JP2004074657A - 化粧フィルム、そのフィルムを成形してなる化粧フィルム成形体、およびそのフィルムを積層した化粧板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリブチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートを主体とするブレンド樹脂を最下層とし、その上にポリブチレンテレフタレートまたはブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体のいずれかに、ポリエチレンテレフタレートまたはエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体のいずれかをブレンドしたポリエステル樹脂に有色顔料を添加した着色樹脂層1と、その上に選択的に印刷層や接着樹脂層を設け、さらにその上にこれらのポリエステル樹脂からなる透明樹脂層2を下から順に積層した樹脂層からなる多層の樹脂フィルムから化粧フィルムを構成。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種の家具類や建築内装材等に用いられる化粧フィルム、特に曲面を有する基板に積層する化粧フィルム、およびこの化粧フィルムを積層した化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種の家具類や建築内装材等に用いられる化粧フィルムとしては、
(1)基材となる樹脂層に通常の方法を用いて印刷を施し、印刷層の表面保護のために、アミノアルキド樹脂、ウレタン樹脂等のコート層を設けた化粧フィルム、
(2)基材となる樹脂層に印刷を施した後、透明な2軸延伸ポリエステルフィルムを接着剤層を介して積層した化粧フィルム、
(3)ポリ塩化ビニルフィルムの上に通常の方法を用いて印刷を施した後、透明なポリ塩化ビニルフィルムや2軸延伸ポリエステルフィルムを積層した化粧フィルム、
および特開平9−300564号公報や特開2002−172738号公報に記載されているように、これらの化粧フィルムの表面にエンボス加工を施して意匠性を高めた化粧フィルムなどが知られている。
【0003】
しかしながら、上記(1)の化粧フィルムを積層した化粧板は、化粧フィルムの強度が不十分であるため、Vカット加工などを施す場合、加工時に化粧フィルムが割れたり、コーナー部のインキが剥離しやすいという問題があるため、Vカット加工などを施す用途には適していない。(2)の化粧フィルムを積層した化粧板は、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性には優れているが、表面フィルムの柔軟性に乏しく、軟化温度が高いためエンボス加工を施す場合に、エンボスが入りにくい。(3)の化粧フィルムを積層した化粧板は、ポリ塩化ビニルフィルムが用いられているため、耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性が劣り、また焼却して廃棄処理する際に、塩化水素ガスのような有毒ガスおよびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚染したり、焼却する際に焼却炉を傷めたりするおそれがあるなどの問題を抱えている。
【0004】
さらに、化粧板の製造方法として、真空成形法やラッピング加工法を用いて3次元の曲面を有する基板に化粧フィルムを積層する方法が行われている。この方法を用いて曲面に化粧フィルムを積層するためには、化粧フィルムは曲面に沿って追従して積層加工が可能な程度に十分に軟質であることが必要であるが、軟質に過ぎると表面の耐疵付き性に乏しくなり、両方の特性を満足する化粧フィルムを得ることは極めて困難な状態にある。また、意匠性を高めるために複数の樹脂層の間に印刷層を設けた化粧フィルムとする場合は、予め印刷層を設けた樹脂層と他の樹脂層とを熱接着する必要があるが、軟質樹脂層は溶融温度が低いために樹脂層の接着に用いる加熱したロールに熱接着しやすいという問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を解決することを目的として、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた化粧シートと同等以上のエンボス加工による凹凸模様を付与することが可能で、意匠性、耐汚染性、耐溶剤性などの優れた表面物性を有し、さらに真空成形やラッピング加工が可能な程度に軟質で、かつ耐疵付き性および加熱ロールに対する耐熱接着性にも優れた化粧フィルム、およびこの化粧フィルムを積層した化粧板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、着色樹脂層、透明樹脂層が下から順次積層されてなる化粧フィルム、または着色樹脂層、印刷層、透明樹脂層が下から順次積層されてなる化粧フィルム、もしくは着色樹脂層、接着樹脂層、印刷層、接着樹脂層、透明樹脂層が下から順次積層されてなる化粧フィルム、あるいは上記のいずれかの化粧フィルムにおいて最下層として接着防止用樹脂層を積層してなる化粧フィルムであり、上記の複層の化粧フィルムにおいて着色樹脂層および透明樹脂層がポリエステル樹脂(以下PESと呼ぶ)、または着色樹脂層、接着樹脂層、および透明樹脂層がPESからなり、特に透明樹脂層が5〜50重量%のポリブチレンテレフタレート(以下PBTと呼ぶ)と50〜95重量%のポリエチレンテレフタレート(以下PETと呼ぶ)をブレンドしてなる樹脂、または5〜50重量%のPBTと50〜95重量%のエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体(以下PETIと呼ぶ)をブレンドしてなる樹脂、または5〜50重量%のブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体(以下PBTIと呼ぶ)と50〜95重量%のPETをブレンドしてなる樹脂、または5〜50重量%のPBTIと50〜95重量%のPETIをブレンドしてなる樹脂のいずれかであること、さらに着色樹脂層が5〜50重量%のPBTと50〜95重量%のPETをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を5〜30重量%含有させてなる樹脂、または5〜50重量%のPBTと50〜95重量%のPETIをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を5〜30重量%含有させてなる樹脂、または5〜50重量%のPBTIと50〜95重量%のPETをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を5〜30重量%含有させてなる樹脂、または5〜50重量%のPBTIと50〜95重量%のPETIをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を5〜30重量%含有させてなる樹脂からなること、さらに接着樹脂層がPETIからなること、さらに透明樹脂層の表面にエンボス加工が施されてなること、さらに接着防止用樹脂層がPBTからなること、さらに接着防止用樹脂層に無機質粒子を含有させてなることを特徴とする化粧フィルムに関する。
