JPS6223089A - 装飾性シ−ト - Google Patents

装飾性シ−ト

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JPS6223089A
JPS6223089A JP60162023A JP16202385A JPS6223089A JP S6223089 A JPS6223089 A JP S6223089A JP 60162023 A JP60162023 A JP 60162023A JP 16202385 A JP16202385 A JP 16202385A JP S6223089 A JPS6223089 A JP S6223089A
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JP
Japan
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liquid crystal
sheet
synthetic resin
thermoplastic synthetic
layer
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JP60162023A
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Inventor
和男 鈴木
田辺 勝二
潔 竹田
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Lonseal Corp
Original Assignee
Lonseal Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、液晶を利用した装飾性シートに関し、更に詳
しくは、壁装材、床敷体等の建築用材料の他、袋物、履
物、衣料、家具張り材、自動車内装材等として有用な装
飾性シートに関する。
(従来の技術) 従来、液晶は、電場、磁場、環境温度、応力等の変化に
よって結晶の配列が変化し、それに伴って可視光線の透
過および反射特性が可逆的に変化する有機材料であり、
各種電子機器の表示素子材料として広く使用されている
このような液晶としては、スメクティック液晶、ネマテ
ィック液晶およびコレステリック液晶が知られているが
、いずれも文字通り液体としての形態を有する粘稠且つ
不安定な有機物であるため、上記の用途においてはいず
れも2枚の薄いガラス板の間に封入されて使用されてい
る。
これに対してこれらの液晶、特にコレステリック液晶を
マイクロカプセル化し、これをバインダー水溶液中に分
散させてインキまたは塗料化し、通常のインキや塗料の
如く利用する研究が行われている。例えば、これらの液
晶インキを用いてポリエステルフィルム、ポリアクリル
フィルム等に印刷を施し、その上面に黒色の層を設け、
次いで熱可塑性樹脂層を加熱プレスして、例えばクレジ
ットカード等を構成することが提案されている。
(発明が解決しようとしている問題点)しかしながら、
上記の公知の液晶インキはいずれもバインダーの水溶液
中に液晶マイクロカプセルを分散させたものであるため
、塩化ビニル系樹脂等の疎水性表面を有する熱可塑性合
成樹脂シートに直接印刷することは困難である。そのた
め、壁装材や床敷体の如き大型商品への応用は従来全く
考えられていない。特に軟質化塩化ビニル系樹脂等の如
く液状やゴム状の可塑剤を多量に含有する軟質化熱可塑
性合成樹脂シートは、その内の可塑剤がシート表面に移
行し易く、シートの表面を著しく疎水性とするために、
従来の水性の液晶インキによっては満足できる印刷が困
難である。また、これらの問題は軟質化熱可塑性合成樹
脂シートの表面をプライマー等により親水性化すること
によりある程度解決されるが、従来のプライマー処理で
は液晶インキによる印刷が可能であっても、可塑剤の影
響によって経時的に印刷模様の接着強度が低下して剥離
し易くなり、また印刷模様中の液晶マイクロカプセルが
変質し、その性能が低下するものであった。従って従来
は可塑剤を含む軟質化熱可塑性合成樹脂シートを基材と
する製品は実質上提供され得なかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記の如き従来技術の問題点を解決して、
水性の液晶インキを利用した軟質化熱可塑性合成樹脂か
らなる壁装材や床敷体等の大型の装飾性シートを提供す
べく鋭意研究の結果、これらの装飾性シートを特定の構
成とすることによって、上記の如き可塑剤に起因する種
