JP4503795B2 - プリントラミ用フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はラミネート時のつぶれがよく、ラミネート強度が経時で低下しにくい熱圧着プリントラミ用フィルム、及びそれを用いたプリントラミ製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、紙器、出版物、カード、ポスター、その他の印刷物等紙製品には、その印刷面の保護、耐水、耐油性の付与、更には美麗化等の目的により、表面にプラスチックフィルムをラミネートしたものが多い。このような処理を当業界では「プリントラミネート」又は「プリントラミ」と呼称している。そして従来より基材フィルム層と感熱接着性樹脂層とからなる積層フィルムをプリントラミ用のフィルムとして用いることは広く行われており、印刷紙等の被ラミネート体と前記プリントラミ用フィルムの感熱接着性樹脂層とを熱圧着することによってプリントラミ製品が得られるのである。出版物の場合、通常、表紙やカバーにプリントラミ製品が使用される。
感熱接着性樹脂層としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−メタクリル酸メチル共重合体からなる層が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したエチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−メタクリル酸メチル共重合体からなる感熱接着性樹脂層を有するプリントラミ用フィルムを用いた出版物のプリントラミ製品は、製本工程や製本後にフィルムと印刷紙とのラミネート強度の低下が著しく、ひどい場合は印刷紙からフィルムが浮き上がるという現象が発生する。この現象は、特に枚葉のオフセット印刷による出版物の表紙により多く見られる。
【0004】
枚葉のオフセット印刷の場合、乾燥工程が特にはなく自然乾燥するのが一般的である。従って、印刷物(出版物本体及び表紙)には残留溶剤が多量に含まれるので、経時でそれが表紙の表面に達し、表紙とフィルムとの界面で滞留する結果、フィルムと表紙(印刷紙)とのラミネート強度の低下が起こると推定される。なお、オフセット印刷用インキは、通常、カーボンブラック、フタロシアニンブルー等の顔料、ロジン変性アルキッド樹脂、石油樹脂等の合成樹脂、アマニ油、大豆油等の油分、沸点が約200〜350℃の石油系溶剤(軽油)、及び加工助剤からなるものである。
【0005】
また、オフセット印刷の場合、ブロッキング防止のため印刷面にパウダー散布を行うのが一般的である。このような印刷物とプリントラミ用フィルムとを熱圧着ラミネートすると、パウダー周囲にごくわずかながら空隙が生じ、見栄えが悪くなる。これを当業界では「つぶれが悪い」という。
【0006】
本発明の課題は、印刷紙と熱圧着ラミネートする際つぶれがよく、且つ、フィルムと印刷紙とのラミネート強度が経時で低下しにくいプリントラミ用フィルムを提供すること、及び該フィルムが熱圧着によりラミネートされたプリントラミ製品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する手段として本発明は、基材フィルム層(A)、ねじり剛性率100〜2000N/cm2のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる中間層(B)、及びエチレン−アクリル酸メチル共重合体を含む感熱接着性樹脂層(C)の少なくとも3層構成を有するプリントラミ用フィルムであることを特徴とする。また、前記プリントラミ用フィルムと被ラミネート体とが熱圧着によりラミネートされたプリントラミ製品であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の基材フィルム層(A)とは特に限定するものではなく、例えば、ポリプロピレン系、ポリエステル系、ナイロン系、ポリスチレン系、ポリエチレン系等からなる層が例示できる。
好ましくは軟化温度が中間層(B)及び感熱接着性樹脂層(C)のそれより高く、且つ、2軸延伸されたプラスチックフィルム層、より好ましくは2軸延伸ポリプロピレン系フィルム層が挙げられる。ここでいう2軸延伸ポリプロピレン系フィルムとは、沸騰n−へプタン抽出残分90重量%以上のプロピレン単独重合体、α−オレフィン含有量が5モル%以下のプロピレン−α−オレフィン共重合体、あるいはトータルのプロピレン含有量が95モル%以上となるような配合のポリプロピレン系(共)重合体の混合物、及び本発明のフィルム製造時に発生するフィルム屑を混合した前記ポリプロピレン系樹脂からなる2軸延伸されたフィルムである。
基材フィルム層(A)には、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、紫外線防止剤、安定剤、着色剤、抗菌剤、あるいは他の樹脂等公知のものを合目的的に添加してもよい。また基材フィルム層(A)表面には、必要に応じコロナ放電処理等の表面処理を施してもよい。
