JPH1189354A - 乗用型田植機 - Google Patents
乗用型田植機Info
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- JPH1189354A JPH1189354A JP25957297A JP25957297A JPH1189354A JP H1189354 A JPH1189354 A JP H1189354A JP 25957297 A JP25957297 A JP 25957297A JP 25957297 A JP25957297 A JP 25957297A JP H1189354 A JPH1189354 A JP H1189354A
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- Japan
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- angle
- planting
- float
- elevation control
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- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圃場での局部的な隆起もしくは陥没、あるい
は、圃場の荒れに起因した不必要な苗植付装置の昇降を
抑制できるようにして、苗植付装置による苗の植え付け
を予め設定された植え付け深さで安定して行えるように
する。 【解決手段】 植え付け走行時に、サイドフロート13
Bの上下揺動角度を検出する第一角度センサS2からの
検出に基づいて、サイドフロート13Bの上下揺動角度
が目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制御
する第一昇降制御モードと、植え付け走行時に、付勢手
段31により接地付勢されたセンターフロート13Aの
上下揺動角度を検出する第二角度センサS3からの検出
に基づいて、センターフロート13Aの上下揺動角度が
目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制御す
る第二昇降制御モードとに、実行する昇降制御モードの
切り換えが可能となるように構成された昇降制御手段2
1Bを設けた。
は、圃場の荒れに起因した不必要な苗植付装置の昇降を
抑制できるようにして、苗植付装置による苗の植え付け
を予め設定された植え付け深さで安定して行えるように
する。 【解決手段】 植え付け走行時に、サイドフロート13
Bの上下揺動角度を検出する第一角度センサS2からの
検出に基づいて、サイドフロート13Bの上下揺動角度
が目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制御
する第一昇降制御モードと、植え付け走行時に、付勢手
段31により接地付勢されたセンターフロート13Aの
上下揺動角度を検出する第二角度センサS3からの検出
に基づいて、センターフロート13Aの上下揺動角度が
目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制御す
る第二昇降制御モードとに、実行する昇降制御モードの
切り換えが可能となるように構成された昇降制御手段2
1Bを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後部に
昇降リンク機構を介して昇降自在に連結された苗植付装
置に、センターフロートと左右のサイドフロートを横軸
芯周りに上下揺動自在に装備するとともに、前記センタ
ーフロートを接地付勢する付勢手段を設けた乗用型田植
機に関する。
昇降リンク機構を介して昇降自在に連結された苗植付装
置に、センターフロートと左右のサイドフロートを横軸
芯周りに上下揺動自在に装備するとともに、前記センタ
ーフロートを接地付勢する付勢手段を設けた乗用型田植
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような田植機においては、
例えば特開平7‐87817号公報などで開示されてい
るように、植え付け走行時のセンターフロートの上下揺
動角度を検出する角度センサからの検出に基づいて、昇
降制御手段が、センターフロートの上下揺動角度が予め
設定された目標角度に復帰するように苗植付装置の昇降
を制御するよう構成することによって、圃場泥面の起伏
の変化にかかわらず、苗植付装置を所定の植え付け高さ
に維持できるようにして、苗植付装置による苗の植え付
けを予め設定された植え付け深さで安定して行えるよう
にしている。尚、植え付け深さの設定は、苗植付装置に
装備された植付機構に対するセンターフロート及びサイ
ドフロートの高さ位置を一体的に変更し、植え付け作動
時における植付機構の圃場への突入量を調節することに
よって行えるようになっている。
例えば特開平7‐87817号公報などで開示されてい
るように、植え付け走行時のセンターフロートの上下揺
動角度を検出する角度センサからの検出に基づいて、昇
降制御手段が、センターフロートの上下揺動角度が予め
設定された目標角度に復帰するように苗植付装置の昇降
を制御するよう構成することによって、圃場泥面の起伏
の変化にかかわらず、苗植付装置を所定の植え付け高さ
に維持できるようにして、苗植付装置による苗の植え付
けを予め設定された植え付け深さで安定して行えるよう
にしている。尚、植え付け深さの設定は、苗植付装置に
装備された植付機構に対するセンターフロート及びサイ
ドフロートの高さ位置を一体的に変更し、植え付け作動
時における植付機構の圃場への突入量を調節することに
よって行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、昇降制御手段が、苗植付装置の左右
中央に配備された単一のセンターフロートの上下揺動角
度に基づいて苗植付装置の昇降を制御するようにしてい
ることによって、圃場におけるセンターフロートの接地
箇所のみが局部的に隆起もしくは陥没しているような状
況では、その局部的な隆起もしくは陥没の影響を受けた
センターフロートの上下揺動角度に基づいて、昇降制御
手段が、その隆起量もしくは陥没量に相当する昇降量で
苗植付装置を昇降させるようになることから、センター
フロートによる整地箇所へは、予め設定された植え付け
深さで苗を植え付けることができるものの、センターフ
ロートによる整地箇所よりも多くなるサイドフロートに
よる整地箇所へは、予め設定された植え付け深さから掛
け離れた植え付け深さで苗が植え付けられる不都合が生
じるようになっていた。
従来技術によると、昇降制御手段が、苗植付装置の左右
中央に配備された単一のセンターフロートの上下揺動角
度に基づいて苗植付装置の昇降を制御するようにしてい
ることによって、圃場におけるセンターフロートの接地
箇所のみが局部的に隆起もしくは陥没しているような状
況では、その局部的な隆起もしくは陥没の影響を受けた
センターフロートの上下揺動角度に基づいて、昇降制御
手段が、その隆起量もしくは陥没量に相当する昇降量で
苗植付装置を昇降させるようになることから、センター
フロートによる整地箇所へは、予め設定された植え付け
深さで苗を植え付けることができるものの、センターフ
ロートによる整地箇所よりも多くなるサイドフロートに
よる整地箇所へは、予め設定された植え付け深さから掛
け離れた植え付け深さで苗が植え付けられる不都合が生
じるようになっていた。
【0004】そこで、例えば、植え付け走行時に左右の
サイドフロートの上下揺動角度を検出するように角度セ
ンサを設けるとともに、昇降制御手段が、各角度センサ
により検出された左右のサイドフロートの上下揺動角度
の平均値に基づいて、左右のサイドフロートの上下揺動
角度の平均値が予め設定された目標角度に復帰するよう
に苗植付装置の昇降を制御する、もしくは、植え付け走
行時にセンターフロートと左右のサイドフロートの上下
揺動角度を検出するように角度センサを設けるととも
に、昇降制御手段が、各角度センサにより検出されたセ
ンターフロートと左右のサイドフロートの上下揺動角度
の平均値に基づいて、センターフロートと左右のサイド
フロートの上下揺動角度の平均値が予め設定された目標
角度に復帰するように苗植付装置の昇降を制御するよう
構成することによって、圃場における局部的な隆起もし
くは陥没の影響を受けた単一のセンターフロートの上下
揺動角度のみに基づいて苗植付装置の昇降が制御される
ことに起因した、予め設定された植え付け深さから掛け
離れた植え付け深さで多くの苗が植え付けられる、とい
った不都合が生じることを阻止することも考えられる
が、本来より、サイドフロートは、センターフロートの
ように付勢手段によって接地付勢されるようには構成さ
れていないことから、例えば、畦際植え付け走行などの
ように、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らさ
れた畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う場合に
は、荒れた圃場泥面の凹凸に沿ってサイドフロートが敏
感に上下揺動するとともに、その上下揺動に基づいて苗
植付装置が不必要に昇降するようになり、その結果、予
め設定された植え付け深さでの安定した苗の植え付けが
行えなくなる不都合が生じるようになる。
サイドフロートの上下揺動角度を検出するように角度セ
ンサを設けるとともに、昇降制御手段が、各角度センサ
により検出された左右のサイドフロートの上下揺動角度
の平均値に基づいて、左右のサイドフロートの上下揺動
角度の平均値が予め設定された目標角度に復帰するよう
に苗植付装置の昇降を制御する、もしくは、植え付け走
行時にセンターフロートと左右のサイドフロートの上下
揺動角度を検出するように角度センサを設けるととも
に、昇降制御手段が、各角度センサにより検出されたセ
ンターフロートと左右のサイドフロートの上下揺動角度
の平均値に基づいて、センターフロートと左右のサイド
フロートの上下揺動角度の平均値が予め設定された目標
角度に復帰するように苗植付装置の昇降を制御するよう
構成することによって、圃場における局部的な隆起もし
くは陥没の影響を受けた単一のセンターフロートの上下
揺動角度のみに基づいて苗植付装置の昇降が制御される
ことに起因した、予め設定された植え付け深さから掛け
離れた植え付け深さで多くの苗が植え付けられる、とい
った不都合が生じることを阻止することも考えられる
が、本来より、サイドフロートは、センターフロートの
ように付勢手段によって接地付勢されるようには構成さ
れていないことから、例えば、畦際植え付け走行などの
ように、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らさ
れた畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う場合に
は、荒れた圃場泥面の凹凸に沿ってサイドフロートが敏
感に上下揺動するとともに、その上下揺動に基づいて苗
植付装置が不必要に昇降するようになり、その結果、予
め設定された植え付け深さでの安定した苗の植え付けが
行えなくなる不都合が生じるようになる。
【0005】本発明の目的は、圃場での局部的な隆起も
しくは陥没、あるいは、圃場の荒れに起因した不必要な
苗植付装置の昇降を抑制できるようにして、苗植付装置
による苗の植え付けを予め設定された植え付け深さで安
定して行えるようにすることにある。
しくは陥没、あるいは、圃場の荒れに起因した不必要な
苗植付装置の昇降を抑制できるようにして、苗植付装置
による苗の植え付けを予め設定された植え付け深さで安
定して行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、走行機体
の後部に昇降リンク機構を介して昇降自在に連結された
苗植付装置に、センターフロートと左右のサイドフロー
トを横軸芯周りに上下揺動自在に装備するとともに、前
記センターフロートを接地付勢する付勢手段を設けた乗
用型田植機において、植え付け走行時に前記サイドフロ
ートの上下揺動角度を検出する第一角度センサと、植え
付け走行時に前記センターフロートの上下揺動角度を検
出する第二角度センサとを備えるとともに、前記第一角
度センサからの検出に基づいて前記サイドフロートの上
下揺動角度が予め設定された目標角度に復帰するように
前記苗植付装置の昇降を制御する第一昇降制御モード
と、前記第二角度センサからの検出に基づいて前記セン
ターフロートの上下揺動角度が予め設定された目標角度
に復帰するように前記苗植付装置の昇降を制御する第二
昇降制御モードとに、実行する昇降制御モードの切り換
えが可能となるように構成された昇降制御手段を設け
た。
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、走行機体
の後部に昇降リンク機構を介して昇降自在に連結された
苗植付装置に、センターフロートと左右のサイドフロー
トを横軸芯周りに上下揺動自在に装備するとともに、前
記センターフロートを接地付勢する付勢手段を設けた乗
用型田植機において、植え付け走行時に前記サイドフロ
ートの上下揺動角度を検出する第一角度センサと、植え
付け走行時に前記センターフロートの上下揺動角度を検
出する第二角度センサとを備えるとともに、前記第一角
度センサからの検出に基づいて前記サイドフロートの上
下揺動角度が予め設定された目標角度に復帰するように
前記苗植付装置の昇降を制御する第一昇降制御モード
と、前記第二角度センサからの検出に基づいて前記セン
ターフロートの上下揺動角度が予め設定された目標角度
に復帰するように前記苗植付装置の昇降を制御する第二
昇降制御モードとに、実行する昇降制御モードの切り換
えが可能となるように構成された昇降制御手段を設け
た。
【0007】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、昇降制御手段が実行する昇降制御モードを第一昇降
制御モードに切り換えた場合には、サイドフロート用の
第一角度センサにより検出されたサイドフロートの上下
揺動角度に基づいて、昇降制御手段が、サイドフロート
の上下揺動角度が予め設定された目標角度に復帰するよ
うに苗植付装置の昇降を制御するようになる。尚、サイ
ドフロートは、本来より、センターフロートのように付
勢手段により接地付勢されていないことによって、圃場
泥面の起伏に応じて敏感に上下揺動するようになること
から、圃場泥面が余り荒らされていない状況では、この
サイドフロートの上下揺動角度に基づいて行われる第一
昇降制御モードを実行することによって、圃場の起伏に
沿って好適に苗植付装置を昇降させることができて、所
定の植え付け高さ位置に精度良く維持できるようにな
る。又、サイドフロート用の第一角度センサは、サイド
フロートがセンターフロートの左右にそれぞれ配備され
るものであることから、少なくとも左右に一基ずつ配備
されるようになる。そのため、昇降制御手段は、左右の
第一角度センサにより検出されたサイドフロートの上下
揺動角度の平均値に基づいて上記の制御作動を行うよう
になる。この結果、センターフロート用の単一の角度セ
ンサにより検出されたセンターフロートの上下揺動角度
に基づいて昇降制御手段が苗植付装置の昇降を制御する
ように構成した場合に生じていた、圃場におけるセンタ
フロート接地箇所の局部的な隆起もしくは陥没の影響を
受けたセンターフロートの上下揺動角度のみに基づいて
苗植付装置の昇降を制御することにより、予め設定され
た植え付け深さから掛け離れた植え付け深さで多くの苗
が植え付けられる、といった不都合が生じることを阻止
できるようになる。
と、昇降制御手段が実行する昇降制御モードを第一昇降
制御モードに切り換えた場合には、サイドフロート用の
第一角度センサにより検出されたサイドフロートの上下
揺動角度に基づいて、昇降制御手段が、サイドフロート
の上下揺動角度が予め設定された目標角度に復帰するよ
うに苗植付装置の昇降を制御するようになる。尚、サイ
ドフロートは、本来より、センターフロートのように付
勢手段により接地付勢されていないことによって、圃場
泥面の起伏に応じて敏感に上下揺動するようになること
から、圃場泥面が余り荒らされていない状況では、この
サイドフロートの上下揺動角度に基づいて行われる第一
昇降制御モードを実行することによって、圃場の起伏に
沿って好適に苗植付装置を昇降させることができて、所
定の植え付け高さ位置に精度良く維持できるようにな
る。又、サイドフロート用の第一角度センサは、サイド
フロートがセンターフロートの左右にそれぞれ配備され
るものであることから、少なくとも左右に一基ずつ配備
されるようになる。そのため、昇降制御手段は、左右の
第一角度センサにより検出されたサイドフロートの上下
揺動角度の平均値に基づいて上記の制御作動を行うよう
になる。この結果、センターフロート用の単一の角度セ
ンサにより検出されたセンターフロートの上下揺動角度
に基づいて昇降制御手段が苗植付装置の昇降を制御する
ように構成した場合に生じていた、圃場におけるセンタ
フロート接地箇所の局部的な隆起もしくは陥没の影響を
受けたセンターフロートの上下揺動角度のみに基づいて
苗植付装置の昇降を制御することにより、予め設定され
た植え付け深さから掛け離れた植え付け深さで多くの苗
が植え付けられる、といった不都合が生じることを阻止
できるようになる。
【0008】一方、昇降制御手段が実行する昇降制御モ
ードを第二昇降制御モードに切り換えた場合には、セン
ターフロート用の第二角度センサにより検出されたセン
ターフロートの上下揺動角度に基づいて、昇降制御手段
が、センターフロートの上下揺動角度が予め設定された
目標角度に復帰するように苗植付装置の昇降を制御する
ようになる。尚、センターフロートは、付勢手段により
接地付勢されていることから、圃場泥面が荒れている場
合に、付勢手段により接地付勢されていないサイドフロ
ートのように荒れた圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下
揺動する、といった不都合が生じることはない。この結
果、サイドフロート用の角度センサにより検出されたサ
イドフロートの上下揺動角度に基づいて昇降制御手段が
苗植付装置の昇降を制御するように構成した場合に生じ
る、荒れた圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動する
ようになるサイドフロートの上下揺動に基づいて苗植付
装置が不必要に昇降することにより、予め設定された植
え付け深さでの安定した苗の植え付けが行えなくなる、
といった不都合が生じることを阻止できるようになる。
ードを第二昇降制御モードに切り換えた場合には、セン
ターフロート用の第二角度センサにより検出されたセン
ターフロートの上下揺動角度に基づいて、昇降制御手段
が、センターフロートの上下揺動角度が予め設定された
目標角度に復帰するように苗植付装置の昇降を制御する
ようになる。尚、センターフロートは、付勢手段により
接地付勢されていることから、圃場泥面が荒れている場
合に、付勢手段により接地付勢されていないサイドフロ
ートのように荒れた圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下
揺動する、といった不都合が生じることはない。この結
果、サイドフロート用の角度センサにより検出されたサ
イドフロートの上下揺動角度に基づいて昇降制御手段が
苗植付装置の昇降を制御するように構成した場合に生じ
る、荒れた圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動する
ようになるサイドフロートの上下揺動に基づいて苗植付
装置が不必要に昇降することにより、予め設定された植
え付け深さでの安定した苗の植え付けが行えなくなる、
といった不都合が生じることを阻止できるようになる。
【0009】つまり、圃場泥面が荒らされていない状況
で苗の植え付けを行う場合(例えば往復植え付け走行な
どを行う場合)には、昇降制御手段が実行する昇降制御
モードを第一昇降制御モードに切り換えておくことによ
って、精度の良い苗植付装置の昇降制御を行えるととも
に、一方のサイドフロートの接地箇所が局部的に隆起も
しくは陥没していたとしても、昇降制御手段が、左右の
第一角度センサにより検出されたサイドフロートの上下
揺動角度の平均値に基づいて、左右のサイドフロートの
上下揺動角度の平均値が予め設定された目標角度に復帰
するように苗植付装置の昇降を制御することにより、そ
の隆起量もしくは陥没量よりも小さい昇降量で苗植付装
置を昇降させるようになることから、予め設定された植
え付け深さ、もしくは、それに近い植え付け深さで多く
の苗を植え付けることができるようになる。一方、圃場
泥面が荒らされている状況で苗の植え付けを行う場合
(例えば、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒ら
された畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う畦際
植え付け走行などを行う場合)には、昇降制御手段が実
行する昇降制御モードを第二昇降制御モードに切り換え
ておくことによって、付勢手段の作用により、荒れた圃
場泥面の凹凸に起因した苗植付装置の不必要な昇降を抑
制できることから、予め設定された植え付け深さで略安
定して苗を植え付けることができるようになる。
で苗の植え付けを行う場合(例えば往復植え付け走行な
どを行う場合)には、昇降制御手段が実行する昇降制御
モードを第一昇降制御モードに切り換えておくことによ
って、精度の良い苗植付装置の昇降制御を行えるととも
に、一方のサイドフロートの接地箇所が局部的に隆起も
しくは陥没していたとしても、昇降制御手段が、左右の
第一角度センサにより検出されたサイドフロートの上下
揺動角度の平均値に基づいて、左右のサイドフロートの
上下揺動角度の平均値が予め設定された目標角度に復帰
するように苗植付装置の昇降を制御することにより、そ
の隆起量もしくは陥没量よりも小さい昇降量で苗植付装
置を昇降させるようになることから、予め設定された植
え付け深さ、もしくは、それに近い植え付け深さで多く
の苗を植え付けることができるようになる。一方、圃場
泥面が荒らされている状況で苗の植え付けを行う場合
(例えば、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒ら
された畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う畦際
植え付け走行などを行う場合)には、昇降制御手段が実
行する昇降制御モードを第二昇降制御モードに切り換え
ておくことによって、付勢手段の作用により、荒れた圃
場泥面の凹凸に起因した苗植付装置の不必要な昇降を抑
制できることから、予め設定された植え付け深さで略安
定して苗を植え付けることができるようになる。
【0010】〔効果〕従って、植え付け作業を行う圃場
の状況に応じて昇降制御手段が実行する昇降制御モード
を切り換えることによって、圃場での局部的な隆起もし
くは陥没、あるいは、圃場の荒れに起因した不必要な苗
植付装置の昇降を抑制することができるようになり、も
って、苗植付装置による苗の植え付けを予め設定された
植え付け深さで略安定して行えるようになった。
の状況に応じて昇降制御手段が実行する昇降制御モード
を切り換えることによって、圃場での局部的な隆起もし
くは陥没、あるいは、圃場の荒れに起因した不必要な苗
植付装置の昇降を抑制することができるようになり、も
って、苗植付装置による苗の植え付けを予め設定された
植え付け深さで略安定して行えるようになった。
【0011】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記昇降制御手段
が、前記第一昇降制御モードの実行中においては、前記
第二角度センサからの検出に基づいて前記サイドフロー
トの目標角度を補正するように構成した。
上記請求項1記載の発明において、前記昇降制御手段
が、前記第一昇降制御モードの実行中においては、前記
第二角度センサからの検出に基づいて前記サイドフロー
トの目標角度を補正するように構成した。
【0012】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、例えば、センターフロートが前上がり方向に揺動し
て第二角度センサにより検出されるセンターフロートの
上下揺動角度が大きくなる場合には、その上下揺動角度
が大きいほど、昇降制御手段が、圃場の泥土が硬くなっ
てセンターフロートの前部側の沈下量が小さくなってい
ると判断し、その硬さに応じた前上がり方向の目標角度
にサイドフロートの目標角度を補正するようにすれば、
第一昇降制御モードにおける昇降制御手段の制御作動に
よって、その補正後のサイドフロートの目標角度にサイ
ドフロートの上下揺動角度が復帰するまで苗植付装置が
下降するようになる。そして、この下降によって、セン
ターフロートとサイドフロートは、その揺動支点が下降
するようになって接地力が高められ、圃場の泥土の硬さ
に応じた適切な整地力を有するようになることから、圃
場の泥土の硬さに応じた好適な整地を施すようになる。
つまり、圃場の泥土が硬くなっても好適な苗の植え付け
を行えるようになる。又、第一角度センサは、圃場の泥
土が硬くなるほど、サイドフロートが、その接地力が高
められて圃場の起伏に対して上下揺動し難くなることか
ら、サイドフロートの上下揺動角度の変動を余り検出し
ないようになる。つまり、圃場の泥土が硬くなるほど自
動的に第一角度センサの感知感度を鈍感側に調節するこ
とができるのであり、これによって、硬い泥土の多少の
凹凸をも第一角度センサが圃場の起伏として敏感に検出
することに起因して、その検出に基づいて苗植付装置が
頻繁に昇降するようになって、苗植付装置による苗の植
え付けに悪影響を及ぼすようになることを回避できるよ
うになる。
と、例えば、センターフロートが前上がり方向に揺動し
て第二角度センサにより検出されるセンターフロートの
上下揺動角度が大きくなる場合には、その上下揺動角度
が大きいほど、昇降制御手段が、圃場の泥土が硬くなっ
てセンターフロートの前部側の沈下量が小さくなってい
ると判断し、その硬さに応じた前上がり方向の目標角度
にサイドフロートの目標角度を補正するようにすれば、
第一昇降制御モードにおける昇降制御手段の制御作動に
よって、その補正後のサイドフロートの目標角度にサイ
ドフロートの上下揺動角度が復帰するまで苗植付装置が
下降するようになる。そして、この下降によって、セン
ターフロートとサイドフロートは、その揺動支点が下降
するようになって接地力が高められ、圃場の泥土の硬さ
に応じた適切な整地力を有するようになることから、圃
場の泥土の硬さに応じた好適な整地を施すようになる。
つまり、圃場の泥土が硬くなっても好適な苗の植え付け
を行えるようになる。又、第一角度センサは、圃場の泥
土が硬くなるほど、サイドフロートが、その接地力が高
められて圃場の起伏に対して上下揺動し難くなることか
ら、サイドフロートの上下揺動角度の変動を余り検出し
ないようになる。つまり、圃場の泥土が硬くなるほど自
動的に第一角度センサの感知感度を鈍感側に調節するこ
とができるのであり、これによって、硬い泥土の多少の
凹凸をも第一角度センサが圃場の起伏として敏感に検出
することに起因して、その検出に基づいて苗植付装置が
頻繁に昇降するようになって、苗植付装置による苗の植
え付けに悪影響を及ぼすようになることを回避できるよ
うになる。
【0013】逆に、センターフロートが前下がり方向に
揺動して第二角度センサにより検出されるセンターフロ
ートの上下揺動角度が小さくなる場合には、その上下揺
動角度が小さいほど、昇降制御手段が、圃場の泥土が軟
らかくなってセンターフロートの前部側の沈下量が大き
くなっていると判断し、その軟らかさに応じた前下がり
方向の目標角度にサイドフロートの目標角度を補正する
ようにすれば、第一昇降制御モードにおける昇降制御手
段の制御作動によって、その補正後のサイドフロートの
目標角度にサイドフロートの上下揺動角度が復帰するま
で苗植付装置が上昇するようになる。そして、この上昇
によって、センターフロートとサイドフロートは、その
揺動支点が上昇するようになって接地力が弱められ、圃
場の泥土の軟らかさに応じた適切な整地力を有するよう
になることから、圃場の泥土の軟らかさに応じた好適な
整地を施すようになる。つまり、圃場の泥土が軟らかく
なっても好適な苗の植え付けを行えるようになる。又、
第一角度センサは、圃場の泥土が軟らかくなるほど、サ
イドフロートが、その接地力が弱められて圃場の起伏に
対して上下揺動し易くなることから、サイドフロートの
上下揺動角度の変動を敏感に検出するようになる。つま
り、圃場の泥土が軟らかくなるほど自動的に第一角度セ
ンサの感知感度を敏感側に調節することができるのであ
り、これによって、泥土の軟らかい圃場における起伏を
第一角度センサが検出しなくなることに起因して、起伏
があるにもにかかわらず苗植付装置が昇降しないことに
よって、苗植付装置による苗の植え付けに悪影響を及ぼ
すようになることを回避できるようになる。
揺動して第二角度センサにより検出されるセンターフロ
ートの上下揺動角度が小さくなる場合には、その上下揺
動角度が小さいほど、昇降制御手段が、圃場の泥土が軟
らかくなってセンターフロートの前部側の沈下量が大き
くなっていると判断し、その軟らかさに応じた前下がり
方向の目標角度にサイドフロートの目標角度を補正する
ようにすれば、第一昇降制御モードにおける昇降制御手
段の制御作動によって、その補正後のサイドフロートの
目標角度にサイドフロートの上下揺動角度が復帰するま
で苗植付装置が上昇するようになる。そして、この上昇
によって、センターフロートとサイドフロートは、その
揺動支点が上昇するようになって接地力が弱められ、圃
場の泥土の軟らかさに応じた適切な整地力を有するよう
になることから、圃場の泥土の軟らかさに応じた好適な
整地を施すようになる。つまり、圃場の泥土が軟らかく
なっても好適な苗の植え付けを行えるようになる。又、
第一角度センサは、圃場の泥土が軟らかくなるほど、サ
イドフロートが、その接地力が弱められて圃場の起伏に
対して上下揺動し易くなることから、サイドフロートの
上下揺動角度の変動を敏感に検出するようになる。つま
り、圃場の泥土が軟らかくなるほど自動的に第一角度セ
ンサの感知感度を敏感側に調節することができるのであ
り、これによって、泥土の軟らかい圃場における起伏を
第一角度センサが検出しなくなることに起因して、起伏
があるにもにかかわらず苗植付装置が昇降しないことに
よって、苗植付装置による苗の植え付けに悪影響を及ぼ
すようになることを回避できるようになる。
【0014】要するに、圃場泥土の硬さの変化にかかわ
らず、センターフロートとサイドフロートによる好適な
整地作用を得ることができるとともに、好適に苗植付装
置を所定の植え付け高さに維持することができるように
なる。
らず、センターフロートとサイドフロートによる好適な
整地作用を得ることができるとともに、好適に苗植付装
置を所定の植え付け高さに維持することができるように
なる。
【0015】しかも、第一昇降制御モードの実行中にお
いては昇降制御に使用されていないセンターフロートと
第二角度センサとを有効利用して圃場の泥土の硬さを検
出するようにしていることから、別途、泥土硬さ検出用
の接地体やセンサを設ける場合に比較して、構成の簡素
化並びに製造コストの低減化を図れるようになる。
いては昇降制御に使用されていないセンターフロートと
第二角度センサとを有効利用して圃場の泥土の硬さを検
出するようにしていることから、別途、泥土硬さ検出用
の接地体やセンサを設ける場合に比較して、構成の簡素
化並びに製造コストの低減化を図れるようになる。
【0016】〔効果〕従って、構成の簡素化並びに製造
コストの低減化を図りながらも、第一昇降制御モードに
おいては、第一角度センサの感知感度を圃場の泥土の硬
さに応じた感知感度に自動的に調節することができ、こ
れによって、圃場泥土の硬さの変化にかかわらず、セン
ターフロートとサイドフロートによる好適な整地作用が
得られるとともに、好適に苗植付装置を所定の植え付け
高さに維持できることから、第一昇降制御モードにおけ
る苗植付装置による苗の植え付けをより良好に行えるよ
うになった。
コストの低減化を図りながらも、第一昇降制御モードに
おいては、第一角度センサの感知感度を圃場の泥土の硬
さに応じた感知感度に自動的に調節することができ、こ
れによって、圃場泥土の硬さの変化にかかわらず、セン
ターフロートとサイドフロートによる好適な整地作用が
得られるとともに、好適に苗植付装置を所定の植え付け
高さに維持できることから、第一昇降制御モードにおけ
る苗植付装置による苗の植え付けをより良好に行えるよ
うになった。
【0017】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項2記載の発明において、前記昇降制御手段に
対して、前記第一昇降制御モードの実行を指令する自動
位置と、前記第二昇降制御モードの実行を指令する手動
位置とに切り換え操作可能な操作レバー、該操作レバー
の操作位置を検出するレバーセンサ、並びに、前記セン
ターフロートの目標角度を設定する手動設定器を設ける
とともに、前記昇降制御手段が、前記レバーセンサから
の検出に基づいて、前記操作レバーが自動位置に位置し
ている場合には前記第一昇降制御モードを実行し、か
つ、前記操作レバーが手動位置に位置している場合に
は、前記目標角度を前記手動設定器により設定された目
標角度に変更して第二昇降制御モードを実行するように
構成した。
上記請求項2記載の発明において、前記昇降制御手段に
対して、前記第一昇降制御モードの実行を指令する自動
位置と、前記第二昇降制御モードの実行を指令する手動
位置とに切り換え操作可能な操作レバー、該操作レバー
の操作位置を検出するレバーセンサ、並びに、前記セン
ターフロートの目標角度を設定する手動設定器を設ける
とともに、前記昇降制御手段が、前記レバーセンサから
の検出に基づいて、前記操作レバーが自動位置に位置し
ている場合には前記第一昇降制御モードを実行し、か
つ、前記操作レバーが手動位置に位置している場合に
は、前記目標角度を前記手動設定器により設定された目
標角度に変更して第二昇降制御モードを実行するように
構成した。
【0018】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、圃場泥面が荒らされていない状況で苗の植え付けを
行う場合(例えば往復植え付け走行などを行う場合)に
は、操作レバーを自動位置に操作すると、昇降制御手段
が、第一昇降制御モードの制御作動として、第一角度セ
ンサからの検出に基づいてサイドフロートの上下揺動角
度が予め設定された目標角度に復帰するように苗植付装
置の昇降を制御するとともに、第二角度センサからの検
出に基づいてサイドフロートの目標角度を補正するよう
になることから、局部的な隆起や陥没、あるいは圃場泥
土の硬さの変化による悪影響を受けることなく、苗植付
装置を圃場の起伏に沿って昇降させることができて所定
の植え付け高さに維持することができるようになり、も
って、荒らされていない圃場泥面に対して良好な苗の植
え付けが行えるようになる。
と、圃場泥面が荒らされていない状況で苗の植え付けを
行う場合(例えば往復植え付け走行などを行う場合)に
は、操作レバーを自動位置に操作すると、昇降制御手段
が、第一昇降制御モードの制御作動として、第一角度セ
ンサからの検出に基づいてサイドフロートの上下揺動角
度が予め設定された目標角度に復帰するように苗植付装
置の昇降を制御するとともに、第二角度センサからの検
出に基づいてサイドフロートの目標角度を補正するよう
になることから、局部的な隆起や陥没、あるいは圃場泥
土の硬さの変化による悪影響を受けることなく、苗植付
装置を圃場の起伏に沿って昇降させることができて所定
の植え付け高さに維持することができるようになり、も
って、荒らされていない圃場泥面に対して良好な苗の植
え付けが行えるようになる。
【0019】一方、圃場泥面が荒らされている状況で苗
の植え付けを行う場合(例えば、往復植え付け走行時の
旋回走行によって荒らされた畦際の圃場泥面に対して苗
の植え付けを行う畦際植え付け走行などを行う場合)に
は、操作レバーを手動位置に操作すると、昇降制御手段
が、付勢手段により接地付勢されているセンターフロー
トの目標角度を手動設定器により設定された目標角度に
変更して第二昇降制御モードを実行するようになること
から、手動設定器により圃場の荒れ具合に応じた適切な
目標角度を設定することによって、苗植付装置を、セン
ターフロートとサイドフロートが圃場の荒れ具合に応じ
た適切な整地力を有するようになる適切な高さ位置まで
昇降させることができ、これによって、センターフロー
トが、荒れた圃場泥面の凹凸に沿って過敏に上下揺動す
ることを防止できるようになり、もって、荒れた圃場泥
面の凹凸に起因して苗植付装置が不必要に昇降すること
を回避できるとともに、荒れた圃場泥面の凹凸を好適に
整地することができるようになることから、荒らされた
圃場泥面に対してもその荒れ具合を考慮した好適な苗の
植え付けを行えるようになる。
の植え付けを行う場合(例えば、往復植え付け走行時の
旋回走行によって荒らされた畦際の圃場泥面に対して苗
の植え付けを行う畦際植え付け走行などを行う場合)に
は、操作レバーを手動位置に操作すると、昇降制御手段
が、付勢手段により接地付勢されているセンターフロー
トの目標角度を手動設定器により設定された目標角度に
変更して第二昇降制御モードを実行するようになること
から、手動設定器により圃場の荒れ具合に応じた適切な
目標角度を設定することによって、苗植付装置を、セン
ターフロートとサイドフロートが圃場の荒れ具合に応じ
た適切な整地力を有するようになる適切な高さ位置まで
昇降させることができ、これによって、センターフロー
トが、荒れた圃場泥面の凹凸に沿って過敏に上下揺動す
ることを防止できるようになり、もって、荒れた圃場泥
面の凹凸に起因して苗植付装置が不必要に昇降すること
を回避できるとともに、荒れた圃場泥面の凹凸を好適に
整地することができるようになることから、荒らされた
圃場泥面に対してもその荒れ具合を考慮した好適な苗の
植え付けを行えるようになる。
【0020】〔効果〕従って、操作レバーを自動位置に
操作することによって、荒らされていない圃場泥面に対
して良好な苗の植え付けを行えるとともに、操作レバー
を手動位置に操作し、かつ、手動設定器により圃場の荒
れ具合に応じた適切な目標角度を設定することによっ
て、荒らされた圃場泥面に対しても良好な苗の植え付け
を行えるようになった。
操作することによって、荒らされていない圃場泥面に対
して良好な苗の植え付けを行えるとともに、操作レバー
を手動位置に操作し、かつ、手動設定器により圃場の荒
れ具合に応じた適切な目標角度を設定することによっ
て、荒らされた圃場泥面に対しても良好な苗の植え付け
を行えるようになった。
【0021】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記昇降制御手段に対して畦際植えを指令する指令
手段を設けるとともに、前記昇降制御手段が、前記指令
手段からの指令に基づいて、前記目標角度を予め設定さ
れた畦際植え用の目標角度に変更して前記第二昇降制御
モードを実行するように構成した。
上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記昇降制御手段に対して畦際植えを指令する指令
手段を設けるとともに、前記昇降制御手段が、前記指令
手段からの指令に基づいて、前記目標角度を予め設定さ
れた畦際植え用の目標角度に変更して前記第二昇降制御
モードを実行するように構成した。
【0022】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた
状態となる畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う
畦際植え付け走行時には、指令手段により昇降制御手段
に対して畦際植えを指令することによって、昇降制御手
段が、付勢手段により接地付勢されているセンターフロ
ートの目標角度を予め設定された畦際植え用の目標角度
に変更して第二昇降制御モードを実行するようになるこ
とから、手動設定器により畦際での圃場の荒れ具合に応
じた適切なセンターフロートの目標角度を設定するとい
った手間を要することなく、苗植付装置を、センターフ
ロートとサイドフロートが畦際での圃場の荒れ具合に応
じた適切な整地力を有するようになる適切な高さ位置ま
で昇降させることができて、センターフロートが、荒れ
た畦際での圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動する
ことを防止できるようになり、もって、荒れた畦際での
圃場泥面の凹凸に起因して苗植付装置が不必要に昇降す
ることを回避できるとともに、荒れた畦際での圃場泥面
の凹凸を好適に整地することができるようになることか
ら、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた
状態となる畦際の圃場泥面に対して良好な苗の植え付け
が行えるようになる。
と、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた
状態となる畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う
畦際植え付け走行時には、指令手段により昇降制御手段
に対して畦際植えを指令することによって、昇降制御手
段が、付勢手段により接地付勢されているセンターフロ
ートの目標角度を予め設定された畦際植え用の目標角度
に変更して第二昇降制御モードを実行するようになるこ
とから、手動設定器により畦際での圃場の荒れ具合に応
じた適切なセンターフロートの目標角度を設定するとい
った手間を要することなく、苗植付装置を、センターフ
ロートとサイドフロートが畦際での圃場の荒れ具合に応
じた適切な整地力を有するようになる適切な高さ位置ま
で昇降させることができて、センターフロートが、荒れ
た畦際での圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動する
ことを防止できるようになり、もって、荒れた畦際での
圃場泥面の凹凸に起因して苗植付装置が不必要に昇降す
ることを回避できるとともに、荒れた畦際での圃場泥面
の凹凸を好適に整地することができるようになることか
ら、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた
状態となる畦際の圃場泥面に対して良好な苗の植え付け
が行えるようになる。
【0023】〔効果〕従って、畦際植え付け走行時にお
いては、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らさ
れた状態となる圃場泥面の荒れ具合に応じたセンターフ
ロートの目標角度の設定操作を省略しながらも、その畦
際の圃場泥面に対して良好な苗の植え付けを行えるよう
になった。
いては、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らさ
れた状態となる圃場泥面の荒れ具合に応じたセンターフ
ロートの目標角度の設定操作を省略しながらも、その畦
際の圃場泥面に対して良好な苗の植え付けを行えるよう
になった。
【0024】本発明のうちの請求項5記載の発明では、
上記請求項1又は2記載の発明において、前記昇降制御
手段に対して畦際植えを指令する指令手段と、前記セン
ターフロートの目標角度を設定する手動設定器を設ける
とともに、前記昇降制御手段が、前記指令手段からの指
令に基づいて、前記目標角度を前記手動設定器により設
定された目標角度に変更して第二昇降制御モードを実行
するように構成した。
上記請求項1又は2記載の発明において、前記昇降制御
手段に対して畦際植えを指令する指令手段と、前記セン
ターフロートの目標角度を設定する手動設定器を設ける
とともに、前記昇降制御手段が、前記指令手段からの指
令に基づいて、前記目標角度を前記手動設定器により設
定された目標角度に変更して第二昇降制御モードを実行
するように構成した。
【0025】〔作用〕上記請求項5記載の発明による
と、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた
状態となる畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う
畦際植え付け走行時には、指令手段により昇降制御手段
に対して畦際植えを指令することによって、昇降制御手
段が、付勢手段により接地付勢されているセンターフロ
ートの目標角度を手動設定器により設定された目標角度
に変更して第二昇降制御モードを実行するようになるこ
とから、畦際での圃場の荒れ具合に応じて手動設定器に
より設定された適切なセンターフロートの目標角度に基
づいて、苗植付装置を、センターフロートとサイドフロ
ートが畦際での圃場の荒れ具合に応じたより適切な整地
力を有するようになる適切な高さ位置まで昇降させるこ
とができて、センターフロートが、荒れた畦際での圃場
泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動することをより効果
的に防止できるようになり、もって、荒れた畦際での圃
場泥面の凹凸に起因して苗植付装置が不必要に昇降する
ことをより効果的に回避できるとともに、荒れた畦際で
の圃場泥面の凹凸を好適に整地することができるように
なることから、往復植え付け走行時の旋回走行によって
荒らされた状態となる畦際の圃場泥面に対して、より良
好な苗の植え付けが行えるようになる。
と、往復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた
状態となる畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う
畦際植え付け走行時には、指令手段により昇降制御手段
に対して畦際植えを指令することによって、昇降制御手
段が、付勢手段により接地付勢されているセンターフロ
ートの目標角度を手動設定器により設定された目標角度
に変更して第二昇降制御モードを実行するようになるこ
とから、畦際での圃場の荒れ具合に応じて手動設定器に
より設定された適切なセンターフロートの目標角度に基
づいて、苗植付装置を、センターフロートとサイドフロ
ートが畦際での圃場の荒れ具合に応じたより適切な整地
力を有するようになる適切な高さ位置まで昇降させるこ
とができて、センターフロートが、荒れた畦際での圃場
泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動することをより効果
的に防止できるようになり、もって、荒れた畦際での圃
場泥面の凹凸に起因して苗植付装置が不必要に昇降する
ことをより効果的に回避できるとともに、荒れた畦際で
の圃場泥面の凹凸を好適に整地することができるように
なることから、往復植え付け走行時の旋回走行によって
荒らされた状態となる畦際の圃場泥面に対して、より良
好な苗の植え付けが行えるようになる。
【0026】〔効果〕従って、畦際植え付け走行時にお
ける畦際の圃場泥面に対する苗の植え付けをより良好に
行えるようになった。
ける畦際の圃場泥面に対する苗の植え付けをより良好に
行えるようになった。
【0027】尚、上記請求項4及び5における指令手段
として第一角度センサを有効利用するようにすれば、指
令手段を、例えば、往復植え付け走行から畦際植え付け
走行に移行する際に作業者によって操作される畦際スイ
ッチで構成する場合に比較して構成の簡素化を図れるよ
うになる。ちなみに、第一角度センサを指令手段として
有効利用する場合には、昇降制御手段が、第一角度セン
サにより検出されるサイドフロートの上下揺動角度の変
動が激しくなるのに伴って、往復植え付け走行から畦際
植え付け走行に移行したと判断するように構成すればよ
い。
として第一角度センサを有効利用するようにすれば、指
令手段を、例えば、往復植え付け走行から畦際植え付け
走行に移行する際に作業者によって操作される畦際スイ
ッチで構成する場合に比較して構成の簡素化を図れるよ
うになる。ちなみに、第一角度センサを指令手段として
有効利用する場合には、昇降制御手段が、第一角度セン
サにより検出されるサイドフロートの上下揺動角度の変
動が激しくなるのに伴って、往復植え付け走行から畦際
植え付け走行に移行したと判断するように構成すればよ
い。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0029】図1には乗用型田植機の全体側面が示され
ており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1と、
走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3の作動により昇降自在に連結された十
条植え用の苗植付装置4によって構成されている。
ており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1と、
走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介して油圧式の
リフトシリンダ3の作動により昇降自在に連結された十
条植え用の苗植付装置4によって構成されている。
【0030】図2及び図3に示すように、苗植付装置4
は、五条ずつの左苗植付装置部4Aと右苗植付装置部4
Bとに分離可能な二分割構造に構成されるとともに、そ
れら左右の苗植付装置部4A,4Bを各縦軸芯P1,P
2周りに揺動操作することによって、それら左右の苗植
付装置部4A,4Bがそれぞれ前向きで横一列状に並ぶ
状態で連結される作業姿勢(図2参照)と、それら左右
の苗植付装置部4A,4Bがそれぞれ横向きで互いに向
かい合わせになる格納姿勢(図3参照)とに姿勢変更可
能となるよう構成されており、作業姿勢から格納姿勢に
姿勢変更することによって、苗植付装置4の機体横幅方
向への張り出し量を小さくすることができるようになっ
ている。つまり、この田植機を路上走行させる場合やト
ラックなどの荷台に積載して運搬する場合には、苗植付
装置4を格納姿勢に姿勢変更して機体横幅方向への張り
出し量を小さくしておくことによって、路上走行時やト
ラックなどによる運搬時に苗植付装置4が他物に接触す
ることを抑制できるようになっている。
は、五条ずつの左苗植付装置部4Aと右苗植付装置部4
Bとに分離可能な二分割構造に構成されるとともに、そ
れら左右の苗植付装置部4A,4Bを各縦軸芯P1,P
2周りに揺動操作することによって、それら左右の苗植
付装置部4A,4Bがそれぞれ前向きで横一列状に並ぶ
状態で連結される作業姿勢(図2参照)と、それら左右
の苗植付装置部4A,4Bがそれぞれ横向きで互いに向
かい合わせになる格納姿勢(図3参照)とに姿勢変更可
能となるよう構成されており、作業姿勢から格納姿勢に
姿勢変更することによって、苗植付装置4の機体横幅方
向への張り出し量を小さくすることができるようになっ
ている。つまり、この田植機を路上走行させる場合やト
ラックなどの荷台に積載して運搬する場合には、苗植付
装置4を格納姿勢に姿勢変更して機体横幅方向への張り
出し量を小さくしておくことによって、路上走行時やト
ラックなどによる運搬時に苗植付装置4が他物に接触す
ることを抑制できるようになっている。
【0031】苗植付装置4の構成について詳述すると、
苗植付装置4は、昇降リンク機構2の後端に連結された
固定フレーム5、この固定フレーム5の左右両端部にそ
れぞれ縦軸芯P1周りに左右揺動自在に連結された揺動
フレーム6、各揺動フレーム6の揺動端にそれぞれ支持
ブラケット7を介して縦軸芯P2周りに左右揺動自在に
連結されたフィードケース8、各フィードケース8から
左右に向けて延設された角パイプ状の支持フレーム9、
各支持フレーム9から後方に向けて延設された左右三基
ずつの植付伝動ケース10、各支持フレーム9の左右に
配設された植付伝動ケース10の後部左右両側と各支持
フレーム9の中央に配設された植付伝動ケース10の後
部左右一側とにそれぞれ軸支されたロータリ式の植付機
構11、作業姿勢においては各植付機構11に対して一
定のストロークで一体往復横移動可能となるよう連結さ
れる左右五条ずつの苗載台12、及び作業姿勢において
は各植付機構11による苗植え付け箇所に対して前もっ
て整地作用を施す五基の整地フロート13、などによっ
て構成されている。
苗植付装置4は、昇降リンク機構2の後端に連結された
固定フレーム5、この固定フレーム5の左右両端部にそ
れぞれ縦軸芯P1周りに左右揺動自在に連結された揺動
フレーム6、各揺動フレーム6の揺動端にそれぞれ支持
ブラケット7を介して縦軸芯P2周りに左右揺動自在に
連結されたフィードケース8、各フィードケース8から
左右に向けて延設された角パイプ状の支持フレーム9、
各支持フレーム9から後方に向けて延設された左右三基
ずつの植付伝動ケース10、各支持フレーム9の左右に
配設された植付伝動ケース10の後部左右両側と各支持
フレーム9の中央に配設された植付伝動ケース10の後
部左右一側とにそれぞれ軸支されたロータリ式の植付機
構11、作業姿勢においては各植付機構11に対して一
定のストロークで一体往復横移動可能となるよう連結さ
れる左右五条ずつの苗載台12、及び作業姿勢において
は各植付機構11による苗植え付け箇所に対して前もっ
て整地作用を施す五基の整地フロート13、などによっ
て構成されている。
【0032】図2〜6に示すように、苗植付装置4にお
ける各植付伝動ケース10の前下部には、左右の植付け
伝動ケース10に渡って横架されたフロート支点パイプ
14が、その軸芯である横軸芯P3周りに回動自在に装
着されている。フロート支点パイプ14は、左苗植付装
置部4Aに属する左フロート支点パイプ部14Aと右苗
植付装置部4Bに属する右フロート支点パイプ部14B
とに分離可能な二分割構造に構成されている。左右のフ
ロート支点パイプ部14A,14Bからは、フロート支
点パイプ14の横軸芯P3周りの回動に伴って横軸芯P
3周りに上下揺動する複数の揺動アーム15が後方に向
けて延設されている。各揺動アーム15の遊端には、対
応配備された整地フロート13の後部が横軸芯P4周り
に上下揺動自在に連結されている。尚、整地フロート1
3のうち、苗植付装置4の作業姿勢において中央に位置
する状態となるセンターフロート13Aと、その右側方
に位置する状態となる二基のサイドフロート13Bは、
右苗植付装置部4Bに属するように右フロート支点パイ
プ部14Bから延設された揺動アーム15に連結され、
又、苗植付装置4の作業姿勢においてセンターフロート
13Aの左側方に位置する状態となる二基のサイドフロ
ート13Bは、左苗植付装置部4Bに属するように左フ
ロート支点パイプ部14Aから延設された揺動アーム1
5に連結されるようになっている。右フロート支点パイ
プ部14Bには、フロート支点パイプ14の横軸芯P3
周りの回動に伴って横軸芯P3周りに上下揺動する状態
で、かつ、苗植付装置4の作業姿勢においては走行機体
1に向けて延出する状態となる操作アーム16が装着さ
れている。一方、右苗植付装置部4Bに属する苗載台1
2の上部側を往復横移動可能に支持する右側のフレーム
杆17には、苗植付装置4の作業姿勢においては走行機
体1に向けて延出して横軸芯P5周りに左右方向に揺動
操作される状態となる操作レバー18と、この操作レバ
ー18との係合によって操作レバー18を任意の操作位
置に固定保持する係止具19とが設けられている。操作
レバー18は、連係ロッドなどからなる連係機構20を
介して右フロート支点パイプ部14Bの操作アーム16
に連係されている。
ける各植付伝動ケース10の前下部には、左右の植付け
伝動ケース10に渡って横架されたフロート支点パイプ
14が、その軸芯である横軸芯P3周りに回動自在に装
着されている。フロート支点パイプ14は、左苗植付装
置部4Aに属する左フロート支点パイプ部14Aと右苗
植付装置部4Bに属する右フロート支点パイプ部14B
とに分離可能な二分割構造に構成されている。左右のフ
ロート支点パイプ部14A,14Bからは、フロート支
点パイプ14の横軸芯P3周りの回動に伴って横軸芯P
3周りに上下揺動する複数の揺動アーム15が後方に向
けて延設されている。各揺動アーム15の遊端には、対
応配備された整地フロート13の後部が横軸芯P4周り
に上下揺動自在に連結されている。尚、整地フロート1
3のうち、苗植付装置4の作業姿勢において中央に位置
する状態となるセンターフロート13Aと、その右側方
に位置する状態となる二基のサイドフロート13Bは、
右苗植付装置部4Bに属するように右フロート支点パイ
プ部14Bから延設された揺動アーム15に連結され、
又、苗植付装置4の作業姿勢においてセンターフロート
13Aの左側方に位置する状態となる二基のサイドフロ
ート13Bは、左苗植付装置部4Bに属するように左フ
ロート支点パイプ部14Aから延設された揺動アーム1
5に連結されるようになっている。右フロート支点パイ
プ部14Bには、フロート支点パイプ14の横軸芯P3
周りの回動に伴って横軸芯P3周りに上下揺動する状態
で、かつ、苗植付装置4の作業姿勢においては走行機体
1に向けて延出する状態となる操作アーム16が装着さ
れている。一方、右苗植付装置部4Bに属する苗載台1
2の上部側を往復横移動可能に支持する右側のフレーム
杆17には、苗植付装置4の作業姿勢においては走行機
体1に向けて延出して横軸芯P5周りに左右方向に揺動
操作される状態となる操作レバー18と、この操作レバ
ー18との係合によって操作レバー18を任意の操作位
置に固定保持する係止具19とが設けられている。操作
レバー18は、連係ロッドなどからなる連係機構20を
介して右フロート支点パイプ部14Bの操作アーム16
に連係されている。
【0033】つまり、苗植付装置4の作業姿勢において
操作レバー18を横軸芯P5周りに左右方向に揺動操作
し、係止具19との係合により任意の操作位置に係合保
持することによって、各植付機構11に対する各整地フ
ロート13の高さ位置を所望の高さ位置に一体的に設定
変更できて、植え付け作動時における圃場に対する各植
付機構11の突入量を調節することができ、もって、苗
植付装置4による苗の植え付け深さを一体的に調節でき
るようになっている。尚、各整地フロート13の揺動支
点となる横軸芯P4は、各植付機構11による植え付け
箇所と機体前後方向において略一致するように設定され
ている。
操作レバー18を横軸芯P5周りに左右方向に揺動操作
し、係止具19との係合により任意の操作位置に係合保
持することによって、各植付機構11に対する各整地フ
ロート13の高さ位置を所望の高さ位置に一体的に設定
変更できて、植え付け作動時における圃場に対する各植
付機構11の突入量を調節することができ、もって、苗
植付装置4による苗の植え付け深さを一体的に調節でき
るようになっている。尚、各整地フロート13の揺動支
点となる横軸芯P4は、各植付機構11による植え付け
箇所と機体前後方向において略一致するように設定され
ている。
【0034】図7に示すように、走行機体1にはマイク
ロコンピュータからなる制御装置21が搭載されてい
る。又、走行機体1の操縦部1Aに装備されたステアリ
ングホイール22の右下部には中立復帰型の操作レバー
23が配備されている。この操作レバー23を上方へ揺
動操作すると第一スイッチ24が押圧操作され、又、操
作レバー23を下方へ揺動操作すると第二スイッチ25
が押圧操作されるようになっている。第一スイッチ24
及び第二スイッチ25は、それぞれ押圧操作されるのに
伴ってオン信号を制御装置21へ出力するようになって
いる。制御装置21は、第一スイッチ24からのオン信
号が入力されると、クラッチモータ26の作動を制御し
て植付クラッチ27の切り状態を現出することによっ
て、苗植付装置4の植え付け作動を停止させるととも
に、その直後に、リフトシリンダ3に対する作動油の流
動状態を切り換える電磁制御弁28の作動を制御してリ
フトシリンダ3を伸長作動させることによって、苗植付
装置4を所定の上限位置まで上昇させるようになってい
る。又、苗植付装置4を所定の上限位置まで上昇させた
後に第二スイッチ25からのオン信号が入力されると、
電磁制御弁28の作動を制御してリフトシリンダ3を短
縮作動させることによって、苗植付装置4を所定の植え
付け高さ位置まで下降させるようになっている。苗植付
装置4を所定の植え付け高さ位置まで下降させた後に再
び第二スイッチ25からのオン信号が入力されると、ク
ラッチモータ26の作動を制御して植付クラッチ27の
入り状態を現出することによって、苗植付装置4の植え
付け作動を再開させるようになっている。そして、その
後、連続的に第二スイッチ25からのオン信号が入力さ
れる場合には、その都度、植付クラッチ27の切り状態
と入り状態とを交互に現出して苗植付装置4の植え付け
作動状態を切り換えるようになっている。つまり、制御
装置21には、操作レバー23の操作に基づいて苗植付
装置4の植え付け作動並びに昇降を制御する手動制御手
段21Aが制御プログラムとして備えられている。
ロコンピュータからなる制御装置21が搭載されてい
る。又、走行機体1の操縦部1Aに装備されたステアリ
ングホイール22の右下部には中立復帰型の操作レバー
23が配備されている。この操作レバー23を上方へ揺
動操作すると第一スイッチ24が押圧操作され、又、操
作レバー23を下方へ揺動操作すると第二スイッチ25
が押圧操作されるようになっている。第一スイッチ24
及び第二スイッチ25は、それぞれ押圧操作されるのに
伴ってオン信号を制御装置21へ出力するようになって
いる。制御装置21は、第一スイッチ24からのオン信
号が入力されると、クラッチモータ26の作動を制御し
て植付クラッチ27の切り状態を現出することによっ
て、苗植付装置4の植え付け作動を停止させるととも
に、その直後に、リフトシリンダ3に対する作動油の流
動状態を切り換える電磁制御弁28の作動を制御してリ
フトシリンダ3を伸長作動させることによって、苗植付
装置4を所定の上限位置まで上昇させるようになってい
る。又、苗植付装置4を所定の上限位置まで上昇させた
後に第二スイッチ25からのオン信号が入力されると、
電磁制御弁28の作動を制御してリフトシリンダ3を短
縮作動させることによって、苗植付装置4を所定の植え
付け高さ位置まで下降させるようになっている。苗植付
装置4を所定の植え付け高さ位置まで下降させた後に再
び第二スイッチ25からのオン信号が入力されると、ク
ラッチモータ26の作動を制御して植付クラッチ27の
入り状態を現出することによって、苗植付装置4の植え
付け作動を再開させるようになっている。そして、その
後、連続的に第二スイッチ25からのオン信号が入力さ
れる場合には、その都度、植付クラッチ27の切り状態
と入り状態とを交互に現出して苗植付装置4の植え付け
作動状態を切り換えるようになっている。つまり、制御
装置21には、操作レバー23の操作に基づいて苗植付
装置4の植え付け作動並びに昇降を制御する手動制御手
段21Aが制御プログラムとして備えられている。
【0035】ちなみに、図1及び図7に示すように、操
作レバー23の操作に基づく手動制御手段21Aの制御
作動は、走行機体1の操縦部1Aにおける運転座席29
の右側方に配備された植付クラッチレバー30を「自
動」位置に位置させた状態においてのみ実行されるよう
になっている。そして、手動制御手段21Aは、植付ク
ラッチレバー30を「自動」位置に位置させていない状
態においては、植付クラッチレバー30の操作位置に基
づいて苗植付装置4の植え付け作動並びに昇降を制御す
るようになっている。尚、図7における符号S1は、植
付クラッチレバー30の「自動」「上昇」「中立」「下
降」「入(植付け)」「切(植付け)」の各操作位置へ
の操作を検出して制御装置21へ出力する回転式のポテ
ンショメータによって構成されたレバーセンサである。
作レバー23の操作に基づく手動制御手段21Aの制御
作動は、走行機体1の操縦部1Aにおける運転座席29
の右側方に配備された植付クラッチレバー30を「自
動」位置に位置させた状態においてのみ実行されるよう
になっている。そして、手動制御手段21Aは、植付ク
ラッチレバー30を「自動」位置に位置させていない状
態においては、植付クラッチレバー30の操作位置に基
づいて苗植付装置4の植え付け作動並びに昇降を制御す
るようになっている。尚、図7における符号S1は、植
付クラッチレバー30の「自動」「上昇」「中立」「下
降」「入(植付け)」「切(植付け)」の各操作位置へ
の操作を検出して制御装置21へ出力する回転式のポテ
ンショメータによって構成されたレバーセンサである。
【0036】図2〜7に示すように、苗植付装置4に
は、植え付け走行時に横軸芯P4を支点にして変位する
各整地フロート13のうち、走行機体1に装備される車
輪1Bの直進時の走行線上から左右に変位した状態とな
る苗植付装置4の左右外側端に位置するサイドフロート
13Bの上下揺動角度を検出して制御装置21へ出力す
る回転式のポテンショメータからなる二基の第一角度セ
ンサS2、センターフロート13Aの上下揺動角度を検
出して制御装置21へ出力する回転式のポテンショメー
タからなる第二角度センサS3、及び植え付け走行時に
センターフロート13Aの揺動端(先端部)を接地付勢
する付勢手段としてのコイルバネ31が装備されてい
る。コイルバネ31は、複数の連係リンク32Aや連係
ロッド32Bなどから構成された第一支持機構32によ
って、植え付け深さ調節による植付機構11に対する各
整地フロート13の高さ変更に伴って、整地フロート1
3と同じ操作量で高さ位置が変更されるよう支持されて
おり、植え付け深さ調節によって付勢力が変動すること
が防止されている。又、第一及び第二角度センサS2,
S3は、植え付け深さ調節にかかわらず所定の基準姿勢
が維持されるように、その固定部saが第二支持機構3
3を介してフロート支点パイプ14に支持連結されると
ともに、その検出部sbが連係機構34を介して左右外
側端のサイドフロート13B又はセンターフロート13
Aに連係されている。
は、植え付け走行時に横軸芯P4を支点にして変位する
各整地フロート13のうち、走行機体1に装備される車
輪1Bの直進時の走行線上から左右に変位した状態とな
る苗植付装置4の左右外側端に位置するサイドフロート
13Bの上下揺動角度を検出して制御装置21へ出力す
る回転式のポテンショメータからなる二基の第一角度セ
ンサS2、センターフロート13Aの上下揺動角度を検
出して制御装置21へ出力する回転式のポテンショメー
タからなる第二角度センサS3、及び植え付け走行時に
センターフロート13Aの揺動端(先端部)を接地付勢
する付勢手段としてのコイルバネ31が装備されてい
る。コイルバネ31は、複数の連係リンク32Aや連係
ロッド32Bなどから構成された第一支持機構32によ
って、植え付け深さ調節による植付機構11に対する各
整地フロート13の高さ変更に伴って、整地フロート1
3と同じ操作量で高さ位置が変更されるよう支持されて
おり、植え付け深さ調節によって付勢力が変動すること
が防止されている。又、第一及び第二角度センサS2,
S3は、植え付け深さ調節にかかわらず所定の基準姿勢
が維持されるように、その固定部saが第二支持機構3
3を介してフロート支点パイプ14に支持連結されると
ともに、その検出部sbが連係機構34を介して左右外
側端のサイドフロート13B又はセンターフロート13
Aに連係されている。
【0037】図5〜7に示すように、制御装置21は、
操作レバーの一例である植付クラッチレバー30が「自
動」位置に操作された状態での植え付け走行時には、左
右の第一角度センサS2により検出される左右外側端の
サイドフロート13Bの上下揺動角度の平均値を算出す
るとともに、その平均値に基づいて、左右外側端のサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度の平均値が予め設定さ
れた目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制
御する第一昇降制御モードを実行するようになってい
る。又、植付クラッチレバー30が手動位置となる「入
(植付け)」位置に操作された状態での植え付け走行時
には、第二角度センサS3により検出されるセンターフ
ロート13Aの上下揺動角度に基づいて、センターフロ
ート13Aの上下揺動角度が予め設定された目標角度に
復帰するように苗植付装置4の昇降を制御する第二昇降
制御モードを実行するようになっている。尚、第一及び
第二角度センサS2,S3は、対応する整地フロート1
3が水平姿勢になると0度を検出し、対応する整地フロ
ート13が前上がり姿勢になるとプラス角を検出し、整
地フロート13が前下がり姿勢になるとマイナス角を検
出するよう設定されている。
操作レバーの一例である植付クラッチレバー30が「自
動」位置に操作された状態での植え付け走行時には、左
右の第一角度センサS2により検出される左右外側端の
サイドフロート13Bの上下揺動角度の平均値を算出す
るとともに、その平均値に基づいて、左右外側端のサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度の平均値が予め設定さ
れた目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制
御する第一昇降制御モードを実行するようになってい
る。又、植付クラッチレバー30が手動位置となる「入
(植付け)」位置に操作された状態での植え付け走行時
には、第二角度センサS3により検出されるセンターフ
ロート13Aの上下揺動角度に基づいて、センターフロ
ート13Aの上下揺動角度が予め設定された目標角度に
復帰するように苗植付装置4の昇降を制御する第二昇降
制御モードを実行するようになっている。尚、第一及び
第二角度センサS2,S3は、対応する整地フロート1
3が水平姿勢になると0度を検出し、対応する整地フロ
ート13が前上がり姿勢になるとプラス角を検出し、整
地フロート13が前下がり姿勢になるとマイナス角を検
出するよう設定されている。
【0038】制御装置21の第一昇降制御モードにおけ
る制御作動について詳述すると、制御装置21は、左右
の第一角度センサS2により検出された左右両外側端の
サイドフロート13Bの上下揺動角度が入力されると、
先ず、左右それぞれの移動平均を算出するとともに所定
時間ごとにその時点で算出した左右それぞれの移動平均
の左右平均を算出し、その左右平均と予め設定されたサ
イドフロート13Bの目標角度(以下、単に目標角度と
略称する)とを比較する。そして、その比較結果から、
例えば、目標角度に対して左右平均が大きい(サイドフ
ロート13Bが目標角度よりも前上がり方向にある)と
判断した場合には、リフトシリンダ3の伸長作動により
苗植付装置4を上昇させて整地フロート13の揺動支点
(横軸芯)P4を上昇変位させることによって、左右両
外側端のサイドフロート13Bの上下揺動角度の左右平
均を目標角度に復帰させるようになっている。又逆に、
目標角度に対して左右平均が小さい(サイドフロート1
3Bが目標角度よりも前下がり方向にある)と判断した
場合には、リフトシリンダ3の短縮作動により苗植付装
置4を下降させて整地フロート13の揺動支点P4を下
降変位させることによって、左右両外側端のサイドフロ
ート13Bの上下揺動角度の左右平均を目標角度に復帰
させるようになっている。
る制御作動について詳述すると、制御装置21は、左右
の第一角度センサS2により検出された左右両外側端の
サイドフロート13Bの上下揺動角度が入力されると、
先ず、左右それぞれの移動平均を算出するとともに所定
時間ごとにその時点で算出した左右それぞれの移動平均
の左右平均を算出し、その左右平均と予め設定されたサ
イドフロート13Bの目標角度(以下、単に目標角度と
略称する)とを比較する。そして、その比較結果から、
例えば、目標角度に対して左右平均が大きい(サイドフ
ロート13Bが目標角度よりも前上がり方向にある)と
判断した場合には、リフトシリンダ3の伸長作動により
苗植付装置4を上昇させて整地フロート13の揺動支点
(横軸芯)P4を上昇変位させることによって、左右両
外側端のサイドフロート13Bの上下揺動角度の左右平
均を目標角度に復帰させるようになっている。又逆に、
目標角度に対して左右平均が小さい(サイドフロート1
3Bが目標角度よりも前下がり方向にある)と判断した
場合には、リフトシリンダ3の短縮作動により苗植付装
置4を下降させて整地フロート13の揺動支点P4を下
降変位させることによって、左右両外側端のサイドフロ
ート13Bの上下揺動角度の左右平均を目標角度に復帰
させるようになっている。
【0039】制御装置21の第二昇降制御モードにおけ
る制御作動について詳述すると、制御装置21は、第二
角度センサS3により検出されたセンターフロート13
Aの上下揺動角度が入力されると、先ず、その移動平均
を算出するとともに所定時間ごとにその時点で算出した
移動平均と予め設定されたセンターフロート13Aの目
標角度(以下、単に目標角度と略称する)とを比較す
る。そして、その比較結果から、例えば、目標角度に対
して移動平均が大きい(センターフロート13Aが目標
角度よりも前上がり方向にある)と判断した場合には、
リフトシリンダ3の伸長作動により苗植付装置4を上昇
させて整地フロート13の揺動支点(横軸芯)P4を上
昇変位させることによって、センターフロート13Aの
上下揺動角度を目標角度に復帰させるようになってい
る。又逆に、目標角度に対して移動平均が小さい(セン
ターフロート13Aが目標角度よりも前下がり方向にあ
る)と判断した場合には、リフトシリンダ3の短縮作動
により苗植付装置4を下降させて整地フロート13の揺
動支点P4を下降変位させることによって、センターフ
ロート13Aの上下揺動角度を目標角度に復帰させるよ
うになっている。
る制御作動について詳述すると、制御装置21は、第二
角度センサS3により検出されたセンターフロート13
Aの上下揺動角度が入力されると、先ず、その移動平均
を算出するとともに所定時間ごとにその時点で算出した
移動平均と予め設定されたセンターフロート13Aの目
標角度(以下、単に目標角度と略称する)とを比較す
る。そして、その比較結果から、例えば、目標角度に対
して移動平均が大きい(センターフロート13Aが目標
角度よりも前上がり方向にある)と判断した場合には、
リフトシリンダ3の伸長作動により苗植付装置4を上昇
させて整地フロート13の揺動支点(横軸芯)P4を上
昇変位させることによって、センターフロート13Aの
上下揺動角度を目標角度に復帰させるようになってい
る。又逆に、目標角度に対して移動平均が小さい(セン
ターフロート13Aが目標角度よりも前下がり方向にあ
る)と判断した場合には、リフトシリンダ3の短縮作動
により苗植付装置4を下降させて整地フロート13の揺
動支点P4を下降変位させることによって、センターフ
ロート13Aの上下揺動角度を目標角度に復帰させるよ
うになっている。
【0040】尚、サイドフロート13Bは、センターフ
ロート13Aのように付勢手段31により接地付勢され
ていないことから、圃場泥面の起伏に応じて敏感に上下
揺動するようになる。一方、センターフロート13A
は、付勢手段31により接地付勢されていることから、
圃場の泥面が荒れている場合に、付勢手段31により接
地付勢されていないサイドフロート13Bのように荒れ
た圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動する、といっ
た不都合が生じることを防止できるようになっている。
ロート13Aのように付勢手段31により接地付勢され
ていないことから、圃場泥面の起伏に応じて敏感に上下
揺動するようになる。一方、センターフロート13A
は、付勢手段31により接地付勢されていることから、
圃場の泥面が荒れている場合に、付勢手段31により接
地付勢されていないサイドフロート13Bのように荒れ
た圃場泥面の凹凸に沿って敏感に上下揺動する、といっ
た不都合が生じることを防止できるようになっている。
【0041】つまり、制御装置21には、植付クラッチ
レバー30の操作位置に応じて、植え付け走行時に実行
する昇降制御モードが、サイドフロート13Bの上下揺
動角度を検出する第一角度センサS2からの検出に基づ
いて苗植付装置4の昇降を制御する第一昇降制御モード
と、センターフロート13Aの上下揺動角度を検出する
第二角度センサS3からの検出に基づいて苗植付装置4
の昇降を制御する第二昇降制御モードとに切り換え可能
となるように構成された昇降制御手段21Bが制御プロ
グラムとして備えられている。
レバー30の操作位置に応じて、植え付け走行時に実行
する昇降制御モードが、サイドフロート13Bの上下揺
動角度を検出する第一角度センサS2からの検出に基づ
いて苗植付装置4の昇降を制御する第一昇降制御モード
と、センターフロート13Aの上下揺動角度を検出する
第二角度センサS3からの検出に基づいて苗植付装置4
の昇降を制御する第二昇降制御モードとに切り換え可能
となるように構成された昇降制御手段21Bが制御プロ
グラムとして備えられている。
【0042】そして、余り荒れていない圃場泥面に対し
て苗の植え付けを行う場合には、植付クラッチレバー3
0を「自動」位置に操作して、植え付け走行時に、昇降
制御手段21Bが、付勢手段31により接地付勢されて
いないとともに、直進走行時の轍の影響を受けないサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度に基づいて苗植付装置
4の昇降を制御する第一昇降制御モードを実行するよう
に設定することによって、苗植付装置4を圃場の起伏に
沿って好適に昇降させることができて所定の植え付け高
さ位置に精度良く維持することができるとともに、一方
のサイドフロート13Bの接地箇所が局部的に隆起もし
くは陥没していたとしても、昇降制御手段21Bが、左
右の第一角度センサ2により検出されたサイドフロート
13Bの上下揺動角度の平均値に基づいて、左右のサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度の平均値が予め設定さ
れた目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制
御することにより、その隆起量もしくは陥没量よりも小
さい昇降量で苗植付装置4を昇降させるようになること
から、予め設定された植え付け深さ、もしくは、それに
近い植え付け深さで多くの苗を植え付けることができる
ようになっている。
て苗の植え付けを行う場合には、植付クラッチレバー3
0を「自動」位置に操作して、植え付け走行時に、昇降
制御手段21Bが、付勢手段31により接地付勢されて
いないとともに、直進走行時の轍の影響を受けないサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度に基づいて苗植付装置
4の昇降を制御する第一昇降制御モードを実行するよう
に設定することによって、苗植付装置4を圃場の起伏に
沿って好適に昇降させることができて所定の植え付け高
さ位置に精度良く維持することができるとともに、一方
のサイドフロート13Bの接地箇所が局部的に隆起もし
くは陥没していたとしても、昇降制御手段21Bが、左
右の第一角度センサ2により検出されたサイドフロート
13Bの上下揺動角度の平均値に基づいて、左右のサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度の平均値が予め設定さ
れた目標角度に復帰するように苗植付装置4の昇降を制
御することにより、その隆起量もしくは陥没量よりも小
さい昇降量で苗植付装置4を昇降させるようになること
から、予め設定された植え付け深さ、もしくは、それに
近い植え付け深さで多くの苗を植え付けることができる
ようになっている。
【0043】一方、荒れた圃場泥面に対して苗の植え付
けを行う場合には、植付クラッチレバー30を「入(植
付け)」位置に操作して、植え付け走行時に、昇降制御
手段21Bが、付勢手段31により接地付勢されている
センターフロート13Aの上下揺動角度に基づいて苗植
付装置4の昇降を制御する第二昇降制御モードを実行す
ように設定することによって、付勢手段31の作用によ
り、荒れた圃場泥面の凹凸に起因した苗植付装置4の不
必要な昇降を抑制できることから、予め設定された植え
付け深さで略安定して苗を植え付けることができるよう
になっている。
けを行う場合には、植付クラッチレバー30を「入(植
付け)」位置に操作して、植え付け走行時に、昇降制御
手段21Bが、付勢手段31により接地付勢されている
センターフロート13Aの上下揺動角度に基づいて苗植
付装置4の昇降を制御する第二昇降制御モードを実行す
ように設定することによって、付勢手段31の作用によ
り、荒れた圃場泥面の凹凸に起因した苗植付装置4の不
必要な昇降を抑制できることから、予め設定された植え
付け深さで略安定して苗を植え付けることができるよう
になっている。
【0044】要するに、植え付け作業を行う圃場の状況
に応じて昇降制御手段21Bが実行する昇降制御モード
を切り換えることによって、圃場の状況に応じた適切な
苗植付装置4の昇降制御を行えるようになっており、も
って、圃場の起伏にかかわらず、圃場の状況に応じた好
適な苗植付装置4による苗の植え付けを安定して行える
ようになっている。
に応じて昇降制御手段21Bが実行する昇降制御モード
を切り換えることによって、圃場の状況に応じた適切な
苗植付装置4の昇降制御を行えるようになっており、も
って、圃場の起伏にかかわらず、圃場の状況に応じた好
適な苗植付装置4による苗の植え付けを安定して行える
ようになっている。
【0045】ところで、昇降制御手段21Bは、第一昇
降制御モードの実行中においては、第二角度センサS3
からの検出に基づいてサイドフロート13Bの目標角度
を補正するように構成されている。
降制御モードの実行中においては、第二角度センサS3
からの検出に基づいてサイドフロート13Bの目標角度
を補正するように構成されている。
【0046】詳述すると、昇降制御手段21Bは、第一
昇降制御モードの実行中において、例えば、センターフ
ロート13Aが前上がり方向に揺動して第二角度センサ
S3により検出されるセンターフロート13Aの上下揺
動角度が大きくなる場合には、その上下揺動角度が大き
いほど、圃場の泥土が硬くなってセンターフロート13
Aの前部側の沈下量が小さくなっていると判断し、その
硬さに応じた前上がり方向の目標角度にサイドフロート
13Bの目標角度を補正するようになっている。そし
て、この補正後のサイドフロート13Bの目標角度に基
づいて、補正後のサイドフロート13Bの目標角度に左
右外側端のサイドフロート13Bの上下揺動角度の平均
値が復帰するまで苗植付装置4を下降させるようにな
り、この下降によって、センターフロート13Aとサイ
ドフロート13Bは、その揺動支点P4が下降するよう
になって接地力が高められ、圃場の泥土の硬さに応じた
適切な整地力を有するようになり、もって、圃場の泥土
の硬さに応じた好適な整地を施すようになっている。つ
まり、圃場の泥土が硬くなっても好適な苗の植え付けを
行えるようになっている。又、第一角度センサS2は、
圃場の泥土が硬くなるほど、サイドフロート13Bが、
その接地力が高められて圃場の起伏に対して上下揺動し
難くなることから、サイドフロート13Bの上下揺動角
度の変動を余り検出しないようになる。つまり、圃場の
泥土が硬くなるほど自動的に第一角度センサS2の感知
感度を鈍感側に調節することができるのであり、これに
よって、硬い泥土の多少の凹凸をも第一角度センサS2
が圃場の起伏として敏感に検出することに起因して、そ
の検出に基づいて苗植付装置4が頻繁に昇降するように
なって、苗植付装置4による苗の植え付けに悪影響を及
ぼすようになることを回避できるようになっている。
昇降制御モードの実行中において、例えば、センターフ
ロート13Aが前上がり方向に揺動して第二角度センサ
S3により検出されるセンターフロート13Aの上下揺
動角度が大きくなる場合には、その上下揺動角度が大き
いほど、圃場の泥土が硬くなってセンターフロート13
Aの前部側の沈下量が小さくなっていると判断し、その
硬さに応じた前上がり方向の目標角度にサイドフロート
13Bの目標角度を補正するようになっている。そし
て、この補正後のサイドフロート13Bの目標角度に基
づいて、補正後のサイドフロート13Bの目標角度に左
右外側端のサイドフロート13Bの上下揺動角度の平均
値が復帰するまで苗植付装置4を下降させるようにな
り、この下降によって、センターフロート13Aとサイ
ドフロート13Bは、その揺動支点P4が下降するよう
になって接地力が高められ、圃場の泥土の硬さに応じた
適切な整地力を有するようになり、もって、圃場の泥土
の硬さに応じた好適な整地を施すようになっている。つ
まり、圃場の泥土が硬くなっても好適な苗の植え付けを
行えるようになっている。又、第一角度センサS2は、
圃場の泥土が硬くなるほど、サイドフロート13Bが、
その接地力が高められて圃場の起伏に対して上下揺動し
難くなることから、サイドフロート13Bの上下揺動角
度の変動を余り検出しないようになる。つまり、圃場の
泥土が硬くなるほど自動的に第一角度センサS2の感知
感度を鈍感側に調節することができるのであり、これに
よって、硬い泥土の多少の凹凸をも第一角度センサS2
が圃場の起伏として敏感に検出することに起因して、そ
の検出に基づいて苗植付装置4が頻繁に昇降するように
なって、苗植付装置4による苗の植え付けに悪影響を及
ぼすようになることを回避できるようになっている。
【0047】又逆に、センターフロート13Aが前下が
り方向に揺動して第二角度センサS3により検出される
センターフロート13Aの上下揺動角度が小さくなる場
合には、その上下揺動角度が小さいほど、圃場の泥土が
軟らかくなってセンターフロート13Aの前部側の沈下
量が大きくなっていると判断し、その軟らかさに応じた
前下がり方向の目標角度にサイドフロート13Bの目標
角度を補正するようになっている。そして、この補正後
のサイドフロート13Bの目標角度に基づいて、補正後
のサイドフロート13Bの目標角度に左右外側端のサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度の平均値が復帰するま
で苗植付装置4を上昇させるようになり、この上昇によ
って、センターフロート13Aとサイドフロート13B
は、その揺動支点P4が上昇するようになって接地力が
弱められ、圃場の泥土の軟らかさに応じた適切な整地力
を有するようになり、もって、圃場の泥土の軟らかさに
応じた好適な整地を施すようになっている。つまり、圃
場の泥土が軟らかくなっても好適な苗の植え付けを行え
るようになっている。又、第一角度センサS2は、圃場
の泥土が軟らかくなるほど、サイドフロート13Bが、
その接地力が弱められて圃場の起伏に対して上下揺動し
易くなることから、サイドフロート13Bの上下揺動角
度の変動を敏感に検出するようになる。つまり、圃場の
泥土が軟らかくなるほど自動的に第一角度センサS2の
感知感度を敏感側に調節することができるのであり、こ
れによって、泥土の軟らかい圃場における起伏を第一角
度センサS2が検出しなくなることに起因して、起伏が
あるにもにかかわらず苗植付装置4が昇降しないことに
よって、苗植付装置4による苗の植え付けに悪影響を及
ぼすようになることを回避できるようになっている。
り方向に揺動して第二角度センサS3により検出される
センターフロート13Aの上下揺動角度が小さくなる場
合には、その上下揺動角度が小さいほど、圃場の泥土が
軟らかくなってセンターフロート13Aの前部側の沈下
量が大きくなっていると判断し、その軟らかさに応じた
前下がり方向の目標角度にサイドフロート13Bの目標
角度を補正するようになっている。そして、この補正後
のサイドフロート13Bの目標角度に基づいて、補正後
のサイドフロート13Bの目標角度に左右外側端のサイ
ドフロート13Bの上下揺動角度の平均値が復帰するま
で苗植付装置4を上昇させるようになり、この上昇によ
って、センターフロート13Aとサイドフロート13B
は、その揺動支点P4が上昇するようになって接地力が
弱められ、圃場の泥土の軟らかさに応じた適切な整地力
を有するようになり、もって、圃場の泥土の軟らかさに
応じた好適な整地を施すようになっている。つまり、圃
場の泥土が軟らかくなっても好適な苗の植え付けを行え
るようになっている。又、第一角度センサS2は、圃場
の泥土が軟らかくなるほど、サイドフロート13Bが、
その接地力が弱められて圃場の起伏に対して上下揺動し
易くなることから、サイドフロート13Bの上下揺動角
度の変動を敏感に検出するようになる。つまり、圃場の
泥土が軟らかくなるほど自動的に第一角度センサS2の
感知感度を敏感側に調節することができるのであり、こ
れによって、泥土の軟らかい圃場における起伏を第一角
度センサS2が検出しなくなることに起因して、起伏が
あるにもにかかわらず苗植付装置4が昇降しないことに
よって、苗植付装置4による苗の植え付けに悪影響を及
ぼすようになることを回避できるようになっている。
【0048】要するに、第一昇降制御モードにおいて
は、第一角度センサS2の感知感度を圃場の泥土の硬さ
に応じた感知感度に自動的に調節できることによって、
圃場の泥土の硬さの変化にかかわらず、センターフロー
ト13Aとサイドフロート13Bによる好適な整地作用
が得られるとともに、好適に苗植付装置4を所定の植え
付け高さに維持することができるようになっており、も
って、第一昇降制御モードにおける苗植付装置4による
苗の植え付けをより良好に行えるようになっている。
は、第一角度センサS2の感知感度を圃場の泥土の硬さ
に応じた感知感度に自動的に調節できることによって、
圃場の泥土の硬さの変化にかかわらず、センターフロー
ト13Aとサイドフロート13Bによる好適な整地作用
が得られるとともに、好適に苗植付装置4を所定の植え
付け高さに維持することができるようになっており、も
って、第一昇降制御モードにおける苗植付装置4による
苗の植え付けをより良好に行えるようになっている。
【0049】走行機体1の操縦部1Aには、センターフ
ロート13Aの目標角度を設定するためのダイヤル式の
手動設定器34が装備されており、この手動設定器34
を操作することによって、第二昇降制御モードにおける
センターフロート13Aの目標角度を圃場の荒れ具合に
応じて設定変更できるようになっている。つまり、手動
設定器34により圃場の荒れ具合に応じた適切な目標角
度を設定することによって、苗植付装置4を、センター
フロート13Aとサイドフロート13Bが圃場の荒れ具
合に応じた適切な整地力を有するようになる適切な高さ
位置まで昇降させることができ、これによって、センタ
ーフロート13Aが、荒れた圃場泥面の凹凸に沿って過
敏に上下揺動することを防止できることから、荒れた圃
場泥面の凹凸に起因して苗植付装置4が不必要に昇降す
ることを回避できるとともに、荒れた圃場泥面の凹凸を
好適に整地することができるようになり、もって、荒ら
された圃場泥面に対しても、その荒れ具合に応じた好適
な苗の植え付けが行えるようになっている。
ロート13Aの目標角度を設定するためのダイヤル式の
手動設定器34が装備されており、この手動設定器34
を操作することによって、第二昇降制御モードにおける
センターフロート13Aの目標角度を圃場の荒れ具合に
応じて設定変更できるようになっている。つまり、手動
設定器34により圃場の荒れ具合に応じた適切な目標角
度を設定することによって、苗植付装置4を、センター
フロート13Aとサイドフロート13Bが圃場の荒れ具
合に応じた適切な整地力を有するようになる適切な高さ
位置まで昇降させることができ、これによって、センタ
ーフロート13Aが、荒れた圃場泥面の凹凸に沿って過
敏に上下揺動することを防止できることから、荒れた圃
場泥面の凹凸に起因して苗植付装置4が不必要に昇降す
ることを回避できるとともに、荒れた圃場泥面の凹凸を
好適に整地することができるようになり、もって、荒ら
された圃場泥面に対しても、その荒れ具合に応じた好適
な苗の植え付けが行えるようになっている。
【0050】更に、走行機体1の操縦部1Aには、昇降
制御手段21Bに対して畦際植えを指令する指令手段Z
としての畦際スイッチ35が装備されており、この畦際
スイッチ35を押圧操作して畦際植えを指令すると、昇
降制御手段21Bは、その指令に基づいて、植付クラッ
チレバー30の操作位置にかかわらず、植え付け走行時
には、センターフロート13Aの目標角度を予め設定さ
れた畦際植え用の目標角度に変更した後に第二昇降制御
モードを実行するようになっている。つまり、通常の往
復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた状態と
なる畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う畦際植
え付け走行時には、畦際スイッチ35により昇降制御手
段21Bに対して畦際植えを指令することによって、昇
降制御手段21Bが、付勢手段31により接地付勢され
ているセンターフロート13Aの目標角度を、往復植え
付け走行時の旋回走行によって荒らされた状態となる畦
際の圃場泥面を整地可能な整地力をセンターフロート1
3Aとサイドフロート13Bとが有する状態となるよう
に、予め設定された畦際植え用の目標角度に変更して第
二昇降制御モードを実行するようになることから、手動
設定器34により畦際での圃場の荒れ具合に応じた適切
なセンターフロート13Aの目標角度を設定するといっ
た手間を要することなく、苗植付装置4を、センターフ
ロート13Aとサイドフロート13Bが畦際での圃場の
荒れ具合に応じた適切な整地力を有するようになる適切
な高さ位置まで昇降させることができて、センターフロ
ート13Aが、荒れた畦際での圃場泥面の凹凸に沿って
敏感に上下揺動することを防止できるようになり、もっ
て、荒れた畦際での圃場泥面の凹凸に起因して苗植付装
置4が不必要に昇降することを回避できるとともに、荒
れた畦際での圃場泥面の凹凸を好適に整地することがで
きるようになる。つまり、往復植え付け走行時の旋回走
行によって荒らされた状態となる畦際の圃場泥面に対し
ても良好な苗の植え付けが行えるようになっている。
制御手段21Bに対して畦際植えを指令する指令手段Z
としての畦際スイッチ35が装備されており、この畦際
スイッチ35を押圧操作して畦際植えを指令すると、昇
降制御手段21Bは、その指令に基づいて、植付クラッ
チレバー30の操作位置にかかわらず、植え付け走行時
には、センターフロート13Aの目標角度を予め設定さ
れた畦際植え用の目標角度に変更した後に第二昇降制御
モードを実行するようになっている。つまり、通常の往
復植え付け走行時の旋回走行によって荒らされた状態と
なる畦際の圃場泥面に対して苗の植え付けを行う畦際植
え付け走行時には、畦際スイッチ35により昇降制御手
段21Bに対して畦際植えを指令することによって、昇
降制御手段21Bが、付勢手段31により接地付勢され
ているセンターフロート13Aの目標角度を、往復植え
付け走行時の旋回走行によって荒らされた状態となる畦
際の圃場泥面を整地可能な整地力をセンターフロート1
3Aとサイドフロート13Bとが有する状態となるよう
に、予め設定された畦際植え用の目標角度に変更して第
二昇降制御モードを実行するようになることから、手動
設定器34により畦際での圃場の荒れ具合に応じた適切
なセンターフロート13Aの目標角度を設定するといっ
た手間を要することなく、苗植付装置4を、センターフ
ロート13Aとサイドフロート13Bが畦際での圃場の
荒れ具合に応じた適切な整地力を有するようになる適切
な高さ位置まで昇降させることができて、センターフロ
ート13Aが、荒れた畦際での圃場泥面の凹凸に沿って
敏感に上下揺動することを防止できるようになり、もっ
て、荒れた畦際での圃場泥面の凹凸に起因して苗植付装
置4が不必要に昇降することを回避できるとともに、荒
れた畦際での圃場泥面の凹凸を好適に整地することがで
きるようになる。つまり、往復植え付け走行時の旋回走
行によって荒らされた状態となる畦際の圃場泥面に対し
ても良好な苗の植え付けが行えるようになっている。
【0051】尚、畦際植え用の目標角度に基づく第二昇
降制御モードの実行中において、畦際スイッチ35を再
度押圧操作すると、畦際植え用の目標角度に基づく第二
昇降制御モードの実行を停止できるようになっている。
降制御モードの実行中において、畦際スイッチ35を再
度押圧操作すると、畦際植え用の目標角度に基づく第二
昇降制御モードの実行を停止できるようになっている。
【0052】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 苗植付装置4としては、整地フロート13がセンタ
ーフロート13Aとサイドフロート13Bとを有するよ
うに配設された複数条植え用のものであれば、何条植え
用に構成されたものであってもよい。 第一角度センサS2としては、苗植付装置4のセン
ターフロート側端に位置するサイドフロート13Bの上
下揺動角度を検出するように配備されたものであっても
よい。 昇降制御手段21Bとしては、第一昇降制御モード
において、第二角度センサS3からの検出に基づくサイ
ドフロート13Bの目標角度の補正を行わないように構
成されたものであってもよい。又、この構成において
は、サイドフロート13Bの目標角度を設定変更するた
めの手動設定既植苗を設けるようにしてもよい。 第二昇降制御モードにおけるセンターフロート13
Aの目標角度を固定値として、手動設定器34を装備し
ないようにしてもよい。 図7において二点鎖線で示すように、畦際植え用の
センターフロート13Aの目標角度を変更するための手
動設定器36を別途設けるようにしてもよい。 第一角度センサS2を、昇降制御手段21Bに対し
て畦際植えを指令する指令手段Zとして機能させるよう
にしてもよい。この構成においては、例えば、昇降制御
手段21Bが、第一角度センサS2により検出されるサ
イドフロート13Bの上下揺動角度の変動が激しくなる
のに伴って、往復植え付け走行から畦際植え付け走行に
移行したと判断するように構成すればよい。 圃場の泥土の硬さを検出するための専用の検出手段
を設け、この検出手段からの検出に基づいて、センター
フロート13Aあるいはサイドフロート13Bの目標角
度を変更するようにしてもよく、又、この検出手段を指
令手段Zとして機能させるようにしてもよい。
を列記する。 苗植付装置4としては、整地フロート13がセンタ
ーフロート13Aとサイドフロート13Bとを有するよ
うに配設された複数条植え用のものであれば、何条植え
用に構成されたものであってもよい。 第一角度センサS2としては、苗植付装置4のセン
ターフロート側端に位置するサイドフロート13Bの上
下揺動角度を検出するように配備されたものであっても
よい。 昇降制御手段21Bとしては、第一昇降制御モード
において、第二角度センサS3からの検出に基づくサイ
ドフロート13Bの目標角度の補正を行わないように構
成されたものであってもよい。又、この構成において
は、サイドフロート13Bの目標角度を設定変更するた
めの手動設定既植苗を設けるようにしてもよい。 第二昇降制御モードにおけるセンターフロート13
Aの目標角度を固定値として、手動設定器34を装備し
ないようにしてもよい。 図7において二点鎖線で示すように、畦際植え用の
センターフロート13Aの目標角度を変更するための手
動設定器36を別途設けるようにしてもよい。 第一角度センサS2を、昇降制御手段21Bに対し
て畦際植えを指令する指令手段Zとして機能させるよう
にしてもよい。この構成においては、例えば、昇降制御
手段21Bが、第一角度センサS2により検出されるサ
イドフロート13Bの上下揺動角度の変動が激しくなる
のに伴って、往復植え付け走行から畦際植え付け走行に
移行したと判断するように構成すればよい。 圃場の泥土の硬さを検出するための専用の検出手段
を設け、この検出手段からの検出に基づいて、センター
フロート13Aあるいはサイドフロート13Bの目標角
度を変更するようにしてもよく、又、この検出手段を指
令手段Zとして機能させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】作業姿勢に変更した苗植付装置を示す平面図
【図3】格納姿勢に変更した苗植付装置を示す平面図
【図4】格納姿勢に変更した苗植付装置を示す背面図
【図5】サイドフロートと第一角度センサの連係を示す
苗植付装置におけるサイドフロート配設箇所の側面図
苗植付装置におけるサイドフロート配設箇所の側面図
【図6】センターフロートと第二角度センサの連係を示
す苗植付装置におけるセンターフロート配設箇所の側面
図
す苗植付装置におけるセンターフロート配設箇所の側面
図
【図7】制御構成を示すブロック図
1 走行機体 2 昇降リンク機構 4 苗植付装置 13A センターフロート 13B サイドフロート 21B 昇降制御手段 30 操作レバー 31 付勢手段 34 手動設定器 36 手動設定器 S1 レバーセンサ S2 第一角度センサ S3 第二角度センサ P4 横軸芯 Z 指令手段
Claims (5)
- 【請求項1】 走行機体の後部に昇降リンク機構を介し
て昇降自在に連結された苗植付装置に、センターフロー
トと左右のサイドフロートを横軸芯周りに上下揺動自在
に装備するとともに、前記センターフロートを接地付勢
する付勢手段を設けた乗用型田植機であって、 植え付け走行時に前記サイドフロートの上下揺動角度を
検出する第一角度センサと、植え付け走行時に前記セン
ターフロートの上下揺動角度を検出する第二角度センサ
とを備えるとともに、前記第一角度センサからの検出に
基づいて前記サイドフロートの上下揺動角度が予め設定
された目標角度に復帰するように前記苗植付装置の昇降
を制御する第一昇降制御モードと、前記第二角度センサ
からの検出に基づいて前記センターフロートの上下揺動
角度が予め設定された目標角度に復帰するように前記苗
植付装置の昇降を制御する第二昇降制御モードとに、実
行する昇降制御モードの切り換えが可能となるように構
成された昇降制御手段を設けてある乗用型田植機。 - 【請求項2】 前記昇降制御手段が、前記第一昇降制御
モードの実行中においては、前記第二角度センサからの
検出に基づいて前記サイドフロートの目標角度を補正す
るように構成してある請求項1記載の乗用型田植機。 - 【請求項3】 前記昇降制御手段に対して、前記第一昇
降制御モードの実行を指令する自動位置と、前記第二昇
降制御モードの実行を指令する手動位置とに切り換え操
作可能な操作レバー、該操作レバーの操作位置を検出す
るレバーセンサ、並びに、前記センターフロートの目標
角度を設定する手動設定器を設けるとともに、前記昇降
制御手段が、前記レバーセンサからの検出に基づいて、
前記操作レバーが自動位置に位置している場合には前記
第一昇降制御モードを実行し、かつ、前記操作レバーが
手動位置に位置している場合には、前記目標角度を前記
手動設定器により設定された目標角度に変更して第二昇
降制御モードを実行するように構成してある請求項2記
載の乗用型田植機。 - 【請求項4】 前記昇降制御手段に対して畦際植えを指
令する指令手段を設けるとともに、前記昇降制御手段
が、前記指令手段からの指令に基づいて、前記目標角度
を予め設定された畦際植え用の目標角度に変更して前記
第二昇降制御モードを実行するように構成してある請求
項1〜3のいずれか一つに記載の乗用型田植機。 - 【請求項5】 前記昇降制御手段に対して畦際植えを指
令する指令手段と、前記センターフロートの目標角度を
設定する手動設定器を設けるとともに、前記昇降制御手
段が、前記指令手段からの指令に基づいて、前記目標角
度を前記手動設定器により設定された目標角度に変更し
て第二昇降制御モードを実行するように構成してある請
求項1又は2記載の乗用型田植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25957297A JPH1189354A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 乗用型田植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25957297A JPH1189354A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 乗用型田植機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189354A true JPH1189354A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17335994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25957297A Pending JPH1189354A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 乗用型田植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1189354A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013240339A (ja) * | 2013-07-16 | 2013-12-05 | Iseki & Co Ltd | 乗用田植機 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP25957297A patent/JPH1189354A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013240339A (ja) * | 2013-07-16 | 2013-12-05 | Iseki & Co Ltd | 乗用田植機 |
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