【0007】
また本発明の化粧フィルム成形体は、上記のいずれかの化粧フィルムを真空成形またはラッピング加工により3次元曲面に成形してなることが好ましい。
【0008】
さらに本発明の化粧板は、基板の少なくとも片面に、接着剤を介して上記のいずれかの化粧フィルムを積層被覆した化粧板であり、基板が金属板、木質板、無機質ボードのいずれかであること、また基板が3次元曲面を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の発明者等は、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた化粧シートと同等以上のエンボス加工による凹凸模様を付与することが可能で、意匠性、耐汚染性、耐溶剤性などの優れた表面物性を有し、さらに真空成形やラッピング加工が可能な程度に軟質で、かつ耐疵付き性および加熱ロールに対する耐熱接着性にも優れ、焼却して廃棄処理する際に有毒ガスおよびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚染する可能性のあるポリ塩化ビニルフィルムに替わる化粧フィルムについて鋭意研究した結果、PES、特にPBTやPBTを主体とするブレンドPESを最下層とし、その上にPBTとPET、PBTとPETI、PBTIとPET、PBTIとPETIのいずれかをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を添加した着色樹脂層と、さらにその上にPBTとPET、PBTとPETI、PBTIとPET、PBTIとPETIのいずれかをブレンドしてなる透明樹脂層を下から積層してなる多層フィルムから化粧フィルムを構成することにより、上記の要求特性を満足する化粧フィルムが得られることを見出した。
【0010】
以下に本発明についてその内容を説明する。
図1〜4は、それぞれ本発明の化粧フィルムの例を示す概略断面図、図5は本発明の化粧フィルムの作成方法の例を示す概略図、図6は本発明の化粧フィルムを構成する2層フィルムのそれぞれの塗工工程の例を示す概略図、図7は本発明の化粧フィルムを真空成形により3次元曲面に成形する方法の概略図、図8は本発明の化粧フィルムをラッピング加工により3次元曲面に成形する方法の概略図、図9は本発明の化粧板の一例を示す概略断面図である。図10は本発明の化粧板の真空成形性の評価に用いる田形の型の概略斜視図である。
【0011】
本発明の化粧フィルム10は、図1に示すように、加熱ロールを用いて各樹脂層を熱接着する際に着色樹脂層1が加熱ロールに接着することを防止するために設ける接着防止用樹脂層5を最下層とし、その上に有色の顔料を含有する着色樹脂層1を積層し、さらにその上に表面に選択的にエンボス加工部7を形成させた透明樹脂層2を積層して熱接着して構成される。透明樹脂層2の表面はエンボス加工に替えて鏡面加工を施してもよい。
【0012】
また、本発明の化粧フィルム10は、図2に示すように、前記接着防止用樹脂層5を最下層とし、その上に片面に印刷層3が設けられた着色樹脂層1を積層し、さらに着色樹脂層1の印刷層3の上面に透明樹脂層2を積層して熱接着し、次いで透明樹脂層2の表面に選択的にエンボス加工を施して構成される。透明樹脂層2の表面はエンボス加工に替えて鏡面加工を施してもよい。また印刷層3はベタ印刷層または絵柄印刷層のいずれかであってもよいし、ベタ印刷層の上に絵柄印刷層を重ねた印刷層であってもよい。また印刷層3は透明樹脂層2のエンボス加工を施した面と反対側の面に設けてもよい。
【0013】
さらに、本発明の化粧フィルム10は、図3に示すように、前記接着防止用樹脂層5を最下層とし、その上に片面に接着樹脂層4を設けた着色樹脂層1を積層し、さらにその上に片面に印刷層3と接着樹脂層4とを設けた透明樹脂層2を、着色樹脂層1の接着樹脂層4と透明樹脂層2の印刷層3が接するようにして積層し熱接着して構成される。透明樹脂層2の他の片面には選択的にエンボス加工を施してもよいし、エンボス加工に替えて鏡面加工を施してもよい。また印刷層3はベタ印刷層または絵柄印刷層のいずれかであってもよいし、ベタ印刷層の上に絵柄印刷層を重ねた印刷層であってもよい。また印刷層3は着色樹脂層1の接着樹脂層4の上に設けてもよい。
【0014】
さらに、本発明の化粧フィルム10は、図4に示すように、前記接着防止用樹脂層5を最下層とし、その上に片面に印刷層3を設けた着色樹脂層1を積層し、さらにその上に片面に接着樹脂層4を設けた透明樹脂層2を、印刷層3と接着樹脂層4が接するようにして積層して熱接着して構成される。透明樹脂層2の表面には選択的にエンボス加工を施してもよいし、エンボス加工に替えて鏡面加工を施してもよい。また印刷層はベタ印刷層または絵柄印刷層のいずれかであってもよいし、ベタ印刷層の上に絵柄印刷層を重ねた印刷層であってもよい。また接着樹脂層4を着色樹脂層1に設け、印刷層3を透明樹脂層2に設け、接着樹脂層4と印刷層3とが接するようにして積層し熱接着して構成されてもよい。
【0015】
またさらに、本発明の化粧フィルム10は、図1〜4に示したいずれかの化粧フィルムの10において、接着防止用樹脂層5を省略した構成としてもよい。しかしその場合、各樹脂層の熱接着に際して直接加熱ロールと接触するようになる着色樹脂層1が加熱ロールに接着することがないように、着色樹脂層1は結晶性の高いPBTを主体に構成するか、または着色樹脂層1と加熱ロールの熱接着を防止するために、テフロンなどのコーティングを表面に施した加熱ロールを用いて熱接着する必要がある。
【0016】
本発明に用いられる着色樹脂層1、透明樹脂層2、および接着樹脂層4はPESであることが好ましい。PESとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスルホンカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、セバシン酸、スベリン酸、ドデカジカルボン酸などのジカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサジオール、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどのジオールを、それぞれ1種を重縮合してなるホモポリマー、またはジカルボン酸1種以上とジオール2種以上を重縮合してなる共重合体、あるいはジカルボン酸2種以上とジオールを1種以上を重縮合してなる共重合体、およびこれらのホモポリマーや共重合体を2種以上ブレンドしてなるブレンド樹脂のいずれかのPESを挙げることができる。
