JPH06246881A - 印刷体 - Google Patents

印刷体

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JPH06246881A
JPH06246881A JP5094821A JP9482193A JPH06246881A JP H06246881 A JPH06246881 A JP H06246881A JP 5094821 A JP5094821 A JP 5094821A JP 9482193 A JP9482193 A JP 9482193A JP H06246881 A JPH06246881 A JP H06246881A
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JP
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protective film
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JP5094821A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kano
賢一 鹿野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷面に、浸透性のほか、耐スクラッチ性、
耐アルコール性、膜厚性、UVカット性などの異なった
特性を持たせて、印刷面の品質を向上させる。 【構成】 記録媒体収納ケースWの表面に、まず、高密
着層105を形成した後、充填材が含有された白インク
受容層101を形成し、その後、フルカラー印刷を施し
て、白インク受容層101上に着色層102を形成す
る。そして、この着色層102上に、最下層の高密着層
105まで完全浸透して、これら積層膜を密着固定させ
る浸透性及び透明性を有する第1の保護膜103を形成
する。その後、着色層102の紫外線入射による退色を
防止する紫外線カット特性を有する透明の第2の保護膜
106を形成した後、最上層に着色層102の耐アルコ
ール性,耐スクラッチ性等の特性向上並びにフルカラー
印刷された絵柄の鮮明度を高める透明性の比較的膜厚の
厚いトップコート層104を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙やプラスチック板、
あるいはテープカセット等の被印刷物上に形成された下
地層上に着色層が形成され、この着色層上に透明保護膜
が形成された印刷体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスクや光磁気ディスク等
が収納されたディスクカートリッジや、磁気テープが収
納されたテープカセット等(以下、総称して記録媒体収
納ケースと記す)においては、自社製のものであること
を主張するためのロゴマークや商品価値を高めるために
付加する種々のデザインを施した印刷がなされている。
この記録媒体収納ケースに印刷を施すには、一般に以下
の手順に従って行われる。
【0003】まず、記録媒体収納ケースに印刷するデザ
インが描かれた原稿をカラーCCDスキャナーで色分解
する。そして、その色分解に応じてカラーポジフィルム
を作製した後、各色の製版をそれぞれ作製する。次に、
これを校正した後、カセットに試し刷りしてインキ粘度
を調整する。そして最後に、各色版を見当合わせして記
録媒体収納ケースに印刷を行う。
【0004】具体的には、図33に示すように、まず、
記録媒体収納ケースWの表面に充填材が含有された白イ
ンク受容層201を形成し、その後、この白インク受容
層201上にフルカラー印刷を施して着色層202を形
成する。その後、この着色層202上に浸透性の水性保
護液(ニスやトップコート剤)を塗布して、トップコー
ト層203を形成するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録媒
体収納ケースWに形成された着色層202上にトップコ
ート層203を形成する目的で、浸透性の水性保護液を
施すと、確かに浸透性は得られるが、着色層202上に
膜厚的な透明層が得られず耐スクラッチ性、耐アルコー
ル性の品質が保証できないという問題がある。
【0006】ここで、浸透性と膜厚的な透明層を形成す
るという2つの条件を満たすことは、物理的に困難であ
り、仮りにできたとしても、図33に示すように、その
浸透部分aにばらつきがあるため、部保護膜203上面
の表面形状が乾燥収縮にて不均一となり、下層の着色層
に形成されている絵柄等の鮮明度を損なわせるという問
題が生じる。
【0007】また、上記水性保護液にて必要な膜厚30
〜200μmを得るのに塗布回数が4〜6回と多くな
り、トップコート層の形成工程が複雑になると共に、工
数的及びコスト的にも不利になるという問題がある。
【0008】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、印刷面に、浸透性のほ
か、耐スクラッチ性、耐アルコール性、膜厚性、UVカ
ット性などの異なった特性を有し、印刷面の品質を向上
させることができる印刷体を提供することにある。
【0009】また、本発明は、トップコート層の形成工
程の簡略化、印刷コストの低廉化を図ることができる印
刷体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被印刷物W上
に形成された下地層(高密着層105,白インク受容層
101)上に着色層102が形成され、この着色層10
2上に透明保護膜が形成された印刷体において、上記透
明保護膜を、2種以上の異なった特性を有する多層膜
(103,106,104)で構成する。
【0011】この場合、上記透明保護膜を構成する多層
膜中、その1層目に着色層102及び下地層(105,
101)に完全浸透する水溶性樹脂を主体とした膜10
3を形成する。
【0012】なお、上記透明保護膜は、各層ごとに被接
触式の印刷法にて形成するようにしてもよい。
【0013】
【作用】本発明に係る印刷体においては、着色層102
上に形成される透明保護膜を2種以上の異なった特性を
有する多層膜(103,106,104)にて構成する
ことから、印刷体の印刷面に、浸透性のほか、耐スクラ
ッチ性、耐アルコール性、膜厚性、UVカット性などの
異なった特性をもたせることが可能となり、印刷体の品
質を向上させることができる。
【0014】特に、透明保護膜を構成する多層膜中、そ
の1層目に着色層102及び下地層(105,101)
に完全浸透する水溶性樹脂を主体とした膜103を形成
することにより、この水溶性樹脂を主体とした膜103
によって、下層の着色層102及び下地層(105,1
