JPS62264945A - 装飾性シ−ト - Google Patents

装飾性シ−ト

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JPS62264945A
JPS62264945A JP10754686A JP10754686A JPS62264945A JP S62264945 A JPS62264945 A JP S62264945A JP 10754686 A JP10754686 A JP 10754686A JP 10754686 A JP10754686 A JP 10754686A JP S62264945 A JPS62264945 A JP S62264945A
Authority
JP
Japan
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synthetic resin
liquid crystal
layer
decorative sheet
moisture permeability
Prior art date
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Pending
Application number
JP10754686A
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English (en)
Inventor
潔 竹田
田辺 勝二
和男 鈴木
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Lonseal Corp
Original Assignee
Lonseal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は装飾性シートに関し、更に詳しくは、耐久性が
良好であり、長期間安定的に使用できる感温変色性印刷
模様を有する合成樹脂積層体からなる装飾性シートに関
する。
(従来の技術) 従来、感温可変色性インキとして、コレステリック液晶
をマイクロカプセル化し、これを水溶性バインダー液中
に分散させた、いわゆる、液晶インキは公知である。該
液晶インキから形成した印刷模様は環境温度の変化に従
って種々の色相に変化するものであり、そのため液晶イ
ンキの種々の利用方法が提案されている。
例えば、ペンダント、ネクタイピン、カフスボタン等の
場合には、これらの金属素材上に液晶インキを印刷して
印刷模様を形成し、その表面に透明合成樹脂層を注型す
る方法が採用されている。
また、クレジットカード等の場合には、比較的厚い透明
合成樹脂シートの一方の面に液晶インキからなる印刷模
様を形成し、黒色乃至暗色インキにより液晶インキ印刷
模様を被覆し、その上にカード基材をプレス方法等によ
り圧着する方法が採用されている。
(発明が解決しようとしている問題点)上記の如き液晶
インキからなる印刷模様が、主として」二記の如き小型
の商品にのみ利用および応用されているのは、液晶イン
キによる印刷模様が経時的に湿度の影響を受は易いため
であり、そのためにサイズが大であり、高価な物品への
利用には、耐久性という面で不安があり、現在まで大型
商品の装飾には殆ど利用されていない。また、湿度の影
響を少なくするためには、液晶インキによる印刷模様の
周囲を透湿度の小さい硬質の合成樹脂で十分に保護する
ことが要求され、このような硬質合成樹脂の成形は主と
してプレス成形が採用される結果、長尺シートや広幅シ
ート等の如き大型商品には製造方法的な面からも利用し
難いという理由もある。
従って、液晶インキによる印刷模様を長尺シートや広幅
シート等にも応用でき、且つ周囲の湿度の影響を無くし
て長期間安定的に使用できる技術の開発が要求されてい
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は上述の如き従来技術の問題点を解決すべく鋭
意研究の結果、液晶インキ印刷模様を合成樹脂によりサ
ンドイッチして長尺シートや広幅シートの装飾に利用す
る際には、これら積層物の各層の内、特に透明合成樹脂
層の透湿度が、得られる装飾性シートの耐久性にとって
最も重要な要因であり、液晶インキによる印刷模様は、
これを保護する透明合成樹脂層の透湿度がある値以下に
なるとその耐久性が著しく向上することを知見して本発
明を完成したものである。
すなわち、本発明は、透明合成樹脂層の一方の面に液晶
インキからなる印刷模様を設け、該印刷模様を合成樹脂
裏打層で被覆してなり、上記透明合成樹脂層の60℃に
おける透湿度が100 g/ゴ・24hrs、以下であ
ることを特徴とする装飾性シートである。
次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明の基礎とな
る最も重要な知見は、液晶インキによる印刷模様が、そ
の保護層となる透明合成樹脂層の透湿度と重要な関係に
あることを見出した点である。
また、別の重要な知見は、従来公知の透湿度の測定方法
、例えば、JIS Z−0208r防湿包装材料の透湿
度試験方法」には、透湿度の測定条件として、(1)温
度25±0.5℃、相対湿度90±2%および(2)温
度40±0.5℃、相対湿度90±2%が規定されてい
るが、これらの条件によって、本発明における装飾性シ
ートを構成する透明合成樹脂層の透湿度を測定した場合
には、これらの透湿度と液晶インキによる印刷模様の耐
久性との相関関係は把握できず、例えば、より厳しい条
件である(2)によって測定した場合に、10乃至10
0 g/rn′・24hrs、という優れた耐透湿性を
示すものであっても、本発明の目的には必ずしも適合す
るものではなかった。
本発明者の詳細な研究によれば、透湿度の測定条件を温
度60±0.5°Cおよび相対湿度90±2%と設定す
る時に、この条件で測定した透明合成樹脂層の透湿度が
液晶インキによる印刷模様の耐久性と良好な相関関係を
示し、この条件で測定した透湿度が100 g/rrf
 ・24hrs、以下の透明合成樹脂層を液晶インキに
よる印刷模様の透明保護層として使用すると、液晶イン
キによる印刷模様の耐久性は著しく改善され、100g
/m2・24hrs、を越える透湿度の場合には液晶イ
ンキによる印刷模様の耐久性は殆ど改善されないことを
知見したものである。従って本発明において規定する透