【0017】
本発明の化粧フィルムに用いるPESフィルムは、透明性に優れるていると同時に加工性に優れていることが要求され、さらに加熱ロールを用いて各樹脂層を熱接着する際に、樹脂が加熱ロールに接着しないことも要求される。これらの要求特性を満足させるために、ホモポリマーの変性体、共重合体、およびこれらのブレンド樹脂を各樹脂層に適宜用い、融点、ガラス転移温度、結晶性すなわち結晶化速度を調整して要求特性を満足させる。結晶性のPESとしてはPETやPBTなどの代表的なホモポリマーがあり、非晶性のPESとしてはPETのエチレングリコール成分を1,4−シクロヘキサンジメタノールで置換した代表的な変性体(イーストマンケミカル社製、商品名:PETG)があり、これらのPESをそのまま、あるいはブレンドして用いる。
【0018】
本発明の化粧フィルムの着色樹脂層1および透明樹脂層2に用いるPESフィルムとしては、特に5〜50重量%のPBTと50〜95重量%のPETをブレンドしてなる樹脂からなることが好ましい。PETは透明性に優れた樹脂であるが、融点およびガラス転移温度が高く、本発明の目的とする真空成形やラッピング加工により3次元曲面に成形する場合、従来の塩ビと同等の加工性を付与するためにはかなり高温度に加熱する必要があり、生産性に欠ける。PETとPBTをブレンドすることにより樹脂の融点およびガラス転移温度が低下し、透明性を維持しつつ真空成形やラッピング加工を容易に行うことが可能になる。ブレンド樹脂中のPBTが5重量%未満であると融点およびガラス転移温度が十分に低下せず、真空成形やラッピング加工を容易に行えない。また、エンボス加工を施す場合、樹脂層を加熱した際に樹脂層が軟化してエンボス模様が消失しやすくなる。一方50重量%を超えると樹脂層が結晶化して硬質化し、真空成形やラッピング加工が困難になる。また透明樹脂層の場合はエンボス加工を施す場合の加熱により樹脂層が結晶化して白化し、透明感が失われる。着色樹脂層1および透明樹脂層2の好ましい厚さは10〜80μmである。
【0019】
着色樹脂層1および透明樹脂層2は、PBTまたはPBTに替えてPBTIと、PETに替えてPETIとを、PBTやPETのブレンド樹脂の場合と同一のブレンド比率でブレンドしてなる樹脂から構成されていてもよい。PBTに替えてPBTIを、またPETに替えてPETIを用いることによりブレンド樹脂の結晶性が低下し、特にエンボス加工時に樹脂を加熱する際に結晶化が抑制されるので、加熱温度範囲を広く取ることが可能となり、エンボス作業性が向上する。これらのPBTIやPETIは、それぞれ2〜30モル%のブチレンイソフタレートと70〜98モル%のブチレンテレフタレートとの共重合体、2〜25モル%のエチレンイソフタレートと75〜98モル%のエチレンテレフタレートとの共重合体であることが好ましい。これらの共重合体において、ブチレンイソフタレートまたはエチレンイソフタレートがそれぞれ2モル%未満では結晶性の低下の効果が殆ど得られず、ブチレンイソフタレートが30モル%、エチレンイソフタレートが25モル%を超えると、着色樹脂層1の下に接着防止用樹脂層5を設けずに加熱ロールを用いて透明樹脂層2と熱接着する際に、テフロンコーティングを施した加熱ロールを用いた場合でも着色樹脂層1が加熱ロールに極めて接着しやすくなる。
【0020】
着色樹脂層1に含有させる有色顔料の量は顔料の色にもよるが1〜35重量%であることが好ましい。茶色や黒色などの顔料は隠蔽性が高いので、比較的少量で含有させる。白色や黄色などの場合は隠蔽性が低いので比較的多量で含有させるが、35重量%を超えて含有させると樹脂層の加工性が低下し、真空成形やラッピング加工により樹脂層にクラックが生じるようになる。
【0021】
接着樹脂層4は、図3または図4に示すように、特に印刷層3を介して着色樹脂層1と透明樹脂層2を積層する際に、印刷層3と着色樹脂層1および/または透明樹脂層2との接着性を向上させるために設けられる。接着樹脂層4はPETIからなることが好ましく、着色樹脂層1や透明樹脂層2のブレンド樹脂に用いたPETIと同様の、2〜25モル%のエチレンイソフタレートと75〜98モル%のエチレンテレフタレートからなるPETIを適用することができる。接着樹脂層4の厚さは3〜10μmであることが好ましい。
【0022】
印刷層3は、例えば木目、石目、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等の模様を表現した絵柄印刷層、または着色樹脂層1または透明樹脂層1の全面を隠蔽するベタ印刷層のいずれか、またはベタ印刷層の上または下に絵柄印刷層を重ねた印刷層であってもよい。印刷層3を形成するインキのビヒクルとしては、例えばニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂等の公知のものが使用可能であるが、なかでも密着性および熱接着性の両観点からポリウレタン系樹脂や塩化ビニル酢酸ビニル樹脂系のインキが好ましい。
【0023】
接着防止用樹脂層5は、後記するように、加熱ロールを用いて樹脂層を熱接着する際に着色樹脂層1が加熱ロールに接着することを防止するために着色樹脂層1の下層として設けられる。特に着色樹脂層1が、樹脂成分としてPBTIまたはPETIを含有するブレンド樹脂層からなる場合は、後記する熱接着法を用いて透明樹脂層2と熱接着させる場合に加熱ロールに接着しやすく、接着防止用樹脂層5を設けることが好ましい。接着防止用樹脂層5はPBTまたはPBTとPETとのブレンド樹脂であることが好ましく、共押出法を用いて着色樹脂層1に積層した2層樹脂として用いられる。PBTやPBTとPETとのブレンド樹脂は結晶化速度が大きく、着色樹脂層1と共に2層樹脂として製膜する際に結晶化しやすく、透明樹脂層2とこの2層樹脂を加熱ロールを用いて、2層樹脂の接着防止用樹脂層5が加熱ロールに接するようにして接着すると、PBTやPBTとPETとのブレンド樹脂には非晶相が極めて少ないために加熱ロールに接着することなく、着色樹脂層1と透明樹脂層2を熱接着することが可能となる。接着防止用樹脂層5の厚さは3〜10μmであることが好ましい。さらに、この接着防止用樹脂層5に10μm以下の粒径の顔料や滑材などの無機質粒子を5〜30重量%含有させることにより、耐熱接着性をさらに向上させることができる。着色樹脂層1が樹脂成分としてPBTIまたはPETIを含有するブレンド樹脂層からなり、その下層に接着防止用樹脂層5を設けない場合は、加熱ロールに熱接着しやすく、着色樹脂層1と透明樹脂層2を熱接着する積層作業が極めて困難になる。
【0024】
