JP2018167500A - 外装用化粧シート - Google Patents
外装用化粧シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018167500A JP2018167500A JP2017067348A JP2017067348A JP2018167500A JP 2018167500 A JP2018167500 A JP 2018167500A JP 2017067348 A JP2017067348 A JP 2017067348A JP 2017067348 A JP2017067348 A JP 2017067348A JP 2018167500 A JP2018167500 A JP 2018167500A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyvinyl chloride
- layer
- chloride resin
- blocking layer
- decorative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
Description
ポリ塩化ビニル系樹脂基材の柔軟性付与を目的として、当該樹脂基材には通常、可塑剤が使用される。しかし、時間経過や、高温環境下における使用等により、ポリ塩化ビニル系樹脂基材中の可塑剤が当該樹脂基材の外部や他の部材へ移行(ブリードアウト)し減る結果、当該樹脂基材の弾性率が低下することが知られている。ポリ塩化ビニル系樹脂基材の柔軟性の低下は、周辺部材に対する外装用化粧シート全体の浮きや剥離の原因となる他、外装用化粧シートが脆弱化して外力印加時の亀裂や割れを引き起こす。更に、基材表面に移行して来た可塑剤は離型剤として作用する結果、該基材と隣接して接着、積層して成る各種の層、例えば、装飾層、透明樹脂層、トップコート層、接着剤層等との接着力が低減し、積層した他層と剥離しやすくなる。したがって、ポリ塩化ビニル系樹脂基材中の可塑剤を一定量以上に保持することは、外装用化粧シートの長期耐久化に資する。
特許文献1には、絵柄印刷層を備えるポリ塩化ビニルフィルム上に透明アクリル樹脂フィルムを積層してなる金属サッシ外装用化粧シートにおいて、ポリ塩化ビニルフィルムが非移行性の可塑剤を含有する技術が開示されている。当該文献には、非移行性の可塑剤を使用することにより、透明アクリル樹脂フィルムとポリ塩化ビニルフィルムとの経時的な層間剥離を防止できることが記載されている。
本発明は、可塑剤の移行に関する上記実状を鑑みて成し遂げられたものであり、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、装飾部、及び遮断層を備え、外装に使用した際に当該樹脂基材から可塑剤が移行しにくい化粧シートを提供することを目的とする。
また、この際、前記鱗片状無機粒子は鱗片状シリカ粒子であり、前記自己組織化してなる膜は、隣接し合う鱗片状シリカ粒子がSi−O結合により互いに結合してなる膜であってもよい。
本発明は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材を挟んで、前記装飾部とは反対側に前記遮断層を備えていてもよい。
本発明は、前記装飾部として少なくとも前記装飾層を備え、前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材と前記装飾層との間に前記遮断層を備えていてもよい。
本発明は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材の両面の側に遮断層を備えていてもよい。
本発明において(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの各々を表す。
本発明において樹脂の硬化物とは、化学反応を経て又は経ないで固化したもののことをいう。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材は、外装用化粧シートの形状を保持するために設けられる。
本発明において「ポリ塩化ビニル系樹脂」とは、塩化ビニルモノマー単位を50mol%以上有する樹脂を意味する。ポリ塩化ビニル系樹脂として、例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−ビニルブチラール共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
使用される可塑剤としては、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル系、トリメリット酸トリオクチル等のトリメリット酸エステル系、アジピン酸エステル系、アジピン酸ポリエステル系、フタル酸ポリエステル系、リン酸エステル系、クエン酸エステル系、安息香酸エステル系、テレフタル酸エステル系、エポキシ化植物油系、塩素化パラフィン系などが挙げられる。
可塑剤の含有量には特に制限はなく、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の質量を100質量部としたとき、5〜60質量部であってもよく、15〜35質量部であることが好ましい。
着色剤の含有量には特に制限はなく、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の質量を100質量部としたとき、1〜40質量部であってもよく、5〜20質量部であることが好ましい。
これら添加剤の含有量は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の質量を100質量部としたとき、1〜50質量部であってもよく、10〜25質量部であることが好ましい。
得られるポリ塩化ビニル系樹脂基材の平均厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、1μm〜1,000μm程度が一般的で、好ましくは10μm〜500μmである。
ただし、ポリ塩化ビニル系樹脂基材が装飾面を有する場合には、装飾面が凹形状である部分の厚さと、装飾面が凸形状である部分の厚さは異なる。したがって、装飾面を備えるポリ塩化ビニル系樹脂基材については、装飾面が凸形状である部分について上記方法により厚さを測定し、平均厚さを算出する。
装飾部とは、後述する装飾層及び装飾面の総称であり、化粧シートを設置する対象(被着体)を見た目よく飾るための色彩や模様等が施された部分である。装飾部により外装用化粧シートに付与される色彩や模様等は、外装用化粧シートの用途により適宜デザインや材料、形成方法が選択されるものであり、特に限定されるものではない。
