JP2000099684A - 画像処理装置、画像処理システムおよびその方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システムおよびその方法

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JP2000099684A
JP2000099684A JP10265186A JP26518698A JP2000099684A JP 2000099684 A JP2000099684 A JP 2000099684A JP 10265186 A JP10265186 A JP 10265186A JP 26518698 A JP26518698 A JP 26518698A JP 2000099684 A JP2000099684 A JP 2000099684A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMSを備える画像処理システムが扱う画像デ
ータには、画像読取装置でガンマ変換および色変換が施
され、さらにコンピュータ上でプロファイルを用いた色
変換が施されるので、画像の階調性が変換前の画像に比
べて劣化する場合がある。 【解決手段】 画像読取装置が画像を入力する際に実行
する画像処理のパラメータとして、ガンマ変換、マスキ
ング処理およびカラーマネージメントに関する処理情報
を含む画像処理パラメータをコンピュータなどの画像処
理装置から画像読取装置へダウンロードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置、画像
処理システムおよびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像信号の出力先である例えばディスプ
レイやプリンタのガンマ特性(出力濃度と入力濃度との
関係)や色特性をもっている。これらの機器に画像読取
装置で読取った画像を出力すると、出力機器のガンマ特
性および色特性が重畳された出力が得られる。つまり、
図6に示すようなγ=1.8の特性をもつディスプレイにγ=
1.0で処理した画像を出力すると、画像の中間輝度部分
が暗く表現されることになる。このような場合、出力先
のもつガンマ特性をキャンセルするようなガンマ変換を
画像信号に施すことにより、画像の中間輝度部分を適正
な輝度で表現させることができる。
【0003】また、一般に、カラー画像読取装置の色分
解特性は、その装置に用いられる色分解手段の分光特
性、例えば光源、イメージセンサのカラーフィルタおよ
びレンズの分光特性が重畳された特性に依存することに
なる。このため、このような系により色分解された原稿
画像の画像データは、元の原稿の色からずれたものにな
り勝ちである。そこで、この色ずれを補正するために、
マスキング処理と呼ばれるマトリクス演算が行われる。
【0004】さらに、色特性に関しては入力機器、コン
ピュータおよび出力機器からなるシステムを総括したカ
ラーマネージメントシステム(CMS)が実用化されてい
て、CMSに対応する入出力機器においては、それらの組
み合わせに関わらず原稿画像と同じ色味を得ることがで
きる。これは、入出力機器の個々の色特性を表すカラー
プロファイルと呼ばれるデータをコンピュータ上に置
き、このプロファイルに基づき画像データを処理するこ
とで色特性を正規化するものである。コンピュータが入
力機器から画像データを得るとき、それぞれのプロファ
イルに基づいた、前述のガンマ変換や色変換に類似した
データ変換が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】CMSを備える画像処理
システムが扱う画像データには、例えば画像読取装置内
でガンマ変換および色変換が施され、さらにコンピュー
タ上でプロファイルを用いた色変換が施されることにな
る。これらの変換は階調性を劣化させる要因をもつの
で、プロファイルに基づく色変換が施された画像の階調
性は、変換前の画像に比べて劣化する。
【0006】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、画質の劣化を抑えた画像処理を行う画像処理
装置、画像処理システムおよびその方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0008】本発明にかかる画像処理システムは、画像
を入力するための画像入力デバイス、および、入力され
る画像を処理する画像処理デバイスを有する画像処理シ
ステムであって、前記画像入力デバイスが画像を入力す
る際に実行する画像処理のパラメータは、前記画像処理
デバイスからダウンロードされることを特徴とする。
【0009】本発明にかかる画像処理装置は、画像を入
力するための画像処理装置であって、画像を入力する際
に画像処理を実行する処理手段を有し、前記画像処理の
パラメータは、画像の出力先のデバイスからダウンロー
ドすることを特徴とする。
【0010】また、画像入力デバイスから入力される画
像を処理する画像処理装置であって、前記画像入力デバ
イスをドライブするためのドライバ手段を有し、前記画
像入力デバイスが画像を入力する際に実行する画像処理
のパラメータを、前記ドライバ手段を介して前記画像入
力デバイスへダウンロードすることを特徴とする。
【0011】本発明にかかる画像処理方法は、画像を入
力するための画像入力デバイス、および、入力される画
像を処理する画像処理デバイスを有する画像処理システ
ムの画像処理方法であって、前記画像入力デバイスが画
像を入力する際に実行する画像処理のパラメータは、前
記画像処理デバイスからダウンロードされることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はカラー画像を読み取る読取
装置の概略構成を示す図である。
【0013】原稿台ガラス100上に置かれた原稿Pは光源
101によって照される。原稿Pからの反射光は、ミラー10
2、103および104に反射され、レンズ105によりイメージ
センサ106に結像される。光源101、ミラー102、103およ
び104、レンズ105、並びに、イメージセンサ106が固定
載置された読取ユニット107が、原稿台ガラス100に平行
に走査されることにより、原稿P全体の画像が読み取ら
れる。
【0014】図2は原稿画像がイメージセンサ106の受光
部に結像する様子を模式的に描いた図である。
【0015】イメージセンサ106の受光部には、光電変
換された電荷を蓄積する部分や、信号を出力段に転送す
る部分が配置されているため、三色の受光部106R、106G
および106Bは所定の間隔で配置されている。
【0016】イメージセンサ106を原稿Pに対して相対的
に移動して、三色の受光部に同位置を読ませるために、
受光部同士の間隔は、受光部の幅の整数倍になってい
る。例えば、R-G間がmライン、G-B間がnラインの間隔を
もつ場合、原稿P上のあるラインのR画像信号に対して、
同ラインのG画像信号はmライン分、B画像信号は(m+n)ラ
イン分遅れて読み取られる。
【0017】図3はイメージセンサ106により読み取られ
た画像データを処理する構成例を示すブロック図であ
る。
【0018】イメージセンサ106から出力される各色の
画像信号は、それぞれ増幅器121R、121Gおよび121Bによ
り増幅された後、A/Dコンバータ122R、122Gおよび122B
によりディジタル画像信号に変換される。画像信号のダ
イナミックレンジは、A/Dコンバータの分解能により、
例えば、分解能8ビットの場合は画像信号は256階調のデ
ィジタル信号に、分解能10ビットの場合は1024階調のデ
ィジタル信号に変換される。従って、RGB各色8ビットの
分解能をもつA/Dコンバータを用いる画像読取装置では2
4ビットで約1670万色を、各色10ビットの分解能をもつA
/Dコンバータを用いる画像読取装置では30ビットで約10
億7400万色を識別(表現)することができる。
【0019】上述したように、イメージセンサ106の各
色の受光部は間隔をもって配置されているので、A/Dコ
ンバータ122Rの後段には(m+n)ライン分の、A/Dコンバー
タ122Gの後段にはnライン分の遅延を与えるバッファメ
モリ123Rおよび123Gが設けられ、画像処理回路124に入
力される画像信号の位相が一番最後に読取られるB信号
に合わせられる。
【0020】画像読取装置に用いられるA/Dコンバータ
には、インタフェイス回路125を介して接続されるコン
ピュータ200の画像処理能力と等価な分解能のものが用
いられる場合が多い。例えば、24ビット画像の処理が可
能なコンピュータ200用にはRGB各色8ビットのA/Dコンバ
ータを用いる。さらに、高精細な階調を得るために、コ
ンピュータ200の処理能力よりも分解能の高いA/Dコンバ
ータを用いたものもある。例えばRGB各色10ビットのA/D
コンバータを用いる画像読取装置では、各色10ビットの
ディジタル画像信号が画像処理回路124により各色8ビッ
トに変換される。
【0021】図4Aおよび4B、並びに、図5Aは10ビットの
階調をもつ画像信号を8ビットの画像信号に変換する方
法を説明する図である。
【0022】図4Aはガンマ特性γ=1.0の場合の画像処理
回路124の入力(すなわちA/Dコンバータの10ビット出
力)対出力(8ビットデータ)特性曲線で、A/Dコンバー
タの出力0(黒)〜1023(白)は4ステップ刻みで出力値
0(黒)〜255(白)に変換される。図5Aはγ=1.0におけ
る入出力の具体的な数値を示している。この変換は次式
のように表される。 ここで、r,g,b: 注目画素のA/Dコンバータ出力値(10ビ
ット) γ: ガンマ係数 r',g',b': 注目画素のγ変換後の値(8ビット) a^b: aのb乗を表す
【0023】ところで、コンピュータ200で処理された
後の画像信号の出力先である例えばディスプレイやプリ
ンタは、それぞれ個別のガンマ特性(出力濃度と入力濃
度との関係)や色特性をもっている。これらの機器に画
像読取装置で読取った画像を出力すると、出力機器のガ
ンマ特性および色特性が重畳された出力が得られる。図
6に示すようなγ=1.8の特性をもつディスプレイにγ=1.
