JPH01278345A - プリントラミネート用フィルム - Google Patents

プリントラミネート用フィルム

Info

Publication number
JPH01278345A
JPH01278345A JP10852688A JP10852688A JPH01278345A JP H01278345 A JPH01278345 A JP H01278345A JP 10852688 A JP10852688 A JP 10852688A JP 10852688 A JP10852688 A JP 10852688A JP H01278345 A JPH01278345 A JP H01278345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ethylene
film
weight
laminate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10852688A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0422431B2 (ja
Inventor
Seiji Murakami
村上 征次
Junya Sato
淳也 佐藤
Kikuji Sasaki
佐々木 喜久治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10852688A priority Critical patent/JPH01278345A/ja
Publication of JPH01278345A publication Critical patent/JPH01278345A/ja
Publication of JPH0422431B2 publication Critical patent/JPH0422431B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印刷紙等とラミネートを行なう際に、接着剤
、有機溶剤を用いることなく加熱圧着のみでラミネーシ
ョンが可能な熱接着層を付与してなる光沢性に優れたプ
リントラミネート用フィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
印刷されたアート紙等の印刷部分を保護したり、耐水、
耐油性の付与、光沢を出す目的で印刷紙の上にフィルム
をラミネートすることは通常行なわれており、このよう
な処理を当業界では一般に「プリントラミネート」と称
している。
最近、プリントラミネートは、有機溶剤、接着剤を使う
ことなく、熱圧着のみでラミネート可能なプリントラミ
ネート用フィルムが知られている(例えば、特開昭56
−42652号公報、特開昭62−126931号公報
、実開昭61−50437号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このプリントラミネート用フィルムはすべり性
、耐ブロッキング性に劣るため、フィルム生産時にシワ
が入ったり、また使用の際ロールからの巻出しでフィル
ム面同士がくっつき平面性が悪化したり、またブロッキ
ングが著しいときにはフィルムが破断されたりする等の
問題がある。
このため、すべり性、耐ブロッキング性を付与するため
に相溶性の悪いポリマーや有機系の滑剤および無機粒子
を多量に添加すると印刷紙との熱接着性、透明性が著し
く悪化するという重大な欠点を有していた。
また、熱圧着プリントラミネートしたとき、プリントラ
ミネート紙がカールしたり、さらに本の表紙んとに用い
るときプリントラミネート紙を折り曲げ、折り目が型く
ずれしないように折り目の部分を100〜120℃の熱
板で軽く圧着アイロンがけをする。このときフィルムと
印刷紙の接着はがれ(浮き)が発生し外観が悪くなると
いう欠点があった。
さらに、これらのプリントラミネート用フィルムは熱接
着層にエチレンを主成分として低融点ポリマーまた石油
樹脂を用いているため、フィルム製造工程やスリット工
程で発生するフィルム層をポリプロピレン層に回収した
場合透明性、光沢、耐熱性が著しく悪化するという重大
な欠点をも有していた。
本発明は上記欠点のないもの、すなわち非常に光沢性に
優れ、またプリントラミネート紙がカールしたり、折り
曲げ加熱熱板アイロン処理で接着はがれがなく、耐刷紙
と強力な熱接着性を有し、かつすべり性、耐ブロッキン
グ性に優れ、さらにフィルム屑を回収して用いたときに
光沢、透明性低下の少ないかつ耐熱性に優れたプリント
ラミネート用フィルムを提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、A層/B層/C層の3層構成より成る積層フ
ィルムにおいて、A層は二軸延伸ポリプロピレンフィル
ム層、B層はポリオレフィン系フィルム層、0層はエチ
レン成分15〜45重量%のエチレンプロピレンブロッ
ク共重合体10〜45重量%、エチレン成分が75〜9
5重量%のエチレンアクリル酸エステル共重合体又はエ
チレンメタアクリル酸エステル共重合体が55〜90u
量%の混合物からなる熱接着ポリマー層で、かつ0層の
表面粗ざRaが0.15〜0.75μmであることを特
徴とするものである。
本発明に適用される二軸延伸ポリプロピレンフィルム層
(All)はアイソタクチックインデックス(1,I)
90〜99%、テトラリン中で測定した極限粘度[η]
が1.0〜4.0 (d I/1特に1.2〜2.3 
(d I/g>の範囲のものが望ましい。ざらに1.I
が96〜98%のポリプロピレン、また結晶化ピーク温
度の高い(110℃以上)ポリプロピレン、これら両特
性を兼ね備えたポリプロピレンが特に望ましい。
プロピレン以外の第2成分、例えばエチレン、ブテン、
ヘキセンなどを少量(3モル%以下)ランダムに共重合
したものを用いてもよいが、本発明の場合、ホモポリプ
ロピレンからなる二軸延伸フィルムが特に好ましい。ま
たフィルム製造時およびスリット時に発生する屑をポリ
オレフィン層(B層)に回収した場合、ポリオレフィン
樹脂と回収原料との分散相溶性が悪いために表面に小さ
な凹凸が出来、光の選択によって光沢や透明性が悪化す
る。この光の散乱を防止するために上記表面粗さの二軸
延伸ポリプロピレン層を積層することにより、ポリオレ
フィン層(B層)に回収原料を混入しても、光沢、透明
性が低下することなく、外観の優れたプリントラミネー
ト紙を得ることができるのである。
なお、二軸延伸ポリプロピレン層は、汚れ、加工時のつ
き揃え等から帯電防止性が必要であり、練込み帯電防止
剤の場合、帯電防止性付与のため該表面はコロナ放電処
理される。このため製本後のブロッキングが発生するの
で、平均粒径0.5〜10μmの無機滑剤を0.1〜0
゜4重量%添加することが特に好ましい。
なお二軸延伸ポリプロピレン層(A層)の厚みは1.0
μm以上であれば充分効果が得られる。
厚みの上限は特に限定されないが7.0μm以下が好ま
しい。A層は0層より厚みが薄くても剛性を有している
ので積層フィルムのカールが防止でき、プリントラミネ
ートしてもカールしない。また、二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムには公知の添加剤、例えば結晶核剤、酸化防
止剤、熱安定剤有機すべり剤などを含有させてもよい。
B層に適用されるポリオレフィン系フィルム層のポリオ
レフィンとは、公知のポリオレフィンで具体的には、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、これら
の共重合体、またこれらのブレンド物などを挙げること
ができるが、特にプロピレンホモポリマーとのブレンド
が好ましく、プロピレンホモポリマーにエチレンプロピ
レンランダム共重合体(好ましくはエチレン成分2〜1
0重量%のもの)、プロピレンブテン共重合体く好まし
くはブテン成分5〜40重量%のもの)がブレンドされ
るとさらに好ましい。またこのポリオレフィン系フィル
