JPH1187457A - 異物除去機能付き静電吸着装置を備えた半導体製造装置 - Google Patents
異物除去機能付き静電吸着装置を備えた半導体製造装置Info
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- JPH1187457A JPH1187457A JP25026997A JP25026997A JPH1187457A JP H1187457 A JPH1187457 A JP H1187457A JP 25026997 A JP25026997 A JP 25026997A JP 25026997 A JP25026997 A JP 25026997A JP H1187457 A JPH1187457 A JP H1187457A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ウエハ処理装置内の静電吸着装置とウエハとの
接触面に存在する異物を簡単な方法で積極的に除去でき
るウエハの処理方法を提供する。 【解決手段】静電吸着装置のウエハ裏面が接触する部位
を覆える面積を有する板状部材10を、吸着部上の異物
の帯電極性と逆極性の電圧を印加して吸着させて、搬
送,固定する動作を行う構成とする。
接触面に存在する異物を簡単な方法で積極的に除去でき
るウエハの処理方法を提供する。 【解決手段】静電吸着装置のウエハ裏面が接触する部位
を覆える面積を有する板状部材10を、吸着部上の異物
の帯電極性と逆極性の電圧を印加して吸着させて、搬
送,固定する動作を行う構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
工程において、ウエハ処理時にウエハの裏面に付着する
異物を除去する機能付き静電吸着装置を備えた半導体製
造装置に関する。
工程において、ウエハ処理時にウエハの裏面に付着する
異物を除去する機能付き静電吸着装置を備えた半導体製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高集積化に伴い、半導体装
置の製造及び検査工程においては、ウエハ表面のみなら
ず、裏面への異物(塵埃)の付着も問題となっている。
これは洗浄工程でのウエハ裏面から表面への異物の乗り
移りやフォトリソグラフィー工程での裏面異物起因のデ
フォーカスの原因となってしまうためである。また、エ
ッチング,スパッタ等のウエハ処理工程では、ウエハ面
内の均一性を確保するために、ウエハ面内の温度コント
ロールが行われているが、ウエハ裏面異物の付着により
ウエハステージとの隙間が不均一となり、充分な温度コ
ントロールができなくなる。
置の製造及び検査工程においては、ウエハ表面のみなら
ず、裏面への異物(塵埃)の付着も問題となっている。
これは洗浄工程でのウエハ裏面から表面への異物の乗り
移りやフォトリソグラフィー工程での裏面異物起因のデ
フォーカスの原因となってしまうためである。また、エ
ッチング,スパッタ等のウエハ処理工程では、ウエハ面
内の均一性を確保するために、ウエハ面内の温度コント
ロールが行われているが、ウエハ裏面異物の付着により
ウエハステージとの隙間が不均一となり、充分な温度コ
ントロールができなくなる。
【0003】特に近年はウエハ保持に静電気力が使用さ
れるようになってきているが、異物の存在は静電気力を
著しく減衰させる原因となるため、ウエハ裏面異物の付
着は重要な問題となっている。従来、このようなウエハ
の裏面に対する異物の低減法としては、例えば特開平8
−321447 号公報がある。
れるようになってきているが、異物の存在は静電気力を
著しく減衰させる原因となるため、ウエハ裏面異物の付
着は重要な問題となっている。従来、このようなウエハ
の裏面に対する異物の低減法としては、例えば特開平8
−321447 号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ウエハ処理装置におい
て、真空中及び処理中のウエハの搬送や固定の際に静電
吸着装置が多く利用されている。静電吸着装置では、処
理中ウエハの反りの矯正が可能である、温度制御のため
の熱伝導性が向上する、機械接触部から発生する異物を
低減できる等の利点がある。
て、真空中及び処理中のウエハの搬送や固定の際に静電
吸着装置が多く利用されている。静電吸着装置では、処
理中ウエハの反りの矯正が可能である、温度制御のため
の熱伝導性が向上する、機械接触部から発生する異物を
