JPH1197988A - クロック切換回路 - Google Patents

クロック切換回路

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JPH1197988A
JPH1197988A JP9252998A JP25299897A JPH1197988A JP H1197988 A JPH1197988 A JP H1197988A JP 9252998 A JP9252998 A JP 9252998A JP 25299897 A JP25299897 A JP 25299897A JP H1197988 A JPH1197988 A JP H1197988A
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clock
circuit
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JP9252998A
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Yasushi Tsuchida
靖 槌田
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロック切換用の制御信号がいかなる時点で
変化してもノイズを出力することなくクロックを切換え
ることができるクロック切換回路を提供する。 【解決手段】 本発明のクロック信号切換回路は、同期
化回路20,21及びリセット制御回路10,11を含
んで構成され、位相差のある同一レベルの周波数(片方
を1とした場合に、他方が1/4から4倍の周波数とな
る範囲)を持った2種類のクロック信号を外部制御信号
に応じて切り換え、択一的に送出する。リセット制御回
路10又は11により、同期化回路20,21の動作許
可を規定するリセット信号d0,d1が生成され、制御
信号の論理レベルがいかなる時点で変化しても、同期化
回路20と21とが同時に開くことを防止する。これに
より、出力にノイズが現れることなく高速にクロックを
切換ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、複数種類のクロ
ック信号、例えば外部入力される制御信号に応じて位相
差をもつ同一レベルの周波数(片方を1とした場合に、
他方が1/4から4倍の周波数)となる複数種類のクロ
ック信号を上記制御信号の信号レベルに応じて選択的に
切り換えて出力するクロック切換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特願平3−29641号公報に開
示された回路に代表される従来のクロック切換回路は、
クロック信号がいかなる時点で変化しても、その出力に
不要なノイズが現れないことを目標として設計される。
以下、従来型のクロック切換回路の構成及び動作につい
て説明する。
【0003】図5は、従来型のクロック切換回路を含む
応用回路の構成例を示すブロック図である。クロック切
換回路50は、図6に示すように、2段に接続されたフ
リップフロップ回路(以下、F/F)501,502と
ANDゲート503とから構成される。クロック切換回
路51も同様の構成である。
【0004】図5において、インバータ30は、上位回
路(図示せず)から送られる制御信号aを入力とし、そ
の反転出力として制御信号eを出力する。ANDゲート
40は、制御信号aとクロック切換回路51の出力に接
続されたインバータ71の出力信号g1とを入力とし、
これらの論理積を判定した信号f0を出力する。AND
ゲート41は、インバータ30の出力である制御信号e
とクロック切換回路50の出力に接続されたインバータ
70の出力信号g0とを入力とし、これらの論理積を判
定した信号f1を出力する。
【0005】クロック切換回路50は、ANDゲート4
0の出力信号f0と外部回路(図示せず)からのクロッ
ク信号b0とを入力とし、クロック信号d0及び出力信
号c0を出力する。同様に、クロック切換回路51は、
ANDゲート41の出力信号f1と外部回路(図示せ
ず)からのクロック信号b1とを入力とし、クロック信
号d1及び出力信号c1を出力する。ORゲート60
は、クロック切換回路50から出力されるクロック信号
d0と、クロック切換回路51から出力されるクロック
信号d1とを入力とし、クロック信号s1を出力する。
インバータ70は、クロック切換回路50の出力信号c
0を入力とし出力信号g0を出力する。インバータ71
は、クロック切換回路51の出力信号c1を入力とし出
力信号g1を出力する。
【0006】次に、図7のタインミングチャートを参照
して、図5のクロック切換回路50(51)の動作につ
いて説明する。ここで、クロック切換回路50は、初期
状態としてクロック信号d0及び出力信号c0に論理値
“0”を出力しているものとし、同様にクロック切換回
路51は、初期状態ではクロック信号d1及び出力信号
c1に論理値“0”を出力しているものと仮定する。
【0007】時刻t0からt1の間において、制御信号
aの論理値が“1”であるとすると、ANDゲート40
は論理値“1”を出力する。クロック切換回路50は、
まずクロック信号b0の立ち上がりエッジにおいて、
(F/F501が)入力f0の論理値“1”をサンプリ
ングし、次にその立ち下がりエッジにおいてF/F50
2がF/F501の出力としての論理値“1”をサンプ
リングすることから、クロック信号b0に同期して出力
信号c0は論理値“1”となる。つまり、制御信号aの
論理値が“1”のときは、同期化回路50内のANDゲ
ート503からクロック信号b0が出力されるようにな
っている。
【0008】同じ期間中、インバータ30の出力信号e
の論理値は“0”となり、クロック切換回路50の出力
信号c0は、インバータ70を介して論理値“0”の信
号g0となる。これらの信号を入力とするANDゲート
41の出力信号f1は、論理値“0”となる。クロック
切換回路51は、入力f1の論理値が“0”であるの
で、クロック信号b1の立ち上がりエッジで論理値
“0”をサンプリングし、さらにクロック信号b1の立
ち下がりエッジで論理値“0”をサンプリングする。よ
ってクロック信号b1に同期した出力信号c1は論理値
“0”のままとなる。つまり、制御信号aの論理値が
“1”のときは、クロック切換回路51内の出力d1は
論理値“0”である。
【0009】ORゲート60は、t0からt1の期間
中、クロック切換回路51から出力されるクロック信号
d1が常に“0”であるので、クロック切換回路50か
ら出力されるクロック信号d0、すなわちクロック信号
b0を出力する。つまり、制御信号aの論理値が“1”
であるとき、クロック切換回路51が閉じ、クロック切
換回路50が開くことによって、クロック信号b0をク
ロック信号s1として通過させる。
【0010】次に、図7のt1からt2に示すように、
制御信号aの論理値が“0”である場合について説明す
る。制御信号aの論理値が“0”であるので、ANDゲ
ート40の出力f0は論理値“0”となる。クロック切
換回路50は、クロック信号b0の立ち上がりエッジで
入力f0の論理値“0”をサンプリングし、さらにクロ
ック信号b0の立ち下がりエッジで論理値“0”をサン
プリングする。よって、クロック信号b0に同期した出
力信号c0は論理値“0”となる。つまり、制御信号a
の論理値が“0”のときは、クロック切換回路50の出
力は論理値“0”となる。
【0011】この期間、インバータ30の出力eは論理
値“1”となり、クロック切換回路50の出力信号c0
はインバータ70により論理値“1”の出力信号g0に
変換される。よって、これらの信号を入力とするAND
ゲート41の出力信号f1は、論理値“1”となる。ク
ロック切換回路51は、クロック信号b1の立ち上がり
エッジで入力f1の論理値“1”をサンプリングし、さ
らにクロック信号b1の立ち下がりエッジで論理値
“1”をサンプリングすることからクロック信号b1に
同期した出力信号c1は論理値“1”となる。つまり、
制御信号aが論理値“0”の場合は、クロック切換回路
51からはクロック信号b1が出力される。したがっ
て、時刻t1からt2の期間においては、クロック切換
回路50が閉じ、クロック切換回路51が開くことによ
って、ORゲート60からはクロック信号b1がクロッ
ク信号s1として出力される。
【0012】以上のように、従来型のクロック信号切換
回路においては、クロック切り換えの制御信号aの論理
値がいかなる時点で変化しようとも、クロック切り換え
の制御信号aをゲートして、各クロック信号と同期した
時点でクロック切換回路50または51へ入力する。こ
れにより、クロック切換回路50,51とが同時に開く
状態を回避し、ノイズの発生を防止している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来型
のクロック切換回路によっても、位相差のある同一レベ
ルの周波数を持った2種類のクロック信号を、制御信号
