JPH1188692A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1188692A
JPH1188692A JP9252646A JP25264697A JPH1188692A JP H1188692 A JPH1188692 A JP H1188692A JP 9252646 A JP9252646 A JP 9252646A JP 25264697 A JP25264697 A JP 25264697A JP H1188692 A JPH1188692 A JP H1188692A
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JP
Japan
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signal
black
image
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JP9252646A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nishimura
伸一 西村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインイメージセンサの出力信号の黒側の補
正を適切に行えるようにした画像読取装置を提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 黒基準面を読み取った際に得られる複数
ライン分の画信号について、各画素位置において最も小
さい値のものを黒基準信号DPbとして選択し、ライン
バッファ17へ保存するので、黒基準信号DPbのバラ
ツキを抑えることができ、より高精度に画信号の黒側レ
ベルの補正を行うことができるという効果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読み取り前に
黒基準画像を読み込んで得た基準の黒画像データに基づ
いて、ラインイメージセンサの各画素の出力の黒側レベ
ルを補正する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像読取装置では、原稿画像の
読取前に黒基準面を読み取り、この黒基準面読み取り時
のラインイメージセンサの出力画信号レベルによって、
ラインイメージセンサの暗時出力のバラツキや黒側感度
のバラツキを補正するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、出力画信号がノイズ等によって一定
でないために、取り込んだタイミングによって補正量が
変動し、ラインイメージセンサの出力信号の黒側の補正
を適切に行えないという不具合を生じる。
【0004】また、黒基準面にゴミ等が付着して汚れて
いた場合、その汚れた部分を読み取った位置では、適切
な黒基準信号を得ることができず、ラインイメージセン
サの出力信号の黒側の補正を適切に行えないという不具
合も生じる。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、ラインイメージセンサの出力信号の黒側の補
正を適切に行えるようにした画像読取装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿読み取り
前に黒基準画像を読み込んで得た基準の黒画像データに
基づいて、ラインイメージセンサの各画素の出力の黒側
レベルを補正する画像読取装置において、黒基準画像を
複数ライン読み込んだ際に上記ラインイメージセンサか
ら出力される各画素の出力のうち、最も黒レベルに近い
値を、おのおのの画素ごとに保存して、上記基準の黒画
像データを作成する制御手段を備えたものである。
【0007】また、原稿読み取り前に黒基準画像を読み
込み、ラインイメージセンサの各画素の出力の黒側レベ
ルを補正する画像読取装置において、所定の黒レベルに
対応した値を出力する固定値発生器と、黒基準画像を複
数ライン読み込むとともに、上記ラインイメージセンサ
から出力される各画素の出力の内、最も黒側レベルに近
いレベルを、おのおのの画素ごとに保存して、基準の黒
画像データを作成するとともに、上記基準の黒画像デー
タは、黒基準画像の読取前に、上記固定値発生器から出
力させる値に初期設定する制御手段を備えたものであ
る。
【0008】また、原稿読み取り前に黒基準画像を読み
込み、ラインイメージセンサの各画素の出力の黒側レベ
ルを補正する画像読取装置において、所定の黒レベルに
対応した値を出力する固定値発生器と、黒基準画像を複
数ライン読み込むとともに、上記ラインイメージセンサ
から出力される各画素の出力の内、最も黒側レベルに近
いレベルを、おのおのの画素ごとに保存して、基準の黒
画像データを作成するとともに、上記黒基準画像の第1
ラインを読み取るときには、上記固定値発生器から出力
させる値と比較する制御手段を備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例にかかる画像読
取装置の光学系の概略例を示している。
【0011】同図において、コンタクトガラス1には、
原稿2が載置され、センサユニット3は、コンタクトガ
ラス1の下側を矢印AR方向に移動し、原稿2の1ペー
ジ分の原稿面の画像を走査して、内蔵するラインイメー
ジセンサ(図示略)により、原稿2の原稿面の画像をラ
イン単位に読み取る。
【0012】また、コンタクトガラス1において、原稿
2が載置される先端部よりもセンサユニット3の走査開
始側には、黒基準画像を構成するための黒基準部材4
と、白基準画像を構成するための白基準部材5がそれぞ
れ配設されている。
【0013】図2は、本発明の一実施例にかかる画像読
取装置の信号処理系において、画信号の黒側レベルを補
正する部分の要部を示したものである。なお、以下の説
明において、画信号の値は、より小さい値を取るものが
より全黒(黒ピーク値)に近い画像をあらわすものであ
るものとしている。
【0014】同図において、ラインイメージセンサ11
より出力されるアナログ画信号APは、アナログ/デジ
タル変換器12によって対応するデジタル信号に変換さ
れ、デジタル画信号DPとして、レジスタ13に1画素
ずつ蓄積された後に出力させる。
【0015】レジスタ13の出力信号DP1は、減算器
14の一方の入力端、比較器15の一方の入力端、およ
び、切換器16の一方の入力端にそれぞれ加えられ、切
換器16の出力信号DP3は、1ライン分の画信号を保
存するラインバッファ17に加えられている。
【0016】また、ラインバッファ17から読み出され
る信号DPbは、レジスタ14に1画素ずつ蓄積された
後に出力され、このレジスタ14の出力信号DP2は、
減算器14の他方の入力端、比較器15の他方の入力
端、および、切換器16の他方の入力端にそれぞれ加え
られている。
【0017】減算器14は、信号DP1から信号DP2
の値を減算し、その結果を黒側レベルを補正したデジタ
ル信号DPaとして、次段回路に出力するものである。
【0018】比較器15は、信号DP1と信号DP2を
比較し、(DP1≦DP2)の関係が成立する場合には
出力信号SLを論理Hレベルに設定するとともに、(D
P1>DP2)の関係が成立する場合には出力信号SL
を論理Lレベルに設定するものであり、その出力信号S
Lは、切換器16の制御信号入力端に加えられている。
【0019】切換器16は、信号SLが論理Hレベルに
なっている場合には、信号DP1を選択するとともに、
信号SLが論理Lレベルになっている場合には、信号D
P2を選択するものであり、その選択した信号は、信号
DP3として、ラインバッファ17に出力される。
【0020】ラインバッファ17は、黒基準面4の読み
取り時に得た黒基準信号の画信号を1ライン分保存する
ためのものである。
【0021】制御部19は、この信号処理系において、
画信号の黒側レベルを補正する動作を制御するためのも
のであり、上位制御部(図示略)との間で種々の情報を
やりとりして、読取ラインタイミングや、読取位置など
の情報を得ている。また、その制御状態に応じた制御信
号SC1,SC2,SC3を生成し、それぞれ減算器1
4、比較器15、および、ラインバッファ17に出力し
ている。
【0022】図3は、制御部19の処理の一例を示して
いる。
【0023】1ページの原稿画像の読取の開始時点で、
まず、黒基準面の読取ライン数を管理するためのカウン
タCの値を0に初期設定し(処理101)、上位制御部
より黒基準面の読取が開始されたことが通知されるまで
待つ(判断102のNOループ)。
【0024】ここで、上位制御部は、走査ユニット2を
所定の待機位置から矢印AR方向へ所定速度で移動し、
ラインイメージセンサ11の読取動作を開始するととも
に、その走査位置を監視して、黒基準部材4、白基準部
材5、および、原稿2をそれぞれ読み取っている期間を
黒基準面読取中、白基準面読取中、および、原稿読取中
として、それぞれ下位の制御部に通知する。
【0025】上位制御部より黒基準面の読取が開始され
たことが通知されて、判断102の結果がYESになる
と、比較器15の出力信号SLを論理Hレベルに固定し
て、選択器16が信号DP1を信号DP3として出力す
るように設定し(処理103)、ラインバッファ17の
データ入力をイネーブル状態に設定する(処理10
4)。
【0026】そして、この状態で、上位制御部より1ラ
イン分の読取動作終了が通知されるまで待つ(判断10
5のNOループ)。これにより、ラインイメージセンサ
11が黒基準面を読み取って得られた1ライン目の画信
号が、レジスタ13および切換器16を介して、ライン
バッファ17へ保存される。
【0027】上位制御部より1ライン分の読取動作終了
が通知されて、判断105の結果がYESになると、制
御部19は、カウンタCの値を1つ増やして(処理10
6)、カウンタCの値が黒基準面の読取ライン数に相当
する所定値Kよりも小さいかどうかを調べる(判断10
7)。
【0028】判断107の結果がYESになるときに
は、黒基準面の読取中なので、黒基準信号をラインバッ
ファ17へ保存する動作を行うために、比較器15の比
較動作を開始させるとともに(処理108)、ラインバ
ッファ17のデータ入力とデータ出力をともにイネーブ
ルにし(処理109)、その状態で、上位制御部より1
ライン分の読取動作終了が通知されるまで待つ(判断1
10のNOループ)。
【0029】これにより、比較器15は、ラインイメー
ジセンサ11の同一画素位置について、その時点で読み
取った画信号である信号DP1と、ラインバッファ17
に保存される黒基準信号DPbの信号DP2とを比較
し、信号DP1が信号DP2よりも小さい場合(すなわ
ち、より黒側レベルに近い場合)には、信号SLを論理
Hレベルに設定する。
【0030】これにより、切換器16は、信号DP1を
選択し、信号DP3としてラインバッファ17に出力す
るので、当該画素位置における黒基準信号DPbの値
は、より黒側レベルに近い値である信号DP1の値に更
新される。
【0031】また、信号DP1が信号DP2の値以上に
なる場合には、比較器15は、信号SLを論理レベルL
に設定し、それにより、切換器16は、そのときにライ
ンバッファ17から出力させた黒基準信号DPbの信号
DP2を、信号DP3としてラインバッファ17へ出力
するので、当該画素位置における黒基準信号DPbの値
は保持される。
【0032】このようにして、黒基準面の画像を読み取
っている際には、各画素ごと、より黒レベルに近い値の
画信号が、黒基準信号DPbとして、ラインバッファ1
7へ保存される。
【0033】そして、上位制御部より1ライン分の読取
動作終了が通知され、判断110の結果がYESになる
ときには、制御部19は、処理106へ戻り、次の黒基
準面の読取動作を行う。
【0034】また、黒基準面の読取を終了し、判断10
7の結果がNOになると、この場合には、ラインバッフ
ァ17には、黒基準面を読み取った際に得た画信号のう
ち、最も黒レベルに近い画信号が、各画素について保存
されることとなる。
【0035】したがって、制御部19は、比較器15の
比較動作を停止し(処理111)、ラインバッファ17
のデータ入力およびデータ出力をともにディセーブルし
(処理112)、その状態で、上位制御部より原稿読取
開始が通知されるまで待つ(判断113のNOルー
プ)。
【0036】上位制御部より原稿読取開始が通知され
て、判断113の結果がYESになると、制御部19
は、ラインバッファ17のデータ出力をイネーブルし
(処理114)、上位制御部より原稿読取終了が通知さ
れるまで待つ(判断115のNOループ)。
【0037】これにより、ラインイメージセンサ11に
よって読み取られた画信号(信号DP1)は、各画素位
置において、減算器14により黒基準信号DPbの値
(信号DP2)が減じられ、その結果、黒レベルが補正
され、画信号DPaとして、次段回路へと出力される。
【0038】そして、上位制御部より原稿読取終了が通
知され、判断115の結果がYESになると、制御部1
9は、この動作を終了する。
【0039】このようにして、本実施例では、黒基準面
を読み取った際に得られる複数ライン分の画信号につい
て、各画素位置において最も小さい値のものを黒基準信
号DPbとして選択し、ラインバッファ17へ保存する
ので、黒基準信号DPbのバラツキを抑えることがで
き、より高精度に画信号の黒側レベルの補正を行うこと
ができる。
【0040】図4は、本発明の他の実施例にかかる画像
読取装置の信号処理系において、画信号の黒側レベルを
補正する部分の要部を示したものである。なお、以下の
説明において、画信号の値は、より小さい値を取るもの
がより全黒(黒ピーク値)に近い画像をあらわすもので
あるものとしている。また、同図において、図2と同一
部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0041】同図において、ラインイメージセンサ11
より出力されるアナログ画信号APは、アナログ/デジ
タル変換器12によって対応するデジタル信号に変換さ
れ、デジタル画信号DPとして、レジスタ13に1画素
ずつ蓄積された後に出力させる。
【0042】レジスタ13の出力信号DP1は、減算器
14の一方の入力端、比較器15の一方の入力端、およ
び、切換器16の一方の入力端にそれぞれ加えられ、切
換器16の出力信号DP3は、切換器16の一方の入力
端に加えられている。
【0043】また、ラインバッファ17から読み出され
る信号DPbは、レジスタ14に1画素ずつ蓄積された
後に出力され、このレジスタ14の出力信号DP2は、
減算器14の他方の入力端、比較器15の他方の入力
端、および、切換器16の他方の入力端にそれぞれ加え
られている。
【0044】減算器14は、信号DP1から信号DP2
の値を減算し、その結果を黒側レベルを補正したデジタ
ル信号DPaとして、次段回路に出力するものである。
【0045】比較器15は、信号DP1と信号DP2を
比較し、(DP1≦DP2)の関係が成立する場合には
出力信号SLを論理Hレベルに設定するとともに、(D
P1>DP2)の関係が成立する場合には出力信号SL
を論理Lレベルに設定するものであり、その出力信号S
Lは、切換器16の制御信号入力端に加えられている。
【0046】切換器16は、信号SLが論理Hレベルに
なっている場合には、信号DP1を選択するとともに、
信号SLが論理Lレベルになっている場合には、信号D
P2を選択するものであり、その選択した信号は、信号
DP3として、切換器21の一方の入力端に加えられて
いる。
【0047】固定値発生器22は、黒レベルの基準値を
発生するものであり、その出力信号RFは、切換器21
の他方の入力端に加えられる。この切換器21の出力
は、信号DP4として、ラインバッファ17に出力され
る。
【0048】ラインバッファ17は、黒基準面4の読み
取り時に得た黒基準信号の画信号を1ライン分保存する
ためのものである。
【0049】制御部23は、この信号処理系において、
画信号の黒側レベルを補正する動作を制御するためのも
のであり、上位制御部(図示略)との間で種々の情報を
やりとりして、読取ラインタイミングや、読取位置など
の情報を得ている。また、その制御状態に応じた制御信
号SC1,SC2,SC3,SC4を生成し、それぞれ
減算器14、比較器15、ラインバッファ17、およ
び、切換器21に出力している。
【0050】図5は、制御部23の処理の一例を示して
いる。
【0051】1ページの原稿画像の読取の開始時点で、
まず、黒基準面の読取ライン数を管理するためのカウン
タCの値を0に初期設定し(処理201)、切換器21
により、信号RFを選択し、この信号RFを信号DP4
として、ラインバッファ17へ出力し(処理202)、
ラインバッファ17の全画素について、信号RFを保存
する(処理203)。
【0052】次いで、切換器21により、信号DP3を
選択し(処理204)、その状態で、上位制御部より黒
基準面の読取が開始されたことが通知されるまで待つ
(判断205のNOループ)。
【0053】ここで、上位制御部は、走査ユニット2を
所定の待機位置から矢印AR方向へ所定速度で移動し、
ラインイメージセンサ11の読取動作を開始するととも
に、その走査位置を監視して、黒基準部材4、白基準部
材5、および、原稿2をそれぞれ読み取っている期間を
黒基準面読取中、白基準面読取中、および、原稿読取中
として、それぞれ下位の制御部に通知する。
【0054】上位制御部より黒基準面の読取が開始され
たことが通知されて、判断205の結果がYESになる
と、黒基準面の読取中なので、黒基準信号をラインバッ
ファ17へ保存する動作を行うために、比較器15の比
較動作を開始させるとともに(処理206)、ラインバ
ッファ17のデータ入力とデータ出力をともにイネーブ
ルにし(処理207)、その状態で、上位制御部より1
ライン分の読取動作終了が通知されるまで待つ(判断2
08のNOループ)。
【0055】これにより、比較器15は、ラインイメー
ジセンサ11の同一画素位置について、その時点で読み
取った画信号である信号DP1と、ラインバッファ17
に保存される黒基準信号DPbの信号DP2とを比較
し、信号DP1が信号DP2よりも小さい場合(すなわ
ち、より黒側レベルに近い場合)には、信号SLを論理
Hレベルに設定する。
【0056】これにより、切換器16は、信号DP1を
選択し、信号DP3として出力するので、切換器21を
介して、信号DP1が信号DP4としてラインバッファ
17に出力され、それにより、当該画素位置における黒
基準信号DPbの値は、より黒側レベルに近い値である
信号DP1の値に更新される。
【0057】また、信号DP1が信号DP2の値以上に
なる場合には、比較器15は、信号SLを論理レベルL
に設定し、それにより、切換器16は、そのときにライ
ンバッファ17から出力させた黒基準信号DPbの信号
DP2を、信号DP3として出力するので、切換器21
を介して、信号DP2が信号DP4としてラインバッフ
ァ17に出力され、それにより、当該画素位置における
黒基準信号DPbの値は保持される。
【0058】このようにして、黒基準面の画像を読み取
っている際には、各画素ごと、より黒レベルに近い値の
画信号が、黒基準信号DPbとして、ラインバッファ1
7へ保存される。
【0059】上位制御部より1ライン分の読取動作終了
が通知されて、判断208の結果がYESになると、制
御部23は、カウンタCの値を1つ増やして(処理20
8)、カウンタCの値が黒基準面の読取ライン数に相当
する所定値Kよりも小さいかどうかを調べる(判断21
0)。
【0060】判断210の結果がYESになるときに
は、判断208へ戻り、黒基準信号DPbの更新動作を
継続する。また、黒基準面の読取を終了し、判断210
の結果がNOになると、この場合には、ラインバッファ
17には、黒基準面を読み取った際に得た画信号のう
ち、最も黒レベルに近い画信号が、各画素について保存
されることとなる。
【0061】したがって、制御部23は、比較器15の
比較動作を停止し(処理211)、ラインバッファ17
のデータ入力およびデータ出力をともにディセーブルし
(処理212)、その状態で、上位制御部より原稿読取
開始が通知されるまで待つ(判断213のNOルー
プ)。
【0062】上位制御部より原稿読取開始が通知され
て、判断213の結果がYESになると、制御部23
は、ラインバッファ17のデータ出力をイネーブルし
(処理214)、上位制御部より原稿読取終了が通知さ
れるまで待つ(判断215のNOループ)。
【0063】これにより、ラインイメージセンサ11に
よって読み取られた画信号(信号DP1)は、各画素位
置において、減算器14により黒基準信号DPbの値
(信号DP2)が減じられ、その結果、黒レベルが補正
され、画信号DPaとして、次段回路へと出力される。
【0064】そして、上位制御部より原稿読取終了が通
知され、判断215の結果がYESになると、制御部2
3は、この動作を終了する。
【0065】このようにして、本実施例では、黒基準面
の画像を読み取る前に、あらかじめ黒データの基準値R
Fをラインバッファ17に保存するので、ラインバッフ
ァ17に保存するデータの値の変動幅を抑制することが
でき、黒基準信号DPbのビット数を制限できるので、
コストを低減することができる。
【0066】図6は、本発明のさらに他の実施例にかか
る画像読取装置の信号処理系において、画信号の黒側レ
ベルを補正する部分の要部を示したものである。なお、
以下の説明において、画信号の値は、より小さい値を取
るものがより全黒(黒ピーク値)に近い画像をあらわす
ものであるものとしている。また、同図において、図2
と同一部分および相当する部分には、同一符号を付して
いる。
【0067】同図において、ラインイメージセンサ11
より出力されるアナログ画信号APは、アナログ/デジ
タル変換器12によって対応するデジタル信号に変換さ
れ、デジタル画信号DPとして、レジスタ13に1画素
ずつ蓄積された後に出力させる。
【0068】レジスタ13の出力信号DP1は、減算器
14の一方の入力端、比較器15の一方の入力端、およ
び、切換器16の一方の入力端にそれぞれ加えられ、切
換器16の出力信号DP3は、1ライン分の画信号を保
存するラインバッファ17に加えられている。
【0069】また、ラインバッファ17から読み出され
る信号DPbは、切換器24の一方の入力端に加えられ
る。切換器24から出力される信号DPb’は、レジス
タ14に1画素ずつ蓄積された後に出力され、このレジ
スタ14の出力信号DP2は、減算器14の他方の入力
端、比較器15の他方の入力端、および、切換器16の
他方の入力端にそれぞれ加えられている。
【0070】減算器14は、信号DP1から信号DP2
の値を減算し、その結果を黒側レベルを補正したデジタ
ル信号DPaとして、次段回路に出力するものである。
【0071】比較器15は、信号DP1と信号DP2を
比較し、(DP1≦DP2)の関係が成立する場合には
出力信号SLを論理Hレベルに設定するとともに、(D
P1>DP2)の関係が成立する場合には出力信号SL
を論理Lレベルに設定するものであり、その出力信号S
Lは、切換器16の制御信号入力端に加えられている。
【0072】切換器16は、信号SLが論理Hレベルに
なっている場合には、信号DP1を選択するとともに、
信号SLが論理Lレベルになっている場合には、信号D
P2を選択するものであり、その選択した信号は、信号
DP3として、ラインバッファ17に出力される。
【0073】ラインバッファ17は、黒基準面4の読み
取り時に得た黒基準信号の画信号を1ライン分保存する
ためのものである。
【0074】固定値発生器22は、黒レベルの基準値を
発生するものであり、その出力信号RFは、切換器24
の他方の入力端に加えられる。
【0075】制御部25は、この信号処理系において、
画信号の黒側レベルを補正する動作を制御するためのも
のであり、上位制御部(図示略)との間で種々の情報を
やりとりして、読取ラインタイミングや、読取位置など
の情報を得ている。また、その制御状態に応じた制御信
号SC1,SC2,SC3,SC5を生成し、それぞれ
減算器14、比較器15、ラインバッファ17、およ
び、切換器24に出力している。
【0076】図7は、制御部25の処理の一例を示して
いる。
【0077】1ページの原稿画像の読取の開始時点で、
まず、黒基準面の読取ライン数を管理するためのカウン
タCの値を0に初期設定し(処理301)、上位制御部
より黒基準面の読取が開始されたことが通知されるまで
待つ(判断302のNOループ)。
【0078】ここで、上位制御部は、走査ユニット2を
所定の待機位置から矢印AR方向へ所定速度で移動し、
ラインイメージセンサ11の読取動作を開始するととも
に、その走査位置を監視して、黒基準部材4、白基準部
材5、および、原稿2をそれぞれ読み取っている期間を
黒基準面読取中、白基準面読取中、および、原稿読取中
として、それぞれ下位の制御部に通知する。
【0079】上位制御部より黒基準面の読取が開始され
たことが通知されて、判断302の結果がYESになる
と、黒基準面の読取中なので、黒基準信号をラインバッ
ファ17へ保存する動作を行うために、比較器15の比
較動作を開始させるとともに(処理303)、切換器2
4により、信号RFを選択し(処理304)、ラインバ
ッファ17のデータ入力とデータ出力をともにイネーブ
ルにし(処理305)、その状態で、上位制御部より1
ライン分の読取動作終了が通知されるまで待つ(判断3
06のNOループ)。
【0080】これにより、比較器15は、ラインイメー
ジセンサ11の同一画素位置について、その時点で読み
取った画信号である信号DP1と、信号DP2とを比較
し、信号DP1が信号DP2(この場合には、信号R
F)よりも小さい場合(すなわち、より黒側レベルに近
い場合)には、信号SLを論理Hレベルに設定する。
【0081】これにより、切換器16は、信号DP1を
選択し、信号DP3としてラインバッファ17に出力さ
れ、それにより、当該画素位置における黒基準信号DP
bの値は、より黒側レベルに近い値である信号DP1の
値に更新される。
【0082】また、信号DP1が信号DP2(この場合
には、信号RF)の値以上になる場合には、比較器15
は、信号SLを論理レベルLに設定し、それにより、切
換器16は、そのときにラインバッファ17から出力さ
せた黒基準信号DPbの信号DP2を、信号DP3とし
てラインバッファ17に出力するので、当該画素位置に
おける黒基準信号DPbの値は保持される。
【0083】このようにして、黒基準面の画像の1ライ
ン目を読み取っている際には、各画素ごと、基準の黒デ
ータかそれよりも黒レベルに近い値の画信号が、黒基準
信号DPbとして、ラインバッファ17へ保存される。
【0084】上位制御部より1ライン分の読取動作終了
が通知されて、判断306の結果がYESになると、制
御部25は、切換器24により、ラインバッファ17の
出力を選択する(処理307)。これにより、それ以降
は、ラインバッファ17の出力信号DPbが、切換器2
4を介し、信号DPb’として、レジスタ18に保存さ
れる。
【0085】それにより、比較器15は、ラインイメー
ジセンサ11の同一画素位置について、その時点で読み
取った画信号である信号DP1と、信号DP2とを比較
し、信号DP1が信号DP2(この場合には、黒基準信
号DPb)よりも小さい場合(すなわち、より黒側レベ
ルに近い場合)には、信号SLを論理Hレベルに設定す
る。
【0086】これにより、切換器16は、信号DP1を
選択し、信号DP3としてラインバッファ17に出力さ
れ、それにより、当該画素位置における黒基準信号DP
bの値は、より黒側レベルに近い値である信号DP1の
値に更新される。
【0087】また、信号DP1が信号DP2(この場合
には、黒基準信号DPb)の値以上になる場合には、比
較器15は、信号SLを論理レベルLに設定し、それに
より、切換器16は、そのときにラインバッファ17か
ら出力させた黒基準信号DPbの信号DP2を、信号D
P3としてラインバッファ17に出力するので、当該画
素位置における黒基準信号DPbの値は保持される。
【0088】このようにして、黒基準面の画像の2ライ
ン目以降を読み取っている際には、各画素ごと、より黒
レベルに近い値の画信号が、黒基準信号DPbとして、
ラインバッファ17へ保存される。
【0089】また、制御部25は、処理307に続い
て、カウンタCの値を1つ増やして(処理308)、カ
ウンタCの値が黒基準面の読取ライン数に相当する所定
値Kよりも小さいかどうかを調べる(判断309)。
【0090】判断309の結果がYESになるときに
は、黒基準面の読取中なので、上位制御部より1ライン
分の読取動作終了が通知されるまで待ち(判断310の
NOループ)、上位制御部より1ライン分の読取動作終
了が通知されて、判断310の結果がYESになると、
判断308へ戻り、黒基準信号DPbの更新動作を継続
する。
【0091】また、黒基準面の読取を終了し、判断30
9の結果がNOになると、この場合には、ラインバッフ
ァ17には、黒基準面を読み取った際に得た画信号のう
ち、最も黒レベルに近い画信号が、各画素について保存
されることとなる。
【0092】したがって、制御部25は、比較器15の
比較動作を停止し(処理311)、ラインバッファ17
のデータ入力およびデータ出力をともにディセーブルし
(処理312)、その状態で、上位制御部より原稿読取
開始が通知されるまで待つ(判断313のNOルー
プ)。
【0093】上位制御部より原稿読取開始が通知され
て、判断313の結果がYESになると、制御部25
は、ラインバッファ17のデータ出力をイネーブルし
(処理314)、上位制御部より原稿読取終了が通知さ
れるまで待つ(判断315のNOループ)。
【0094】これにより、ラインイメージセンサ11に
よって読み取られた画信号(信号DP1)は、各画素位
置において、減算器14により黒基準信号DPbの値
(信号DP2)が減じられ、その結果、黒レベルが補正
され、画信号DPaとして、次段回路へと出力される。
【0095】そして、上位制御部より原稿読取終了が通
知され、判断315の結果がYESになると、制御部2
5は、この動作を終了する。
【0096】このようにして、この実施例では、黒基準
面の読取開始直後の1ライン目において、基準の黒デー
タの信号RFと、黒基準面の読取信号とを比較している
ので、ラインバッファ17に保存するデータの値の変動
幅を抑制することができ、黒基準信号DPbのビット数
を制限できるので、装置コストを低減することができ
る。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
黒基準面を読み取った際に得られる複数ライン分の画信
号について、各画素位置において最も小さい値のものを
黒基準信号DPbとして選択し、ラインバッファ17へ
保存するので、黒基準信号DPbのバラツキを抑えるこ
とができ、より高精度に画信号の黒側レベルの補正を行
うことができるという効果を得る。
【0098】また、黒基準面の画像を読み取る前に、あ
らかじめ黒データの基準値RFをラインバッファ17に
保存するので、ラインバッファ17に保存するデータの
値の変動幅を抑制することができ、黒基準信号DPbの
ビット数を制限できるので、コストを低減することがで
きるという効果も得る。
【0099】また、黒基準面の読取開始直後の1ライン
目において、基準の黒データの信号RFと、黒基準面の
読取信号とを比較しているので、ラインバッファ17に
保存するデータの値の変動幅を抑制することができ、黒
基準信号DPbのビット数を制限できるので、装置コス
トを低減することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる画像読取装置の光学
系の概略例を示した概略断面図。
【図2】本発明の一実施例にかかる画像読取装置の信号
処理系において、画信号の黒側レベルを補正する部分の
要部を示したブロック図。
【図3】制御部の処理の一例を示したフローチャート。
【図4】本発明の他の実施例にかかる画像読取装置の信
号処理系において、画信号の黒側レベルを補正する部分
の要部を示したブロック図。
【図5】制御部の処理の他の例を示したフローチャー
ト。
【図6】本発明のさらに他の実施例にかかる画像読取装
置の信号処理系において、画信号の黒側レベルを補正す
る部分の要部を示したブロック図。
【図7】制御部の処理のさらに他の例を示したフローチ
ャート。
【符号の説明】 13,18 レジスタ 14 減算器 15 比較器 16,21,24 切換器 17 ラインバッファ 19,23,25 制御部 22 固定値発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿読み取り前に黒基準画像を読み込ん
    で得た基準の黒画像データに基づいて、ラインイメージ
    センサの各画素の出力の黒側レベルを補正する画像読取
    装置において、 黒基準画像を複数ライン読み込んだ際に上記ラインイメ
    ージセンサから出力される各画素の出力のうち、最も黒
    レベルに近い値を、おのおのの画素ごとに保存して、上
    記基準の黒画像データを作成する制御手段を備えたこと
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿読み取り前に黒基準画像を読み込
    み、ラインイメージセンサの各画素の出力の黒側レベル
    を補正する画像読取装置において、 所定の黒レベルに対応した値を出力する固定値発生器
    と、 黒基準画像を複数ライン読み込むとともに、上記ライン
    イメージセンサから出力される各画素の出力の内、最も
    黒側レベルに近いレベルを、おのおのの画素ごとに保存
    して、基準の黒画像データを作成するとともに、上記基
    準の黒画像データは、黒基準画像の読取前に、上記固定
    値発生器から出力させる値に初期設定する制御手段を備
    えたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿読み取り前に黒基準画像を読み込
    み、ラインイメージセンサの各画素の出力の黒側レベル
    を補正する画像読取装置において、 所定の黒レベルに対応した値を出力する固定値発生器
    と、 黒基準画像を複数ライン読み込むとともに、上記ライン
    イメージセンサから出力される各画素の出力の内、最も
    黒側レベルに近いレベルを、おのおのの画素ごとに保存
    して、基準の黒画像データを作成するとともに、上記黒
    基準画像の第1ラインを読み取るときには、上記固定値
    発生器から出力させる値と比較する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6900837B2 (en) 1999-12-24 2005-05-31 Nec Electronics Corporation Image sensor and pixel reading method used this image sensor
CN101848309A (zh) * 2009-03-25 2010-09-29 精工爱普生株式会社 图像处理装置、图像处理方法及程序

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6900837B2 (en) 1999-12-24 2005-05-31 Nec Electronics Corporation Image sensor and pixel reading method used this image sensor
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