JP2002290717A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
された階調再現性の優れた縮小画像を得ることができる
画像処理装置を提供すること。 【解決手段】 2値化部25において、入力画像データ
I(n)に対する補正を、重み付け平均誤差Eav
(n)と平均差分データAVr(n)とに基づき行う。
ここで、平均差分データAVr(n)は、2値平均算出
部72により間引かれない画素の2値化結果に基づき算
出された重み付け2値平均データBav(n)と、平均
値算出部60により間引き処理前の入力画像データI
(n)に基づき算出された多値平均データIav(n)
とから算出する。そして、重み付け平均誤差Eav
(n)と平均差分データAVr(n)とにより補正され
た補正画像データIr(n)を2値化した2値化データ
B(n)に対し、変倍処理部26で間引き処理を行う。
Description
た画像処理を行う画像処理装置に関する。さらに詳細に
は、誤差拡散がなされた画像を画素間引きにより縮小す
る画像処理装置に関するものである。
れた画像データの階調数を下げる場合、例えば、256
階調の画像データを2値化する場合には、誤差拡散法が
広く用いられている。誤差拡散法は、画素ごとに入力画
像の濃度と出力画像の濃度との濃度差(誤差)を算出
し、この誤差に特定の重み付け演算を施した上で周辺画
素に分散させることにより、濃度を保存したまま2値化
を行う方法である。また、画像を縮小する技術として
は、処理が単純であること等の理由から、画素を間引く
間引き処理が広く採用されている。
9に示すように誤差拡散2値化処理を行った後に縮小処
理を行うか、あるいは図10に示すように縮小処理を行
った後に誤差拡散2値化処理を行っていた。しかし、図
9に示す処理では、誤差拡散2値画像と縮小2値画像と
の間で濃度バランスが異なってしまう。また、誤差拡散
2値画像のときに存在していた細線などが、間引き処理
によって消去されてしまう。一方、図10に示す処理で
は、濃度保存はできるが、多値画像のときに存在してい
た細線などが、間引き処理によって消去されてしまう。
このように画像の縮小処理には、濃度保存ができなくな
り階調再現性が悪化したり、細線が途切れて再現される
という問題があった。
1つとして、例えば特開平5−63963号公報に開示
されたものがある。この技術では、間引かれない画素の
誤差データを使用して誤差拡散法により2値化を行うこ
とにより、縮小時に間引かれない画素間で2値化誤差を
失うことなく伝播させている。これにより、階調再現性
を悪化させずに縮小画像を得ることができるようになっ
ている。
5−63963号公報に開示された技術では、2値化処
理に使用する画像データとして間引かれない画素のデー
タを使用して2値化処理を行い、その後に間引き処理を
行っている。すなわち、この技術では結果的に、図10
に示した処理と同様のことをしていることになる。従っ
て、画質的にも図10に示す処理により得られたのと同
じである。このため、細線などが途切れて再現されると
いう問題は解消されていない。これは、間引かれた画素
に関する情報が画像処理に何ら反映されることなく捨て
られてしまうため、間引かれた画素の情報が欠損するか
らである。
るためになされたものであり、画像情報の欠損がなく、
しかも濃度保存がなされた階調再現性の優れた縮小画像
を得ることができる画像処理装置を提供することを課題
とする。
めになされた本発明に係る画像処理装置は、M値の画像
データを画素ごとに誤差拡散法によりN(M>N)値化
するN値化手段と、N値化手段でN値化された画像を画
素間引きにより縮小する縮小手段と、N値化手段でN値
化された画像から縮小手段により間引かれない画素を抽
出して、その抽出された画素を用いて注目画素周辺のN
値画像データの平均値を算出するN値平均算出手段と、
注目画素周辺のM値画像データの平均値を算出するM値
平均算出手段と、N値平均算出手段で算出された平均値
とM値平均算出手段で算出された平均値との差を算出す
る差分算出手段と、差分算出手段の算出結果に基づきM
値の画像データを補正する補正手段とを有し、縮小手段
は、補正手段により補正されたM値の画像データをN値
化手段がN値化した画像を縮小することを特徴とするも
のである。なお、N値化手段で必要となる重み付け平均