0で処理した画像を出力すると、画像の中間輝度部分が
暗く表現されることになる。このような場合、出力先の
もつガンマ特性をキャンセルするようなガンマ変換を画
像信号に施すことにより、画像の中間輝度部分を適正な
輝度で表現させることができる。このガンマ変換を行う
段階において、画像読取装置のA/Dコンバータのビット
数の違いが、階調性の豊かさの違いをもたらす。
【0024】図4Bは、ガンマ特性γ=1.8のディスプレイ
を想定して、この特性をキャンセルするためにγ=0.56
のガンマ変換を施す場合の画像処理回路124の入力(す
なわちA/Dコンバータの10ビット出力)対出力(8ビット
データ)特性曲線を示している。図5Aにはγ=0.56にお
ける入出力の具体的な数値も示されている。
【0025】図5Aに示す出力値に着目すると「20」以下
の暗部では出力されない階調値、例えば「2」から「4」
や「12」などがあり、所謂「階調飛び」が生じている
が、階調値が「20」を超える輝度になると「階調飛び」
は生じない。つまり、10ビット読み取り、8ビット出力
の画像読取装置においては、適切なガンマ変換を行うこ
とにより、ディスプレイなどの上では全輝度(濃度)領
域において原稿画像と同じ明るさ(濃さ)の階調性の優
れた画像が得られることがわかる。
【0026】一方、図4Cおよび図5Bは、8ビットのA/Dコ
ンバータを用いる画像読取装置において、γ=0.56のガ
ンマ変換を施す場合の入出力の関係を示す図である。ガ
ンマ変換を施すことで、暗い部分の階調値は0→11→17
→21→…と、かなり離散的な値を取ることになる。さら
に、やや明るい領域においても「階調飛び」が生じてい
る。従って、ディスプレイ上での全体的な明るさは原稿
画像と同じになるが、「階調飛び」が激しく階調の滑ら
かさが損なわれた画像になる。
【0027】一般的に、画像読取装置の出力ビット数に
対して、画像読取装置に用いるA/Dコンバータの出力ビ
ット数(分解能)が大きいほど、画像読取装置内でガン
マ変換を行う際の階調の滑らかさを増すことができる。
【0028】画像処理回路124においては、上記のガン
マ変換に続き、次に説明する色補正の演算が行われる。
一般に、カラー画像読取装置の色分解特性は、その装置
に用いられる色分解手段の分光特性、例えば光源101、
イメージセンサ106のカラーフィルタおよびレンズ105の
分光特性が重畳された特性に依存することになる。この
ため、このような系により色分解された原稿画像の画像
データは、元の原稿の色からずれたものになり勝ちであ
る。
【0029】そこで、この色ずれを補正するために、マ
スキング処理と呼ばれる次式で表されるようなマトリク
ス演算が行われる。 ここで、r',g',b': ガンマ変換後の注目画素の値 ai,bj,ck: マスキング係数 r",g",b": 注目画素のマスキング処理後の値
【0030】画像読取装置の画像信号の出力形態には数
種類あり、読み取った画像の用途に適した出力形態を選
択することができる。読み取った文章画像をOCRする場
合や、モノクロの線画を読取る場合には、モノクロ二値
の画像出力が適している。この場合、RGBの画像信号の
うち例えばG信号を、画像処理回路124で所定のしきい値
で二値化した画像データが出力される。また、写真画像
を読み取ってモノクロプリンタに出力するような場合
は、ディザ法や誤差拡散法といった中間調処理を利用し
て、G信号を二値化した画像データが出力される。カラ
ー画像を処理する場合は、例えばRGB24ビットなどの多
値画像データが適している。
【0031】画像処理回路124で処理された画像信号
は、インタフェイス回路125を介して、パーソナルコン
ピュータなどのコンピュータ機器200へ送られる。
【0032】また、色特性に関しては入力機器、コンピ
ュータおよび出力機器からなるシステムを総括したカラ
ーマネージメントシステム(CMS)が実用化されていて、C
MSに対応する入出力機器においては、それらの組み合わ
せに関わらず原稿画像と同じ色味を得ることができる。
これは、入出力機器の個々の色特性を表すカラープロフ
ァイルと呼ばれるデータをコンピュータ上に置き、この
プロファイルに基づき画像データを処理することで色特
性を正規化するものである。コンピュータが入力機器か
ら画像データを得るとき、それぞれのプロファイルに基
づいた、前述のガンマ変換や色変換に類似した次式に示
す8ビット→8ビットのデータ変換が行われる。 ここで、 R,G,B: 画像読取装置から出力される注目画
素の値 Ai,Bj,Ck: CMSの色変換係数 γ': CMSのガンマ係数 R',G',B': CMSにより正規化された注目画素の値
【0033】式(3)において、CMSの色変換係数Ai,Bj,Ck
およびガンマ係数γ'が、画像入力装置のプロファイル
に相当する。また、画像をモニタやプリンタに出力する
際には、それら出力機器にそれぞれ対応したプロファイ
ルに基づく処理を行うことで、出力機器に関わらず同じ
色味の出力が得られる。
【0034】
【第1実施形態】図7は本発明にかかる画像処理システム
の構成例を示す図である。
【0035】画像読取装置1は上述した画像読取装置と
同等の構成を有し、RGB各10ビット(計30ビット)の分
解能をもつA/Dコンバータにより得られた画像データを
各色8ビット(計24ビット)画像データに変換して出力
する。2はパソコンなどのコンピュータで、24ビットの
画像データを処理することができる。3はディスプレイ
で、コンピュータ2が処理する画像データに基づく画像
などを表示することができる。4はプリンタで、コンピ
ュータ2から出力される画像データに基づく画像を記録
紙に記録する。なお、プリンタ4から出力される画像
は、誤差拡散法などの擬似中間調表現、あるいはインク
の濃度調整などの多値表現を用いて、画像データに応じ
た階調画像として出力される。なお、本システムには、
上記以外の入力および出力装置、例えばディジタルカメ
ラ、ディジタルビデオカメラ、フィルムスキャナおよび
フィルムレコーダ、並びに、ハードディスクや光ディス
クなどの記録媒体を利用する記憶装置を接続することが
できる。
【0036】コンピュータ2には、CMSおよび各入出力機
器用のプロファイルが搭載されていて色管理が行われ
る。また、画像読取装置1は、ガンマ変換データおよび
マスキングデータなどの画像処理パラメータをコンピュ
ータ2からダウンロードして、これを用いた画像読取を
行うことができる(図8参照)。
【0037】本実施形態におけるプロファイルは、上記
のガンマ変換データおよびマスキングデータが設定可能
な画像読取装置2と対をなして用いられるもので、コン
ピュータ2内で行われる色変換用のプロファイルのほか
に、ダウンロード用のガンマ変換データとしてガンマ係
数γ1、および、マスキングデータとして次式のマトリ
クスM1を備えている。
【0038】CMSを機能させた画像読取を行う場合、画
像読取装置1を動かすためのドライバソフト経由でこれ
らのガンマ係数γ1およびマトリクスM1が画像読取装置1
にダウンロードされる。これらのガンマ係数γ1および
マトリクスM1は、通常、画像読取装置1内で行われるガ
ンマ変換およびマスキング処理(式(1)および(2)で表さ
れる処理)と、コンピュータ2内で行われるCMS処理(式
(3)で表される処理)とを組み合わせた処理を画像読取
装置1内で行わせるためのものである。この処理により
得られる画像の階調性は、画像読取装置1内で行われる
ガンマ変換およびマスキング処理と、コンピュータ2内
で行われるCMS処理とを別個に行う場合に比べて格段に
よくなる。何故ならば、画像読取装置1内での10ビット
→8ビット変換およびマスキング処理、並びに、コンピ
ュータ2内でCMS処理(8ビット→8ビットのマスキング処
理)という二段階で行われていた画像処理が、画像読取
装置1内での10ビット→8ビット変換およびマスキング処
理に集約されるため、階調性の劣化が抑えることができ
るからである。
【0039】すなわち、本実施形態によれば、コンピュ
ータ2内で行われていたプロファイルに基くCMS処理を行
う代わりに、画像読取装置1にCMS処理を合せた画像処理
を行わせるものである。また、本実施形態によれば、ソ
フトウェアにより処理されていたCMS処理にかかわる演
算を画像読取装置1内のハードウェアに処理させること
ができるので、画像の読取速度も格段に向上させること
ができる。
【0040】なお、本実施形態では、30ビット読み取
り、24ビット出力の画像入力装置1、および、24ビット
の画像データを処理するコンピュータ2を例として説明
したが、画像データを取得するためのビット数および取
扱うためのビット数はこれに限定されないことは言うま
でもない。
【0041】
【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の画
像処理装置を説明する。なお、本実施形態において、第
1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付し
て、その詳細説明を省略する。
【0042】画像読取装置1には、不透明な紙に記録さ
れた画像からなる原稿、所謂「反射原稿」のほかに、透
明なフィルムに記録された画像からなる原稿、所謂「透
過原稿」(例えばポジフィルムやネガフィルム)の画像
を読取る機能を併せもつものがある。これらのフィルム
には、反射原稿とは異なるガンマ係数やマスキング係数
を設定する必要がある。そこで、ポジフィルム用にガン
マ係数γ2およびマスキング用のマトリクスM2、ネガフ
ィルム用にガンマ係数γ3r、γ3gおよびγ3b(ネガフィ
ルムの場合は色成分ごとにガンマ係数が異なる)および
マトリクスM3を用意する。
【0043】画像を読み取る際に、ドライバソフトによ
り原稿の種類を上記の三種類(反射原稿、ポジフィルム
およびネガフィルム)の中から選択するが、選択された
原稿の種類に応じたガンマ係数およびマトリクスが画像
読取装置1にダウンロードされる(図9参照)。
【0044】通常、画像読取装置1内でのガンマ変換お
よびマスキング処理により上記のような原稿の種類の違
いを吸収し、コンピュータ2上のCMS処理では一律のプロ
ファイルによる変換処理を施す、という二段階の画像処
理が行われる。このため、原稿の種類によってガンマ係
数およびマスキング係数が違うため、画像読取装置1内
における10ビット→8ビット処理における階調性の劣化
の程度が異なり、さらにコンピュータ2内での8ビット→
8ビット処理でこの差が拡大する場合がある。これに対
して、本実施形態によれば、画像読取装置1内における1
0ビット→8ビット処理において原稿の種類に応じた適切
なガンマ変換、マスキング処理およびCMS処理を行うの
で、画像の階調性の劣化を大幅に抑えることができる。
【0045】
【変形例】CMSは、入出力機器の組み合わせに関わらず
原画像の色味を再現しようとするものであり、最大公約
数的な処理結果を得るものという側面がある。一組の入
出力機器に限定すれば、さらに高精細な、再現性の高い
画像出力を得ることができる。
【0046】このためには、上述した画像読取装置1の
ドライバソフトに、出力機器用プロファイルを組込む必
要がある。つまり、図10に示すように、画像読取装置1
へダウンロードされるガンマ係数γ1およびマトリクスM
1などに、出力機器用のガンマ係数およびマスキング係
数を組み合わせ、新たなデータγ1'およびM1'を算出す
る機能をもたせればよい。なお、図10は出力機器として
モニタが選択された場合について説明する図である。
【0047】算出されたデータγ1'およびM1'を画像読
取装置1にダウンロードして画像を読み取ることによ
り、特定の出力機器に対して画像の色および階調の再現
性をさらに向上させることができる。
【0048】上記の構成は、カラー複写機にも応用する
ことができる。カラー複写機は、画像読取ユニットとプ
リンタユニットの組み合わせからなるが、読取部におい
ては色分解特性に、プリンタ部では濃度再現特性など
に、機体間における画像再現性のばらつき要因をそれぞ
れもつ。このため、読取部とプリンタ部との組み合わせ
によっては、同じ原稿画像をコピーしてもまったく違う
色が出力される可能性がある。
【0049】そこで、各ユニットの製造時にその特性を
測定し、その特性を示すデータをそのユニットのROMな
どに記録しておく。そして、これらのユニットを組み合
わせてカラー複写機などの製品にした際に、コントロー
ラが、各ユニットの特性を示すデータを吸い上げて、系
としてのガンマ係数およびマスキング係数を生成し、読
取ユニットにダウンロードする。この動作は、例えば電
源投入時などに行えばよい(図11参照)。
【0050】コントローラにて生成されるデータは、例
えば読取ユニットとプリンタユニットとの組み合わせに
よるカラー複写機間の画像再現性のばらつきをキャンセ
ルするものになる。従って、どのカラー複写機でも、読
取ユニットとプリンタユニットの特性に関わらず、同じ
画像再現性を得ることができる。また、カラー複写機の
出荷後に、どちらかのユニットが交換されたとしても、
新しいユニットの特性がコントローラに吸い上げられる
ので、画像再現性は維持される。
【0051】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0052】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。また、コンピュータが読出した
プログラムコードを実行することにより、前述した実施
形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコ
ードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS
(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部
または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。
【0053】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画質の劣化を抑えた画像処理を行う画像処理装置、画像
処理システムおよびその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像を読み取る読取装置の概略構成を示
す図、
【図2】原稿画像がイメージセンサの受光部に結像する
様子を模式的に描いた図、
【図3】イメージセンサにより読み取られた画像データ
を処理する構成例を示すブロック図、
【図4A】10ビットの階調をもつ画像信号を8ビットの
画像信号に変換する方法を説明する図、
【図4B】10ビットの階調をもつ画像信号を8ビットの
画像信号に変換する方法を説明する図、
【図4C】8ビットの階調をもつ画像信号を8ビットの画
像信号に変換する方法を説明する図、
【図5A】10ビットの階調をもつ画像信号を8ビットの
画像信号に変換する方法を説明する図、
【図5B】8ビットの階調をもつ画像信号を8ビットの画
像信号に変換する方法を説明する図、
【図6】ディスプレイのガンマ特性の一例を示す図、
【図7】本発明にかかる画像処理システムの構成例を示
す図、
【図8】画像処理パラメータのダウンロードを説明する
ための図、
【図9】画像処理パラメータのダウンロードを説明する
ための図、
【図10】画像処理パラメータのダウンロードを説明す
るための図、
【図11】変形例を説明するために図である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を入力するための画像入力デバイ
    ス、および、入力される画像を処理する画像処理デバイ
    スを有する画像処理システムであって、 前記画像入力デバイスが画像を入力する際に実行する画
    像処理のパラメータは、前記画像処理デバイスからダウ
    ンロードされることを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記画像処理デバイスは、前記画像入力
    デバイスをドライブするためのドライバ手段を有し、前
    記画像処理パラメータのダウンロードは前記ドライバ手
    段によって行われることを特徴とする請求項1に記載さ
    れた画像処理システム。
  3. 【請求項3】 前記画像入力デバイスは原稿画像を読み
    取る機能を有し、前記画像処理デバイスには原稿の種類
    に応じた複数の画像処理パラメータが準備されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載された画像
    処理システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の画像処理パラメータの一つが
    前記ドライバ手段によって選択され、前記画像入力デバ
    イスへダウンロードされることを特徴とする請求項3に
    記載された画像処理システム。
  5. 【請求項5】 前記ドライバ手段は、ダウンロードすべ
    き画像処理パラメータとして、前記画像入力デバイスの
    プロファイルに基づく処理情報を含む画像処理パラメー
    タを算出することを特徴とする請求項2から請求項4の何
    れかに記載された画像処理システム。
  6. 【請求項6】 前記ドライバ手段は、ダウンロードすべ
    き画像処理パラメータとして、前記画像入力デバイスの
    プロファイルおよび画像データの出力先である画像出力
    デバイスのプロファイルに基づく処理情報を含む画像処
    理パラメータを算出することを特徴とする請求項2から
    請求項4の何れかに記載された画像処理システム。
  7. 【請求項7】 前記画像処理パラメータには少なくとも
    ガンマ変換、マスキング処理およびカラーマネージメン
    トに関する処理情報が含まれることを特徴とする請求項
    1から請求項6の何れかに記載された画像処理システム。
  8. 【請求項8】 画像を入力するための画像処理装置であ
    って、 画像を入力する際に画像処理を実行する処理手段を有
    し、 前記画像処理のパラメータは、画像の出力先のデバイス
    からダウンロードすることを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理パラメータには少なくとも
    ガンマ変換、マスキング処理およびカラーマネージメン
    トに関する処理情報が含まれることを特徴とする請求項
    8に記載された画像処理装置。
  10. 【請求項10】 画像入力デバイスから入力される画像
    を処理する画像処理装置であって、 前記画像入力デバイスをドライブするためのドライバ手
    段を有し、 前記画像入力デバイスが画像を入力する際に実行する画
    像処理のパラメータを、前記ドライバ手段を介して前記
    画像入力デバイスへダウンロードすることを特徴とする
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理パラメータには少なくと
    もガンマ変換、マスキング処理およびカラーマネージメ
    ントに関する処理情報が含まれることを特徴とする請求
    項10に記載された画像処理装置。
  12. 【請求項12】 画像を入力するための画像入力デバイ
    ス、および、入力される画像を処理する画像処理デバイ
    スを有する画像処理システムの画像処理方法であって、 前記画像入力デバイスが画像を入力する際に実行する画
    像処理のパラメータは、前記画像処理デバイスからダウ
    ンロードされることを特徴とする画像処理方法。
  13. 【請求項13】 画像を入力するための画像処理方法で
    あって、 画像処理のパラメータを画像の出力先のデバイスからダ
    ウンロードし、 ダウンロードされた画像処理パラメータに基づく画像処
    理を入力画像に施すことを特徴とする画像処理方法。
  14. 【請求項14】 画像入力デバイスから入力される画像
    を処理する画像処理方法であって、 前記画像入力デバイスが画像を入力する際に実行する画
    像処理のパラメータを、前記画像入力デバイスへダウン
    ロードすることを特徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】 画像を入力するための画像処理のプロ
    グラムコードが記録された記録媒体であって、前記プロ
    グラムコードは少なくとも、 画像処理のパラメータを画像の出力先のデバイスからダ
    ウンロードするステップのコードと、 ダウンロードされた画像処理パラメータに基づく画像処
    理を入力画像に施すステップのコードとを有することを
    特徴とする記録媒体。
  16. 【請求項16】 画像入力デバイスから入力される画像
    を処理する画像処理のプログラムコードが記録された記
    録媒体であって、前記プログラムコードは少なくとも、 前記画像入力デバイスが画像を入力する際に実行する画
    像処理のパラメータを、前記画像入力デバイスへダウン
    ロードするステップのコードを有することを特徴とする
    記録媒体。
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