JP2000333517A - 乗用型田植機 - Google Patents
乗用型田植機Info
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- JP2000333517A JP2000333517A JP11144865A JP14486599A JP2000333517A JP 2000333517 A JP2000333517 A JP 2000333517A JP 11144865 A JP11144865 A JP 11144865A JP 14486599 A JP14486599 A JP 14486599A JP 2000333517 A JP2000333517 A JP 2000333517A
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- planting
- planting device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 登坂植え付け作業時などにおいても好適な苗
の植え付けを行える苗植え付け精度の向上が図られた乗
用型田植機を提供する。 【解決手段】 センサフロート14Sの揺動姿勢が予め
設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内
に復帰するように苗植付装置3の昇降を制御する自動昇
降制御手段21Bを備えた乗用型田植機において、苗植
付装置3の前後方向での傾斜角を検出する傾斜角検出手
段Scと、この傾斜角検出手段Scからの検出に基づい
て、傾斜角が所定値aよりも前上がり方向に大きくなる
ほどセンサフロート14Sの基準姿勢を前下がり方向に
補正する補正手段21Cとを備え、かつ、各整地フロー
ト14の後部側を植付機構12の回転ケース12Aと干
渉しない幅狭に形成した。
の植え付けを行える苗植え付け精度の向上が図られた乗
用型田植機を提供する。 【解決手段】 センサフロート14Sの揺動姿勢が予め
設定された苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内
に復帰するように苗植付装置3の昇降を制御する自動昇
降制御手段21Bを備えた乗用型田植機において、苗植
付装置3の前後方向での傾斜角を検出する傾斜角検出手
段Scと、この傾斜角検出手段Scからの検出に基づい
て、傾斜角が所定値aよりも前上がり方向に大きくなる
ほどセンサフロート14Sの基準姿勢を前下がり方向に
補正する補正手段21Cとを備え、かつ、各整地フロー
ト14の後部側を植付機構12の回転ケース12Aと干
渉しない幅狭に形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ケースの両端
外側に植付爪が配備されたロータリ式の植付機構を装備
する苗植付装置を、走行機体の後部に昇降リンク機構を
介して昇降自在に連結し、前記苗植付装置に、複数の整
地フロートをそれら後部の横軸芯周りで上下揺動自在に
装備し、かつ、いずれかの整地フロートをセンサフロー
トに構成し、そのセンサフロートの揺動姿勢が予め設定
された前記苗植付装置に対する基準姿勢の許容範囲内に
復帰するように前記苗植付装置の昇降を制御する自動昇
降制御手段を備えた乗用型田植機に関する。
外側に植付爪が配備されたロータリ式の植付機構を装備
する苗植付装置を、走行機体の後部に昇降リンク機構を
介して昇降自在に連結し、前記苗植付装置に、複数の整
地フロートをそれら後部の横軸芯周りで上下揺動自在に
装備し、かつ、いずれかの整地フロートをセンサフロー
トに構成し、そのセンサフロートの揺動姿勢が予め設定
された前記苗植付装置に対する基準姿勢の許容範囲内に
復帰するように前記苗植付装置の昇降を制御する自動昇
降制御手段を備えた乗用型田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような乗用型田植機におい
ては、例えば、特開平9−47115号公報などで開示
されているように、自動昇降制御手段が、複数の整地フ
ロートのうちのセンタフロート(センサフロート)の揺
動姿勢に基づいて、その揺動姿勢が予め設定された基準
姿勢の許容範囲内に復帰するように苗植付装置の昇降を
制御することで、植え付け作業時における苗植付装置の
対地高さを設定高さに維持できるようにして、苗植付装
置による苗の植え付けを所望の植え付け深さで安定して
行えるようにしたものがあった。
ては、例えば、特開平9−47115号公報などで開示
されているように、自動昇降制御手段が、複数の整地フ
ロートのうちのセンタフロート(センサフロート)の揺
動姿勢に基づいて、その揺動姿勢が予め設定された基準
姿勢の許容範囲内に復帰するように苗植付装置の昇降を
制御することで、植え付け作業時における苗植付装置の
対地高さを設定高さに維持できるようにして、苗植付装
置による苗の植え付けを所望の植え付け深さで安定して
行えるようにしたものがあった。
【0003】又、上記のような乗用型田植機において
は、各整地フロートの後部側が、平面視においては回転
ケースと重合する幅広に、かつ、側面視においては回転
ケースの下方まで延出する長さに形成されていた。
は、各整地フロートの後部側が、平面視においては回転
ケースと重合する幅広に、かつ、側面視においては回転
ケースの下方まで延出する長さに形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の乗用
型田植機において、走行機体と苗植付装置とを連結する
昇降リンク機構は、走行機体に対して苗植付装置が一定
姿勢で昇降するように平行四連リンク型式に構成されて
おり、又、予め設定された基準姿勢とは、苗植付装置に
対するセンサフロートの揺動姿勢であることから、例え
ば、走行機体が傾斜のきつい畦斜面などを登坂する一方
で苗植付装置は圃場の枕地に苗を植え付ける、といった
植え付け作業終了間際の登坂植え付け作業時などにおい
ては、走行機体と同様に苗植付装置も圃場泥面に対する
大きい前上がり傾斜姿勢となって、センサフロートの基
準姿勢が圃場泥面に対して前上がり方向に大きく変更さ
れた状態となる。
型田植機において、走行機体と苗植付装置とを連結する
昇降リンク機構は、走行機体に対して苗植付装置が一定
姿勢で昇降するように平行四連リンク型式に構成されて
おり、又、予め設定された基準姿勢とは、苗植付装置に
対するセンサフロートの揺動姿勢であることから、例え
ば、走行機体が傾斜のきつい畦斜面などを登坂する一方
で苗植付装置は圃場の枕地に苗を植え付ける、といった
植え付け作業終了間際の登坂植え付け作業時などにおい
ては、走行機体と同様に苗植付装置も圃場泥面に対する
大きい前上がり傾斜姿勢となって、センサフロートの基
準姿勢が圃場泥面に対して前上がり方向に大きく変更さ
れた状態となる。
【0005】そのため、登坂植え付け作業時などにおい
ては、上記従来技術のように、自動昇降制御手段が、単
純にセンサフロートの揺動姿勢が予め設定された基準姿
勢の許容範囲内に復帰するように苗植付装置の昇降を制
御すると、圃場泥面に対して前上がり方向に大きく変更
された状態となる基準姿勢の許容範囲内にセンサフロー
トが復帰するまで苗植付装置を下降させるようになっ
て、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大幅に
大きくなることから、各整地フロートによる泥押しが強
くなることや、各整地フロートにて掘り込まれた圃場部
分にその周りの泥土が流れ込むことによって、既植苗を
倒伏させる不都合が生じるようになっていた。
ては、上記従来技術のように、自動昇降制御手段が、単
純にセンサフロートの揺動姿勢が予め設定された基準姿
勢の許容範囲内に復帰するように苗植付装置の昇降を制
御すると、圃場泥面に対して前上がり方向に大きく変更
された状態となる基準姿勢の許容範囲内にセンサフロー
トが復帰するまで苗植付装置を下降させるようになっ
て、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大幅に
大きくなることから、各整地フロートによる泥押しが強
くなることや、各整地フロートにて掘り込まれた圃場部
分にその周りの泥土が流れ込むことによって、既植苗を
倒伏させる不都合が生じるようになっていた。
【0006】ちなみに、上記のような乗用型田植機にお
いては、センサフロートの基準姿勢を変更する設定器が
備えられていることから、登坂植え付け作業時などにお
いては、走行機体及び苗植付装置の前上がり傾斜にかか
わらずセンサフロートの基準姿勢が圃場泥面に対して略
一定となるように、その設定器を走行機体及び苗植付装
置の前上がり傾斜に応じて手動操作することが考えられ
るが、センサフロートの基準姿勢を走行機体及び苗植付
装置の前上がり傾斜に応じた適切な姿勢に設定変更する
ことはかなり難しく、操縦者にかかる負担が大きくなる
割りに、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大
きくなることを効果的に抑制することができないように
なる。
いては、センサフロートの基準姿勢を変更する設定器が
備えられていることから、登坂植え付け作業時などにお
いては、走行機体及び苗植付装置の前上がり傾斜にかか
わらずセンサフロートの基準姿勢が圃場泥面に対して略
一定となるように、その設定器を走行機体及び苗植付装
置の前上がり傾斜に応じて手動操作することが考えられ
るが、センサフロートの基準姿勢を走行機体及び苗植付
装置の前上がり傾斜に応じた適切な姿勢に設定変更する
ことはかなり難しく、操縦者にかかる負担が大きくなる
割りに、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大
きくなることを効果的に抑制することができないように
なる。
【0007】又、前述したように、上記のような乗用型
田植機においては、各整地フロートの後部側が、平面視
では植付機構の回転ケースと重合する幅広に、かつ、側
面視では回転ケースの下方まで延出する長さに形成され
ていることによって、登坂植え付け作業時などにおいて
走行機体及び苗植付装置が大きく前上がり傾斜する場合
には、センサフロートの基準姿勢を、走行機体及び苗植
付装置の前上がり傾斜に応じた適切な前下がり方向の姿
勢に設定変更することができたとしても、その変更後の
基準姿勢に基づく自動昇降制御手段の制御作動によっ
て、センサフロートの揺動姿勢が変更後の基準姿勢の許
容範囲内に復帰する高さ位置まで苗植付装置が上昇する
と、各整地フロートの後部側が、その上方に位置して植
え付け作業時に回転駆動される回転ケースに所定周期ご
とに接触して、圃場泥土内に押し込まれるようになるこ
とから、その都度、各整地フロートによる強い泥押し
や、各整地フロートにて掘り込まれた圃場部分への周辺
泥土の流れ込みが発生し、それらに起因した既植苗の倒
伏を招くようになる。
田植機においては、各整地フロートの後部側が、平面視
では植付機構の回転ケースと重合する幅広に、かつ、側
面視では回転ケースの下方まで延出する長さに形成され
ていることによって、登坂植え付け作業時などにおいて
走行機体及び苗植付装置が大きく前上がり傾斜する場合
には、センサフロートの基準姿勢を、走行機体及び苗植
付装置の前上がり傾斜に応じた適切な前下がり方向の姿
勢に設定変更することができたとしても、その変更後の
基準姿勢に基づく自動昇降制御手段の制御作動によっ
て、センサフロートの揺動姿勢が変更後の基準姿勢の許
容範囲内に復帰する高さ位置まで苗植付装置が上昇する
と、各整地フロートの後部側が、その上方に位置して植
え付け作業時に回転駆動される回転ケースに所定周期ご
とに接触して、圃場泥土内に押し込まれるようになるこ
とから、その都度、各整地フロートによる強い泥押し
や、各整地フロートにて掘り込まれた圃場部分への周辺
泥土の流れ込みが発生し、それらに起因した既植苗の倒
伏を招くようになる。
【0008】本発明の目的は、登坂植え付け作業時など
においても好適な苗の植え付けを行える苗植え付け精度
の向上が図られた乗用型田植機を提供することにある。
においても好適な苗の植え付けを行える苗植え付け精度
の向上が図られた乗用型田植機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、回転ケー
スの両端外側に植付爪が配備されたロータリ式の植付機
構を装備する苗植付装置を、走行機体の後部に昇降リン
ク機構を介して昇降自在に連結し、前記苗植付装置に、
複数の整地フロートをそれら後部の横軸芯周りで上下揺
動自在に装備し、かつ、いずれかの整地フロートをセン
サフロートに構成し、そのセンサフロートの揺動姿勢が
予め設定された前記苗植付装置に対する基準姿勢の許容
範囲内に復帰するように前記苗植付装置の昇降を制御す
る自動昇降制御手段を備えた乗用型田植機において、前
記走行機体又は苗植付装置の前後方向での傾斜角を検出
する傾斜角検出手段と、この傾斜角検出手段からの検出
に基づいて、前記傾斜角が所定値よりも前上がり方向に
大きくなるほど前記センサフロートの基準姿勢を前下が
り方向に補正する補正手段とを備え、かつ、各整地フロ
ートの後部側を前記回転ケースと干渉しない幅狭に形成
した。
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、回転ケー
スの両端外側に植付爪が配備されたロータリ式の植付機
構を装備する苗植付装置を、走行機体の後部に昇降リン
ク機構を介して昇降自在に連結し、前記苗植付装置に、
複数の整地フロートをそれら後部の横軸芯周りで上下揺
動自在に装備し、かつ、いずれかの整地フロートをセン
サフロートに構成し、そのセンサフロートの揺動姿勢が
予め設定された前記苗植付装置に対する基準姿勢の許容
範囲内に復帰するように前記苗植付装置の昇降を制御す
る自動昇降制御手段を備えた乗用型田植機において、前
記走行機体又は苗植付装置の前後方向での傾斜角を検出
する傾斜角検出手段と、この傾斜角検出手段からの検出
に基づいて、前記傾斜角が所定値よりも前上がり方向に
大きくなるほど前記センサフロートの基準姿勢を前下が
り方向に補正する補正手段とを備え、かつ、各整地フロ
ートの後部側を前記回転ケースと干渉しない幅狭に形成
した。
【0010】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、植え付け作業終了間際の登坂植え付け作業時などの
ように、走行機体が傾斜のきつい斜面(例えば畦斜面な
ど)を登坂することなどによって、傾斜角検出手段によ
り検出される走行機体又は苗植付装置の前後方向での傾
斜角が予め設定された所定値よりも大きい前上がり方向
の値になると、補正手段が、その傾斜角が前上がり方向
に大きくなるほどセンサフロートの基準姿勢を前下がり
方向に補正する補正作動を開始し、自動昇降制御手段
が、センサフロートの揺動姿勢が補正後の基準姿勢の許
容範囲内に復帰するように苗植付装置の昇降を制御する
ようになる。
と、植え付け作業終了間際の登坂植え付け作業時などの
ように、走行機体が傾斜のきつい斜面(例えば畦斜面な
ど)を登坂することなどによって、傾斜角検出手段によ
り検出される走行機体又は苗植付装置の前後方向での傾
斜角が予め設定された所定値よりも大きい前上がり方向
の値になると、補正手段が、その傾斜角が前上がり方向
に大きくなるほどセンサフロートの基準姿勢を前下がり
方向に補正する補正作動を開始し、自動昇降制御手段
が、センサフロートの揺動姿勢が補正後の基準姿勢の許
容範囲内に復帰するように苗植付装置の昇降を制御する
ようになる。
【0011】つまり、登坂植え付け作業時などのよう
に、植え付け作業中に、走行機体及び苗植付装置が、傾
斜角検出手段からの検出値が所定値よりも大きくなる前
上がり傾斜姿勢になった場合には、それに伴って、圃場
泥面に対するセンサフロートの基準姿勢が、走行機体及
び苗植付装置と同じ角度で前上がり方向に大きく変更さ
れた状態になることを考慮して、補正手段が、その変更
角に応じた角度でセンサフロートの基準姿勢を前下がり
方向に補正するのであり、これによって、走行機体及び
苗植付装置が大きく前上がり傾斜する作業状況において
も、圃場泥面に対するセンサフロートの基準姿勢を略一
定に維持することができて、センサフロートの揺動姿勢
が基準姿勢の許容範囲内に復帰するように自動昇降制御
手段が苗植付装置の昇降を制御する自動昇降制御の実行
中は、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大き
くなることを効果的に抑制できるようになる。
に、植え付け作業中に、走行機体及び苗植付装置が、傾
斜角検出手段からの検出値が所定値よりも大きくなる前
上がり傾斜姿勢になった場合には、それに伴って、圃場
泥面に対するセンサフロートの基準姿勢が、走行機体及
び苗植付装置と同じ角度で前上がり方向に大きく変更さ
れた状態になることを考慮して、補正手段が、その変更
角に応じた角度でセンサフロートの基準姿勢を前下がり
方向に補正するのであり、これによって、走行機体及び
苗植付装置が大きく前上がり傾斜する作業状況において
も、圃場泥面に対するセンサフロートの基準姿勢を略一
定に維持することができて、センサフロートの揺動姿勢
が基準姿勢の許容範囲内に復帰するように自動昇降制御
手段が苗植付装置の昇降を制御する自動昇降制御の実行
中は、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大き
くなることを効果的に抑制できるようになる。
【0012】又、各整地フロートの後部側を植付機構の
回転ケースと干渉しない幅狭に形成していることから、
補正手段による補正後の基準姿勢に基づく自動昇降制御
手段の制御作動によって、センサフロートの揺動姿勢が
補正後の基準姿勢の許容範囲内に復帰する高さ位置まで
苗植付装置が大きく上昇することで、各整地フロートが
苗植付装置に対して前下がり方向に大きく傾斜するよう
になっても、各整地フロートの後部側が植付機構の回転
ケースに接触して圃場泥土内に押し込まれる不都合が生
じることを回避できるようになる。
回転ケースと干渉しない幅狭に形成していることから、
補正手段による補正後の基準姿勢に基づく自動昇降制御
手段の制御作動によって、センサフロートの揺動姿勢が
補正後の基準姿勢の許容範囲内に復帰する高さ位置まで
苗植付装置が大きく上昇することで、各整地フロートが
苗植付装置に対して前下がり方向に大きく傾斜するよう
になっても、各整地フロートの後部側が植付機構の回転
ケースに接触して圃場泥土内に押し込まれる不都合が生
じることを回避できるようになる。
【0013】しかも、各整地フロートの下降揺動時に、
その後部側が回転ケースに接触する不都合を回避できる
ことによって、その分、センサフロートの下降揺動範囲
が大きくなってセンサフロートの感知角度域が広くなる
ことから、走行機体が傾斜のかなりきつい斜面を登坂す
る場合でも、圃場耕盤や圃場泥面の起伏に起因した苗植
付装置に対する圃場泥面高さの推移をセンサフロートに
て良好に検出することができるとともに、そのセンサフ
ロートの検出に基づく自動昇降制御手段の制御作動によ
って、圃場の起伏に応じた適切な高さ位置に苗植付装置
を的確に位置させることができるようになる。
その後部側が回転ケースに接触する不都合を回避できる
ことによって、その分、センサフロートの下降揺動範囲
が大きくなってセンサフロートの感知角度域が広くなる
ことから、走行機体が傾斜のかなりきつい斜面を登坂す
る場合でも、圃場耕盤や圃場泥面の起伏に起因した苗植
付装置に対する圃場泥面高さの推移をセンサフロートに
て良好に検出することができるとともに、そのセンサフ
ロートの検出に基づく自動昇降制御手段の制御作動によ
って、圃場の起伏に応じた適切な高さ位置に苗植付装置
を的確に位置させることができるようになる。
【0014】〔効果〕要するに、登坂植え付け作業時な
どのように走行機体及び苗植付装置が前上がり傾斜する
作業状況であっても、その傾斜の大小にかかわらず、圃
場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大きくなるこ
とを効果的に抑制できる上に、苗植付装置を圃場の起伏
に応じた適切な高さ位置に的確に位置させることができ
るようになり、これによって、圃場泥面に対する各整地
フロートの沈下量が大幅に大きくなって各整地フロート
による泥押しが強くなる、あるいは、各整地フロートに
て掘り込まれた圃場部分にその周辺の泥土が流れ込むよ
うになる、といった不都合が生じることを回避できて、
各整地フロートの泥押しや、各整地フロートにて掘り込
まれた圃場部分への周辺泥土の流れ込みに起因した既植
苗の倒伏を防止できるようになる。
どのように走行機体及び苗植付装置が前上がり傾斜する
作業状況であっても、その傾斜の大小にかかわらず、圃
場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大きくなるこ
とを効果的に抑制できる上に、苗植付装置を圃場の起伏
に応じた適切な高さ位置に的確に位置させることができ
るようになり、これによって、圃場泥面に対する各整地
フロートの沈下量が大幅に大きくなって各整地フロート
による泥押しが強くなる、あるいは、各整地フロートに
て掘り込まれた圃場部分にその周辺の泥土が流れ込むよ
うになる、といった不都合が生じることを回避できて、
各整地フロートの泥押しや、各整地フロートにて掘り込
まれた圃場部分への周辺泥土の流れ込みに起因した既植
苗の倒伏を防止できるようになる。
【0015】従って、登坂植え付け作業時などにおいて
も好適な苗の植え付けを行える苗植え付け精度の向上が
図られた乗用型田植機を提供できるようになった。
も好適な苗の植え付けを行える苗植え付け精度の向上が
図られた乗用型田植機を提供できるようになった。
【0016】又、上記の目的を達成するため、本発明の
うちの請求項2記載の発明では、回転ケースの両端外側
に植付爪が配備されたロータリ式の植付機構を装備する
苗植付装置を、走行機体の後部に昇降リンク機構を介し
て昇降自在に連結し、前記苗植付装置に、複数の整地フ
ロートをそれら後部の横軸芯周りで上下揺動自在に装備
し、かつ、いずれかの整地フロートをセンサフロートに
構成し、そのセンサフロートの揺動姿勢が予め設定され
た前記苗植付装置に対する基準姿勢の許容範囲内に復帰
するように前記苗植付装置の昇降を制御する自動昇降制
御手段を備えた乗用型田植機において、前記走行機体又
は苗植付装置の前後方向での傾斜角を検出する傾斜角検
出手段と、この傾斜角検出手段からの検出に基づいて、
前記傾斜角が所定値よりも前上がり方向に大きくなるほ
ど前記センサフロートの基準姿勢を前下がり方向に補正
する補正手段とを備え、かつ、各整地フロートの前記横
軸芯から後端までの距離を、各整地フロートの後端が前
記回転ケースの回転範囲外に位置する短い距離に設定し
た。
うちの請求項2記載の発明では、回転ケースの両端外側
に植付爪が配備されたロータリ式の植付機構を装備する
苗植付装置を、走行機体の後部に昇降リンク機構を介し
て昇降自在に連結し、前記苗植付装置に、複数の整地フ
ロートをそれら後部の横軸芯周りで上下揺動自在に装備
し、かつ、いずれかの整地フロートをセンサフロートに
構成し、そのセンサフロートの揺動姿勢が予め設定され
た前記苗植付装置に対する基準姿勢の許容範囲内に復帰
するように前記苗植付装置の昇降を制御する自動昇降制
御手段を備えた乗用型田植機において、前記走行機体又
は苗植付装置の前後方向での傾斜角を検出する傾斜角検
出手段と、この傾斜角検出手段からの検出に基づいて、
前記傾斜角が所定値よりも前上がり方向に大きくなるほ
ど前記センサフロートの基準姿勢を前下がり方向に補正
する補正手段とを備え、かつ、各整地フロートの前記横
軸芯から後端までの距離を、各整地フロートの後端が前
記回転ケースの回転範囲外に位置する短い距離に設定し
た。
【0017】〔作用〕上記請求項2記載の発明において
も、前述した請求項1記載の発明と同様に、植え付け作
業終了間際の登坂植え付け作業時などのように、走行機
体が傾斜のきつい斜面(例えば畦斜面など)を登坂する
ことなどによって、傾斜角検出手段により検出される走
行機体又は苗植付装置の前後方向での傾斜角が予め設定
された所定値よりも大きい前上がり方向の値になると、
補正手段が、その傾斜角が前上がり方向に大きくなるほ
どセンサフロートの基準姿勢を前下がり方向に補正する
補正作動を開始し、自動昇降制御手段が、センサフロー
トの揺動姿勢が補正後の基準姿勢の許容範囲内に復帰す
るように苗植付装置の昇降を制御するようになる。
も、前述した請求項1記載の発明と同様に、植え付け作
業終了間際の登坂植え付け作業時などのように、走行機
体が傾斜のきつい斜面(例えば畦斜面など)を登坂する
ことなどによって、傾斜角検出手段により検出される走
行機体又は苗植付装置の前後方向での傾斜角が予め設定
された所定値よりも大きい前上がり方向の値になると、
補正手段が、その傾斜角が前上がり方向に大きくなるほ
どセンサフロートの基準姿勢を前下がり方向に補正する
補正作動を開始し、自動昇降制御手段が、センサフロー
トの揺動姿勢が補正後の基準姿勢の許容範囲内に復帰す
るように苗植付装置の昇降を制御するようになる。
【0018】つまり、登坂植え付け作業時などのよう
に、植え付け作業中に、走行機体及び苗植付装置が、傾
斜角検出手段からの検出値が所定値よりも大きくなる前
上がり傾斜姿勢になった場合には、それに伴って、圃場
泥面に対するセンサフロートの基準姿勢が、走行機体及
び苗植付装置と同じ角度で前上がり方向に大きく変更さ
れた状態になることを考慮して、補正手段が、その変更
角に応じた角度でセンサフロートの基準姿勢を前下がり
方向に補正するのであり、これによって、走行機体及び
苗植付装置が大きく前上がり傾斜する作業状況において
も、圃場泥面に対するセンサフロートの基準姿勢を略一
定に維持することができて、センサフロートの揺動姿勢
が基準姿勢の許容範囲内に復帰するように自動昇降制御
手段が苗植付装置の昇降を制御する自動昇降制御の実行
中は、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大き
くなることを効果的に抑制できるようになる。
に、植え付け作業中に、走行機体及び苗植付装置が、傾
斜角検出手段からの検出値が所定値よりも大きくなる前
上がり傾斜姿勢になった場合には、それに伴って、圃場
泥面に対するセンサフロートの基準姿勢が、走行機体及
び苗植付装置と同じ角度で前上がり方向に大きく変更さ
れた状態になることを考慮して、補正手段が、その変更
角に応じた角度でセンサフロートの基準姿勢を前下がり
方向に補正するのであり、これによって、走行機体及び
苗植付装置が大きく前上がり傾斜する作業状況において
も、圃場泥面に対するセンサフロートの基準姿勢を略一
定に維持することができて、センサフロートの揺動姿勢
が基準姿勢の許容範囲内に復帰するように自動昇降制御
手段が苗植付装置の昇降を制御する自動昇降制御の実行
中は、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量が大き
くなることを効果的に抑制できるようになる。
【0019】又、上記請求項2記載の発明においては、
各整地フロートの横軸芯から後端までの距離を、各整地
フロートの後端が回転ケースの回転範囲外に位置する短
い距離に設定していることから、補正手段による補正後
の基準姿勢に基づく自動昇降制御手段の制御作動によっ
て、センサフロートの揺動姿勢が補正後の基準姿勢の許
容範囲内に復帰する高さ位置まで苗植付装置が大きく上
昇することで、各整地フロートが苗植付装置に対して前
下がり方向に大きく傾斜するようになっても、各整地フ
ロートの後部側が植付機構の回転ケースに接触して圃場
泥土内に押し込まれる不都合が生じることを回避できる
ようになる。
各整地フロートの横軸芯から後端までの距離を、各整地
フロートの後端が回転ケースの回転範囲外に位置する短
い距離に設定していることから、補正手段による補正後
の基準姿勢に基づく自動昇降制御手段の制御作動によっ
て、センサフロートの揺動姿勢が補正後の基準姿勢の許
容範囲内に復帰する高さ位置まで苗植付装置が大きく上
昇することで、各整地フロートが苗植付装置に対して前
下がり方向に大きく傾斜するようになっても、各整地フ
ロートの後部側が植付機構の回転ケースに接触して圃場
泥土内に押し込まれる不都合が生じることを回避できる
ようになる。
【0020】しかも、各整地フロートの下降揺動時に、
その後部側が回転ケースに接触することを回避できるこ
とによって、その分、センサフロートの下降揺動範囲が
大きくなってセンサフロートの感知角度域が広くなるこ
とから、走行機体が傾斜のかなりきつい斜面を登坂する
場合でも、圃場耕盤や圃場泥面の起伏に起因した苗植付
装置に対する圃場泥面高さの推移をセンサフロートにて
良好に検出することができるとともに、そのセンサフロ
ートの検出に基づく自動昇降制御手段の制御作動によっ
て、圃場の起伏に応じた適切な高さ位置に苗植付装置を
的確に位置させることができるようになる。
その後部側が回転ケースに接触することを回避できるこ
とによって、その分、センサフロートの下降揺動範囲が
大きくなってセンサフロートの感知角度域が広くなるこ
とから、走行機体が傾斜のかなりきつい斜面を登坂する
場合でも、圃場耕盤や圃場泥面の起伏に起因した苗植付
装置に対する圃場泥面高さの推移をセンサフロートにて
良好に検出することができるとともに、そのセンサフロ
ートの検出に基づく自動昇降制御手段の制御作動によっ
て、圃場の起伏に応じた適切な高さ位置に苗植付装置を
的確に位置させることができるようになる。
【0021】その上、各整地フロートの横軸芯から後端
までの距離を、各整地フロートの後端が回転ケースの回
転範囲外に位置する短い距離に設定していることによっ
て、センサフロートが前上がり方向に上昇揺動する際
に、センサフロートにおいて横軸芯から後端に亘る部分
が圃場泥面を押して抵抗になることを抑制でき、それに
よって、自動昇降制御手段の制御作動により苗植付装置
を上昇させるためのセンサフロートの前上がり検出を比
較的敏感に行えるようになることから、圃場泥面高さが
高い側に変化するような圃場状況において、自動昇降制
御手段の制御作動による苗植付装置の上昇操作が遅れ気
味になって深植え気味になる不都合が生じることを抑制
できるようになる。
までの距離を、各整地フロートの後端が回転ケースの回
転範囲外に位置する短い距離に設定していることによっ
て、センサフロートが前上がり方向に上昇揺動する際
に、センサフロートにおいて横軸芯から後端に亘る部分
が圃場泥面を押して抵抗になることを抑制でき、それに
よって、自動昇降制御手段の制御作動により苗植付装置
を上昇させるためのセンサフロートの前上がり検出を比
較的敏感に行えるようになることから、圃場泥面高さが
高い側に変化するような圃場状況において、自動昇降制
御手段の制御作動による苗植付装置の上昇操作が遅れ気
味になって深植え気味になる不都合が生じることを抑制
できるようになる。
【0022】〔効果〕要するに、上記請求項2記載の発
明においても、登坂植え付け作業時などのように走行機
体及び苗植付装置が前上がり傾斜する作業状況であって
も、その傾斜の大小にかかわらず、圃場泥面に対する各
整地フロートの沈下量が大きくなることを効果的に抑制
できる上に、苗植付装置を圃場の起伏に応じた適切な高
さ位置に的確に位置させることができるようになり、こ
れによって、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量
が大幅に大きくなって各整地フロートによる泥押しが強
くなる、あるいは、各整地フロートにて掘り込まれた圃
場部分にその周辺の泥土が流れ込むようになる、といっ
た不都合が生じることを回避できて、各整地フロートの
泥押しや、各整地フロートにて掘り込まれた圃場部分へ
の周辺泥土の流れ込みに起因した既植苗の倒伏を防止で
きるようになる。
明においても、登坂植え付け作業時などのように走行機
体及び苗植付装置が前上がり傾斜する作業状況であって
も、その傾斜の大小にかかわらず、圃場泥面に対する各
整地フロートの沈下量が大きくなることを効果的に抑制
できる上に、苗植付装置を圃場の起伏に応じた適切な高
さ位置に的確に位置させることができるようになり、こ
れによって、圃場泥面に対する各整地フロートの沈下量
が大幅に大きくなって各整地フロートによる泥押しが強
くなる、あるいは、各整地フロートにて掘り込まれた圃
場部分にその周辺の泥土が流れ込むようになる、といっ
た不都合が生じることを回避できて、各整地フロートの
泥押しや、各整地フロートにて掘り込まれた圃場部分へ
の周辺泥土の流れ込みに起因した既植苗の倒伏を防止で
きるようになる。
【0023】又、圃場泥面高さが高い側に変化するよう
な圃場状況では、自動昇降制御手段の制御遅れを効果的
に抑制できるようになって、より適切な苗の植え付けを
行えるようになる。
な圃場状況では、自動昇降制御手段の制御遅れを効果的
に抑制できるようになって、より適切な苗の植え付けを
行えるようになる。
【0024】従って、登坂植え付け作業時などにおいて
も好適な苗の植え付けを行えるとともに、圃場泥面高さ
が高い側に変化するような圃場状況ではより適切な苗の
植え付けを行える、苗植え付け精度の向上が図られた乗
用型田植機を提供できるようになった。
も好適な苗の植え付けを行えるとともに、圃場泥面高さ
が高い側に変化するような圃場状況ではより適切な苗の
植え付けを行える、苗植え付け精度の向上が図られた乗
用型田植機を提供できるようになった。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0026】図1には乗用型田植機の全体側面が示され
ており、この田植機は、乗用型に構成された走行機体1
の後部に昇降リンク機構2を介して苗植付装置3を昇降
自在に連結することによって構成されている。ちなみ
に、図1に示す符号4は、走行機体1の後部に搭載され
た施肥装置である。走行機体1の前部にはエンジン5が
搭載されており、エンジン5からの動力が変速装置6な
どを経由して、左右一対の前輪7と後輪8、苗植付装置
3、及び、施肥装置4へ伝達されるようになっている。
ており、この田植機は、乗用型に構成された走行機体1
の後部に昇降リンク機構2を介して苗植付装置3を昇降
自在に連結することによって構成されている。ちなみ
に、図1に示す符号4は、走行機体1の後部に搭載され
た施肥装置である。走行機体1の前部にはエンジン5が
搭載されており、エンジン5からの動力が変速装置6な
どを経由して、左右一対の前輪7と後輪8、苗植付装置
3、及び、施肥装置4へ伝達されるようになっている。
【0027】昇降リンク機構2は、油圧シリンダ2Aの
伸縮作動で昇降揺動する平行四連リンク型式に構成され
ている。この構成から、苗植付装置3は走行機体1に対
して一定姿勢で昇降するようになっている。
伸縮作動で昇降揺動する平行四連リンク型式に構成され
ている。この構成から、苗植付装置3は走行機体1に対
して一定姿勢で昇降するようになっている。
【0028】図1〜3に示すように、苗植付装置3は、
角パイプ状に形成された左右向きの支持フレーム9、支
持フレーム9の左右中央に配備されたフィードケース1
0、支持フレーム9から後方に向けて延設された3基の
植付伝動ケース11、各植付伝動ケース11の後部左右
両横側に軸支されたロータリ式の植付機構12、各植付
機構12に対して一定ストロークで左右方向に往復移動
する苗載台13、及び、各植付機構12による苗植え付
け箇所に対して前もって整地作用を施す3基の整地フロ
ート14、などによって6条植え用に構成されている。
角パイプ状に形成された左右向きの支持フレーム9、支
持フレーム9の左右中央に配備されたフィードケース1
0、支持フレーム9から後方に向けて延設された3基の
植付伝動ケース11、各植付伝動ケース11の後部左右
両横側に軸支されたロータリ式の植付機構12、各植付
機構12に対して一定ストロークで左右方向に往復移動
する苗載台13、及び、各植付機構12による苗植え付
け箇所に対して前もって整地作用を施す3基の整地フロ
ート14、などによって6条植え用に構成されている。
【0029】図2〜4に示すように、各植付伝動ケース
11の前下部には、各植付伝動ケース11に亘るように
横架された丸パイプ材からなる植付深さ調節軸15がそ
の軸芯P1周りで回動自在となるように支持されてい
る。植付深さ調節軸15から後方に向けて3組の支持ア
ーム16が延設されており、各支持アーム16の遊端
に、対応する整地フロート14がそれらの後部に設定さ
れた横軸芯P2周りで上下揺動自在に連結されている。
植付深さ調節軸15から前方に向けて植付深さ調節レバ
ー17が延設されている。植付深さ調節レバー17は、
支持フレーム9からフィードケース10に亘って立設さ
れた板状フレーム18に形成したガイド孔18Aで操作
案内されるとともに、ガイド孔18Aに備えられたいず
れかの係止溝18aとの係合で所望の操作位置に固定で
きるようになっている。この構成から、植付深さ調節レ
バー17の操作位置を変更することにより、各植付機構
12に対する各整地フロート14の高さ位置を一体的に
設定変更することができ、これによって、植え付け作動
時における各植付機構12の圃場に対する突入量を一体
的に調節できることから、各植付機構12の苗植え付け
深さを所望の植え付け深さに調節できるようになってい
る。
11の前下部には、各植付伝動ケース11に亘るように
横架された丸パイプ材からなる植付深さ調節軸15がそ
の軸芯P1周りで回動自在となるように支持されてい
る。植付深さ調節軸15から後方に向けて3組の支持ア
ーム16が延設されており、各支持アーム16の遊端
に、対応する整地フロート14がそれらの後部に設定さ
れた横軸芯P2周りで上下揺動自在に連結されている。
植付深さ調節軸15から前方に向けて植付深さ調節レバ
ー17が延設されている。植付深さ調節レバー17は、
支持フレーム9からフィードケース10に亘って立設さ
れた板状フレーム18に形成したガイド孔18Aで操作
案内されるとともに、ガイド孔18Aに備えられたいず
れかの係止溝18aとの係合で所望の操作位置に固定で
きるようになっている。この構成から、植付深さ調節レ
バー17の操作位置を変更することにより、各植付機構
12に対する各整地フロート14の高さ位置を一体的に
設定変更することができ、これによって、植え付け作動
時における各植付機構12の圃場に対する突入量を一体
的に調節できることから、各植付機構12の苗植え付け
深さを所望の植え付け深さに調節できるようになってい
る。
【0030】図1及び図2に示すように、各植付機構1
2は、植え付け作業時に各植付伝動ケース11の後部に
設定された横軸芯P3周りに回転駆動される回転ケース
12Aと、回転ケース12Aの回転に伴って植え付け作
動するように回転ケース12Aの両端外側に装備された
植付爪12Bとから構成されている。
2は、植え付け作業時に各植付伝動ケース11の後部に
設定された横軸芯P3周りに回転駆動される回転ケース
12Aと、回転ケース12Aの回転に伴って植え付け作
動するように回転ケース12Aの両端外側に装備された
植付爪12Bとから構成されている。
【0031】図1及び図5に示すように、走行機体1に
おいて、その運転座席19の右側方箇所には揺動操作式
の植付クラッチレバー20が配備されている。植付クラ
ッチレバー20の揺動支点には、その操作位置を検出す
る回転式のポテンショメータからなるレバーセンサSa
が装備されている。レバーセンサSaは、その検出を走
行機体1に搭載されたマイクロコンピュータからなる制
御装置21へ出力するようになっている。制御装置21
は、レバーセンサSaの検出に基づいて、油圧シリンダ
2Aに対する作動油の流動状態を切り換える電磁制御弁
22の切り換え操作、又は、植え付け伝動系に介装され
た植付クラッチ23の伝動状態を切り換えるクラッチモ
ータ24の駆動操作を行うことによって、苗植付装置3
の昇降及び作動を制御するようになっている。
おいて、その運転座席19の右側方箇所には揺動操作式
の植付クラッチレバー20が配備されている。植付クラ
ッチレバー20の揺動支点には、その操作位置を検出す
る回転式のポテンショメータからなるレバーセンサSa
が装備されている。レバーセンサSaは、その検出を走
行機体1に搭載されたマイクロコンピュータからなる制
御装置21へ出力するようになっている。制御装置21
は、レバーセンサSaの検出に基づいて、油圧シリンダ
2Aに対する作動油の流動状態を切り換える電磁制御弁
22の切り換え操作、又は、植え付け伝動系に介装され
た植付クラッチ23の伝動状態を切り換えるクラッチモ
ータ24の駆動操作を行うことによって、苗植付装置3
の昇降及び作動を制御するようになっている。
【0032】レバーセンサSaからの検出に基づく制御
装置21の制御作動について詳述すると、制御装置21
は、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー20の
「上昇」位置への操作が検出されると、電磁制御弁22
を作動油供給状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを短縮
作動させることによって苗植付装置3を上昇させ、レバ
ーセンサSaにより植付クラッチレバー20の「下降」
位置への操作が検出されると、電磁制御弁22を作動油
排出状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを伸長作動させ
ることによって苗植付装置3を下降させ、レバーセンサ
Saにより植付クラッチレバー20の「中立」位置への
操作が検出されると、電磁制御弁22を作動油給排停止
状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを作動停止させるこ
とによって苗植付装置3を昇降停止させるようになって
いる。又、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー
20の「入(植え付け)」位置への操作が検出される
と、植付クラッチ23を伝動入り状態に切り換えるため
のクラッチモータ24の駆動操作を行うことによって苗
植付装置3を作動させ、レバーセンサSaにより植付ク
ラッチレバー20の「入(植え付け)」位置から「切
(植え付け)」位置への操作が検出されると、植付クラ
ッチ23を伝動切り状態に切り換えるためのクラッチモ
ータ24の駆動操作を行うことによって苗植付装置3を
作動停止させるようになっている。一方、レバーセンサ
Saにより植付クラッチレバー20の「自動」位置への
操作が検出されると、ステアリングホイール25の右下
部に配備された中立復帰型の操作レバー26の上昇揺動
操作を検出する第1スイッチS1、又は、その操作レバ
ー26の下降揺動操作を検出する第2スイッチS2の検
出に基づいて、苗植付装置3の昇降及び作動を制御する
ようになっている。
装置21の制御作動について詳述すると、制御装置21
は、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー20の
「上昇」位置への操作が検出されると、電磁制御弁22
を作動油供給状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを短縮
作動させることによって苗植付装置3を上昇させ、レバ
ーセンサSaにより植付クラッチレバー20の「下降」
位置への操作が検出されると、電磁制御弁22を作動油
排出状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを伸長作動させ
ることによって苗植付装置3を下降させ、レバーセンサ
Saにより植付クラッチレバー20の「中立」位置への
操作が検出されると、電磁制御弁22を作動油給排停止
状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを作動停止させるこ
とによって苗植付装置3を昇降停止させるようになって
いる。又、レバーセンサSaにより植付クラッチレバー
20の「入(植え付け)」位置への操作が検出される
と、植付クラッチ23を伝動入り状態に切り換えるため
のクラッチモータ24の駆動操作を行うことによって苗
植付装置3を作動させ、レバーセンサSaにより植付ク
ラッチレバー20の「入(植え付け)」位置から「切
(植え付け)」位置への操作が検出されると、植付クラ
ッチ23を伝動切り状態に切り換えるためのクラッチモ
ータ24の駆動操作を行うことによって苗植付装置3を
作動停止させるようになっている。一方、レバーセンサ
Saにより植付クラッチレバー20の「自動」位置への
操作が検出されると、ステアリングホイール25の右下
部に配備された中立復帰型の操作レバー26の上昇揺動
操作を検出する第1スイッチS1、又は、その操作レバ
ー26の下降揺動操作を検出する第2スイッチS2の検
出に基づいて、苗植付装置3の昇降及び作動を制御する
ようになっている。
【0033】第1スイッチS1又は第2スイッチS2か
らの検出に基づく制御装置21の制御作動について詳述
すると、制御装置21は、第1スイッチS1により操作
レバー26の上昇揺動操作が検出されると、植付クラッ
チ23を伝動切り状態に切り換えるためのクラッチモー
タ24の駆動操作を行うことによって苗植付装置3を作
動停止させた後、電磁制御弁22を作動油供給状態に切
り換えて油圧シリンダ2Aを短縮作動させることによっ
て苗植付装置3を所定の上限位置まで上昇させるように
なっている。一方、苗植付装置3が圃場泥面から浮上し
ている状態で第2スイッチS2により操作レバー26の
下降揺動操作が検出されると、電磁制御弁22を作動油
排出状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを伸長作動させ
ることによって苗植付装置3を予め設定された目標対地
高さ(植え付け作業高さ)まで下降させるようになって
いる。又、苗植付装置3が予め設定された目標対地高さ
まで下降している状態で第2スイッチS2により操作レ
バー26の下降揺動操作が検出されると、植付クラッチ
23を伝動入り状態に切り換えるためのクラッチモータ
24の駆動操作を行うことによって苗植付装置3を作動
させるようになっている。
らの検出に基づく制御装置21の制御作動について詳述
すると、制御装置21は、第1スイッチS1により操作
レバー26の上昇揺動操作が検出されると、植付クラッ
チ23を伝動切り状態に切り換えるためのクラッチモー
タ24の駆動操作を行うことによって苗植付装置3を作
動停止させた後、電磁制御弁22を作動油供給状態に切
り換えて油圧シリンダ2Aを短縮作動させることによっ
て苗植付装置3を所定の上限位置まで上昇させるように
なっている。一方、苗植付装置3が圃場泥面から浮上し
ている状態で第2スイッチS2により操作レバー26の
下降揺動操作が検出されると、電磁制御弁22を作動油
排出状態に切り換えて油圧シリンダ2Aを伸長作動させ
ることによって苗植付装置3を予め設定された目標対地
高さ(植え付け作業高さ)まで下降させるようになって
いる。又、苗植付装置3が予め設定された目標対地高さ
まで下降している状態で第2スイッチS2により操作レ
バー26の下降揺動操作が検出されると、植付クラッチ
23を伝動入り状態に切り換えるためのクラッチモータ
24の駆動操作を行うことによって苗植付装置3を作動
させるようになっている。
【0034】つまり、制御装置21には、植付クラッチ
レバー20又は操作レバー26の操作に基づいて苗植付
装置3の昇降及び作動を制御する手動制御手段21Aが
制御プログラムとして備えられている。
レバー20又は操作レバー26の操作に基づいて苗植付
装置3の昇降及び作動を制御する手動制御手段21Aが
制御プログラムとして備えられている。
【0035】図3〜5に示すように、苗植付装置3に装
備された複数の整地フロート14のうち、左右中央に配
置された整地フロート14は、その整地フロート14を
下降揺動付勢する第1付勢バネ27Aと第2付勢バネ2
7Bとを備えた連係リンク機構27を介して、その整地
フロート14の植え付け作業時の走行に伴う横軸芯P2
周りでの上下揺動角度θを検出して制御装置21へ出力
する回転式のポテンショメータからなるフロートセンサ
Sbに連係されており、これによって、植え付け作業時
における圃場耕盤や圃場泥面の起伏に起因した苗植付装
置3に対する圃場泥面高さの変化を検出するセンサフロ
ート14Sとして機能するようになっている。一方、制
御装置21には、フロートセンサSbの検出に基づい
て、センサフロート14Sの揺動姿勢が予め設定された
苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内(不感帯幅
内)に復帰するように苗植付装置3の昇降を制御する自
動昇降制御手段21Bが制御プログラムとして備えられ
ている。
備された複数の整地フロート14のうち、左右中央に配
置された整地フロート14は、その整地フロート14を
下降揺動付勢する第1付勢バネ27Aと第2付勢バネ2
7Bとを備えた連係リンク機構27を介して、その整地
フロート14の植え付け作業時の走行に伴う横軸芯P2
周りでの上下揺動角度θを検出して制御装置21へ出力
する回転式のポテンショメータからなるフロートセンサ
Sbに連係されており、これによって、植え付け作業時
における圃場耕盤や圃場泥面の起伏に起因した苗植付装
置3に対する圃場泥面高さの変化を検出するセンサフロ
ート14Sとして機能するようになっている。一方、制
御装置21には、フロートセンサSbの検出に基づい
て、センサフロート14Sの揺動姿勢が予め設定された
苗植付装置3に対する基準姿勢の許容範囲内(不感帯幅
内)に復帰するように苗植付装置3の昇降を制御する自
動昇降制御手段21Bが制御プログラムとして備えられ
ている。
【0036】自動昇降制御手段21Bの制御作動は、植
付クラッチレバー20が「自動」位置に操作され、操作
レバー26の下降揺動操作により、苗植付装置3の予め
設定された目標対地高さ(植え付け作業高さ)への下降
が開始されるのに伴って実行されるようになっている。
付クラッチレバー20が「自動」位置に操作され、操作
レバー26の下降揺動操作により、苗植付装置3の予め
設定された目標対地高さ(植え付け作業高さ)への下降
が開始されるのに伴って実行されるようになっている。
【0037】センサフロート14Sの基準姿勢は、ダイ
ヤル式の設定器30の操作で、その基準姿勢に対応する
フロートセンサSbの基準値を変更することによって所
望の姿勢に設定変更できるようになっている。設定器3
0の操作でセンサフロート14Sの基準姿勢を設定変更
すると、その変更後の基準姿勢に基づく自動昇降制御手
段21Bの制御作動によって、苗植付装置3が昇降して
センサフロート14Sの接地圧が変更されることから、
センサフロート14Sの感知感度を調節できるようにな
っている。
ヤル式の設定器30の操作で、その基準姿勢に対応する
フロートセンサSbの基準値を変更することによって所
望の姿勢に設定変更できるようになっている。設定器3
0の操作でセンサフロート14Sの基準姿勢を設定変更
すると、その変更後の基準姿勢に基づく自動昇降制御手
段21Bの制御作動によって、苗植付装置3が昇降して
センサフロート14Sの接地圧が変更されることから、
センサフロート14Sの感知感度を調節できるようにな
っている。
【0038】センサフロート14Sの感知感度は圃場泥
土の硬さなどに応じて調節されるものである。例えば、
圃場の泥土が硬い場合には、その硬さに応じてセンサフ
ロート14Sの基準姿勢を前上がり方向に変更すると、
その変更後の基準姿勢に基づく自動昇降制御手段21B
の制御作動によって苗植付装置3が下降してセンサフロ
ート14Sの接地圧を高めることから、センサフロート
14Sの感知感度を鈍感側に調節することができるので
あり、これによって、泥土の硬さに応じた強い整地作用
を得られるようになって、泥土の硬い圃場においても所
望の植え付け深さでの好適な苗の植え付けを行えるよう
になる。逆に、圃場の泥土が柔らかい場合には、その柔
らかさに応じてセンサフロート14Sの基準姿勢を前下
がり方向に変更すると、その変更後の基準姿勢に基づく
自動昇降制御手段21Bの制御作動によって苗植付装置
3が上昇してセンサフロート14Sの接地圧を弱めるこ
とから、センサフロート14Sの感知感度を敏感側に調
節することができるのであり、これによって、泥土が柔
らかいことに起因して圃場泥土の起伏に応じて適度にセ
ンサフロート14Sが揺動しなくなることを抑制でき、
その揺動に基づく自動昇降制御手段21Bの制御作動に
より、苗植付装置3を柔らかい圃場泥土の起伏に応じて
適度に昇降させることができて各整地フロート14によ
る泥押しが強くなる不都合を回避できることから、泥土
の柔らかい圃場においても所望の植え付け深さでの好適
な苗の植え付けを行えるようになる。
土の硬さなどに応じて調節されるものである。例えば、
圃場の泥土が硬い場合には、その硬さに応じてセンサフ
ロート14Sの基準姿勢を前上がり方向に変更すると、
その変更後の基準姿勢に基づく自動昇降制御手段21B
の制御作動によって苗植付装置3が下降してセンサフロ
ート14Sの接地圧を高めることから、センサフロート
14Sの感知感度を鈍感側に調節することができるので
あり、これによって、泥土の硬さに応じた強い整地作用
を得られるようになって、泥土の硬い圃場においても所
望の植え付け深さでの好適な苗の植え付けを行えるよう
になる。逆に、圃場の泥土が柔らかい場合には、その柔
らかさに応じてセンサフロート14Sの基準姿勢を前下
がり方向に変更すると、その変更後の基準姿勢に基づく
自動昇降制御手段21Bの制御作動によって苗植付装置
3が上昇してセンサフロート14Sの接地圧を弱めるこ
とから、センサフロート14Sの感知感度を敏感側に調
節することができるのであり、これによって、泥土が柔
らかいことに起因して圃場泥土の起伏に応じて適度にセ
ンサフロート14Sが揺動しなくなることを抑制でき、
その揺動に基づく自動昇降制御手段21Bの制御作動に
より、苗植付装置3を柔らかい圃場泥土の起伏に応じて
適度に昇降させることができて各整地フロート14によ
る泥押しが強くなる不都合を回避できることから、泥土
の柔らかい圃場においても所望の植え付け深さでの好適
な苗の植え付けを行えるようになる。
【0039】フロートセンサSbは、左右向きで上下一
対の揺動リンク29を介して平行四連リンク機構を形成
する状態で板状フレーム18に連結されたブラケット3
1に支持されるとともに、上側の揺動リンク29が連係
ロッド32を介して植付深さ調節レバー17に連動連係
されており、これによって、植付深さ調節レバー17の
操作により、植付機構12に対する整地フロート14の
高さ位置を変更して苗植え付け深さを変更するのに伴っ
て、その高さ位置が整地フロート14と同様に変更され
て、整地フロート14の揺動支点である横軸芯P2に対
する高さ位置が一定に維持されるようになっている。つ
まり、フロートセンサSbは、その検出姿勢が、植え付
け深さ調節にかかわらず一定に維持されるようになって
いる。
対の揺動リンク29を介して平行四連リンク機構を形成
する状態で板状フレーム18に連結されたブラケット3
1に支持されるとともに、上側の揺動リンク29が連係
ロッド32を介して植付深さ調節レバー17に連動連係
されており、これによって、植付深さ調節レバー17の
操作により、植付機構12に対する整地フロート14の
高さ位置を変更して苗植え付け深さを変更するのに伴っ
て、その高さ位置が整地フロート14と同様に変更され
て、整地フロート14の揺動支点である横軸芯P2に対
する高さ位置が一定に維持されるようになっている。つ
まり、フロートセンサSbは、その検出姿勢が、植え付
け深さ調節にかかわらず一定に維持されるようになって
いる。
【0040】フロートセンサSbの検出に基づく自動昇
降制御手段21Bの制御作動について詳述すると、自動
昇降制御手段21Bは、植え付け作業時において、例え
ば、図6に示すように、圃場耕盤の沈下や圃場泥面の隆
起などによって苗植付装置3に対する圃場泥面高さが高
くなる(HoからHaに変化する)作業状況では、それ
に伴って、センサフロート14Sの揺動姿勢が予め設定
された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態〔図6の
(イ)参照〕から前上がり方向に上昇揺動し〔図6の
(ロ)参照〕、その上昇揺動をフロートセンサSbが検
出するようになることから、そのフロートセンサSbの
検出に基づいて、センサフロート14Sの揺動姿勢が予
め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰するように苗
植付装置3を上昇させることによって、植え付け作業時
における苗植付装置3の対地高さを目標対地高さに維持
するようになっている〔図6の(ハ)参照〕。逆に、例
えば、図7に示すように、圃場耕盤の隆起や圃場泥面の
沈下などによって苗植付装置3に対する圃場泥面高さが
低くなる(HoからHbに変化する)作業状況では、そ
れに伴って、センサフロート14Sの揺動姿勢が予め設
定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態〔図7の
(イ)参照〕から前下がり方向に下降揺動し〔図7の
(ロ)参照〕、その下降揺動をフロートセンサSbが検
出するようになることから、そのフロートセンサSbの
検出に基づいて、センサフロート14Sの揺動姿勢が予
め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰するように苗
植付装置3を下降させることによって、植え付け作業時
における苗植付装置3の対地高さを目標対地高さに維持
するようになっている〔図7の(ハ)参照〕。つまり、
このフロートセンサSbの検出に基づく自動昇降制御手
段21Bの制御作動によって、苗植付装置3による所望
の植え付け深さでの苗の植え付けを安定して行えるよう
になっている。
降制御手段21Bの制御作動について詳述すると、自動
昇降制御手段21Bは、植え付け作業時において、例え
ば、図6に示すように、圃場耕盤の沈下や圃場泥面の隆
起などによって苗植付装置3に対する圃場泥面高さが高
くなる(HoからHaに変化する)作業状況では、それ
に伴って、センサフロート14Sの揺動姿勢が予め設定
された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態〔図6の
(イ)参照〕から前上がり方向に上昇揺動し〔図6の
(ロ)参照〕、その上昇揺動をフロートセンサSbが検
出するようになることから、そのフロートセンサSbの
検出に基づいて、センサフロート14Sの揺動姿勢が予
め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰するように苗
植付装置3を上昇させることによって、植え付け作業時
における苗植付装置3の対地高さを目標対地高さに維持
するようになっている〔図6の(ハ)参照〕。逆に、例
えば、図7に示すように、圃場耕盤の隆起や圃場泥面の
沈下などによって苗植付装置3に対する圃場泥面高さが
低くなる(HoからHbに変化する)作業状況では、そ
れに伴って、センサフロート14Sの揺動姿勢が予め設
定された基準姿勢の許容範囲内に位置する状態〔図7の
(イ)参照〕から前下がり方向に下降揺動し〔図7の
(ロ)参照〕、その下降揺動をフロートセンサSbが検
出するようになることから、そのフロートセンサSbの
検出に基づいて、センサフロート14Sの揺動姿勢が予
め設定された基準姿勢の許容範囲内に復帰するように苗
植付装置3を下降させることによって、植え付け作業時
における苗植付装置3の対地高さを目標対地高さに維持
するようになっている〔図7の(ハ)参照〕。つまり、
このフロートセンサSbの検出に基づく自動昇降制御手
段21Bの制御作動によって、苗植付装置3による所望
の植え付け深さでの苗の植え付けを安定して行えるよう
になっている。
【0041】ところで、前述のように、走行機体1と苗
植付装置3とを連結する昇降リンク機構2は、走行機体
1に対して苗植付装置3を一定姿勢で昇降させる平行四
連リンク型式に構成されており、又、センサフロート1
4Sの基準姿勢は、苗植付装置3に対するものであるこ
とから、図8に示すように、走行機体1が傾斜のきつい
畦斜面などを登坂する一方で苗植付装置3は圃場の枕地
に苗を植え付ける、といった植え付け作業終了間際の登
坂植え付け作業時などにおいては、走行機体1と同様に
苗植付装置3も圃場泥面に対する大きい前上がり傾斜姿
勢となって、センサフロート14Sの基準姿勢が圃場泥
面に対して前上がり方向に大きく変更された状態とな
る。
植付装置3とを連結する昇降リンク機構2は、走行機体
1に対して苗植付装置3を一定姿勢で昇降させる平行四
連リンク型式に構成されており、又、センサフロート1
4Sの基準姿勢は、苗植付装置3に対するものであるこ
とから、図8に示すように、走行機体1が傾斜のきつい
畦斜面などを登坂する一方で苗植付装置3は圃場の枕地
に苗を植え付ける、といった植え付け作業終了間際の登
坂植え付け作業時などにおいては、走行機体1と同様に
苗植付装置3も圃場泥面に対する大きい前上がり傾斜姿
勢となって、センサフロート14Sの基準姿勢が圃場泥
面に対して前上がり方向に大きく変更された状態とな
る。
【0042】そのため、登坂植え付け作業時などにおい
ては、自動昇降制御手段21Bが、単純にセンサフロー
ト14Sの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範
囲内に復帰するように苗植付装置3の昇降を制御する
と、圃場泥面に対して前上がり方向に大きく変更された
状態となる基準姿勢の許容範囲内にセンサフロート14
Sが復帰するまで苗植付装置3を下降させるようになっ
て、図8の(イ)に示すように、圃場泥面に対する各整
地フロート14の沈下量が大幅に大きくなることから、
各整地フロート14による泥押しが強くなるとともに、
各整地フロート14にて掘り込まれた圃場部分にその周
辺の泥土が流れ込むようになって、それらに起因した既
植苗の倒伏を招くようになる。
ては、自動昇降制御手段21Bが、単純にセンサフロー
ト14Sの揺動姿勢が予め設定された基準姿勢の許容範
囲内に復帰するように苗植付装置3の昇降を制御する
と、圃場泥面に対して前上がり方向に大きく変更された
状態となる基準姿勢の許容範囲内にセンサフロート14
Sが復帰するまで苗植付装置3を下降させるようになっ
て、図8の(イ)に示すように、圃場泥面に対する各整
地フロート14の沈下量が大幅に大きくなることから、
各整地フロート14による泥押しが強くなるとともに、
各整地フロート14にて掘り込まれた圃場部分にその周
辺の泥土が流れ込むようになって、それらに起因した既
植苗の倒伏を招くようになる。
【0043】そこで、図1、図3、図5、図8及び図9
に示すように、苗植付装置3には、その前後方向での傾
斜角を検出する傾斜角検出手段としての傾斜センサSc
が装備され、又、制御装置21には、傾斜センサScか
らの検出に基づいて、苗植付装置3の前後方向での傾斜
角が予め設定された所定値a(通常の平地での植え付け
作業走行時における走行機体1の前後方向での傾斜角の
一般的な最大値よりも大きい値で例えば5度)よりも前
上がり方向に大きい値になると、その傾斜角が前上がり
方向に大きくなるほどセンサフロート14Sの基準姿勢
(フロートセンサSbの基準値)を前下がり方向に補正
する補正作動を開始するように構成された補正手段21
Cが制御プログラムとして備えられている。又、図2に
示すように、各整地フロート14は、その後部側が植付
機構12の回転ケース12Aと干渉しない幅狭に形成さ
れている。
に示すように、苗植付装置3には、その前後方向での傾
斜角を検出する傾斜角検出手段としての傾斜センサSc
が装備され、又、制御装置21には、傾斜センサScか
らの検出に基づいて、苗植付装置3の前後方向での傾斜
角が予め設定された所定値a(通常の平地での植え付け
作業走行時における走行機体1の前後方向での傾斜角の
一般的な最大値よりも大きい値で例えば5度)よりも前
上がり方向に大きい値になると、その傾斜角が前上がり
方向に大きくなるほどセンサフロート14Sの基準姿勢
(フロートセンサSbの基準値)を前下がり方向に補正
する補正作動を開始するように構成された補正手段21
Cが制御プログラムとして備えられている。又、図2に
示すように、各整地フロート14は、その後部側が植付
機構12の回転ケース12Aと干渉しない幅狭に形成さ
れている。
【0044】以上の構成により、植え付け作業終了間際
の登坂植え付け作業時などのように傾斜センサScによ
り検出される苗植付装置3の前後方向での傾斜角が所定
値aよりも大きい前上がり方向の値になる場合には、そ
れに伴って、圃場泥面に対するセンサフロート14Sの
基準姿勢が走行機体1と同じ角度で前上がり方向に大き
く変更された状態になることを考慮して、補正手段21
Cが、その変更角に応じた角度でセンサフロート14S
の基準姿勢を前下がり方向に補正するようになることか
ら、走行機体1が前上がり方向に大きく傾斜する作業状
況であるにもかかわらず、圃場泥面に対するセンサフロ
ート14Sの基準姿勢を略一定に維持することができる
ようになり、又、補正手段21Cによる補正後の基準姿
勢に基づく自動昇降制御手段21Bの制御作動によっ
て、センサフロート14Sの揺動姿勢が補正後の基準姿
勢の許容範囲内に復帰する高さ位置まで苗植付装置3が
大きく上昇することで、各整地フロート14が苗植付装
置3に対して前下がり方向に大きく傾斜するようになっ
ても、各整地フロート14の後部側が植付機構12の回
転ケース12Aに接触して圃場泥土内に押し込まれる不
都合が生じることを回避できるようになり、その結果、
補正手段21Cによる補正後の基準姿勢に基づく自動昇
降制御手段21Bの制御作動によって、圃場泥面に対す
る各整地フロート14の沈下量を略一定量に維持するこ
とができるようになり、もって、図8の(ロ)に示すよ
うに、苗植付装置3の対地高さを目標高さ位置に維持で
きるようになっている。
の登坂植え付け作業時などのように傾斜センサScによ
り検出される苗植付装置3の前後方向での傾斜角が所定
値aよりも大きい前上がり方向の値になる場合には、そ
れに伴って、圃場泥面に対するセンサフロート14Sの
基準姿勢が走行機体1と同じ角度で前上がり方向に大き
く変更された状態になることを考慮して、補正手段21
Cが、その変更角に応じた角度でセンサフロート14S
の基準姿勢を前下がり方向に補正するようになることか
ら、走行機体1が前上がり方向に大きく傾斜する作業状
況であるにもかかわらず、圃場泥面に対するセンサフロ
ート14Sの基準姿勢を略一定に維持することができる
ようになり、又、補正手段21Cによる補正後の基準姿
勢に基づく自動昇降制御手段21Bの制御作動によっ
て、センサフロート14Sの揺動姿勢が補正後の基準姿
勢の許容範囲内に復帰する高さ位置まで苗植付装置3が
大きく上昇することで、各整地フロート14が苗植付装
置3に対して前下がり方向に大きく傾斜するようになっ
ても、各整地フロート14の後部側が植付機構12の回
転ケース12Aに接触して圃場泥土内に押し込まれる不
都合が生じることを回避できるようになり、その結果、
補正手段21Cによる補正後の基準姿勢に基づく自動昇
降制御手段21Bの制御作動によって、圃場泥面に対す
る各整地フロート14の沈下量を略一定量に維持するこ
とができるようになり、もって、図8の(ロ)に示すよ
うに、苗植付装置3の対地高さを目標高さ位置に維持で
きるようになっている。
【0045】要するに、登坂植え付け作業時などのよう
に走行機体1及び苗植付装置3が大きく前上がり傾斜す
る作業状況であっても、圃場泥面に対する各整地フロー
ト14の沈下量が大きくなることを効果的に抑制できる
ようになり、これによって、圃場泥面に対する各整地フ
ロート14の沈下量が大幅に大きくなって各整地フロー
ト14による泥押しが強くなる、あるいは、各整地フロ
ート14にて掘り込まれた圃場部分にその周辺の泥土が
流れ込むようになる、といった不都合が生じることを回
避でき、もって、各整地フロート14の泥押しや、各整
地フロート14にて掘り込まれた圃場部分への周辺泥土
の流れ込みに起因した既植苗の倒伏を防止できるように
なっている。
に走行機体1及び苗植付装置3が大きく前上がり傾斜す
る作業状況であっても、圃場泥面に対する各整地フロー
ト14の沈下量が大きくなることを効果的に抑制できる
ようになり、これによって、圃場泥面に対する各整地フ
ロート14の沈下量が大幅に大きくなって各整地フロー
ト14による泥押しが強くなる、あるいは、各整地フロ
ート14にて掘り込まれた圃場部分にその周辺の泥土が
流れ込むようになる、といった不都合が生じることを回
避でき、もって、各整地フロート14の泥押しや、各整
地フロート14にて掘り込まれた圃場部分への周辺泥土
の流れ込みに起因した既植苗の倒伏を防止できるように
なっている。
【0046】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 乗用型田植機としては、4条植え用、5条植え用、
あるいは8条植え用などに構成された苗植付装置3を連
結装備するものであってもよい。 図10及び図11に示すように、整地フロート14
として、その横軸芯P2から後端までの距離Lが、各整
地フロート14の後端が植付機構12の回転ケース12
Aの回転範囲h外に位置する短い距離に設定されたもの
を採用するようにしてもよい。 センサフロート14Sに構成される整地フロート1
4として、その横軸芯P2から後端までの距離L1が、
各整地フロート14の後端が植付機構12の回転ケース
12Aの回転範囲h外に位置する短い距離に設定された
ものを採用し、それ以外の整地フロート14として、そ
の後部側が植付機構12の回転ケース12Aと干渉しな
い幅狭に形成されたものを採用するようにしてもよく、
又逆に、センサフロート14Sに構成される整地フロー
ト14として、その後部側が植付機構12の回転ケース
12Aと干渉しない幅狭に形成されたものを採用し、そ
れ以外の整地フロート14として、その横軸芯P2から
後端までの距離L1が、各整地フロート14の後端が植
付機構12の回転ケース12Aの回転範囲h外に位置す
る短い距離に設定されたものを採用するようにしてもよ
い。 左右中央の整地フロート14以外の整地フロート1
4をセンサフロート14Sに構成するようにしてもよ
い。 いずれかの整地フロート14の前端部(揺動端部)
を、苗植付装置3昇降用の油圧シリンダ2Aに対する作
動油の流動状態を切り換える制御弁に連係ワイヤを介し
て連係することによって、その整地フロート14をセン
サフロート14Sに構成し、かつ、その連係ワイヤ及び
制御弁などから機械式の自動昇降制御手段21Bを構成
するようにしてもよい。この場合、補正手段21Cは、
走行機体1又は苗植付装置3の前後方向での傾斜角を検
出する傾斜角検出手段Scの検出に基づいて、前記連係
ワイヤのアウタワイヤにおけるセンサフロート側の端部
のセンサフロート14Sに対する位置調節を行うことに
よって、センサフロート14Sの基準姿勢を補正するよ
うに構成すればよい。 傾斜角検出手段Scとしては、走行機体1の前後方
向での傾斜角を検出するように走行機体1に装備された
ものであってもよい。 所定値aの値は種々の変更が可能なものである。 設定器30により設定変更されるセンサフロート1
4Sの基準姿勢に応じて所定値aを変更するように構成
してもよい。
を列記する。 乗用型田植機としては、4条植え用、5条植え用、
あるいは8条植え用などに構成された苗植付装置3を連
結装備するものであってもよい。 図10及び図11に示すように、整地フロート14
として、その横軸芯P2から後端までの距離Lが、各整
地フロート14の後端が植付機構12の回転ケース12
Aの回転範囲h外に位置する短い距離に設定されたもの
を採用するようにしてもよい。 センサフロート14Sに構成される整地フロート1
4として、その横軸芯P2から後端までの距離L1が、
各整地フロート14の後端が植付機構12の回転ケース
12Aの回転範囲h外に位置する短い距離に設定された
ものを採用し、それ以外の整地フロート14として、そ
の後部側が植付機構12の回転ケース12Aと干渉しな
い幅狭に形成されたものを採用するようにしてもよく、
又逆に、センサフロート14Sに構成される整地フロー
ト14として、その後部側が植付機構12の回転ケース
12Aと干渉しない幅狭に形成されたものを採用し、そ
れ以外の整地フロート14として、その横軸芯P2から
後端までの距離L1が、各整地フロート14の後端が植
付機構12の回転ケース12Aの回転範囲h外に位置す
る短い距離に設定されたものを採用するようにしてもよ
い。 左右中央の整地フロート14以外の整地フロート1
4をセンサフロート14Sに構成するようにしてもよ
い。 いずれかの整地フロート14の前端部(揺動端部)
を、苗植付装置3昇降用の油圧シリンダ2Aに対する作
動油の流動状態を切り換える制御弁に連係ワイヤを介し
て連係することによって、その整地フロート14をセン
サフロート14Sに構成し、かつ、その連係ワイヤ及び
制御弁などから機械式の自動昇降制御手段21Bを構成
するようにしてもよい。この場合、補正手段21Cは、
走行機体1又は苗植付装置3の前後方向での傾斜角を検
出する傾斜角検出手段Scの検出に基づいて、前記連係
ワイヤのアウタワイヤにおけるセンサフロート側の端部
のセンサフロート14Sに対する位置調節を行うことに
よって、センサフロート14Sの基準姿勢を補正するよ
うに構成すればよい。 傾斜角検出手段Scとしては、走行機体1の前後方
向での傾斜角を検出するように走行機体1に装備された
ものであってもよい。 所定値aの値は種々の変更が可能なものである。 設定器30により設定変更されるセンサフロート1
4Sの基準姿勢に応じて所定値aを変更するように構成
してもよい。
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】整地フロートの配置及び形状を示す平面図
【図3】センサフロートの構成を示す側面図
【図4】フロートセンサの支持構造を示す斜視図
【図5】制御構成を示すブロック図
【図6】自動昇降制御手段による苗植付装置の上昇制御
状態を示す乗用型田植機の概略側面図
状態を示す乗用型田植機の概略側面図
【図7】自動昇降制御手段による苗植付装置の下降制御
状態を示す乗用型田植機の概略側面図
状態を示す乗用型田植機の概略側面図
【図8】登坂植え付け作業状態を示す乗用型田植機の概
略側面図
略側面図
【図9】苗植付装置の傾斜角とセンサフロートの基準姿
勢との関係を示すグラフ
勢との関係を示すグラフ
【図10】別実施形態における整地フロートの形状を示
す要部の側面図
す要部の側面図
【図11】別実施形態における整地フロートの形状を示
す平面図
す平面図
1 走行機体 2 昇降リンク機構 3 苗植付装置 12 植付機構 12A 回転ケース 12B 植付爪 14 整地フロート 14S センサフロート 21B 自動昇降制御手段 21C 補正手段 L 横軸芯から後端までの距離 P2 横軸芯 Sc 傾斜角検出手段 a 所定値 h 回転ケースの回転範囲
Claims (2)
- 【請求項1】 回転ケースの両端外側に植付爪が配備さ
れたロータリ式の植付機構を装備する苗植付装置を、走
行機体の後部に昇降リンク機構を介して昇降自在に連結
し、前記苗植付装置に、複数の整地フロートをそれら後
部の横軸芯周りで上下揺動自在に装備し、かつ、いずれ
かの整地フロートをセンサフロートに構成し、そのセン
サフロートの揺動姿勢が予め設定された前記苗植付装置
に対する基準姿勢の許容範囲内に復帰するように前記苗
植付装置の昇降を制御する自動昇降制御手段を備えた乗
用型田植機であって、 前記走行機体又は苗植付装置の前後方向での傾斜角を検
出する傾斜角検出手段と、この傾斜角検出手段からの検
出に基づいて、前記傾斜角が所定値よりも前上がり方向
に大きくなるほど前記センサフロートの基準姿勢を前下
がり方向に補正する補正手段とを備え、かつ、各整地フ
ロートの後部側を前記回転ケースと干渉しない幅狭に形
成してある乗用型田植機。 - 【請求項2】 回転ケースの両端外側に植付爪が配備さ
れたロータリ式の植付機構を装備する苗植付装置を、走
行機体の後部に昇降リンク機構を介して昇降自在に連結
し、前記苗植付装置に、複数の整地フロートをそれら後
部の横軸芯周りで上下揺動自在に装備し、かつ、いずれ
かの整地フロートをセンサフロートに構成し、そのセン
サフロートの揺動姿勢が予め設定された前記苗植付装置
に対する基準姿勢の許容範囲内に復帰するように前記苗
植付装置の昇降を制御する自動昇降制御手段を備えた乗
用型田植機であって、 前記走行機体又は苗植付装置の前後方向での傾斜角を検
出する傾斜角検出手段と、この傾斜角検出手段からの検
出に基づいて、前記傾斜角が所定値よりも前上がり方向
に大きくなるほど前記センサフロートの基準姿勢を前下
がり方向に補正する補正手段とを備え、かつ、各整地フ
ロートの前記横軸芯から後端までの距離を、各整地フロ
ートの後端が前記回転ケースの回転範囲外に位置する短
い距離に設定してある乗用型田植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144865A JP2000333517A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 乗用型田植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144865A JP2000333517A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 乗用型田植機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000333517A true JP2000333517A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15372204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11144865A Pending JP2000333517A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 乗用型田植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000333517A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007259782A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Kubota Corp | 植え付け作業機の昇降制御構造 |
CN112293002A (zh) * | 2019-07-30 | 2021-02-02 | 井关农机株式会社 | 秧苗移植机 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11144865A patent/JP2000333517A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007259782A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Kubota Corp | 植え付け作業機の昇降制御構造 |
JP4594891B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2010-12-08 | 株式会社クボタ | 植え付け作業機の昇降制御構造 |
CN112293002A (zh) * | 2019-07-30 | 2021-02-02 | 井关农机株式会社 | 秧苗移植机 |
CN112293002B (zh) * | 2019-07-30 | 2024-03-12 | 井关农机株式会社 | 秧苗移植机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040401 |