JPH1190287A - 木質パネルのプライマ塗布装置および乾燥装置 - Google Patents

木質パネルのプライマ塗布装置および乾燥装置

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JPH1190287A
JPH1190287A JP26000897A JP26000897A JPH1190287A JP H1190287 A JPH1190287 A JP H1190287A JP 26000897 A JP26000897 A JP 26000897A JP 26000897 A JP26000897 A JP 26000897A JP H1190287 A JPH1190287 A JP H1190287A
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JP
Japan
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primer
wood panel
panel
face
roller
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JP26000897A
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Tamotsu Himoto
保 樋本
Keitaro Kojima
啓太郎 小島
Mutsumi Ishizuka
睦実 石塚
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均等にかつ周囲を汚さずに塗布でき、作業効
率が向上するようになるプライマ塗布装置を提供する。 【解決手段】 木質パネル1の端面にプライマを塗布す
るプライマ塗布装置20を、木質パネル1の生産ライン
Aの側方に設けられそのラインAの搬送方向と直交する
方向に移動可能かつ木質パネル1を搬送方向下流側に送
り込む駆動手段21と、生産ラインAを挟みかつ駆動手
段21と対向して設けられ木質パネル1の搬送方向に沿
った端面にプライマを塗布するプライマ塗布手段30と
を備えて構成する。そのため、駆動手段で木質パネルを
送り込み、プライマ塗布手段で木質パネルの端面にプラ
イマを塗布できるので、一定のペースでかつ均等にムラ
なく塗布でき、周囲を汚さずにすむとともに、作業効率
が向上するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質パネルの長手
方向端面にプライマを塗布する木質パネルのプライマ塗
布装置およびその端面を乾燥させる木質パネルの乾燥装
置に関する。
【0002】
【背景技術】例えば、図10に示すように、パネル工法
による建物に使用されるパネル、特に木質パネル1は、
下地枠2に防音、遮音、断熱等のためにグラスウール3
等を充填した後、例えばプレス加工により合板等の面材
4で蓋をした状態に形成されている。このようにプレス
加工された木質パネル1はサイザで端面を仕上げ加工
(サイジング)され、サイジングされた端面にはプライ
マが塗布される。そして、木質パネルの端面のプライマ
塗布作業は、従来、作業者の刷毛による手塗り作業で行
われている。また、プライマ塗布作業完了後の木質パネ
ルは、風を吹きつける等して乾燥させ次工程に送ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のプ
ライマ塗布作業では、作業者の手塗り作業なので、熟練
しないと塗りに「ムラ」が生じるうえ、プライマが周囲
に飛び散り、作業場が汚れるという問題がある。また、
手作業なので一定のペースで行いにくく、作業効率が悪
いという問題もある。さらに、プライマ塗布作業完了後
の木質パネルの乾燥は、風を吹きつける等して行ってい
るので、乾燥までに時間がかかっている。
【0004】本発明の目的は、均等にかつ周囲を汚さず
に塗布でき、作業効率が向上するようになるプライマ塗
布装置を提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、プライマが塗
布された木質パネルの端面を、均等にかつ迅速に乾燥で
きるようになる木質パネルの乾燥装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】図面を参照して説明する
と、本発明の第1発明のプライマ塗布装置は、図2に示
すように、木質パネル1の端面に他の部材を取り付ける
ためプライマを塗布するプライマ塗布装置20であっ
て、木質パネル1の生産ラインAの側方に設けられ当該
生産ラインAの搬送方向と直交する方向に移動可能かつ
木質パネル1を搬送方向下流側に送り込む駆動手段21
と、生産ラインAを挟みかつ駆動手段21と対向して設
けられ木質パネル1の搬送方向に沿った端面にプライマ
を塗布するプライマ塗布手段30とを備えていることを
特徴とするものである。
【0007】以上において、木質パネルは外壁パネル、
内壁パネル、床パネルおよび天井パネル等として使用さ
れるパネルすべてを含むものである。また、プライマと
は、二液タイプの接着剤で最初に被接着物に塗布される
ものをいう。さらに、他の部材は木質パネルと同様の木
質パネルだけでなく、木質パネル同士を接合する例えば
コーナ接合部材でもよい。また、駆動手段は木質パネル
を搬送できるものであればどのようなものでもよく、例
えば、木質パネルの端面と係合するローラを回転させる
形式、チェーン等を利用して引っ張る形式、シリンダー
で押す形式等が挙げられる。また、プライマ塗布手段は
木質パネルの端面にプライマを塗布できるものであれ
ば、ノズルで連続的に噴射する形式、プライマを含むロ
ーラ部材を木質パネルの端面に当接させて回転させるこ
とにより塗布する形式等どのようなものでもよい。
【0008】このような本発明では、駆動手段で木質パ
ネルを搬送方向下流側に送り込み、プライマ塗布手段で
木質パネルの端面にプライマを塗布するようになってい
るので、一定のペースで塗布でき、これにより、均等に
ムラなく塗布できる。そのため、周囲を汚さずにすむと
ともに、作業効率が向上するようになる。
【0009】本発明の第2発明のプライマ塗布装置は、
図2、3に示すように、第1発明のプライマ塗布手段3
0はプライマを含浸するとともに木質パネル1の端面に
回転自在に当接してプライマを塗布するローラ本体32
と、このローラ本体32の周囲を覆う平面円弧状のカバ
ー部材34とを備えて構成され、このカバー部材34の
生産ライン側は開口34Aされていることを特徴とする
ものである。
【0010】以上において、ローラ本体は木質パネルの
端面に当接しても損傷しないようにかつ均等に塗布でき
るような材質、例えばスポンジ状部材、フエルト状部材
等が好ましい。また、ローラ本体は磨耗等による塗布能
力の減少を防止できるように容易に交換可能となってい
ることが好ましい。このような本発明では、ローラ本体
の回転により飛散するプライマがカバー部材に付着する
ので、周囲に飛散することがなく、これにより、環境を
悪くすることがない。
【0011】本発明の第3発明のプライマ塗布装置は、
図3に示すように、第1発明または第2発明のカバー部
材34およびローラ本体32の下方には、カバー部材3
4の内面に付着、落下するプライマを受ける受け部材が
設けられていることを特徴とするものである。
【0012】以上において、受け部材は付着、落下する
プライマを1ヶ所に集めやすい形状、例えばロート状に
形成されることが好ましい。また、ローラ本体の交換作
業が容易となるように、受け部材は着脱可能となってい
ることが好ましい。このような本発明では、カバー部材
の内面に付着、落下するプライマは受け部材により受け
られるので、周囲に飛散することがなく、これにより、
環境を悪くすることがない。
【0013】本発明の第4発明のプライマ塗布装置は、
図1に示すように、第1〜第3発明のいずれかに記載の
プライマ塗布手段30は、そのローラ本体32の下流側
に設けられ木質パネル1の端面へ塗布されたプライマの
余分の部分をふき取るふき取りローラ37を備えて構成
されていることを特徴とするものである。
【0014】以上において、ふき取りローラは、ローラ
本体と同様に木質パネルの端面に当接しても損傷しない
ようにかつ均等にふき取れるような材質、例えばスポン
ジ状部材、フエルト状部材等で作製されることが好まし
い。このような本発明では、木質パネルの端面に塗布さ
れたプライマの余分の部分がふき取られるので、余分の
プライマが付着したまま次工程に送られずにすむことに
なり、これにより、環境が悪くなることがないととも
に、次工程での作業が容易となる。