々の問題点が解決されることを知見して本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は、軟質化熱可塑性合成樹脂シート、
該シート上に設けたバリヤー層、該バリヤー層上に形成
した液晶インキからなる印刷模様および該印刷模様上に
設けた透明保護層からなることを特徴とする装飾性シー
トである。
次に本発明を、本発明の好ましいl実施態様を図解的に
示す添付図面を参照して更に詳細に説明する。
本発明の装飾性シートよ舌は、第1図に示す通り、基材
lとして軟質化熱可塑性合成樹脂シートを使用し、その
少なくとも一方の表面に可塑剤の移行を防止できるバリ
ヤー層2を形成し、そのバリヤー層上に液晶インキから
なる印刷模様3を形成し、これらの印刷模様3を透明保
護層4で被覆した構成を有することを特徴としている。
上記基材1としての軟質化熱可塑性合成樹脂シートとし
ては、軟質化塩化ビニル系樹脂シートが最も一般的な材
料であるが、その他に塩化ビニルを主成分とし、この塩
化ビニルと他のビニルモノマー、例えば酢酸ビニル、エ
チレン等との共重合体系樹脂の軟質化シートあるいは塩
化ビニル系樹脂と酢酸ビニル−エチレン共重合体系樹脂
(EVA) 、アクリロニトリル−ブタジェンゴム(N
BR)、塩素化ポリエチレン系樹脂、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー、ポリウレタンエラストマー等とのポ
リマーブレンド物からなるシートも本発明に云う軟質化
熱可塑性合成樹脂に包含される。尚、本発明において「
軟質化」という技術用語は、「塩化ビニル系樹脂等の熱
可塑性合成樹脂に、液状またはゴム状の可塑剤を添加し
て軟らかくすること」を意味している。このような液状
の可塑剤としては、ジオクチルフタレー)(D。
P)、トリクレジルホスフェート(TCP)、 ブチル
ベンジルフタレート(BBP)等の従来公知のいずれの
可塑剤も使用できるものであり、またゴム状の可塑剤と
しては、酢酸ビニル含有分が50%以上のEVA、NB
R等の従来公知のゴム状の可塑剤がいずれも使用でき、
また液状の可塑剤とゴム状の可塑剤とが併用され得るこ
とは勿論である。本発明においては、このような可塑剤
は熱可塑性合成樹脂100重量部あたり35〜100重
量部の割合で含有するのが好ましい。
以上の如き熱可塑性合成樹脂と可塑剤とからなる軟質化
熱可塑性合成樹脂1は、シート状物であればいずれの形
状でもよく、例えばカレンダー圧延シートやペースト法
によるシート等が有用であり、更に第1図に示す如く、
本発明の装飾性シート10が壁装材や床敷体である場合
にはシート1の裏面に紙、織布、不織布等の裏打材5を
積層したものが一般的である。このような軟質化熱可塑
性合成樹脂シート1の厚さは、裏打材5が無い場合には
、一般的には約0.2〜2.0+u+の厚さであり、ま
た裏打材5が積層されている場合には、一般的には全体
として約0.3〜2.5mmの厚さである。
以上の如き基材シート1の表面に設けるバリヤー層2は
、基材シート1中の可塑剤が表面く移・行してバリヤー
層2上に設ける液晶インキ層3の密着性の向上、可塑剤
による液晶インキ層3への悪影響の防止等を目的とする
ものである。本発明者の詳細な研究によれば、このよう
なバリヤー層2は、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂等により形成
するのが好ましく、更にこのような樹脂からなるバリヤ
ー層2は、これらの有機溶剤溶液から形成することもで
きるが、これらの樹脂の水性エマルジョンにより形成す
る時に最も優れた前記作用を有するバリヤー層2となる
ことを知見した。水性エマルジョンの場合には、水性エ
マルジョン化された樹脂が化学的あるいは物理的にある
程度親木性化されているために、可塑剤に対して一層優
れたバリヤー性能を示すとともに、その上に設ける液晶
インキ層3との密着性も確保されるものと考えられる。
特に好ましい水性エマルジョンは、アクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステルを主要モノマーとするアク
リル単独重合水性エマルジョン、アクリル酸エステルお
よび/またはメタクリル酸エステルを主要モノマーとし
て他のモノマー、例えばスチレン、アクリロニトリル、
アクリルアミド等の七ツマ−との共重合体水性エマルジ
ョンを包含するいわゆるアクリル系樹脂水性エマルジョ
ンである。
このようなバリヤー層2は、従来公知のいずれの塗布方
法によって形成してもよいが、特に適している塗布方法
はバーコーター等の固定刃方式である。塗布量は一般的
には乾燥時で約1〜100gm程度の厚さが好ましく、
