JP2002059518A - 帯電防止性に優れた化粧板積層用樹脂フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化粧板 - Google Patents

帯電防止性に優れた化粧板積層用樹脂フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化粧板

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JP2002059518A
JP2002059518A JP2000250357A JP2000250357A JP2002059518A JP 2002059518 A JP2002059518 A JP 2002059518A JP 2000250357 A JP2000250357 A JP 2000250357A JP 2000250357 A JP2000250357 A JP 2000250357A JP 2002059518 A JP2002059518 A JP 2002059518A
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Yukiharu Fujii
行治 藤井
Fumiko Terauchi
文子 寺内
Hiroyuki Iwashita
寛之 岩下
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Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 静電気による埃付着の少ない、帯電防止性に
優れた化粧板積層用樹脂フィルム、およびその樹脂フィ
ルムを積層した化粧板を提供する。 【解決手段】 接着樹脂層4として共重合ポリエステル
フィルムを、基材樹脂層6としてポリブチレンテレフタ
レートフィルムを用い、選択的に印刷層5を形成し、さ
らに透明な表面樹脂層7を、選択的に下から順次積層
し、これらの各樹脂層を接着させる接着剤3や基板に化
粧フィルムを接着する際に用いる接着剤の中に帯電防止
剤を1〜10%含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧板積層用樹脂
フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化粧板に関
し、より詳しくは室内家具、電気冷蔵庫のドア、エアコ
ンカバー等の家庭電化製品の外装材や、鋼製家具、エレ
ベータ、建築物等の内装材のように、特に意匠性を要求
される用途に用いられる、帯電防止性に優れた化粧板積
層用樹脂フィルムおよびその樹脂フィルムを積層した化
粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内家具、家電製品の外装材、建
築物の内装材等に使用される化粧板としては、(1)基
材となる樹脂層に通常の方法を用いて印刷を施し、印刷
層の表面保護のために、アクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂等のコート層を設けた化粧フィルム、(2)基材
となる樹脂層に印刷を施した後、透明な二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを接着剤層を介して積層した化粧フィル
ム、(3)ポリ塩化ビニルフィルムの上に通常の方法を
用いて印刷を施した後、透明なポリ塩化ビニルフィルム
や二軸延伸ポリエステルフィルムを積層した化粧フィル
ム、などの化粧フィルムを、接着剤を介して亜鉛めっき
鋼板、亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板、ステンレス
鋼板などの金属板、木質合板、無機質ボードに積層した
ものが知られている。
【0003】さらに、これらの化粧フィルムには、静電
気を帯びて埃の付着が生じやすい為に帯電防止を目的と
し、帯電性剤を表面にコーティングしたものもある。し
かしながら、金属板に上記(1)の化粧フィルムを積層
した化粧金属板は、化粧フィルムの強度が不十分である
ため、加工時に化粧フィルムが割れたり、コーナー部の
インキが剥離し易いという欠点を有しており、高加工用
途には適していない。金属板に上記(2)の化粧フィル
ムを積層した化粧金属板は、耐汚染性、耐溶剤性などの
表面物性には優れているが、表面フィルムの柔軟性に乏
しく、軟化温度が高いために鏡面仕上げエンボス加工を
施す場合、鏡面仕上げが施しにくい。金属板に上記
(3)の化粧フィルムを積層した化粧金属板は、ポリ塩
化ビニルフィルムが用いられているため、耐汚染性、耐
溶剤性などの表面物性が劣り、また焼却して廃棄処理す
る際に、塩化水素ガスのような有毒ガスおよびそれに起
因する有害物質が発生して環境を汚染したり、焼却する
際に焼却炉を傷めたりするおそれがあるなどの問題を抱
えている。
【0004】さらに、上記のいずれのフィルムについて
も、静電気による埃の付着を防ぐために帯電防止剤をフ
ィルム表面にコーティングした場合、表面の光沢が変化
することもあり、また、加工時や使用時にコーティング
層が剥離することもあり、意匠性を損なうことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決することを目的として、静電気による埃付着の少な
い帯電防止性に優れた化粧板積層用樹脂フィルムおよび
その樹脂フィルムを積層した化粧板を提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧板積層用樹
脂フィルムは、接着樹脂層、基材樹脂層、印刷層、帯電
防止剤を1〜10%含有した接着剤層、透明な表面樹脂
層が下から順次積層されてなることを特徴とする。本発
明の化粧板積層用樹脂フィルムは、接着樹脂層、基材樹
脂層、帯電防止剤を1〜10%含有した接着剤層、印刷
層、透明な表面樹脂層が下から順次積層されてなること
を特徴とする。本発明の化粧板積層用樹脂フィルムは、
基材樹脂層、印刷層、帯電防止剤を1〜10%含有した
接着剤層、透明な表面樹脂層が下から順次積層されてな
ることを特徴とする。本発明の化粧板積層用樹脂フィル
ムは、基材樹脂層、帯電防止剤を1〜10%含有した接
着剤層、印刷層、透明な表面樹脂層が下から順次積層さ
れてなることを特徴とする。本発明の化粧板積層用樹脂
フィルムは、接着樹脂層、基材樹脂層、帯電防止剤を1
〜10%含有した接着剤層、透明な表面樹脂層が下から
順次積層されてなることを特徴とする。本発明の化粧板
積層用樹脂フィルムは、基材樹脂層、帯電防止剤を1〜
10%含有した接着剤層、透明な表面樹脂層が下から順
次積層されてなることを特徴とする。本発明の化粧板積
層用樹脂フィルムは、接着樹脂層、基材樹脂層が下から
順次積層されてなることを特徴とする。本発明の化粧板
積層用樹脂フィルムは、接着樹脂層が帯電防止剤を1〜
10%含有してなることを特徴とする。本発明の化粧板
積層用樹脂フィルムは、前記表面樹脂層が二軸延伸ポリ
エステル樹脂フィルム、特にポリエチレンテレフタレー
ト樹脂フィルムまたは、ポリエチレンテレフタレートの
多価酸成分もしくは多価アルコール成分の一部を他の成
分で置き換えた結晶性の共重合ポリエステル樹脂フィル
ムであることを特徴とする。本発明の化粧板積層用樹脂
フィルムは、前記基材樹脂層がポリブチレンテレフタレ
ート樹脂であることを特徴とする。本発明の化粧板積層
用樹脂フィルムは、前記接着樹脂層がポリエチレンテレ
フタレートの多価酸成分もしくは多価アルコール成分の
一部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリエステ
ル樹脂からなることを特徴とする。
【0007】本発明の化粧板は、前記化粧板積層用樹脂
フィルムと基板の間に帯電防止剤を1〜10%含有した
接着剤層を介して積層してなることを特徴とする。本発
明の化粧板は、前記基板が、亜鉛めっき鋼板、亜鉛−ア
ルミニウム合金めっき、ステンレス鋼板のいずれかの金
属板、木質板もしくは無機質ボード板であることを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、焼却時に有毒
ガスおよびそれに起因する有害物質が発生して環境を汚
染するおそれがあるポリ塩化ビニル樹脂フィルムに替わ
る、意匠性や耐汚染性、耐溶剤性などの表面物性に優
れ、さらに埃が付着しにくい帯電防止性に優れた化粧板
に積層する樹脂フィルム、およびそのフィルムを積層し
た化粧板について鋭意検討した結果、選択的に積層され
る接着樹脂層として共重合ポリエステルフィルムを、基
材樹脂層としてポリブチレンテレフタレートフィルムを
用い、選択的に印刷層を形成し、さらに透明な表面樹脂
層を、選択的に下から順次積層することにより、上記の
要求特性を満足する化粧板に積層する樹脂フィルムが得
られることが判明した。さらに、これらの各樹脂層を接
着させる接着剤や基板に化粧フィルムを接着する際に用
いる接着剤の中に帯電防止剤を1〜10%含有させるこ
とにより、帯電防止剤をフィルム表面にコーティングし
た場合と同等の帯電防止効果が得られることが判明し
た。
【0009】以下に本発明についてその内容を説明す
る。図1〜7は本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの例
を示す断面図、図8〜10は本発明の化粧板の例を示す
断面図である。1は化粧板積層用樹脂フィルム、2は基
板、3は接着剤層、4は接着樹脂層、5は印刷層で5a
は絵柄印刷層、5bはベタ印刷層、6は基材樹脂層、7
は表面樹脂層、8はエンボス凹部、9はワイピング印刷
層、10は化粧板をそれぞれ表している。本発明の化粧
板積層用樹脂フィルム1は、図1に示すように接着樹脂
層4の上面に基材樹脂層6が積層されており、基材樹脂
層6の上面に印刷層5が設けられ、その上層に接着剤層
3を介して表面樹脂層7が積層されている。表面樹脂層
7の表面には図示するようにエンボス加工が施され、エ
ンボス凹部が設けられていてもよい。化粧板積層用樹脂
フィルム1は、図2に示すように接着樹脂層4の上面に
基材樹脂層6が積層されたものと、表面樹脂層7の裏面
全体に印刷層5が設けられたものが、接着剤層3を介し
て積層されていてもよい。
【0010】また化粧板積層用樹脂フィルム1は、図3
に示すように基材樹脂層6の表面全体に印刷層5が設け
られたものが、接着剤層3を介して表面樹脂層7に積層
されていてもよいし、図4に示すように、基材樹脂層6
と、表面樹脂層7の裏面全体に印刷層5が設けられたも
のが、接着剤層3を介して積層されていてもよい。また
図5に示すように、接着樹脂層4の上面に基材樹脂層6
が積層されたものと、表面樹脂層7が、接着剤層3を介
して積層されていてもよい。
【0011】さらに化粧板積層用樹脂フィルム1は、図
6に示すように基材樹脂層6と表面樹脂層7が、接着剤
層3を介して積層されていてもよい。
【0012】またさらに化粧板積層用樹脂フィルム1