の論理値に応じて、ノイズの発生なしに択一的に切り換
えて出力することが可能である。しかし、このような従
来型のクロック切換回路では、制御信号aの論理値が変
化した後、それまで選択されていなかったクロック信号
との同期を行い、同期した時点で初めて新しいクロック
信号の送出を開始していたため、クロック信号の切り換
えに時間がかかるという欠点があった。
【0014】以下、この点を図7の時刻t2からt3の
期間を例に挙げて説明する。時刻t2において、制御信
号aの論理値を“1”に変化させる。これによって、ク
ロック信号b1からクロック信号b0への切り換えが選
択されたことになる。しかし、クロック信号b0を送出
するためには、クロック信号b1に同期したクロック切
換回路51のc1出力の論理値を“0”にしなければな
らない。この信号c1は、インバータ71で反転され、
論理値“1”の出力信号g1となる。
【0015】ANDゲート40に、制御信号aの論理値
“1”と出力信号g1の論理値“1”とが入力され、出
力f0は論理値“1”に切り替わる。クロック切換回路
50は、その入力f0をクロック信号b0に同期させ
る。クロックb0への同期が終了すると、出力c0には
論理値“1”が出力され、出力d0にはクロック信号b
0が現れる。図4の時刻t3からt4の期間において
は、逆にクロック信号b0からb1への切り換えが行わ
れ、上記と同様のプロセスが実行される。
【0016】このように、従来型のクロック切換回路5
0,51では、クロック信号b0,b1(またはその逆
の)の切り換えを指示してから、実際に選択された新し
いクロック信号が送出されるまでにかかる切り換え時間
が長くなる。
【0017】本発明は、かかる従来の問題点を解消し、
制御信号がいかなる時点で変化しても、ノイズを出力す
ることなく、より迅速にクロック信号を切り換えること
ができるクロック切換手法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のクロック切換回路は、各々周期が異なる複数のクロ
ック信号をクロック切換用の制御信号の信号レベルに応
じて選択的に切り換える回路であって、前記制御信号の
信号レベルに応じて前記複数のクロック信号のいずれか
をそれぞれ同期化させて出力する複数の同期化回路を備
え、各同期化回路からの信号出力を選択的に許可するよ
うに構成される。
【0019】第1クロック信号及び第2クロック信号を
クロック切換用の制御信号またはその反転信号に応じて
選択的に切り換えて出力する場合は、以下の要素を含ん
でクロック切換回路を構成する。 (1)前記第1クロック信号の信号レベルの変化タイミ
ングでその信号レベルが前記制御信号の信号レベルに同
期して変化する第1リセット信号を生成する第1リセッ
ト制御回路、(2)前記第2クロック信号の信号レベル
の変化タイミングでその信号レベルが前記反転信号の信
号レベルに同期して変化する第2リセット信号を生成す
る第2リセット制御回路、(3)前記第1リセット信号
がアクティブの期間に第1クロック信号を出力する第1
同期化回路、(4)前記第2リセット信号がアクティブ
の期間に第2クロック信号を出力する第2同期化回路2
1、(5)前記第1同期化回路と第2同期化回路のいず
れかの出力を選択的に出力する論理回路。
【0020】前記第1同期化回路及び第2同期化回路
は、例えば、該当クロック信号の反転信号と前記制御信
号とを入力とする第1フリップフロップ回路、この第1
フリップフロップ回路の出力と前記該当クロック信号と
を入力とする第2フリップフロップ回路、各フリップフ
ロップ回路と前記該当クロック信号とを入力とするAN
Dゲートとを含み、各フリップフロップ回路が、それぞ
れ前記第1または第2リセット信号のいずれかによって
動作が許可されることを特徴とする。
【0021】また、前記第1リセット制御回路及び第2
リセット回路は、例えば、該当クロック信号の反転信号
と前記制御信号とを入力とする第1フリップフロップ回
路、この第1フリップフロップ回路の出力と前記該当ク
ロック信号とを入力とする第2フリップフロップ回路と
を含み、各フリップフロップ回路が、前記第1及び第2
クロック信号の出力を許容するタイミングを定めた外部
リセット信号によって動作が許可されることを特徴とす
る。
【0022】本発明は、また、制御信号の信号レベルに
応じて第1クロック信号と第2クロック信号のいずれか
一方を選択的に切り換える方法を提供する。この方法
は、前記第1クロック信号の信号レベルの変化タイミン
グでその信号レベルが前記制御信号の信号レベルに同期
して変化する第1リセット信号を生成するとともに、前
記第2クロック信号の信号レベルの変化タイミングでそ
の信号レベルが前記制御信号の反転レベルに同期して変
化する第2リセット信号を生成し、前記制御信号が第1
レベルから第2レベルに変化したときは、前記生成した
第2リセット信号に応答して前記第2クロック信号の出
力を禁止するとともに、前記生成した第1リセット信号
に応答して前記第1クロック信号を同期化して出力さ
せ、前記制御信号が第2レベルから第1レベルに変化し
たときは、前記生成した第1リセット信号に応答して前
記第1クロック信号の出力を禁止するとともに、前記生
成した第2リセット信号に応答して前記第2クロック信
号を同期化して出力させることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のクロック切換回路
の実施の形態を説明する。図1は本発明のクロック切換
回路の実施形態を示すブロック図であり、2つのクロッ
ク信号を選択的に切り換えて出力する場合の例を示すも
のである。このクロック切換回路は、2つのリセット制
御回路10,11、2つの同期化回路20,21、イン
バータ30、及びORゲート60を含んで構成される。
【0024】切り換えの対象となる2つのクロック信号
b0,b1は、図示されない外部の信号源から、各リセ
ット制御回路10,11及び同期化回路20,21に入
力されるようになっている。また、リセット制御回路1
0,11の動作を許可するためのリセット信号(RS
T)、すなわち、各クロック信号b0,b1の出力を許
容するタイミングを定めた外部リセット信号は、外部回
路から供給される。クロック信号b0,b1を選択、切
り換えるための制御信号aは、外部回路からリセット制
御回路10,同期化回路20に直接入力され、インバー
タ30を介してリセット制御回路11,同期化回路21
に入力される。同期化回路20,21の出力はORゲー
ト60に入力され、このORゲート60の出力がクロッ
ク切換回路全体の出力となる。
【0025】同期化回路20は、図2に示すように、2
段縦続されたF/F201,202、ANDゲート20
3、インバータ204を含んで構成される。インバータ
204は、クロック信号b0を初段F/F201に反転
入力するものである。ANDゲート203の出力は、終
段F/F202の出力を一方の入力信号とし、クロック
信号b0を他方の入力信号とする。同期化回路21も同
様の構成を有する。但し、F/F201,202はF/
F211,212、ANDゲート203はANDゲート
213、インバータ204はインバータ214と表記す
る。
【0026】この同期化回路20内部において、制御信
号aは、クロック信号b0に対して非同期で入力される
ので、F/F201のみではセットアップ、ホールドタ
イムなどの基準を満足せず、不定状態となる可能性があ
るため、F/Fを2段構成としている。この2段構成の
F/F201,202によって、制御信号aは、クロッ
ク信号b0と同期される。さらに、ANDゲート203
は、F/F202の出力信号fの論理値に応じてクロッ
ク信号b0を通過させるため、信号fでクロック信号b
0をマスクする機能を持つようになる。
【0027】リセット制御回路10は、図3に示すよう
に、2段接続されたF/F101,102、インバータ
103から構成される。リセット制御回路10には制御
信号a、外部からのクロック信号b0、及びリセット信
号が入力され、信号d0が出力となる。リセット制御回
路11もリセット制御回路10と同様の構成を有し(但
し、F/F101,102はF/F111,112、イ
ンバータ103はインバータ113と表記する)から構
成される。、制御信号c、外部よりのクロック信号b
1、及びリセット信号が入力され、信号d1が出力とな
る。同期化回路20のF/F201,202は、リセッ
ト制御回路10の出力信号d0の論理値が“0”の場合
にリセット状態となる。同様に、同期化回路21のF/
Fは、リセット制御回路21の出力信号d1の論理値が
“0”の場合にリセット状態となる。
【0028】次に、図4のタイミングチャートを参照し
て、本実施形態によるクロック切換回路の動作について
説明する。説明の便宜のため、初期状態でリセット制御
回路10の出力信号d0は論理値“0”であり、またリ
セット制御回路11の出力信号d1も論理値“0”であ
ると仮定する。これにより、初期状態においては同期化
回路20の出力信号f0は論理値“0”となり、同期化
回路21の出力信号f1も論理値“0”になる。
【0029】最初に、図4の時刻t0からt1の期間に
おいて示すように、制御信号aの論理値が“0”から
“1(アクティブ)”になる場合について説明する。時
刻t0の後、リセット制御回路10のF/F101は、
クロック信号b0の最初の立ち下がりエッジにおいて制
御信号aの論理値“1”をサンプリングする。続いて、
F/F102がクロックb0の次の立ち上がりエッジに
おいてF/F101の出力論理値“1”をサンプリング
する。このとき、出力信号d0は、クロック信号b0に
同期して論理値“1”となる。リセット制御回路10の
出力信号d0は、同期化回路20のリセット信号である
ので、信号d0が論理値“1”となった時点で同期化回
路20のF/F201,202の動作が許可されること
になる。動作が許可された同期化回路20のF/F20
1は、クロック信号b0の次の立ち下がりエッジにおい
て制御信号aの論理値“1”をサンプリングする。さら
に、F/F202がクロック信号b0の次の立ち上がり
エッジにおいてF/F201の出力論理値“1”をサン
プリングする。従って、同期化回路20のF/F202
は、クロック信号b0に同期した論理値“1”の信号を
出力する。このとき同期化回路20のANDゲート20
3には、論理値“1”の信号fと外部からのクロック信
号b0とが入力されているので、出力f0には外部クロ
ック信号b0が現れることになる。
【0030】時刻t0の後、リセット制御回路11のF
/F111はクロック信号b1の最初の立ち下がりエッ
ジにおいてインバータ30の出力信号cの論理値“0”
をサンプリングする。さらに、クロック信号b1の次の
立ち上がりエッジにおいてF/F112はF/F111
の出力論理値“0”をサンプリングするため、クロック
信号b1に同期して、出力信号d1は論理値“0”とな
る。リセット制御回路11の出力信号d1は、同期化回
路21のリセット信号d1なので、信号d1が論理値
“0”のとき、同期化回路21の2つのF/F211,
212の動作は禁止される。つまり、この期間において
同期化回路20からの出力信号f1は常に論理値“0”
である。外部クロックb1は同期化回路21のANDゲ
ート213においてゲートされ、出力f1には現れな
い。従って、同期化回路20の出力f0と同期化回路2
1の出力f1とを入力とするORゲート60の出力s1
には、同期化回路20の出力f0、すなわち外部クロッ
ク信号b0が現れることになる。
【0031】上述のとおり、制御信号aの論理値が
“1”である場合には、同期化回路21の2段のF/F
211,212はその動作が禁止され、結果として外部
クロック信号b1の通過は阻止される。一方、同期化回
路20の2段のF/F201,202はその動作が許可
されており、入力された外部クロック信号b0の通過を
許すことになる。
【0032】次に、図4の時刻t1からt2の期間に示
すように、制御信号aの論理値が“1”から“0”に変
化する場合について説明する。制御信号aの論理値が
“0”に変化した後、リセット制御回路21のF/F2
11は、クロック信号b1の最初の立ち下がりエッジに
おいてインバータ30の出力信号cの論理値“1”をサ
ンプリングする。さらに、F/F212は、クロック信
号b1の次の立ち上がりエッジにおいてF/F211の
出力論理値“1”をサンプリングして、クロック信号b
1に同期した論理値“1”の出力信号d1を出力する。
リセット制御回路21の出力信号d1は、同期化回路2
1のリセット信号なので、信号d1が論理値“1”であ
るとき同期化回路21のF/F211,212の動作は
許可される。
【0033】リセット信号d1が論理値“1”に変化し
た後、動作が許可された同期化回路21のF/F211
は、クロック信号b1の次の立ち下がりエッジにおいて
インバータ30の出力信号cの論理値“1”をサンプリ
ングする。続いて、F/F212がクロック信号b1の
次の立ち上がりエッジにおいてF/F211の出力論理
値“1”をサンプリングして、クロック信号b1に同期
した論理値“1”の出力信号fを出力する。このとき同
期化回路21のANDゲート203には、論理値“1”
の信号fと外部からのクロック信号b1とが入力されて
いるので、出力f1には外部クロック信号b1が現れる
ことになる。つまり、制御信号aの論理値が“0”であ
るとき、同期化回路21からは、外部クロック信号b1
が出力されることになる。
【0034】一方、時刻t1後、リセット制御回路20
のF/F201は、クロック信号b0の最初の立ち下が
りエッジにおいて制御信号aの論理値“0”をサンプリ
ングする。さらに、F/F202は、クロック信号b0
の次の立ち上がりエッジにおいてF/F201の出力論
理値“0”をサンプリングするため、クロック信号b0
に同期した出力信号d0は論理値“0”となる。リセッ
ト制御回路10の出力信号d0は、同期化回路20のリ
セット信号d0なので、信号d0が論理値“0”のと
き、同期化回路20のF/F201,202の動作は禁
止され、この後は同期化回路20からの出力信号f0は
常に論理値“0”である。従って、外部クロックb0は
ANDゲート203においてゲートされ、出力f0には
現れない。従って、同期化回路20の出力f0と同期化
回路21の出力とを入力とするORゲート60の出力s
1には、同期化回路21の出力f1、すなわち外部クロ
ック信号b1が現れることになる。
【0035】図4の他の期間、時刻t2からt3、時刻
t3からt4の期間における、クロック切換回路の動作
は、すでに説明した時刻t0からt1、時刻t1からt
2の期間における動作とそれぞれ全く同じである。上述
のとおり、制御信号aの論理値が“0”である場合に
は、同期化回路20の2段のF/F201,202は、
その動作が禁止され、結果として外部クロック信号b0
の通過は阻止される。一方、同期化回路21の2段のF
/F211,212は、その動作が許可されており、外
部クロック信号b1の通過を許すことになる。
【0036】以上説明したとおり、本発明のクロック切
換回路においては、制御信号aの論理レベルが変化した
際に、まずリセット制御回路10,11を用いて外部ク
ロック信号b0,b1に同期したリセット信号を発生さ
せ、このリセット信号によって同期化回路20,21の
動作を強制的に許可または禁止する。また、動作が許可
された同期化回路20,21によって、同一の外部クロ
ック信号b0,b1を同期させているため、制御信号a
の論理レベルが変化してから遅くとも時間2T(2周
期)後には新たな被選択クロック信号を送出することが
できる。このことは、本回路によるタイミングチャート
(図4)と、従来型回路によるタイミングチャート(図
7)において、時刻t2からt3、時刻t4からt5を
比較することによって理解される。時刻t2からt3に
おいて、制御信号aが論理値“0”から“1”に変化し
ているが、従来型回路では、クロック信号を切り換える
のにクロック信号b0の時間3Tを要しているのに対
し、本回路では、クロック信号b0の時間2Tでクロッ
ク信号を切り換えることができる。
【0037】なお、上記実施形態では、2つの同期回路
20,21を用いて2つのクロック信号b0,b1を切
り換える場合の例を示したが、本発明は、必ずしも上記
例に限定されず、2以上のクロック信号のいずれかをそ
れぞれ同期化させて出力する複数の同期化回路を備えて
おき、各同期化回路からの信号出力を選択的に許可する
ように構成することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、クロック切り換え用の制御信号がいかなる時
点で変化しても、ノイズを出力することなく、より迅速
にクロックを切り換えることができるという特有の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクロック切換回路の
構成図。
【図2】本実施形態のクロック切換回路における同期化
回路の詳細構成図。
【図3】本実施形態のクロック切換回路におけるリセッ
ト制御回路の詳細構成図。
【図4】本実施形態のクロック切換回路の動作を説明す
るタイミングチャート。
【図5】従来のクロック切換回路の構成図。
【図6】従来のクロック切換回路の内部構成図。
【図7】図5の従来のクロック切換回路の動作を示すタ
イミングチャート。
【符号の説明】
10,11 リセット制御回路 20,21 同期化回路 101,101,201,202 フリップフロップ
(F/F) 30,103,204 インバータ a クロック切り換え用の制御信号 b0,b1 外部クロック信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々周期が異なる複数のクロック信号を
    クロック切換用の制御信号の信号レベルに応じて選択的
    に切り換える回路であって、 前記制御信号の信号レベルに応じて前記複数のクロック
    信号のいずれかをそれぞれ同期化させて出力する複数の
    同期化回路を備え、 各同期化回路からの信号出力を選択的に許可するように
    構成されたクロック切換回路。
  2. 【請求項2】 各々周期の異なる第1クロック信号(b
    0)及び第2クロック信号(b1)をクロック切換用の
    制御信号(a)またはその反転信号(c)に応じて選択
    的に切り換えて出力する回路であって、 前記第1クロック信号(b0)の信号レベルの変化タイ
    ミングでその信号レベルが前記制御信号(a)の信号レ
    ベルに同期して変化する第1リセット信号(d0)を生
    成する第1リセット制御回路(10)と、 前記第2クロック信号(b1)の信号レベルの変化タイ
    ミングでその信号レベルが前記反転信号(c)の信号レ
    ベルに同期して変化する第2リセット信号(d1)を生
    成する第2リセット制御回路(11)と、 前記第1リセット信号(d0)がアクティブの期間に第
    1クロック信号(b0)を出力する第1同期化回路(2
    0)と、 前記第2リセット信号(d1)がアクティブの期間に第
    2クロック信号(b1)を出力する第2同期化回路21
    と、 前記第1同期化回路(20)と第2同期化回路(21)
    のいずれかの出力を選択的に出力する論理回路(60)
    とを有するクロック切換回路。
  3. 【請求項3】 前記第1同期化回路及び第2同期化回路
    は、該当クロック信号の反転信号と前記制御信号とを入
    力とする第1フリップフロップ回路、この第1フリップ
    フロップ回路の出力と前記該当クロック信号とを入力と
    する第2フリップフロップ回路、各フリップフロップ回
    路と前記該当クロック信号とを入力とするANDゲート
    とを含み、各フリップフロップ回路が、それぞれ前記第
    1または第2リセット信号のいずれかによって動作が許
    可されることを特徴とする請求項2記載のクロック切換
    回路。
  4. 【請求項4】 前記第1リセット制御回路及び第2リセ
    ット回路は、該当クロック信号の反転信号と前記制御信
    号とを入力とする第1フリップフロップ回路、この第1
    フリップフロップ回路の出力と前記該当クロック信号と
    を入力とする第2フリップフロップ回路とを含み、各フ
    リップフロップ回路が、前記第1及び第2クロック信号
    の出力を許容するタイミングを定めた外部リセット信号
    によって動作が許可されることを特徴とする請求項2記
    載のクロック切換回路。
  5. 【請求項5】 制御信号の信号レベルに応じて第1クロ
    ック信号と第2クロック信号のいずれか一方を選択的に
    切り換える方法であって、 前記第1クロック信号の信号レベルの変化タイミングで
    その信号レベルが前記制御信号の信号レベルに同期して
    変化する第1リセット信号を生成するとともに、前記第
    2クロック信号の信号レベルの変化タイミングでその信
    号レベルが前記制御信号の反転レベルに同期して変化す
    る第2リセット信号を生成し、 前記制御信号が第1レベルから第2レベルに変化したと
    きは、前記生成した第2リセット信号に応答して前記第
    2クロック信号の出力を禁止するとともに、前記生成し
    た第1リセット信号に応答して前記第1クロック信号を
    同期化して出力させ、 前記制御信号が第2レベルから第1レベルに変化したと
    きは、前記生成した第1リセット信号に応答して前記第
    1クロック信号の出力を禁止するとともに、前記生成し
    た第2リセット信号に応答して前記第2クロック信号を
    同期化して出力させることを特徴とするクロック切換方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007048038A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Nec Electronics Corp クロック切り換え回路

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JP2007048038A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Nec Electronics Corp クロック切り換え回路

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