湿度とは温度60±0.5°Cおよび相対湿度90±2
%の条件でJIS 2020Bに準じて測定した値を言
うものである。
木発明者の詳細な研究によれば、JIS 20208に
規定の条件で測定した透湿度が、液晶インキ印刷模様の
耐久性と相関せず、一方温度60±0.5°Cおよび相
対湿度90±2%の条件で測定した透湿度が液晶インキ
印刷模様の耐久性の良好な指標となるのは、本発明によ
る装飾性シートを室内の壁材、床材、暖房器具の表面材
、コタツの天板、机の天板等に使用する場合には、これ
らの用途における装飾性シートが、時折40°C以上の
温度、例えば、40℃以上で60°Cに近い温度にさら
されることがあり、この時に液晶インキ印刷模様の耐久
性が著しく影響されることを知見したものである。従っ
て本発明の装飾性シートの保護層である透明合成樹脂層
の透湿度を温度60±0.5°C1相対湿度90±2%
での条件において、100 g /rrr’ e24h
rs、以下にすることにより、液晶インキの印刷模様の
耐久性が著しく改善された。
以上の如き特定の条件(温度60:to、5°C1相対
湿度90±2%)下における透明合成樹脂層の透湿度と
液晶インキによる印刷模様との耐久性の相関関係は後述
の実施例1において更に詳しく説明する。
次に、以上の如き知見に基づく本発明の装飾性シートを
添付図面を参照して更に具体的に説明する。
第1図は本発明の基本的な装飾性シートの断面を図解的
に示す図であり、第2乃至5図は本発明の装飾性シート
の別の好ましい例の断面を図解的に示す図である。
本発明の装飾性シートの基本的態様を示す第1図を参照
すると、本発明の装飾性シートAは、その表面層となる
透明合成樹脂層lおよびこの透明合成樹脂層lの一方の
面に形成された液晶インキからなる印刷模様2、印刷模
様2を被覆している合成樹脂裏打層4からなるものであ
る。また、第1図においては液晶インキによる印刷模様
2の外に一般の印刷インキによる印刷模様2′も存在し
得るのは当然であり、また合成樹脂裏打層4には紙、布
、木材、金属等の基体5を設けてもよいのは当然である
更に、印刷模様2と透明合成樹脂層1との接着性および
印刷模様2と合成樹脂裏打層4との接着性を高めるため
に、必要に応じてそれらの層間にプライマ一層6や接着
層3を設けてもよいものである。
また、透明合成樹脂層lから印刷模様2を観察するに当
り、これらの印刷模様2の観察を容易にするためには、
これら印刷模様2のバックグラウンドが黒色乃至暗色で
あるのが好ましく、そのためには接着層3または合成樹
脂裏打層4あるいは両者が黒色乃至暗色であることが好
ましく、特に、いずれか一方あるいは両方が黒色乃至暗
色に着色されている時に、印刷模様2の温度変化による
色相の変化が明瞭に観察される。
第2図に例示の態様は、液晶インキから形成された印刷
模様2の背面のみに黒色乃至暗色の印刷7を施したもの
であり、この場合には接着層3、合成樹脂裏打層4ある
いは基体5は必ずしも黒色乃至暗色である必要はない。
勿論、これらが不透明であったり、黒色乃至暗色であっ
たり、あるいは別の色相を有していてもよいのは当然で
ある。
第3図に例示の態様は、第1図の例と第2図の例を組み
合せた態様とも云えるものであり、第2図の例における
如く液晶インキによる印刷模様2の背面にのみ黒色乃至
暗色のバックグラウンド7を形成し、接着層3でそれら
の全面を被覆し、更に合成樹脂裏打層4および基体5を
積層したものである。
以上の例が本発明の装飾性シートの基本的な態様である
が、これらの態様のうちいずれの態様のものを採用する
かは、使用する透明合成樹脂層、合成樹脂裏打層、これ
らと液晶インキ印刷模様との接着性、親和性、層の積層
方法、液晶インキの構成、通常インキによる印刷模様の
適性、更には、これら印刷模様の装飾性シート全体に占
める割合等を考慮して決定するべきである。
次に本発明の装飾性シー)Aを構成する材料および装飾
性シートの製造方法を説明することにより、本発明を更
に詳しく説明する。
本発明の装飾性シートAを第一に特徴づける透明合成樹
脂層1は、前述の如き特定の条件、すなわち、温度60
’C±0.5℃および相対湿度90±2%の条件で測定
した時に100g/m2−24hrs、以下の透湿度を
有する透明合成樹脂から形成する。
このような特性の透明合成樹脂層の形成に有用な材料と
しては、上記の特性を有するものである限り、公知の材
料はいずれも使用できるものであるが、特に好適な材料
は、可塑剤(その他、各種耐衝撃性改良剤等の添加剤)
の含有量が30p)IR以下の半硬質または硬質の塩化
ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートの如きポリ
エステル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルボリ
サルフォン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂
等である。
本発明においてはこのような合成樹脂は、シートまたは
フィルムとして利用するのが好ましく、以上の如き合成
樹脂であってもシートとしての厚みがあまりに薄すぎる
時は、その透湿度が100g/m2・24hrs、を越
える場合があり、また、液晶インキ印刷模様はその感熱
発色性の濃度等の点からある程度の厚みに形成する必要
があり、それらのバランスに欠けることがあり、更に、
あまりに薄すぎる時は、物理的強度が低く、液晶インキ
による印刷時にシワがよったり、裂けたり、あるいは装
飾性シート製造時の作業性が劣る等の問題が生じるため
、一般的には約25gm以上の厚さのシートまたはフィ
ルムを用いるのが好ましい。
また、これらの透明合成樹脂層が厚すぎるときは、装飾
性シート全体が厚くなりすぎたり、全体の柔軟性が欠け
たり、更に液晶インキ印刷模様の感温性が低下する等の
問題が生じるので、一般的には500ルm以下、好まし
くは300ILm以下である。
本発明で透明合成樹脂層として使用する合成樹脂はシー
トまたはフィルムとしては、全体として100 g /
rr? * 24hrs、以下の透湿度を有するもので
あればよいものであり、前記の例示に限定されない。例
えば、透湿度が低いフィルムと透湿度が100 g/r
n′・24hrs、を越える合成樹脂シートまたはフィ
ルムを積層して全体の透湿度が、100 g /rr?
・24hrs、以下になるような複合合成樹脂シートや
フィルムも当然使用し得るものである。
また、本発明の装飾性シートの印刷模様は、環境温度変
化によって色相が変化するものであるため、例えば、室
内の装飾、コタツ等の暖房家具の天板等に使用されるた
め、局部的にはかなりの高温、例えば、40乃至50°
Cの温度、あるいはそれ以上の温度にさらされる場合も
あり得るので、上記の透明合成樹脂層は60℃以上のガ
ラス転移温度を有する合成樹脂から形成するのが好まし
く、例えば、前記例示の各合成樹脂はいずれも60°C
以上のガラス転移点を有するものであり、これらの点か
らも好ましいものである。60℃以上のガラス転移温度
を有する透明合成樹脂層を採用することによって、殆ど
の場合に長時間熱的に問題の無い装飾性シートが提供で
きる。しかしながら、例えば、可塑剤を30PHR以上
含む軟質塩化ビニル樹脂はガラス転移温度が43℃程度
と低く、上記の如き場合には好ましくないが、良好な耐
熱性は要求されない用途では問題が無く、従って、透明
合成樹脂層のガラス転移温度は本発明の装飾性シートの
用途によって決定するべきである。
本発明の好ましい製造方法では、上記の如き透明合成樹
脂層の一方の面に、液晶インキにより印刷模様2を形成
する。
これらの液晶インキは、前記の如き液晶物質をゼラチン
、アラビアゴム等の水溶性樹脂や塩化ビニリデンボリマ
ー等を壁材としてマイクロカプセル化したものを、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、デンプン等の
水溶性樹脂の水溶液中に高濃度に分散させた水性インキ
の形状である。そして、これらの液晶インキに使用する
液晶材料の種類によって、種々の液晶インキが入手でき
るが、一般的には温度上昇に従って赤(低温側)−黄一
緑一青一紫(高温側)の順で色彩変化を示すものが多い
。これらの色彩変化はそれぞれ使用した液晶材料によっ
てその色彩変化温度が異なるので、液晶材料を選択する
ことによって特定の温度で異なる色相を示す複数の液晶
インキを用いることができる。
このような液晶インキによる印刷は、従来公知のいずれ
の印刷方法によっても可能であり、また一種の液晶イン
キによるベタ印刷あるいはパターン印刷でもよいが、最
も好ましい態様は、複数の液晶インキ(例えば、常温付
近で緑色、赤色、青色を示す三種の液晶インキの組み合
せ等)を用いて多色パターン印刷を行う方法である。ま
たこれらの液晶インキによる印刷模様を鮮明且つ濃色に
発色させるためには、液晶インキを比較的厚く印刷する
ことが望ましく、そのためにはシルクスクリーン印刷、
ステンシル印刷等の方式による捺染が好適である。最も
好ましい方式は100乃至120メツシュ程度のスクリ
ーンを用いるシルクスクリーン印刷方法である。その印
刷模様の厚さはいずれの厚さでもよいが、乾燥時で20
乃至200ILmより、好ましくは50乃至1100J
L程度の厚さで最適の発色あるいは変色効果を達成する
ことができる。印刷後の乾燥は常法に従うが、印刷模様
が比較的厚い場合には、急速に乾燥を行うと印刷模様の
表面がいち早く乾燥して内部の水の揮散等を妨げるので
、60乃至70℃程度の比較的低温で、5乃至15分間
程度の比較的長い時間をかけてゆっくりと乾燥するもの
が好ましい。
以上の如くして透明合成樹脂層の一方の面に液晶インキ
による印刷模様が形成されるが、これらの液晶インキは
水性であるので透明合成樹脂層に対する接着性が十分で
ない場合には、透明合成樹脂層の印刷面に予め接着性を
改良するためのプライマ一層を形成しておいてもよい。
このようなプライマ一層は、本発明において必須ではな
いが、液晶インキ印刷模様は水溶性樹脂をベースとする
水性の液晶インキから形成されているため、一般に疎水
性の高い透明合成樹脂層との接着性が不足する場合があ
り、このような場合には、例えば、ポリ塩化ビニリデン
、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチ
レン共重合体、ポリビニルホルマール、直鎖状飽和ポリ
エステル樹脂、ポリイソシアネート等の溶液やエマルジ
ョンを透明合成樹脂層の種類に従い選択して使用する。
勿論、上記以外のブライマー材料も使用できるものであ
り、更に接着性に問題の無い場合にはプライマ一層は不
要である。
また、液晶インキによる印刷模様は単独でもよいし、更
に別の一般の印刷インキにより任意の印刷模様を付与し
てもよい。
更にすでに説明した通り、これら液晶インキによる印刷
模様の表面(印刷模様の観察時は裏面となる)に、更に