ム層にはフィルム製造工程やスリット工程で発生する屑
を混合回収した構成も当然含まれる。なおポリオレフィ
ン系層には公知の添加剤、例えば結晶核剤、酸化防止剤
、熱安定剤、帯電防止剤などを含有させてもよい。
なお、前述の如く、該B層には回収により他の層の成分
が混入することが考えられるが、この場合、B層に混入
されるエチレン・プロピレンブロック共重合体樹脂は、
201u量%以下、より好ましくは10重量%以下、エ
チレン・アクリル酸共重合体樹脂は40%以下、より好
ましくは15%以下である。これよりも混入量が多くな
ると、光沢、透明性が悪化し、また製膜安定性に劣り好
ましくない。
なお、B層にエチレン・プロピレンブロック共重合体樹
脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂が混入されるこ
とによりA層及びC層界面の接着力を向上させることが
できる。
また、加熱圧着加工の際に、クツション的役目をはたし
、歪が残らず光沢感を向上させることができる。
B層の厚みは7〜25μmが通常でおり、A層と合わせ
た厚みは10〜40μmであるのが好ましく、さらには
15〜30μmが好ましい。
本発明フィルムの熱融着ポリマー層(0層)は特定のエ
チレンプロピレンブロック共重合体10〜45重量%(
好ましくは15〜40重量%)と、エチレンアクリル酸
エステル共重合体又はエチレンメタアクリル酸エステル
共重合体(以下「エチレン(メタ)アクリル酸エステル
共重合体」と総称する。)50〜90重量%を混合した
ことにより、C層表面に適度な微細な凹凸を生成させる
ことができ、熱接着性と耐ブロッキングを同時に満足で
きる。ここで表面に生成される微細な凹凸はエチレンプ
ロピレンブロック共重合体のエチレン成分、“混合量、
延伸条件等によって適宜選定可能であり、表面粗ざRa
g、15〜0.75μmが熱接着性、光沢感、耐ブロッ
キングに必要である。
Ra0.15μm以下ではブロッキングしやすく、Ra
g、75μm以上では、プリントラミネート時に表面凹
凸にエアーをかみ込み、撒けきらずに接着性を低下させ
、光沢の劣ったものとなる。
さらに好ましい表面粗さはRag、18〜0.50μm
である。また表面粗さが本発明の特定範囲内にあっても
、突起大きさ0.2μm以上が4〜12個/測定長1m
mの範囲にあるのが特に好ましい。
エチレン成分15〜45重量%のエチレンプロピレンブ
ロック共重合体とは先ずプロピレンをホモ重合しホモポ
リプロピレンを得、次いでプロピレンとエチレンをブロ
ック的に共重合する方法などから得られた共重合体をい
い、特に重合法を限定するものではない。中でも該共重
合体の融点ピークが100〜165℃間に2点以上、特
に3点以上あるエチレンプロピレンブロック共重合体が
表面凹凸生成させるのに好ましい。該共重合体のエチレ
ン成分が15重量%以下では接着性を悪化させ、かつ表
面粗さが小さいものとなる。エチレン成分が45重口%
以上では、表面粗さの均一性がなく耐ブロッキングに劣
ったものとなる。
該エチレンプロピレンブロック共重合体の混合割合が特
定範囲を下まわると、接着性劣り、表面粗さ小さく、耐
ブロッキング劣ったものとなる。
また混合割合が特定範囲を上まわると、表面粗さは大き
くなり、かつ均一性のない表面凹凸となり接着性に劣り
、光沢の悪いものとなる。
本発明のエチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体
とは、エチレンとアクリル酸、メタアクリル酸、アクリ
ル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エステルを必須
共重合成分とする共重合体であり、例えば、エチレン−
メタアクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル
共重合体、エチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、
エチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、これらと無
水マレイン酸との三元共重合体等がある。共重合割合は
(メタ〉アクリルM(エステル)30〜5重量%、より
好ましくは20〜5重量%、無水マレイン酸が0〜10
重量%、残部がエチレンである場合が好ましい。共重合
方式はランダム共重合、グラフト共重合等適宜の方式を
用いつるがグラフト共重合体は耐熱性及び経済性に幾分
劣る。
また接着ポリマー層(0層)の厚みは、必要とする接着
強度等により適宜選定すれば良いが、通常は2〜15μ
mざらに好ましくは5〜12μmである。
熱接着ポリマー層(0層)には、石油樹脂を添加すると
、接着性、光沢度がよくなる場合があるのでより好まし
く、特にテルペン樹脂、シクロペンタジェンがその効果
がでやすい。その場合の添加伍は5〜20重但%以下で
おる。またC層表面を、空気中でコロナ放電処理、さら
には、炭酸ガス雰囲気中でコロナ放電処理するのが好ま
しく、表面の濡れ張力は34dyne/cm以上、特に
36dyne/cm以上に表面処理するのが好ましい。
積層フィルム全体の厚みは特に限定されないが、通常1
0〜40μmのものが特に好んで使用される。
このプリントラミネート用フィルムの代表例を図面に基
づいて説明する。
第1図は、プリントラミネート用フィルムの断面図で、
1は特定の表面粗さの二軸延伸ポリプロピレンフィルム
層(A層)、2はポリオレフィン系フィルム層(B層)
、3は特定のエチレン−プロピレンブロック共重合体と
エチレン(メタ〉アクリル酸エステル共重合体の混合物
からなる熱接着ポリマー層(0層)である。
以下に本発明のプリントラミネート用フィルムの製造方
法について)ホベるが、必ずしもこれに限定されるもの
ではない。
ポリプロピレン樹脂[層(A>の原料]とポリオレフィ
ン系樹脂[層(B)の原料]とエチレンプロピレンブロ
ック共重合体とエチレンメタアクリル酸エステル共重合
体の混合物[層(C)の原料]をそれぞれ別々の押出機
に供給し、溶融ポリマーを口金内で積層し、25〜65
℃に保たれたキヤステングドラム上にニップキャストし
、このときA層はキヤステングドラムの鏡面に接触密着
急冷して冷却固化させる。このキャストシートを二軸延
伸する。なお、B層と0層の積層は、上記の共押出に限
定するものでなく、−軸延伸前、または二軸延伸の前な
どいずれでも良い。二輪延伸の方法は任意の公知の方法
、たとえば逐次二輪延伸、同時二軸延伸などを用いるこ
とができる。たとえば逐次二軸延伸法の場合上記キャス
トシートを120〜145℃に保たれた熱風オーブン中
で予熱後、長手方向に4〜7倍延伸し、続いて140〜
158℃に保たれたテンター内で幅方向に7〜12倍延
伸し、150〜165℃で数%程度リラックスさせなが
ら熱処理をする。つづいて端部をカット除去後、熱接着
ポリマー(C)の表面をコロナ放電処理する。
なお、本発明で使用した用語の定義および測定方法につ
いて以下に説明する。
(1)極限粘度[η] ASTM  D−1601に従ってテトラリン中で測定
したもので、dl/Q単位で表わす。
(2)1.1 沸11n−へブタンの抽出残量(重量%)で表わす。
(3)光沢度 ASTM  D−2457に準する。なお熱接着総(C
)を流動パラフィンでマウントして測定した。
(4)表面粗ざRa JIS  B  0601に従い、カットオフ0゜25
mmで求めた中心線平均粗さRaで表わす。
(5)耐ブロッキング性 幅3cmx長さ’lQcmの試料を40mX3Cmにわ
たってA層/C層を重ね合せて、40℃、85%RHの
雰囲気中に6kgの荷重で24時間放置した俊、引張り
試験機で剪断剥離に要する力を測定する。この値が小さ
いほど耐ブロッキング性は優れており、剥離力が2.O
kq以上で、フィルムを剥離する時破壊するものをX印
、1.0に9未満で、フィルムを剥離する時はとんど抵
抗を感じないものを○印、その中間のものをΔ印とした
(6)プリントラミネート特性 (イ)熱接着性 ブックカバー用に印刷された印刷紙面に、プリントラミ