01)からなる積層膜を密着固定させることができ、こ
の積層膜上に膜厚の厚い保護膜を形成することが可能と
なる。
【0015】従って、上記水溶性樹脂を主体とした膜1
03上に、フルカラー印刷した絵柄の紫外線入射による
退色を防止する紫外線カット特性を有する透明の保護膜
106と、フルカラー印刷した絵柄の耐アルコール性,
耐スクラッチ性等の特性向上並びにフルカラー印刷され
た絵柄の鮮明度を高める膜厚の厚い透明性の保護膜10
4をそれぞれ膜厚にばらつきを生じさせることなく均一
に形成することができ、フルカラー印刷によって形成さ
れた絵柄の品質を向上させることができる。
【0016】また、一度に厚みの厚い保護膜104を形
成することが可能となるため、トップコート処理の工数
低減を図ることができ、全体の印刷工程の簡略化及び印
刷処理にかかる時間短縮並びにラインコストの低廉化を
図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の印刷体を、ビデオテープやオ
ーディオテープが収納されたテープカセットと、磁気デ
ィスク、光ディスクあるいは光磁気ディスクが回転自在
に収納されたディスクカートリッジ等の記録媒体収納ケ
ースに適用した実施例(以下、単に実施例に係る記録媒
体収納ケースと記す)について図1〜図3を参照しなが
ら説明する。
【0018】この記録媒体収納ケースWの印刷面は、図
1に示すように、記録媒体収納ケースWの表面上に充填
材が含有された白インク受容層101が形成され、この
白インク受容層101上に着色層102が形成され、こ
の着色層102上に、下層の白インク受容層101まで
完全浸透する透明の第1の保護層103が形成され、そ
して、最上層に着色層102の耐アルコール性,耐スク
ラッチ性等の特性向上並びにフルカラー印刷された絵柄
の鮮明度を高める透明性の比較的膜厚の厚いトップコー
ト層104が形成されて構成されている。
【0019】また、他の構成としては、図2に示すよう
に、記録媒体収納ケースWの表面上に高密着層105を
形成し、この高密着層105上に白インク受容層101
を形成し、この白インク受容層101上に着色層102
を形成し、この着色層102上に、下層の着色層10
2、白インク受容層101及び高密着層105に完全浸
透して、これら積層膜を密着固定させる浸透性及び透明
性を有する第1の保護膜103を形成し、この第1の保
護膜103上に上記トップコート層104を形成して構
成してもよい。
【0020】更に、他の構成としては、図3に示すよう
に、図2で示す第1の保護膜103と最上層のトップコ
ート層104間に、着色層102の紫外線入射による退
色を防止する紫外線カット特性を有する透明の第2の保
護膜106を形成して構成してもよい。なお、これらの
層(101,102,103及び104)の成分及び機
能は、後で詳細に説明する。
【0021】次に、上記記録媒体収納ケースWに上記の
ような印刷を行うための印刷方法の実施例を図3を参照
しながら説明する。
【0022】本実施例の印刷方法は、記録媒体収納ケー
スWの表面に第1層目として高密着層105、第2層目
として充填材及び結着剤を含有する白インク受容層10
1を形成し、その上にフルカラー印刷を行い、最後にト
ップコート処理をするものである。
【0023】まず、記録媒体収納ケースWの表面に、第
1層目の高密着層105を形成する。ここで、高密着層
105とは、アンカー層、接着層としての役割をするも
のであり、第2層目以降の層(101,102,10
3,106及び104)と記録媒体収納ケースWの構成
材料である合成樹脂との密着性を高めるための層であ
る。
【0024】この高密着層105に用いる材料は、記録
媒体収納ケースWの構成材料である合成樹脂との接着性
を考慮して適宜選択されるが、次のようなものが挙げら
れる。
【0025】1.溶剤系接着剤(記録媒体収納ケースの
表面を溶解させて接着する。) 2.溶剤系シルクスクリーン系のインク 3.アルミナ+水溶性樹脂+水 4.上面に水性のりが塗布され、下面はテープカセット
表面と接着する粘着剤が塗布されたような両面テープで
も代用可能である。
【0026】そして、上記の材料を50〜500μmの
厚みになるように設ける。好ましくは200μm程度の
厚みになるように塗布する。
【0027】次に、第2層目として充填材と結着剤を含
有する白インク受容層101を形成する。この白インク
受容層101は、また、後に形成される水溶性塗料イン
クの発色を助ける白色の顔料が含有されており、後のフ
ルカラー印刷のための下地層として機能する。この白イ
ンク受容層101は、3〜100μmの厚みになるよう
に形成される。
【0028】以下に、上記白インク受容層101を形成
するために塗布する塗料の成分例を示す。
【0029】 シリカ 100重量部 ゼラチン 30重量部 合成樹脂(水系) 5重量部 水 200〜280重量部
【0030】上記例の他に、充填材としては、シリカの
代わりにアルミナ、炭酸カルシウム、タルク、ケイソウ
土、ゼオライト等、吸水量の大きい材料が好ましく、こ
の層101の吸インク量が10ml/cm2 以上となる
ように形成するのが好ましい。また、結着剤としては、
ゼラチンやポリアミドアルキシドの代わりにポリアクリ
ルアミド等の水溶性高分子、デンプン、アラビアゴム等
が使用可能である。さらに、上記合成樹脂としてはポリ
アミド樹脂、アルキド樹脂等が挙げられる。
【0031】なお、上記成分比は、例えばインクジェッ
ト印刷により形成する場合は、ノズルの径や記録媒体収
納ケースWの地色、隠蔽率等により適宜変化させ調製す
る。
【0032】そして、上記白インク受容層101の上に
天然写真印刷やフルカラー印刷を行って着色層102を
形成する。このフルカラー印刷によって形成される絵柄
は、例えば自社製品のものであることを主張するための
ロゴマークや商品価値を高めるために付加する種々のデ
ザイン、並びにこの記録媒体収納ケースWが例えばビデ
オテープカセットである場合、そのビデオテープに記録
されている記録内容を特徴付けるデザイン(例えば運動
会の1シーンや収録映画の1シーンなど)等が2色以上
の色彩にて表された絵柄である。
【0033】以下に、上記水溶性塗料インクの場合の成
分比を示す。
【0034】 染料 2〜3重量部 ジエチルアルコール 30重量部 水 50〜70重量部
【0035】このフルカラー印刷においては、異なる性
質を有する白インク受容層101、例えば水溶性インク
に対する受容能力を有するものと、油性インクに対する
受容能力を有するものを用意しておくことにより、所望
する規格、指定デザインに応じて好適な種類のインクを
選んで印刷することができる。また、上記フルカラー印
刷は、非接触による印刷(例えばインクジェット方式の
印刷など)も可能であり、もちろんシルクスクリーン印
刷、PAD印刷、オフセット印刷にて行うようにしても
よい。
【0036】特に、後述する非接触式のインクジェット
印刷システムを使用すれば、組立後においても、少量多
品種に応じた印刷が可能となる。
【0037】次に、上記着色層102上に、第1の保護
膜103を形成する。このとき、上記第1の保護膜10
3が下層の着色層102、白インク受容層101及び高
密着層105に完全浸透し、これら積層膜を密着固定さ
せる。
【0038】ここで、上記第1の保護膜103の材料と
しては、油性のもの(有機溶剤可溶性樹脂)を主成分と
しても水性のもの(水溶性樹脂や水性ニス等)を主成分
としても良い。例示するならば、アルキド樹脂、ポリウ
レタン、ポリアミド、フェノール樹脂、メラミン樹脂、
ポリビニルホルマール、ポリメチルメタクリレート、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、合成ゴム系合成
樹脂ラテックス等が挙げられる。
【0039】そして、上記主成分に水70重量部と有機
溶剤10〜20重量部を加えたものをトップコート剤と
して、上記フルカラー印刷によって形成された着色層1
02の上に50〜500μmの厚みで塗布する。好まし
くは、100〜300μmの厚みで塗布する。
【0040】なお、市販品としては、例えば関西ペイン
ト製の水性クリヤースプレーや、帝国インキ製のセリコ
ールアクア(商品名)UV系トップコートに水を20〜
70%加えて希釈したものなどが使用できる。
【0041】次に、上記第1の保護膜103上に、着色
層102の紫外線入射による退色を防止する目的とし
て、紫外線カット特性を有する透明の第2の保護膜10
6を形成し、更にこの第2の保護膜106上に、着色層
102の耐アルコール性、耐スクラッチ性等の特性向上
並びにフルカラー印刷された絵柄の鮮明度を高めること
を目的として、透明性のある比較的膜厚の厚いトップコ
ート層104を形成する。
【0042】このトップコート層104の材料として
は、水溶性合成樹脂あるいは水性ニス、油性ニス(有機
溶剤可溶性樹脂+溶剤)、UV系トップコート、シルク
スクリーンインク等を用いることができる。なお、市販
品としては、関西ペイント製の油性クリヤースプレー等
が使用できる。
【0043】ここで、一つの耐候試験の結果を説明す
る。即ち、着色層102上に従来の浸透性の水性保護液
(ニスやトップコート剤)を塗布しただけのもの(比較
例)と、本実施例のように、着色層102上に第1の保
護膜103を形成し、更にその上にトップコート層10
4を形成したもの(実施例)に対してサンシャインフェ
ードメータ耐候試験を行ったところ、比較例は、72時
間耐候であったが、実施例においては、600時間耐候
という良好な結果を得ることができた。なお、この耐候
試験で用いた第1の保護膜103は、帝国インキ製のセ
リコールアクア(商品名)UV系トップコートに水を2
0〜70%加えて希釈したものを使用した。
【0044】このように、本実施例に係る記録媒体収納
ケースWにおいては、着色層102上に形成される透明
の保護膜を2種以上の異なった特性を有する多層膜にて
構成することから、記録媒体収納ケースWの印刷面に、
浸透性のほか、耐スクラッチ性、耐アルコール性、膜厚
性、UVカット性などの異なった特性をもたせることが
可能となり、記録媒体収納ケースWの表面に形成される
印刷品位を向上させることができる。
【0045】特に、透明の保護膜を構成する多層膜中、
その1層目に着色層102、白インク受容層101及び
高密着層105に完全浸透する水溶性樹脂を主体とした
第1の保護膜103を形成するようにしているため、こ
の第1の保護膜103によって、下層の着色層102、
白インク受容層101及び高密着層105からなる積層
膜を密着固定させることができ、この積層膜上に膜厚の
厚い保護膜を形成することが可能となる。
【0046】従って、上記第1の保護膜103上に、フ
ルカラー印刷した絵柄の紫外線入射による退色を防止す
る紫外線カット特性を有する透明の第2の保護膜106
と、フルカラー印刷した絵柄の耐アルコール性,耐スク
ラッチ性等の特性向上並びにフルカラー印刷された絵柄
の鮮明度を高める膜厚の厚い透明性のトップコート層1
04をそれぞれ膜厚にばらつきを生じさせることなく均
一に形成することができ、フルカラー印刷によって形成
された絵柄の品質を向上させることができる。
【0047】また、一度に厚みの厚い保護膜を形成する
ことが可能となるため、トップコート処理の工数低減を
図ることができ、全体の印刷工程の簡略化及び印刷処理
にかかる時間短縮並びにラインコストの低廉化を図るこ
とができる。
【0048】次に、上記印刷方法を実現させる印刷シス
テムについて図4〜図32を参照しながら説明する。な
お、この印刷システムは、カラー陰画を非接触式の印刷
ヘッドにて、被印刷物の指定部分にフルカラー印刷する
システムである。
【0049】本実施例の印刷システムは、例えば複数個
収納されたテープカセットに対して下地処理であるいわ
ゆる白ベタ処理を行った後、三原色でフルカラー印刷を
行い、最後に保護膜形成を行うトップコート処理を連続
して行うもので、例えば図4に示すように、複数個の被
印刷物Wを投入する被印刷物供給部Aと白ベタ印刷処理
部Bとフルカラー印刷処理部C及びトップコート処理部
Dとから構成される。
【0050】この印刷システムにおいては、上記白ベタ
印刷処理部Bとフルカラー印刷処理部C及びトップコー
ト処理部Dは基本的にその構成が同じである。以下、フ
ルカラー印刷処理部Cを主体にしてこの印刷システムの
構成を説明する。
【0051】フルカラー印刷処理部Cは、図5に示すよ
うに、カラーデザイン絵柄が描かれたデザイン原稿5の
画像情報を読み取るイメージリーダ部6と、読み取った
信号を所定の画像に変換する画像処理部7と、画像変換
された情報により動作する非接触式の印刷ヘッド8と、
上記画像処理部7からの出力信号によって被印刷物Wが
複数収納された被印刷物収納容器9を上記印刷ヘッド8
と同調させて搬送させる搬送機構部10とから構成され
ている。
【0052】上記イメージリーダ部6は、カラーCCD
スキャナー11を有し、このカラーCCDスキャナー1
1によって予めデザインされたカラー絵柄が描かれてい
るデザイン原稿5の画像情報を読み取り、各画素毎に
R,G,Bに色分解するようになっている。このデザイ
ン原稿5としては、例えば8ミリサイズのテープカセッ
トに印刷するのであれば8巻(8パターン)の絵柄がA
4判コピー紙サイズに描かれたものが用いられ、直径が
64mmで音声信号が74分記録された小径の光磁気デ
ィスクに印刷するのであれば16枚(16パターン)の
絵柄がA4判コピー紙サイズに描かれたものが用いられ