約1gm未満の厚さではバリヤー効果等が不十分となり
、また100gmを超える厚さでは不経済である。塗布
後の乾燥は好ましくは60〜80℃の温度で5〜10分
間行うことにより所望のバリヤー層2となる。
以上の如くしてバリヤー層2を設けた軟質化熱可塑性合
成樹脂シートlが得られるが、このようなシートはその
上に設ける液晶インキ層3の温度変化等による変色を明
瞭且つ高コントラストにするために黒色、濃紺色、濃青
色等の如く暗色系に着色されているのが好ましいが、こ
れに限定されるものではない、このような着色は、軟質
化熱可塑性合成樹脂シー)1全体、軟質化熱可塑性合成
樹脂シート1の表面あるいはバリヤー層2全体の如くい
ずれか1層またはその表面が着色されていればよく、ま
たすべての層または表面が着色されていてもよい。また
、これらのシートの表面には通常の印刷インキにより、
コントラストに優れた例えば白色〜黄色等の模様を印刷
しておくことにより、後に形成する液晶インキ層3の色
相変化をより豊かにすることができる。
上記バリヤー層2上に形成する液晶インキ層3は、従来
公知の液晶インキによって形成する。これらの液晶イン
キは、前記の如き液晶物質をゼラチン、アラビアゴム等
の水溶性樹脂や塩化ビニリデンポリマー等を壁材として
マイクロカプセル化したものを、ポリビニルアルコール
、ポリアクリルアミド、デンプン等の水溶性樹脂の水溶
液中に高濃度に分散させた水性インキの形状である。そ
して、これらの液晶インキに使用する液晶材料の種類に
よって、種々の液晶インキが入手できるが、一般的には
温度上昇に従って赤(低温側)−菌一緑一青一紫(高温
側)の順で色彩変化を示すものが多い。これらの色彩変
化はそれぞれ使用した液晶材料によってその色彩変化温
度が異なるので、液晶材料を選択することによって特定
の温度で異なる色相を示す複数の液晶インキを用いるこ
とができる。
このような液晶インキによるバリヤー層2上の印刷は、
従来公知のいずれの印刷方法によっても可能であり、ま
た1種の液晶インキによるベタ印刷あるいはパターン印
刷でもよいが、最も好ましい態様は、複数の液晶インキ
(例えば、常温付近で緑色、赤色、青色を示す三種の液
晶インキの組合せ等)を用いて多色パターン印刷を行う
方法である。またこれらの液晶インキによる液晶インキ
層3を鮮明且つ濃色に発色させるためには、液晶インキ
を比較的厚く印刷することが望ましく、そのためにはシ
ルクスクリーン印刷、ステンシル印刷等の方式による捺
染が好適である。最も好ましい方式はlOO〜120メ
ツシュ程度のスクリーンを用いるシルクスクリーン印刷
方法である。そのインキ層3の厚さはいずれの厚さでも
よいが、乾燥時で20〜200pmより、好ましくは3
0〜100 pm程度の厚さで最適の発色あるいは変色
効果を達成することができる。印刷後の乾燥は常法に従
うが、液晶インキ層3が比較的厚い場合には、急速に乾
燥を行うとインキ層3の表面がいち早く乾燥して内部の
水の揮散等を妨げるので、60〜70℃程度の比較的低
温で、5〜15分程度の比較的長い時間をかけてゆっく
りと乾燥するのが好ましい。
以上の如く形成した液晶インキ層3の表面には透明保護
層4を設ける。この層4の目的は、液晶インキ層3が水
性バインダーにより形成されているため耐湿性や耐水性
が劣り、また有機溶剤等により容易に変質する恐れが多
いため、これらの欠点を防止する目的である。このよう
な透明保護層4は、アクリル系樹脂、ポリスチレン、酢
酸ビニル系樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体系樹
脂等の透明熱可塑性合成樹脂から形成する。
本発明者の詳細な研究によれば、このような透明保護層
4を形成するための熱可塑性合成樹脂としては、特にア
クリル系樹脂が最適であることを見い出した。これらの
アクリル系樹脂は有機溶剤、特に芳香族系の有機溶剤に
可溶で透明性や耐光性等に優れた被膜が得やすく、また
、可塑剤に対するバリヤー性にも優れているためである
。また、本発明の装飾性シー)10を床敷体等に利用す
る場合には、この透明保護層上に更に耐摩性等の機能を
有する層6を付与することが望ましいので、このような
機能性層6の材料として、可塑剤を含有している塩化ビ
ニル系樹脂のプラスチゾルや軟質化熱可塑性合成樹脂等
を使用しても、それらの材料中の可塑剤が液晶インキ層
に移行してそれらの性能を低下させる傾向を十分に防止
できるためである。
また、木発明者の詳細な研究によれば、上記の透明保護
層4は、上記の如き熱可塑性合成樹脂の有機溶剤溶液に
より形成するのが好ましいことを知見した。このような
有機溶剤としては、いずれの有機溶剤も使用可部である
が、親水性の有機溶剤、例えば低級アルコール、メチル
エチルケトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムア
ミド等を主たる有機溶剤として使用すると、すでに形成
した液晶インキ層3が膨潤したり、変形したり、変質す
ることがあり、更に塗布方法としてリバースロール法や
ドクター刃法等を使用する時には、これらのロールやド
クター刃と液晶インキ層3との接触により液晶インキ層
3が剥離したり、変形したりするためである。このよう
な現象は液晶インキ層3が水溶性の樹脂からなるためで
あると考えられる。従って溶剤として水性のものを使用
することも好ましくない。最も好ましい有機溶剤は、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族、酢酸エチル、
酢酸ブチル、エチルセロソルブ等の親水性のあまり高く
ない有機溶剤である。
以上の如き透明保護層4はいずれの厚さでもよいが、一
般的には約10〜200gm程度である。更に本発明の
装飾性シートエ10が、例えば床敷体等の如く強い物理
的力が加えられる可能性がある用途に使用する場合には
、これらの透明保護層4上に透明な各種の熱可塑性合成
樹脂により表面層6を形成することが好ましい、このよ
うな表面層6は、前記の透明保護層4の形成に使用した
と同様な熱可塑性合成樹脂の外に、ポリウレタン系樹脂
その他の透明熱可塑性合成樹脂から形成することができ
、また、このような表面層6は前記透明保護層4を兼ね
てもよいのは当然である。またその透明性を害しない限
り着色したり、その表面にエンボス加工法等により凹凸
絞模様を付与したりできるのも当然である。
以上の如き製造方法は、本発明の装飾性シート二を得る
ための好ましい製造方法であり、上記の如き構成の装飾
性シート上舌である限り、上記の方法の修正および変型
方法による装飾性シート且あるいはバリヤー層2、透明
保護層4等を塗装方法でなくフィルムラミネート法とし
たり、液晶インキによる印刷模様3を転写方法により形
成したりする方法によっても本発明の装飾性シート上刃
は上記と同様に得られるものである。
(作用・効果) 以上の如き本発明の装飾性シートは、周囲の微かの温度
の変化によってもその印刷模様の色彩効果が種々に変化
するので、例えば、冷暖房を行っている室内の壁装材と
して使用される場合、適度の冷房効果あるいは暖房効果
を視覚的に確認する指標的壁装材として有効であるし、
また床面暖房(例えばオンドル)を行う床面上に、床仕
上材として用いる場合(全面的あるいは部分的に)、暖
房の均一性や暖房程度を視覚的に認知する事ができるの
で極めて有用である。更に、基布を裏打したレザーや合
成皮革、発泡レザーあるいはこれら裏打材の無い熱可塑
性合成樹脂の単体シート上にこれら液晶インキを印刷し
た本発明の装飾性シートの場合は、ショッピングバック
、ハンドバック、あるいはサンダルの甲皮、衣料用基材
等として極めてユニークな使用を可能にするものとして
有効である。
次に実施例により本発明を更に具体的に詳述する。なお
、文中、部または%とあるのは特に断りのない限り重量
基準である。
実施例1 (1)黒色系軟質化熱可塑性合成樹脂シートの製造 配−一合 塩化ビニル系樹脂 (平均重合度p=1,000)  100部アジペート
系高分子系可塑剤   50部DOP        
    15部Ba−Zn系粉末安定剤    1.0
部キレータ−1,0部 滑剤      0.5部 黒色マスターバッチ      5.0部上記配合物を
カレンダー法により0.3mm厚にシート出しし、熱時
、予め糊引き処理を施した0、2C)mのメリヤス布上
に積層した。またシート表面は400メツシユの梨地仕
上げとした。
(2)バリヤー層の形成 酢酸ビニル−アクリル系樹脂水性エマルジョン塗料(中
央理化工業製、リカポンドBC400)をバーコーター
により30pm厚(ウェット状態)に塗布し、70℃の
乾燥炉中で10分間乾燥した。乾燥表面は、幾分タック
が残っているが、下地シートの黒色は全く損なわれてお
らず、ヒビ割れも全くない平滑な表面であった。
(3)液晶インキによる印刷 液晶インキとして下記の3種類のものを用いた。
液」LL乙上  、6   m   ”0    夾−
暮A      28〜32    彩雲地模様B  
    24〜28    ダイヤ格子まず液晶インキ
Aにより彩雲状の地模様(印刷面積32.5%)を印刷
しておき、次いでその上面に液晶インキBによる一辺が
12mmのダイヤ格子模様(印刷面積18.5%)を上
側し、更に前記ダイヤ格子の中央部に液晶インキCによ
りlX2mm寸法の角点模様(印刷面積2.7%)を印
刷した。各印刷は、120メツシユの捺染版を用し翫て
行い、各々の印刷後の乾燥は70℃XtO分間とした。
この状態で水で湿らせた布で拭くと、印刷模様が簡単に
脱落した。
(4)透明保護層の形成 アクリル系樹脂の芳香族系有機溶剤溶液(例えば、東栄
化成製、アクリナール#1,000.28%溶液)をバ
ーコーター法により、液晶インキからなる印刷模様上に
ベタ塗り(ウェットで約30ルm厚)し、70℃×5分
間乾燥した。乾燥後のシートの表面に非常にサラサラし
ており、水で湿らせた布で拭いても印刷模様が脱落する
ことはなかった。
この様にして得られた装飾性シートは、24℃の室温下
では、液晶インキCによる点模様が緑色で、液晶インキ
Bのダイヤ模様が僅かに虹赤色を示し、液晶インキAの
彩雲模様に黒っぽい陰翳を与えている状態であったが、
手で持つと体温によってダイヤ柄が鮮明な緑色を呈し、
彩雲模様が赤紅色から緑色へ変化する非常に美麗なもの
であった。この装飾性シートは、女性用/\ンド/(ツ
ク用材料として好適であった・ 実施例2 実施例1の配合と同じ配合によって0.15mm圧の麻
布上に厚さ0 、4m鳳のシートをカレンダー出しし、
実施例1と同様のバリヤー層を形成した後、液晶インキ
Aを用いて敷石模様(印刷面積78.5%)を印刷した
印刷面の上面から実施例1と同じ透明保護塗料をやや厚
め(ウェットで0 、1 ■)に塗布し、7OXIO分
間乾燥した後、その上面から透明性塩化ビニル系樹脂ペ
ーストを0.3■厚に塗布し、150℃でゲル化させる
とともに、表面に防滑性付与の為に20腸φのコイン絞
模様を全面に絞付けした。この装飾性シートは床敷体を
して好適で、オンドル敷に用いた場合、通常の場合には
赤紅色の敷石模様であるが、暖房を入れると次第に鮮明
な緑色を呈する極めて美麗な床敷体となる。
以上の如き本発明の好ましい実施態様の装飾性シートは
、前述の作用効果を有するとともに更に次の如き特徴お
よび作用効果を有する。
第1の特徴は、バリヤー層として、(1)下地に密着性
が良い、(2)液状可塑剤の移行防止性を有する、(3
)液晶インキとの親和性が良い、という塗膜を用いたの
で、可塑剤を含む軟質化熱可塑性合成樹脂シートを下地
シートを用いた場合でも、液晶インキ層が可塑剤によっ
て全く損なわれぬために、液晶インキ層の温度による変
色効果が長期間保持される点にある。
第2の特徴は、液晶インキ層の保護塗膜として、有機溶
剤、特に芳香族系溶剤による透明合成樹脂溶液からなる
ものを用いたので、保護層の形成時に液晶インキ層が冒
されることがなく、且つ再び表面に水分または湿気が接
触しても液晶インキが膨潤したり、脱落したりすること
のない点にある。
第3の特徴は、前記の如く有機溶剤溶液による保護塗膜
を形成したので、その上面に耐摩耗性等の他の機能性付
与を目的とする機能性塗膜を更に設けることができ、更
には絞押し加工等ができる点にある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装飾性シートの好ましい1例の断面を
図解的に示す。 l;軟質化熱可塑性合成樹脂シート 2:バリヤー層 3;液晶インキ層 4;透明保護層 5;裏打層 6;表面層 特許出願人  口ンシール工業株式会社タナベ技研株式
会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)軟質化熱可塑性合成樹脂シート、該シート上に設
    けたバリヤー層、該バリヤー層上に形成した液晶インキ
    からなる印刷模様および該印刷模様上に設けた透明保護
    層からなることを特徴とする装飾性シート。
  2. (2)軟質化熱可塑性合成樹脂シートが、可塑剤を含有
    する特許請求の範囲第(1)項に記載の装飾性シート。
  3. (3)バリヤー層が、アクリル系樹脂水性エマルジョン
    からなる特許請求の範囲第(1)項に記載の装飾性シー
    ト。
  4. (4)印刷模様が、バインダー水溶液中に液晶マイクロ
    カプセルを分散させた液晶インキから形成した印刷模様
    である特許請求の範囲第(1)項に記載の装飾性シート
  5. (5)透明保護層が、透明性熱可塑性合成樹脂の有機溶
    剤溶液から形成したものである特許請求の範囲第(1)
    項に記載の装飾性シート。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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