリエチレンテレフタレートの多価酸成分
もしくは多価アルコール成分の一部を他の成分で置き換
えた結晶性の共重合ポリエステル樹脂であることが好ま
しく、結晶性の共重合ポリエステル樹脂が、エチレンテ
レフタレート/エチレンイソフタレート共重合ポリエス
テル樹脂であることが特に好ましい。
【0015】接着樹脂層3の樹脂としては、ポリエチレ
ンテレフタレートの多価酸成分もしくは多価アルコール
成分の一部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリ
エステル、好ましくは結晶性の共重合ポリエステル樹脂
が、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート
共重合ポリエステル樹脂であることが好ましい。
【0016】このポリエステル樹脂を構成する材料の一
例としては、以下の組成を有する共重合ポリエステル樹
脂、特にソフトセグメントとハードセグメントとからな
る共重合ポリエステルなどが好適に用いられる。すなわ
ち、樹脂を形成するソフトセグメントとして、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどの
ポリオキシアルキレングリコール類;ポリε−カプロラ
クトン等のラクトン類;アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジオン酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボン酸
類;等から誘導されるエステルセグメントが挙げられ
る。
【0017】また、樹脂を構成するハードセグメントと
しては、エチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレ
ート、シクロへキサンジメチレンテレフタレート、シク
ロへキサンジメチレンシクロへキサンジカルボキシレー
ト、ブチレン2,6ナフタレンジカルボキシレートなど
の芳香族および/または脂環族エステルユニットから選
ばれた少なくとも一つから構成されているものが挙げら
れる。
【0018】さらに、アルコール成分として、1,4ブ
タンジオール残基を含有していることが耐溶剤性の点で
好ましく、共重合ポリエステルを形成する全アルコール
成分に占める1,4ブタンジオール残基が40モル%以
上、65モル%以下であることが好ましい。
【0019】基板との密着力がより強く要求される場合
には、接着樹脂層3または基材樹脂層4の樹脂成分の一
部にアイオノマー樹脂成分を含有させるとよい。この場
合、アイオノマー樹脂成分を全体樹脂成分の1〜50重
量%とすることが好ましい。
【0020】図1に示す化粧フィルム1は、次のように
して作成することができる。すなわち、押出しにより接
着樹脂層3と基材樹脂層4をそれぞれ製膜し、両者を重
ね合わせて1対の熱ロール間に通して挟み付けて圧着す
るとともに熱融着して積層し、1枚の積層フィルムを製
造する。なお、その際、前記の熱ロールの一方にエンボ
スロールを使用し、基材樹脂層4の側がエンボスロール
に当接するようにして圧着することにより、積層とエン
ボス加工を同時に実施することができる。このようにし
て基材樹脂層4の表面にワイピング印刷用のエンボス凹
部7を形成し、ワイピングインキを充填してワイピング
印刷層8を設けることにより、高意匠性の絵柄模様を付
与することができる。このようにして作成した2層の積
層フィルムの基材樹脂層4のワイピング印刷層8を設け
た面に、表面樹脂層6の下面に設けた絵柄印刷層5bと
ベタ印刷層5aからなる印刷層5を重ね合わせ、2層の
積層フィルムと表面樹脂層6を重ね合せたまま1対の熱
ロール間に通して挟み付けて圧着するとともに熱融着し
て積層し、一枚の積層フィルムを製膜する。加熱しなが
ら加圧することにより、表面樹脂層6のベタ印刷層5a
の面を基材樹脂層4に融着して1枚の化粧フィルム1を
作るものである。そして、基材樹脂層4が寸法安定性に
優れるため、張力や熱に起因する伸縮変動を抑えること
が可能となり、印刷柄とエンボス柄が同調した、高意匠
性を有するエンボス化粧フィルムとすることができる。
上記の積層作業やエンボス加工などの工程は、従来のポ
リ塩化ビニル樹脂フィルムの製膜におけるのと同じ設備