次に化粧フィルム10の作成方法について、図1に示した化粧フィルムを作成する場合を例に図5により説明する。まず図示しない共押出法を用いて着色樹脂1と接着防止用樹脂5からなる長尺帯状の2層フィルム15を作成し、コイル状に巻き取る。次いでアンコイラーなどの巻き解き手段22から、コイル状に巻き取られた透明樹脂2の長尺帯状のフィルムを連続的に巻き解き、同時に他方のアンコイラーなどの巻き解き手段11からコイル状に巻き取られた着色樹脂1と接着防止用樹脂5からなる長尺帯状の2層フィルム15を連続的に巻き解き、透明樹脂2と2層フィルム15の着色樹脂1を当接して重ね合わせ、接着防止用樹脂5が100〜180℃に加熱したロールからなる加熱ロール30と接するようにして、加熱ロール30と対のラミネートロール31で両者を挟み付けて圧着して化粧フィルム10とする。加熱ロール30としては一般的にクロムめっきを施した金属ロールが用いられるが、2層フィルム15において接着防止用樹脂層5を設けず、単層の着色樹脂1が直接加熱ロール30と接触する場合は、表面にテフロンコーティングや溶射処理などを施した金属ロールを用いて、着色樹脂1の加熱ロール30に対する熱接着を防止する。加熱を付勢するため、赤外線ヒーターなどの加熱手段32により、透明樹脂1側を加熱してもよい。
【0025】
次いで熱接着された化粧フィルム10の透明樹脂2側を、赤外線ヒーターなどの加熱手段42を用いて120〜190℃に加熱し、透明樹脂2側に表面にエンボス模様を刻設したエンボスロール40が、接着防止用樹脂5側に対の圧着ロール41が接するようにして、化粧フィルム10を両ロールで挟み付け、透明樹脂2の表面にエンボス模様を転写する。エンボス模様を付与された化粧フィルム10はコイラーなどの巻き取り手段50に巻き取られる。
【0026】
なお、エンボスロール40に替えて鏡面ロールを用いることにより、透明樹脂2の表面を鏡面加工した化粧フィルム10を得ることも可能である。また、接着強度を向上させるために、透明樹脂2または着色樹脂1のそれぞれいずれかの接着予定面、または両者の接着予定面に予めコロナ放電処理やプラズマ処理などの表面活性化処理を施した後、上記の熱接着を行ってもよい。
【0027】
図2に示した片面に印刷層3が設けられた着色樹脂1と接着防止用樹脂5からなる2層樹脂の着色樹脂1上に設けられた印刷層3の上面に透明樹脂2を熱接着する場合を説明する。まず、図6に示す巻き解き手段51と、インキ槽52と、印刷ロール53と乾燥手段54と巻き取り手段55とからなる連続塗工工程で着色樹脂1の片面に印刷層3を設けてなる長尺帯状の2層フィルム15を巻き取り手段55にコイル状に巻き取る。一方、図5に示す巻き解き手段11から巻き解き手段22から透明樹脂2を巻き解く。そして2層フィルム15の印刷層3と透明樹脂2とが接するようにして、両者を当接して重ね合わせて圧着し、化粧フィルム10とする。この場合、着色樹脂1の印刷層3を形成させる面、および透明樹脂2の印刷層3との接着予定面に予めコロナ放電処理やプラズマ処理などの表面活性化処理を施した後、上記の熱接着を行ってもよい。その後、上記と同様にしてエンボス加工、または鏡面加工を行う。
【0028】
次に、図3に示すように、着色樹脂1の両側に接着防止用樹脂5と接着樹脂層4を設けてなる3層樹脂の接着樹脂4上に印刷層3を設け、透明樹脂2と接着樹脂4からなる2層樹脂を接着する場合を説明する。まず、共押出法を用いて接着防止用樹脂5と着色樹脂1と接着樹脂4とからなる3層樹脂を作成し、次いで図6に示す連続塗工工程で接着樹脂4上に印刷層3を設ける。一方、共押出法を用いて透明樹脂1と接着樹脂4とからなる2層樹脂を作成する。次いでアンコイラーなどの巻き解き手段22から、コイル状に巻き取られた2層樹脂の長尺帯状のフィルムを連続的に巻き解く。同時に他方のアンコイラーなどの巻き解き手段11から、コイル状に巻き取られた3層樹脂からなる長尺帯状のフィルムを連続的に巻き解く。そして、2層樹脂の接着樹脂4と3層樹脂の印刷層3とが接するようにして2層樹脂フィルムと3層樹脂フィルムを当接して重ね合わせ圧着し、化粧フィルム10とする。その後、上記と同様にしてエンボス加工、または鏡面加工を行う。
【0029】
次に、図4に示した着色樹脂1と接着防止用樹脂5からなりその着色樹脂1上に印刷層3が設けられてなる2層樹脂の印刷層3の上面に、接着樹脂4と透明樹脂2からなる2層樹脂を熱接着する場合を説明する。図6に示す巻き解き手段51と、インキ槽52と、印刷ロール53と乾燥手段54と巻き取り手段55とからなる連続塗工工程で、2層樹脂の着色樹脂1上に印刷層3を設けてなる長尺帯状の2層フィルム15を巻き取り手段55にコイル状に巻き取る。次いで、この2層フィルム15を図5に示す巻き解き手段22から巻き解く。同時に図5に示す巻き解き手段11から接着樹脂4と透明樹脂2からなる2層樹脂を巻き解く。そして前者の2層フィルム15の印刷層3と、後者の2層フィルムの接着樹脂4とを当接して重ね合わせて圧着し、化粧フィルム10とする。この場合、着色樹脂1の印刷層3を形成させる面に予めコロナ放電処理やプラズマ処理などの表面活性化処理を施しておいてもよい。その後、上記と同様にしてエンボス加工、または鏡面加工を行う。
【0030】
また図4に示した構成において、着色樹脂1の両側に接着防止用樹脂5と、印刷層に替えて接着樹脂4を設けて3層樹脂とし、一方、接着樹脂4に替えて印刷層3を透明樹脂2に設けて2層樹脂とし、上記と同様にして3層樹脂の接着樹脂4と、透明樹脂2に設けた印刷層とを当接して重ね合わせて圧着し、化粧フィルム10としてもよい。
【0031】
上記いずれかのようにして作成した化粧フィルム10は、次のようにして3次元曲面を有する化粧フィルム成形体とすることができる。すなわち、図7の(a)に示すように、多層の積層体である化粧フィルム10と3次元曲面(図では凸部13)を有する成形型12を準備し、化粧フィルム10および成形型12をPESのガラス転移温度以上で融点未満の温度、好ましくは50〜120℃に加熱し、真空成形法を用いて化粧フィルム10を成形型12に押し付け、凸部13の形状に合致させる。次いで常温まで冷却した後、成形型12に密着した化粧フィルム10を成形型12から剥離することにより、図7の(b)に示す化粧フィルム成形体14が得られる。
【0032】
また化粧フィルム10は、ラッピング加工により3次元曲面を有する化粧フィルム成形体とすることができる。すなわち、図8の(c)に示すように、多層の積層体である化粧フィルム10と3次元曲面(図では凸部13a)を有する成形型12aと、この凸部13aを有する3次元曲面断面形状に合わせて鼓状の凹部断面を有するラッピングローラ12bを準備し、化粧フィルム10、成形型12a、およびラッピングローラ12bをPESのガラス転移温度以上で融点未満の温度、好ましくは50〜120℃に加熱し、化粧フィルム10を成形型12aの上に置き、その上からラッピングローラ12bを当接して成形型12aに沿ってローラを移動させて化粧フィルム10を成形型12aに押し付け、成形型12aの断面形状に成形加工する。次いで常温まで冷却した後、成形型12aに密着した化粧フィルム10を成形型12aから剥離することにより、図8の(d)に示す化粧フィルム成形体14が得られる。