装飾層は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の少なくともいずれか一方の面の側に配置される。
装飾層によりポリ塩化ビニル系樹脂基材表面に形成される模様としては、例えば立体的模様や平面的模様等が挙げられる。
立体的模様としては、単純な凹凸模様、木目板導管溝、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等が例示できる。立体的模様の凹部に着色剤を充填しても良い。充填は従来公知のワイピング法等によれば良い。着色剤は上述した材料が使用できる。
平面的模様としては、木目、石目、布目等の天然物の表面外観を模した絵柄模様、水玉模様、縞模様、幾何学模様等の抽象柄模様、文字又は数字を含む模様等が例示できる。
装飾層によりポリ塩化ビニル系樹脂基材表面に付与される色彩としては、例えば単色全面ベタ、複数の色彩の組み合わせ等が挙げられる。装飾層は、複数の色彩の組み合わせによって写真や絵画を再現するものであったり、それ自体が絵画であったりしてもよい。
金属薄膜としては、アルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属の薄膜が例示できる。これらの金属薄膜は、真空蒸着やスパッタリング等の方法で成膜される。
インクに用いられるバインダーとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等が挙げられる。これらバインダーは、単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。2種類以上の樹脂を混合したバインダーの例としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とを、アクリル樹脂の質量/塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の質量=80/20〜20/80の質量比の範囲で適宜混合して成るバインダーが挙げられる。このようなバインダーに、上述した着色剤を添加した材料が、装飾層用インクとして用いられる。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材に装飾層用インクを直接印刷する場合は、バインダーとして、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合物やウレタン樹脂を採用することが、接着性の点で好ましい。
装飾層は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の一方の面の側のみに設けられていてもよく、両面側に設けられていてもよい。
装飾面とは、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の表面の全部又は一部が直接装飾処理されてなる面を意味する。ここで「装飾処理」とは、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の全部又は一部を加工することにより、当該樹脂基材の表面の全部又は一部を装飾することを意味する。装飾処理の具体例としては、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の表面の全部又は一部を切削することや、ポリ塩化ビニル系樹脂基材にエンボス加工を施すこと等が挙げられる。ここでいうエンボス加工とは、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の全部又は一部を加熱軟化させ、エンボス版で加圧、賦形し、冷却固定して形成することを意味する。
装飾処理によりポリ塩化ビニル系樹脂基材に付与される模様は、上述した装飾層の場合と同様である。
遮断層は、必須成分として扁平状無機粒子を含む皮膜である。後述する通り、遮断層は、さらにバインダー樹脂を含んでいてもよい。
図1は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両面に遮断層2が形成されてなる積層体10の斜視模式図である。なお、図1は、遮断層の構成を説明するための模式図であって、本発明は図1に示す形態に必ずしも限定されない。図1に示すように、扁平状無機粒子12は様々な形状を有し、遮断層2の中で折り重なって存在する。
(1)底面の外接円が描ける場合は、かかる外接円の直径をもって底面の径とする。
(2)底面の外接円が描けない場合は、最長の対角線長をもって底面の径とする。
(3)底面が円又は楕円の場合は、長径(又は直径)をもって底面の径とする。
と定義したとき、底面の径を、底面に略垂直な方向の長さ(厚さ)により除して得られる値が、5〜50であることが好ましく、10〜40であることがより好ましい。このように扁平な形状の場合、粒子がポリ塩化ビニル系樹脂基材の一方の面に平行又は略平行に配列しやすい。
扁平状無機粒子の底面の形状は特に限定されず、例えば、円形、楕円形、多角形等が挙げられる。
ここで、平均径(円の場合は直径となる)は、レーザー散乱法・回折式粒度分布計等の測定により、粒子の平均厚さは、走査電子顕微鏡を用いた測定による100個の粒子の平均値より、それぞれ算出される。
図3Aは、遮断層2中の扁平状無機粒子12の底面12aが、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1における遮断層2を備える側の面1aに対して平行の向きに整列している様子を示す。且つ、該扁平状無機粒子12は同図面の上方から見下ろした平面視において、図1及び図2(これらは、斜視図では有るが)から容易に理解できるように、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の面1aを隙間無く、即ち、下地の面1aが露出しないように全面を被覆して成る。
このように、扁平状無機粒子12がポリ塩化ビニル系樹脂基材1に対し平行に積み上がることによって、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1内部からの可塑剤の移行を防止することができる。