低減できる等の利点がある。
【0005】しかし、静電吸着を利用した処理装置であ
っても、ウエハ裏面と静電吸着装置が接触するため、こ
の部分では異物が発生する。前にも述べたように、ウエ
ハ裏面の付着異物は半導体装置の製造及び検査工程にお
いて、重要な問題となる。
っても、ウエハ裏面と静電吸着装置が接触するため、こ
の部分では異物が発生する。前にも述べたように、ウエ
ハ裏面の付着異物は半導体装置の製造及び検査工程にお
いて、重要な問題となる。
【0006】しかしながら、上記従来例では裏面異物に
接触する部材に付着している異物の除去という点では考
慮されているものの、異物の除去に使用する板状部材の
設置や、異物除去方法に関しての配慮が不足しており、
異物数そのものを積極的に減らす手段としては、まだ不
十分であった。
接触する部材に付着している異物の除去という点では考
慮されているものの、異物の除去に使用する板状部材の
設置や、異物除去方法に関しての配慮が不足しており、
異物数そのものを積極的に減らす手段としては、まだ不
十分であった。
【0007】本発明の目的は、処理装置内の静電吸着部
とウエハ裏面との接触部に発生した異物、あるいは処理
ウエハによる持ち込み異物を板状部材を用いて効率よ
く、そして積極的に除去することができる異物除去機能
付き静電吸着装置を備えた半導体製造装置及び検査装置
を提供することにある。
とウエハ裏面との接触部に発生した異物、あるいは処理
ウエハによる持ち込み異物を板状部材を用いて効率よ
く、そして積極的に除去することができる異物除去機能
付き静電吸着装置を備えた半導体製造装置及び検査装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、ウエハの搬送,固定または処理機能として静電吸着
装置を有するウエハ処理装置において、ウエハの裏面に
接触する部位を覆える面積を有する板状部材を処理ウエ
ハ吸着時の通常の印加電圧の極性に関係なく、異物の帯
電極性と逆になるよう、プラスのみまたはマイナスの
み、あるいはプラスとマイナスの両方の電圧印加により
吸着させ、通常のウエハ処理時と同様の動作、あるいは
搬送,固定を行い、ウエハ裏面と接触する静電吸着部に
存在する異物を板状部材に転写することで除去し、結果
的にウエハ裏面に付着する異物を低減する。
め、ウエハの搬送,固定または処理機能として静電吸着
装置を有するウエハ処理装置において、ウエハの裏面に
接触する部位を覆える面積を有する板状部材を処理ウエ
ハ吸着時の通常の印加電圧の極性に関係なく、異物の帯
電極性と逆になるよう、プラスのみまたはマイナスの
み、あるいはプラスとマイナスの両方の電圧印加により
吸着させ、通常のウエハ処理時と同様の動作、あるいは
搬送,固定を行い、ウエハ裏面と接触する静電吸着部に
存在する異物を板状部材に転写することで除去し、結果
的にウエハ裏面に付着する異物を低減する。
【0009】また、上記の目的を達成するため、前述し
た板状部材を任意のウエハ搬送経路中に設置し、それを
吸着させて搬送または固定する動作を行う。任意のウエ
ハ搬送経路中に板状部材を設置することにより、製品ウ
エハの処理時間中に、板状部材を搬送または固定する動
作を行うことができ、ウエハ裏面との接触面の異物を効
率よく除去することが可能となる。
た板状部材を任意のウエハ搬送経路中に設置し、それを
吸着させて搬送または固定する動作を行う。任意のウエ
ハ搬送経路中に板状部材を設置することにより、製品ウ
エハの処理時間中に、板状部材を搬送または固定する動
作を行うことができ、ウエハ裏面との接触面の異物を効
率よく除去することが可能となる。
【0010】さらに、異物の極性を測定する機構を備え
ることにより、どちらの極性を静電吸着装置に印加する
とより効果的であるかを判断し、効率よく異物を除去す
ることができ、結果としてウエハ裏面に付着する異物の
低減化が可能となる。
ることにより、どちらの極性を静電吸着装置に印加する
とより効果的であるかを判断し、効率よく異物を除去す
ることができ、結果としてウエハ裏面に付着する異物の
低減化が可能となる。
【0011】また、前述した板状部材はシリコンウエ
ハ、あるいは高分子材料,セラミックスであってもよ
く、それらは定期的に交換されることにより目的は達成
される。
ハ、あるいは高分子材料,セラミックスであってもよ
く、それらは定期的に交換されることにより目的は達成
される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0013】図1は、本発明の第一の実施例であり、本
発明を半導体検査装置の搬送部に適用した例について説
明する。図1において1は検査を行うメインチャンバ
ー、2は試料交換用のロードロック室であり、ゲートバ
ルブ3で仕切られていて、それぞれ真空雰囲気に保たれ
ている。4はウエハカセット、5は大気中でウエハをロ
ードロック室2へ搬送する搬送アーム、6は真空中でウ
エハを搬送する静電吸着搬送アーム、7はシリコンウエ
ハを載せるウエハホルダー、8はメインチャンバー内で
ウエハホルダーを保持するウエハステージである。
発明を半導体検査装置の搬送部に適用した例について説
明する。図1において1は検査を行うメインチャンバ
ー、2は試料交換用のロードロック室であり、ゲートバ
ルブ3で仕切られていて、それぞれ真空雰囲気に保たれ
ている。4はウエハカセット、5は大気中でウエハをロ
ードロック室2へ搬送する搬送アーム、6は真空中でウ
エハを搬送する静電吸着搬送アーム、7はシリコンウエ
ハを載せるウエハホルダー、8はメインチャンバー内で
ウエハホルダーを保持するウエハステージである。
【0014】通常のウエハ9は、カセット4から取り出
されロードロック室2へと搬送され、静電吸着アーム6
によりウエハホルダー7に載せられ、真空引きが完了し
た後にゲートバルブ3を通って、メインチャンバー内の
ウエハステージ8へウエハホルダーごと搬送される。
されロードロック室2へと搬送され、静電吸着アーム6
によりウエハホルダー7に載せられ、真空引きが完了し
た後にゲートバルブ3を通って、メインチャンバー内の
ウエハステージ8へウエハホルダーごと搬送される。
【0015】ウエハを固定し搬送する際に、ウエハが接
触する部分に異物が付着していると、ウエハ裏面にこれ
らの異物が付着し、その後の工程において歩留まりを低
下させる原因となったり、製造装置を汚染するといった
ことが考えられる。また、確実にウエハを保持できない
原因ともなり得る。ウエハ裏面への異物付着に関して特
に問題となるのは、ウエハとの接触面積の大きい静電吸
着装置部分であることが多い。
触する部分に異物が付着していると、ウエハ裏面にこれ
らの異物が付着し、その後の工程において歩留まりを低
下させる原因となったり、製造装置を汚染するといった
ことが考えられる。また、確実にウエハを保持できない
原因ともなり得る。ウエハ裏面への異物付着に関して特
に問題となるのは、ウエハとの接触面積の大きい静電吸
着装置部分であることが多い。
【0016】そこで本発明で提案したように、ウエハ裏
面の接触する部位を覆える板状部材を通常の処理ウエハ
と同様に吸着させて搬送することにより、ウエハ裏面が
接触する部分の異物を板状部材側に転写し、除去する。
この時、処理ウエハ吸着時の通常の印加電圧の極性に関
わらず、異物の持つ電気極性と逆極性の電圧を静電吸着
搬送アーム6に印加して板状部材10を吸着させること
により、異物は板状部材10側に付着しやすくなり、静
電吸着搬送アーム6はクリーンな状態に保たれる。図
2,図3を用いて静電吸着によるウエハ保持の原理と吸
着部分の付着異物除去の原理を説明する。
面の接触する部位を覆える板状部材を通常の処理ウエハ
と同様に吸着させて搬送することにより、ウエハ裏面が
接触する部分の異物を板状部材側に転写し、除去する。
この時、処理ウエハ吸着時の通常の印加電圧の極性に関
わらず、異物の持つ電気極性と逆極性の電圧を静電吸着
搬送アーム6に印加して板状部材10を吸着させること
により、異物は板状部材10側に付着しやすくなり、静
電吸着搬送アーム6はクリーンな状態に保たれる。図
2,図3を用いて静電吸着によるウエハ保持の原理と吸
着部分の付着異物除去の原理を説明する。
【0017】図2において9はウエハ、11は誘電体、
12は電極、13は電源である。静電吸着装置は、誘電
体11を介して電源13により電極12とウエハ9の間
に電圧を印加し、この間に静電力を発生させてウエハ9
を吸着させるものである。図2は単極型と呼ばれるもの
で、電極が1つでウエハからアースをとる構造の静電吸
着装置を示している。
12は電極、13は電源である。静電吸着装置は、誘電
体11を介して電源13により電極12とウエハ9の間
に電圧を印加し、この間に静電力を発生させてウエハ9
を吸着させるものである。図2は単極型と呼ばれるもの
で、電極が1つでウエハからアースをとる構造の静電吸
着装置を示している。
【0018】図2に示す様に誘電体11の表面には処理
ウエハとの接触により発生、あるいは持ち込み等による
異物14が存在する。これらの異物である粒子は何らか
の理由により帯電していることが考えられる。たとえば
機械的な接触による破壊で生じた異物は破壊面での摩擦
により帯電する。
ウエハとの接触により発生、あるいは持ち込み等による
異物14が存在する。これらの異物である粒子は何らか
の理由により帯電していることが考えられる。たとえば
機械的な接触による破壊で生じた異物は破壊面での摩擦
により帯電する。
【0019】また、異なる材質間での接触が起これば材
料間の電子のエネルギー順位差に起因した帯電が発生す
る。さらに電界に曝されたために帯電が起こるほか、プ
ラズマを利用した装置では電子やイオンの入射によって
も帯電は生じる。この異物14はウエハ9が接触すると
物理的接触によりウエハ側に付着する、あるいは異物と
ウエハとの電位差に起因する帯電により静電気的に付着
することで、ウエハとの接触面である誘電体表面から除
去される。
料間の電子のエネルギー順位差に起因した帯電が発生す
る。さらに電界に曝されたために帯電が起こるほか、プ
ラズマを利用した装置では電子やイオンの入射によって
も帯電は生じる。この異物14はウエハ9が接触すると
物理的接触によりウエハ側に付着する、あるいは異物と
ウエハとの電位差に起因する帯電により静電気的に付着
することで、ウエハとの接触面である誘電体表面から除
去される。
【0020】また、たとえ洗浄した部品であっても、も
とから付着している粒子が存在しなくなることはなく、
それらの影響も無視することはできない。もとから付着
している異物としては、洗浄中、あるいは組み立て中の
ものが考えられるが、これらの原因となる水中あるいは
大気中の粒子はマイナスに帯電しやすいことがわかって
いる。
とから付着している粒子が存在しなくなることはなく、
それらの影響も無視することはできない。もとから付着
している異物としては、洗浄中、あるいは組み立て中の
ものが考えられるが、これらの原因となる水中あるいは
大気中の粒子はマイナスに帯電しやすいことがわかって
いる。
【0021】このように異物がどちらかの極性に帯電し
ていることを利用することにより、積極的に静電吸着装
置表面の異物を除去することが可能である。
ていることを利用することにより、積極的に静電吸着装
置表面の異物を除去することが可能である。
【0022】図3は誘電体表面の異物がマイナスに帯電
している様子を示しており、電極12にマイナス電圧を
印加すれば異物は反発してウエハ側に転写される。逆に
プラス電圧を印加すると誘電体表面に引き付けられて付
着したままとなる。よって異物除去用の板状部材を吸着
させる際に電極にマイナス電圧を印加することにより、
効率的に異物を除去することができる。例としてマイナ
ス電圧を印加する場合を挙げたが、この異物除去の際の
印加電圧の極性は、誘電体表面に付着している異物が帯
電している極性と同じとなるよう、それぞれの装置によ
る異物の帯電特性に応じて選択することが必要である。
している様子を示しており、電極12にマイナス電圧を
印加すれば異物は反発してウエハ側に転写される。逆に
プラス電圧を印加すると誘電体表面に引き付けられて付
着したままとなる。よって異物除去用の板状部材を吸着
させる際に電極にマイナス電圧を印加することにより、
効率的に異物を除去することができる。例としてマイナ
ス電圧を印加する場合を挙げたが、この異物除去の際の
印加電圧の極性は、誘電体表面に付着している異物が帯
電している極性と同じとなるよう、それぞれの装置によ
る異物の帯電特性に応じて選択することが必要である。
【0023】一方、双極型の静電吸着装置であっても、
板状部材からアースを取り、複数の電極に同じ極性の電
圧を印加することにより、同様に高い異物除去効果が得
られる。このように、通常のウエハ処理時とは異なる方
法で板状部材を搬送、または固定する動作を行うことに
より、ウエハ裏面の接触部の異物を除去し、装置として
はクリーンな状態を保つことができる。
板状部材からアースを取り、複数の電極に同じ極性の電
圧を印加することにより、同様に高い異物除去効果が得
られる。このように、通常のウエハ処理時とは異なる方
法で板状部材を搬送、または固定する動作を行うことに
より、ウエハ裏面の接触部の異物を除去し、装置として
はクリーンな状態を保つことができる。
【0024】次に本発明第二の実施例を図4,図5によ
り説明する。図4は図1と同様の検査装置のロードロッ
ク室2を上から見た部分図であり、図5はその断面図で
ある。図4,図5では板状部材10をロードロック室2
内に設置できる構造となっている。処理ウエハが検査中
で、ロードロック室内にないときに、静電吸着搬送アー
ム6を上昇させて、板状部材10を吸着固定させ、搬送
アーム上に付着している異物を除去する。処理ウエハが
メインチャンバー内にあるときにこの動作を行うことに
より、装置のスループットを低下させることなく、異物
を除去することができる。
り説明する。図4は図1と同様の検査装置のロードロッ
ク室2を上から見た部分図であり、図5はその断面図で
ある。図4,図5では板状部材10をロードロック室2
内に設置できる構造となっている。処理ウエハが検査中
で、ロードロック室内にないときに、静電吸着搬送アー
ム6を上昇させて、板状部材10を吸着固定させ、搬送
アーム上に付着している異物を除去する。処理ウエハが
メインチャンバー内にあるときにこの動作を行うことに
より、装置のスループットを低下させることなく、異物
を除去することができる。
【0025】本実施例では真空雰囲気のロードロック室
内に板状部材を設置したが、板状部材の設置場所は、異
物を除去しようとする部品の状況にあわせて、効果的か
つ装置のスループットに影響しない任意のウエハ搬送経
路中とする。
内に板状部材を設置したが、板状部材の設置場所は、異
物を除去しようとする部品の状況にあわせて、効果的か
つ装置のスループットに影響しない任意のウエハ搬送経
路中とする。
【0026】図6は本発明第三の実施例を示す図で、図
4と同様図1の検査装置のロードロック室2を上から見
た部分図であるが、静電吸着搬送アーム6上の異物の極
性を測定する極性測定機構23を備えているのが特徴で
ある。静電吸着アーム6が通過する際に、極性測定機構
23が吸着部上の異物の帯電極性を測定した後、即座に
静電吸着アームに異物とは逆極性の電圧を印加するよう
な制御を行う。すると、異物は板状部材10に引き付け
られ、静電吸着アーム6の吸着部の異物は除去される。
4と同様図1の検査装置のロードロック室2を上から見
た部分図であるが、静電吸着搬送アーム6上の異物の極
性を測定する極性測定機構23を備えているのが特徴で
ある。静電吸着アーム6が通過する際に、極性測定機構
23が吸着部上の異物の帯電極性を測定した後、即座に
静電吸着アームに異物とは逆極性の電圧を印加するよう
な制御を行う。すると、異物は板状部材10に引き付け
られ、静電吸着アーム6の吸着部の異物は除去される。
【0027】このように、異物の帯電極性を測定するこ
とで、静電吸着装置上の異物除去を効率よく行うことが
でき、装置全体としてクリーンな状態を保つことが可能
となる。ここでの異物の帯電極性測定は、毎回行う必要
はなく、ロット毎、あるいは数百枚毎といったように任
意のウエハ枚数毎に行えばよい。
とで、静電吸着装置上の異物除去を効率よく行うことが
でき、装置全体としてクリーンな状態を保つことが可能
となる。ここでの異物の帯電極性測定は、毎回行う必要
はなく、ロット毎、あるいは数百枚毎といったように任
意のウエハ枚数毎に行えばよい。
【0028】異物除去用の板状部材としては、処理装置
内でウエハと接触する部位の面積よりも大きな面積を持
つものであればよく、表面の清浄なシリコンダミーウエ
ハ,セラミックス材料など、重金属汚染の原因となるよ
うな材料を除いたさまざまな材質のものが使用可能であ
る。
内でウエハと接触する部位の面積よりも大きな面積を持
つものであればよく、表面の清浄なシリコンダミーウエ
ハ,セラミックス材料など、重金属汚染の原因となるよ
うな材料を除いたさまざまな材質のものが使用可能であ
る。
【0029】この異物除去用の板状部材を使用する頻度
に関しては、あらかじめある枚数毎に実施するといった
シーケンスを組んで行う方法の他、検査装置により異物
が増加した際に実施する方法であっても効果的である。
また、異物除去用板状部材を一回に一枚あるいは二枚以
上を用いて複数回作業を行うことにより、さらに高い効
果が得られる。さらに、この板状部材の両面を使用し
て、異物の除去を行うことも可能である。
に関しては、あらかじめある枚数毎に実施するといった
シーケンスを組んで行う方法の他、検査装置により異物
が増加した際に実施する方法であっても効果的である。
また、異物除去用板状部材を一回に一枚あるいは二枚以
上を用いて複数回作業を行うことにより、さらに高い効
果が得られる。さらに、この板状部材の両面を使用し
て、異物の除去を行うことも可能である。
【0030】以上本発明の実施例では、検査装置に異物
除去用板状部材を設置した例を説明したが、検査装置に
限るわけではなく、半導体処理のその他のプロセス、た
とえばマイクロ波エッチング装置やイオン打ち込み装
置,描画装置,CVD装置等静電吸着装置によりウエハ
を吸着して、固定あるいは搬送,処理を行う様々な装置
に有効に適用可能である。
除去用板状部材を設置した例を説明したが、検査装置に
限るわけではなく、半導体処理のその他のプロセス、た
とえばマイクロ波エッチング装置やイオン打ち込み装
置,描画装置,CVD装置等静電吸着装置によりウエハ
を吸着して、固定あるいは搬送,処理を行う様々な装置
に有効に適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ウエハ処
理装置における通常の動作、例えば搬送,固定,処理と
いった動作時にウエハの裏面に接触する部位を覆える面
積を有する板状部材を用いて、装置内のウエハ裏面の接
触面に存在する異物を板状部材に転写することで除去す
ることができる。その結果、処理用ウエハの裏面異物を
低減したクリーンな装置となり、さらに稼働率が高く、
歩留まりのよい装置を提供することができる。
理装置における通常の動作、例えば搬送,固定,処理と
いった動作時にウエハの裏面に接触する部位を覆える面
積を有する板状部材を用いて、装置内のウエハ裏面の接
触面に存在する異物を板状部材に転写することで除去す
ることができる。その結果、処理用ウエハの裏面異物を
低減したクリーンな装置となり、さらに稼働率が高く、
歩留まりのよい装置を提供することができる。
【図1】本発明の第一の実施例である半導体検査装置を
示す図。
示す図。
【図2】本発明の静電吸着によるウエハ保持の原理図。
【図3】本発明の板状部材による異物除去の原理図。
【図4】本発明の第二の実施例を示す図。
【図5】本発明の第二の実施例を示す断面図。
【図6】本発明の第三の実施例を示す図。
1…メインチャンバー、2…ロードロック室、3…ゲー
トバルブ、4…ウエハカセット、5…搬送アーム、6…
静電吸着アーム、7…ウエハホルダー、8…ウエハステ
ージ、9…ウエハ、10…板状部材、11…誘電体、1
2…電極、13…電源、14…異物、23…極性測定機
構。
トバルブ、4…ウエハカセット、5…搬送アーム、6…
静電吸着アーム、7…ウエハホルダー、8…ウエハステ
ージ、9…ウエハ、10…板状部材、11…誘電体、1
2…電極、13…電源、14…異物、23…極性測定機
構。
Claims (1)
- 【請求項1】ウエハを吸着した状態で、前記ウエハを搬
送する機能、または固定する機能、または固定した状態
で処理する機能として静電吸着装置を有するウエハ処理
装置において、前記ウエハの処理の前後あるいは処理中
に、前記ウエハの裏面に接触する部位を覆える面積を有
する板状部材を、前期ウエハ吸着時の通常の印加電圧極
性に関係なく、異物の持つ電気特性と逆極性の電圧印加
により吸着し、通常のウエハ処理時と同様の動作を行う
あるいは搬送または固定のみを行う、ウエハ裏面に接触
する部位の付着異物除去機能付き静電吸着装置を備えた
ことを特徴とする異物除去機能付き静電吸着装置を備え
た半導体製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25026997A JPH1187457A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 異物除去機能付き静電吸着装置を備えた半導体製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25026997A JPH1187457A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 異物除去機能付き静電吸着装置を備えた半導体製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1187457A true JPH1187457A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17205391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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