【0033】
また本発明の化粧板は、例えば真空成形法を用いて次のようにして作成することができる。すなわち、図9に示すように、多層の積層体である化粧フィルム10の基板と接する面に接着剤61を塗布し、3次元曲面を有する基板20を準備し、化粧フィルム10をPESのガラス転移温度以上で融点未満の温度、好ましくは50〜120℃に加熱し、真空成形法を用いて化粧フィルム10を基板20に押し付け、基板20の3次元曲面凸部に合致させる。次いで常温まで冷却して化粧板60を得ることができる。
【0034】
基板20としては、例えば、木材単板、木材合板、パーチクルボード、MDFなどの木質板、鋼板、アルミニウム合金板、亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板や亜鉛−コバルト−モリブデンめっき鋼板などの金属板、または石膏ボード、珪酸カルシウムボード、石綿スレートボードなどの無機質からなるボードが用いられる。
【0035】
化粧フィルム10と基板20の貼り合わせに用いられる接着剤61としては、一般的な接着剤、例えば、アクリル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エチレン−酢酸ビニル樹脂系、尿素樹脂系、ウレタン樹脂系などのエマルジョン型接着剤が、火気に対して安全で、臭気もなく、価格的にも安価であり好ましく用いられる。
【0036】
【実施例】
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
(試料番号1〜4)
表1に示す組成(()内の数値は共重合体におけるイソフタレートのモル%、[]内の数値はブレンド樹脂のブレンド比の重量%、以下同様)のPESに、平均粒径0.5μmの二酸化チタンを20重量%混練してなる接着防止用樹脂用のペレットと、表1に示す組成のPESに、表1に示す有色の顔料を表1に示す量(重量%)で混練してなる着色樹脂用のペレットとを用いて共押出製膜機により、表1に示す厚さの着色2層フィルムを作成した。一方、表2に示す組成のPESからなる透明樹脂用のペレットを用いて、押出製膜機により表2に示す厚さの透明フィルムを作成した。次いで、着色2層フィルムの着色樹脂に透明フィルムを重ね、圧着用ロールの加熱温度:120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:2.65MPaの条件で、両フィルムを加圧して熱接着した。次いで、熱接着したフィルムの透明樹脂面を赤外線ヒーターを用いて190℃に加熱し、片側がエンボスロールで、他の側がシリコンゴムロールからなる加圧ロールを用い、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、加圧ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で、透明樹脂面側をエンボスロール側として、両フィルムを加圧ロールの間に通して加圧することにより、透明樹脂の表面にエンボス加工を施した化粧フィルムを作成した。
【0037】
(試料番号5〜7)
表1に示す組成のPESに、平均粒径8μmの二酸化ケイ素を2重量%混練してなる接着防止用樹脂用のペレットと、表1に示す組成のPESに、表1に示す有色の顔料を表1に示す量(重量%)で混練してなる着色樹脂用のペレットとを用いて共押出製膜機により、表1に示す厚さの着色2層フィルムを作成した。この着色2層フィルムの着色樹脂の面にコロナ放電処理を施した後、ポリウレタン系インキを用い、絵柄印刷層とベタ印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷した。表2では、絵柄印刷層とベタ印刷層を有するものは、印刷層の欄にベタ+柄として表した。一方、表2に示す組成のPESからなる透明樹脂用のペレットを用いて、押出製膜機により表2に示す厚さの透明フィルムを作成し、片面にコロナ放電処理を施した。次いで、着色2層フィルムの印刷面に透明フィルムのコロナ放電処理面を重ね、圧着用ロールの加熱温度:120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:2.65MPaの条件で、両フィルムを加圧して熱接着した。次いで、熱接着したフィルムの透明樹脂面を赤外線ヒーターを用いて190℃に加熱し、片側が鏡面ロールで、他の側がシリコンゴムロールからなる加圧ロールを用い、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、加圧ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で、透明樹脂面側を鏡面ロール側として、両フィルムを加圧ロールの間に通して加圧することにより、透明樹脂の表面に鏡面加工を施した化粧フィルムを作成した。
【0038】
(試料番号8〜10)
表1に示す組成のPESからなる接着防止用樹脂用のペレットと、表1に示す組成のPESに、表1に示す有色の顔料を表1に示す量(重量%)で混練してなる着色樹脂用のペレットと、PETI(15)からなる接着樹脂用ペレットとを用いて、共押出製膜機により表1に示す厚さの着色3層フィルムを作成した。この着色3層フィルムの着色樹脂の面にポリウレタン系インキを用い、絵柄印刷層とベタ印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷した。一方、表2に示す組成のPESからなる透明樹脂用のペレットと、PETI(15)からなる接着樹脂用ペレットとを用いて、共押出製膜機により表2に示す厚さの透明2層フィルムを作成した。次いで、着色3層フィルムの印刷面に透明2層フィルムの接着樹脂面を重ね、圧着用ロールの加熱温度:120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:2.65MPaの条件で、両フィルムを加圧して熱接着した。次いで、熱接着したフィルムの透明樹脂面を赤外線ヒーターを用いて190℃に加熱し、片側がエンボスロールで、他の側がシリコンゴムロールからなる加圧ロールを用い、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、加圧ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で、透明樹脂面側をエンボスロール側として、両フィルムを加圧ロールの間に通して加圧することにより、透明樹脂の表面にエンボス加工を施した化粧フィルムを作成した。