一方、図3Bは、遮断層2中の扁平状無機粒子12の底面12aが、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の前記面1aに対し角度αの傾きで整列している様子を示す。且つ、図3Aの形態と同様、該扁平状無機粒子12は平面視において、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の面1aを隙間無く全面を被覆して成る。この角度αが大きすぎる場合には、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1内部の可塑剤が扁平状無機粒子12の間をすり抜けて外部へ移行してしまい、好ましくない。角度αが十分に小さく、底面12aが面1aに対し略平行である場合、具体的には、角度αが0〜30°の範囲内であり、好ましくは0〜10°の範囲内である場合には、扁平状無機粒子12の間をすり抜けて外部へ移行する可塑剤の量が抑えられるため、本発明の効果が十分発揮される。
なお、角度αは、全ての扁平状無機粒子について等しくなくてもよく、角度の分布に幅があってもよい。また、扁平状無機粒子の整列構造が維持できる限りにおいて、図3Aに示す状態と図3Bに示す状態とが混在していてもよい。
図4Aは、遮断層2中の扁平状無機粒子12の底面12aが、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の前記面1aに平行の向きに整列している様子を示す。図4Aに示すように、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1表面の凹部においても、扁平状無機粒子12の向きは変わらず、面1aに平行に整列している。このように扁平状無機粒子12が整列することにより、上記図3Aの場合と同様に、可塑剤の移行を防止することができる。
一方、図4Bは、遮断層2中の扁平状無機粒子12の底面12aが、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の前記面1aに対し角度αの傾きで整列している様子を示す。この角度αについては、上述した図3Bと同様である。さらに、図4Bに示すようにポリ塩化ビニル系樹脂基材1表面の凹部が平坦な場合は、当該凹部において、扁平状無機粒子12の底面12aが、当該凹部の底1bに対し、角度βの傾きで整列していてもよい。角度βの数値範囲は、角度αと同じである。また、角度βと角度αとは、等しくてもよく、異なっていてもよい。
図4Cは、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の凹部の内部に位置する扁平状無機粒子の配列が不規則となっている他は、図4Bと同様である。このように、当該凹部の内部において扁平状無機粒子の配列が不規則となっていたとしても、当該凹部を覆う遮断層の厚さ部分(図4Cの2A部分)において扁平状無機粒子が一定方向に配列していれば、上記図4A及び図4Bの場合と同様に、可塑剤の移行を防止することができる。
なお、扁平状無機粒子の整列構造が維持できる限りにおいて、図4Aに示す状態、図4Bに示す状態、及び図4Cに示す状態が混在していてもよい。
ここで、「自己組織化」とは、独立した個々の鱗片状無機粒子が、それ自体の物性により、外部からの物理的作用及び化学的影響を特段必要とすることなく、遮断層としての機能を有する集合体としてまとまることを意味する。このように、鱗片状無機粒子からなる膜は、一般の樹脂膜のように可塑剤が染み込み透過するおそれが無いため、バリア性が高い。また、鱗片状無機粒子からなる膜は、樹脂膜よりも機械的に硬いため、外装用化粧シート自体の強度を増すことができる。
バリア性向上の観点から、遮断層全体が上記自己組織化膜であってもよい。
鱗片状シリカ粒子は、通常、その表面にシラノール基(Si−OH)を有する。隣接し合う鱗片状シリカ粒子間において、シラノール基同士が脱水縮合反応を起こすことにより、Si−O結合を形成する。Si−O結合は共有結合であり、他の化学結合(例えば、配位結合やイオン結合等)よりも一般的に強い結合であるといえるため、強固な自己組織化膜が形成される。
鱗片状シリカ粒子を用いることにより、湿潤条件下において、連続した自己組織化膜が形成できる。例えば、塩化ビニル系樹脂基材の表面に、鱗片状シリカを含む水スラリーを塗布し、乾燥して水を除くことにより、当該表面に自己組織化膜が形成される。この塗布法は、複雑な装置を必要とせず、短時間で簡便に自己組織化膜が得られる点で、CVD等の蒸着法による膜形成法よりも優れる。
板状アルミナ粒子及び/又は箔状マイカ粒子を用いる場合、遮断層中の板状アルミナ粒子及び箔状マイカ粒子の総質量は、遮断層の質量を100%としたとき、50〜99質量%であることが好ましい。板状アルミナ粒子及び箔状マイカ粒子の総質量が50質量%未満の場合には、バインダーの量が多すぎるため、可塑剤が浸透し透過しやすくなるおそれがある。一方、板状アルミナ粒子及び箔状マイカ粒子の総質量が99質量%を超える場合には、バインダーの量が少なすぎるため、膜の成形性が悪化するおそれがある。
板状アルミナ粒子としては、例えば、セラフ 00610(製品名)や、セラフ 02050(製品名、以上キンセイマテック株式会社製)、セラシュール BMF−B(製品名、河合石灰工業株式会社製)等が挙げられる。
箔状マイカ粒子としては、例えば、マイカ粉 湿式粉砕グレード A−11(商品名)、マイカ粉 ハイブリッド粉砕微粒子グレード(商品名、以上松雄産業株式会社製)、非膨潤性マイカ PDM−5B(商品名、トビー工業株式会社製)等が挙げられる。
バインダー樹脂は、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリレート系、エポキシ系、ポリエステル系等の電離放射線硬化性樹脂、(メタ)アクリレート系、ウレタン系、エポキシ系、ポリシロキサン系等の熱硬化性樹脂、(メタ)アクリレート系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系等の熱可塑性樹脂等の各種材料及び各種硬化形態の賦型用樹脂等が挙げられる。なお、電離放射線とは、分子を重合させて硬化させ得るエネルギーを有する電磁波または荷電粒子を意味し、例えば、すべての紫外線(UV−A、UV−B、UV−C)、可視光線、ガンマー線、X線、電子線等が挙げられる。
これらの中でも、外装用途を想定した場合、熱に強いバインダー樹脂がより好ましいという点から、電離放射線硬化性樹脂及び熱硬化性樹脂が好ましく用いられる。
塩化ビニル系樹脂基材と遮断層との間の密着性向上の観点から、バインダー樹脂は、塩化ビニル系樹脂基材と密着性が高い樹脂であることが好ましい。さらに、遮断層が可塑剤の移行を防ぐ役割を果たすという観点から、遮断層中のバインダー樹脂は、可塑剤と相溶性の悪い樹脂であることが好ましい。