基材フィルム層(A)の厚さは特に限定するものではなく要求品質に応じ適宜選定すればよい。通常5〜50μm、好ましくは10〜25μmである。
【0009】
前記2軸延伸ポリプロピレン系フィルムは、その製造時には、外層は帯電防止剤(例えばグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミン等)や有機滑剤(例えば脂肪酸、脂肪酸アマイド、エチレンビス脂肪酸アマイド等)を実質的に含ませず、内層に帯電防止剤や有機滑剤を含ませた少なくとも2層構成とすることがより望ましい。何故ならば、帯電防止剤や有機滑剤を外面に含むものは延伸工程のテンター内で揮散し、その効果が小さくなるのみならず、揮散した帯電防止剤や有機滑剤がテンター室上部で凝縮し、やがてフィルム面に落下していわゆる油汚れの原因にもなるからである。
なお、帯電防止剤や有機滑剤は、フィルム製造後に行うエージング処理によってフィルム表面ににじみ出し、所期の効果を発揮する。このためには外層の厚さはあまり厚すぎては具合が悪く、通常、延伸後0.5〜5μm程度の範囲の厚さにすることが望ましい。
【0010】
感熱接着性樹脂層(C)を構成するエチレン−アクリル酸メチル共重合体としては、好ましくはアクリル酸メチル含有量が5〜50重量%、MFRが0.5〜150g/10min、より好ましくはアクリル酸メチル含有量が10〜30重量%、MFRが6〜30g/10minのランダム共重合体が挙げられる。
アクリル酸メチル含有量が5重量%未満では、経時による印刷紙とのラミネート強度低下防止効果が小さくなる傾向にあり、50重量%を超えるとフィルム製造時に引き取りロールやガイドロール等接触物に粘着してフィルムを製造するのが難しく、また、得られたフィルムがブロッキングし易い傾向にある。MFRが0.5g/10min未満では経時による印刷紙とのラミネート強度低下防止効果が小さくなる傾向にあり、150g/10minを超える場合には筋状等のムラがフィルム表面に発生する傾向にある。
【0011】
エチレン−アクリル酸メチル共重合体は、熱圧着後経時による印刷紙とのラミネート強度の低下防止に有効に働く。その理由は定かではないが恐らく、印刷物(出版物本体及び表紙)に含まれるオフセット印刷用インキの残留溶剤(石油系溶剤)を吸収し易いため、表紙とフィルムとの界面に溶剤が滞留することなく速やかに中間層(B)に移行させ、そして移行した溶剤は中間層(B)から基材フィルム層(A)に移行し、さらに基材フィルム層(A)表面から溶剤が揮散するからではないかと思われる。
感熱接着性樹脂層(C)の厚さは特に限定するものではなく要求品質に応じ適宜選定すればよい。通常0.2〜15μm、好ましくは0.5〜5μmである。
【0012】
感熱接着性樹脂層(C)には、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、紫外線防止剤、安定剤、着色剤、あるいは他の樹脂等公知のものを合目的的に配合してもよい。
特に、他の樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合体と低密度ポリエチレンとプロピレン−α−オレフィン共重合体とを配合すれば、なお一層プリントラミ用フィルムとして好適なものとなる。何故ならば、エチレン−酢酸ビニル共重合体は印刷紙等の被ラミネート体とフィルムとの初期接着強度確保に有効であり、低密度ポリエチレン、プロピレン−α−オレフィン共重合体はフィルムのブロッキング防止に有効であるからである。
エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、好ましくは酢酸ビニル含有量が6〜42重量%、MFRが2〜400g/10minのランダム共重合体が挙げられる。低密度ポリエチレンとしては、好ましくはMFRが0.1〜100g/10min、融点が103〜113℃のものが挙げられる。プロピレン−α−オレフィン共重合体とは、プロピレンを主成分とし、エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1等のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種との共重合体をいい、好ましくはMFRが1〜30g/10min、融点が95〜145℃のものが挙げられる。
前記した4者の作用効果をより有効に発揮するには、感熱接着性樹脂層(C)は以下の配合からなる層とすることが望ましい。即ち、エチレン−アクリル酸メチル共重合体は、好ましくは30〜95重量%、より好ましくは50〜75重量%である。エチレン−酢酸ビニル共重合体は、好ましくは3〜30重量%、より好ましくは10〜25重量%である。低密度ポリエチレンは、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは5〜15重量%である。またプロピレン−α−オレフィン共重合体は、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは10〜20重量%である。
【0013】
印刷紙との熱接着性を付与するために、感熱接着性樹脂層(C)には表面処理を施すことが望ましい。処理方法としてはコロナ放電処理、フレーム処理、紫外線照射処理、化学薬品処理等の公知のものが例示でき、コロナ放電処理やフレーム処理が効果及び生産性の点からはより望ましい。フィルム製造が後記するインライン積層共延伸法による場合には、残存酸素濃度が5容積%以下、より好ましくは1容積%以下の窒素雰囲気下でのコロナ放電処理が特に望ましい。
【0014】
中間層(B)を構成するねじり剛性率が100〜2000N/cm2、好ましくは200〜1500N/cm2、より好ましくは200〜1000N/cm2の樹脂とは特に限定するものではなく、例えば、ポリエステル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が例示できる。基材フィルム層(A)が2軸延伸ポリプロピレン系フィルム層である場合には、層間剥離強度の点からエチレン−酢酸ビニル共重合体が特に好ましい。
ねじり剛性率が100N/cm2未満の場合には、筋状等のムラがフィルム面に発生する傾向にあり、2000N/cm2を超える場合には印刷紙と熱圧着ラミネートする際つぶれが悪く、美麗なプリントラミ製品が得にくい傾向にある。
【0015】
中間層(B)には、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、紫外線防止剤、安定剤、着色剤、あるいは他の樹脂等公知のものを合目的的に添加してもよい。
中間層(B)の厚さは特に限定するものではなく適宜選定すればよいが、好ましくは3μm以上、より好ましくは6μm以上であって感熱接着性樹脂層(C)より厚いことが望ましい。3μm未満の場合には、つぶれが不十分となる傾向にある。厚さの上限は特に限定はないがコストの点から20μm以下であることが望ましい。
【0016】
本発明のフィルムの製造方法は公知の如何なる方法によってもよい。例えば、基材フィルム層(A)と中間層(B)と感熱接着性樹脂層(C)とを共押出しする方法、あるいは、基材フィルム層(A)と中間層(B)と感熱接着性樹脂層(C)とを共押出しし、共延伸する方法、あるいは、基材フィルム層(A)を押出しし、縦方向に延伸した後、基材フィルム層(A)の上に中間層(B)と感熱接着性樹脂層(C)とを押出しラミネートし、次いで横方向に共延伸する方法が例示できる。さらには、(2軸延伸)基材フィルム層(A)の上に中間層(B)と感熱接着性樹脂層(C)とを押出しラミネート(共押出方式、又はタンデム方式による)する方法も例示できる。
生産性の点からは、特に、基材フィルム層(A)と中間層(B)と感熱接着性樹脂層(C)とを共押出しし、共延伸する方法、あるいは、基材フィルム層(A)を押出しし、縦方向に延伸した後、基材フィルム層(A)の上に中間層(B)と感熱接着性樹脂層(C)とを押出しラミネートし、次いで横方向に共延伸する方法がより望ましい。
【0017】
【実施例】
次に、本発明の代表的な実施例を挙げて説明する。
【0018】
本発明において使用した物性値の測定方法、及び評価方法は次の通りである。
【0019】
ねじり剛性率はJIS K6730に準拠して測定した。
【0020】
初期ラミネート強度の測定は以下の方法による。即ち、印刷紙とプリントラミ用フィルムとからなるプリントラミ製品を1cm幅に切り取り、印刷紙とプリントラミ用フィルムとを掴み代分剥離して新東科学株式会社製HEIDON−17型剥離試験機にセットし、剥離速度20cm/minで剥離強度を測定し、これを初期ラミネート強度とした。
【0021】
経時ラミネート強度の測定は以下の方法による。即ち、前記と同じプリントラミ製品から5cm×5cmの大きさにサンプルを切り取る。次いで、このサンプルの中央部の印刷紙面に0.03mlの市販軽油を滴下し、23℃の室内に24時間放置した後、前記と同様にして剥離強度を測定し、これを経時ラミネート強度とした。
【0022】
つぶれの評価は、プリントラミ製品を目視して、空隙が認められないものを○、空隙が認められ商品としては不具合なものを×とした。
【0023】
(実施例1)
基材フィルム層(A)となるプロピレン単独重合体(MFR2g/10min)(A−1)と、帯電防止剤(ステアリルモノグリセライド6000ppmとステアリルジエタノールアミン2000ppm)と有機滑剤(エルカ酸アマイド1000ppm)とを混合した前記プロピレン単独重合体(A−2)、中間層(B)となるエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量32重量%、MFR30g/10min、ねじり剛性率300N/cm2)、感熱接着性樹脂層(C)となるエチレン−アクリル酸メチル共重合体(アクリル酸メチル含有量20重量%、MFR20g/10min)60重量%とエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量32重量%、MFR30g/10min)15重量%と低密度ポリエチレン(融点107℃、MFR2g/10min)10重量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン含有量4重量%、融点135℃、MFR6g/10min)15重量%との組成物に、該組成物に対して更にアンチブロッキング剤としてシリカ(平均粒子径2.5μm)10000ppmを混合したものを、4台の押出機を用いて混練溶融し、220℃のTダイスから共押出し、110℃で縦方向に4.5倍ロール延伸し、150℃で横方向に10倍テンター延伸し、感熱接着性樹脂層(C)面を残存酸素濃度0.5容積%の窒素雰囲気下、処理強度25W・min/m2でコロナ放電処理を行い、巻き取った。