は、図7に示すように接着樹脂層4に基材樹脂層6が積
層されていてもよい。
【0013】図8は、図3に示した化粧板積層用樹脂フ
ィルム1を接着剤層13を介して基板2に積層した化粧
板10を示す。図9は、図1に示した化粧板積層用樹脂
フィルム1を基板2に積層した化粧板10を示す。図1
0は、図7に示した化粧板積層用樹脂フィルム1を接着
剤層13を介して基板2に積層した化粧板10を示す。
【0014】本発明の基材樹脂層6に用いる樹脂として
は、1.0〜2.0の固有粘度(IV値)を有するポリブ
チレンテレフタレートフィルムを用いることが好ましい
が、固有粘度は製膜性の面から 1.5以下、耐水経時性
(耐水劣化性)の面から 1.2以上であることがより好
ましい。また、基材樹脂層6は、押出機を用いて製膜す
る際に、樹脂中に着色顔料を混練して着色樹脂層として
もよい。
【0015】印刷層5は絵柄印刷層5aまたはベタ印刷
層5bのいずれか一方、もしくは絵柄印刷層5aおよび
ベタ印刷層5bの両方で構成される。絵柄印刷層5a
は、例えば、木目、石目、天然皮革の表面柄、布目、抽
象柄などの模様を表現した印刷層であり、ベタ印刷層5
bは下層の基材樹脂層6の全面を隠蔽し、絵柄印刷層5
aの印刷下地色を与える印刷層であると共に、基材樹脂
層6と表面樹脂層7との熱接着性を付与する層でもあ
る。印刷層5aおよび5bを形成するインキのビヒクル
としては、例えばニトロセルロース、酢酸セルロースな
どのセルロース誘導体、ポリエステルウレタン樹脂など
の公知のものが使用できるが、なかでも密着及び熱接着
性の両観点からニトロセルロース−アルキド樹脂系イン
キが好ましい。
【0016】また、基材樹脂層6に選択的にエンボス加
工を施してエンボス凹部8を形成させてもよいし、エン
ボス凹部8を形成した後、ワイピング法を用いてエンボ
ス凹部8にインキを充填してなるワイピング印刷層9を
設けてもよい。エンボス凹部8に充填されるワイピング
インキとしては、塗料もしくはインキが用いられる。例
えば、天然樹脂またはその変性樹脂類、セルロース誘導
体類、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂等の合成樹脂類をビヒクルの構成材料とし、
ビヒクル中に着色顔料、顔料等を添加して成る塗料もし
くはインキが用いられる。使用されるビヒクルとしては
ウレタン2液硬化型のものが好適に用いられる。ワイピ
ング法としては、ドクターブレード法、ロールコート法
など、従来から使用されているワイピング法のいずれに
よっても良い。
【0017】表面樹脂層7としてはポリエチレンテレフ
タレートをはじめとするポリエステル樹脂のフィルム、
ポリカーボネートフィルム、またはアクリル樹脂フィル
ムを用いることが好ましく、なかでも二軸延伸ポリエス
テルフィルムを用いることがより好ましい。ポリエステ
ル樹脂としてはポリエチレンテレフタレートや、ポリエ
チレンテレフタレートの多価酸成分、または多価アルコ
ール成分の一部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合
ポリエステル樹脂であることが好ましい。このポリエス
テル樹脂フィルムは、可塑剤及びハロゲン属元素を含ま
ないポリエステル樹脂からなることを特徴とする。さら
に表面樹脂層7の表面に選択的にエンボス加工を施して
エンボス凹部8を形成させてもよい。
【0018】接着樹脂層4の樹脂としては、ポリエチレ
ンテレフタレートの多価酸成分、または多価アルコール
成分の一部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリ
エステル樹脂を用いることが好ましい。また接着樹脂層
に固形分に対してノニオン系、カチオン系、アニオン系
の界面活性剤などの帯電防止剤を固形分として1〜10
%含有させてもよい。接着樹脂層に帯電防止剤を含有さ
せ、化粧板の切断端面から静電気を逃がすことにより、
表面樹脂層7の表面に埃などが付着したり、髪の毛や紙
が吸い寄せられたりすることのない、優れた帯電防止効
果が得られるようになる。帯電防止剤の含有量が1%未
満の場合は十分な帯電防止効果が得られず、10%を超
えて含有させても帯電防止効果の向上は認められず、ま
た接着性が劣化して好適な密着性が得られなくなる。
【0019】この共重合ポリエステル樹脂を構成する材
料の―例としては、以下の組成を有する共重合ポリエス
テル樹脂などが好適に用いられる。すなわち、樹脂を形
成するソフトセグメントとして、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどのポリオキシア
ルキレングリコール、あるいはポリε−カプロラクト
ン、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダ
イマー酸などのHOOC−[CH2]n−COOHの分子
構造を有する脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族および/ま
たは脂環族ジオールからなる脂肪族ポリエステルなどが
好適に用いられる。
【0020】また、樹脂を構成するハードセグメントと
しては、エチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレ
ート、シクロへキサンジメチレンテレフタレート、シク
ロへキサンジメチレンシクロへキサンジカルボキシレー
ト、ブチレン2,6ナフタレンジカルボキシレートなど
の芳香族および/または脂環族エステルユニットから選