遮断層の平均厚さが200μmを超える場合、外装用化粧シートの製造中や、完成品の外装用化粧シートを取り扱う中において、当該外装用化粧シート又はその中間体が曲げられたり折られたりすることにより、遮断層中の扁平状無機粒子の整列構造が損なわれやすく、バリア効果が不十分となるおそれがある。一方、遮断層の平均厚さが0.1μm未満の場合、遮断層中に十分な量の扁平状無機粒子が含まれないため、十分なバリア効果が得られないおそれがある。
遮断層の平均厚さが0.1〜200μmの範囲内にある場合、遮断層と、隣接する他の層とは、互いに接着し合っているといえる。ここで「接着」とは、当該他の層の表面上に存在する遮断層を手でこすったり、手で払ったりしても落ちない程度に、遮断層と当該他の層とが接合し合っていることを意味する。
剥離試験の試験方法の例は以下の通りである。まず、外装用化粧シート又はその中間体(以下、これらを「外装用化粧シート等」と称する場合がある。)において、遮断層の全部又は一部が表面に現れている場合には、遮断層に粘着テープを貼りつけて引きはがす。その後、粘着テープを貼りつけた部分の遮断層が割れたり浮いたり剥がれたりしていないかを、目視により確認する。外装用化粧シート等の表面に遮断層が現れていない場合には、以下の曲げ試験や巻付け試験を行ってもよい。
曲げ試験の試験方法の例は以下の通りである。まず、外装用化粧シート等を二つ折りにする。その後、外装用化粧シート等を元の状態に戻し、遮断層が割れたり浮いたり剥がれたりしていないかを、目視により確認する。
巻付け試験の試験方法の例は以下の通りである。まず、外装用化粧シート等を直径2mmの丸棒に巻きつけ、数回しごく。その後、外装用化粧シート等において、遮断層が割れたり浮いたり剥がれたりしていないかを、目視により確認する。
曲げ試験及び巻付け試験において、遮断層が外装用化粧シート等の内部にある場合には、外装用化粧シート等の断面から遮断層の割れ等を判断する。
本発明の外装用化粧シートは、上述したポリ塩化ビニル系樹脂基材、装飾部、及び遮断層を備える積層体の一面側に、さらに透明樹脂層を備えることが好ましい。
特に装飾層を備える場合には、装飾層が大気に露出すると、水(雨)、空気(特に酸素)、紫外線、熱により装飾層が劣化し、剥げ、落ちる場合がある。また、着色剤を含有するポリ塩化ビニル系樹脂基材が大気に露出する場合についても、同様の問題が生じるおそれがある。したがって、装飾層の劣化やポリ塩化ビニル系樹脂基材の色あせを防ぎ、積層体全体を保護するために、透明樹脂層により積層体表面を覆うことが好ましい。
透明樹脂層の形成方法は特に限定されない。例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂基材及び遮断層を備える積層体の一面側に、接着剤等を用いて透明樹脂フィルムを貼る方法が挙げられる。また、透明樹脂フィルムの一面側に装飾層を塗布形成したものを、ポリ塩化ビニル系樹脂基材及び遮断層を備える積層体の一面側に貼る方法も挙げられる。
上記透明樹脂層の上から、さらにトップコート層を設けてもよい。トップコート層は、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等により形成される層である。これらの樹脂を透明樹脂層の上から塗布した後、熱付与または電離放射線照射により樹脂を硬化させて、トップコート層を形成する。熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂の例は上述した通りである。
本発明の外装用化粧シートは、ポリ塩化ビニル系樹脂基材と、装飾部と、遮断層とを備えていれば、その層構成は特に限定されない。
以下、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、装飾部及び遮断層を含む積層体の実施形態を、図5〜図8により説明する。なお、当該積層体の層構成は、図5〜図8に示す実施形態のみに限定されない。さらに、図5〜図8に示す実施形態は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材が着色剤を含む場合及び含まない場合のいずれも包含する。
遮断層2は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1と装飾層3との間に設けられていてもよい(図5(A))。これとは反対に、遮断層2は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1を挟んで装飾層3とは反対側に設けられていてもよい(図5(B))。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両面に遮断層2が設けられる場合、さらにその遮断層2のうちの1つの層の外側に装飾層3が設けられていてもよいし(図5(C))、その両方の遮断層2の外側に装飾層3が設けられていてもよい(図5(D))。また、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面に遮断層2が設けられ、さらにその積層体の両面に装飾層3が設けられていてもよい。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の側の一部に装飾層3が設けられている場合には、その面に遮断層2が設けられていてもよい(図5(E))。遮断層2は、装飾層3が設けられた面の側に対向するポリ塩化ビニル系樹脂基材1の面に設けられていてもよい。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の側の一部に装飾層3が設けられ、他方の面の全面に装飾層3が設けられている場合、これらの両面に遮断層2が設けられていてもよい(図5(F))。また、これらの2つの面のいずれか一方に遮断層2が設けられていてもよい。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両方の面の側のそれぞれ一部に装飾層3が設けられている場合、これらの両面に遮断層2が設けられていてもよい(図5(G))。また、これらの2つの面のいずれか一方に遮断層2が設けられていてもよい。
図5(A)及び(C)〜(G)においては、遮断層が装飾層よりも内側に配置されるため、装飾層の模様や色彩が外装用化粧シートの表に現れやすいという点で好ましい。