る。また、このときデザイン原稿5に描かれる絵柄は、
同時に印刷する被印刷物の数に応じた数だけ描かれる。
【0053】なお、デザイン絵柄は、例えば直接ワード
プロセッサやコンピュータ12等でグラフィックデザイ
ンするようにしてもよい。または、予めデザインした画
像情報や映像情報をビデオフロッピー13に記憶させる
ようにしてもよい。コンピュータ12でグラフィックデ
ザインした場合には、直接コンピュータ12より画像情
報を画像処理部7に出力する。一方、ビデオフロッピー
13に画像情報を記憶させた場合には、コンピュータ1
2に再生出力した後、これを画像処理部7に出力する。
このようにすれば、デザイン原稿5を作製する必要がな
くなり、リードタイムの大幅な短縮が図れる。
【0054】上記画像処理部7は、上記イメージリーダ
部6で各画素毎に色分解されたR,G,Bのカラー原稿
ディジタル信号を、R,G,B毎に各色分解するもので
ある。そして、この画像処理部7は、その色分解された
各色分解ディジタル信号を後述する印刷ヘッド8に出力
するとともに、この印刷ヘッド8の動きと同調するよう
に搬送機構部10に動作信号を出力するようになってい
る。
【0055】上記印刷ヘッド8は、例えば微細なノズル
の先端からインクを被印刷物に向けて噴射することによ
り非接触状態で印刷する、いわゆるインクジェト記録方
式の印刷ヘッドである。この印刷ヘッド8は、上記画像
処理部7より出力される各色分解ディジタル信号に応じ
て被印刷物Wの印刷指定部分にフルカラー印刷を行うよ
うに構成されている。
【0056】即ち、上記印刷ヘッド8は、図6に示すよ
うに、被印刷物収納容器9に収納される複数個の被印刷
物(この場合、テープカセット)Wに対してこの印刷ヘ
ッド8を上下方向及び左右方向に移動自在に支持する印
刷ヘッド作動機構部15に取付けられることにより、ヘ
ッド部16に設けられるノズルの先端よりインクを噴射
して、テープカセットWの印刷指定部分にフルカラー印
刷を行うように構成されている。
【0057】そして、この印刷ヘッド8には、シアン,
マゼンタ,イエローの三原色及び墨がそれぞれ貯溜され
た各インクタンク17から導出されるインクパイプ18
が接続されるようになっている。即ち、上記印刷ヘッド
8のヘッド部16に設けられる各ノズルに、上記各イン
クタンク17より導出されるそれぞれのインクパイプ1
8が接続されている。また、上記インクタンク17は、
上記画像処理部7と接続され、この画像処理部7からの
各色分解ディジタル信号に応じて動作しそれぞれのノズ
ルにインクを送るようになっている。
【0058】また、上記印刷ヘッド8には、被印刷物の
凹凸を検出するための検出手段が設けられている。この
検出手段としては、例えば図8及び図9に示すように、
テープカセットWの表面と接触する接触子19,20を
有した,一対の倣いセンサー21,22が使用される。
上記倣いセンサー21,22は、接触子19,20の先
端部が上記ヘッド部16のインク噴射面よりも突出する
ようにして、上記テープカセットWの走行方向に対して
縦一列となるように、ヘッド部16に固定されている。
【0059】これら接触子19,20は、例えば360
度方向の検出ができるようになっており、テープカセッ
トWの表面に接触してそのテープカセット表面の凹凸に
応じた検出信号(アナログ信号)を後述のシステムコン
トローラに送るようになっている。そして、その検出出
力に基づいて上記システムコントローラからの指令によ
り、前記した印刷ヘッド作動機構部15が動作して、上
記印刷ヘッド8の高さ方向の位置が制御される。
【0060】これにより、印刷ヘッド8のテープカセッ
トWに対する対向距離が平坦面,凹凸面,傾斜面,湾曲
面のいずれ場合でも常に一定に保たれる。この結果、平
坦面から凹凸面,傾斜面,湾曲面へと連続した印刷が行
え、しかも色ムラ,色ヌケ,文字かすれ等の生じない高
品位な印刷が行える。また、印刷ヘッド8はテープカセ
ットWに対して非接触であることから、テープカセット
Wに外圧を加えることがなく、最終製品上がりの状態で
印刷が行える。
【0061】この他、テープカセットWの凹凸を検出す
るための検出手段としては、レーザ変位センサ,超音波
センサ,光電センサ等の非接触式センサがいずれも使用
できる。例えば、レーザ変位センサを例に挙げると、上
記ヘッド部16には、図10及び図11に示すように、
4つのレーザ変位センサ23,24,25,26をテー
プカセットWの走行方向に対して縦一列となるように固
定する。
【0062】このようにすれば、各レーザ変位センサ2
3,24,25,26からはテープカセット表面の凹凸
に応じた検出信号(ディジタル信号)が出力される。そ
して、この検出信号をシステムコントローラに出力する
ことにより、その検出出力に基づく上記システムコント
ローラからの指令によって、印刷ヘッド作動機構部15
が動作して、上記印刷ヘッド8の高さ方向の位置が制御
される。
【0063】なお、図12に示すように、各色毎に設け
た印刷ヘッド8a,8b,8c,8dに対してレーザ変
位センサ23,24,25,26をそれぞれに設け、各
々のレーザ変位センサ23,24,25,26からの検
出信号に基づいて各印刷ヘッド8a,8b,8c,8d
を独立して上記テープカセットWに対する高さ方向の位
置を制御するようにしてもよい。
【0064】上述のように、被印刷物の凹凸を検出する
検出手段を印刷ヘッド8に設ければ、硬いもの軟らかい
ものを問わずどんな形状のものに対しても高品位に印刷
することができる。例えば、8mmテープが収納された
ビデオテープカセット27に対しては、図13に示すよ
うに、倣いセンサー21によって印刷ヘッド8のビデオ
テープカセット27に対する高さ方向の位置を制御しな
がら、開閉蓋28の湾曲面28aよりテープカセット本
体に設けられる凹面27a及び平坦面27bに亘って連
続して印刷される。
【0065】同様に、オーディオテープカセット29に
対しては、図14に示すように、倣いセンサー21,2
2によって印刷ヘッド8のオーディオテープカセット2
9に対する高さ方向の位置を制御しながら、テープカセ
ット本体の凹面29aより平坦面29bへと連続して印
刷される。
【0066】また、光ディスクや光磁気ディスク等のよ
うな円盤状のディスク30に対しては、図15に示すよ
うに、超音波センサや光電センサ等を用いた非接触式セ
ンサ31によって印刷ヘッド8のディスク30に対する
高さ方向の位置を制御しながら、上記ディスク30の記
録面である平坦面30aからハブ32が設けられる凹凸
面32aに至るまで連続して印刷される。
【0067】また、図16及び図17に示すような湾曲
面33aと凹凸面33b及び傾斜面33cが入り混ざっ
た異形のプラスチック板33に対しては、超音波センサ