【0039】
(試料番号11〜12)
表1に示す組成のPESに、平均粒径0.5μmの二酸化チタンを20重量%混練してなる接着防止用樹脂用のペレットと、表1に示す組成のPESに、表1に示す有色の顔料を表1に示す量(重量%)で混練してなる着色樹脂用のペレットとを用いて共押出製膜機により、表1に示す厚さの着色2層フィルムを作成した。この着色2層フィルムの着色樹脂の面にコロナ放電処理を施した後、ポリウレタン系インキを用い、絵柄印刷層とベタ印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷した。一方、表2に示す組成のPESからなる透明樹脂用のペレットと、PETI(15)からなる接着樹脂用ペレットとを用いて、共押出製膜機により表2に示す厚さの透明2層フィルムを作成した。次いで、着色2層フィルムの印刷面に透明2層フィルムの接着樹脂面を重ね、圧着用ロールの加熱温度:120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:2.65MPaの条件で、両フィルムを加圧して熱接着した。次いで、熱接着したフィルムの透明樹脂面を赤外線ヒーターを用いて190℃に加熱し、片側がエンボスロールで、他の側がシリコンゴムロールからなる加圧ロールを用い、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、加圧ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で、透明樹脂面側をエンボスロール側として、両フィルムを加圧ロールの間に通して加圧することにより、透明樹脂の表面にエンボス加工を施した化粧フィルムを作成した。
【0040】
(試料番号13〜16)
表1に示す組成のPESに、平均粒径0.5μmの二酸化チタンを20重量%混練してなる接着防止用樹脂用のペレットと、表1に示す組成のPESに、表1に示す有色の顔料を表1に示す量(重量%)で混練してなる着色樹脂用のペレットと、PETI(15)からなる接着樹脂用ペレットとを用いて、共押出製膜機により表1に示す厚さの着色3層フィルムを作成した。この着色3層フィルムの着色樹脂の面にポリウレタン系インキを用い、絵柄印刷層とベタ印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷した。一方、表2に示す組成のPESからなる透明樹脂用のペレットを用いて、押出製膜機により表2に示す厚さの透明フィルムを作成し、その片面にコロナ放電処理を施した。次いで、着色3層フィルムの印刷層と透明フィルムのコロナ放電処理面を重ね、圧着用ロールの加熱温度:120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:2.65MPaの条件で、両フィルムを加圧して熱接着した。次いで、熱接着したフィルムの透明樹脂面を赤外線ヒーターを用いて190℃に加熱し、片側が鏡面ロールで、他の側がシリコンゴムロールからなる加圧ロールを用い、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、加圧ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で、透明樹脂面側を鏡面ロール側として、両フィルムを加圧ロールの間に通して加圧することにより、透明樹脂の表面に鏡面加工を施した化粧フィルムを作成した。
【0041】
(試料番号17〜20)
表1に示す組成のPESに、表1に示す有色の顔料を表1に示す量(重量%)で混練してなる着色樹脂用のペレットと、PETI(15)からなる接着樹脂用ペレットとを用いて、共押出製膜機により表1に示す厚さの着色2層フィルムを作成した。この着色2層フィルムの着色樹脂の面にポリウレタン系インキを用い、絵柄印刷層とベタ印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷した。一方、表2に示す組成のPESからなる透明樹脂用のペレットと、PETI(15)からなる接着樹脂用ペレットとを用いて、共押出製膜機により表2に示す厚さの透明2層フィルムを作成し。次いで、着色2層フィルムの印刷面に透明2層フィルムの接着樹脂面を重ね、表面にテフロンコーティングを施した圧着用ロールを用い、圧着用ロールの加熱温度:120℃、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ圧:2.65MPaの条件で、両フィルムを加圧して熱接着した。次いで、熱接着したフィルムの透明樹脂面を赤外線ヒーターを用いて190℃に加熱し、片側がエンボスロールで、他の側がシリコンゴムロールからなる加圧ロールを用い、樹脂フィルムの送り速度:20m/min、加圧ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で、透明樹脂面側をエンボスロール側として、両フィルムを加圧ロールの間に通して加圧することにより、透明樹脂の表面にエンボス加工を施した化粧フィルムを作成した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
[樹脂フィルムの特性評価]
上記のようにして作成した試料番号1〜20で作成した化粧フィルムを、下記の特性について評価した。
(耐汚染性)
試料番号1〜20の化粧フィルムの最表面(エンボス加工を施した試料においては、エンボス加工部以外の部分)に、黒色の油性マジックインキで描画し24時間放置した後、エタノールを含浸させた布で清拭し、樹脂フィルム面に残存するマジックインキの程度を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎ :マジックインキは全く認められない。
:実用上問題ない程度の極くわずかなマジックインキの残存が認められる。
:実用上問題となる程度のわずかなマジックインキの残存が認められる。
× :かなりの程度にマジックインキの残存が認められる。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。
【0045】
(耐溶剤性)
試料番号1〜20の化粧フィルム面に、エタノール、トルエン、キシレン、メチルエチルケトンをそれぞれ25重量%混合してなる混合溶剤を5mL滴下して24時間放置した後、フィルム表面の変色および膨れの発生の程度を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎ :変色および膨れの発生は全く認められない。
:実用上問題ない程度の極くわずかな変色または膨れの発生が認められる。
:実用上問題となる程度のわずかな変色または膨れの発生が認められる。