ネート用フィルムの熱接着樹脂層(C)とを重ね合せ、
加熱された鏡面ロール(500mmφ径)で線圧75k
g/Cm、25m/分の速度で熱圧着ラミネートする。
このときのフィルムと紙との層間接着力(25℃の測定
雰囲気で、テンシロンを用い200mm/分の速度でフ
ィルムを180度剥離するに要しだ力)が150q/c
m以上となったときの鏡面ロール表面温度で評価した。
ロール表面温度100℃未満で1500/Cm以上の接
着力が得られたものを0,115℃以上になっても15
0g/cm以上の接着力が得られないものをXとし、そ
の中間を△として評価した。
(ロ)カール フィルムと紙との接着力が100g/cmの1qられる
温度でラミネートしたプリントラミネート紙をフィルム
長さ方向に3qcm、幅方向に10cmでサンプリング
し、平滑な平面上におき、ラミネート紙端部の浮き上が
り距離を測定した。ラミネート紙が平面上から10cm
以上浮き上がったときカールはXであり、2cm以下の
ときはOとし、その中間をΔとして示した。
(ハ)接着はがれ フィルムと紙との接着力が150q/cmの得られる温
度でラミネートしたプリントラミネート紙をフィルム面
が外側にくるように折り曲げ、その上から120℃に加
熱された、長さ10cm、幅2cm重さ100qのアイ
ロンで両面に30秒加熱処理した。フィルムと印刷紙と
の接着状態(接着はがれ)を微分干渉顕微鏡を用いて調
べ、フィルムと印刷紙が50%以上にわたって接着はが
れを起こしているものをX、10%以下のものを0とし
て評価した。
(ニ)光沢性(透明性) フィルムと紙との接着力が150g/Cmの得られる温
度でラミネートしたプリントラミネート紙の外側を感能
的に次の3段階で評価した。
○:衣表面テカテカとして非常に光沢があり、印刷物が
クリアーである。
X:表面がボケで光沢に劣り、印刷物が明瞭でない。
Δ:両者の中間物。
〔実施例〕
次に実施例に基づいて本発明をより詳しく説明する。但
し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 極限粘度[η]=’1.9.1.I=96%のポリプロ
ピレンポリマー(A層の原料)を−台の押出機へ、次に
ポリオレフィンポリマー(8層の原料)として、エチレ
ンプロピレンブロック共重合体6重量%、エチレンメタ
アクリル酸メチル共重合体14重量%、ポリプロピレン
80重量%の混合物を用い、熱接@層ポリマー<C層の
原料)としてエチレン25重間%のエチレンプロピレン
ブロック共重合体33重量%と、エチレン15重厘%の
エチレンメタアクリル酸メチル共重合体6711%の混
合物を用い、各々別の押出機へ供給した。いずれの押出
機も240℃に加熱してポリマーを溶融し、口金内でポ
リマー、A、B、Cとを3層に積層後、口金から吐出し
、30℃に保たれたキヤステングドラム上にニップキャ
ストし、急冷却固化して(このときA層がキヤステング
鏡面ドラムに密着する様にキャストする)未延伸シート
を得た。該未延伸シートをテフロンコートされた加熱ロ
ール上で予熱後、135℃で5倍長手方向に延伸後冷却
した。続いて150℃に加熱されたテンター内で幅方向
に9倍延伸後、155℃で幅方向に5%のリラックスを
許しながら熱処理した。
得られたフィルムはA層2μm、0層8μm1B層が1
5μmの計25μmのフィルムであった。
続いてC層面に窒素90%、炭酸ガス10%の混合雰囲
気中でコロナ放電処理を行なった。
次にブックカバー用に印刷された印刷紙面に、上記フィ
ルムの0層とを重ね合わせ、加熱された鏡面ロール(1
00mmφ)で線圧60ka/cm、25m/分の速度
で加熱圧着ラミネートした。
実施例2 ポリオレフィン系フィルム(B層)の原料を、エチレン
量4%のエチレンプロピランダム重合体20重量%、ポ
リプロピレン80i1量%の混合物とし、熱接着層ポリ
マー(0層の原料)としてエチレン量23%のエチレン
プロピレンブロック共重合体30重量%とエチレン/メ
タアクリル酸メチル(8重量%)/無水マレイン!!!