や光電センサ等を用いた非接触式センサ34によって印
刷ヘッド8のプラスチック板33に対する高さ方向の位
置を制御しながら、上記プラスチック板33の湾曲面3
3aより凹凸面33b及び傾斜面33cに亘って連続し
て印刷される。なお、図16及び図17では、Aなる文
字を印刷した例として示してある。
【0068】また、図18に示すような歯車35に対し
ては、やはり超音波センサや光電センサ等を用いた非接
触式センサ36によって印刷ヘッド8の歯車35に対す
る高さ方向の位置を制御しながら、上記歯車35の各歯
部分における曲面35aに連続して印刷される。
【0069】一方、搬送機構部10は、画像処理部7か
らの動作出力信号によってテープカセットWが複数収納
された被印刷物収納容器9を、上記印刷ヘッド8のスキ
ャンと同調させて搬送させるように構成されている。こ
の被印刷物収納容器9を印刷ヘッド8のスキャンと同調
させるのは、高品位の印刷を可能にするためである。上
記搬送機構部10は、被印刷物収納容器9を、図19に
示すように所定間隔隔てて平行配置された一対の搬送用
レール36,37に沿って搬送させる送り機構部38,
39を有している。
【0070】上記送り機構部38,39は、上記一対の
搬送用レール36,37の下方にこの搬送用レール3
6,37と平行に設けられる一対の送りレール40,4
1と、この送りレール40,41上をスライドするスラ
イダ42,43とから構成されている。スライダ42,
43には、被印刷物収納容器9に設けられる送りフック
孔44,45に挿通係合するトレイ送りフック46,4
7が設けられている。
【0071】これらトレイ送りフック46,47は、ス
ライダ42,43に対して突出又は没却するように構成
されている。即ち、トレイ送りフック46,47は、被
印刷物収納容器9を次工程のトップコート処理部Dに送
るときにはスライダ42,43より突出して上記送りフ
ック孔44,45に挿通係合し、そうでない場合にはス
ライダ42,43に対し没却した状態となる。
【0072】そして、上記のように構成された送り機構
部38,39は、シーケンサ48とコントローラ49と
によって制御されるように構成されている。即ち、前工
程である白ベタ印刷処理が施されたテープカセットWが
収納された被印刷物収納容器9がこのフルカーラ印刷処
理部3に送られてくると、一方の送り機構部38のスラ
イダ42に設けられるトレイ送りフック46が突出し、
これに対応する送りフック孔44に挿通係合する。そし
て、上記被印刷物収納容器9を印刷ヘッド8のスキャン
と同調して送り、フルカラー印刷終了後、次工程である
トップコート処理部Dへと送る。
【0073】この間、他方の送り機構部39は、トレイ
送りフック47をスライダ43に没却した状態で、トッ
プコート処理部Dへと被印刷物収納容器9を送った位置
より印刷時における送りスピードよりも高速で戻り、次
のフルカラー印刷を行う被印刷物収納容器9が設けられ
る初期位置へと戻る。従って、これら2つの送り機構部
38,39の交互の送り動作によって、白ベタ印刷処理
が施されたテープカセットWが収納された被印刷物収納
容器9を次工程のトップコート処理部Dへと間欠なく連
続搬送することができる。
【0074】また、上記搬送機構部10には、上記被印
刷物収納容器9を所定位置に停止させるためのストッパ
ー機構部50,51が設けられている。これらストッパ
ー機構部50,51は、上記一対の搬送用レール36,
37の両側にこれら搬送用レール36,37と直交して
設けられる一対のスライドレール52,53及び54,
55と、これらスライドレール52,53及び54,5
5上をスライドする一対の被印刷物収納容器位置決め部
材56,57及び58,59とから構成されている。
【0075】被印刷物収納容器位置決め部材56,57
及び58,59は、スライドレール52,53及び5
4,55上をスライドすることにより、被印刷物収納容
器9のコーナー部と当接して、被印刷物収納容器9の位
置を規制するようになっている。これらストッパー機構
部50,51は、白ベタ印刷処理部Bからフルカラー印
刷処理部Cへと搬送されてくる被印刷物収納容器9をフ
ルカラー印刷する印刷位置に位置決めする部分と、次工
程のトップコート処理するトップコート処理部にそれぞ
れ設けられている。
【0076】ところで、上述のように構成されたフルカ
ラー印刷処理部Cにおける動作は、図7に示す処理ブロ
ック図に従って行われる。まず、予めデザインされたカ
ラー絵柄が描かれているデザイン原稿5をカラーCCD
スキャナー11で読み取り、その読み取った画像情報を
各画素毎に色分解する。または、ワードプロセッサやコ
ンピュータ12等でグラフィックデザインした画像情報
を直接画像処理部7に出力する、あるいはビデオフロッ
ピー13に記憶させた画像情報又は映像情報を画像処理
部7に直接出力する。
【0077】そして、上記各画素毎に色分解したR,
G,Bのカラー原稿ディジタル信号を、上記画像処理部
7にてR,G,B毎に各色分解する。次に、上記各色分
解ディジタル信号を印刷ヘッド8に出力すると同時に、
テープカセットWが収納された被印刷物収納容器9を動
作させる動作信号を出力する。
【0078】このとき、印刷ヘッド8,印刷ヘッド作動
機構部15及び搬送機構部10は、図6に示す画像処理
部7と接続される一対のコントロールボックス60,6
1より構成されるシステムコントローラ62によって制
御され、印刷ヘッド8の動きに同調して被印刷物収納容
器9が移動操作される。また、このとき、印刷ヘッド8
に設けられる倣いセンサー21,22からの検出出力が
システムコントローラ62へ送られ、このシステムコン
トローラ62から出力によって、印刷ヘッド8とテープ
カセットWとの対向距離が一定なものとなるように印刷
ヘッド作動機構部15が制御される。
【0079】そして、上記のように制御された状態で、
上記印刷ヘッド8の各インクノズルより各色インキが選
択的に噴出し、上記テープカセットWに対して予め設定
された画像情報に基づいたフルカラー印刷が施される。
そして、最後に加圧ローラ63によって、その印刷面が
仕上げられる。
【0080】一方、白ベタ印刷処理部Bもフルカラー印
刷処理部Cと同様の構成とされている。即ち、ビデオフ
ロッピー13に記憶された画像情報又は映像情報が直接
コンピュータ12に出力され、その情報が画像処理部7
へと出力される。そして、この画像処理部7からの出力
信号に基づき、上記システムコントローラ62によって
制御されながら非接触式の印刷ヘッド8と被印刷物収納
容器9とが同調して動き、テープカセットWに白ベタ印
刷が施される。
【0081】白ベタ印刷は、次工程のフルカラー印刷の
下地処理として行うものであり、図3で示したように、
高密性アンカー剤が含まれた白色の顔料よりなるインク
を記録媒体収納ケースWに印刷して、記録媒体収納ケー
スW上に高密着層105と白インク受容層101を形成
するものである。特に、テープカセットWの場合にはグ
レーやブラック系の樹脂色であるため、カラー着色の発
光性を考慮して白ベタ印刷を4回程度行う必要がある。
また、ここでの画像情報としては、例えばテープカセッ
トWであれば、シェル窓の作製パータン等である。
【0082】そして、特に、この白ベタ印刷処理部Bに
おいては、被印刷物供給部Aに供給される複数個のテー
プカセットWが収納された被印刷物収納容器9を、白ベ
タ印刷処理部Bに搬送させるためのハンドリング機構部
64が設けられている。このハンドリング機構部64
は、図20に示すように、被印刷物収納容器9をバキュ
ームによって吸着保持するハンドリング部65を有して
いる。
【0083】このハンドリング部65は、第1のレール
66に沿って図中矢印X方向に移動するようになされる
とともに、この第1のレール66と直交して設けられる
第2のレール67に沿って図中矢印Y方向に移動するよ
うに構成されている。また、このハンドリング部65
は、上記第2のレール67に設けられた昇降機構部68
によって図中矢印Z方向に移動するようになっている。
そして、上記ハンドリング部65は、シーケンサー69
とコントローラ70からなる制御部によって制御される
ことにより、図中矢印X,Y,Z方向の三次元的動作が
行えるようになっている。
【0084】従って、被印刷物供給部Aに供給される被
印刷物収納容器9は、上記ハンドリング部65の移動動
作により、白ベタ印刷処理部Bへとハンドリングされて
搬送される。なお、このハンドリング部65の操作は、
コントローラ70に接続される遠隔操作部71によって
行われる。
【0085】次に、トップコート処理部Dは、図4に示
すように、3つの処理部からなり、処理工程順に、図3
で示したように、下層の着色層102、白インク受容層
101及び高密着層105に完全浸透し、これら積層膜
を密着固定させる目的として、浸透性及び透明性を有す
る第1の保護膜103を形成する第1の保護膜形成処理
部D1と、フルカラー印刷した絵柄の紫外線入射による
退色を防止する目的として、紫外線カット特性を有する
透明の第2の保護膜106を形成する第2の保護膜形成
処理部D2と、フルカラー印刷した絵柄の耐アルコール
性、耐スクラッチ性等の特性向上並びにフルカラー印刷
された絵柄の鮮明度を高めることを目的として、透明性
のある比較的膜厚の厚いトップコート層104を形成す
るトップコート層形成処理部D3が配置されて構成され
ている。
【0086】各形成処理部D1,D2及びD3には、専
用の画像処理部(第1、第2及び第3の画像処理部7
a,7b及び7c)が接続されている。そして、ビデオ
フロッピー13に記憶された画像情報又は映像情報がコ
ンピュータ12に直接出力され、その情報が各画像処理
部7a,7b及び7cへと出力される。
【0087】このトップコート処理部Dにおいては、ま
ず、第1の画像処理部7aからの出力信号に基づき、上
記システムコントローラ62によって制御されながら非
接触式の印刷ヘッド8と被印刷物収納容器9とが同調し
て動き、テープカセットWの印刷表面に形成されている
フルカラー印刷層102上に第1の保護膜103が形成
される。
【0088】その後、第2の画像処理部7bからの出力
信号に基づき、上記システムコントローラ62によって
制御されながら非接触式の印刷ヘッド8と被印刷物収納
容器9とが同調して動き、上記第1の保護膜103上に
第2の保護膜106が形成される。その後、第3の画像
処理部7cからの出力信号に基づき、上記システムコン
トローラ62によって制御されながら非接触式の印刷ヘ
ッド8と被印刷物収納容器9とが同調して動き、上記第
2の保護膜106上にトップコート層104が形成され
る。
【0089】次に、上記被印刷物供給部Aは、テープカ
セットWを複数配列した専用の被印刷物収納容器9を多
数ストックして置く部分である。この被印刷物収納容器
9は、図23及び図24に示すように、例えばA4判コ
ピー紙サイズとされたトレイ本体72に8ミリサイズの
テープカセットWを複数個(本例では12個)配列し、
これを一対のクランプ73,74で把持するように構成
されている。
【0090】これら一対のクランプ73,74は、トレ
イ本体72の長手方向の両側縁に沿って回動自在に設け
られ、先端に設けられる鍵型の押さえ部75,76によ
って上記テープカセットWの印刷面を押さえ込むように
なっている。また、これらクランプ73,74は、いず
れもトーションバネ(図示せず)によって、上記テープ
カセットWを押さえ込む方向に常時弾発付勢されてい
る。そして、更に、上記トレイ本体72には、搬送機構
部10のトレイ送りフック46,47がそれぞれ挿通係
合する送りフック孔44,45が設けられた搬送係合部
77が設けられている。
【0091】なお、上記テープカセットWの被印刷物収
納容器9への確実な装着を図るために、例えば図25に
示すように、テープカセットWに設けられるリールハブ
挿通用孔78,79に対応した位置に、このリールハブ
挿通用孔78,79に挿通係合する位置決めピン80,
81を植立するようにしてもよい。
【0092】ところで、薄紙や厚紙等の紙83に対して
フルカラー印刷するには、図21及び図22に示すよう
な被印刷物収納容器9が用いられる。この被印刷物収納
容器9では、トレイ本体72の両側縁部分にトーション
バネによって可動自在とされるクランプ73,74が設
けられるとともに、トレイ本体72の中央部分に板バネ
よりなる固定クランプ82が設けられる。
【0093】そして、これらクランプ73,74及び固
定クランプ82には、各々の紙83をクランプする鍵型
をなす押さえ部84,85,86が設けられている。従
って、この被印刷物収納容器9を用いれば、規格外サイ
ズ及び規格外厚さの紙であっても、クランプすることが
できる。
【0094】この他、プラスチック板87に対してフル
カラー印刷する場合には、先のテープカセットWを収納
する被印刷物収納容器9を使用し、図26に示すように
プラスチック板87を配列する。このとき、プラスチッ
ク板87の被印刷物収納容器9への確実な装着を図る場
合には、図30及び図31に示すように、トレイ本体7
2に複数のバキューム用の吸引孔91を設け、これら吸
引孔91よりバキュームしてテープカセットWをトレイ
本体72に吸引保持させるようにしてもよい。なお、バ
キュームホース92は、トレイ本体72の一方の側面よ
り導出すればよい。
【0095】この他、上記プラスチック板87の被印刷
物収納容器9への固定は、図32に示すように、被印刷
物収納容器9の対角部分にバネによって可動するように
構成されたL字状の可動クランプ93,94を設け、こ
の可動クランプ93,94によって上記プラスチック板
87を固定するようにしてもよい。
【0096】また、この他、光ディスクや光磁気ディス
ク等のような円盤状のディスク88に対してフルカラー
印刷するには、やはり先のテープカセットWを収納する
被印刷物収納容器9を使用し、図27及び図28に示す
ようにディスク88を配列する。なお、ディスク88の
被印刷物収納容器9への確実な装着を図るために、例え
ば図29に示すように、上記ディスク88に設けられる
センター孔89に対応した位置に、このセンター孔89
に挿通係合する位置決めピン90を植立するようにして
もよい。
【0097】以上のようにして構成された印刷システム
では、次のようにして白ベタ印刷、フルカラー印刷、ト
ップコート処理が連続して行われる。
【0098】まず、テープカセットWを被印刷物収納容
器9に複数個配列しクランプする。次に、多数ストック
された被印刷物収納容器9を被印刷物供給部Aよりハン
ドリングして白ベタ印刷処理部Bに搬送する。
【0099】そして、この白ベタ印刷処理部Bにおい
て、コンピュータ12より出力されたビデオフロッピー
13からの画像情報又は映像情報に基づいて非接触状態
で印刷ヘッド8のスキャンと被印刷物収納容器9の送り
とが同調して、テープカセットWの印刷指定部に白ベタ
印刷が行われる。
【0100】白ベタ印刷が終了すると、今度は被印刷物
収納容器9が搬送機構部10によって次工程であるフル
カラー印刷処理部Cへと送られる。ここでは、カラーC
CDスキャナー11によって読み取られた画像情報に基
づいて非接触状態で印刷ヘッド8のスキャンと被印刷物
収納容器9の送りとが同調して、上記テープカセットW
の印刷指定部にフルカラー印刷が行われる。
【0101】上記フルカラー印刷が終了すると、今度は
被印刷物収納容器9が搬送機構部10によって最終工程
であるトップコート処理部Dへと送られる。
【0102】そして、まず、第1の保護膜形成処理部D
1において、コンピュータ12より出力されたビデオフ
ロッピー13からの画像情報又は映像情報に基づいて非
接触状態で印刷ヘッド8のスキャンと被印刷物収納容器
9の送りとが同調して、フルカラー印刷がなされた部分
に第1の保護膜103が形成される。
【0103】この第1の保護膜形成が終了すると、被印
刷物収納容器9が搬送機構部10によって次の第2の保
護膜形成処理部D2に送られ、コンピュータ12より出
力されたビデオフロッピー13からの画像情報又は映像
情報に基づいて非接触状態で印刷ヘッド8のスキャンと
被印刷物収納容器9の送りとが同調して、第1の保護膜
103が形成された部分に第2の保護膜106が形成さ
れる。
【0104】この第2の保護膜形成が終了すると、被印
刷物収納容器9が搬送機構部10によって次のトップコ
ート層形成処理部D3に送られ、コンピュータ12より
出力されたビデオフロッピー13からの画像情報又は映
像情報に基づいて非接触状態で印刷ヘッド8のスキャン
と被印刷物収納容器9の送りとが同調して、第2の保護
膜106が形成された部分にトップコート層104が形
成される。そして最後に、加圧ローラ63によってその
印刷表面が仕上げられて印刷が完了する。
【0105】この結果、印刷されたものは、異形のプラ
スチック板33を例に挙げると、図17に示すように、
湾曲面33aと凹凸面33b及び傾斜面33c上に白ベ
タ層95が形成され、その上にフルカラー印刷された文
字96等が形成され、さらにこの上にトップコート層
(図示せず)が形成される。なお、図示は省略するが、
テープカセットWも同様に、白ベタ層95の上にフルカ
ラー印刷された文字96が形成されその上にトップコー
ト層(103,106及び104)が形成される。
【0106】このように、上記実施例に係る印刷方法に
おいては、フルカラー印刷によって形成されたフルカラ
ー印刷層102上に、まず、最下層の高密着層105ま
で完全浸透する第1の保護膜103を形成するようにし
たので、下層のフルカラー印刷層102、白インク受容
層101及び高密着層105からなる積層膜を密着固定
させることができ、この積層膜上に膜厚の厚い保護膜を
形成することが可能となる。
【0107】従って、この第1の保護膜103上に、フ
ルカラー印刷した絵柄の紫外線入射による退色を防止す
る紫外線カット特性を有する透明の第2の保護膜106
と、フルカラー印刷した絵柄の耐アルコール性、耐スク
ラッチ性等の特性向上並びにフルカラー印刷された絵柄
の鮮明度を高める膜厚の厚い透明性のトップコート層1
04をそれぞれ膜厚にばらつきを生じさせることなく均
一に形成することができ、フルカラー印刷によって形成
された絵柄の品質を向上させることができる。
【0108】また、一度に厚みの厚い保護膜を形成する
ことが可能となるため、トップコート処理の工数低減を
図ることができ、全体の印刷工程の簡略化及び印刷処理
にかかる時間短縮並びにラインコストの低廉化を図るこ
とができる。
【0109】また、上記印刷システムにおいては、イメ
ージリーダ部6で読み取った信号を所定の画像に変換
し、その画像変換された情報を非接触式の印刷ヘッド8
に供給し、又は画像情報が記憶された記録媒体13から
再生された再生信号に所定の画像変換処理を施し、その
画像変換された情報を非接触式の印刷ヘッド8に供給し
て被印刷物Wに印刷するようにしているので、その出力
された画像情報に基づいて直接印刷ヘッド8にて被印刷
物Wに印刷することができる。
【0110】従って、これまで必要であった製版,版交
換,各色版見当合わせ、インキ調色、インキ粘度調整等
の面倒な作業が一切不要となり、生産性の向上が図れる
とともに、大幅なコトスダウンを達成することができ
る。また、画像出力とされるので、試し刷りすることな
く初巻より高品位な印刷が行え、歩留りを大幅に向上さ
せることができる。
【0111】更に、印刷ヘッド8が被印刷物Wに対して
非接触とされるので、被印刷物Wに対して外圧を与える
ことがなく、硬いもの軟らかいものに限らず印刷でき
る。また、画像出力であることから、ディジタル複写で
色バランスを自動に行うことができるとともにその数値
化が可能となり、印刷処理を大幅に簡略化することがで
きる。
【0112】また、この印刷システムにおいては、非接
触式の印刷ヘッド8が、被印刷物Wの凹凸を検出する検
出手段からの検出出力に基づいて、被印刷物Wに対して
その高さが制御されるように構成されているため、常に
印刷ヘッド8と被印刷物Wとの対向距離を保持した状態
で印刷でき、その凹凸に応じて被印刷物Wに対するヘッ
ド部16の高さを常に一定なものとすることができる。
従って、インク膜厚をディジタル数値化することがで
き、高品位な印刷ができると共に、上記被印刷物Wに反
り、曲がり、凹凸があっても色むら、色抜け、文字カス
レ等が生ずることなく、平面部から凹凸面、傾斜面、湾
曲面、楕円部、多角部へと連続して印刷を行うことがで
きる。
【0113】また、上記印刷システムに係る被印刷物収
納容器9においては、被印刷物Wを複数個各々位置決め
した状態で保持するので、同時に多数個の印刷を行うこ
とができる。また、被印刷物収納容器9を用いて、デザ
イン原稿5に複数パターンのカラー絵柄を描いたものを
カラーCCDスキャナー11で読み取って非接触式の印
刷ヘッド8で印刷することにより、複数配列した被印刷
物Wに異なる絵柄を印刷することができる。従って、少
量多品種印刷や異なるデザインの同時印刷を効率良く行
うことができる。
【0114】
【発明の効果】本発明に係る印刷体によれば、被印刷物
上に形成された下地層上に着色層が形成され、この着色
層上に透明保護膜が形成された印刷体において、上記透
明保護膜は、2種以上の異なった特性を有する多層膜で
構成するようにしたので、印刷面に、浸透性のほか、耐
スクラッチ性、耐アルコール性、膜厚性、UVカット性
などの異なった特性を有し、印刷面の品質を向上させる
ことができる。また、トップコート層の形成工程の簡略
化、印刷コストの低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷体を、記録媒体収納ケースに適用
した実施例(以下、単に実施例に係る記録媒体収納ケー
スと記す)の一構成例を示す断面図である。
【図2】本実施例に係る記録媒体収納ケースの他の構成
例を示す断面図である。
【図3】本実施例に係る記録媒体収納ケースの更に他の
構成例を示す断面図である。
【図4】本実施例に係る記録媒体収納ケースに対して白
ベタ印刷処理、フルカラー印刷処理及びトップコート処
理を行う印刷システム(以下、実施例に係る印刷システ
ムと記す)を示す構成図である。
【図5】本実施例に係る印刷システムのフルカラー印刷
処理部を拡大して示す斜視図である。
【図6】本実施例に係る印刷システムのフルカラー印刷
処理部の印刷ヘッド構成部分を示す斜視図である。
【図7】本実施例に係る印刷システムのフルカラー印刷
処理部の動作を示す処理ブロック図である。
【図8】倣いセンサーが設けられた印刷ヘッドの要部拡
大斜視図である。
【図9】倣いセンサーが設けられた印刷ヘッドによる印
刷状態を示す要部拡大側面図である。
【図10】レーザ変位センサが設けられた印刷ヘッドの
要部拡大斜視図である。
【図11】レーザ変位センサが設けられた印刷ヘッドに
よる印刷状態を示す要部拡大側面図である。
【図12】レーザ変位センサが個々に設けられてなる印
刷ヘッドによる印刷状態を示す要部拡大側面図である。
【図13】倣いセンサーが設けられた印刷ヘッドにより
ビデオテープカセットに対して印刷を行う状態を示す側
面図である。
【図14】倣いセンサーが設けられた印刷ヘッドにより
テープカセットに対して印刷を行う状態を示す側面図で
ある。
【図15】レーザ変位センサが設けられた印刷ヘッドに
よりディスクに対して印刷を行う状態を示す側面図であ
る。
【図16】レーザ変位センサが設けられた印刷ヘッドに
より異形の被印刷物に対して印刷を行う状態を示す斜視
図である。
【図17】異形の被印刷物に白ベタ印刷、フルカラー印
刷が順次施された状態の断面図である。
【図18】レーザ変位センサが設けられた印刷ヘッドに
より歯車に対して印刷を行う状態を示す斜視図である。
【図19】搬送機構部の構成を示す分解斜視図である。
【図20】ハンドリング機構部を示す斜視図である。
【図21】紙をクランプするのに用いられる被印刷物収
納容器の斜視図である。
【図22】紙をクランプするのに用いられる被印刷物収
納容器の側面図である。
【図23】テープカセットをクランプするのに用いられ
る被印刷物収納容器の斜視図である。
【図24】テープカセットをクランプするのに用いられ
る被印刷物収納容器の側面図である。
【図25】トレイ本体に位置決めピンを設けてテープカ
セットを被印刷物収納容器に確実に位置決めする例を示
す斜視図である。
【図26】プラスチック板をクランプするのに用いられ
る被印刷物収納容器の斜視図である。
【図27】ディスクをクランプするのに用いられる被印
刷物収納容器の斜視図である。
【図28】ディスクをクランプするのに用いられる被印
刷物収納容器の側面図である。
【図29】トレイ本体に位置決めピンを設けてディスク
を被印刷物収納容器に確実に位置決めする例を示す斜視
図である。
【図30】トレイ本体にバキューム用の吸引孔を複数設
けてプラスチック板を真空吸引するようにした被印刷物
収納容器の斜視図である。
【図31】トレイ本体にバキューム用の吸引孔を複数設
けてプラスチック板を真空吸引するようした被印刷物収
納容器の断面図である。
【図32】トレイ本体の対角部に可動クランプを設けた
被印刷物収納容器の斜視図である。
【図33】従来の記録媒体収納ケースにおける印刷面の
構造を示す断面図である。
【符号の説明】 W・・・記録媒体収納ケース 101・・・白インク受容層 102・・・着色層 103・・・第1の保護膜 104・・・トップコート層 105・・・高密着層 106・・・第2の保護膜 A・・・被印刷物供給部 B・・・白ベタ印刷処理部 C・・・フルカラー印刷処理部 D・・・トップコート処理部 D1・・・第1の保護膜形成処理部 D2・・・第2の保護膜形成処理部 D3・・・トップコート層形成処理部 5・・・デザイン原稿 6・・・イメージリーダ部 7・・・画像処理部 8・・・印刷ヘッド 9・・・被印刷物収納容器 10・・・搬送機構部 11・・・カラーCCDスキャナー 12・・・コンピュータ 13・・・ビデオフロッピー W・・・テープカセット 16・・・ヘッド部 17・・・インクタンク 21,22・・・倣いセンサー 23,24,25,26・・・レーザ変位センサ 44,45・・・送りフック孔 46,47・・・トレイ送りフック 72・・・トレイ本体 73,74・・・クランパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷物上に形成された下地層上に着色
    層が形成され、この着色層上に透明保護膜が形成された
    印刷体において、 上記透明保護膜は、2種以上の異なった特性を有する多
    層膜であることを特徴とする印刷体。
  2. 【請求項2】 上記透明保護膜は、その1層目が着色層
    及び下地層に完全浸透する水溶性樹脂を主体とした膜で
    あることを特徴とする請求項1記載の印刷体。
  3. 【請求項3】 上記透明保護膜は、各層ごとに被接触式
    の印刷法にて形成されることを特徴とする請求項1又は
    2記載の印刷体。
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