× :かなりの程度に変色および膨れが認められる。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。
【0046】
(真空成形性)
試料番号1〜20の化粧フィルムを、Formech International Co. Ltd.製の真空成形機 Formech 450を用いて、12秒で100℃まで昇温させる条件にて、縦:15cm×横:15cm×高さ:3cm、凸部の幅:1cm、凹部の深さ:2cm、凸部の角部の曲率半径:3mmの図10に示す田形の型により真空成形加工し、真空成形フィルムを肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎:フィルムのしわは全く認められない。
○:コーナー部に実用上問題ない程度の極くわずかなフィルムのしわが認められる。
△:コーナー部に実用上問題となる程度のフィルムのしわが認められる。
×:全体的にかなりの程度のフィルムのしわが認められる。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。
【0047】
(耐疵付き性)
試料番号1〜20の化粧フィルムを平らな定盤の上に置き、その上に90mm×45mmの食器洗浄用のスポンジ(住友スリーエム(株)製)を載せ、その上から3.92Nの荷重を載荷した状態で2000回のラビングを実施し、フィルム表面に発生した疵の程度を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎:疵の発生は全く認められない。
○:実用上問題ない程度の極くわずかな疵の発生が認められる。
△:実用上問題となる程度のわずかな疵の発生が認められる。
×:かなりの程度の疵が認められる。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。
【0048】
(耐熱接着性)
各層の樹脂フィルムを加熱ロールで熱接着する際の加熱ロールへの耐熱接着性を下記のようにして評価した。すなわち、クロムめっきを施した鋼ブロックを150℃に加熱し、その上に試料番号1〜20の化粧フィルムを接着防止用樹脂層(試料番号17〜20の化粧フィルムの場合は着色樹脂層)が鋼ブロックと接するようにして置き、2.45MPaの荷重を1秒間負荷した後、直ちに化粧フィルムを鋼ブロックから手で剥離し、下記の基準の剥離しやすさにより、耐熱接着性を評価した(A法)。試料番号17〜20の化粧フィルムについては、クロムめっきを施した鋼ブロックの表面にテフロンコーティングを施し、その上に着色樹脂層が接するようにして化粧フィルムを置き、同様にして耐熱接着性を評価した(B法)。
◎:抵抗感無く剥離する。
○:やや抵抗感はあるが、フィルムに伸びを生じることなく剥離する。
△:かなりの抵抗感があり、フィルムに伸びを生じながら剥離する。
×:剥離しない。
上記の評点において、◎および○は使用上の問題はない。なお、この試験は10枚の試験片について実施した。
これらの樹脂フィルムの特性評価を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】
表3に示すように、本発明の化粧フィルムは、耐汚染性、耐溶剤性、真空成形性、耐疵付き性、耐熱接着性のいずれにおいても優れた特性を示す。
【0051】
(実施例2)
厚さ0.5mm の電気亜鉛めっき鋼板(めっき量:20g/m2、めっき後の化成処理としてクロメート処理を行い、Crとして40mg/m2付着させた)にプレス加工法により、幅:8mm、深さ:10mmの溝を、縦横それぞれ7cmの間隔で正方格子状に設けた。なお、溝の角部は曲率半径:6mmの丸みを設けた。この溝を設けた電気亜鉛めっき鋼板にポリエステル系接着剤を5g/m2の塗布量で塗布し、前記の真空成形性の評価に用いたのと同一の真空成形機を用い、真空成形性の評価と同一の条件で試料番号17の化粧フィルムを電気亜鉛めっき鋼板に加熱圧着したが、フィルムの皺の発生や、角部のフィルム部分における白化は認められなかった。
【0052】
(実施例3)
厚さ15mmの木材合板に、1辺の長さ:12mm、高さ:7mmのピラミッド状の凸部を縦横連続的に並ぶように彫刻した。この彫刻を施した木材合板にポリウレタン系接着剤を50g/m2 の塗布量で塗布し、前記の真空成形性の評価に用いたのと同一の真空成形機を用い、真空成形性の評価と同一の条件で試料番号18の化粧フィルムを木材合板に加熱圧着したが、フィルムの皺の発生や、ピラミッド状凸部の頂点におけるフィルム部分の白化は認められなかった。
【0053】
(実施例4)
最大高さ:8mmで風景像をレリーフした厚さ18mmの石膏ボードに、ポリウレタン系接着剤を80g/m2 の塗布量で塗布し、前記の真空成形性の評価に用いたのと同一の真空成形機を用い、真空成形性の評価と同一の条件で試料番号18の化粧フィルムを石膏ボードに加熱圧着したが、フィルムの皺の発生や、レリーフの角部におけるフィルム部分の白化は認められなかった。
【0054】
【発明の効果】
本発明の化粧フィルムは、PES、特にPBTやPBTを主体とするブレンドPESを最下層とし、その上にPBTとPET、PBTとPETI、PBTIとPET、PBTIとPETIのいずれかをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を添加した着色樹脂層と、その上に印刷層や接着樹脂層を選択的に設け、さらにその上にPBTとPET、PBTとPETI、PBTIとPET、PBTIとPETIのいずれかをブレンドしてなる透明樹脂層を下から順に積層してなる多層フィルムから化粧フィルムを構成したものであり、軟質でかつ耐疵付き性および加熱ロールに対する耐熱接着性にも優れているため、従来のポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた化粧シートと同等以上のエンボス加工による凹凸模様や鏡面加工を付与することが可能である。また、真空成形法やラッピング加工法を用いて三次元曲面の化粧フィルムに成形することが可能であり、さらに三次元曲面を有する基板に密着して積層することも可能である。またさらに意匠性、耐汚染性、耐溶剤性などの優れた表面物性も有しているため、システムキッチンの外板および扉、室内ドア、タンスの外板および扉に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧フィルムの一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の化粧フィルムの他の一例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の化粧フィルムの他の一例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の化粧フィルムの他の一例を示す概略断面図である。