 (2重量%)三元共重合体70重量%の混合物とした
以外は実施例1と全く同様にフィルムを製造し、印刷紙
とラミネートした。
実施例3 熱接着層ポリマー(0層の原料)として石油樹脂″アル
コン”P−100を10重量%、エチレン量23%のエ
チレンプロピレンブロック共重合体30重量%、エチレ
ン/メタアクリル酸メチル(8重量%)/無水マレイン
M(2重借%)三元共重合体とした以外は実施例1と全
く同様にフィルムを製造し、印刷紙とラミネートした。
かくして得られたプリントラミネート用フィルムの表面
粗さ、ブロッキングおよびプリントラミネート特性を評
価した結果を第1表に示す。
この表から明らかなように本発明のプリントラミネート
用フィルムは光沢、耐ブロッキング性にすぐれ、印刷紙
との熱圧着プリントラミネート特性(光沢性、接着性、
カールしない、接着はがれのない)に優れていることが
わかる。
比較例1 A層/C層の積層体とし、B層の厚み分だけA層を厚く
した以外は実施例1と全く同様にした。
評価結果を第1表に示す。B層を有してないがために加
熱ロールでプリントラミネートするさいのロールから剥
れ時に歪が残って光沢性の悪いものとなり、カールも劣
ったものであった。
比較例2 B層/C層の積層体とし、A層の厚み分だけB層を厚く
し、実施例1と全く同様にした。評価結果を第1表に示
す。A層を有していないのでプリントラミネートする時
、加熱ロールに粘着気味となり、光沢性悪く、接着はが
れも劣ったものとなり、またブロッキングしやすいフィ
ルムであった。
比較例3 実施例2の0層の原料割合をエチレンプロピレンブロッ
ク共重体55重量%とエチレン/メタアクリル酸メチル
/無水マリン酸三元共重合体45重量%とした以外は実
施例2と同様にした。
熱接着性悪く、プリントラミネート品の光沢は悪く、接
着はがれも劣ったものとなった。
比較例4 実施例2の0層の原料割合をエチレンプロピレンブロッ
ク共重合体5重量%とエチレン/メタアクリル酸メチル
/無水マレイン酸三元共重合体95重量%とした以外は
実施例2と同様にした。
フィルム特性はブロッキングしやすいものとなり、ブロ
ッキング跡がA層に残って、プリントラミネート品も光
沢の悪いものとなった。
比較例5 熱接着ポリマー層(0層)をエチレン酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル量12重量%)とした以外は、実施例2
と同様にした。
フィルム特性は耐ブロッキング性が悪く、A層にブロッ
キング跡が残り、ラミネート品も光沢にムラのあるもの
となった。
比較例6 熱接着ポリマー層(0層)をエチレン量25重量%のエ
チレンプロピレンブロック共重合体70%、石油樹脂(
“アルコン”Ploo>20重量%、エチレンアクリル
酸共重合体(アクリル酸9重量%)10重量%からなる
混合物とした以外は、実施例2と同様にした。
このフィルムを用いたプリントラミネート品は熱接着性
が不十分であり、光沢性悪く、接着はがれも劣ったもの
であった。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明はポリオレフィン系層(B)の
片面に二軸延伸ポリプロピレンフィルム層(A>をもう
け、他面に特定のエチレンプロピレンブロック共重合体
とエチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体を特定
量含有した熱接着ポリマー層、(C層)を積層し、その
層(C)の外表面に特定の表面粗さを導入したことによ
り次のような効果が得られる。
(1)印刷紙とプリントラミネートしたとき、光沢に優
れクリアーな感じを与える。
(2)印刷紙とプリントラミネートしたとき、はとんど
カールしない。
(3)プリントラミネート紙を折り曲げ、加熱アイロン
処理してもフィルムと印刷紙との接着はがれ(浮き)が
なく外観が美しい。
(4)フィルム屑を回収しても、光沢、透明性の低下が
少ない。
(5)印刷紙との熱接着性に優れる。
(6)耐ブロッキング、すべり性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の代表的なプリントラミネート用フィル
ムの断面図である。 1:二軸延伸ポリプロピレンフィルムI(A層)2:ポ
リオレフィン系フィルム層(8層)3:熱接着ポリマー
層(C層)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)A層/B層/C層の3層構成より成る積層フィル
    ムにおいて、A層は二軸延伸ポリプロピレンフィルム層
    、B層はポリオレフィン系フィルム層、C層はエチレン
    成分15〜45重量%のエチレン−プロピレンブロック
    共重合体が10〜45重量%、エチレン成分75〜95
    重量%のエチレンアクリル酸エステル共重合体又はエチ
    レンメタアクリル酸エステル共重合体が55〜90重量
    %の混合物からなる熱接着ポリマー層で、かつC層の表
    面粗さRaが0.15〜0.75μmであることを特徴
    とするプリントラミネート用フィルム。
JP10852688A 1988-04-30 1988-04-30 プリントラミネート用フィルム Granted JPH01278345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10852688A JPH01278345A (ja) 1988-04-30 1988-04-30 プリントラミネート用フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10852688A JPH01278345A (ja) 1988-04-30 1988-04-30 プリントラミネート用フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01278345A true JPH01278345A (ja) 1989-11-08
JPH0422431B2 JPH0422431B2 (ja) 1992-04-17

Family

ID=14487042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10852688A Granted JPH01278345A (ja) 1988-04-30 1988-04-30 プリントラミネート用フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01278345A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001028755A1 (de) * 1999-10-15 2001-04-26 Trespaphan Gmbh Etikett aus polyolefinfolie
JP2002052657A (ja) * 2000-08-08 2002-02-19 Gunze Ltd プリントラミ用フィルム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001028755A1 (de) * 1999-10-15 2001-04-26 Trespaphan Gmbh Etikett aus polyolefinfolie
US6838042B1 (en) 1999-10-15 2005-01-04 Trespaphan Gmbh Label made of polyolefin film
JP2002052657A (ja) * 2000-08-08 2002-02-19 Gunze Ltd プリントラミ用フィルム
JP4503795B2 (ja) * 2000-08-08 2010-07-14 グンゼ株式会社 プリントラミ用フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0422431B2 (ja) 1992-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6423420B1 (en) Oriented coextruded films
EP0963408B1 (en) Oriented coextruded films
EP0397425B1 (en) Film for print lamination
WO2018180164A1 (ja) 二軸配向ポリプロピレンフィルム
KR100531256B1 (ko) 폴리올레핀계 공압출 연신 폴리프로필렌(opp) 필름
JPH01278345A (ja) プリントラミネート用フィルム
JP2882406B2 (ja) 熱圧着プリントラミネート用フィルムおよびプリントラミネート体
JP2530732B2 (ja) 熱圧着ラミネ―ト用積層フィルム
JP2570820B2 (ja) プリントラミネート用積層フィルム及びその製造方法
JPH0544129Y2 (ja)
JP2004009566A (ja) 熱融着プリントラミネート用フィルム
JPH0354909Y2 (ja)
JP2001192470A (ja) 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法
JPH07115448B2 (ja) プリントラミネ−ト用フイルム
JP2874697B1 (ja) 熱圧着プリントラミネート用フィルムおよびプリントラミネート体
WO2007116886A1 (ja) プリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネート体
JP2000238210A (ja) 熱圧着プリントラミネート用フィルムおよびプリントラミネート体
JPH0321333B2 (ja)
JP4269569B2 (ja) 熱圧着プリントラミネート用フィルムおよびプリントラミネート体
JPH028050A (ja) 延伸ポリプロピレン系フィルムの積層物およびその用途
JPH0216049A (ja) 熱圧着ラミネート用積層フイルム
JPH022411B2 (ja)
JPH0278544A (ja) プリントラミネート用フィルム
JPH0426309B2 (ja)
JPH08142277A (ja) プリントラミネート用フイルムおよびプリントラミネート体