遮断層2は、装飾層3を挟んでポリ塩化ビニル系樹脂基材1とは反対側に設けられていてもよい(図6(A))。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面に装飾層3及び遮断層2がこの順に設けられる場合、他方の面に遮断層2が設けられていてもよいし(図6(B))、他方の面に遮断層2及び装飾層3がこの順に設けられていてもよいし(図6(C))、他方の面に装飾層3及び遮断層2がこの順に設けられていてもよい(図6(D))。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の一部に装飾層3が設けられる場合、当該面にさらに遮断層2が設けられていてもよい(図6(E))。ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の一部に装飾層3が設けられ、他方の面の全面に装飾層3が設けられる場合、これらの両面に遮断層2が設けられていてもよい(図6(F))。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両方の面のそれぞれ一部に装飾層3が設けられている場合、これらの両面に遮断層2が設けられていてもよい(図6(G))。また、これらの2つの面のいずれか一方に遮断層2が設けられていてもよい。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両面の全部が装飾面である場合には、そのうち一方の面に遮断層2が設けられていてもよいし(図7(C))、両面に遮断層2が設けられていてもよい(図7(D))。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の一部が装飾面である場合には、その面に遮断層2が設けられていてもよい(図7(E))。遮断層2は当該装飾面に対向する面に設けられていてもよい。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の一部と他方の面の全部が装飾面である場合、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両面に遮断層2が設けられていてもよい(図7(F))。また、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1のいずれか一方に遮断層2が設けられていてもよい。
ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両方の面のそれぞれ一部が装飾面である場合、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両面に遮断層2が設けられていてもよい(図7(G))。また、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1のいずれか一方に遮断層2が設けられていてもよい。
図8(A)には、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面が装飾面であり、他方の面上に装飾層3が設けられており、遮断層2がさらに両面に備えられている積層体を示す。
図8(B)には、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の一部が装飾面であり、遮断層2が当該樹脂基材1の両面に設けられ、さらにその上から装飾層3が設けられている積層体を示す。なお、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の当該一方の面においては、装飾面以外の部分について装飾層3が設けられている。
図8(C)〜(E)に示す積層体においては、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両面の全部又は一部が装飾面であり、さらにその両面の外側に遮断層2が設けられている。このうち図8(C)に示す積層体においては、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の一方の面の装飾面以外の部分について、装飾層3が設けられている。また、図8(D)に示す積層体においては、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両方の面の装飾面以外の部分について、それぞれ装飾層3が設けられている。さらに、図8(E)に示す積層体においては、ポリ塩化ビニル系樹脂基材1の両方の面の装飾面以外の部分の、さらにその一部について装飾層3が設けられている。
図9は、本発明の外装用化粧シートの実施形態の断面模式図である。図9中の積層体10は、図5(C)の積層体10に相当する。この積層体10において、装飾層3が面する側に、透明樹脂層4、トップコート層5をこの順にさらに設け、外装用化粧シート100が得られる。
なお、本発明は、図9に示す構造に限定されるものではない。
このように、外装用化粧シートに接する材料が、可塑剤の浸透しやすい材料であるか否かによって、遮断層の要否が決まる。したがって、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の両面の側に遮断層を設けるのが、本来的には好ましい。ただし、遮断層を2面分設けるとなると、コストの問題や、外装用化粧シートの積層構造内部における密着性の問題が生じる場合がある。したがって、可塑剤が移行しやすい被着体に対しては遮断層を両面備える外装用化粧シートを用い、可塑剤が移行しにくい被着体に対しては遮断層を片面備える外装用化粧シートを用いる等、異なる層構成を備える外装用化粧シートを使い分けてもよい。
本発明の化粧シートは、外装用であれば特に制限されず、各種被着体の表面化粧に用いる。被着体としては、外装用の各種素材の平板、曲面板等の板材、立体形状物品、シート(或いはフィルム)等の各種形状の物品が対象となる。例えば、板材や立体形状物品等として用いられる素材としては、木材単板、木材合板、パーティクルボード、MDF(中密度繊維板)等の木質繊維板等の木質板素材、或いは、ガラス、陶磁器等のセラミックス、石膏等の非セメント窯業系材料、ALC(軽量気泡コンクリート)板等の非陶磁器窯業系材料等の窯業系素材があり、板材や立体形状物品或いはシート等として用いられる素材としては、鉄、アルミニウム等の金属素材、或いは、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、セルロース系樹脂、ゴム等の樹脂素材があり、専らシートとして用いられる素材としては、上質紙、和紙等の紙、炭素、石綿、ガラス、合成樹脂等の繊維からなる不織布または織布がある。