【図5】本発明の化粧フィルムの作成方法の一例を示す概略図である。
【図6】本発明の化粧フィルムを構成する2層フィルムの塗工工程の一例を 示す概略図である。
【図7】本発明の化粧フィルムを3次元曲面に成形する方法の一例を示す概 略図である。
【図8】本発明の化粧フィルムを3次元曲面に成形する方法の他の一例を示 す概略図である。
【図9】本発明の化粧板の一例を示す概略断面図である。
【図10】本発明の化粧板の真空成形性の評価に用いる田形の型の概略斜視 図である。
【符号の説明】
1 : 着色樹脂層
2 : 透明樹脂層
3 : 印刷層
4 : 接着剤樹脂層
5 : 接着防止用樹脂層
7 : エンボス加工部
10 : 化粧フィルム
11 : 巻き解き手段
12 : 真空成形用の型
12a: 成形型
12b: ラッピングローラ
13a: 凸部
14 : 化粧フィルム成形体
15 : 2層樹脂フィルム
20 : 基板
22 : 巻き解き手段
30 : 加熱ロール
31 : ラミネートロール
32 : 加熱手段
40 : エンボスロール
41 : 圧着ロール
42 : 加熱手段
50 : 巻き取り手段
51 : 巻き解き手段
52 : インキ槽
53 : 印刷ロール
54 : 乾燥手段
55 : 巻き取り手段
60 : 化粧板
61 : 接着剤
Claims (22)
- 着色樹脂層、透明樹脂層が下から順次積層されてなる化粧フィルム。
- 着色樹脂層、印刷層、透明樹脂層が下から順次積層されてなる化粧フィルム。
- 着色樹脂層、接着樹脂層、印刷層、接着樹脂層、透明樹脂層が下から順次積層されてなる化粧フィルム。
- 前記着色樹脂層の下に、接着防止用樹脂層が積層されている請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記着色樹脂層および前記透明樹脂層がポリエステル樹脂からなる、請求項1乃至4のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記着色樹脂層、前記接着樹脂層、および前記透明樹脂層がポリエステル樹脂からなる、請求項2乃至5のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記透明樹脂層が5〜50重量%のポリブチレンテレフタレートと50〜95重量%のポリエチレンテレフタレートをブレンドしてなる樹脂からなる、請求項1乃至6いずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記透明樹脂層が5〜50重量%のポリブチレンテレフタレートと50〜95重量%のエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体をブレンドしてなる樹脂からなる、請求項1乃至6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記透明樹脂層が5〜50重量%のブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体と50〜95重量%のポリエチレンテレフタレートをブレンドしてなる樹脂からなる、請求項1乃至6いずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記透明樹脂層が5〜50重量%のブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体と50〜95重量%のエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体をブレンドしてなる樹脂からなる、請求項1乃至6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記着色樹脂層が5〜50重量%のポリブチレンテレフタレートと50〜95重量%のポリエチレンテレフタレートをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を1〜35重量%含有させてなる樹脂からなる、請求項1乃至6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記着色樹脂層が5〜50重量%のポリブチレンテレフタレートと50〜95重量%のエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体をブレンドしてなる樹脂に有色顔料を1〜35重量%含有させてなる樹脂からなる、請求項1乃至6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記着色樹脂層が5〜50重量%のブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体と50〜95重量%のポリエチレンテレフタレートをブレンドしてなる樹脂に有色顔料を1〜35重量%含有させてなる樹脂からなる、請求項1乃至6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記着色樹脂層が5〜50重量%のブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合と50〜95重量%のエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体をブレンドしてなる樹脂に有色顔料を5〜30重量%含有させてなる樹脂からなる、請求項1乃至6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記接着樹脂層がエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体からなる、請求項3に記載の化粧フィルム。
- 前記透明樹脂層の表面にエンボス加工が施されてなる、請求項1乃至10のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記接着防止用樹脂層がポリブチレンテレフタレートからなる請求項4に記載の化粧フィルム。
- 前記接着防止用樹脂層に無機質粒子を含有させてなることを特徴とする、請求項17に記載の化粧フィルム。
- 請求項1乃至18のいずれかの化粧フィルムを真空成形またはラッピング加工により3次元曲面に成形してなる化粧フィルム成形体。
- 基板の少なくとも片面に、接着剤を介して請求項1乃至18のいずれかに記載の化粧フィルムを積層被覆した化粧板。
- 前記基板が金属板、木質板、または無機質ボードである、請求項20に記載の化粧板。
- 前記基板が3次元曲面を有することを特徴とする、請求項21の化粧板。
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