次いで、このフィルムを40℃で24時間エージング処理して所期のプリントラミ用フィルムを得た。基材フィルム層(A)の厚さは15μm(A−1は2μm、A−2は13μm)、中間層(B)の厚さは8μm、感熱接着性樹脂層(C)の厚さは2μmであった。
【0024】
(実施例2)
かくして得たプリントラミ用フィルムの感熱接着性樹脂層(C)面とオフセット印刷したアートポスト紙の印刷面とが合わさるようにして、加熱金属ロールとゴムロールとからなるニップロールを用いて、温度100℃、線圧350N/cm、速度30m/minでプリントラミ用フィルムとアートポスト紙(印刷紙)とを熱圧着してプリントラミ製品を得た。この初期ラミネート強度と経時ラミネート強度、及びつぶれの評価結果を表1に示す。
【0025】
(比較例1)
感熱接着性樹脂層(C)の厚さを10μmとし中間層(B)を設けない以外、実施例1と同様にしてプリントラミ用フィルムを得た。このフィルムを用いて実施例2と同様にしてプリントラミ製品を得た。この初期ラミネート強度と経時ラミネート強度、及びつぶれの評価結果を表1に示す。
【0026】
(比較例2)
感熱接着性樹脂層(C)として、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(メタクリル酸メチル含有量25重量%、MFR7g/10min)85重量%と低密度ポリエチレン(融点107℃、MFR2g/10min)15重量%の組成物に、該組成物に対して更にアンチブロッキング剤としてシリカ(平均粒子径 2.5μm)10000ppmを混合したものを用いた以外、実施例1と同様にしてプリントラミ用フィルムを得た。
このフィルムを用いて実施例2と同様にしてプリントラミ製品を得た。この初期ラミネート強度と経時ラミネート強度、及びつぶれの評価結果を表1に示す。
【0027】
(実施例3)
厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムのコロナ放電処理面に2液タイプのウレタン系アンカーコート剤を塗布、乾燥し、この上に、中間層(B)となるエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量32重量%、MFR30g/10min、ねじり剛性率300N/cm2)、感熱接着性樹脂層(C)となるエチレン−アクリル酸メチル共重合体(アクリル酸メチル含有量20重量%、MFR20g/10min)60重量%とエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量32重量%、MFR30g/10min)15重量%と低密度ポリエチレン(融点107℃、MFR2g/10min)10重量%とプロピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン含有量4重量%、融点135℃、MFR6g/10min)15重量%との組成物を210℃のTダイスから共押出しラミネートし、感熱接着性樹脂層(C)面を処理強度25W・min/m2でコロナ放電処理を行い、所期のプリントラミ用フィルムを得た。中間層(B)の厚さは12μm、感熱接着性樹脂層(C)の厚さは3μmであった。このフィルムを用いて実施例2と同様にしてプリントラミ製品を得た。この初期ラミネート強度と経時ラミネート強度、及びつぶれの評価結果を表1に示す。
【0028】
【0029】
【発明の効果】
本発明のフィルムは、以上のような構成からなるので、以下の効果を奏す。
【0030】
本発明のプリントラミ用フィルムは印刷紙と熱圧着ラミネートする際つぶれがよいので、美麗なプリントラミ製品が得られる。
【0031】
得られたプリントラミ製品のフィルムと印刷紙とのラミネート強度が経時で低下しにくい。
Claims (2)
- 基材フィルム層(A)と、ねじり剛性率が100〜2000N/cm2のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる中間層(B)、及びエチレン−アクリル酸メチル共重合体を含む感熱接着性樹脂層(C)の少なくとも3層構成を有するプリントラミ用フィルム。
- 請求項1記載のプリントラミ用フィルムと被ラミネート体とが熱圧着によりラミネートされたプリントラミ製品。
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