【0015】本発明の第5発明の木質パネルの乾燥装置
は、図4に示すように、第1〜第4発明のいずれかに記
載のプライマ塗布装置により形成された木質パネル1の
端面を乾燥させる木質パネルの乾燥装置であって、プラ
イマ塗布手段30の下流側かつ少なくとも端面側に、生
産ラインAの搬送方向に沿って延びる乾燥用の電気ヒー
タ41が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】以上において、電気ヒータはプライマ塗布
手段に連続することが好ましく、また、効率よく乾燥で
きるように、木質パネルの長さ方向全体に対向できる長
さ寸法であることがこのましく、この場合、2台あるい
は3台を並設してもよい。このような本発明では、プラ
イマが塗布された木質パネルの端面を電気ヒータで乾燥
させるので、端面が短時間で乾燥し、これにより、次工
程への受けわたしがより短時間で行えるようになり、木
質パネルの生産工程の短縮化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の第1
実施形態の木質パネルのプライマ塗布装置20および本
発明の第2実施形態の木質パネルの乾燥装置40は、木
質パネル1の生産工程のうちの途中の工程14、15で
使用される装置である。
【0018】まず、木質パネル1の生産工程を説明す
る。図1に示すように、例えばパネル工法による建物に
使用される木質パネルの生産工程は、予め製作された下
地枠2に、防音、遮音、断熱等のためにグラスウール3
等を充填するグラスウール充填工程10、この工程後の
下地枠2の表面に合板を貼り付けるための接着剤を塗布
する接着剤塗布工程11、接着剤を塗布した後、下地枠
2の表面に合板等の面材をプレスにより貼り付け木質パ
ネルを形成するプレス工程12、このプレス工程12に
より形成された木質パネル1の端面を仕上げ加工(サイ
ジング)するサイザ工程13、サイジングされた端面に
プライマを塗布する本願第1発明のプライマ塗布工程1
4、およびプライマが塗布された端面を電気ヒータで乾
燥させる本願第2発明の木質パネルの乾燥工程15、乾
燥済みの木質パネル1の表面に防蟻シートを貼り付ける
防蟻シート貼り工程16、防蟻シートを貼り付けた木質
パネル1に養生シートを貼り付ける養生シート貼り工程
17を備えて構成されている。
【0019】図2、3に示すように、本願第1発明のプ
ライマ塗布装置20は、前記プライマ塗布工程14で使
用され、木質パネル1をラインAの下流側に搬送する駆
動手段としての駆動ローラ装置21を備えている。この
駆動ローラ装置21は、ラインAの1側面側に配置され
た取付台22と、この取付台22に取り付けられたロー
ラ部材23と、このローラ部材23を回転駆動させる駆
動源としてのモータ24を有して構成されている。
【0020】取付台22は、基台25とその上に設けら
れた移動台26Aおよび柱体26Bを含み形成される移
動部材26とを有して形成され、この移動部材26は、
基台25に形成されたレール部25Aに沿ってラインの
搬送方向に対して直交する方向に,チェーン駆動27等
により前後動できるようになっている。また、柱体26
Bの上部には水平面内で回転自在に前記ローラ部材23
が設けられ、このローラ部材23は、その表面に例えば
垂直方向に形成された突起状溝部23Aを有しタイヤ状
に形成され、木質パネル1の端面と係合し、確実に搬送
できるようになっている。また、このローラ部材23の
軸部28は、ローラ部材23の下方かつ柱体26Bに設
けられたモータ24の主軸にチェーン、ベルト29等で
連結されている。
【0021】生産ラインAを挟んで駆動ローラ装置21
と対向する1側面には前記木質パネル1の端面にプライ
マを塗布するプライマ塗布手段としての塗布ローラ装置
30が設けられている。この塗布ローラ装置30は、図
3にも示すように、ラインAのフレーム7に立設された
ブラケット31を介して取り付けられたローラ本体32
を有している。ローラ本体32は筒状に形成され、軸受
けで支持された垂直な回転軸33に取り付けられ、例え
ばスポンジ状部材で形成されている。また、ローラ本体
32は上下方向に分割されており、つまり輪切り状に形
成されており、それぞれを容易に交換できるようになっ
ている。このようなローラ本体32の高さ寸法は木質パ
ネル1の厚さ寸法よりやや大きい寸法程度に形成されて
いる。ローラ本体32を支持する軸33はパイプ状にな
っており、図示しないが、その外周には多数の穴が明け
られ、軸33の上部から供給されるプライマがその穴か
ら軸33の遠心力によりローラ本体32に吹き出すとと
もに、ローラ本体32からにじみ出るようになってい
る。
【0022】このようなローラ本体32の周囲には、平
面ほぼ円弧状のカバー部材34が上記ブラケット31に
固定されて設けられている。このカバー部材34はロー
ラ本体32をスッポリと覆える大きさに形成され、円弧
状の開口部34Aはライン側Aに向けられている。従っ
て、ローラ本体32から飛び散るプライマはカバー部材
34で遮られ、これにより、周囲を汚さないようになっ
ている。また、ローラ本体32の下方にはプライマ受け
容器35が着脱可能に設けられ、このプライマ受け容器
35は、カバー部材34下部を収納しておりカバー部材
34内周部に飛び散って流れ落ちるプライマを受けるよ
うになっている。受け容器35は三角升状に形成されプ
ライマが下部に集まりやすいようになっており、受け容
器35内に集められたプライマは図示しない貯留部材に
送られる。
【0023】ローラ本体32のラインAの下流側にはロ
ーラ本体32に隣接してふき取りローラ37が設けられ
ている。このふき取りローラ37は、木質パネル1の端
面に塗布されたプライマの余分の部分をふき取るもので
ある。従って、高さ寸法は木質パネル1の厚さ寸法より
大きな寸法となっており、軸38に筒状のローラ部37
Aのみが回転自在に取り付けられている。なお、生産ラ
インAは、フレーム7間に所定間隔で架けわたされた多
数の回転ローラ8を含んで形成され、このようなローラ
8の上に木質パネル1が載せられかつ搬送されるように
なっている。また、フレーム7において、塗布ローラ装
置30側には、木質パネル1をガイドするガイドローラ
6が水平面内で回転自在に設けられている。
【0024】このようなプライマ塗布装置20に至る各
工程のうち、前記グラスウール工程10は、図5に示す
ように、グラスウール充填装置50を備え、この充填装
置50は枠体状の基台51を有する。この基台51は、
例えば2個の下地枠2を収納可能となっており、作業者
はこれらの下地枠2にグラスウール3を充填するように
なっている。このグラスウール充填作業においては、グ
ラスウール3の糸状の粉末が飛び散り、作業者に付着し
たり、周囲を汚して作業環境を悪くすることを防止する
ために、作業者の位置とは反対側に集塵装置52が設け
られている。集塵装置52は、基台51の長手方向の縁
に沿って所定角度で立設される例えば透明なアクリル板
で形成された取り付け部材53を有し、この取り付け部
材53の表面には、基台51の長手方向に沿った複数
(2条)のスリット53Aが形成されている。
【0025】また、取り付け部材53の裏面には所定の
大きさの吸引パイプ54が取り付けられ、この吸引パイ
プ54の長手方向の溝(開口部)54Aは、上記スリッ
ト53Aと対向している。吸引パイプ54は図示しない
集塵機に接続されており、従って、スリット53Aから
吸引されたグラスウール3の糸状の粉末は吸引パイプ5
4を通って集塵機に集められる。さらに、集塵効率を向
上させるために、作業者の後頭部方向からエアを送り込
むエアカーテン55が設けられている。このエアカーテ
ン55は、所定の大きさの穴56Aが多数明けられた例
えば塩ビ(塩化ビニール)製のエア吹き出しパイプ56
を有し、図示しないエア供給手段から供給されたエアが
エア吹き出しパイプ56から基台51のスリット53A
側近傍に向けて吹き出されるようになっている。
【0026】図6に示すように、前記接着剤塗布工程1
1は、下地枠2の表面に合板等の面材を貼り付けるため
の接着剤63を塗布する接着剤塗布装置60を備えてい
る。この接着剤塗布装置60は、接着剤63を収納する
収納体61と、その下に配置される溝付き塗布ローラ6
2、ドクタローラ64を備えて構成されている。収納体
61は、対向配置される2枚の堰板61Aと、これらの
堰板61Aの両端部同士を連結固定する固定板61Bと
で形成され、細長の四角枠状になっている。この固定板
61Bの下部は塗布ローラ62およびドクタローラ64
の外周に沿った形状となっている。
【0027】また、溝付き塗布ローラ62は下地枠2の
表面と接触可能となっており、その外周には、ローラ6
2の長さ方向に所定間隔で複数の溝62Aが切られてい
る。そのため、この溝62Aを介して接着剤63が下地
枠2の表面により確実に塗布されるようになっている。
ドクタローラ64は、塗布ローラ62より外形寸法が小
さく形成され、下地枠2の表面から所定寸法離れた高さ
位置に設けられている。このドクタローラ64と溝付き
塗布ローラ62とは互いに接触し、かつ、反対方向に回
転するようになっており、これにより、接着剤63はこ
ね回されながら塗布ローラ62を介して下地枠2に塗布
されるようになっている。
【0028】この際、収納体61に所定量の接着剤63
を計量可能にかつ容易に供給するために、図7に示すよ
うなホッパー装置65が使用されている。このホッパー
装置65は、受け容器66とその上方に設けられた例え
ばベークライト製のホッパー本体66とを有する。ホッ
パー本体66は、例えば接着剤5リットル、10リット
ル入りの袋を収納できるようになっているとともに、内
部の接着剤63が受け容器65に流出するように図略の
流出穴が明けられている。受け容器65はバケツ状に形
成され、かつ、支持部材68で揺動可能に支持されてい
る。そして、貯まった内部の接着剤63を作業者が容易
に運搬できるように、例えば5リットル入りのバケツ6
9等に受けわたせるようになっている。
【0029】図8に示すように、前記プレス工程12
は、表面に接着剤を塗布した下地枠2を載せる受け台7
1と、下地枠2の表面に合板等の面材を押圧する加温圧
締板72と、この加温圧締板72を駆動させる駆動源と
してのシリンダ73とを含むプレス装置70を備えてい
る。受け台71には下地枠2を次工程に送るためのチェ
ーン駆動機構75が設けられている。また、加温圧締板
72の下部一部には、所定の温度で加温圧締が行われて
いるか否かを検知する例えば熱電対が設けられており、
さらにプレス装置70の上部には、図示しないが、検知
された結果を例えば色別で表示するパトライトが設けら
れている。
【0030】前記サイザ工程13は、図9に示すよう
に、サイザ装置80を備え、このサイザ装置80は、プ
レスされた木質パネル1を載せる基台81を有する。基
台81には、木質パネル1の互いに直交する端面を仕上
げるために、直交する方向に移動する2つの切削手段8
2、83が設けられている。なお、基台81はラインA
に図示しないが接続されている。
【0031】このような本第1実施形態によれば、次の
ような効果がある。 木質パネル1を搬送させればその端面にプライマ塗布
装置20のローラ本体32が接触し、このローラ本体3
2からプライマが木質パネル1の端面に塗布されるの
で、一定のリズムで自動的に塗布されることになり、こ
れにより、塗装ムラがなくなるとともに、作業効率の向
上が図られる。 プライマ塗布装置20にはふき取りローラ37が設け
られ、木質パネル1の端面に塗布された余分のプライマ
をふき取るので、プライマが垂れたりすることがなく、
これにより、環境を汚すことが少なくなるとともに、次
工程の乾燥工程での乾燥を早めるという効果がある。
【0032】プライマ塗布装置20は、ローラ本体3
2およびカバー部材34の下部を収容するプライマ受け
容器35を有しており、この受け容器35は、カバー部
材34の内周部に飛び散って落ちるプライマを受けるよ
うになっているので、プライマが垂れたりすることがな
く、これにより、環境を汚すことが少なくなる。また、
受け容器35は三角升状に形成されているので、プライ
マが下部に集まりやすく、配管を通して貯留部に送りや
すい。
【0033】プライマ塗布装置20のローラ本体32
にはカバー部材34が取り付けられ、このカバー部材3
4は、ローラ本体32の遠心力によるプライマの外への
飛散を遮るので、環境を汚すことが少なくなる。 駆動ローラ装置21は、搬送方向の直交方向に移動可
能であり、木質パネル1の端面への係合度、密接度を調
整できるので、最適の状態で確実に木質パネル1を搬送
でき、これにより、生産効率を向上させることができ
る。
【0034】図4に示された本願第2発明の木質パネル
の乾燥装置40は、前記乾燥工程15に使用されるよう
になっている。乾燥装置40は、プライマ塗布装置20
のラインAの下流側に取り付け枠42を介して設けら
れ、この取り付け枠42には、乾燥用の2台の電気ヒー
タ41、41が取り付けられている。これらの電気ヒー
タ41は、プライマ塗布ローラ30側の側面に設置され
ている。また、電気ヒータ41の長さ寸法は、それぞれ
を並べたとき、木質パネル1の長さ寸法とほぼ同じ程
度、あるいは超える程度に形成されており、また、高さ
寸法は、木質パネル1の厚さ寸法を超える寸法に形成さ
れている。従って、プライマ塗布工程14を経由した木
質パネル1のプライマが塗布された端面は、ラインAの
乾燥工程15を搬送される間にヒータ41の熱により乾
燥されるようになっている。
【0035】このような第2発明の木質パネルの乾燥装
置40を通過した木質パネル1は、前述のように前記防
蟻シート工程16に送出される。この防蟻シート工程1
6は、図示しないが、ロール状の防蟻シートを巻き取る
巻き取り機を備え、防蟻シートはこの巻き取り機から一
対の送りローラを経て引き出されて木質パネル1の所定
の表面に貼り付けられるようになっている。
【0036】また、防蟻シートが貼り付けられた木質パ
ネル1は、前述のように、養生シート工程17に送られ
る。この養生シート工程17は図示しないが養生シート
をロール状に巻き取る巻き取り機を備え、この巻き取り
機は搬送方向およびこの搬送方向と直交する方向の2位
置に移動可能となっており、搬送される木質パネル1に
対して直交方向に回動させた後、養生シートを引き出し
て貼り付けるようになっている。
【0037】このような第2実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 プライマが塗布された木質パネル1の端面を電気ヒー
タ41で乾燥させるので、端面が短時間で乾燥し、これ
により、次工程への受けわたしがより短時間で行えるよ
うになり、木質パネルの生産工程の短縮化を図ることが
できる。 電気ヒータ41を2台並べたときの長さ寸法は、木質
パネル1の長さ寸法とほぼ同じ程度になっており、高さ
寸法は、木質パネル1の厚さ寸法を超える寸法となって
いるので、乾燥工程15において、搬送方向先端側から
後端側まで連続してヒータ41と向き合っていることに
なり、これにより、短時間で充分に乾燥できて乾燥効率
がよく、従って、木質パネル1の生産効率の向上を図れ
る。
【0038】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できるものであ
れば、次に示すような変形形態でもよいものである。す
なわち、前記第2実施形態では、乾燥工程15にヒータ
41をプライマが塗布された端面側のみに2台配置した
が、これに限らず、例えば、駆動ローラ装置21側の側
面にもヒータを設置してもよい。このような実施形態で
は、木質パネルの両端面が加熱されることになるので、
熱のアンバランスによる変形を防止できる。
【0039】また、前記第1実施形態では、受け容器3
5をローラ本体32の下方にカバー部材34とローラ本
体32とを収容する大きさに形成したが、これに限ら
ず、ふき取りローラ37の下部をも収めるような大きさ
としてもよい。そして、このような実施形態ではふき取
りローラ37から落下するプライマをも集めることがで
き、環境を汚すことがなくなる。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の木質パ
ネルのプライマ塗布装置によれば、駆動手段で木質パネ
ルを搬送方向下流側に送り込み、プライマ塗布手段で木
質パネルの端面にプライマを塗布するようになっている
ので、一定のペースで塗布でき、これにより、均等にム
ラなく塗布できる。そのため、周囲を汚さずにすむとと
もに、作業効率が向上するようになる。
【0041】また、本発明の木質パネルの乾燥装置によ
れば、プライマが塗布された木質パネルの端面を電気ヒ
ータで乾燥させるので、端面が短時間で乾燥し、これに
より、次工程への受けわたしをより迅速に行えるように
なり、木質パネルの生産工程の短縮化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る木質パネルの生産工程
を示す図である。
【図2】本発明に係る第1実施形態の木質パネルのプラ
イマ塗布装置を示す全体斜視図である。
【図3】第1実施形態に係る木質パネルのプライマ塗布
装置の要部を示す図である。
【図4】本発明に係る第2実施形態の木質パネルの乾燥
装置を示す全体斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るグラスウール工程のグ
ラスウール充填装置を示す全体斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る接着剤塗布工程のロー
ラ装置を示す全体斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る接着剤塗布工程で使用
されるホッパ装置を示す全体斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係るプレス工程で使用され
るプレス装置を示す全体側面図である。
【図9】本発明の実施形態に係るサイザ工程で使用され
るサイザ装置を示す全体斜視図である。
【図10】本発明に係る木質パネルを示す全体斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 木質パネル 2 下地枠 3 グラスウール 20 木質パネルのプライマ塗布装置 21 駆動手段としての駆動ローラ 23 ローラ部材 30 プライマ塗布手段としての塗布ローラ装置 32 ローラ本体 34 カバー部材 35 受け容器 37 ふき取りローラ 40 乾燥装置 41 電気ヒータ 50 グラスウール充填装置 60 接着剤塗布装置 70 プレス装置 80 サイザ装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質パネルの端面に他の部材を取り付け
    るためプライマを塗布するプライマ塗布装置であって、
    前記木質パネルの生産ラインの側方に設けられ当該生産
    ラインの搬送方向と直交する方向に移動可能かつ前記木
    質パネルを搬送方向下流側に送り込む駆動手段と、前記
    生産ラインを挟みかつ前記駆動手段と対向して設けられ
    前記木質パネルの搬送方向に沿った端面に前記プライマ
    を塗布するプライマ塗布手段とを備えていることを特徴
    とする木質パネルのプライマ塗布装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の木質パネルのプライマ
    塗布装置において、前記プライマ塗布手段は前記プライ
    マを含浸するとともに前記木質パネルの端面に回転自在
    に当接してプライマを塗布するローラ本体と、このロー
    ラ本体の周囲を覆う平面円弧状のカバー部材部材とを備
    えて構成され、このカバー部材部材の前記生産ライン側
    は開口されていることを特徴とする木質パネルのプライ
    マ塗布装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の木質パネルの
    プライマ塗布装置において、前記カバー部材部材および
    ローラ本体の下方には、前記カバー部材部材の内面に付
    着、落下するプライマを受ける受け部材が設けられてい
    ることを特徴とする木質パネルのプライマ塗布装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の木質パ
    ネルのプライマ塗布装置において、前記プライマ塗布手
    段は、そのローラ本体の下流側に設けられ前記木質パネ
    ルの端面へ塗布されたプライマの余分の部分をふき取る
    ふき取りローラを備えて構成されていることを特徴とす
    る木質パネルのプライマ塗布装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の木質パ
    ネルのプライマ塗布装置により形成された木質パネルの
    端面を乾燥させる木質パネルの乾燥装置であって、前記
    プライマ塗布手段の下流側かつ少なくとも前記端面側
    に、前記生産ラインの搬送方向に沿って延びる乾燥用の
    電気ヒータが設けられていることを特徴とする木質パネ
    ルの乾燥装置。
JP26000897A 1997-09-25 1997-09-25 木質パネルのプライマ塗布装置および乾燥装置 Withdrawn JPH1190287A (ja)

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