JPH0542614A - 絵柄入プラスチツク成形品の製造方法 - Google Patents
絵柄入プラスチツク成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPH0542614A JPH0542614A JP3201939A JP20193991A JPH0542614A JP H0542614 A JPH0542614 A JP H0542614A JP 3201939 A JP3201939 A JP 3201939A JP 20193991 A JP20193991 A JP 20193991A JP H0542614 A JPH0542614 A JP H0542614A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective layer
- sheet
- nonwoven fabric
- pattern
- woven fabric
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】転写法によりプラスチック樹脂シート等からな
る絵柄シートを基材である樹脂シートに重ねてプレス成
形して一体化することにより絵柄入のお盆、トレー等の
プラスチック成形品を得る方法において、成形しても絵
柄が流れ出したり、絵柄が移動することがない絵入りプ
ラスチック成形品の製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】昇華転写された絵柄シートを水溶性及びアルコ
ール易溶性樹脂を浸漬またはコーティング、焼き付け処
理することにより保護層を形成し、プラスチック基材シ
ートと重ねて一体かして所望の形状に成形することを特
徴とする。
る絵柄シートを基材である樹脂シートに重ねてプレス成
形して一体化することにより絵柄入のお盆、トレー等の
プラスチック成形品を得る方法において、成形しても絵
柄が流れ出したり、絵柄が移動することがない絵入りプ
ラスチック成形品の製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】昇華転写された絵柄シートを水溶性及びアルコ
ール易溶性樹脂を浸漬またはコーティング、焼き付け処
理することにより保護層を形成し、プラスチック基材シ
ートと重ねて一体かして所望の形状に成形することを特
徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はお盆、トレー等の絵柄入
り日用雑貨品を得るために、転写法により得られた絵柄
シートとプラスチック製基材シートをプレス成形して一
体化させ、絵柄入プラスチック成形品の製造方法に関す
る。
り日用雑貨品を得るために、転写法により得られた絵柄
シートとプラスチック製基材シートをプレス成形して一
体化させ、絵柄入プラスチック成形品の製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の絵柄入プラスチック成形品の製造
方法としては、樹脂層への顔料練込み方式あるいは、顔
料で印刷絵付けしたプラスチックフィルムをラミネート
して、樹脂層と成形するという方法があった。また、プ
ラスチックシート、不織布、布地に昇華転写法で絵柄染
色し、そのシートとプラスチック基材シートとラミネー
トするという方法がある。
方法としては、樹脂層への顔料練込み方式あるいは、顔
料で印刷絵付けしたプラスチックフィルムをラミネート
して、樹脂層と成形するという方法があった。また、プ
ラスチックシート、不織布、布地に昇華転写法で絵柄染
色し、そのシートとプラスチック基材シートとラミネー
トするという方法がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チックシート、不織布、布地に昇華転写法で絵柄染色し
た場合た場合、上からメチルエチルケトン、トルエン等
の極性の強い溶剤に直接接すると分散染料が溶解すると
いう問題があった。
チックシート、不織布、布地に昇華転写法で絵柄染色し
た場合た場合、上からメチルエチルケトン、トルエン等
の極性の強い溶剤に直接接すると分散染料が溶解すると
いう問題があった。
【０００４】
【問題点を解決する手段】本発明は以上のように従来技
術の欠点を解消しようとするものであって、不織布に昇
華性分散染料を主としたインキで印刷された転写紙を重
ねて前記インキを不織布に転写し、次にこの不織布に水
性樹脂液に浸漬し、一定時間の乾燥させて焼き付ける工
程を経て絵柄シートを作成し、次いでアルコール性樹脂
液に浸漬し、一定時間の乾燥させて焼き付ける工程を経
て被覆シートを作成し、この被覆シートと合成樹脂性基
材シートと重ね一体化と同時または一体成形後に所望の
形状に成形を行うことを特徴とし、さらに前記焼き付け
工程において、まず水性の樹脂を用い、次いで時間の乾
燥工程を経て前記不織布の周囲に保護層を設け、次いで
保護層を設ける工程においてアルコール性樹脂を用いる
ことを特徴とする絵柄入プラスチック成形品の製造方法