ばれた少なくとも一つから構成されていることが好まし
い。
【0021】さらに、アルコール成分として、1,4ブ
タンジオール残基を含有していることが耐溶剤性の点で
好ましく、共重合ポリエステルを形成する全アルコール
成分に占める1,4ブタンジオール残基が40モル%以
上、65モル%以下であることが好ましい。
【0022】最下層が接着樹脂層である化粧板積層用樹
脂フィルム1を直接基板に積層する際に、基板との密着
力がより強く要求される場合には、樹脂成分の一部にア
イオノマー樹脂成分を含有させると好適な密着性が得ら
れる。この場合、アイオノマー樹脂成分を全体樹脂成分
の1〜50重量%とすることが好ましい。
【0023】接着剤層3または13に用いる接着剤とし
ては、一般的な接着剤、例えば、ポリエステル系、酢酸
ビニル樹脂系、エチレン−ビニルアセテート樹脂系、尿
素樹脂系、ウレタン樹脂系などのエマルジョン型接着剤
が、火気に対して安全で、臭気もなく、価格的にも安価
なため好ましく用いられる。この接着剤の固形分に対し
てノニオン系、カチオン系、アニオン系の界面活性剤な
どの帯電防止剤を固形分として1〜10%含有させ、接
着剤層として、表面樹脂層7と、他の接着樹脂層4、印
刷層5、基材樹脂層6のいずれか1種以上の樹脂層の
間、または下層に印刷層5を形成させた表面樹脂層7
と、他の接着樹脂層4、基材樹脂層6のいずれか1種以
上の樹脂層の間に介在させて積層することにより、表面
樹脂層7の表面に埃などが付着したり、髪の毛や紙が吸
い寄せられたりすることのない、優れた帯電防止効果が
得られるようになる。帯電防止剤の含有量が1%未満の
場合は十分な帯電防止効果が得られず、10%を超えて
含有させても帯電防止効果の向上は認められず、また接
着性が劣化して好適な密着性が得られなくなる。また、
接着剤層3は表面樹脂層7の下層、もしくは表面樹脂層
7の下層に設けた印刷層5の下層に設けることにより表
面樹脂層7の表面における帯電防止効果が十分に発現す
る。
【0024】図1に示す化粧板積層用樹脂フィルム1
は、次のようにして作製することができる。すなわち、
共押出しにより2層フィルムとして製膜した接着樹脂層
4と基材樹脂層6の積層フィルムの基材樹脂層6の上面
に、ベタ印刷層5bと絵柄印刷層5aからなる印刷層5
を設ける。一方、帯電防止剤を含有させた接着剤層3を
表面樹脂層7の片面に形成させる。次いで共押出積層フ
ィルムの印刷層5と表面樹脂層の接着剤層3が接するよ
うにして両者を重ね合わせて1対の熱ロール間に通して
挟み付けて圧着するとともに熱融着して積層し、一枚の
積層フィルムを製造する。加熱しながら加圧することに
より、表面樹脂層7の接着剤層3の面を基材樹脂層6の
絵柄印刷層5aの面に融着して一枚の化粧板積層用樹脂
フィルム1を作るものである。なお、その際、前記の熱
ロールとしてエンボスロールを使用することにより、積
層とエンボス加工を同時に実施することができ、表面樹
脂層7の表面にエンボス凹部8を形成させ、立体感のあ
る高意匠性を付与することができる。
【0025】図2に示す化粧板積層用樹脂フィルム1
は、次のようにして作製することができる。すなわち、
接着樹脂層4と基材樹脂層6を共押出しして2層フィル
ムとして製膜し、基材樹脂層6の上面に帯電防止剤を含
有させた接着剤層3を形成させる。一方、絵柄印刷層5
aとベタ印刷層5bからなる印刷層5を表面樹脂層7の
片面に形成させる。次いで共押出積層フィルムの接着剤
層3と表面樹脂層の印刷層5が接するようにして両者を
重ね合わせて1対の熱ロール間に通して挟み付けて圧着
するとともに熱融着して積層し、一枚の積層フィルムを
製造する。
【0026】図3に示す化粧板積層用樹脂フィルム1
は、次のようにして作製することができる。すなわち、
基材樹脂層6の上面に、ベタ印刷層5bと絵柄印刷層5
aからなる印刷層5を設ける。一方、帯電防止剤を含有
させた接着剤層3を表面樹脂層7の片面に形成させる。
次いで共押出積層フィルムの印刷層5と表面樹脂層の接
着剤層3が接するようにして両者を重ね合わせて1対の
熱ロール間に通して挟み付けて圧着するとともに熱融着
して積層し、一枚の積層フィルムを製造する。
【0027】図4に示す化粧板積層用樹脂フィルム1
は、次のようにして作製することができる。すなわち、
基材樹脂層6の上面に帯電防止剤を含有させた接着剤層
3を形成させる。一方、絵柄印刷層5aとベタ印刷層5
bからなる印刷層5を表面樹脂層7の片面に形成させ
る。次いで共押出積層フィルムの接着剤層3と表面樹脂
層の印刷層5が接するようにして両者を重ね合わせて1
対の熱ロール間に通して挟み付けて圧着するとともに熱
融着して積層し、一枚の積層フィルムを製造する。
【0028】図5に示す化粧板積層用樹脂フィルム1
は、次のようにして作製することができる。すなわち、
接着樹脂層4と基材樹脂層6を共押出しして2層フィル
ムとして製膜し、基材樹脂層6の上面に帯電防止剤を含
有させた接着剤層3を形成させ、この共押出積層フィル
ムの接着剤層3が表面樹脂層7の片面に接するようにし
て両者を重ね合わせて1対の熱ロール間に通して挟み付
けて圧着するとともに熱融着して積層し、一枚の積層フ
ィルムを製造する。
【0029】図6に示す化粧板積層用樹脂フィルム1
は、次のようにして作製することができる。すなわち、
基材樹脂層6の片面にエンボス加工を施してワイピング
印刷用エンボス凹部8を形成し、この凹部8にワイピン
グインキを充填してワイピング印刷層9を設け、高意匠
性の絵柄模様を付与することができる。一方、帯電防止
剤を含有させた接着剤層3を表面樹脂層7の片面に形成
させる。次いで基材樹脂層6のエンボス加工面と表面樹
脂層の接着剤層3が接するようにして両者を重ね合わせ
て1対の熱ロール間に通して挟み付けて圧着するととも
に熱融着して積層し、一枚の積層フィルムを製造する。
【0030】図7に示す化粧板積層用樹脂フィルム1
は、接着樹脂層4と基材樹脂層6を共押出しして2層フ
ィルムとして製膜して作製することができる。上記の積
層作業やエンボス加工などの工程は、従来のポリ塩化ビ
ニル樹脂フィルムにおけるのと同じ条件で作業すること
が可能である。
【0031】上記のようにして得られた化粧板積層用樹
脂フィルム1を、直接または接着剤層13を介在させて
基板2と貼合わせることにより、図8、図9、または図
10に示すような化粧板10が得られる。接着剤層13
は接着剤層3と同様に、帯電防止剤を含有させたもので
あってもよい。基板2としては、例えば、木材単板、木
材合板、パーチクルボード、MDF等の木質板、鋼板、
アルミニウム合金板、亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミニ
ウム合金めっき鋼板、ステンレス鋼板などの金属板、ま
たは石膏ボード、珪酸カルシウムボード、石綿スレート
ボードなどの無機質からなるボードが用いられる。
【0032】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 (実施例1)片面にエンボス加工を施した厚さ25μm
の透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
(以下PET−BOという)(帝人製)のエンボス加工
を施さない片面に、ポリエステル系接着剤に、接着剤の
樹脂固形分に対し、帯電防止剤としてノニオン系界面活
性剤(花王(株)製レオドールTW−L120)を固形分
で1%含有させた接着剤層を、5g/m の乾燥後の
塗布量で塗布して形成させた。一方、エチレンテレフタ
レート/イソフタレート共重合ポリエステル樹脂(エチ
レンイソフタレート:15モル%)(以下PETI15
という)および市販のポリブチレンテレフタレート(以
下PBTという)を用いて押出製膜機により作製した厚
さ70μmの2層未延伸フィルム(厚み比=1:4)の
PBT面に、ニトロセルロース−アルキド系インキ(昭
和インク製、SAM)を用い、着色ベタ印刷層および絵
柄印刷層をグラビア輪転機によりインラインにて印刷し
た。次いでPET−BOの接着剤塗布面と2層未延伸フ
ィルムの印刷面が接するようにして両者を重ね合わせ
て、圧着用ロールの加熱温度:200℃、樹脂フィルム
の送り速度:20m/min、圧着用ロールのニップ
圧:25kgf/cmの条件で両フィルムを加熱圧着
して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムを作製した。次
に、厚さ0.5mm の亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼
板に、前記の化粧板積層用樹脂フィルムを、2層未延伸
フィルムのPETI15面が亜鉛−アルミニウム合金め
っき鋼板に当接するようにして、加熱温度:240℃、
接着圧力:15kgf/cm、圧着時間:5秒の条件
で加熱圧着し、化粧板を得た。
【0033】(実施例2)市販のエチレンテレフタレー
ト/イソフタレート共重合ポリエステル樹脂(エチレン
イソフタレート:12モル%)の厚さ25μmの透明二
軸延伸フィルム(以下PETI12BOという)の片面
に、実施例1と同様にして絵柄印刷層および着色ベタ印
刷層を印刷した。一方、実施例1と同様のPETI15
に帯電防止剤としてアニオン系界面活性剤(三洋化成工
業(株)製ケミスタット3033)を1%含有させた以外
は実施例1と同様の2層未延伸フィルムのPBT面に、
界面活性剤の含有量が5%である以外は実施例1と同様
にして接着剤層を形成させた。次いでPETI12−B
Oの印刷面と2層未延伸フィルムの接着剤塗布面が接す
るようにして両者を重ね合わせて、実施例1と同様にし
て両フィルムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂
フィルムを作製した。次に、厚さ0.5mm のステンレ
ス鋼板に、2層未延伸フィルムのPETI15面がステ
ンレス鋼板に当接するようにして、前記の化粧板積層用
樹脂フィルムを実施例1と同様の条件で加熱圧着し、化
粧板を得た。
【0034】(実施例3)エンボス加工を施さない以外
は実施例1と同様のPET−BOの片面に、帯電防止剤
の含有量が10%である以外は実施例1と同様にして接
着剤層を形成させた。一方、実施例1と同様のPBT
(厚さ55μm)の片面に実施例1と同様にして着色ベ
タ印刷層および絵柄印刷層を印刷した。次いでPET−
BOの接着剤塗布面とPBTの印刷面が接するようにし
て両者を重ね合わせて、実施例1と同様にして両フィル
ムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムを
作製した。次に、実施例1と同様の亜鉛−アルミニウム
合金めっき鋼板に、実施例1と同様のポリエステル系接
着剤に帯電防止剤として実施例1と同様のノニオン系界
面活性剤を固形分で1%含有させた接着剤層を、5g/
の乾燥後の塗布量で塗布し、PBTの印刷が施さ
れていない面が亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の接
着剤塗布面に当接するようにして、化粧板積層用樹脂フ
ィルムを加熱温度:180℃、接着圧力:15kgf/
cm、圧着時間:20秒の条件で加熱圧着し、化粧板
を得た。
【0035】(実施例4)実施例3と同様のPET−B
Oの片面に、実施例1と同様にして絵柄印刷層および着
色ベタ印刷層を印刷した。一方、実施例2と同様の2層
未延伸フィルムを準備し、PET−BOの印刷面とPB
Tの接着剤塗布面が接するようにして両者を重ね合わせ
て、実施例1と同様にして両フィルムを加熱圧着して積
層し、化粧板積層用樹脂フィルムを作製した。次に、実
施例2と同様のステンレス鋼板に実施例1と同様のポリ
エステル系接着剤を5g/m の乾燥後の塗布量で塗
布し、PBTの接着剤が塗布されていない面がステンレ
ス鋼板の接着剤塗布面に当接するようにして、実施例3
と同様の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。
【0036】(実施例5)実施例1と同様のPETI1
5に帯電防止剤として実施例2と同様のアニオン系界面
活性剤を5%含有させたものとPBTからなる2層未延
伸フィルムのPBT面に、実施例2と同様にして接着剤
層を形成させた。次いで実施例3と同様のPET−BO
と2層未延伸フィルムの接着剤塗布面が接するようにし
て両者を重ね合わせて、実施例1と同様にして両フィル
ムを加熱圧着して積層し、化粧板積層用樹脂フィルムを
作製した。次に、厚さ0.5mm の亜鉛めっき鋼板に、
2層未延伸フィルムのPETI15が亜鉛めっき鋼板に
当接するようにして、前記の化粧板積層用樹脂フィルム
を実施例1と同様の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。
【0037】(実施例6)実施例3と同様のPET−B
Oの片面に帯電防止剤の含有量が5%である以外は実施
例1と同様にして接着剤層を形成させた。一方、実施例
1と同様のPBTの片面にエンボス加工を施してワイピ
ング印刷用エンボス凹部を形成させた。次いでエンボス
凹部を有する面に2液硬化型ウレタン系着色インキ(昭
和インク(株)製PW−001)をロールコート法によっ
て塗工した後、ドクターブレードでエンボス凹部以外の
部分に付着している着色インキを除去し、エンボス凹部
内に着色インキを充填、固化させ、印刷樹脂フィルムを
作製した。次いでPET−BOの接着剤塗布面とPBT
の印刷面が接するようにして両者を重ね合わせて、実施
例1と同様にして両フィルムを加熱圧着して積層し、化
粧板積層用樹脂フィルムを作製した。次に、厚さ0.5
mm の亜鉛めっき鋼板に実施例1と同様のポリエステ
ル系接着剤を5g/m の乾燥後の塗布量で塗布し、
PBTのエンボス加工を施していない面が亜鉛めっき鋼
板に当接するようにして、前記の化粧板積層用樹脂フィ
ルムを実施例1と同様の条件で加熱圧着し、化粧板を得
た。
【0038】(実施例7)実施例2と同様の2層未延伸
フィルムにおいて、接着樹脂層の帯電防止剤としての界
面活性剤の含有量が10%である以外は、実施例2と同
様の2層未延伸フィルムを作製し、化粧板積層用樹脂フ
ィルムとした。次に、厚さ0.5mm の亜鉛めっき鋼板
に、2層未延伸フィルムのPETI15が亜鉛めっき鋼
板に当接するようにして、前記の化粧板積層用樹脂フィ
ルムを実施例1と同様の条件で加熱圧着し、化粧板を得
た。
【0039】(比較例1)実施例1と同様の、片面にエ
ンボス加工を施したPET−BOのエンボス加工を施さ
ない片面に、帯電防止剤を含有しない以外は実施例1と
同様のポリエステル系接着剤を、実施例1と同様に塗布
して接着剤層を形成させた以外は実施例1と同様にして
化粧板積層用樹脂フィルムを作製し、実施例1と同様の
条件で亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板に加熱圧着
し、化粧板を得た。
【0040】(比較例2)実施例1と同様の、片面にエ
ンボス加工を施したPET−BOのエンボス加工を施さ
ない片面に、帯電防止剤を15%含有させた以外は実施
例1と同様のポリエステル系接着剤を、実施例1と同様
に塗布して接着剤層を形成させた以外は実施例1と同様
にして化粧板積層用樹脂フィルムを作製し、実施例1と
同様の条件でステンレス鋼板に加熱圧着し、化粧板を得
た。
【0041】(比較例3)実施例7と同様の2層未延伸
フィルムにおいて、接着樹脂層が帯電防止剤を含有しな
い以外は実施例7と同様の2層未延伸フィルムを化粧板
積層用樹脂フィルムとして作製し、実施例7と同様の条
件で亜鉛めっき鋼板に加熱圧着し、化粧板を得た。
【0042】(比較例4)実施例7と同様の2層未延伸
フィルムにおいて、接着樹脂層が帯電防止剤を15%含
有する以外は実施例7と同様の2層未延伸フィルムを化
粧板積層用樹脂フィルムとして作製し、実施例7と同様
の条件で亜鉛めっき鋼板に加熱圧着し、化粧板を得た。
【0043】(比較例5)厚さ0.5mm の亜鉛めっき
鋼板に実施例1と同様のポリエステル系接着剤を5g/
の乾燥後の塗布量で塗布し、その塗布面に厚さ8
0μmのポリ塩化ビニルフィルムを当接し、加熱温度:
130℃、接着圧力:15kgf/cm、圧着時間:
40秒の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。
【0044】(比較例6)厚さ0.5mm の亜鉛めっき
鋼板に実施例1と同様のポリエステル系接着剤を5g/
の乾燥後の塗布量で塗布し、その塗布面に厚さ9
0μmのポリエチレンフィルムを当接し、加熱温度:1
10℃、接着圧力:15kgf/cm、圧着時間:3
0秒の条件で加熱圧着し、化粧板を得た。
【0045】(実施例8)基板として厚さ8mmの石膏
ボードを用い、実施例1と同様のポリウレタン系接着剤
を50g/m の乾燥後の塗布量で塗布して化粧板積
層用樹脂フィルムを加熱圧着した以外は、実施例2と同
様の化粧板積層用樹脂フィルムを作製し、実施例2と同
様の条件で前記石膏ボードに加熱圧着し、化粧板を得
た。
【0046】(実施例9)基板として厚さ6mmの木質
合板を用い、実施例1と同様のポリウレタン系接着剤を
50g/m の乾燥後の塗布量で塗布して化粧板積層
用樹脂フィルムを加熱圧着した以外は、実施例3と同様
の化粧板積層用樹脂フィルムを作製し、実施例3と同様
の条件で前記木質合板に加熱圧着し、化粧板を得た。
【0047】[特性評価]実施例1〜7および比較例1〜
6で作製した化粧板を、下記の特性について評価した。 (耐帯電性)JIS L1094−1980(織物及び編
み物の帯電性試験方法 )の半減期測定器に準拠した静
電気減衰測定器スタチック オネストメータ H0110
/V1(シシド静電気(株)製)を用いて、化粧板表面
の透明樹脂フィルムにコロナ放電で生成した空気イオン
を照射して飽和電圧まで帯電させ、空気イオンの照射を
停止した後の電荷の減衰曲線を調べ、照射停止後100
0秒の飽和電圧に対する帯電率(%)を測定した。帯電
率の値が小さいほど耐帯電性が良好であることを示す。
【0048】(密着性)各化粧板から60×60mmの試
験片を10枚ずつ採取し、カッターナイフを用いて積層
した樹脂フィルム表面から幅5mmの井桁状の切り込み
を金属基板面に達するまで入れた。この試片について、
エリクセン試験機を使用して8mmの張り出しを行い、
井桁部分の樹脂層間の剥離の有無を下記の規準で評価し
た。 ○:10枚の試験片の全てにおいて、樹脂層間や金属板
との接着界面における樹脂層の剥離は認められない。 △:10枚の試験片のうち、1〜2枚の試験片で樹脂層
間や金属板との接着界面における樹脂層の剥離が認めら
れる。 ×:10枚の試験片のうち、3枚以上の試験片で樹脂層
間や金属板との接着界面における樹脂層の剥離が認めら
れる。 これらの特性の評価結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1に示すように、本発明の化粧板積層用
樹脂フィルムは耐帯電性に優れ帯電率が低く、また樹脂
層間の密着性にも優れており、それを金属板に加圧圧着
した化粧金属板を加工しても樹脂層間や樹脂層と金属板
との接着界面で樹脂層が剥離することはない。
【0051】
【発明の効果】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムは、
選択的に積層される接着樹脂層として共重合ポリエステ
ルフィルムを、基材樹脂層としてポリブチレンテレフタ
レートフィルムを用い、選択的に印刷層を形成し、さら
に透明な表面樹脂層を、選択的に下から順次積層し、さ
らに、接着樹脂層、またはこれらの各樹脂層を接着させ
る接着剤や基板に化粧フィルムを接着する際に用いる接
着剤の中に帯電防止剤を1〜10%含有させてなる化粧
板積層用樹脂フィルムであり、本発明の化粧板積層用樹
脂フィルムを金属板等の基板に積層した化粧板は、帯電
防止性に優れ、静電気による埃付着が少なく、また密着
性にも優れ、加工を施しても樹脂層間や樹脂層と基板の
接着界面で剥離を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの一例を示
す概略断面図である。
【図2】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例
を示す概略断面図である。
【図3】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例
を示す概略断面図である。
【図4】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例
を示す概略断面図である。
【図5】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例
を示す概略断面図である。
【図6】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例
を示す概略断面図である。
【図7】本発明の化粧板積層用樹脂フィルムの他の一例
を示す概略断面図である。
【図8】本発明の化粧板の一例を示す概略断面図であ
る。
【図9】本発明の化粧板の他の一例を示す概略断面図で
ある。
【図10】本発明の化粧板の他の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 : 化粧板積層用樹脂フィルム 2 : 基板 3 : 接着剤層 4 : 接着樹脂層 5 : 印刷層 5a: 絵柄印刷層 5b: ベタ印刷層 6 : 基材樹脂層 7 : 表面樹脂層 8 : エンボス凹部 9 : ワイピング印刷層 10 : 化粧板 13 : 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 寛之 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4F100 AA00E AB01E AB03E AB10E AB18E AB31E AK01A AK01C AK01D AK41B AK41D AK41G AK42A AK42C AK42D AK42J AL01C AL01D AP00E AR00B AT00A AT00E BA03 BA04 BA07 BA10A BA10D BA10E BA13 BA16 CA18B CA22B CA22C EH71E EJ38D GB08 GB48 GB81 HB31A JA11C JA11D JG03 JL11B JL11C JN01D YY00B 4J004 AA02 AA07 AA15 AA17 AB03 CA06 CC03 FA01 GA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着樹脂層、基材樹脂層、印刷層、帯電
    防止剤を1〜10%含有した接着剤層、透明な表面樹脂
    層が下から順次積層されてなる化粧板積層用樹脂フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 接着樹脂層、基材樹脂層、帯電防止剤を
    1〜10%含有した接着剤層、印刷層、透明な表面樹脂
    層が下から順次積層されてなる化粧板積層用樹脂フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 基材樹脂層、印刷層、帯電防止剤を1〜
    10%含有した接着剤層、透明な表面樹脂層が下から順
    次積層されてなる化粧板積層用樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 基材樹脂層、帯電防止剤を1〜10%含
    有した接着剤層、印刷層、透明な表面樹脂層が下から順
    次積層されてなる化粧板積層用樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 接着樹脂層、基材樹脂層、帯電防止剤を
    1〜10%含有した接着剤層、透明な表面樹脂層が下か
    ら順次積層されてなる化粧板積層用樹脂フィルム。
  6. 【請求項6】 基材樹脂層、帯電防止剤を1〜10%含
    有した接着剤層、透明な表面樹脂層が下から順次積層さ
    れてなる化粧板積層用樹脂フィルム。
  7. 【請求項7】 接着樹脂層、基材樹脂層が下から順次積
    層されてなる化粧板積層用樹脂フィルム。
  8. 【請求項8】 接着樹脂層が帯電防止剤を1〜10%含
    有してなる、請求項1、2、5、7のいずれかに記載の
    化粧板積層用樹脂フィルム。
  9. 【請求項9】 前記表面樹脂層が二軸延伸ポリエステル
    樹脂フィルムからなる、請求項1〜6のいずれかに記載
    の化粧板積層用樹脂フィルム。
  10. 【請求項10】 前記ポリエステル樹脂がポリエチレン
    テレフタレート樹脂である、請求項9に記載の化粧板積
    層用樹脂フィルム。
  11. 【請求項11】 前記ポリエステル樹脂がポリエチレン
    テレフタレートの多価酸成分もしくは多価アルコール成
    分の一部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリエ
    ステル樹脂である、請求項9に記載の化粧板積層用樹脂
    フィルム。
  12. 【請求項12】 前記基材樹脂層がポリブチレンテレフ
    タレート樹脂からなる、請求項1〜7のいずれかに記載
    の化粧板積層用樹脂フィルム。
  13. 【請求項13】 前記接着樹脂層がポリエチレンテレフ
    タレートの多価酸成分もしくは多価アルコール成分の一
    部を他の成分で置き換えた結晶性の共重合ポリエステル
    樹脂からなる、請求項1〜8のいずれかに記載の化粧板
    積層用樹脂フィルム。
  14. 【請求項14】 前記化粧板積層用樹脂フィルムと基板
    の間に帯電防止剤を1〜10%含有した接着剤層を介し
    て積層してなる、請求項1〜13のいずれかに記載の化
    粧板。
  15. 【請求項15】 前記基板が金属板である請求項14に
    記載の化粧板。
  16. 【請求項16】 前記金属板が亜鉛めっき鋼板、亜鉛−
    アルミニウム合金めっき、ステンレス鋼板のいずれかで
    ある請求項15に記載の化粧板。
  17. 【請求項17】 前記基板が木質板である請求項14に
    記載の化粧板。
  18. 【請求項18】 前記基板が無機質ボードである請求項
    14に記載の化粧板。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005238498A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及びそれを用いた化粧鋼板
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EP1498440A3 (en) * 2003-07-15 2006-01-18 Kanji Hayashi Antistatic adhesive for plastic film
JP2006123495A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
CN105632342A (zh) * 2016-03-11 2016-06-01 南通昌荣机电有限公司 一种显示面板的制作方法
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