一般の印刷インキ、好ましくは黒色乃至暗色スクリーン
インキにより、液晶インキによる印刷模様に同調させて
黒色乃至暗色インキ層を形成することにより、完成後透
明合成樹脂層側からみた場合に液晶インキによる印刷模
様のバックグラウンドが黒色乃至暗色となり、液晶イン
キによる印刷模様の温度変化による色相変化を一層際立
たせることができるので好ましい。
すなわち、液晶インキ印刷模様の温度変化による発色あ
るいは変色は、液晶の結晶軸が温度変化によって変化し
、その変化によって白色光または自然光が選択的に反射
されることによるものであるため、非常に微。妙な変化
であり、この変化の肉眼的感覚は、そのバックグラウン
ドによって大きく影響される。例えば、バックグラウン
ドが白色または淡色である場合には、液晶の結晶軸から
の反射光よりも、バックグラウンドによる反射光の方が
大となり、その結果、液晶による反射光(発色または変
色)が減殺され、発色効果等が著しく低下する。従って
、液晶インキ印刷模様のバックグラウンドを黒色または
暗色とすることにより、外部から入射される光は大部分
がバックグラウンドに吸収され、液晶軸から反射される
光のみが強調され、結果として優れた感温発色効果が発
現されることになる。
次に上記の印刷模様に合成樹脂裏打層4を積層するが、
このような合成樹脂裏打層はいずれの合成樹脂からも形
成し得るが、特に好ましいものは、前述の透明合成樹脂
層形成用として挙げた各種の合成樹脂からなるシートま
たはフィルムである。前述の透明合成樹脂層用合成樹脂
は温度60±0.5℃および相対湿度90±2%におい
て100g/m2参24hrs、以下の透湿度を有し、
且つ好ましくは60℃以上のガラス転移点を有すること
から、合成樹脂裏打層からの湿気の侵入も十分に防止で
き、液晶インキの印刷模様の耐久性向上に寄与すること
ができ、且つ温度変化の激しい用途においても十分な耐
熱性を示すことができる。
また、このような合成樹脂裏打層は装飾性シート全体の
強度、作業性、クッション性等の見知からは約0.01
乃至5mmの厚さのシートまたはフィルムが好ましい。
また、裏打層としてガラス転移温度の高い材料を使用す
ると、得られる装飾シート全体が固くなり、用途によっ
ては好ましくない場合があり得る。このような場合には
、ガラス転移温度の低い樹脂を使用してその厚みを厚く
したり、あるいは透湿度の低いフィルムをラミネートし
て併用したり、更には透湿度の低い被膜を形成し得る塗
料を塗布したりして全体を柔らかく且つ低い透湿度の裏
打層とするのが好ましい。
以上の如き合成樹脂裏打層を透明合成樹脂層の印刷模様
面に積層する方法は、プレス方法、カレンダープレス方
法等いずれの方法も使用できるものであるが、これらの
積層にあたっては、液晶インキによる印刷模様面(およ
び透明合成樹脂層面)に予め接着層3を形成しておくの
が好ましい。
このような接着層はいずれの公知の接着剤からも形成し
得るものであるが、本発明において特に好適な接着剤は
、液晶インキによる印刷模様が親木性バインダーからな
り、且つ合成樹脂裏打層が一般に疎水性である点からし
て、親水性且つ疎水性合成樹脂に対し共に親和性を有す
る接着剤であるのが好ましい。
更に、印刷模様を形成し、更にその上に接着層を設けた
透明合成樹脂層は、作業性の面から一旦ロール状に巻取
ることが好ましいので、乾燥後常温では非粘着性である
が、合成樹脂裏打層の積層時の温度、例えば、100乃
至150℃の温度では粘着性を示す感熱型の接着剤が最
も好ましいものである。
このような目的には従来公知の感熱型接着剤はいずれの
本発明において使用できるが、特に好ましい例として、
酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂、酢酸ビニル−塩化ビ
ニル共重合樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂等の
水性エマルジョンが挙げられる。
また、上記の如き接着剤の有機−溶剤溶液も使用するこ
とができる。特に好ましい有機溶剤溶液タイプの接着剤
は、市場から容易に入手できる直鎖状飽和ポリエステル
樹脂の溶液であり、この溶液を印刷模様面に塗布し、乾
燥すると常温ではさらさらとして非粘着性の塗膜が形成
でき、従って塗膜形成後はシート状物をロール状に巻取
ることができ、次いで合成樹脂裏打層と積層する場合に
は積層時の温度、例えば、120℃程度で強力な接着力
を発揮するので好ましい。このような接着層は、例えば
、約0.1乃至10ルm程度の厚みでも十分な接着力を
与えることができる。尚、このような接着層の形成にあ
たっては、このような接着層を濃色、例えば、黒色乃至
暗色に着色しておくことにより、本発明の装飾性シート
を透明合成樹脂層側からみた時に液晶インキによる印刷
模様のバックグラウンドを黒くし、液晶インキによる印
刷模様の温度変化による色相の変化を明瞭に際立たせる
ことができる。このような接着層が透明である場合には
、前述した通り、液晶インキによる印刷模様部分のみに
同調させて黒色乃至暗色インキを印刷したり、あるいは
合成樹脂裏打層を黒色乃至暗色にしたりするのが好まし
い。
以上の如き接着層は液晶インキによる印刷模様面に設け
てもよいし、また合成樹脂裏打層の接着面に設けても同
効であるが、液晶インキによる印刷模様面に設けるとき
は、ある種の有機溶剤、例えば、ケトン系やエステル系
の有機溶剤は、液晶インキのマイクロカプセル中の液晶
を損なう恐れがあるので、接着層を液晶インキによる印
刷模様の面に形成する場合において、接着剤の有機溶剤
溶液を使用する場合には、マイクロカプセル中の液晶を
損なうことのない有機溶剤、例えば、芳香族系の有機溶
剤を使用するのが好ましい、接着層を合成樹脂裏打層側
に設けるときはこのような配慮は不要である。
合成樹脂裏打層の積層方法は、種々の方法で行うことが
できる0合成樹脂裏打層の積層に当り、接着層を予め形
成しない場合には、液晶インキによる印刷模様を有する
透明合成樹脂層と合成樹脂裏打層とを印刷模様が中間に
来るように重ねて高温でプレス加工することによって積
層が可能であるが、この方法は連続作業ができず、長尺
物の製造には不向きである。一方、液晶インキによる印
刷模様面あるいは合成樹脂裏打層の面または両方に予め
接着層を形成する場合には、カレンダーロール等により
両者を加熱加圧しながら連続的に積層することが可能で
あり、このような方法により、従来は全く不可能であっ
た広幅または長尺の装飾性シートの製造が可能となった
以上の如くして本発明の装飾性シートAが得られるが、
このようにして得られた本発明の装飾性シートの透明合
成樹脂層には、常法に従って各種の紋押模様をエンボス
加工することもできる。このようなエンボス加工は、エ
ンボス時の圧力によって、透明合成樹脂層、液晶インキ
印刷模様と合成樹脂裏打層との接着を更に強化すること
にもなるので好ましいものである。
更に本発明の装飾性シートは、例えば、エレベータ内の
壁面、ホテルの廊下やロビー、室内の床表面材等として
も利用されるが、これらの場合には装飾性シート全体と
しである程度のクッション性や相当の強度が要求される
。このような場合には合成樹脂裏打層に柔軟な材料を使
用したり(これら柔軟な材料はしばしば100 g/d
・24hrs、を越える透湿度を有するが、このような
材料であっても、その厚みを大としたり、あるいはその
表面に透湿度がloog/m2・24hrs、以下の柔
軟なフィルムを積層しておくことにより、透湿度の問題
は回避できる)あるいは図示の如く、合成樹脂裏打層の
表面にクッション性が良好で、また装飾性シート全体の
補強材ともなる紙、織布、不織布等の厚手の基体5を貼
着するのも好ましい態様である。
また、例えば、コタツや机の天板として本発明の装飾性
シートを用いる場合には、良好な筆記性を得るためにあ
る程度の柔らかさが要求されるので、このような場合に
も透明合成樹脂層1合成樹脂裏打層や基体の構成を変化
させることによってそれらの要求に十分に応えることが
できる。
次に実施例を挙げて本発明を來に具体的に説明する。尚
、文中部または%とあるのは特に断りの無い限り重量基
準である。
実施例1 下記第1表の透明合成樹脂層(表面シート)に対し、液
晶インキ(タナベ技研製)により、乾燥時膜厚50ルm
の印刷模様を施し、乾燥後、酢酸ビニル−アクリル共重
合体のエマルジョン系接着剤(中央理化製、BCX−5
228)を固型分−t’40g/mlの割合で塗布およ
び乾燥後、下記第1表の合成樹脂裏打層(裏面シート)
をプレス法により約150℃でプレスして種々の装飾性
シートを調製し、これらの装飾性シートに使用した透明
合成樹脂層の透湿度と液晶インキ印刷模様の耐久性の関
係を検討した。
陥、1 透明合成樹脂層: PVC,0、3mm (厚さ)DO
P量(phr ) 0 合成樹脂裏打層:PVC(厚さ)0.3mmDOP量(
phr ) 0 透   湿  度: 24 、73 g/nf・24h
rs。
耐 久 時間: 10hrs、以上 陽、2 透明合成樹脂層: pvc、0.3mm(厚さ)DOP
量(phr)10 合成樹脂裏打層: PVC(厚さ)0.3mmDOP量
(phr)10 透   湿   度:  14 、 13 g/rr?
 ・24hrs。
耐 久 時間: 10hrs、以上 崩、3 透明合成樹脂層: PVC,0,3m■(厚さ)DOP
量(phr)20 合成樹脂裏打層: PVC(厚さ)0.3m+5DOP
量(phr)20 透   湿  度:28.27g/m″” 24hrs
耐久時間:8hrs。
陽、4 透明合成樹脂層: PVClo;3IIIl(厚さ)D
OP量(phr)30 合成樹脂裏打層:PVC(厚さ)0.3m+gDOP量
(phr)30 透   湿  度: 94 、82 g/m′lI24
hrs。
耐久時間:5hrs。
崩、5 透明合成樹脂層: PVC,0,3mm(厚さ)DOP
量(phr)40 合成樹脂裏打層: PVC(厚さ)0.3+amDOP
量(phr)40 透   湿  度: 130 、21 g/rn′・2
4hrs。
耐久時間:2hrs。
陽、6 透明合成樹脂層: pvc、0.3m+w(厚さ)DO
P量(phr)50 合成樹脂裏打層: PVC(厚さ)0.3m+wDOP
量(phr)50 透   湿  度: 151 、94 g/rrr @
24hrs。
耐久時間:1〜2hrs。
陥、7 透明合成樹脂層: PVClo、3mm(厚さ)DOP
量(phr)70 合成樹脂裏打層:PVC(厚さ)0.3wmDOP量(
phr)70 透   湿  度: 204 、95 g/m′・24
hrg。
耐 久 時間:1hr、以下 陽、8 透明合成樹脂層: PET (厚さ)0.15mm、合
成樹脂裏打層: pvc (厚さ)0.3mmDOP量
(phr)10 透   湿  度: 12 、40 g/m2 ・24
hrs。
耐 久 時間: 10hrs、以上 陥、9 透明合成樹脂層:PE5(厚さ)0.05層層、合成樹
脂裏打層:PVC(厚さ)0.3mmDOP量(phr
)30 透   湿  度: 42 、05 goITf・24
hrs。
耐久時間ニアbrs。
崩、10 透明合成樹脂層:PC(厚さ)、0.10m組合成樹脂
裏打層:PVC(厚さ)0.3m+wDOP量(phr
)30 透   湿  度: 35 、71 g/m2 ・24
hrs。
耐久時間:9hrs。
陥、11 透明台tmi層: IP−PVC(1)C厚さ)0.3
0m腸、 DOP量(phr)50 合成樹脂裏打層: IP−PVC(1)(厚さ)0.3
0■重 DOP量(phr)50 透   湿  度:247.95g/ゴ・24hrs。
耐 久時間:Lht、以下 陥、 12 1[合成樹脂層: IP−PVC(2)(厚さ)0.3
0■組 DOP量(phr)40 合成st脂裏打層: IP−PVC(2)(厚さ)0.
30m腸 DOP量(phr)40 透   湿  度: 265 、28 g/rrf ・
24hrs。
耐 久 時間:1hr、以下 陥、 13 透明合成樹脂層:PET(厚さ)0.15mm、合成樹
脂裏打層:表面処理(1)IP−PVC(1)(厚さ)
0.30mm 透   湿  度: 27 、21 g/rrf ・2
4hrs。
耐 久 時間: 10hrs、以上 陽 、 14 透明合成樹脂層: PET (厚さ)0.10mm、合
成樹脂裏打層二表面処理(2)IP−PVC(1)(厚
さ)0.30+*m 透   湿   度: 67 、 13 g/m2 ・
24hrs。
耐 久 時間: 10hrs、以上 上記第1表における透湿度はJISZ−0208「防湿
包装材料の透湿度試験方法」に準じて行ったが、測定条
件は温度60℃±0.5℃および相対湿度90±2%と
した。
上記表中における略号は下記の通りである。
PVC:塩化ビニル樹脂(平均重合度800)PET:
、t’リエチレンテレフタレートフィルム(Tg=70
℃) PES:ポリエーテルサルフォンフイルム(Tg=22
3°C) PC:ポリカーボネートフィルム (Tg=145℃) IP−PVC(1):塩化ビニル−酢酸ビニル系内部可
塑可樹脂(MFloo(DOP50phrに相当)、三
井東圧化学製、ビニクロン〕 IP−PVC(2):塩化ビニル−ウレタン系内部可塑
化樹脂〔アロンHP−4000(l]OP4゜phr相
当品)、東亜合成製〕 表面処理(1):ポリ塩化ビニリデンラテックス(呉羽
化学製、フレハロンD−08213)を固形分20川m
厚に塗布。
表面処理(2):ダイセル化学製、ポリ塩化ビニリデン
コートポリプロピレンフィルム (セネシKOPフィルム) 尚、上記第1表における耐久時間r l 0hrs、以
上」とは、「耐久性測定を打切った10時間後でも、な
お優れた感温発色性を有している」ことを示し、耐久時
間r 8 hrs、Jとは、「耐久性測定開始後7時間
後では、優れた感温発色性を有しているが、8時間後の
測定では、それが失われていた」ことを示し、耐久時間
r 1 hrs、以下」とは、「耐久性測定開始後1時
間後で既に感温発色性が失われていた」ことを示してい
る。
また、上記の条件下の耐久時間1時間は、通常の装飾性
シートの使用条件では、耐久性1年間に相当する。従っ
て、本発明の範囲に入るMOol乃至4.8乃至lOお
よび13乃至14の場合は、それぞれ耐久時間が5時間
以上であるので、これらの装飾性シートは状態では5年
以上の耐久性があるものであり、殆どの用途において十
分な耐久性を有するものである。
以上第1表の結果から明らかなように、透明合成樹脂層
の透湿度が100 g /rrI′・24hrs、以下
である本発明の装飾性シートは、いずれも優れた耐久性
を有するものであり、透湿度が100g/ゴ・24hr
s、を越えると耐久性が急激に低下し、実用的でなくな
ることが明らかである。例えば、No、 9および10
の装飾性シートは、ガラス転移温度(Tg)が53℃の
半硬質塩化ビニル樹脂を合成樹脂裏打層に用いた例であ
るが、これらは適度の硬度を有するものでコタツや机の
天板用装飾性シートとして極めて適している。また、N
o、11および12は、透湿度が高いため液晶印刷の耐
久性が劣るものであるが、この装飾性シートの合成樹脂
裏打層に代えて、耐透湿性に優れた他のフィルムを積層
したことにより(No、13.14)、合成樹脂裏打層
の透湿度が著しく改善され、合成樹脂裏打層として、軟
質のものでも、表面処理することによって、本発明の装
飾性シートの合成樹脂裏打層として利用でき、優れた装
飾性シートを与えることを示している。尚第1表の結果
は第6図にグラフ化して示した。
実施例2 (1)装飾性シートの製造(第3図) 透明合成樹脂層lとして、下記の主要特性を有する厚さ
1100JLのポリエチレンテレフタレートフィルム(
PETフィルム)を用いた。
透   湿  度   21 、0 g /m2 ・2
4hrs。
(60℃、90%RH) ガラス転移温度  69℃ 乾熱収縮率(190℃、10分) 縦2.8% 横1.0% 熱水収縮率(95℃、30分) 縦0.12% 横o、oi% 引張強さ 縦28 kg/mm’ 横27 kg/mm″ 伸       び  縦 100% 横    90% 上記PETフィルムの片面にプライマーとして、直鎖状
飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製、バイロン200)の
トルエン・酢酸エチル(85:15)(7)20%溶液
を50g/m2(溶液重量)を塗布し、80℃で5分間
乾燥後、′下記の液晶インキを用いてシルクスクリーン
法により約3crn’の石目状の液晶インキ印刷模様2
を施した。その印刷比率は全石目模様に対し20%で、
他の石目模様2′は夫々赤色および黄色の通常の印刷イ
ンキによる捺染二色印刷とした。
液晶インキ(タナベ技研製) U    魚五込1 29℃赤 31’O緑 33℃紫 塗布量     50pm(乾燥時) 液晶印刷を施した後、60℃の低温乾燥炉で10分間1
次乾燥し、次いで更に120℃の高温乾燥炉で3分間2
次乾燥を行う。この2段階乾燥は液晶印刷模様の付着性
および耐久性を高める上で重要な手段である。
乾燥後、液晶印刷の石目模様部2の上面にのみ、上記プ
ライマーに黒色顔料を添加してなる黒色インキによる黒
色膜7をシルクスクリーン法で塗布し、乾燥する。乾燥
時間は80℃で5分間であった。乾燥後、石目模様印刷
面の全面に亘り酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂エマル
ジョン系接着剤(中央理化製: BOX−5228)を
20JLm(溶液量)で塗布し、80℃で10分間乾燥
して接着層を形成する。
次いで裏打層4として、厚さ0.3mlのDOP可塑剤
30PHRを含む灰白色の半硬質塩化ビニル樹脂シート
を重ね、更に予め糊引処理を施した厚さ0.20mmの
裏打紙5を重ねプレスにより積層した。プレス条件は下
記の通りである。
予熱時間  150℃、15分間 予熱圧力  5kg/cm” 加圧時間  150℃、10分間 加圧圧力  50kg/crn’ 冷却時間  15分間 冷却圧力  50kg/crn’ この様にして第3図示の如き本発明の装飾性シートAを
得た。このシートは29℃以下では赤色、黄色および黒
色の石目模様のシートであるが、次第に昇温するに従っ
て黒色石目模様部が、赤色から緑色、そしれ緑色から紫
色に感温発色する非常に美麗で独特の装飾効果を有する
装飾シートであった。
(2)天板の製造(第4図) 上記(1)で製造した装飾性シー)Aを接着剤Cを用い
て緑色フェルト層すを有する天板用基板B上に積層し、
第4図示の如き天板状の本発明の装飾シートを得た。こ
の天板はコタツ用の天板として使用した場合、急須やや
かん等を直置きしても圧痕が全くつかず、お茶等をこぼ
しても白化変化が全くない極めて優れた特性を有すると
共に、装飾性シー)Aの感温発色効果がコタツの昇温と
共に発揮され、非常に装飾効果の優れた家具用天板であ
った。また天板の表面はショアーD硬度が60で樫の木
に近い硬さも持っており、優れた筆記特性を発揮するも
のであった(樫の木の硬さシ言アーD硬度が最も優れた
筆記特性とされている)。
実施例3 (1)装飾性シートの製造(第1図) 表面の透明合成樹脂層1として、下記の配合の0.3m
m厚のシートを用いた。
酊令ユ 塩化ビニル樹脂(平均重合度700)  85部衝撃性
改質剤月         15部エポキシ化大豆油 
         5部錫系安定剤(液状)     
  2.5部滑剤             2.0部
料 無白化グレー)MBS樹脂、 三菱レイヨン酸 メタブレンC−110[主要物性] 比重   1.35 引張強さ     460kg/crn’伸び   9
0% 硬度(ショアーD)78 透湿度      21 、3 g /m’ ・24h
rs。
(60℃、90%RH) ガラス転移温度  61℃(18,6kg/上記の透明
塩化ビニル樹脂シートの上面に実施例1と同様の手段で
液晶インキおよび通常の印刷インキを用いて石目模様を
印刷する。次いで実施例1で用いた黒色膜7と同じ黒色
溶液を用いて、印刷面全面に塗布し乾燥して接着層とす
る。この印刷シートは常温ではサラサラした非粘着状態
のシートであり、巻取ってもブロッキングを生じなかっ
た。
ロール状に巻取った印刷シートをカレンダーラインの積
層装置にセットし、接着層面に下記配合による170℃
に加熱されている0、3mmの黒色塩化ビニル樹脂シー
トを熱積層した。
配合ヱ 塩化ビニル樹脂(平均重合度1000) 100部DO
P           2.5部エポキシ化大豆油 
       3.0部Ba−Zn系安定剤(液状) 
  1.5部Ba−Zn系安定剤(粉状)   0.5
部カーボンブラック・マスターバッチ [主要物性] 比重   1.30 引張強さ     280kg/crn’伸び   2
25% 硬度(ショアーD)45 透湿度      53 、4 g /m′・24hr
s。
ガラス転移温度  56℃ この様にして得られた積層シートを接着剤を用いて厚さ
0.85mmのバルブ繊維シートに積層し、総厚1.5
+amの装飾性シー)Aを得た。この装飾性シートは実
施例1のものと同様に極めて優れた装飾効果を持ってい
た。
(2)床式暖房装置の表面材としての応用(第5図) 床敷体G上に熱反射層Hを有する断熱層F上に温水循環
パイプPを敷設し、その上面を床下地板Eで被覆してな
る床式暖房装置上に、厚さ1.5IIIlの軟質塩化ビ
ニル樹脂製法シー)D(例えばロンシール工業製「ロン
リウム」)を接着剤Cで接着し、その1部を30cmX
30cmの大きさに切り取る。この床シートDを切りと
った空所に、上記(1)で得た装飾性シー)Aを嵌め込
み、その周囲を溶接棒D′を用いて溶接仕上げをした。
この装飾性シー)Aを表面材とする部分は暖房装置の作
用に応じて赤色から緑色、そして緑色から紫色へと可逆
的に感温発色するので、−目で暖房の効き具合を見るこ
とができ、温度調節や省エネルギー上極めて有効であっ
た。
(本発明による効果) 本発明の装飾性シートの第1の特徴は、表面の透明合成
樹脂層として透湿度が100 g/m’・24hrs、
以下の合成樹脂シートを用いることにあり、これにより
極めて耐久性の優れた感温発色性装飾シートが得られる
点である。
本発明の好ましい装飾性シートの第2の特徴は、表面の
透明合成樹脂層としてガラス転移温度(Tg)が60℃
以上の合成樹脂シートを用いることにあり、これにより
高い温度および湿度下で長時間さらされても優れた耐久
性を有する感温発色性装飾シートが得られる点にある。
本発明の好ましい装飾性シートの第3の特徴は、その製
造時に加熱により活性化する感熱接着層を設けることに
あり、これによりこれまで不可能とされていた長尺で広
幅の連続的な装飾性シートが得られる点にある。
本発明の好ましい装飾性シートの第4の特徴は合成樹脂
裏打層を、表面の透明合成樹脂層と同様な透湿度を有す
る層を用いることにあり、これにより極めて優れた耐久
性が得られる。この場合ガラス転移温度は60℃以下の
ものも使用でき、これにより耐久性を全く損なうことな
しに目的に応じた感触、柔らかさ、クッション性を有す
る装飾性シートを得ることができる点にある。
本発明の好ましい装飾性シートの第5の特徴は、接着層
が親水性で且つ合成樹脂に対しても親和性を有する性質
を有する接着剤から形成したことで、これにより液晶印
刷面に対する保護と裏打層との積層を確実たらしめる点
にある。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本発明の装飾性シートの断面を図解的に説
明する図であり、第6図は、透明合成樹脂層の透湿度(
横軸)と液晶インキ印刷模様の耐久性(縦軸)の関係を
示す図である。 1;透明合成樹脂層 2;液晶インキ印刷模様 3;接着層 4;合成樹脂裏打層 5;基体 6;プライマ一層 7;黒色層 出願人 口ンシール工業株式会社(他1名)第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 10  203Q  50 100 200300 5
00(古b2・2416.)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明合成樹脂層の一方の面に液晶インキからなる
    印刷模様を設け、該印刷模様を合成樹脂裏打層で被覆し
    てなり、上記透明合成樹脂層の60℃における透湿度が
    100g/m^2・24hrs.以下であることを特徴
    とする装飾性シート。
  2. (2)透明合成樹脂層のガラス転移温度が、60℃以上
    である特許請求の範囲第(1)項に記載の装飾性シート
  3. (3)合成樹脂裏打層の60℃における透湿度が、10
    0g/m^2・24hrs.以下である特許請求の範囲
    第(1)項に記載の装飾性シート。
  4. (4)液晶インキ印刷模様と合成樹脂裏打層との間に接
    着層が設けられている特許請求の範囲第(1)項に記載
    の装飾性シート。
  5. (5)接着層が、液晶インキ印刷模様および合成樹脂裏
    打層の両方に対して親和性を有する特許請求の範囲第(
    4)項に記載の装飾性シート。
  6. (6)接着層が、感熱接着剤から形成されている特許請
    求の範囲第(4)項に記載の装飾性シート。
  7. (7)接着剤が、合成樹脂エマルジョン系接着剤から形
    成されている特許請求の範囲第(4)項に記載の装飾性
    シート。
  8. (8)接着剤が、直鎖状飽和ポリエステル樹脂から形成
    されている特許請求の範囲第(4)項に記載の装飾性シ
    ート。
  9. (9)液晶インキ印刷模様のバックグラウンドが、黒色
    乃至暗色である特許請求の範囲第(1)項に記載の装飾
    性シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0346646U (ja) * 1989-08-31 1991-04-30
JP2009248506A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Toppan Cosmo Inc 化粧シート及び化粧材
JP2016086891A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 東リ株式会社 浴室用内装シート及び浴室用床シート

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