である。
術の欠点を解消しようとするものであって、不織布に昇
華性分散染料を主としたインキで印刷された転写紙を重
ねて前記インキを不織布に転写し、次にこの不織布に水
性樹脂液に浸漬し、一定時間の乾燥させて焼き付ける工
程を経て絵柄シートを作成し、次いでアルコール性樹脂
液に浸漬し、一定時間の乾燥させて焼き付ける工程を経
て被覆シートを作成し、この被覆シートと合成樹脂性基
材シートと重ね一体化と同時または一体成形後に所望の
形状に成形を行うことを特徴とし、さらに前記焼き付け
工程において、まず水性の樹脂を用い、次いで時間の乾
燥工程を経て前記不織布の周囲に保護層を設け、次いで
保護層を設ける工程においてアルコール性樹脂を用いる
ことを特徴とする絵柄入プラスチック成形品の製造方法
である。
【０００５】
【作用】上記方法で得られたプラスチック成形品は、染
料が直接表面に出ることがなく、染料を溶かさない水
性、アルコール性樹脂で保護層を設けているので絵柄を
充分保持することが可能になった。
料が直接表面に出ることがなく、染料を溶かさない水
性、アルコール性樹脂で保護層を設けているので絵柄を
充分保持することが可能になった。
【０００６】
【実施例】以下具体的な実施例を用いて本発明を詳細に
説明する。図１ａ〜ｅは本発明の製造方法の一実施例を
示す工程説明図であり、本実施例においては、プラスチ
ック成形品としては、ＡＢＳ樹脂を基材とするお盆の製
造方法を示すものである。
説明する。図１ａ〜ｅは本発明の製造方法の一実施例を
示す工程説明図であり、本実施例においては、プラスチ
ック成形品としては、ＡＢＳ樹脂を基材とするお盆の製
造方法を示すものである。
【０００７】本実施例はまず、図１ａに示すように、不
織布１と転写紙２を重ねて絵柄３を不織布に転写する。
織布１と転写紙２を重ねて絵柄３を不織布に転写する。
【０００８】ここで、不織布１としては合成樹脂性不織
布が用いられ、本実施例ではポリエステル製の不織布を
使用した。
布が用いられ、本実施例ではポリエステル製の不織布を
使用した。
【０００９】また、前記転写紙としては、剥離紙４に昇
華性分散染料を主材としたインキでグラビア印刷法によ
り、絵柄３を設けたものを使用した。
華性分散染料を主材としたインキでグラビア印刷法によ
り、絵柄３を設けたものを使用した。
【００１０】また、前記絵柄３としては本実施例では、
大理石模様を用いることとした。
大理石模様を用いることとした。
【００１１】さらに、不織布１と転写紙２を重ねて絵柄
３を不織布に転写する方法としては、不織布１に前記転
写紙２を重ねて平圧式転写機により実施した。
３を不織布に転写する方法としては、不織布１に前記転
写紙２を重ねて平圧式転写機により実施した。
【００１２】ここで、前記不織布１としては、具体的に
は８０ｇ／ｍ2 のポリエステル製不織布を使用し、ま
た、転写条件としては、２００°Ｃ、３０秒であった。
は８０ｇ／ｍ2 のポリエステル製不織布を使用し、ま
た、転写条件としては、２００°Ｃ、３０秒であった。
【００１３】次いで、上記の如くにして得られた大理石
の絵柄３有する不織布１を水溶性ポリエステル樹脂液に
浸漬し、その後絞り工程を経て、乾燥して、図１ｂに示
す如き、前記ポリエステル樹脂を焼き付けして第１保護
層４を有する絵柄シート５を得た。
の絵柄３有する不織布１を水溶性ポリエステル樹脂液に
浸漬し、その後絞り工程を経て、乾燥して、図１ｂに示
す如き、前記ポリエステル樹脂を焼き付けして第１保護
層４を有する絵柄シート５を得た。
【００１４】また、水溶性ポリエステル樹脂液に浸漬
し、その後絞り工程を経て、焼き付け乾燥する時の乾燥
条件としては、７０°Ｃ、３０分が適当であった。
し、その後絞り工程を経て、焼き付け乾燥する時の乾燥
条件としては、７０°Ｃ、３０分が適当であった。
【００１５】次に、この絵柄シート５を酢酸エチレン、
トルエンを溶剤とするアクリル樹脂液に浸漬し、その後
絞り工程を経て、乾燥して、図１ｃに示す如き、アクリ
ル樹脂よりなる第２保護層６を有する被覆シート７を得
た。
トルエンを溶剤とするアクリル樹脂液に浸漬し、その後
絞り工程を経て、乾燥して、図１ｃに示す如き、アクリ
ル樹脂よりなる第２保護層６を有する被覆シート７を得
た。
【００１６】ここで、酢酸エチレン、トルエンを溶剤と
するアクリル樹脂液に浸漬し、その後絞り工程を経て、
乾燥するときの乾燥条件は、、７０°Ｃ、３０分が適当
であった。
するアクリル樹脂液に浸漬し、その後絞り工程を経て、
乾燥するときの乾燥条件は、、７０°Ｃ、３０分が適当
であった。
【００１７】このようにして得られた絵柄を有する不織
布からなる被覆シート７を用いて、プラスチック成形品
をえる工程てしては、図１ｄに示すように、被覆シート
７と成形品の基材８である合成樹脂シートを重ねて、加
熱加圧して一体化する。
布からなる被覆シート７を用いて、プラスチック成形品
をえる工程てしては、図１ｄに示すように、被覆シート
７と成形品の基材８である合成樹脂シートを重ねて、加
熱加圧して一体化する。
【００１８】この一体化の加熱加圧じ所望の形状に成形
することが好ましく、例えば本実施例のようなお盆を成
形すれときには、そのお盆形状をした金型を用いて、プ
レス成形することができた。
することが好ましく、例えば本実施例のようなお盆を成
形すれときには、そのお盆形状をした金型を用いて、プ
レス成形することができた。
【００１９】また、上記実施例のお盆の基材８としては
ＡＢＳ樹脂を用い、ほぼ１２０°Ｃの温度でプレス成形
した。
ＡＢＳ樹脂を用い、ほぼ１２０°Ｃの温度でプレス成形
した。
【００２０】このようにして、大理石の模様を有する直
径３０cmのプラスチック製お盆９を得ることができた。
径３０cmのプラスチック製お盆９を得ることができた。
【００２１】
【発明の効果】本発明は以上の如き構成であって、従来
はプラスチックシート、不織布、布地に昇華転写法で絵
柄を染色した場合に、上からメチルエチルケトン、トル
エン等の極性の強い溶剤に直接、接すると分散染料が溶
解するという問題があったが、本発明の製造方法では、
染料が直接表面に出ない様に、染料を溶かさない水性や
アルコール性樹脂て保護層を設けてあるので、絵柄をそ
のままの状態で保つことができ、その上から溶剤系の樹
脂をコーティングすることができ、従来のような染料が
溶解するということがないプラスチック成形品を得るこ
とが可能となった。
はプラスチックシート、不織布、布地に昇華転写法で絵
柄を染色した場合に、上からメチルエチルケトン、トル
エン等の極性の強い溶剤に直接、接すると分散染料が溶
解するという問題があったが、本発明の製造方法では、
染料が直接表面に出ない様に、染料を溶かさない水性や
アルコール性樹脂て保護層を設けてあるので、絵柄をそ
のままの状態で保つことができ、その上から溶剤系の樹
脂をコーティングすることができ、従来のような染料が
溶解するということがないプラスチック成形品を得るこ
とが可能となった。
【図１】本発明の絵柄入プラスチック成形品の製造方法
の工程を示す説明図である。
の工程を示す説明図である。
１…不織布 ２…転写紙 ３…絵柄 ４…保護層 ５…絵柄シート ６…保護層 ト ７…被覆シート ８…基材 ９…お盆
Claims (2)
- 【請求項１】不織布に昇華性分散染料を主としたインキ
で印刷された転写紙を重ねて前記インキを不織布に転写
し、次にこの不織布を樹脂液に浸漬しあるいはこの不織
布に樹脂液をコーティングし、一定時間の乾燥させて焼
き付ける工程を経て保護層を設け、この保護層を有する
不織布を合成樹脂性基材シートと重ね一体化と同時また
は一体成形後に所望の形状に成形を行うことを特徴とす
る絵柄入プラスチック成形品の製造方法。 - 【請求項２】前記焼き付け工程において、まず水性の樹
脂を用いて第１保護層を設け、次いアルコール性樹脂を
用いて第２の保護層を設けることを特徴とする請求項１
に記載の絵柄入プラスチック成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3201939A JPH0542614A (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 絵柄入プラスチツク成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3201939A JPH0542614A (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 絵柄入プラスチツク成形品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0542614A true JPH0542614A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16449288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3201939A Pending JPH0542614A (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 絵柄入プラスチツク成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0542614A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06246881A (ja) * | 1993-02-26 | 1994-09-06 | Sony Corp | 印刷体 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP3201939A patent/JPH0542614A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06246881A (ja) * | 1993-02-26 | 1994-09-06 | Sony Corp | 印刷体 |
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