[実施例1]
可塑剤の移行(ブリードアウト)の程度を評価するため、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の一方の表面に遮断層が積層した積層体を製造した。
得られた積層体の断面を電子顕微鏡により観察し、遮断層の厚さを10か所程度測定し、その平均を算出したところ、遮断層の平均厚さは1.0μmであった。
遮断層用インクの塗布量を変えたこと以外は、実施例1と同様に、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の一方の表面に遮断層が積層した積層体を製造した(実施例2−実施例10)。実施例2−実施例10における遮断層の平均厚さを、下記表1に示す。
比較のため、遮断層が形成されていないポリ塩化ビニル系樹脂基材そのものを、以下の分析及び試験に供した。
実施例1−実施例10の積層体を、2枚のオレフィンシートで挟んで十分に密着させた。さらに、得られた積層体を2枚のガラス板で挟むことにより、6層構成(ガラス板/オレフィンシートA/遮断層/ポリ塩化ビニル系樹脂基材/オレフィンシートB/ガラス板)を有する評価用積層体を作製した。
また、比較例1のポリ塩化ビニル系樹脂基材についても、同様に2枚のオレフィンシート及び2枚のガラス板で挟み、5層構成(ガラス板/オレフィンシート/ポリ塩化ビニル系樹脂基材/オレフィンシート/ガラス板)を有する評価用積層体を作製した。
(a)評価用積層体に使用しなかったオレフィンシートの表面、(b)オレフィンシートAにおける遮断層との接触面、(c)オレフィンシートBにおけるポリ塩化ビニル系樹脂基材との接触面について、FT−IR分析を行った。実施例7の結果を図10に示す。
評価用積層体に使用しなかったポリ塩化ビニル系樹脂基材の両面についても、FT−IR分析を行った。その結果を図11に示す。
一方、実施例1−実施例10の評価用積層体に用いたオレフィンシートAのFT−IRスペクトルにおいて、可塑剤に由来する赤外吸収ピーク(1730cm−1付近)のピーク面積Ax(x=1〜10)、上記基準ピークのピーク面積Bx(x=1〜10)をそれぞれ算出した。ここで、xの数字は実施例番号に対応する。
下記式1により、可塑剤移行量P(%)を算出した。なお、比較例1の評価用積層体に関する可塑剤移行量は100%とした。
式1:P=[(Ax/Bx)/(A0/B0)]×100
(上記式1中、Pは可塑剤移行量(%)を、Ax、Bx、A0、B0はそれぞれ上記各ピーク面積を、それぞれ示す。)
実施例1−実施例10の積層体について、遮断層のポリ塩化ビニル系樹脂基材に対する密着性を以下の試験により評価した。
遮断層が外側に位置するように、各積層体を直径2mmの丸棒に巻きつけ、数回しごいた後、遮断層が割れたり浮いたり剥がれたりしていないかを、目視により確認した(巻付け試験)。引き続き、遮断層が外側に位置するように二つ折りにした後、同様に遮断層が損傷していないか目視により確認した(曲げ試験)。
以下の基準に基づき密着性評価を行った。
A:巻付け試験及び曲げ試験のいずれによっても遮断層の割れ、浮き、剥離は見られなかった。
B:巻付け試験又は曲げ試験のいずれかにより、遮断層の一部に割れ、浮き、又は剥離の症状が見られた。
C:巻付け試験及び曲げ試験のいずれによっても遮断層の大部分がぼろぼろと崩れ落ちた。
F:巻付け試験及び曲げ試験のいずれによっても遮断層全体が完全に割れて砕けた。
図11は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の一方の面及び他方の面の各FT−IRスペクトルを並べて示したグラフである。図11に矢印で示したピーク(1730cm−1付近)は、可塑剤に由来する赤外吸収を示す。図11より、1730cm−1付近のピークの強度は、他のピークの強度と比較して、いずれの面も変わらない。したがって、ポリ塩化ビニル系樹脂基材から染み出る可塑剤の量は、当該基材のいずれの面でもほぼ変わらないといえる。
まず、図10のスペクトル(a)より、未使用のオレフィンシートから可塑剤の染み出しはないことが確認された。次に、図10のスペクトル(b)における1730cm−1近傍のピーク強度は、図10のスペクトル(c)における1730cm−1近傍のピーク強度よりも明らかに弱い。これは、他のピーク(例えば、2920cm−1近傍のピーク)の強度に対する、1730cm−1近傍のピーク強度比を、スペクトル(b)と(c)とで比較しても明らかである。この結果より、オレフィンシートAに染み出した可塑剤の量は、オレフィンシートBに染み出した可塑剤の量よりも少ないことが分かる。
以上より、遮断層によって、ポリ塩化ビニル系樹脂基材から外部への可塑剤のブリードアウト量を抑制できることが実証された。
相関性は必ずしも明確ではないものの、上記表1の結果より、例えば、遮断層のない従来の化粧シートと比較して、耐久性を2倍に向上するために可塑剤の移行量を2分の1にする必要があるとする場合、遮断層の平均厚さを10μm以上とする必要があると推測される。
1a ポリ塩化ビニル系樹脂基材における遮断層を備える側の面
1b 装飾処理されたポリ塩化ビニル系樹脂基材の凹部の底
2 遮断層
2A 遮断層の厚さ
3 装飾層
4 透明樹脂層
5 トップコート層
10 少なくともポリ塩化ビニル系樹脂基材及び遮断層を備える積層体
12 扁平状無機粒子
12a 扁平状無機粒子の底面
100 外装用化粧シート
α,β 扁平状無機粒子の底面と、ポリ塩化ビニル系樹脂基材の一方の面とのなす角
Claims (11)
- 可塑剤を含有するポリ塩化ビニル系樹脂基材、並びに
前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材の少なくともいずれか一方の面の側に配置される装飾層、及び当該ポリ塩化ビニル系樹脂基材の表面の全部又は一部が直接装飾処理されてなる装飾面からなる群より選ばれる少なくとも1つの装飾部を備える外装用化粧シートであって、
前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材の少なくともいずれか一方の面の側に、さらに遮断層を備え、
前記遮断層は、必須成分として扁平状無機粒子を含み、さらにバインダー樹脂を含んでいてもよい皮膜であり、当該遮断層中で、当該扁平状無機粒子の底面は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材における前記遮断層を備える側の面に対して平行又は略平行の向きに整列し、かつ隣接し合う扁平状無機粒子が直接又はバインダー樹脂を介して互いに結合していることを特徴とする外装用化粧シート。 - 前記扁平状無機粒子は鱗片状無機粒子であり、