で作業することが可能である。
【0021】図2に示す化粧フィルム1は、次のように
して作成することができる。すなわち、押出しにより基
材樹脂層4を製膜する際に、加熱溶融した基材樹脂層用
の樹脂を表面にエンボス加工が施されたキャスティング
ロール上に押し出し、片面にエンボス凹部7を設けて製
膜する。このエンボス凹部7にワイピングインキを充填
してワイピング印刷層8を設ける。このようにして作成
した基材樹脂層4のワイピング印刷層8を設けた面に、
表面樹脂層6の下面に設けた絵柄印刷層5bとベタ印刷
層5aからなる印刷層5を重ね合わせ、2層の積層フィ
ルムと表面樹脂層6を重ね合せたまま1対の熱ロール間
に通して挟み付けて圧着するとともに熱融着して積層
し、一枚の積層フィルムを製膜する。加熱しながら加圧
することにより、表面樹脂層6のベタ印刷層5aの面を
基材樹脂層4に融着して1枚の化粧フィルム1を作るも
のである。図3、図4、図5に示す化粧フィルム1は、
それぞれ共押出しにより製膜する。また図6に示す化粧
フィルム1は通常の押出しにより製膜する。
【0022】これらの方法によって得られた化粧フィル
ム1を直接熱接着法により、または接着剤層13を介在
させて金属板2に貼合わせることにより、図7または図
8に示すような高鮮映化粧フィルム積層金属板10が得
られる。金属板2としては、例えば、鋼板、アルミニウ
ム合金板、亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金め
っき鋼板、ステンレス鋼板などが用いられる。
【0023】化粧フィルム1と金属板2の貼合わせに用
いられる接着剤層13の接着剤としては、一般的な接着
剤、例えば、ポリエステル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、
エチレン−ビニルアセテート樹脂系、尿素樹脂系、ウレ
タン樹脂系などのエマルジョン型接着剤が、火気に対し
て安全で、臭気もなく、価格的にも安価なため好ましく
用いられる。
【0024】本発明の高鮮映化粧フィルム積層金属板1
0は次のようにして作成される。すなわち、コイル状に
巻き取った長尺帯状の金属板をアンコイラー等の巻き戻
し手段から巻き戻しながらオーブン等の加熱手段で加熱
し、これにコイル状に巻き取った長尺帯状の化粧フィル
ムをアンコイラー等の巻き戻し手段から巻き戻して当接
し、1対の圧着ロールで両者を挟み付けて圧着する。こ
のように、金属板と化粧フィルムの双方が連続的に移動
しながら挟み付けられるので、その際に界面に空気が巻
き込まれる。使用する金属板の表面粗さ、装置の振動、
移動する際の金属板や化粧フィルムの振れ等の原因によ
り、気泡の発生は大きく異なり、表面粗さの大きい金属
板ほど、また化粧フィルムの移動速度が大きくなるほど
気泡の発生が増加する傾向にある。
【0025】この気泡発生は、表面粗さの小さい金属板
を用いる、化粧フィルムの張力を高める、圧着ロールの
加圧力を高める、化粧フィルムを融点以下に予熱しフィ
ルムの剛性を低下させる、巻き戻し手段から圧着ロール
までの距離をできるだけ短くして化粧フィルムの振れを
抑制する、巻き戻し手段から圧着ロールまでの間に化粧
フィルムに張力を付与しかつ振れを抑制するための張力
負荷用のロールを設けるなどの方法を用いて抑制するこ
とができる。
【0026】本発明においては、上記の化粧フィルム1
を金属板2に貼合わせる際に、化粧フィルム1と金属板
2との界面に空気を巻き込むことによって生じる気泡を
できるだけ抑制し、界面に存在する気泡の面積率が1%
以下となるように積層することが高鮮映性を付与する上
で極めて重要である。この気泡の面積率の測定は、既に
説明したとおり、超音波顕微鏡を用いて撮影した写真を
画像解析処理して計測することができる。
【0027】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 (実施例1)厚さ:25μmの透明二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの片面に、ニトロセルロース
−アルキド系インキを用い、絵柄印刷層および着色ベタ
印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷し
た。一方、ポリブチレンテレフタレートおよびエチレン
テレフタレート/エチレンイソフタレート共重合ポリエ
ステル樹脂(エチレンテレフタレート85モル%/エチ
レンイソフタレート15モル%)を用いて押出製膜機に
より厚さ:70μmの2層未延伸フィルム(厚み比=
4:1)に製膜した後、ポリブチレンテレフタレートフ
ィルム面をエンボスロール側として、エンボスロールと
シリコンゴムロールからなる加圧ロールの間に通し、ポ
リブチレンテレフタレートフィルム表面にエンボス凹部
を有する2層フィルムを作成した。次いで、前記エンボ
ス凹部を有する面に2液硬化型ウレタン系着色インキを
ロールコート法によって塗工した後、ドクターブレード
でエンボス凹部以外の部分に付着している着色インキを
除去し、積層フィルムの表面に形成されているエンボス
凹部内に着色インキを充填、固化させ、印刷樹脂フィル
ムを作製した。次いで、透明二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルムの印刷層と2層未延伸フィルムのポ
リブチレンテレフタレートの印刷面が接するようにし
て、圧着用ロールの加熱温度:200℃、樹脂フィルム
の送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ
圧:2.45MPaの条件で両フィルムを加熱圧着して
積層し、化粧フィルムを作製した。次に、厚さ:0.5
mm、平均表面粗さ(Ra):0.2μmの亜鉛−55
%アルミニウム合金めっき鋼板(めっき量:両面200
g/m、化成処理はクロメート処理をCrとして40
mg/m施す)にポリエステル系接着剤を30g/m
の塗布量で塗布し、前記の化粧フィルムを図9に示
した積層装置を用い、巻き戻し手段から圧着ロールまで
の距離(L):60cm、化粧フィルムおよび亜鉛−ア
ルミニウム合金めっき鋼板の送り速度:50m/mi
n、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の加熱温度:2
10℃、接着圧力:1.47MPaの条件で加熱圧着
し、化粧フィルム積層金属板を得た。
【0028】(実施例2)厚さ:25μmの透明二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、実施
例1と同様にして絵柄印刷層および着色ベタ印刷層を印
刷した。一方、厚さ:70μmのポリブチレンテレフタ
レートフィルムを押出製膜機により製膜した後、実施例
1と同様にしてエンボス加工を施し、形成されたエンボ
ス凹部内に着色インキを充填して印刷樹脂フィルムを作
製した。次いで、透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの印刷層と2層未延伸フィルムのポリブチ
レンテレフタレートの印刷面が接するようにして、実施
例1と同様の条件で両フィルムを加熱圧着して積層し、
化粧フィルムを作製した。次に、厚さ:0.5mm、平均
表面粗さ(Ra):0.2μmのステンレス鋼板(SU
S430、化成処理はクロメート処理をCrとして40
mg/m施す)に実施例1と同様にしてポリエステル
系接着剤を塗布し、前記の化粧フィルムを図9に示した
積層装置を用い、実施例1と同様の条件で加熱圧着し、
化粧フィルム積層金属板を得た。
【0029】(実施例3)エチレンテレフタレート/エ
チレンイソフタレート共重合ポリエステル樹脂(エチレ
ンテレフタレート88モル%/エチレンイソフタレート
12モル%)からなる、厚さ:25μmの透明二軸延伸
フィルムに、ポリブチレンテレフタレートおよびエチレ
ンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合ポリ
エステル樹脂(エチレンテレフタレート85モル%/エ
チレンイソフタレート15モル%)を用いて押出製膜機
により厚さ:70μmの2層未延伸フィルム(厚み比=
4:1)を、2層未延伸フィルムのポリブチレンテレフ
タレートが接するようにして、実施例1と同様の条件で
両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧フィルムを作製
した。次に、図9に示した積層装置を用い、厚さ:0.
5mm、平均表面粗さ(Ra):0.2μmの亜鉛めっ
き鋼板(めっき量:30g/m、化成処理はクロメー
ト処理をCrとして40mg/m付着させた)を23
0℃に加熱し、化粧フィルムの2層未延伸フィルムの共
重合ポリエステル樹脂層が亜鉛めっき鋼板と接するよう
にして、巻き戻し手段から圧着ロールまでの距離
(L):60cm、化粧フィルムおよび亜鉛めっき鋼板
の送り速度:50m/min、接着圧力:1.47MP
aの条件で加熱圧着し、化粧フィルム積層金属板を得
た。
【0030】(実施例4)厚さ:30μmの透明のポリ
カーボネートフィルムに、実施例2と同様にして作成し
た、エンボス加工を施し、形成されたエンボス凹部内に
着色インキを充填してなる厚さ:70μmのポリブチレ
ンテレフタレートの印刷樹脂フィルムを、印刷面が接す
るようにして実施例1と同様の条件で両フィルムを加熱
圧着して積層し、化粧フィルムを作製した。次に、厚
さ:0.5mm、平均表面粗さ(Ra):0.2μmの亜
鉛めっき鋼板(めっき量:30g/m、化成処理はク
ロメート処理をCrとして40mg/m付着させた)
に実施例1と同様にしてポリエステル系接着剤を塗布
し、前記の化粧フィルムを図9に示した積層装置を用
い、実施例1と同様の条件で加熱圧着し、化粧フィルム
積層金属板を得た。
【0031】(実施例5)厚さ:30μmの透明のアク
リル樹脂フィルムに、実施例2と同様にして作成した、
エンボス加工を施し、形成されたエンボス凹部内に着色
インキを充填してなる厚さ:70μmのポリブチレンテ
レフタレートの印刷樹脂フィルムを、印刷面が接するよ
うにして実施例1と同様の条件で両フィルムを加熱圧着
して積層し、化粧フィルムを作製した。次に、厚さ:
0.5mm、平均表面粗さ(Ra):0.2μmの亜鉛め
っき鋼板(めっき量:30g/m、化成処理はクロメ
ート処理をCrとして40mg/m付着させた)に実
施例1と同様にしてポリエステル系接着剤を塗布し、前
記の化粧フィルムを図9に示した積層装置を用い、実施
例1と同様の条件で加熱圧着し、化粧フィルム積層金属
板を得た。
【0032】(実施例6)ポリブチレンテレフタレート
およびエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレー
ト共重合ポリエステル樹脂(エチレンテレフタレート8
5モル%/エチレンイソフタレート15モル%)を用い
て押出製膜機により厚さ:100μmの2層の未延伸フ
ィルム(厚み比=5:1)からなる化粧フィルムに製膜
し、厚さ:0.5mm、平均表面粗さ(Ra):0.2μ
mの亜鉛めっき鋼板(めっき量:30g/m、化成処
理はクロメート処理をCrとして40mg/m付着さ
せた)に実施例1と同様にしてポリエステル系接着剤を
塗布し、共重合ポリエステル樹脂層が接着剤塗布面に接
するようにして、前記の化粧フィルムを図9に示した積
層装置を用い、実施例1と同様の条件で加熱圧着し、化
粧フィルム積層金属板を得た。
【0033】(実施例7)押出製膜機により、チタン系
白色顔料を7%含有する、厚さ:100μmの単層の未
延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムを化粧フィル
ムとして製膜した。次に、厚さ:0.5mm、平均表面粗
さ(Ra):0.2μmの亜鉛めっき鋼板(めっき量:
30g/m、化成処理はクロメート処理をCrとして
40mg/m付着させた)に実施例1と同様にしてポ
リエステル系接着剤を塗布し、前記の化粧フィルムを図
9に示した積層装置を用い、実施例1と同様の条件で加
熱圧着し、化粧フィルム積層金属板を得た。た。
【0034】(比較例1)実施例1と同様の化粧フィル
ムを実施例1と同様の条件で作成した。次に、実施例1
と同様の亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板に、実施例
1と同様のポリエステル系接着剤を実施例1と同様にし
て塗布した。次いで図9に示した積層装置を用い、巻き
戻し手段から圧着ロールまでの距離(L)が120cm
である以外は実施例1と同様にして加熱圧着し、化粧フ
ィルム積層金属板を得た。
【0035】(比較例2)実施例1と同様の化粧フィル
ムを実施例1と同様の条件で作成した。次に、平均表面
粗さ(Ra)が0.64μmである以外は実施例1と同
様の亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板に、実施例1と
同様のポリエステル系接着剤を実施例1と同様にして塗
布した。次いで図9に示した積層装置を用い、実施例1
と同様にして加熱圧着し、化粧フィルム積層金属板を得
た。
【0036】(比較例3)実施例1と同様の化粧フィル
ムを実施例1と同様の条件で作成した。次に、実施例1
と同様の亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板に、実施例
1と同様のポリエステル系接着剤を実施例1と同様にし
て塗布した。次いで図9に示した積層装置を用い、化粧
フィルムおよび亜鉛めっき鋼板の送り速度が80m/m
inである以外は実施例1と同様にして加熱圧着し、化
粧フィルム積層金属板を得た。
【0037】(比較例4)実施例3と同様の亜鉛めっき
鋼板に実施例1と同様にしてポリエステル系接着剤を塗
布し、厚さ:100μmのポリ塩化ビニルフィルムを当
接し、加熱温度:130℃、接着圧力:1.47MP
a、圧着時間:30秒の条件で加熱圧着し、化粧板を得
た。
【0038】(特性評価) [気泡の面積率]上記のようにして得られた実施例1〜
7、および比較例1〜4の化粧フィルム積層金属板の、
化粧フィルムと金属板との界面に生成した気泡の面積率
を測定し、評価した。すなわち、超音波顕微鏡(OLYMPUS
製 ACOUSTIC MICROSCOPE UH3) を用い、レンズユニッ
ト:200NHz、ATTENUATION:15dB、撮影倍率:
120倍で界面における気泡の生成状態を撮影し、画像
解析処理装置を用いて気泡の面積率を決定した。
【0039】[鮮映性]実施例1〜7、比較例1〜4の化
粧フィルム積層金属板の表面の鮮映度を、財団法人日本
色彩研究所製の携帯用鮮明度光沢計PGD−4型を用い
て測定した。なお、本発明でいう鮮映性とは、写像鮮映
性すなわち化粧面に写した正反射像の鮮明さを意味し、
高鮮映とは前記の鮮映度が0.8以上の場合をさす。こ
れらの結果を表1に記す。
【0040】
【表1】 表1に示すように、本発明の化粧フィルム積層金属板
は、化粧フィルムと金属板との界面における気泡の生成
が少なく、鮮映性に優れている。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、非塩素系樹脂フィルム
と金属板との界面に存在する気泡の面積率が1%以下と
なるように両者の積層を行うことにより、高鮮映性を達
成することができる。一層好適には、接着樹脂層として
共重合ポリエステルフィルムを、印刷下地となる基材樹
脂層としてポリブチレンテレフタレートフィルムを用
い、それに絵柄印刷層、ベタ印刷層、または絵柄印刷層
とベタ印刷層を形成し、さらに透明な表面樹脂層を下か
ら順次積層することにより、高鮮映性および意匠性に優
れた化粧フィルムが得られ、さらに、その化粧フィルム
を亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板
やステンレス鋼板などの金属板に積層する際に気泡の巻
き込みを極減させ、気泡面積率で1%以下に抑制するこ
とにより、フィルム表面の凹凸が少ない、鮮映性に優れ
た化粧フィルム積層金属板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属板に積層する化粧フィルムの一例
を示す概略断面図。
【図2】本発明の金属板に積層する化粧フィルムの他の
一例を示す概略断面図。
【図3】本発明の金属板に積層する化粧フィルムの他の
一例を示す概略断面図。
【図4】本発明の金属板に積層する化粧フィルムの他の
一例を示す概略断面図。
【図5】本発明の金属板に積層する化粧フィルムの他の
一例を示す概略断面図。
【図6】本発明の金属板に積層する化粧フィルムの他の
一例を示す概略断面図。
【図7】本発明の高鮮映化粧フィルム積層金属板の一例
を示す概略断面図。
【図8】本発明の高鮮映化粧フィルム積層金属板の他の
一例を示す概略断面図。
【図9】化粧フィルムを金属板に積層する装置の概略図
である。
【符号の説明】
1 : 化粧フィルム 2 : 金属板 3 : 接着樹脂層 4 : 基材樹脂層 5 : 印刷層 5a: ベタ印刷層 5b: 絵柄印刷層 6 : 表面樹脂層 7 : エンボス凹部 8 : ワイピング印刷層 10 : 化粧フィルム積層金属板 11 : 化粧フィルム巻き戻し手段 12 : 圧着ロール 13 : 接着剤層 L : 巻き戻し手段から圧着ロールまでの距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 寛之 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4F100 AB01A AB04A AB10A AB18A AB31A AK01B AK01C AK25C AK41C AK41G AK41J AK42C AK45C AL01C AL01G BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 CB00 CC00B EH71A EJ38C EJ40B GB08 GB48 GB81 HB21B HB31B JA11G JL00 JN01C YY00 4F209 AA24 AA25 AG01 AG03 AH48 PA03 PB02 PC05 PG05 PG12 PW37 PW43

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムと金属板との界面に存在する気
    泡の面積率が1%以下となるように非塩素系樹脂フィル
    ムを金属板に積層してなることを特徴とする高鮮映化粧
    フィルム積層金属板。
  2. 【請求項2】 前記フィルムが、接着樹脂層、基材樹脂
    層、印刷層、透明な表面樹脂層が下から順次積層された
    積層体であることを特徴とする請求項1に記載の高鮮映
    化粧フィルム積層金属板。
  3. 【請求項3】 前記フィルムが、基材樹脂層、印刷層、
    透明な表面樹脂層が下から順次積層された積層体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の高鮮映化粧フィルム
    積層金属板。
  4. 【請求項4】 前記フィルムが、接着樹脂層、基材樹脂
    層、透明な表面樹脂層が下から順次積層された積層体で
    あることを特徴とする請求項1に記載の高鮮映化粧フィ
    ルム積層金属板。
  5. 【請求項5】 前記フィルムが、基材樹脂層、透明な表
    面樹脂層が下から順次積層された積層体であることを特
    徴とする請求項1に記載の高鮮映化粧フィルム積層金属
    板。
  6. 【請求項6】 前記フィルムが、接着樹脂層、基材樹脂
    層が下から順次積層された積層体であることを特徴とす
    る請求項1に記載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  7. 【請求項7】 前記フィルムが基材樹脂層単層からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の高鮮映化粧フィルム
    積層金属板。
  8. 【請求項8】 前記印刷層がベタ印刷層および/または
    絵柄印刷層からなる、請求項2または3に記載の高鮮映
    化粧フィルム積層金属板。
  9. 【請求項9】 前記基材樹脂層がエンボス加工を施さ
    れ、該エンボス加工により形成されたエンボス凹部にイ
    ンキが充填されてなる印刷層を有することを特徴とする
    請求項2または3に記載の高鮮映化粧フィルム積層金属
    板。
  10. 【請求項10】 前記表面樹脂層が二軸延伸ポリエステ
    ル樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項2〜5
    のいずれかに記載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  11. 【請求項11】 前記ポリエステル樹脂がポリエチレン
    テレフタレート樹脂であることを特徴とする請求項10
    に記載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  12. 【請求項12】 前記ポリエステル樹脂がポリエチレン
    テレフタレートの多価酸成分もしくは多価アルコール成
    分の一部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリエ
    ステル樹脂であることを特徴とする請求項10に記載の
    高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  13. 【請求項13】 前記結晶性の共重合ポリエステル樹脂
    が、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート
    共重合ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項
    12に記載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  14. 【請求項14】 前記表面樹脂層がポリカーボネートフ
    ィルムである、請求項2〜5のいずれかに記載の高鮮映
    化粧フィルム積層金属板。
  15. 【請求項15】 前記表面樹脂層がアクリル樹脂フィル
    ムであることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記
    載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  16. 【請求項16】 前記基材樹脂層がポリブチレンテレフ
    タレートからなることを特徴とする請求項2〜7、また
    は9のいずれかに記載の高鮮映化粧フィルム積層金属
    板。
  17. 【請求項17】 前記接着樹脂層がポリエチレンテレフ
    タレートの多価酸成分もしくは多価アルコール成分の一
    部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリエステル
    樹脂からなることを特徴とする請求項2、4、または6
    のいずれかに記載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  18. 【請求項18】 前記結晶性の共重合ポリエステル樹脂
    が、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート
    共重合ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項
    17に記載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
  19. 【請求項19】 高鮮映化粧フィルムと金属板の間に接
    着剤層を介して積層してなることを特徴とする請求項1
    〜18のいずれかに記載の高鮮映化粧フィルム積層金属
    板。
  20. 【請求項20】 前記金属板が亜鉛めっき鋼板、亜鉛−
    アルミニウム合金めっき鋼板、ステンレス鋼板のいずれ
    かであることを特徴とする請求項1〜19のいずれかに
    記載の高鮮映化粧フィルム積層金属板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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