誤差を算出する際にも、間引かれない画素のN値化誤差
のみを参照する。ここに、間引かれない画素とは、縮小
処理後に残る画素を意味する。
が入力されると、M値平均算出手段により、注目画素周
辺のM値画像データの平均値が算出される。また、N値
化手段により、M値の画像データが画素ごとに誤差拡散
法によりN値化される。すなわち、入力された画像の階
調数を下げる処理が実行される。そして、N値平均算出
手段により、N値化手段でN値化された画像から縮小手
段で間引かれない画素が抽出され、その抽出された画素
が使用されて注目画素周辺のN値画像データの平均値が
算出される。そうすると、差分算出手段により、N値平
均算出手段で算出された平均値とM値平均算出手段で算
出された平均値との差が算出される。そして、補正手段
により、差分算出手段の算出結果に基づきM値の画像デ
ータが補正される。すなわち、差分算出手段で算出され
た差分が、誤差データとしてM値の画像データにフィー
ドバックされる。そして、この補正後のM値の画像デー
タがN値化手段によりN値化されN値画像が得られる。
このN値画像が得られると、これが縮小手段によって縮
小される。これで、縮小画像が得られる。
後のM値の画像データをN値化し、そのN値画像を縮小
する。そして、M値の画像データの補正は、N値平均算
出手段で算出された平均値とM値平均算出手段で算出さ
れた平均値との差分に基づき行われる。このため、補正
後のM値のデータには、間引かれる画素の情報が反映さ
れている。従って、間引き処理を行っても、間引かれる
画素の情報が欠損することはない。これにより、画像情
報の欠損がなく、しかも濃度保存がなされた階調再現性
の優れた縮小画像を得ることができる。すなわち、細線
などが途切れることなく再現された縮小画像が得られ
る。
ては、N値平均算出手段は、フィルタ処理により平均値
を算出するとともに、そのフィルタにおける係数を縮小
手段の倍率に応じて切り換えることが望ましい。これに
より、倍率に応じて、M値の画像データへのフィードバ
ック量を適切に変更することができる。従って、倍率を
変更した場合であっても、画像情報の欠損がない濃度保
存がなされた階調再現性の優れた縮小画像を得ることが
できる。
体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて
詳細に説明する。本実施の形態は、本発明に係る画像処
理装置をデジタル複写機に適用したものである。
の画像を読み取るイメージリーダ部と、読み取った画像
を記録紙上にプリントアウトするプリント部とから構成
されている。このうち、イメージリーダ部に本発明が適
用されている。そこで、イメージリーダ部の概略構成を
図1に示し、その制御系の構成を図2に示す。イメージ
リーダ部IRには、図1に示すように、原稿Dを載置す
る原稿載置ガラス2と、原稿載置ガラス2上に載置され
た原稿Dを押さえるための原稿カバー1と、主走査方向
に細長い光源Lとミラー4aとを備え副走査方向に移動
して原稿Dの全体を走査するスキャナ3と、このスキャ
ナ3の移動を制御するスライダー駆動部7と、アナログ
の画像信号を得るCCDセンサ6と、そのCCDセンサ
6へ原稿Dからの反射光を導くためのミラー4b,4
c、およびレンズ5と、画像処理部20と、操作パネル
10部と、操作パネル部10からの設定情報に基づき複
写機全体を統括制御する制御部30などが備わってい
る。そして、画像処理部20からの出力が画像出力部4
0に入力されるようになっている。
としてプリント部PRが対応している。ただし、プリン
ト部IRは画像出力部40の一例であって、画像出力部
40としては、外部プリンタや画像メモリ等であっても
よい。
レンズ5、およびCCDセンサ6によって、図2に示す
画像入力部7が構成されている。この画像入力部7は、
画像データを取得するものである。具体的には、スキャ
ナ3により原稿Dを走査して得られる反射光をCCDセ
ンサ6で受光し、それを光電変換してアナログの画像デ
ータを得るようになっている。そして、CCDセンサ6
で取得されたアナログの画像データは、画像処理部20
に送信されるようになっている。
された画像データに対して各種の処理を施すものであ
る。この画像処理部20には、図3に示すように、A/
D変換部21と、シェーディング補正部22と、反射率
・濃度変換(以下「LOG変換」という。)処理部23
と、MTF処理部24と、2値化部25と、変倍処理部
26とが備わっている。
サ6から入力されるアナログ画像データをデジタル画像
データに変換するものである。シェーディング補正部2
2は、画像上の主走査方向の光量ムラを除去するもので
ある。具体的には、原稿Dの読み取り動作前に、シェー
ディング補正用の白色板からの反射光をCCDセンサ6
で受光し、そこで得られたアナログデータをデジタルデ
ータに変換してからデジタルデータをメモリに記憶す
る。そして、原稿Dの読み取り時に、メモリに記憶され
たデジタルデータを基準値として原稿Dの読み取りデー
タを補正するようになっている。
ールの画像データを得るために、ルックアップテーブル
を用いてLOG変換を行うものである。MTF補正部2
4は、画像の先鋭度などの補正を行うものである。2値
化部25は、多値画像データ(本実施の形態では256
階調)を誤差拡散法を用いて2値画像データに変換する
ものである。この2値化部25の詳細は後述する。そし
て、変倍処理部26は、メモリの書き込みおよび読み出
し動作の制御を行うことにより画像の拡大・縮小処理を
行うものである。
が施された画像データは、画像処理部20から画像出力
部40へ送信されるようになっている。すなわち、図1
に示すように本実施の形態では、画像処理部20で処理
された画像データがプリント部PR(画像処理部40の
一例)に出力されるようになっている。そして、プリン
ト部PRで記録紙上に原稿Dの画像が再現されるように
なっている。
ペレータが画像モード、原稿サイズ、露光レベルなど、
コピーを行う際に必要とされる条件設定を行うためのも
のであるとともに、ジャムの発生やペーパーエンプティ
等の複写機の異常状態を報知するものでもある。この操
作パネル部10には、図4に示すように、液晶タッチパ
ネル11、複写枚数や複写倍率などを入力するテンキー
12、複写機内部における各種設定値を標準値に戻すリ
セットキー13、コピー動作を中止させるストップキー
14、コピー動作を開始させるスタートキー15、およ
びコピーモードを切り換えるモード切換キー16が設け
られている。ここで、液晶タッチパネル11には、露光
レベル、複写倍率、記録紙サイズ等の複写機の動作状態
の他、ジャムの発生、ペーパーエンプティの発生などの
複写機の異常状態に関する情報などが表示されるように
なっている。また、液晶タッチパネル11において、露
光レベル、複写倍率、記録紙サイズ等を指定することが
できるようにもなっている。
5に示す誤差拡散2値化回路が備わっている。この誤差
拡散2値化回路には、入力画像データI(n)に基づき
注目画素周辺の平均値(多値平均データIav(n))
を算出する平均値算出部60と、加算器61と、加算器
61から出力される補正画像データIr(n)と閾値T
Hとを比較して2値化データB(n)を出力する比較器
62と、比較器62から出力される2値化データB
(n)に応じて2値化基準値(HB,LB)の選択を行
うセレクタ63と、加算器61の出力Ir(n)とセレ
クタ63の出力Br(n)とから2値化誤差E(n)を
算出する減算器64と、減算器64から出力される2値
化誤差E(n)を格納するための誤差格納メモリ65
と、重み付け平均誤差Eav(n)を算出する誤差算出
部66と、2値化データB(n)を格納するための2値
格納メモリ71と、重み付け2値平均データBav
(n)を算出する2値平均算出部72と、平均値算出部
60で算出された多値平均データIav(n)と2値平
均算出部72で算出された重み付け2値平均データBa
v(n)との差分である平均差分データAVr(n)を
算出する減算器73とが備わっている。なお、誤差格納
メモリ65および2値格納メモリ71には、それぞれ複
数のFIFOメモリが備わっており、副走査方向に数ラ
イン分のデータを記憶できるようになっている。
I(n)と平均差分データAVr(n)と重み付け平均
誤差Eav(n)とが入力されている。そして、加算器
61からは、これらのデータの和が補正画像データIr
(n)として出力される。すなわち、加算器61におい
ては、平均差分データAVr(n)と重み付け平均誤差
Eav(n)とがフィードバックされて、入力画像デー
タI(n)が補正されるのである。
が閾値THよりも大きいときには2値化データB(n)
として「1」を出力し、それ以外のときには2値化デー
タB(n)として「0」を出力するようになっている。
そして、セレクタ63では、比較器62から「1」が出
力された場合には2値化基準値HBが選択され、「0」
が出力された場合には2値化基準値LBが選択されるよ
うになっている。なお、基準値HB,LBは予め定めら
れた固定値であって、本実施の形態ではHB=255,
LB=0に設定されている。
うな5×5マトリクスサイズの平均値フィルタを用い
て、次式に基づき多値平均データIav(n)を算出す
るようになっている。 Iav=(ΣWij×Iij)/ΣWij ここで、Wはフィルタ係数であり、添え字の「i」は副
走査方向のアドレスを示し、「j」は主走査方向のアド
レスを示す。なお、図6(a)に示すフィルタは、変倍
処理部26における倍率が「1/2」のときに使用され
るものであり、図6(b)に示すフィルタは、変倍処理
部26における倍率が「1/4」のときに使用されるも
のである。
誤差E(n)に基づき変倍処理部26の倍率に応じたマ
トリックスサイズの周辺誤差重み付けフィルタを用いて
重み付けを行い、重み付け平均誤差Eav(n)を算出
するようになっている。なお、周辺誤差重み付けフィル
タ内に示す数値は重み付け係数であり、フィルタ内の
「*」の印は現在処理中の画素(注目画素)を示してい
る。そして、重み付け平均誤差Eav(n)が加算器6
1の端子Cに入力されるようになっている。なお、重み
付け係数は、注目画素に近いほど大きく、その総和が
「1」となるように設定されている。
タB(n)に基づき変倍処理部26の倍率に応じたマト
リックスサイズの重み付けフィルタを用いて重み付けを
行い、重み付け2値平均データBav(n)を算出する
ようになっている。なお、重み付けフィルタ内に示す数
値は重み付け係数であり、フィルタ内の「*」の印は現
在処理中の画素(注目画素)を示している。そして、重
み付け2値平均データBav(n)が減算器73の端子
Bに入力されるようになっている。なお、重み付け係数
は、注目画素に近いほど大きく、その総和が「1」とな
るように設定されている。
出部72において使用される各フィルタの係数も、変倍
処理部26における倍率に応じて切り換えられるように
なっている。これらの係数の切換制御は、図7に示すフ
ローチャートに従って制御部30により行われる。すな
わち、まず、変倍処理部26の倍率が確認される(S
1)。そして、誤差重み付け係数、2値化平均重み付け
係数、および平均値フィルタ係数の各係数が倍率に応じ
たものにセットされる(S2〜S4)。
ることにより、2値化誤差E(n)および平均差分デー
タAVr(n)を入力画像データI(n)にフィードバ
ックすることができる。従って、2値化部25におい
て、2値化誤差E(n)および平均差分データAVr
(n)を周辺画素に拡散させる2値化処理を実行するこ
とができる。なお、誤差拡散メモリ65、誤差算出部6
6、2値格納メモリ71、2値平均算出部72、および
平均値算出部60の動作は、制御部30により制御され
ている。
機の動作について説明する。まず、原稿の画像情報が、
画像入力部7により取得される。そして、画像入力部7
で取得された画像データが、画像処理部20へ送信され
る。そうすると、画像処理部20によって、画像データ
に対しA/D変換、シェーディング補正、LOG変換処
理、MTF補正、および2値化処理が順次施された後
に、変倍処理が実行される。そして、各種の画像処理が
施された画像データに基づき、プリント部PRにより記
録体上に原稿の再現画像が複写され、画像形成された記
録体が機外に排出される。これで1枚分のコピーが終了
する。
ける2値化処理および画像縮小処理について、図8を参
照しつつ説明する。まず、2値化部25における2値化
処理について説明する。図8(a)に示す画像が2値化
部25に入力されると、加算器61において、その画像
データI(n)と、減算器73によって算出された平均
差分データAVr(n)と、誤差算出部66によって算
出された重み付け平均誤差Eav(n)とが加算され
て、補正画像データIr(n)が算出される。その補正
画像データIr(n)は、比較器62の端子Bおよび減
算器64の端子Bとにそれぞれ入力される。そして、比
較器62において、補正画像データIr(n)と閾値T
Hとが比較されて2値化データB(n)が算出される。
ータB(n)に基づき2値化基準値Brが選択される。
ここで選択された2値化基準値Br(n)は、減算器6
4の端子Aに入力される。2値化基準値Br(n)は、
HBあるいはLBのいずれかである。次いで、減算器6
4により、2値化基準値Br(n)と補正画像データI
r(n)とから2値化誤差E(n)が算出される。この
2値化誤差E(n)は、重み付け平均誤差Eav(n)
を算出するために、誤差格納メモリ65および誤差算出
部66へ出力される。ここで、誤差格納メモリ65によ
り、副走査方向に数ライン分の2値化誤差E(n)が格
納されて、それらが任意のライン分遅延されて誤差算出
部66に供給される。これにより、誤差算出部66に
は、任意のマトリクスサイズのデータが供給されること
になる。そして、誤差算出部66において、変倍処理部
26の倍率に応じた重み付け係数(図8(b)参照)が
2値化誤差E(n)に乗算されて重み付け平均誤差Ea
v(n)が算出される。この算出結果は、加算器61の
端子Cに入力される。
タB(n)は、重み付け平均2値データBav(n)を
算出するために、2値格納メモリ71および2値平均算
出部72へも出力される。ここで、2値格納メモリ71
により、副走査方向に数ライン分の2値化データB
(n)が格納されて、それらが任意のライン分遅延され
て2値平均算出部72に供給される。これにより、2値
平均算出部72には、任意のマトリクスサイズのデータ
が供給されることになる。そして、2値平均算出部72
において、変倍処理部26における倍率に応じた重み付
け係数(図8(c)参照)が2値化データB(n)に乗
算されて重み付け2値平均データBav(n)が算出さ
れる。この算出結果は、減算器73の端子Bに入力され
る。
部72において、間引かれない画素の誤差データE
(n)および2値化データB(n)を抽出する方法とし
ては、メモリ書き込みおよび読み出しタイミングを間引
き信号により制御する方法や、メモリから読み出したデ
ータを間引き信号により選択する方法などの公知の方法
を用いればよい。
部26の倍率に応じた平均値フィルタ(図8(d)参
照)により平均値算出部60で算出された多値平均デー
タIav(n)が入力される。そうすると、減算器73
では、多値平均データIav(n)と重み付け2値平均
データBav(n)との差分、すなわち平均差分データ
AVr(n)が算出される。そして、この平均差分デー
タAVr(n)は加算器61の端子Bに入力される。そ
して上述したように、加算器61において、画像データ
I(n)と平均差分データAVr(n)と重み付け平均
誤差Eav(n)とが加算されて補正画像データIr
(n)が算出される。以後、各画素について同様の処理
が行われて画像の2値化が終了する。これで図8(e)
に示す2値化画像が得られる。
に入力される。そうすると、変倍処理部26で画素間引
きによる縮小処理が施される。すなわち、変倍処理部2
6において必要な2値化結果のみが抽出される。これに
より、図8(f)に示す縮小画像が得られる。
像データI(n)に対する補正を、重み付け平均誤差E
av(n)と平均差分データAVr(n)とに基づき行
っている。そして、平均差分データAVr(n)は、2
値平均算出部72で算出された重み付け2値平均データ
Bav(n)と平均値算出部60で算出された多値平均
データIav(n)とから算出されるものである。従っ
て、補正画像データIr(n)には、周辺誤差の他に入
力画像の情報が反映される。すなわち、補正画像データ
Ir(n)には、間引かれた画素の情報が反映されてい
るのである。このため、補正画像データIr(n)を2
値化した後に間引き処理を行っても、間引かれた画素の
情報が欠損しない。これにより、最終的に得られる縮小
画像は、画像情報の欠損がなく、しかも濃度保存がなさ
れた階調再現性の優れたものとなっている。
係る複写機によれば、2値化部25に、入力画像データ
I(n)の局所領域内における平均値である多値平均デ
ータIav(n)を算出する平均値算出部60と、多値
平均データIav(n)と重み付け2値平均データBa
v(n)との差分である平均差分データAVr(n)を
算出する減算器73とが設けられている。そして、減算
器73の算出結果を重み付け平均誤差Eav(n)とと
もに加算器61に入力している。このため、加算器61
にて、入力画像データI(n)に対し、平均差分データ
AVr(n)と重み付け平均誤差Eav(n)とによる
フィードバック補正が行われる。そして、多値平均デー
タIav(n)は間引き処理が行われる前の画像に基づ
き算出され、重み付け2値平均データBav(n)は間
引かれない画素の2値化結果に基づき算出されている。
み付け2値平均データBav(n)との差分である平均
差分データAVr(n)を入力画像データI(n)にフ
ィードバックすることにより、間引き処理による間引か
れた画素に関する情報の欠損が防止される。また、重み
付け平均誤差Eav(n)を間引かれない画素の2値化
誤差に基づき算出し、入力画像データI(n)にフィー
ドバックしている。このため、階調再現性の優れた誤差
拡散画像が得られる。すなわち、本実施の形態に係る複
写機によれば、画像情報の欠損がなく、かつ階調再現性
の優れた誤差拡散画像の縮小処理(間引き処理)を行う
ことができる。
すぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であるこ
とはもちろんである。例えば、上記実施の形態では、デ
ジタル複写機に発明を適用した場合について説明した
が、複写機の他、プリンタやファクシミリ等にも本発明
は適用することができる。なお、上記した実施の形態に
おいて例示した具体的な数値(例えば、マトリクスサイ
ズなど)は、単なる例示にすぎないことは言うまでもな
い。
情報の欠損がなく、しかも濃度保存がなされた階調再現
性の優れた縮小画像を得ることができる画像処理装置が
提供されている。
ージリーダ部の概略構成図である。
ある。
る。
を示す図である。
である。
概念図である。
である。
めの図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 M値の画像データを画素ごとに誤差拡散
法によりN(M>N)値化するN値化手段と、 前記N値化手段でN値化された画像を画素間引きにより
縮小する縮小手段と、 前記N値化手段でN値化された画像から前記縮小手段に
より間引かれない画素を抽出して、抽出された画素を用
いて注目画素周辺のN値画像データの平均値を算出する
N値平均算出手段と、 注目画素周辺のM値画像データの平均値を算出するM値
平均算出手段と、 前記N値平均算出手段で算出された平均値と前記M値平
均算出手段で算出された平均値との差を算出する差分算
出手段と、 前記差分算出手段の算出結果に基づきM値の画像データ
を補正する補正手段とを有し、 前記縮小手段は、前記補正手段により補正されたM値の
画像データを前記N値化手段がN値化した画像を縮小す
ることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載する画像処理装置におい
て、 前記N値平均算出手段は、フィルタ処理により平均値を
算出するとともに、そのフィルタにおける係数を前記縮
小手段の倍率に応じて切り換えることを特徴とする画像
処理装置。
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---|---|---|---|
JP2001091876A JP3893891B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 画像処理装置 |
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---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011211511A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Kyocera Mita Corp | 画像処理装置および画像形成装置 |
JP2014003669A (ja) * | 2013-08-12 | 2014-01-09 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像処理装置および画像形成装置 |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001091876A patent/JP3893891B2/ja not_active Expired - Fee Related
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