前記遮断層の少なくとも一部は、前記鱗片状無機粒子が自己組織化してなる膜である、請求項1に記載の外装用化粧シート。 - 前記鱗片状無機粒子は鱗片状シリカ粒子であり、
前記自己組織化してなる膜は、隣接し合う鱗片状シリカ粒子がSi−O結合により互いに結合してなる膜である、請求項2に記載の外装用化粧シート。 - 前記扁平状無機粒子は、板状アルミナ粒子及び箔状マイカ粒子からなる群より選ばれる少なくとも1つであり、かつ
前記遮断層の少なくとも一部は、隣接し合う前記扁平状無機粒子がバインダーを介して互いに結合してなる膜である、請求項1に記載の外装用化粧シート。 - 前記バインダー樹脂は硬化性樹脂の硬化物である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の外装用化粧シート。
- 前記遮断層の平均厚さは、0.1〜200μmの範囲内である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の外装用化粧シート。
- 前記装飾部と接して前記遮断層を備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の外装用化粧シート。
- 前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材を挟んで、前記装飾部とは反対側に前記遮断層を備える、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の外装用化粧シート。
- 前記装飾部として少なくとも前記装飾層を備え、
前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材と前記装飾層との間に前記遮断層を備える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の外装用化粧シート。 - 前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材の両面の側に遮断層を備える、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の外装用化粧シート。
- 前記ポリ塩化ビニル系樹脂基材、前記装飾部及び前記遮断層を備える積層体の一面側に、さらに透明樹脂層を備える、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の外装用化粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017067348A JP6900733B2 (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 外装用化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017067348A JP6900733B2 (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 外装用化粧シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018167500A true JP2018167500A (ja) | 2018-11-01 |
JP6900733B2 JP6900733B2 (ja) | 2021-07-07 |
Family
ID=64018273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017067348A Active JP6900733B2 (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 外装用化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6900733B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114072286A (zh) * | 2019-07-08 | 2022-02-18 | 株式会社丰田自动织机 | 树脂窗面板和树脂窗面板的车身粘合构造 |
JP7133695B1 (ja) | 2020-09-01 | 2022-09-08 | 正義 平井 | 装飾体、装飾体製造装置及び装飾体製造方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5890959A (ja) * | 1981-11-26 | 1983-05-30 | アキレス株式会社 | 積層シ−ト |
JPS6166726A (ja) * | 1984-09-10 | 1986-04-05 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理剤 |
JPS6223089A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-01-31 | ロンシール工業株式会社 | 装飾性シ−ト |
JPH0959326A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-04 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物及び該組成物で被覆された可塑化塩化ビニル系樹脂成型品 |
JPH09216498A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Nippon Dekoole Kk | 真空成形用転写シート及びその製造方法 |
JPH11979A (ja) * | 1997-06-12 | 1999-01-06 | Gunze Ltd | 防汚性を有する複合フィルム |
JP2003026487A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Asahi Glass Co Ltd | 無機系外装材料塗装構造 |
US20030087565A1 (en) * | 2000-02-08 | 2003-05-08 | Shinji Abe | Photocatalyst-carrying tent cloth canvas and production method therefor |
CN1604847A (zh) * | 2001-12-14 | 2005-04-06 | 平冈织染公司 | 防污性防水片材 |
WO2016175119A1 (ja) * | 2015-04-28 | 2016-11-03 | 株式会社クラレ | 積層用アクリル系熱可塑性重合体組成物 |
-
2017
- 2017-03-30 JP JP2017067348A patent/JP6900733B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5890959A (ja) * | 1981-11-26 | 1983-05-30 | アキレス株式会社 | 積層シ−ト |
JPS6166726A (ja) * | 1984-09-10 | 1986-04-05 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理剤 |
JPS6223089A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-01-31 | ロンシール工業株式会社 | 装飾性シ−ト |
JPH0959326A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-04 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 可塑化塩化ビニル系樹脂用被覆組成物及び該組成物で被覆された可塑化塩化ビニル系樹脂成型品 |
JPH09216498A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Nippon Dekoole Kk | 真空成形用転写シート及びその製造方法 |
JPH11979A (ja) * | 1997-06-12 | 1999-01-06 | Gunze Ltd | 防汚性を有する複合フィルム |
US20030087565A1 (en) * | 2000-02-08 | 2003-05-08 | Shinji Abe | Photocatalyst-carrying tent cloth canvas and production method therefor |
JP2003026487A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Asahi Glass Co Ltd | 無機系外装材料塗装構造 |
CN1604847A (zh) * | 2001-12-14 | 2005-04-06 | 平冈织染公司 | 防污性防水片材 |
WO2016175119A1 (ja) * | 2015-04-28 | 2016-11-03 | 株式会社クラレ | 積層用アクリル系熱可塑性重合体組成物 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114072286A (zh) * | 2019-07-08 | 2022-02-18 | 株式会社丰田自动织机 | 树脂窗面板和树脂窗面板的车身粘合构造 |
CN114072286B (zh) * | 2019-07-08 | 2024-01-16 | 株式会社丰田自动织机 | 树脂窗面板和树脂窗面板的车身粘合构造 |
JP7133695B1 (ja) | 2020-09-01 | 2022-09-08 | 正義 平井 | 装飾体、装飾体製造装置及び装飾体製造方法 |
JP2022135878A (ja) * | 2020-09-01 | 2022-09-15 | 正義 平井 | 装飾体、装飾体製造装置及び装飾体製造方法 |
JP2023035793A (ja) * | 2020-09-01 | 2023-03-13 | 正義 平井 | 装飾体・装飾体製造装置・装飾体製造方法及び装飾体照明設備 |
JP7288113B2 (ja) | 2020-09-01 | 2023-06-06 | 正義 平井 | 装飾体・装飾体製造装置・装飾体製造方法及び装飾体照明設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6900733B2 (ja) | 2021-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN111344145B (zh) | 装饰片及使用其的装饰材料 | |
JP7414092B2 (ja) | 化粧シート及びこれを用いた化粧材 | |
JP7306495B2 (ja) | 化粧シート及びこれを用いた化粧材 | |
JP5533937B2 (ja) | 化粧シート | |
JP6900733B2 (ja) | 外装用化粧シート | |
JP5499430B2 (ja) | 床材用化粧シート及びその製造方法 | |
CN111315575B (zh) | 装饰片及使用其的装饰材料 | |
JP6900734B2 (ja) | 外装用化粧シート | |
JP2008155460A (ja) | 化粧シートおよびそれを用いた化粧板 | |
WO2021065637A1 (ja) | 化粧シート及びこれを用いた化粧材 | |
KR20200138304A (ko) | 화장 시트 및 이것을 이용한 화장재 | |
JP7001196B2 (ja) | 化粧材及び化粧部材 | |
WO2020075565A1 (ja) | 透明性樹脂フィルム、化粧板及び化粧板の製造方法 | |
WO2020203954A1 (ja) | 化粧材及び該表面保護層形成用樹脂組成物 | |
JP2019038194A (ja) | 化粧シート及びこれを用いた化粧材 | |
JP3911962B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2019177681A (ja) | 成形用化粧シート | |
JP2023045596A (ja) | 積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201124 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210119 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210518 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6900733 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |