JPH10163821A - 初期化回路 - Google Patents
初期化回路Info
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- JPH10163821A JPH10163821A JP8319633A JP31963396A JPH10163821A JP H10163821 A JPH10163821 A JP H10163821A JP 8319633 A JP8319633 A JP 8319633A JP 31963396 A JP31963396 A JP 31963396A JP H10163821 A JPH10163821 A JP H10163821A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- clock
- initialization
- circuit
- flops
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数のフリップフロップを含むディジタル回
路の動作開始時の誤動作を防止した初期化回路を提供す
る。 【解決手段】 或る時刻でイニシャル信号Iが"H" か
ら"L" になると、D-FF22の出力信号S22 が"H" から"L"
になる。出力信号S22 は遅延回路23を経て活性を示す初
期化信号Srになり、D-FF11,12 を初期化すると共に、論
理回路24を介してD-FF13のデータ入力端子Dに入力され
る。D-FF13は、次のクロックckの立ち上がりで初期化さ
れる。次に、イニシャル信号Iが"H" になると、D-FF2
1,22 のリセットが解除される。この直後のクロックck
の立ち上がりで、D-FF21の出力信号S21が"L" から"H"
へ遷移する。この次のクロックckの立ち上がりで、D-FF
22の出力信号S22 が"L" から"H" になる。すると、初期
化信号Srが"L" から"H" になる。次のクロックckの立ち
上がりで、D-FF11,12,13は初期状態から動作を開始す
る。
路の動作開始時の誤動作を防止した初期化回路を提供す
る。 【解決手段】 或る時刻でイニシャル信号Iが"H" か
ら"L" になると、D-FF22の出力信号S22 が"H" から"L"
になる。出力信号S22 は遅延回路23を経て活性を示す初
期化信号Srになり、D-FF11,12 を初期化すると共に、論
理回路24を介してD-FF13のデータ入力端子Dに入力され
る。D-FF13は、次のクロックckの立ち上がりで初期化さ
れる。次に、イニシャル信号Iが"H" になると、D-FF2
1,22 のリセットが解除される。この直後のクロックck
の立ち上がりで、D-FF21の出力信号S21が"L" から"H"
へ遷移する。この次のクロックckの立ち上がりで、D-FF
22の出力信号S22 が"L" から"H" になる。すると、初期
化信号Srが"L" から"H" になる。次のクロックckの立ち
上がりで、D-FF11,12,13は初期状態から動作を開始す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のフリップフ
ロップを含むディジタル回路に対し、該各フリップフロ
ップを初期状態にするための初期化信号を生成する初期
化回路に関するものである。
ロップを含むディジタル回路に対し、該各フリップフロ
ップを初期状態にするための初期化信号を生成する初期
化回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の初期化回路の一例を示す
構成図である。この初期化回路は、ディジタル回路を初
期化するためのイニシャル信号Iに基づいて出力信号の
論理が定まる論理回路(LOGIC)1を備えている。
この論理回路1は、例えばAND回路で構成されてい
る。このAND回路の或る1つの入力端子にイニシャル
信号Iが入力されるようになっている。更に、イニシャ
ル信号Iは、前記ディジタル回路に含まれる遅延型フリ
ップフロップ(以下、D−FFという)11,12のリ
セット信号入力端子Rに共通に入力されるようになって
いる。又、論理回路1の出力側は、D−FF13のデー
タ入力端子Dに接続されている。クロックckは、D−
FF11,12,13のクロック入力端子CKに共通に
入力されるようになっている。そして、イニシャル信号
Iが高レベル(以下、“H”という)の時、D−FF1
1,12,13はクロックckの立ち上がりエッジで動
作し、イニシャル信号Iが低レベル(以下、“L”とい
う)の時、該D−FF11,12,13が初期化されて
各出力信号S11,S12,S13が“L”になる。
構成図である。この初期化回路は、ディジタル回路を初
期化するためのイニシャル信号Iに基づいて出力信号の
論理が定まる論理回路(LOGIC)1を備えている。
この論理回路1は、例えばAND回路で構成されてい
る。このAND回路の或る1つの入力端子にイニシャル
信号Iが入力されるようになっている。更に、イニシャ
ル信号Iは、前記ディジタル回路に含まれる遅延型フリ
ップフロップ(以下、D−FFという)11,12のリ
セット信号入力端子Rに共通に入力されるようになって
いる。又、論理回路1の出力側は、D−FF13のデー
タ入力端子Dに接続されている。クロックckは、D−
FF11,12,13のクロック入力端子CKに共通に
入力されるようになっている。そして、イニシャル信号
Iが高レベル(以下、“H”という)の時、D−FF1
1,12,13はクロックckの立ち上がりエッジで動
作し、イニシャル信号Iが低レベル(以下、“L”とい
う)の時、該D−FF11,12,13が初期化されて
各出力信号S11,S12,S13が“L”になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2の
初期化回路では、次のような課題があった。図3は、図
2の動作を説明するためのタイムチャートであり、縦軸
に論理レベル、及び横軸に時間がとられている。この図
を参照しつつ、図2の初期化回路の動作における問題点
を説明する。クロックck及びイニシャル信号Iを伝送
する線路には浮遊容量等の分布定数が存在するので、該
クロックck及びイニシャル信号IがD−FF11,1
2,13に到達する時間に差(スキュー)が生じること
がある。そのため、クロックckの立ち上がりエッジの
付近でイニシャル信号Iを非活性にした場合、例えば時
刻t1におけるクロックckの立ち上がりエッジに同期
してD−FF11がデータ入力端子Dに入力されている
データを取り込んだ後、時刻t2におけるクロックck
の立ち上がりエッジに同期してD−FF12,13がデ
ータ入力端子Dに入力されているデータを取り込むよう
な状態が発生し、該D−FF11,12,13を含むデ
ィジタル回路が誤動作するという問題点があった。この
問題点の解決策としては、D−FF11,12,13を
同期方式で初期化したり、イニシャル信号Iをフリップ
フロップにより同期化した後、D−FF11,12,1
3に入力する等の方法がある。以下、これらの方法を説
明する。
初期化回路では、次のような課題があった。図3は、図
2の動作を説明するためのタイムチャートであり、縦軸
に論理レベル、及び横軸に時間がとられている。この図
を参照しつつ、図2の初期化回路の動作における問題点
を説明する。クロックck及びイニシャル信号Iを伝送
する線路には浮遊容量等の分布定数が存在するので、該
クロックck及びイニシャル信号IがD−FF11,1
2,13に到達する時間に差(スキュー)が生じること
がある。そのため、クロックckの立ち上がりエッジの
付近でイニシャル信号Iを非活性にした場合、例えば時
刻t1におけるクロックckの立ち上がりエッジに同期
してD−FF11がデータ入力端子Dに入力されている
データを取り込んだ後、時刻t2におけるクロックck
の立ち上がりエッジに同期してD−FF12,13がデ
ータ入力端子Dに入力されているデータを取り込むよう
な状態が発生し、該D−FF11,12,13を含むデ
ィジタル回路が誤動作するという問題点があった。この
問題点の解決策としては、D−FF11,12,13を
同期方式で初期化したり、イニシャル信号Iをフリップ
フロップにより同期化した後、D−FF11,12,1
3に入力する等の方法がある。以下、これらの方法を説
明する。
【0004】図4は、従来の他の初期化回路(1)の構
成図であり、図2中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。この図では、初期化回路はイニシャル
信号Iに基づいて出力信号の論理が定まる論理回路1,
2,3を備えている。論理回路1,2,3の各出力側
は、D−FF13,12,11の各データ入力端子Dに
それぞれ接続されている。クロックckは、D−FF1
1,12,13のクロック入力端子CKに共通に入力さ
れるようになっている。この初期化回路では、イニシャ
ル信号Iが“L”の時、D−FF11,12,13がク
ロックckの立ち上がりエッジに同期して初期化されて
各出力信号S11,S12,S13が“L”になる。図
5は、従来の他の初期化回路(2)の構成図であり、図
2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。
成図であり、図2中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。この図では、初期化回路はイニシャル
信号Iに基づいて出力信号の論理が定まる論理回路1,
2,3を備えている。論理回路1,2,3の各出力側
は、D−FF13,12,11の各データ入力端子Dに
それぞれ接続されている。クロックckは、D−FF1
1,12,13のクロック入力端子CKに共通に入力さ
れるようになっている。この初期化回路では、イニシャ
ル信号Iが“L”の時、D−FF11,12,13がク
ロックckの立ち上がりエッジに同期して初期化されて
各出力信号S11,S12,S13が“L”になる。図
5は、従来の他の初期化回路(2)の構成図であり、図
2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。
【0005】この初期化回路は、D−FF4,5を備え
ている。イニシャル信号Iは、D−FF4のデータ入力
端子Dに入力されるようになっている。D−FF4の出
力端子QはD−FF5のデータ入力端子Dに接続されて
いる。D−FF5の出力端子Qは、D−FF11,12
のリセット信号入力端子Rに共通に接続されると共に、
論理回路1の入力側にも接続されている。論理回路1の
出力側は、D−FF13のデータ入力端子Dに接続され
ている。クロックckは、D−FF4,5,11,1
2,13のクロック入力端子CKに共通に入力されるよ
うになっている。この初期化回路では、“L”のイニシ
ャル信号IはD−FF4,5によりクロックckに同期
化された後、初期化信号S5としてD−FF11,12
のリセット信号入力端子R及び論理回路1に入力され
る。そして、D−FF11,12,13は、“L”の初
期化信号S5により初期化される。ところが、図4及び
図5の初期化回路は、いずれもクロックckが入力され
ていない時には機能しないという問題があった。
ている。イニシャル信号Iは、D−FF4のデータ入力
端子Dに入力されるようになっている。D−FF4の出
力端子QはD−FF5のデータ入力端子Dに接続されて
いる。D−FF5の出力端子Qは、D−FF11,12
のリセット信号入力端子Rに共通に接続されると共に、
論理回路1の入力側にも接続されている。論理回路1の
出力側は、D−FF13のデータ入力端子Dに接続され
ている。クロックckは、D−FF4,5,11,1
2,13のクロック入力端子CKに共通に入力されるよ
うになっている。この初期化回路では、“L”のイニシ
ャル信号IはD−FF4,5によりクロックckに同期
化された後、初期化信号S5としてD−FF11,12
のリセット信号入力端子R及び論理回路1に入力され
る。そして、D−FF11,12,13は、“L”の初
期化信号S5により初期化される。ところが、図4及び
図5の初期化回路は、いずれもクロックckが入力され
ていない時には機能しないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、クロックに同期してデータを取り込んで
信号処理を行う複数のフリップフロップを含むディジタ
ル回路に対し、該各フリップフロップを初期状態にする
ための活性を示す初期化信号を外部から供給されるイニ
シャル信号に基づいて生成する初期化回路において、次
のような手段を講じている。即ち、共通のクロックが与
えられるクロック入力端子と、前記イニシャル信号が共
通に与えられるリセット端子又はセット端子と、データ
入力端子と、データ出力端子とをそれぞれ持ち、縦続接
続されたN段(N;2以上の整数)のD−FFを備えて
いる。又、前記N段のD−FFのうちの初段のD−FF
のデータ入力端子には非活性の前記初期化信号に対応し
た固定論理レベルが入力される構成としている。そし
て、前記イニシャル信号が非活性を示した時には前記ク
ロックのエッジに同期して該各D−FFが前段のD−F
Fの出力データをそれぞれ保持し、該N段のD−FFの
うちの最終段のD−FFから前記固定論理レベルの前記
初期化信号を出力する構成にしている。一方、イニシャ
ル信号が活性を示した時には最終段のD−FFから活性
を示す該初期化信号を出力する構成にしている。
に、本発明は、クロックに同期してデータを取り込んで
信号処理を行う複数のフリップフロップを含むディジタ
ル回路に対し、該各フリップフロップを初期状態にする
ための活性を示す初期化信号を外部から供給されるイニ
シャル信号に基づいて生成する初期化回路において、次
のような手段を講じている。即ち、共通のクロックが与
えられるクロック入力端子と、前記イニシャル信号が共
通に与えられるリセット端子又はセット端子と、データ
入力端子と、データ出力端子とをそれぞれ持ち、縦続接
続されたN段(N;2以上の整数)のD−FFを備えて
いる。又、前記N段のD−FFのうちの初段のD−FF
のデータ入力端子には非活性の前記初期化信号に対応し
た固定論理レベルが入力される構成としている。そし
て、前記イニシャル信号が非活性を示した時には前記ク
ロックのエッジに同期して該各D−FFが前段のD−F
Fの出力データをそれぞれ保持し、該N段のD−FFの
うちの最終段のD−FFから前記固定論理レベルの前記
初期化信号を出力する構成にしている。一方、イニシャ
ル信号が活性を示した時には最終段のD−FFから活性
を示す該初期化信号を出力する構成にしている。
【0007】本発明によれば、以上のように初期化回路
を構成したので、或る時刻でイニシャル信号が活性を示
すと、N段のD−FFのうちの最終段のD−FFから活
性を示す初期化信号が出力され、ディジタル回路に含ま
れる複数のフリップフロップが初期化される。次に、イ
ニシャル信号が非活性を示すと、前記N段のD−FFの
初期化が解除される。この直後のクロックの例えば立ち
上がりで、N段のD−FFのうちの初段のD−FFの出
力信号がデータ入力端子に入力されている固定論理レベ
ルになる。この次のクロックの例えば立ち上がりで、次
段のD−FFの出力信号が前記固定論理レベルになる。
同様に、クロックの立ち上がりに同期して各D−FFに
前段のD−FFの出力データがそれぞれ保持され、最終
段のD−FFから前記固定論理レベルの非活性を示す初
期化信号が出力される。この初期化信号は、クロックの
立ち上がりよりも最終段のD−FFの伝搬遅延時間だけ
遅れて出力される。そして、次のクロックの立ち上がり
で、前記複数のフリップフロップは初期状態で動作を開
始する。更に、クロックが入力されない場合、イニシャ
ル信号を活性にすれば活性を示す初期化信号が最終段の
D−FFから出力されるので、前記複数のフリップフロ
ップが初期状態になる。そして、再びクロックが入力さ
れた場合、イニシャル信号が非活性であれば、N回のク
ロックの立ち上がりエッジが経過した後、前記複数のフ
リップフロップが初期状態から動作を開始する。従っ
て、前記課題を解決できるのである。
を構成したので、或る時刻でイニシャル信号が活性を示
すと、N段のD−FFのうちの最終段のD−FFから活
性を示す初期化信号が出力され、ディジタル回路に含ま
れる複数のフリップフロップが初期化される。次に、イ
ニシャル信号が非活性を示すと、前記N段のD−FFの
初期化が解除される。この直後のクロックの例えば立ち
上がりで、N段のD−FFのうちの初段のD−FFの出
力信号がデータ入力端子に入力されている固定論理レベ
ルになる。この次のクロックの例えば立ち上がりで、次
段のD−FFの出力信号が前記固定論理レベルになる。
同様に、クロックの立ち上がりに同期して各D−FFに
前段のD−FFの出力データがそれぞれ保持され、最終
段のD−FFから前記固定論理レベルの非活性を示す初
期化信号が出力される。この初期化信号は、クロックの
立ち上がりよりも最終段のD−FFの伝搬遅延時間だけ
遅れて出力される。そして、次のクロックの立ち上がり
で、前記複数のフリップフロップは初期状態で動作を開
始する。更に、クロックが入力されない場合、イニシャ
ル信号を活性にすれば活性を示す初期化信号が最終段の
D−FFから出力されるので、前記複数のフリップフロ
ップが初期状態になる。そして、再びクロックが入力さ
れた場合、イニシャル信号が非活性であれば、N回のク
ロックの立ち上がりエッジが経過した後、前記複数のフ
リップフロップが初期状態から動作を開始する。従っ
て、前記課題を解決できるのである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
初期化回路の構成図である。この初期化回路20は、D
−FF21,22と、遅延回路(DELAY)23と、
論理回路24を備えている。D−FF21のデータ入力
端子Dには、固定論理レベル(例えば“H”)が入力さ
れるようになっている。D−FF21の出力端子QはD
−FF22のデータ入力端子Dに接続されている。D−
FF22の出力端子Qは、遅延回路23を介してD−F
F11,12のリセット信号入力端子Rに共通に接続さ
れると共に、論理回路24の入力側にも接続されてい
る。この論理回路24は、例えばAND回路で構成され
ている。論理回路24の出力側は、D−FF13のデー
タ入力端子Dに接続されている。イニシャル信号Iは例
えば外部のリセット信号生成回路から供給され、D−F
F21,22のリセット信号入力端子Rに共通に入力さ
れるようになっている。クロックckは、D−FF2
1,22のクロック入力端子CKに共通に入力されると
共に、ディジタル回路に含まれるD−FF11,12,
13のクロック入力端子CKに共通に入力されるように
なっている。
初期化回路の構成図である。この初期化回路20は、D
−FF21,22と、遅延回路(DELAY)23と、
論理回路24を備えている。D−FF21のデータ入力
端子Dには、固定論理レベル(例えば“H”)が入力さ
れるようになっている。D−FF21の出力端子QはD
−FF22のデータ入力端子Dに接続されている。D−
FF22の出力端子Qは、遅延回路23を介してD−F
F11,12のリセット信号入力端子Rに共通に接続さ
れると共に、論理回路24の入力側にも接続されてい
る。この論理回路24は、例えばAND回路で構成され
ている。論理回路24の出力側は、D−FF13のデー
タ入力端子Dに接続されている。イニシャル信号Iは例
えば外部のリセット信号生成回路から供給され、D−F
F21,22のリセット信号入力端子Rに共通に入力さ
れるようになっている。クロックckは、D−FF2
1,22のクロック入力端子CKに共通に入力されると
共に、ディジタル回路に含まれるD−FF11,12,
13のクロック入力端子CKに共通に入力されるように
なっている。
【0009】図6は、図1の動作を説明するためのタイ
ムチャート(1)であり、縦軸に論理レベル、及び横軸
に時間がとられている。時刻t1において、イニシャル
信号Iは“H”から“L”に遷移(即ち、活性を示す)
し、D−FF22の出力信号S22が“H”から“L”
に遷移する。この出力信号S22は遅延回路23を経て
活性を示す初期化信号Srになり、D−FF11,12
を初期化すると共に、論理回路24を介してD−FF1
3のデータ入力端子Dに入力される。D−FF13は、
時刻t2でクロックckの立ち上がりエッジに同期して
初期化される。時刻t3の直前でイニシャル信号Iが非
活性を示し、D−FF21,22のリセットが解除され
る。時刻t3において、D−FF21の出力信号S21
がクロックckの立ち上がりエッジに同期して“L”か
ら“H”へ遷移する。時刻t4において、D−FF22
の出力信号S22がクロックckの立ち上がりエッジに
同期して“L”から“H”へ遷移する。時刻t5におい
て、初期化信号Srが“L”から“H”へ遷移(即ち、
非活性を示す)する。時刻t6において、D−FF1
1,12,13は、初期状態でクロックckの立ち上が
りエッジに同期して動作を開始する。ここで、前記時刻
t3においてD−FF21の出力信号S21が“L”か
ら“H”へ遷移した時、該時刻t3の直後に該出力信号
S21にメタステーブルが発生することがある。ところ
が、時刻t3ではD−FF22のデータ入力端子Dには
“L”の出力信号S21が入力されているので、D−F
F22の出力信号S22は“L”のままであり、メタス
テーブルが発生することはない。
ムチャート(1)であり、縦軸に論理レベル、及び横軸
に時間がとられている。時刻t1において、イニシャル
信号Iは“H”から“L”に遷移(即ち、活性を示す)
し、D−FF22の出力信号S22が“H”から“L”
に遷移する。この出力信号S22は遅延回路23を経て
活性を示す初期化信号Srになり、D−FF11,12
を初期化すると共に、論理回路24を介してD−FF1
3のデータ入力端子Dに入力される。D−FF13は、
時刻t2でクロックckの立ち上がりエッジに同期して
初期化される。時刻t3の直前でイニシャル信号Iが非
活性を示し、D−FF21,22のリセットが解除され
る。時刻t3において、D−FF21の出力信号S21
がクロックckの立ち上がりエッジに同期して“L”か
ら“H”へ遷移する。時刻t4において、D−FF22
の出力信号S22がクロックckの立ち上がりエッジに
同期して“L”から“H”へ遷移する。時刻t5におい
て、初期化信号Srが“L”から“H”へ遷移(即ち、
非活性を示す)する。時刻t6において、D−FF1
1,12,13は、初期状態でクロックckの立ち上が
りエッジに同期して動作を開始する。ここで、前記時刻
t3においてD−FF21の出力信号S21が“L”か
ら“H”へ遷移した時、該時刻t3の直後に該出力信号
S21にメタステーブルが発生することがある。ところ
が、時刻t3ではD−FF22のデータ入力端子Dには
“L”の出力信号S21が入力されているので、D−F
F22の出力信号S22は“L”のままであり、メタス
テーブルが発生することはない。
【0010】図7は、図1の動作を説明するためのタイ
ムチャート(2)である。この図では、時刻t3の直後
にD−FF21,22のリセットが解除された場合の動
作が示されている。時刻t1〜t2において、図6と同
様の動作を行う。時刻t3の直後でイニシャル信号Iが
非活性を示し、D−FF21,22のリセットが解除さ
れる。時刻t4において、D−FF21の出力信号S2
1がクロックckの立ち上がりエッジに同期して“L”
から“H”へ遷移する。時刻t5において、D−FF2
2の出力信号S22がクロックckの立ち上がりエッジ
に同期して“L”から“H”へ遷移する。時刻t6にお
いて、初期化信号Srが“L”から“H”へ遷移(即
ち、非活性を示す)する。時刻t7において、D−FF
11,12,13は、初期状態でクロックckの立ち上
がりエッジに同期して動作を開始する。一方、クロック
ckが入力されない場合、イニシャル信号Iを“L”
(即ち、活性にする)にすればD−FF21,22がリ
セットされて初期化信号Srが“L”になるので、D−
FF11,12を初期状態にすることができる。そし
て、再びクロックckが入力された場合にイニシャル信
号Iが“H”(非活性)であれば、2回のクロックck
の立ち上がりエッジが経過した後、D−FF11,1
2,13が初期状態から動作を開始する。
ムチャート(2)である。この図では、時刻t3の直後
にD−FF21,22のリセットが解除された場合の動
作が示されている。時刻t1〜t2において、図6と同
様の動作を行う。時刻t3の直後でイニシャル信号Iが
非活性を示し、D−FF21,22のリセットが解除さ
れる。時刻t4において、D−FF21の出力信号S2
1がクロックckの立ち上がりエッジに同期して“L”
から“H”へ遷移する。時刻t5において、D−FF2
2の出力信号S22がクロックckの立ち上がりエッジ
に同期して“L”から“H”へ遷移する。時刻t6にお
いて、初期化信号Srが“L”から“H”へ遷移(即
ち、非活性を示す)する。時刻t7において、D−FF
11,12,13は、初期状態でクロックckの立ち上
がりエッジに同期して動作を開始する。一方、クロック
ckが入力されない場合、イニシャル信号Iを“L”
(即ち、活性にする)にすればD−FF21,22がリ
セットされて初期化信号Srが“L”になるので、D−
FF11,12を初期状態にすることができる。そし
て、再びクロックckが入力された場合にイニシャル信
号Iが“H”(非活性)であれば、2回のクロックck
の立ち上がりエッジが経過した後、D−FF11,1
2,13が初期状態から動作を開始する。
【0011】以上のように、本実施形態では、クロック
ckの或る立ち上がりエッジ(本実施形態では時刻t
3)付近でイニシャル信号Iを非活性にしても、図6の
時刻t5で初期化信号Srが非活性を示すので、時刻t
6においてD−FF11,12,13が初期状態から動
作を開始できる。又、図7では、時刻t6で初期化信号
Srが非活性を示すので、時刻t7においてD−FF1
1,12,13が初期状態から動作を開始できる。更
に、クロックckが入力されない場合、イニシャル信号
Iを活性にすればD−FF11,12を初期状態にする
ことができ、再びクロックckが入力された場合にイニ
シャル信号Iが非活性であれば、2回のクロックckの
立ち上がりエッジが経過した後、D−FF13も含めて
初期状態から動作を開始できる。尚、本発明は上記実施
形態に限定されず、種々の変形が可能である。その変形
例としては、例えば次の(a)〜(c)のようなものが
ある。
ckの或る立ち上がりエッジ(本実施形態では時刻t
3)付近でイニシャル信号Iを非活性にしても、図6の
時刻t5で初期化信号Srが非活性を示すので、時刻t
6においてD−FF11,12,13が初期状態から動
作を開始できる。又、図7では、時刻t6で初期化信号
Srが非活性を示すので、時刻t7においてD−FF1
1,12,13が初期状態から動作を開始できる。更
に、クロックckが入力されない場合、イニシャル信号
Iを活性にすればD−FF11,12を初期状態にする
ことができ、再びクロックckが入力された場合にイニ
シャル信号Iが非活性であれば、2回のクロックckの
立ち上がりエッジが経過した後、D−FF13も含めて
初期状態から動作を開始できる。尚、本発明は上記実施
形態に限定されず、種々の変形が可能である。その変形
例としては、例えば次の(a)〜(c)のようなものが
ある。
【0012】(a) 実施形態では、D−FF11,1
2,13の初期状態としてリセット状態の例を示した
が、セット状態が混在しても良い。又、クロックck、
イニシャル信号Iの信号極性、及びD−FF11,1
2,13,21,22の各端子の極性についても、実施
形態のように限定するものではない。 (b) 実施形態では、初期化回路20は2段のD−F
F21,22を備えているが、3段以上のD−FFを縦
続接続してもよい。 (c) 遅延回路23は、初期化信号Srの立ち上がり
のタイミングがクロックckのエッジの間にできれば、
省略してもよい。
2,13の初期状態としてリセット状態の例を示した
が、セット状態が混在しても良い。又、クロックck、
イニシャル信号Iの信号極性、及びD−FF11,1
2,13,21,22の各端子の極性についても、実施
形態のように限定するものではない。 (b) 実施形態では、初期化回路20は2段のD−F
F21,22を備えているが、3段以上のD−FFを縦
続接続してもよい。 (c) 遅延回路23は、初期化信号Srの立ち上がり
のタイミングがクロックckのエッジの間にできれば、
省略してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、クロックの或るエッジ付近でイニシャル信号を非
活性にしても、以後のクロックのエッジと次のエッジと
の間で初期化信号が非活性を示すので、該次のエッジに
おいて、ディジタル回路に含まれる複数のフリップフロ
ップが初期状態から動作を開始できる。更に、クロック
が入力されない場合でもイニシャル信号を活性にすれば
初期化信号が活性を示すので、複数のフリップフロップ
を初期状態にすることができ、再びクロックが入力され
た場合にイニシャル信号が非活性であれば、N回のクロ
ックの立ち上がりエッジが経過した後、前記複数のフリ
ップフロップが初期状態から動作を開始できる。
れば、クロックの或るエッジ付近でイニシャル信号を非
活性にしても、以後のクロックのエッジと次のエッジと
の間で初期化信号が非活性を示すので、該次のエッジに
おいて、ディジタル回路に含まれる複数のフリップフロ
ップが初期状態から動作を開始できる。更に、クロック
が入力されない場合でもイニシャル信号を活性にすれば
初期化信号が活性を示すので、複数のフリップフロップ
を初期状態にすることができ、再びクロックが入力され
た場合にイニシャル信号が非活性であれば、N回のクロ
ックの立ち上がりエッジが経過した後、前記複数のフリ
ップフロップが初期状態から動作を開始できる。
【図1】本発明の実施形態の初期化回路の構成図であ
る。
る。
【図2】従来の初期化回路の構成図である。
【図3】図2のタイムチャートである。
【図4】従来の他の初期化回路(1)の構成図である。
【図5】従来の他の初期化回路(2)の構成図である。
【図6】図1のタイムチャート(1)である。
【図7】図1のタイムチャート(2)である。
11,12,13 複数のフリ
ップフロップ 20 初期化回路 21,22 D−FF I イニシャル
信号 Sr 初期化信号
ップフロップ 20 初期化回路 21,22 D−FF I イニシャル
信号 Sr 初期化信号
Claims (1)
- 【請求項1】 クロックに同期してデータを取り込んで
信号処理を行う複数のフリップフロップを含むディジタ
ル回路に対し、該各フリップフロップを初期状態にする
ための活性を示す初期化信号を、外部から供給されるイ
ニシャル信号に基づいて生成する初期化回路において、 共通のクロックが与えられるクロック入力端子と、前記
イニシャル信号が共通に与えられるリセット端子又はセ
ット端子と、データ入力端子と、データ出力端子とをそ
れぞれ持ち、縦続接続されたN段(N;2以上の整数)
の遅延型フリップフロップを備え、 前記N段の遅延型フリップフロップのうちの初段の遅延
型フリップフロップのデータ入力端子には非活性の前記
初期化信号に対応した固定論理レベルが入力される構成
とし、 前記イニシャル信号が非活性を示した時には前記クロッ
クのエッジに同期して該各遅延型フリップフロップが前
段の遅延型フリップフロップの出力データをそれぞれ保
持し、該N段の遅延型フリップフロップのうちの最終段
の遅延型フリップフロップから前記固定論理レベルの前
記初期化信号を出力し、該イニシャル信号が活性を示し
た時には該最終段の遅延型フリップフロップから活性を
示す該初期化信号を出力する構成にしたことを特徴とす
る初期化回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8319633A JPH10163821A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 初期化回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8319633A JPH10163821A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 初期化回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10163821A true JPH10163821A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18112480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8319633A Withdrawn JPH10163821A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 初期化回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10163821A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101047134B1 (ko) | 2004-05-28 | 2011-07-06 | 엘지디스플레이 주식회사 | 리셋 회로 집적모듈 |
DE112020002008T5 (de) | 2019-04-17 | 2022-01-20 | Rohm Co., Ltd. | Schaltung zur erzeugung eines synchronen rücksetzsignals und digitale verarbeitungsvorrichtung |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP8319633A patent/JPH10163821A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101047134B1 (ko) | 2004-05-28 | 2011-07-06 | 엘지디스플레이 주식회사 | 리셋 회로 집적모듈 |
DE112020002008T5 (de) | 2019-04-17 | 2022-01-20 | Rohm Co., Ltd. | Schaltung zur erzeugung eines synchronen rücksetzsignals und digitale verarbeitungsvorrichtung |
US11914439B2 (en) | 2019-04-17 | 2024-02-27 | Rohm Co., Ltd. | Synchronous reset signal generation circuit and digital processing device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |